JP3629011B2 - 申込封書用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、公共料金の預金口座振替申込など、各種の申込を行うために使用する申込封書を作成するための申込封書用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来からこの種申込封書用シートは知られており、申込のために記入する事項の記入例を表示した記入例表示部を備えているのが一般的であるが、この記入例表示部は、封書用シートよりも小さい紙片の一面側のみに、すべての記入例を縮小して表示したものを、封書用シートのほぼ全面を占める申込書記入欄の一部に重ねて、一端側で綴じ合わせたり、封書用シートの前記申込書記入欄とは反対面の一部に印刷して構成している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来においては、記入例表示片に表示された記入例の字が小さくて読みにくかったり、記入例が反対面側に表示されているので、これら記入例を見ながら申込書記入欄に記入する作業をやりにくいという不都合がある。本発明は、このような従来の不都合を解消した申込封書用シートを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本願発明の請求項１に記載した申込封書用シートは、表面に申込記入欄を設け、四辺に沿って開封用ミシン目を設けるとともに、これら開封用ミシン目の外側には折り部で折り重ねたときに対接する部分の少なくとも一方側に封緘用粘着剤を塗布してなる封書用シートと、この封着用シートとほぼ同一大でこれの表面側に重ねて、裏面に設けた剥離剤によって前記封書用シートの前記封緘用粘着剤に剥離可能に貼着し、表面に前記封書用シートの申込記入欄と上下に対応位置する申込記入欄を設けてなる控え用シートと、この控え用シートの申込記入欄に記入することによって前記封書用シートの申込記入欄に複写記入するよう設けた複写構造と、前記控え用シートのほぼ半分の大きさを有し、前記控え用シートの表面側に重ねてその一辺に沿って分離可能に綴じ合わせ、表面には露出している前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示し、裏面には被覆されている前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示してなる記入例表示シートとからなるものである。
【０００５】
また、本願発明の請求項２に記載した申込封書用シートは、表面に申込記入欄を設け、四辺に沿って開封用ミシン目を設けるとともに、これら開封用ミシン目の外側には折り部で折り重ねたときに対接する部分の少なくとも一方側に封緘用粘着剤を塗布してなる封書用シートと、この封着用シートとほぼ同一大でこれに重ねて、裏面に設けた剥離剤によって前記封書用シートの前記封緘用粘着剤に剥離可能に貼着し、表面に申込記入欄を設けてなる控え用シートと、この控え用シートの申込記入欄に記入することによって前記封書用シートの申込記入欄に複写記入するよう設けた複写構造と、前記控え用シートののほぼ半分の大きさを有し、前記控え用シートまたは前記封書用シートの一辺に折り兼切り用ミシン目を介して分離可能に設けるとともに、前記控え用シートの表面側に前記折り兼切り用ミシン目で折り重ね、表面には露出している前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示し、裏面には被覆されている前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示してなる記入例表示シートとからなるものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図１は申込封書用シートの平面図、図２はそのＡ−Ａ線断面図、図３は申込封書用シートの各シートを示す分解斜視図、図４は記入例表示シートを折返した状態の平面図、図５は作成した申込封書を示す平面図である。
【０００７】
図１及び図２に示すように、申込封書用シート１は電話料金の預金口座振替を申し込むためのもので、封書用シート２と、これとほぼ同一大の控え用シート３と、これら両シート２，３のほぼ半分の大きさの記入例表示シート４とを、下から順次重ね合わせてなる。図３で理解できるように、前記封書用シート２と前記控え用シート３の表面には、それぞれの折り部５，６を挟んで、同一構成の申込記入欄たる契約情報記入欄７ａ，８ａと預金口座情報記入欄７ｂ，８ｂとを設けている。
【０００８】
同じく図３に示すように、封書用シート２には、折り部５で二つ折りしたときに重なり合うように、前記折り部５を軸として対称的に、四辺に沿った部分に開封用ミシン目９を設けている。そして、前記封書用シート２の表面における開封用ミシン目９の外側には、折り部５で折り重ねたときに対接する部分の一方側に、封緘用粘着剤１０をコ字状に塗布してなる。また、前記封書用シート２の裏面には、後述する申込封書２１の送付先を示す宛先情報１１をあらかじめ印刷している（図５参照）。
【０００９】
控え用シート３は、封書用シート２の表面側に重ねて、裏面に設けた剥離剤１２（図２参照）を介して前記封書用シート２の封緘用粘着剤１０に剥離可能に貼着している。図１及び図３に示すように、この控え用シート３の表面には、表題１３と、依頼銀行名記入欄１４と、依頼年月日記入欄１５の下に、上述の契約情報記入欄８ａを設けている。この契約情報記入欄８ａは、振替依頼電話番号記入欄、電話契約者氏名記入欄、領収証届け先記入欄、連絡先記入欄からなる。一方、預金口座情報記入欄８ｂは、預金者氏名記入欄、届け印捺印欄、指定口座記入欄からなる。
【００１０】
なお、封書用シート２の契約情報記入欄７ａ、預金口座情報記入欄７ｂについては図示してはいないが、上述した控え用シート３の契約情報記入欄８ａ、預金口座情報記入欄８ｂと同一構成である。そして、前記控え用シート３の契約情報記入欄８ａ、預金口座情報記入欄８ｂに記入することによって、前記封書用シート２の契約情報記入欄７ａ、預金口座情報記入欄７ｂに複写記入するように、複写構造を設けている。この複写構造は、図２に示すように、前記控え用シート３の裏面に設けた染料を内包するマイクロカプセルを有するマイクロカプセル層１６と、前記封書用シート２の表面に設けた染料を受容するクレー層１７とからなる。
【００１１】
記入例表示シート４は、図２に示すように、控え用シート３の表面側に重ねて、折り部６と反対側の一辺に沿って接着力の弱い接着剤１８で線綴じし、所定以上の力を加えると分離可能に構成している。この記入例表示シート４の表面には、図１に示すように、露出している前記控え用シート３の契約情報記入欄８ａに記入する際の記入例である契約情報記入例表示１９ａを表示し、裏面には、図４に示すように、被覆されている預金口座情報記入欄８ｂに記入する際の記入例である預金口座情報記入例表示１９ｂを表示している。
【００１２】
本実施形態は以上のように構成したので、まず、図１及び図２状態において、控え用シート３の契約情報記入欄８ａに、記入例表示シート４の契約情報記入例表示１９ａを参照しながら記入する。この記入によって、図示してはいないが、封書用シート２の契約情報記入欄７ａにも同一事項が複写記入される。次いで、図４に示すように、前記記入例表示シート４を綴じ合わせ端に沿って折り返し、裏面側の預金口座情報記入例表示１９ｂを表出するとともに、控え用シート３の預金口座情報記入欄８ｂを露出し、この預金口座情報記入欄８ｂに前記預金口座例表示１９ｂを参照しながら記入する。この記入によって、図示してはいないが、封書用シート２の預金口座情報記入欄７ｂにも同一事項が複写記入される。
【００１３】
続いて、控え用シート３と記入例表示シート４とを封書用シート２から分離し、封書用シート２をその折り部５で二つ折りして、封緘用粘着剤１０により封着し、申込封書２１を形成する。そして、分離した控え用シート３は、申込者が控えとして保管する。この申込封書２１は、通常の封書と同様に投函可能であり、この申込封書２１を受領した届け先である電信電話会社では、開封用ミシン目９を破断して開封し、複写記入された各事項を確認することができる。
【００１４】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、記入例示表示シート４を封書用シート２または控え用シート３に折り兼切り用ミシン目を介して分離可能に設け、前記控え用シート３の表面側に、前記折り兼切り用ミシン目で折り重ね、表面には露出している前記控え用シート３の申込記入欄８ａに記入する際の記入例表示１９ａを設け、裏面には被覆されている前記控え用シート３の申込記入欄８ｂに記入する際の記入例表示１９ｂを設けてもよい。
【００１５】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項１または２に係る申込封書用シートによれば、常に、記入面と同一面側に並列状態で位置する記入例表示シートに表示された記入例を見ながら記入できるので、正確、かつ容易に記入作業を行うことができ、また、控え用シートに記入すれば封書用シートに複写記入できるので、簡便であるとともに、別途控えを作成する必要がなく便利であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】申込封書用シートを示す平面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】申込封書用シートの分解斜視図。
【図４】記入例表示シートを折り返した状態を示す平面図。
【図５】申込封書の平面図。
【符号の説明】
１ 申込封書用シート
２ 封書用シート
３ 控え用シート
４ 記入例表示シート
５，６ 折り部
７ａ，８ａ 契約情報記入欄
７ｂ，８ｂ 預金口座情報記入欄
９ 開封用ミシン目
１０ 封緘用粘着剤
１２ 剥離剤
１６ マイクロカプセル層
１７ クレー層
１８ 接着剤
１９ａ 契約情報記入例表示
１９ｂ 預金口座情報記入例表示
２１ 申込封書
Claims (2)
- 表面に申込記入欄を設け、四辺に沿って開封用ミシン目を設けるとともに、これら開封用ミシン目の外側には折り部で折り重ねたときに対接する部分の少なくとも一方側に封緘用粘着剤を塗布してなる封書用シートと、この封着用シートとほぼ同一大でこれの表面側に重ねて、裏面に設けた剥離剤によって前記封書用シートの前記封緘用粘着剤に剥離可能に貼着し、表面に前記封書用シートの申込記入欄と上下に対応位置する申込記入欄を設けてなる控え用シートと、この控え用シートの申込記入欄に記入することによって前記封書用シートの申込記入欄に複写記入するよう設けた複写構造と、前記控え用シートのほぼ半分の大きさを有し、前記控え用シートの表面側に重ねてその一辺に沿って分離可能に綴じ合わせ、表面には露出している前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示し、裏面には被覆されている前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示してなる記入例表示シートとからなることを特徴とする申込封書用シート。
- 表面に申込記入欄を設け、四辺に沿って開封用ミシン目を設けるとともに、これら開封用ミシン目の外側には折り部で折り重ねたときに対接する部分の少なくとも一方側に封緘用粘着剤を塗布してなる封書用シートと、この封着用シートとほぼ同一大でこれに重ねて、裏面に設けた剥離剤によって前記封書用シートの前記封緘用粘着剤に剥離可能に貼着し、表面に申込記入欄を設けてなる控え用シートと、この控え用シートの申込記入欄に記入することによって前記封書用シートの申込記入欄に複写記入するよう設けた複写構造と、前記控え用シートののほぼ半分の大きさを有し、前記控え用シートまたは前記封書用シートの一辺に折り兼切り用ミシン目を介して分離可能に設けるとともに、前記控え用シートの表面側に前記折り兼切り用ミシン目で折り重ね、表面には露出している前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示し、裏面には被覆されている前記控え用シートの申込記入欄に記入する際の記入例を表示してなる記入例表示シートとからなることを特徴とする申込封書用シート。
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