JP2005022103A - 封筒用帳票 - Google Patents
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Abstract
【課題】ひとつの帳票に3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能を持たせる。
【解決手段】下紙20は、用紙表面に顕色剤層22を有し、用紙裏面に発色剤層24を有するとともに、用紙の側辺間の幅を3本のミシン目により4分割し、用紙表面の周縁部に粘着剤層23を有する第1紙片P1と、表面の周縁部に粘着剤層23を有する第2紙片P2と、第2紙片P2に隣接して区画される第3紙片P3と、第3紙片P3に隣接して区画される第4紙片P4とを備えるものとする。一方、下紙の上に丁合する上紙30は、用紙裏面に発色剤層32を有するとともに、用紙の側辺間の幅をミシン目によって2分割し、第1紙片P1と同一サイズに成形される第5紙片P5と、第2紙片P2と同一サイズに成形され、かつ裏面の第2紙片P2の粘着剤層23に対応する部位に剥離剤層33を有する第6紙片P6とを備えるものとする。
【選択図】 図4
【解決手段】下紙20は、用紙表面に顕色剤層22を有し、用紙裏面に発色剤層24を有するとともに、用紙の側辺間の幅を3本のミシン目により4分割し、用紙表面の周縁部に粘着剤層23を有する第1紙片P1と、表面の周縁部に粘着剤層23を有する第2紙片P2と、第2紙片P2に隣接して区画される第3紙片P3と、第3紙片P3に隣接して区画される第4紙片P4とを備えるものとする。一方、下紙の上に丁合する上紙30は、用紙裏面に発色剤層32を有するとともに、用紙の側辺間の幅をミシン目によって2分割し、第1紙片P1と同一サイズに成形される第5紙片P5と、第2紙片P2と同一サイズに成形され、かつ裏面の第2紙片P2の粘着剤層23に対応する部位に剥離剤層33を有する第6紙片P6とを備えるものとする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式のノンインパクトプリンタ(以下、「NIP」という)を用いて印字する封筒用帳票に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば契約業者と顧客との間でクレジットカードや金融機関による利用料金の支払申込契約を取り交わす場合には、一般に次のような方法が採用されていた。
【0003】
はじめに、契約業者が顧客の手元に必要書類を郵送する。図9に示すように、郵送する封筒1内には支払申込書2と再剥離ラベル3が同封される。支払申込書2は、提出用の契約業者処理片2−1と控え用の顧客控え片2−2とが切取り用ミシン目2aを挟んで切り離し可能に連接された1枚帳票である。
【0004】
契約業者処理片2−1は、その裏面に顧客のクレジットカード番号または金融機関の口座番号を記入する記入欄や、金融機関の届出印を捺印する捺印欄からなる顧客情報記入欄が形成されるとともに、その表面に契約業者の宛先が表示された返信ハガキとなっている。また、顧客控え片2−2には、顧客情報記入欄への記入例等が表示されている。なお、この支払申込書2への印字は通常NIPを用いて行なわれる。
【0005】
一方、顧客は契約業者に必要書類を返送する。図10に示すように、顧客は必要書類を受け取ると、まず切取り用ミシン目2aにしたがって契約業者処理片2−1と顧客控え片2−2とを切り離す。次に、顧客控え片2−2の記入例を参照しながら、契約業者処理片2−1の顧客情報記入欄に所定事項を記入および捺印する。さらに、同封の再剥離ラベル3を顧客情報記入欄に貼り付けて記入事項を隠蔽し、返信ハガキである契約業者処理片2−1を返送する。そして、契約業者処理片2−1を受け取った契約業者は、貼付された再剥離ラベル3を剥がし、顧客情報記入欄に記入されている情報を業務処理するものとしている。
【0006】
ところで、近年、業務処理の分業化に伴って、契約業者と顧客との間に中間業者が参入するケースが増えている。そのため、従来の支払申込書2において、契約業者処理片2−1や顧客控え片2−2とは別の紙片として、中間業者が保管するための「中間業者控え片」を設ける必要性が生じた。すなわち、上述した支払申込書2のような帳票において、次に掲げる3つの機能をすべて備えた帳票が求められている。
【0007】
▲1▼ 契約業者処理片にある顧客情報記入欄に顧客が手書きで記入した事項を、顧客控え片と中間業者控え片の残り2枚の紙片に複写できる機能(以下、この機能を「3枚複写機能」という)
【0008】
▲2▼ 契約業者処理片に記入された事項と中間業者控え片に複写された事項とを、隠蔽した状態で契約業者に対して郵送できる機能(以下、この機能を「隠蔽郵送機能」という)
【0009】
▲3▼ 顧客が手書きで記入する1枚目の契約業者処理片に対してNIPで印字できる機能(以下、この機能を「NIP印字機能」という)
【0010】
そこで、まず上記▲1▼の3枚複写機能を実現するために、例えば図11に示すような契約業者処理片4、中間業者控え片5、および顧客控え片6の3枚の紙片を積層してその縁部を接着剤7で接合し、切取り用ミシン目4a,5a,6aで切り離し可能に構成した3枚帳票を作製したとする。この帳票において、1枚目の契約業者処理片4に顧客が手書きで記入した事項は、用紙間の複写構造によって2枚目の中間業者控え片5と3枚目の顧客控え片6にそれぞれ複写される。
【0011】
ところが、このような構造を採用した場合には、同図(b)に示すように、3層に積層された紙片間に上下2層の空気層8,8が形成されて帳票全体の厚みが大きくなってしまう。すると、1枚目の契約業者処理片4に対して矢印(イ)方向に示すNIP印字を施した場合、感光体上のトナーが帳票に転写するときに帳票がR状に湾曲するので、このときに上下2層の空気層8,8がブカツいてトナー転写面に大きな波打ち現象が起こる。このため、トナーが安定して転写せず、1枚目の契約業者処理片4に転写ムラによる印字抜けが発生してしまい、上記▲3▼のNIP印字機能を確実に実現することができない。さらに、この帳票によると、上記▲2▼の隠蔽郵送機能を実現するために、隠蔽手段としての再剥離ラベルや郵送手段としての返信用封筒が別途必要になってしまう。
【0012】
一方、上記▲2▼の隠蔽郵送機能を考慮した帳票としては、例えば特許文献1に開示された封筒付きフォームが知られている。
【0013】
【特許文献1】
特開平9−1962号公報(例えば、図1参照)
【0014】
この封筒付きフォームは、封筒部と封入用紙部とが切取り用のミシン目を挟んで切り離し可能に連接された帳票である。封筒部は2枚重ねした用紙の3辺を接着して袋状に成形され、封入用紙部は情報記録部と情報複写部とから構成されている。また、情報記録部は1枚の用紙が折曲げ線で2つの帳票部に区画され、情報複写部は2枚重ねした用紙の1辺を接着して用紙間に複写構造が設けられている。そして、切取り用のミシン目で切り離された封入用紙部は、2つの帳票部を備えた情報記録部と1つの情報複写部とに3つ折りして封筒部に封入される。
【0015】
特許文献1の封筒付きフォームによると、封筒部と封入用紙部は共に用紙を2枚重ねした帳票であるのでその上からのNIP印字は可能であり、上記▲3▼のNIP印字機能は充分に備えているといえる。また、3つ折りした封入用紙部を封筒部に入れて封緘することで上記▲2▼の隠蔽郵送機能も確保できる。
【0016】
しかしながら、情報複写部は用紙を2枚重ねした2枚複写構造を採用していることから、顧客が記入した事項は下層の1枚の用紙にしか複写されず、上記▲1▼の3枚複写機能を発揮することができない。また、この3枚複写機能を確保するために、仮にこの封筒付きフォームの情報複写部を3枚重ねで構成した場合には、上述した理由から上記▲3▼のNIP印字機能が損なわれてしまう。
【0017】
以上説明した通り、上述したような▲1▼3枚複写機能、▲2▼隠蔽郵送機能、および▲3▼NIP印字機能の3つの機能をすべて備えた帳票は開発されていないのが実情である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ひとつの帳票で3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能の3つの機能をすべて備えた封筒用帳票を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、下紙の上に上紙を丁合してなる封筒用帳票であって、上記下紙は、用紙表面に顕色剤層を有し、かつ用紙裏面に発色剤層を有するとともに、用紙の側辺間の幅を4分割する3本のミシン目によって、一側辺とミシン目との間に区画され、かつ用紙表面の周縁部に粘着剤層を有する第1紙片と、上記第1紙片に隣接してミシン目間に区画され、かつ表面の周縁部に粘着剤層を有する第2紙片と、上記第2紙片に隣接してミシン目間に区画される第3紙片と、上記第3紙片に隣接してミシン目と他側辺との間に区画される第4紙片と、を備え、上記上紙は、用紙裏面に発色剤層を有するとともに、用紙の側辺間の幅を2分割する1本のミシン目によって、一側辺とミシン目との間に区画され、かつ上記第1紙片と同一サイズに成形される第5紙片と、上記第5紙片に隣接してミシン目と他側辺との間に区画され、上記第2紙片と同一サイズに成形され、かつ裏面の上記第2紙片の粘着剤層に対応する部位に剥離剤層を有する第6紙片と、を備えることを特徴とする。この発明によると、3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能の3つの機能をすべて実現できる。
【0020】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の封筒用帳票において、上記顕色剤層が上記第1紙片と上記第3紙片とに限定して塗工され、かつ上記発色剤層が少なくとも上記第1紙片と上記第5紙片とに塗工されていることを特徴とする。この発明によると、必要かつ充分な箇所にのみ顕色剤と発色剤を塗工すれば良いので、作製コストを低減することができる。
【0021】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の封筒用帳票において、上記ミシン目は、上記第1紙片と上記第2紙片とを区画するミシン目がプレス加工を施した折曲げ用ミシン目であり、それ以外のミシン目はすべてカット部を有する切取り用ミシン目であることを特徴とする。この発明によると、第1紙片と第2紙片とを区画するミシン目は封筒上紙と封筒下紙とを繋ぐミシン目であるので封筒作成後の切断を防止できるとともに、それ以外のミシン目は使用時に容易に切断することができる。
【0022】
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1に記載の封筒用帳票において、上記第1紙片の裏面と上記第2紙片の裏面には、カムフラージュパターンが表示されていることを特徴とする。この発明によると、封筒内部の第1紙片の表面に記入された事項と第5紙片の表面に複写された事項の透けを防止して、秘匿性を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
はじめに、本発明に係る封筒用帳票の構成を説明する。
【0025】
図1は封筒用帳票の全体構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の封筒用帳票Pは、一度に多数の帳票を作製する観点から、NIP印字用のノーカーボン紙からなる連続用紙を使用して作製される。
【0026】
封筒用帳票Pは、同図中の左側半分については連続用紙からなる下紙20の上に同じく連続用紙からなる上紙30を重ねて丁合することで構成され、同図中の右側半分については連続用紙からなる下紙20のみで構成されている。下紙20と上紙30には、共に長手方向に一定間隔Lを隔てて幅方向Dに横断する複数本の切取り用横ミシン目25−1(35−1),25−1(35−1),…が形成される。そして、この切取り用横ミシン目25−1(35−1)を切断することで各帳票単位P,P,…に分割できるようになっている。
【0027】
下紙20の左右両側縁部には、長手方向に沿って所定ピッチで複数個の送り孔21,21,…が開設され、この送り孔21の余白部分を帳票P本体から分離するための切取り用縦ミシン目25−2がその内側に沿って形成される。また、上紙30の左側縁部には、長手方向に沿って送り孔21,21,…と同一ピッチで複数個の送り孔31,31,…が開設され、その内側に沿って切取り用縦ミシン目35−2が形成されている。
【0028】
ここで、封筒用帳票Pを下紙20と上紙30とに分解してそれぞれの構成を詳細に説明する。
【0029】
図2は各帳票単位の下紙の構成を示す図である。同図に示すように、下紙20は、左右両側縁部に形成された切取り用縦ミシン目25−2,25−2間の幅を2等分する位置に、長手方向に縦断する切取り用中縦ミシン目25−3が形成される。
【0030】
また、この切取り用中縦ミシン目25−3と左側縁部の切取り用縦ミシン目25−2との間の幅を2等分する位置には、長手方向に縦断する折曲げ用縦ミシン目25−4が形成される。さらに、切取り用中縦ミシン目25−3と右側縁部の切取り用縦ミシン目25−2との間の幅を2等分する位置には、長手方向に縦断する切取り用右縦ミシン目25−5が形成される。
【0031】
ここで、「切取り用…ミシン目」とは、用紙にカット部とアンカット部を形成し、カッター等の刃具を使用しなくても切断できるようにしたミシン目のことをいう。また、「折曲げ用…ミシン目」とは、用紙が切断されないようにカット加工せず、プレス加工のみを施して折り曲げ易くしたミシン目のことをいう。
【0032】
すなわち、下紙20では、切取り用縦ミシン目25−2,25−2間の領域が、切取り用中縦ミシン目25−3,折曲げ用縦ミシン目25−4,および切取り用右縦ミシン目25−5の3本のミシン目で4等分される。このようにして、下紙20は、同図中の左側から第1紙片P1,第1紙片に隣接した第2紙片P2,第2紙片P2に隣接した第3紙片P3,および第3紙片P3に隣接した第4紙片P4の4つの紙片に区画される。なお、第1紙片P1と第2紙片P2とを区画するミシン目は、封筒作成時に封筒上紙と封筒下紙とを繋ぐミシン目になるので封筒作成後の切断を防止する観点からすると、上述したように切取り用ミシン目ではなく折曲げ用ミシン目であることが望ましい。
【0033】
さらに、同図(a)(c)に示すように、下紙20の表面側には、例えばロイコ染料等の発色剤と化学反応して呈色する顕色剤を塗工した顕色剤層22と、例えば酢酸ビニル等を主成分とする各種樹脂系の粘着剤を塗布した粘着剤層23とが設けられる。顕色剤層22は、第1紙片P1の略中央部分と第3紙片P3の略中央部分の2箇所に塗工される。粘着剤層23は、第1紙片P1の周縁3辺と、この3辺に対向する第2紙片P2の周縁3辺とに沿ってそれぞれ「コ」字状に塗布される。
【0034】
なお、粘着剤層23は、下紙20と上紙30とを貼り合わせるためのもので、貼り合わせた後でこの粘着剤層23の輪郭部分のみを帳票P本体から分離できるように、粘着剤層23の内側の輪郭に沿って切取り用縦ミシン目25−6と切取り用横ミシン目25−7とが形成される。
【0035】
ところで、本実施形態ではノーカーボン式の複写構造を採用している。下紙20の裏面側には、同図(b)(c)に示すように、発色剤を内包したマイクロカプセルを塗工した発色剤層24が設けられている。筆圧でこのマイクロカプセルが割られると、カプセル内の発色剤が染み出して顕色剤層22の顕色剤と化学反応して発色する。この発色剤層24は、左右両側縁部に形成された切取り用縦ミシン目25−2,25−2間の領域、つまり第1紙片P1〜第4紙片P4の領域に限定して塗工される。なお、このようなノーカーボン式の複写構造に替えて、複写箇所にスポットカーボンインキを塗布するカーボン式の複写構造を採用しても良い。
【0036】
図3は各帳票単位の上紙の構成を示す図である。同図に示すように、上紙30は、左側縁部に形成された切取り用縦ミシン目35−2と右側辺との間の幅を2等分する位置に、長手方向に縦断する切取り用中縦ミシン目35−3が形成されている。かかる上紙30では、切取り用縦ミシン目35−2と右側辺との間の領域が、切取り用中縦ミシン目35−3によって2等分されることで、同図中の左側から第5紙片P5と、第5紙片P5に隣接する第6紙片P6の2つの紙片に区画される。この第5紙片P5および第6紙片P6は、それぞれ下紙20における第1紙片P1および第2紙片P2と同一サイズに成形される。
【0037】
また、同図(b)(c)に示すように、上紙30の裏面側には、発色剤内包のマイクロカプセルを塗工した発色剤層32が設けられている。発色剤層32は、左側縁部の切取り用縦ミシン目35−2と右側辺との間の領域、つまり第5紙片P5と第6紙片P6の領域に限定して塗工される。
【0038】
さらに、上紙30裏面の発色剤層32上には、シリコーン等を主成分とする剥離剤を塗布した剥離剤層33が設けられる。剥離剤層33は、上紙30と下紙20とを貼り合わせた後に剥がすためのものである。よって、剥離剤層33は、第2紙片P2の表面に塗布された粘着剤層23に対応する部位である第6紙片P6の周縁3辺に沿って「コ」字状に塗布される。
【0039】
なお、第5紙片P5には剥離剤層33を設けていない。第5紙片P5には、上紙30と下紙20とを貼り合わせた後に下紙20の粘着剤層23の輪郭部分のみを帳票P本体から分離できるように、下紙20の切取り用縦ミシン目25−6と切取り用横ミシン目25−7に対応する位置に同じく切取り用縦ミシン目35−4と切取り用横ミシン目35−5が形成される。
【0040】
上述のように構成された下紙20と上紙30とを所定位置で貼り合わせると図4のようになる。すなわち、下紙20の第1紙片P1に対して上紙30の第5紙片P5を、また下紙20の第2紙片P2に対して上紙30の第6紙片P6を揃えて重ね合わせる。すると、同図(c)に示すように、第1紙片P1と第5紙片P5とは、第1紙片P1表面の粘着剤層23によって接合されるのに対して、第2紙片P2と第6紙片P6とは、第2紙片P2表面の粘着剤層23と第6紙片P6裏面の剥離剤層33とによって剥離可能に接合される。
【0041】
次に、本発明に係る封筒用帳票の使用形態を説明する。
【0042】
図5は封筒用帳票を支払申込書に適用した例を示す図である。同図に示す支払申込書は、契約業者が処理する契約業者処理片Aと、顧客が控えとして保管する顧客控え片Bと、契約業者と顧客との間に介在する中間業者が控えとして保管する中間業者控え片Cの3つの紙片が設定されている。
【0043】
まず、契約業者処理片Aは上紙30における第5紙片P5に設定される。第5紙片P5の表面側において、切取り用中縦ミシン目35−3,切取り用縦ミシン目35−4,および切取り用横ミシン目35−5で囲まれた領域内には、顧客情報記入欄A1が形成される。この顧客情報記入欄A1は、顧客のクレジットカード番号か金融機関の口座番号を記入する記入欄や、金融機関の届出印を捺印する捺印欄等から構成される。
【0044】
ここで、顧客情報記入欄A1の印字はNIPを用いて行なわれるが、契約業者処理片Aの下側には第1紙片P1のみが接合された2枚帳票で構成されているので、上述したような転写ムラによる印字抜けが発生することはなく、契約業者処理片Aに対してNIP印字が可能になる。
【0045】
また、顧客控え片Bは下紙20における第3紙片P3に設定される。第3紙片P3の表面側において、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に対応する位置には顧客情報複写欄B1が形成される。この第3紙片P3は、申込書の記入後に切取り用右縦ミシン目25−3に従って第2紙片P2から分離される。これを利用して顧客控え片Bの裏面は会員規約表示欄B2になっている。
【0046】
さらに、中間業者控え片Cは下紙20における第1紙片P1に設定される。第1紙片P1の表面側において、折曲げ用縦ミシン目25−4,切取り用縦ミシン目25−6,および切取り用横ミシン目25−7で囲まれた領域内であって、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に対応する位置には顧客情報複写欄C1が形成される。この第1紙片P1は、同図(c)に示すように、封筒の作成時に封筒上紙となるので、中間業者控え片Cの裏面には返信先となる契約業者の宛先表示欄C2が形成され、封筒内部にある情報の透け防止のためのカムフラージュパターンC3が印刷される。
【0047】
ここで、「カムフラージュパターン」とは封筒内部の記載事項や複写事項を封筒外部から透視できない程度の隠蔽力を持つものをいう。その形態としては特に限定されるものではなく、例えば黒色や紺色等の濃色インキを用いてベタ印刷、網点印刷、あるいは迷彩模様等の印刷が考えられる。
【0048】
なお、残りの第2紙片P2,第4紙片P4,および第6紙片P6は、それぞれ次のように使用される。
【0049】
第2紙片P2は、封筒の作成時に封筒下紙片となる。このため、同図(c)に示すように、第2紙片P2の裏面側にはカムフラージュパターンD1が印刷される。
【0050】
第4紙片P4は、申込書の記入時に切取り用右縦ミシン目25−5に従って顧客控え片Bから分離される。これを利用して、同図(b)に示すように、第4紙片P4の表面側には顧客に対するメッセージ表示欄E1が、同図(c)に示すように、その裏面側には顧客情報記入欄A1への記入例表示欄E2がそれぞれ形成される。
【0051】
第6紙片P6は、封筒の作成時に切取り用中縦ミシン目35−3に従って契約業者処理片Aから分離される。これを利用して、同図(a)に示すように、第6紙片P6の表面側には封筒の作成方法表示欄F1が形成される。
【0052】
次に、この支払申込書の記入方法を説明する。
【0053】
まず、図6(a)に示すように、顧客は契約業者から郵送された支払申込書を開き、第4紙片P4のメッセージ表示欄E1に表示されているメッセージを確認する。そして、切取り用右縦ミシン目25−5を切断することで、この第4紙片P4を顧客控え片Bである第3紙片P3から分離する。
【0054】
そして、同図(b)に示すように、切取り用中縦ミシン目25−3を基に山折りする。これにより、顧客控え片Bは、第6紙片P6の裏面側にある第2紙片P2上に折り込まれる。
【0055】
続いて、同図(c)に示すように、切取り用中縦ミシン目35−3を基に山折りする。これにより、契約業者処理片Aは、先に折り込まれた顧客控え片B上に折り込まれる。
【0056】
さらに、同図(d)に示すように、3つ折りされた支払申込書を裏返す。これにより、最後に折り込まれた契約業者処理片Aが表側に来る。顧客は、同図(a)で切り離した第4紙片P4の記入例表示欄E2に表示された記入例を参照しながら顧客情報記入欄A1に必要事項を記入する。
【0057】
ここで、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に記入した事項は、顧客控え片Bの顧客情報複写欄B1と中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1にそれぞれ複写される。
【0058】
すなわち、図6で説明した手順で帳票Pを3つ折りすることで、図7に示すように、契約業者処理片Aの下側には第1紙片P1である中間業者控え片Cが配置され、この中間業者控え片Cの下側には第3紙片P3である顧客控え片Bが配置される。そして、同図(b)に示すように、契約業者処理片Aの裏面側には発色剤層32が塗工されており、これと対向する中間業者控え片Cの表面側には顕色剤層22が塗工されている。また、中間業者控え片Cの裏面側には発色剤層24が塗工されており、これと対向する顧客控え片Bの表面側には顕色剤層22が塗工されている。
【0059】
したがって、最上位の顧客情報記入欄A1に加えられる筆圧によって、発色剤層32のマイクロカプセルと発色剤層24のマイクロカプセルが割られると、発色剤層32のカプセル内から染み出した発色剤は、顕色剤層22の顕色剤と化学反応して発色することで中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1に複写されるとともに、発色剤層24のカプセル内から染み出した発色剤は、顕色剤層22の顕色剤と化学反応して発色することで顧客控え片Bの顧客情報複写欄B1に複写される。
【0060】
このように、封筒用帳票Pによると、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に顧客が手書きで記入した事項を、顧客控え片Bの顧客情報複写欄B1と中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1にそれぞれ複写できる3枚複写機能を実現することが可能になる。
【0061】
次に、この支払申込書の封筒作成方法を説明する。
【0062】
まず、図8(a)に示すように、顧客は所定事項を記入した後で3つ折りしていた支払申込書を開き、切取り用中縦ミシン目25−3を切断することで顧客控え片Bを第2紙片P2から分離する。
【0063】
そして、同図(b)に示すように、切取り用中縦ミシン目35−3を切断することで第6紙片P6を契約業者処理片Aから分離する。このとき、第6紙片の裏面には剥離剤層33が設けられているので、第2紙片P2の表面にある粘着剤層23から簡単に剥がすことができる。
【0064】
続いて、同図(c)に示すように、折曲げ用縦ミシン目25−4を基に谷折りする。このとき、第2紙片P2の表面にはその縁部に沿って粘着剤層23が設けられているので、契約業者処理片Aと第2紙片P2とを貼り合わせることができる。貼り合わせた支払申込書は、封筒上紙となる第1紙片P1に宛先表示欄C2とカムフラージュパターンC3が表示されており、封筒下紙となる第2紙片P2にカムフラージュパターンD1が表示されているので返信用封筒として郵送できる。このように、谷折りして貼り合わせるだけの簡単な作業で封筒を作成でき、かつ契約業者処理片Aと中間業者控え片Cを内封する形なので従来のように糊を付けて封緘する手間も必要ない。
【0065】
したがって、この封筒用帳票Pによると、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に記入した事項と中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1に複写された事項を、封筒上紙のカムフラージュパターンC3と封筒下紙のカムフラージュパターンD1によって隠蔽した状態で契約業者に対して郵送でき、隠蔽郵送機能を実現することが可能になる。
【0066】
最後に、同図(d)に示すように、契約業者は郵送された封筒を受け取ると、切取り用縦ミシン目25−6と切取り用横ミシン目25−7を共に切断する。これにより、貼り合わされていた封筒を簡単に開封することができるとともに、粘着剤層23で接合されていた中間業者控え片Cと契約業者処理片Aとを分離することができる。
【0067】
なお、上述した実施形態では、連続用紙を用いて作製した例について説明したが、これに限らず単片用紙を用いて作製しても良い。また、作製コストを考慮すると、上述したように顕色剤層22は第1紙片P1と第3紙片P3に限定して塗工するとともに、下紙20の発色剤層24は第1紙片P1に限定し、上紙30の発色剤層32は第5紙片P5に限定して塗工するのが望ましい。さらに、契約業者処理片Aと顧客控え片Bと中間業者控え片C以外の紙片のうちで、帳票から分離される第4紙片P4と第6紙片P6の使用例については、メッセージや記入例や作成方法を表示するだけでなく適宜必要な情報を表示することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る封筒用帳票によれば、3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能の3つの機能をすべて実現できるという効果を奏する。
【0069】
すなわち、契約業者処理片に顧客が手書きで記入した事項を中間業者控え片と顧客控え片にそれぞれ複写することができる。また、契約業者処理片に記入された事項と中間業者控え片に複写された事項を隠蔽した状態で郵送することができる。さらに、1枚目の契約業者処理片に対してNIPを用いて印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る封筒用帳票の全体構成を示す平面図。
【図2】各帳票単位の下紙の構成を示す(a)表面側平面図、(b)裏面側平面図、(c)II−II線断面図。
【図3】各帳票単位の上紙の構成を示す(a)表面側平面図、(b)裏面側平面図、(c)III−III線断面図。
【図4】各帳票単位の全体構成を示す(a)表面側平面図、(b)裏面側平面図、(c)IV−IV線断面図。
【図5】本発明に係る封筒用帳票を支払申込書に適用した例を示す(a)上紙の表面側平面図、(b)下紙の表面側平面図、(c)下紙の裏面側平面図。
【図6】支払申込書における記入方法を示す説明図。
【図7】支払申込書における複写構造を示す(a)表面側平面図、(b)VII−VII線断面図。
【図8】支払申込書における封筒作成方法を示す説明図。
【図9】従来の支払申込書の構成例を示す説明図。
【図10】従来の支払申込書の使用方法を示す説明図。
【図11】従来の支払申込書の他の構成例を示す説明図。
【符号の説明】
P 封筒用帳票
P1 第1紙片
P2 第2紙片
P3 第3紙片
P4 第4紙片
P5 第5紙片
P6 第6紙片
20 下紙
21 送り孔
22 顕色剤層
23 粘着剤層
24 発色剤層
25−1 切取り用横ミシン目
25−2 切取り用縦ミシン目
25−3 切取り用中縦ミシン目
25−4 折曲げ用縦ミシン目
25−5 切取り用右縦ミシン目
25−6 切取り用縦ミシン目
25−7 切取り用横ミシン目
30 上紙
31 送り孔
32 発色剤層
33 剥離剤層
35−1 切取り用横ミシン目
35−2 切取り用縦ミシン目
35−3 切取り用中縦ミシン目
35−4 切取り用縦ミシン目
35−5 切取り用横ミシン目
A 契約業者処理片
A1 顧客情報記入欄
B 顧客控え片
B1 顧客情報複写欄
B2 会員規約表示欄
C 中間業者控え片
C1 顧客情報複写欄
C2 宛先表示欄
C3 カムフラージュパターン
D1 カムフラージュパターン
E1 メッセージ表示欄
E2 記入例表示欄
F1 作成方法表示欄
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式のノンインパクトプリンタ(以下、「NIP」という)を用いて印字する封筒用帳票に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば契約業者と顧客との間でクレジットカードや金融機関による利用料金の支払申込契約を取り交わす場合には、一般に次のような方法が採用されていた。
【0003】
はじめに、契約業者が顧客の手元に必要書類を郵送する。図9に示すように、郵送する封筒1内には支払申込書2と再剥離ラベル3が同封される。支払申込書2は、提出用の契約業者処理片2−1と控え用の顧客控え片2−2とが切取り用ミシン目2aを挟んで切り離し可能に連接された1枚帳票である。
【0004】
契約業者処理片2−1は、その裏面に顧客のクレジットカード番号または金融機関の口座番号を記入する記入欄や、金融機関の届出印を捺印する捺印欄からなる顧客情報記入欄が形成されるとともに、その表面に契約業者の宛先が表示された返信ハガキとなっている。また、顧客控え片2−2には、顧客情報記入欄への記入例等が表示されている。なお、この支払申込書2への印字は通常NIPを用いて行なわれる。
【0005】
一方、顧客は契約業者に必要書類を返送する。図10に示すように、顧客は必要書類を受け取ると、まず切取り用ミシン目2aにしたがって契約業者処理片2−1と顧客控え片2−2とを切り離す。次に、顧客控え片2−2の記入例を参照しながら、契約業者処理片2−1の顧客情報記入欄に所定事項を記入および捺印する。さらに、同封の再剥離ラベル3を顧客情報記入欄に貼り付けて記入事項を隠蔽し、返信ハガキである契約業者処理片2−1を返送する。そして、契約業者処理片2−1を受け取った契約業者は、貼付された再剥離ラベル3を剥がし、顧客情報記入欄に記入されている情報を業務処理するものとしている。
【0006】
ところで、近年、業務処理の分業化に伴って、契約業者と顧客との間に中間業者が参入するケースが増えている。そのため、従来の支払申込書2において、契約業者処理片2−1や顧客控え片2−2とは別の紙片として、中間業者が保管するための「中間業者控え片」を設ける必要性が生じた。すなわち、上述した支払申込書2のような帳票において、次に掲げる3つの機能をすべて備えた帳票が求められている。
【0007】
▲1▼ 契約業者処理片にある顧客情報記入欄に顧客が手書きで記入した事項を、顧客控え片と中間業者控え片の残り2枚の紙片に複写できる機能(以下、この機能を「3枚複写機能」という)
【0008】
▲2▼ 契約業者処理片に記入された事項と中間業者控え片に複写された事項とを、隠蔽した状態で契約業者に対して郵送できる機能(以下、この機能を「隠蔽郵送機能」という)
【0009】
▲3▼ 顧客が手書きで記入する1枚目の契約業者処理片に対してNIPで印字できる機能(以下、この機能を「NIP印字機能」という)
【0010】
そこで、まず上記▲1▼の3枚複写機能を実現するために、例えば図11に示すような契約業者処理片4、中間業者控え片5、および顧客控え片6の3枚の紙片を積層してその縁部を接着剤7で接合し、切取り用ミシン目4a,5a,6aで切り離し可能に構成した3枚帳票を作製したとする。この帳票において、1枚目の契約業者処理片4に顧客が手書きで記入した事項は、用紙間の複写構造によって2枚目の中間業者控え片5と3枚目の顧客控え片6にそれぞれ複写される。
【0011】
ところが、このような構造を採用した場合には、同図(b)に示すように、3層に積層された紙片間に上下2層の空気層8,8が形成されて帳票全体の厚みが大きくなってしまう。すると、1枚目の契約業者処理片4に対して矢印(イ)方向に示すNIP印字を施した場合、感光体上のトナーが帳票に転写するときに帳票がR状に湾曲するので、このときに上下2層の空気層8,8がブカツいてトナー転写面に大きな波打ち現象が起こる。このため、トナーが安定して転写せず、1枚目の契約業者処理片4に転写ムラによる印字抜けが発生してしまい、上記▲3▼のNIP印字機能を確実に実現することができない。さらに、この帳票によると、上記▲2▼の隠蔽郵送機能を実現するために、隠蔽手段としての再剥離ラベルや郵送手段としての返信用封筒が別途必要になってしまう。
【0012】
一方、上記▲2▼の隠蔽郵送機能を考慮した帳票としては、例えば特許文献1に開示された封筒付きフォームが知られている。
【0013】
【特許文献1】
特開平9−1962号公報(例えば、図1参照)
【0014】
この封筒付きフォームは、封筒部と封入用紙部とが切取り用のミシン目を挟んで切り離し可能に連接された帳票である。封筒部は2枚重ねした用紙の3辺を接着して袋状に成形され、封入用紙部は情報記録部と情報複写部とから構成されている。また、情報記録部は1枚の用紙が折曲げ線で2つの帳票部に区画され、情報複写部は2枚重ねした用紙の1辺を接着して用紙間に複写構造が設けられている。そして、切取り用のミシン目で切り離された封入用紙部は、2つの帳票部を備えた情報記録部と1つの情報複写部とに3つ折りして封筒部に封入される。
【0015】
特許文献1の封筒付きフォームによると、封筒部と封入用紙部は共に用紙を2枚重ねした帳票であるのでその上からのNIP印字は可能であり、上記▲3▼のNIP印字機能は充分に備えているといえる。また、3つ折りした封入用紙部を封筒部に入れて封緘することで上記▲2▼の隠蔽郵送機能も確保できる。
【0016】
しかしながら、情報複写部は用紙を2枚重ねした2枚複写構造を採用していることから、顧客が記入した事項は下層の1枚の用紙にしか複写されず、上記▲1▼の3枚複写機能を発揮することができない。また、この3枚複写機能を確保するために、仮にこの封筒付きフォームの情報複写部を3枚重ねで構成した場合には、上述した理由から上記▲3▼のNIP印字機能が損なわれてしまう。
【0017】
以上説明した通り、上述したような▲1▼3枚複写機能、▲2▼隠蔽郵送機能、および▲3▼NIP印字機能の3つの機能をすべて備えた帳票は開発されていないのが実情である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ひとつの帳票で3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能の3つの機能をすべて備えた封筒用帳票を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、下紙の上に上紙を丁合してなる封筒用帳票であって、上記下紙は、用紙表面に顕色剤層を有し、かつ用紙裏面に発色剤層を有するとともに、用紙の側辺間の幅を4分割する3本のミシン目によって、一側辺とミシン目との間に区画され、かつ用紙表面の周縁部に粘着剤層を有する第1紙片と、上記第1紙片に隣接してミシン目間に区画され、かつ表面の周縁部に粘着剤層を有する第2紙片と、上記第2紙片に隣接してミシン目間に区画される第3紙片と、上記第3紙片に隣接してミシン目と他側辺との間に区画される第4紙片と、を備え、上記上紙は、用紙裏面に発色剤層を有するとともに、用紙の側辺間の幅を2分割する1本のミシン目によって、一側辺とミシン目との間に区画され、かつ上記第1紙片と同一サイズに成形される第5紙片と、上記第5紙片に隣接してミシン目と他側辺との間に区画され、上記第2紙片と同一サイズに成形され、かつ裏面の上記第2紙片の粘着剤層に対応する部位に剥離剤層を有する第6紙片と、を備えることを特徴とする。この発明によると、3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能の3つの機能をすべて実現できる。
【0020】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の封筒用帳票において、上記顕色剤層が上記第1紙片と上記第3紙片とに限定して塗工され、かつ上記発色剤層が少なくとも上記第1紙片と上記第5紙片とに塗工されていることを特徴とする。この発明によると、必要かつ充分な箇所にのみ顕色剤と発色剤を塗工すれば良いので、作製コストを低減することができる。
【0021】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の封筒用帳票において、上記ミシン目は、上記第1紙片と上記第2紙片とを区画するミシン目がプレス加工を施した折曲げ用ミシン目であり、それ以外のミシン目はすべてカット部を有する切取り用ミシン目であることを特徴とする。この発明によると、第1紙片と第2紙片とを区画するミシン目は封筒上紙と封筒下紙とを繋ぐミシン目であるので封筒作成後の切断を防止できるとともに、それ以外のミシン目は使用時に容易に切断することができる。
【0022】
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1に記載の封筒用帳票において、上記第1紙片の裏面と上記第2紙片の裏面には、カムフラージュパターンが表示されていることを特徴とする。この発明によると、封筒内部の第1紙片の表面に記入された事項と第5紙片の表面に複写された事項の透けを防止して、秘匿性を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
はじめに、本発明に係る封筒用帳票の構成を説明する。
【0025】
図1は封筒用帳票の全体構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の封筒用帳票Pは、一度に多数の帳票を作製する観点から、NIP印字用のノーカーボン紙からなる連続用紙を使用して作製される。
【0026】
封筒用帳票Pは、同図中の左側半分については連続用紙からなる下紙20の上に同じく連続用紙からなる上紙30を重ねて丁合することで構成され、同図中の右側半分については連続用紙からなる下紙20のみで構成されている。下紙20と上紙30には、共に長手方向に一定間隔Lを隔てて幅方向Dに横断する複数本の切取り用横ミシン目25−1(35−1),25−1(35−1),…が形成される。そして、この切取り用横ミシン目25−1(35−1)を切断することで各帳票単位P,P,…に分割できるようになっている。
【0027】
下紙20の左右両側縁部には、長手方向に沿って所定ピッチで複数個の送り孔21,21,…が開設され、この送り孔21の余白部分を帳票P本体から分離するための切取り用縦ミシン目25−2がその内側に沿って形成される。また、上紙30の左側縁部には、長手方向に沿って送り孔21,21,…と同一ピッチで複数個の送り孔31,31,…が開設され、その内側に沿って切取り用縦ミシン目35−2が形成されている。
【0028】
ここで、封筒用帳票Pを下紙20と上紙30とに分解してそれぞれの構成を詳細に説明する。
【0029】
図2は各帳票単位の下紙の構成を示す図である。同図に示すように、下紙20は、左右両側縁部に形成された切取り用縦ミシン目25−2,25−2間の幅を2等分する位置に、長手方向に縦断する切取り用中縦ミシン目25−3が形成される。
【0030】
また、この切取り用中縦ミシン目25−3と左側縁部の切取り用縦ミシン目25−2との間の幅を2等分する位置には、長手方向に縦断する折曲げ用縦ミシン目25−4が形成される。さらに、切取り用中縦ミシン目25−3と右側縁部の切取り用縦ミシン目25−2との間の幅を2等分する位置には、長手方向に縦断する切取り用右縦ミシン目25−5が形成される。
【0031】
ここで、「切取り用…ミシン目」とは、用紙にカット部とアンカット部を形成し、カッター等の刃具を使用しなくても切断できるようにしたミシン目のことをいう。また、「折曲げ用…ミシン目」とは、用紙が切断されないようにカット加工せず、プレス加工のみを施して折り曲げ易くしたミシン目のことをいう。
【0032】
すなわち、下紙20では、切取り用縦ミシン目25−2,25−2間の領域が、切取り用中縦ミシン目25−3,折曲げ用縦ミシン目25−4,および切取り用右縦ミシン目25−5の3本のミシン目で4等分される。このようにして、下紙20は、同図中の左側から第1紙片P1,第1紙片に隣接した第2紙片P2,第2紙片P2に隣接した第3紙片P3,および第3紙片P3に隣接した第4紙片P4の4つの紙片に区画される。なお、第1紙片P1と第2紙片P2とを区画するミシン目は、封筒作成時に封筒上紙と封筒下紙とを繋ぐミシン目になるので封筒作成後の切断を防止する観点からすると、上述したように切取り用ミシン目ではなく折曲げ用ミシン目であることが望ましい。
【0033】
さらに、同図(a)(c)に示すように、下紙20の表面側には、例えばロイコ染料等の発色剤と化学反応して呈色する顕色剤を塗工した顕色剤層22と、例えば酢酸ビニル等を主成分とする各種樹脂系の粘着剤を塗布した粘着剤層23とが設けられる。顕色剤層22は、第1紙片P1の略中央部分と第3紙片P3の略中央部分の2箇所に塗工される。粘着剤層23は、第1紙片P1の周縁3辺と、この3辺に対向する第2紙片P2の周縁3辺とに沿ってそれぞれ「コ」字状に塗布される。
【0034】
なお、粘着剤層23は、下紙20と上紙30とを貼り合わせるためのもので、貼り合わせた後でこの粘着剤層23の輪郭部分のみを帳票P本体から分離できるように、粘着剤層23の内側の輪郭に沿って切取り用縦ミシン目25−6と切取り用横ミシン目25−7とが形成される。
【0035】
ところで、本実施形態ではノーカーボン式の複写構造を採用している。下紙20の裏面側には、同図(b)(c)に示すように、発色剤を内包したマイクロカプセルを塗工した発色剤層24が設けられている。筆圧でこのマイクロカプセルが割られると、カプセル内の発色剤が染み出して顕色剤層22の顕色剤と化学反応して発色する。この発色剤層24は、左右両側縁部に形成された切取り用縦ミシン目25−2,25−2間の領域、つまり第1紙片P1〜第4紙片P4の領域に限定して塗工される。なお、このようなノーカーボン式の複写構造に替えて、複写箇所にスポットカーボンインキを塗布するカーボン式の複写構造を採用しても良い。
【0036】
図3は各帳票単位の上紙の構成を示す図である。同図に示すように、上紙30は、左側縁部に形成された切取り用縦ミシン目35−2と右側辺との間の幅を2等分する位置に、長手方向に縦断する切取り用中縦ミシン目35−3が形成されている。かかる上紙30では、切取り用縦ミシン目35−2と右側辺との間の領域が、切取り用中縦ミシン目35−3によって2等分されることで、同図中の左側から第5紙片P5と、第5紙片P5に隣接する第6紙片P6の2つの紙片に区画される。この第5紙片P5および第6紙片P6は、それぞれ下紙20における第1紙片P1および第2紙片P2と同一サイズに成形される。
【0037】
また、同図(b)(c)に示すように、上紙30の裏面側には、発色剤内包のマイクロカプセルを塗工した発色剤層32が設けられている。発色剤層32は、左側縁部の切取り用縦ミシン目35−2と右側辺との間の領域、つまり第5紙片P5と第6紙片P6の領域に限定して塗工される。
【0038】
さらに、上紙30裏面の発色剤層32上には、シリコーン等を主成分とする剥離剤を塗布した剥離剤層33が設けられる。剥離剤層33は、上紙30と下紙20とを貼り合わせた後に剥がすためのものである。よって、剥離剤層33は、第2紙片P2の表面に塗布された粘着剤層23に対応する部位である第6紙片P6の周縁3辺に沿って「コ」字状に塗布される。
【0039】
なお、第5紙片P5には剥離剤層33を設けていない。第5紙片P5には、上紙30と下紙20とを貼り合わせた後に下紙20の粘着剤層23の輪郭部分のみを帳票P本体から分離できるように、下紙20の切取り用縦ミシン目25−6と切取り用横ミシン目25−7に対応する位置に同じく切取り用縦ミシン目35−4と切取り用横ミシン目35−5が形成される。
【0040】
上述のように構成された下紙20と上紙30とを所定位置で貼り合わせると図4のようになる。すなわち、下紙20の第1紙片P1に対して上紙30の第5紙片P5を、また下紙20の第2紙片P2に対して上紙30の第6紙片P6を揃えて重ね合わせる。すると、同図(c)に示すように、第1紙片P1と第5紙片P5とは、第1紙片P1表面の粘着剤層23によって接合されるのに対して、第2紙片P2と第6紙片P6とは、第2紙片P2表面の粘着剤層23と第6紙片P6裏面の剥離剤層33とによって剥離可能に接合される。
【0041】
次に、本発明に係る封筒用帳票の使用形態を説明する。
【0042】
図5は封筒用帳票を支払申込書に適用した例を示す図である。同図に示す支払申込書は、契約業者が処理する契約業者処理片Aと、顧客が控えとして保管する顧客控え片Bと、契約業者と顧客との間に介在する中間業者が控えとして保管する中間業者控え片Cの3つの紙片が設定されている。
【0043】
まず、契約業者処理片Aは上紙30における第5紙片P5に設定される。第5紙片P5の表面側において、切取り用中縦ミシン目35−3,切取り用縦ミシン目35−4,および切取り用横ミシン目35−5で囲まれた領域内には、顧客情報記入欄A1が形成される。この顧客情報記入欄A1は、顧客のクレジットカード番号か金融機関の口座番号を記入する記入欄や、金融機関の届出印を捺印する捺印欄等から構成される。
【0044】
ここで、顧客情報記入欄A1の印字はNIPを用いて行なわれるが、契約業者処理片Aの下側には第1紙片P1のみが接合された2枚帳票で構成されているので、上述したような転写ムラによる印字抜けが発生することはなく、契約業者処理片Aに対してNIP印字が可能になる。
【0045】
また、顧客控え片Bは下紙20における第3紙片P3に設定される。第3紙片P3の表面側において、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に対応する位置には顧客情報複写欄B1が形成される。この第3紙片P3は、申込書の記入後に切取り用右縦ミシン目25−3に従って第2紙片P2から分離される。これを利用して顧客控え片Bの裏面は会員規約表示欄B2になっている。
【0046】
さらに、中間業者控え片Cは下紙20における第1紙片P1に設定される。第1紙片P1の表面側において、折曲げ用縦ミシン目25−4,切取り用縦ミシン目25−6,および切取り用横ミシン目25−7で囲まれた領域内であって、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に対応する位置には顧客情報複写欄C1が形成される。この第1紙片P1は、同図(c)に示すように、封筒の作成時に封筒上紙となるので、中間業者控え片Cの裏面には返信先となる契約業者の宛先表示欄C2が形成され、封筒内部にある情報の透け防止のためのカムフラージュパターンC3が印刷される。
【0047】
ここで、「カムフラージュパターン」とは封筒内部の記載事項や複写事項を封筒外部から透視できない程度の隠蔽力を持つものをいう。その形態としては特に限定されるものではなく、例えば黒色や紺色等の濃色インキを用いてベタ印刷、網点印刷、あるいは迷彩模様等の印刷が考えられる。
【0048】
なお、残りの第2紙片P2,第4紙片P4,および第6紙片P6は、それぞれ次のように使用される。
【0049】
第2紙片P2は、封筒の作成時に封筒下紙片となる。このため、同図(c)に示すように、第2紙片P2の裏面側にはカムフラージュパターンD1が印刷される。
【0050】
第4紙片P4は、申込書の記入時に切取り用右縦ミシン目25−5に従って顧客控え片Bから分離される。これを利用して、同図(b)に示すように、第4紙片P4の表面側には顧客に対するメッセージ表示欄E1が、同図(c)に示すように、その裏面側には顧客情報記入欄A1への記入例表示欄E2がそれぞれ形成される。
【0051】
第6紙片P6は、封筒の作成時に切取り用中縦ミシン目35−3に従って契約業者処理片Aから分離される。これを利用して、同図(a)に示すように、第6紙片P6の表面側には封筒の作成方法表示欄F1が形成される。
【0052】
次に、この支払申込書の記入方法を説明する。
【0053】
まず、図6(a)に示すように、顧客は契約業者から郵送された支払申込書を開き、第4紙片P4のメッセージ表示欄E1に表示されているメッセージを確認する。そして、切取り用右縦ミシン目25−5を切断することで、この第4紙片P4を顧客控え片Bである第3紙片P3から分離する。
【0054】
そして、同図(b)に示すように、切取り用中縦ミシン目25−3を基に山折りする。これにより、顧客控え片Bは、第6紙片P6の裏面側にある第2紙片P2上に折り込まれる。
【0055】
続いて、同図(c)に示すように、切取り用中縦ミシン目35−3を基に山折りする。これにより、契約業者処理片Aは、先に折り込まれた顧客控え片B上に折り込まれる。
【0056】
さらに、同図(d)に示すように、3つ折りされた支払申込書を裏返す。これにより、最後に折り込まれた契約業者処理片Aが表側に来る。顧客は、同図(a)で切り離した第4紙片P4の記入例表示欄E2に表示された記入例を参照しながら顧客情報記入欄A1に必要事項を記入する。
【0057】
ここで、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に記入した事項は、顧客控え片Bの顧客情報複写欄B1と中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1にそれぞれ複写される。
【0058】
すなわち、図6で説明した手順で帳票Pを3つ折りすることで、図7に示すように、契約業者処理片Aの下側には第1紙片P1である中間業者控え片Cが配置され、この中間業者控え片Cの下側には第3紙片P3である顧客控え片Bが配置される。そして、同図(b)に示すように、契約業者処理片Aの裏面側には発色剤層32が塗工されており、これと対向する中間業者控え片Cの表面側には顕色剤層22が塗工されている。また、中間業者控え片Cの裏面側には発色剤層24が塗工されており、これと対向する顧客控え片Bの表面側には顕色剤層22が塗工されている。
【0059】
したがって、最上位の顧客情報記入欄A1に加えられる筆圧によって、発色剤層32のマイクロカプセルと発色剤層24のマイクロカプセルが割られると、発色剤層32のカプセル内から染み出した発色剤は、顕色剤層22の顕色剤と化学反応して発色することで中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1に複写されるとともに、発色剤層24のカプセル内から染み出した発色剤は、顕色剤層22の顕色剤と化学反応して発色することで顧客控え片Bの顧客情報複写欄B1に複写される。
【0060】
このように、封筒用帳票Pによると、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に顧客が手書きで記入した事項を、顧客控え片Bの顧客情報複写欄B1と中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1にそれぞれ複写できる3枚複写機能を実現することが可能になる。
【0061】
次に、この支払申込書の封筒作成方法を説明する。
【0062】
まず、図8(a)に示すように、顧客は所定事項を記入した後で3つ折りしていた支払申込書を開き、切取り用中縦ミシン目25−3を切断することで顧客控え片Bを第2紙片P2から分離する。
【0063】
そして、同図(b)に示すように、切取り用中縦ミシン目35−3を切断することで第6紙片P6を契約業者処理片Aから分離する。このとき、第6紙片の裏面には剥離剤層33が設けられているので、第2紙片P2の表面にある粘着剤層23から簡単に剥がすことができる。
【0064】
続いて、同図(c)に示すように、折曲げ用縦ミシン目25−4を基に谷折りする。このとき、第2紙片P2の表面にはその縁部に沿って粘着剤層23が設けられているので、契約業者処理片Aと第2紙片P2とを貼り合わせることができる。貼り合わせた支払申込書は、封筒上紙となる第1紙片P1に宛先表示欄C2とカムフラージュパターンC3が表示されており、封筒下紙となる第2紙片P2にカムフラージュパターンD1が表示されているので返信用封筒として郵送できる。このように、谷折りして貼り合わせるだけの簡単な作業で封筒を作成でき、かつ契約業者処理片Aと中間業者控え片Cを内封する形なので従来のように糊を付けて封緘する手間も必要ない。
【0065】
したがって、この封筒用帳票Pによると、契約業者処理片Aの顧客情報記入欄A1に記入した事項と中間業者控え片Cの顧客情報複写欄C1に複写された事項を、封筒上紙のカムフラージュパターンC3と封筒下紙のカムフラージュパターンD1によって隠蔽した状態で契約業者に対して郵送でき、隠蔽郵送機能を実現することが可能になる。
【0066】
最後に、同図(d)に示すように、契約業者は郵送された封筒を受け取ると、切取り用縦ミシン目25−6と切取り用横ミシン目25−7を共に切断する。これにより、貼り合わされていた封筒を簡単に開封することができるとともに、粘着剤層23で接合されていた中間業者控え片Cと契約業者処理片Aとを分離することができる。
【0067】
なお、上述した実施形態では、連続用紙を用いて作製した例について説明したが、これに限らず単片用紙を用いて作製しても良い。また、作製コストを考慮すると、上述したように顕色剤層22は第1紙片P1と第3紙片P3に限定して塗工するとともに、下紙20の発色剤層24は第1紙片P1に限定し、上紙30の発色剤層32は第5紙片P5に限定して塗工するのが望ましい。さらに、契約業者処理片Aと顧客控え片Bと中間業者控え片C以外の紙片のうちで、帳票から分離される第4紙片P4と第6紙片P6の使用例については、メッセージや記入例や作成方法を表示するだけでなく適宜必要な情報を表示することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る封筒用帳票によれば、3枚複写機能と、隠蔽郵送機能と、NIP印字機能の3つの機能をすべて実現できるという効果を奏する。
【0069】
すなわち、契約業者処理片に顧客が手書きで記入した事項を中間業者控え片と顧客控え片にそれぞれ複写することができる。また、契約業者処理片に記入された事項と中間業者控え片に複写された事項を隠蔽した状態で郵送することができる。さらに、1枚目の契約業者処理片に対してNIPを用いて印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る封筒用帳票の全体構成を示す平面図。
【図2】各帳票単位の下紙の構成を示す(a)表面側平面図、(b)裏面側平面図、(c)II−II線断面図。
【図3】各帳票単位の上紙の構成を示す(a)表面側平面図、(b)裏面側平面図、(c)III−III線断面図。
【図4】各帳票単位の全体構成を示す(a)表面側平面図、(b)裏面側平面図、(c)IV−IV線断面図。
【図5】本発明に係る封筒用帳票を支払申込書に適用した例を示す(a)上紙の表面側平面図、(b)下紙の表面側平面図、(c)下紙の裏面側平面図。
【図6】支払申込書における記入方法を示す説明図。
【図7】支払申込書における複写構造を示す(a)表面側平面図、(b)VII−VII線断面図。
【図8】支払申込書における封筒作成方法を示す説明図。
【図9】従来の支払申込書の構成例を示す説明図。
【図10】従来の支払申込書の使用方法を示す説明図。
【図11】従来の支払申込書の他の構成例を示す説明図。
【符号の説明】
P 封筒用帳票
P1 第1紙片
P2 第2紙片
P3 第3紙片
P4 第4紙片
P5 第5紙片
P6 第6紙片
20 下紙
21 送り孔
22 顕色剤層
23 粘着剤層
24 発色剤層
25−1 切取り用横ミシン目
25−2 切取り用縦ミシン目
25−3 切取り用中縦ミシン目
25−4 折曲げ用縦ミシン目
25−5 切取り用右縦ミシン目
25−6 切取り用縦ミシン目
25−7 切取り用横ミシン目
30 上紙
31 送り孔
32 発色剤層
33 剥離剤層
35−1 切取り用横ミシン目
35−2 切取り用縦ミシン目
35−3 切取り用中縦ミシン目
35−4 切取り用縦ミシン目
35−5 切取り用横ミシン目
A 契約業者処理片
A1 顧客情報記入欄
B 顧客控え片
B1 顧客情報複写欄
B2 会員規約表示欄
C 中間業者控え片
C1 顧客情報複写欄
C2 宛先表示欄
C3 カムフラージュパターン
D1 カムフラージュパターン
E1 メッセージ表示欄
E2 記入例表示欄
F1 作成方法表示欄
Claims (4)
- 下紙の上に上紙を丁合してなる封筒用帳票であって、
上記下紙は、
用紙表面に顕色剤層を有し、かつ用紙裏面に発色剤層を有するとともに、
用紙の側辺間の幅を4分割する3本のミシン目によって、一側辺とミシン目との間に区画され、かつ用紙表面の周縁部に粘着剤層を有する第1紙片と、
上記第1紙片に隣接してミシン目間に区画され、かつ表面の周縁部に粘着剤層を有する第2紙片と、
上記第2紙片に隣接してミシン目間に区画される第3紙片と、
上記第3紙片に隣接してミシン目と他側辺との間に区画される第4紙片と、
を備え、
上記上紙は、
用紙裏面に発色剤層を有するとともに、
用紙の側辺間の幅を2分割する1本のミシン目によって、一側辺とミシン目との間に区画され、かつ上記第1紙片と同一サイズに成形される第5紙片と、
上記第5紙片に隣接してミシン目と他側辺との間に区画され、上記第2紙片と同一サイズに成形され、かつ裏面の上記第2紙片の粘着剤層に対応する部位に剥離剤層を有する第6紙片と、
を備える
ことを特徴とする封筒用帳票。 - 上記顕色剤層が上記第1紙片と上記第3紙片とに限定して塗工され、かつ上記発色剤層が少なくとも上記第1紙片と上記第5紙片とに塗工されていることを特徴とする請求項1に記載の封筒用帳票。
- 上記ミシン目は、上記第1紙片と上記第2紙片とを区画するミシン目がプレス加工を施した折曲げ用ミシン目であり、それ以外のミシン目はすべてカット部を有する切取り用ミシン目であることを特徴とする請求項1に記載の封筒用帳票。
- 上記第1紙片の裏面と上記第2紙片の裏面には、カムフラージュパターンが表示されていることを特徴とする請求項1に記載の封筒用帳票。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003187083A JP2005022103A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 封筒用帳票 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003187083A JP2005022103A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 封筒用帳票 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005022103A true JP2005022103A (ja) | 2005-01-27 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2003187083A Withdrawn JP2005022103A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 封筒用帳票 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005022103A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007197037A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Sato Corp | 薬袋用シート及び薬袋用シート連続体 |
JP2007261099A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Daio Paper Corp | 情報隠蔽シート |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187083A patent/JP2005022103A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007261099A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Daio Paper Corp | 情報隠蔽シート |
JP4758266B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2011-08-24 | 大王製紙株式会社 | 情報隠蔽シート |
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