JP3628587B2 - 電流スイッチ回路およびそれを用いるd/aコンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、注入形バイポーラ論理回路(以下、IIL(IntegratedInjection Logic)ロジック回路と称する)の出力を用いて電流をON/OFFする電流スイッチ回路、およびそれが好適に実施されるデジタル/アナログコンバータ(以下、D/Aコンバータと称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
高集積化および低消費電力化を実現する前記IILロジック回路では、用いられるIILトランジスタの耐圧が低く、該IILロジック回路と外部の回路とを接続する場合、該IILロジック回路の出力には、通常1.5V程度である前記IILトランジスタの耐圧を超える電圧が印加されないようにしなければならない。
【0003】
図7は、そのようなIILロジック回路の出力を入力とする典型的な従来技術の電流スイッチ回路によって構成されるD/Aコンバータ1の電気回路図である。このD/Aコンバータ1は、NビットR−2R抵抗ラダー型のD/Aコンバータであり、N個の電流スイッチ回路sw1,sw2,…,swNを備えて構成されている。基準電圧Vrefのライン2には、前記各電流スイッチ回路sw1〜swN内の抵抗r11〜r1Nの一端が共通に接続され、また各電流スイッチ回路sw2〜swN内で前記抵抗r11〜r1Nの他端間には抵抗r21〜r2Nが接続され、前記各抵抗r11〜r1Nの他端が各電流スイッチ回路sw1〜swNによって、接地ラインに対して任意にON/OFF制御されることになる。前記抵抗r11〜r1Nおよび抵抗r21〜r2Nは、抵抗ラダー回路を構成し、最終段の電流スイッチ回路swN内の抵抗r1Nの他端からは、出力端子3へ、前記基準電圧Vrefが抵抗r11〜r1N;r21〜r2Nの組合わせによって分圧して得られた電圧が、D/A変換出力として導出される。
【0004】
電流スイッチ回路sw1において、対を成すNPN型のトランジスタq1,q2のエミッタは、共通にNPN型のトランジスタq3のコレクタから抵抗r1を介して接地されている。前記トランジスタq1のベースには定電圧1.4Vが与えられ、コレクタは前記抵抗r11の他端、したがって抵抗r22に接続されている。トランジスタq2のコレクタは前記ライン2に接続され、ベースはハイレベルVccの電源ライン4と接地ラインとの間に直列に介在されるPNP型のトランジスタq4,q5の接続点に接続される。前記トランジスタq5のベースには前記1.4Vが与えられ、前記トランジスタq4,q5の接続点、したがってトランジスタq2のベースはまた、NPN型のトランジスタq6のコレクタに接続される。前記トランジスタq6のベースにはIILロジック回路c1の出力が与えられ、エミッタは接地され、前記ベースはまたトランジスタq7を介して前記ハイレベルVccの電源ライン4に接続される。
【0005】
一方、定電流作成回路5が設けられており、カレントミラーを構成するNPN型の一対のトランジスタq11,q12、トランジスタq13、抵抗r31〜r33および定電流源fによって作成された定電流Irefの所定数倍の電流が、前記トランジスタq11,q12とカレントミラーを構成する前記トランジスタq3によって引抜き可能となり、また前記トランジスタq11,q12とカレントミラーを構成するトランジスタq14およびそれに直列に接続されるトランジスタq15で折返された後、前記トランジスタq15とカレントミラーを構成する前記トランジスタq4,q7によって供給される。
【0006】
このように構成される電流スイッチ回路sw1において、トランジスタq3によって引抜かれる電流は、トランジスタq1,q2のベースの電位差によってスイッチングされ、トランジスタq2のベースよりもトランジスタq1のベースの電位が充分高い場合には前記抵抗ラダー回路から引抜かれ、トランジスタq2のベースよりもトランジスタq1のベースの電位が充分低い場合には前記抵抗ラダー回路から引抜かれない。このような電流スイッチ回路sw1が、D/Aコンバータに要求される分解能に応じて、電流スイッチ回路sw2〜swNとして複数N段接続され、前記抵抗ラダー型D/Aコンバータが構成されている。残余の電流スイッチ回路sw2〜swNも、前記電流スイッチ回路sw1と同様に構成され、それぞれ対応したIILロジック回路c2〜cNからの出力に応答してスイッチング動作を行う。
【0007】
ここで、前記トランジスタq3が定電流を維持するように、該トランジスタq3を飽和させないためには、該トランジスタq3のコレクタには、抵抗r1の電圧降下分をVr1とし、該トランジスタq3の飽和電圧をVdsatとするとき、Vr1+Vdsat以上の電圧が常にかかっている必要がある。前記飽和電圧Vdsatは0.1〜0.3V程度であり、Vr1=0.3Vとすると、該トランジスタq3のコレクタには0.6V以上の電圧を印加しておく必要がある。トランジスタのべース−エミッタ間電圧降下Vbeは0.6〜0.8V程度であるので、トランジスタq1,q2のベースには、少なくとも何れか一方に、
Vr1+Vdsat+Vbe=1.4V
以上の電圧を印加しておかなければならない。該電流スイッチ回路sw1では、この条件を満足させるために、前記のようにトランジスタq1のベースに前記1.4Vの定電圧を印加し、トランジスタq2のベース電圧を変化させてスイッチング動作を行わせている。
【0008】
一方、スイッチングに必要なベース間の電位差を考えると、スイッチングを充分に行うために、たとえばトランジスタq1とトランジスタq2とのコレクタ電流比を1:1000以上にするためには、トランジスタq1,q2のベース間には、VT×ln(1000)の電位差が必要となる。ただし、VTは熱電圧であり、素子温度が25℃の時は約26mV、150℃の時は約37mVである。VT=37mVとすると、必要な電位差は256mV以上となる。したがって、前記のようにスイッチングを充分に行うためには、1.4V±256mVから、トランジスタq2のベース電圧は、1.66V以上、または1. 14V以下にする必要がある。
【0009】
したがって、トランジスタq2のベースを直接IILロジック回路c1〜cNの出力に接続すると、該IILロジック回路c1〜cNの出力には前記1.66V以上の電圧が加わる場合が生じ、該IILロジック回路c1〜cNの耐圧を超えて、動作不良や信頼性の低下を引起こすおそれがある。このため、該IILロジック回路c1の出力に加わる電圧をIILトランジスタの耐圧以下に抑え、かつトランジスタq2のベース電圧を前記1.66V以上、または1. 14V以下にするためのレベル変換回路が必要になる。このレベル変換回路は、該電流スイッチ回路sw1〜swNでは、トランジスタq4〜q7によって構成されている。
【0010】
すなわち、IILロジック回路c1〜cNの出力はトランジスタq6のベースに接続されており、このベースにはトランジスタq7によってバイアス電流が供給されている。トランジスタq2のベースにはトランジスタq4によってバイアス電流が供給され、またそのトランジスタq4が飽和しないように、コレクタにはコレクタを接地したトランジスタq5のエミッタが接続されている。
【0011】
ここで、IILロジック回路c1〜cNの出力がONのときを考えると、トランジスタq7によって供給されたバイアス電流はIILロジック回路c1〜cNに流れ込むので、トランジスタq6のベース電圧は約0Vとなり、該トランジスタq6がOFFする。その結果、トランジスタq2のベース電圧は上昇し、トランジスタq5が動作して1.4V+Vbe、すなわち2.0〜2.2Vになる。
【0012】
一方、IILロジック回路c1〜cNの出力がOFFのときを考えると、トランジスタq7によって供給されたバイアス電流はIILロジック回路c1〜cNには流れ込まず、トランジスタq6のベースに流れ込むので、該トランジスタq6のベース電圧はVbe、すなわち0.6〜0.8Vとなって該トランジスタq6がONになる。その結果、トランジスタq2のベース電圧は約0Vまで下降する。
【0013】
このようにして、トランジスタq2のベースには、2.0〜2. 2V、もしくは約0Vの電圧が印加され、電流スイッチング動作が行われることになる。しかしながら、IILロジック回路c1〜cNの出力にかかる電圧は前記のとおり0.8V以下であり、IILトランジスタの耐圧を超える電圧が印加されないようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来技術の電流スイッチ回路sw1〜swNでは、前記レベル変換のための回路を含めると、7個のトランジスタq1〜q7および1個の抵抗r1を必要とし、これを複数組使用するD/Aコンバータ1は、ICチップ上の大きな面積を占有することになる。このため、小型パッケージのICチップヘの搭載を困難にし、また製造コストを増加させてしまうという問題がある。
【0015】
また、電流スイッチがOFFの時、すなわちトランジスタq2のベース電圧がトランジスタq1のベース電圧よりも高い時に該トランジスタq2のコレクタに流れている電流は、D/Aコンバータ1の動作上不要な電流であり、この場合には不要な電力が消費されるという問題もある。
【0016】
さらにまた、前述の理由によってトランジスタq1のベースには少なくとも1.4Vの電圧を印加しておく必要があり、該トランジスタq1を飽和させないようにするためには、該トランジスタq1のコレクタ電圧を、
Vr1+Vdsat(q3)+Vdsat(q1)=0.9V
以下に下げることができない。そのため、D/Aコンバータ1の出力電圧の下限値を前記0.9V以下にすることができず、該D/Aコンバータ1を低い電源電圧で動作させる場合に大きな制約になるという問題もある。
【0017】
本発明の目的は、少ない回路規模および消費電力で、かつ出力電圧の下限値を低くすることができる電流スイッチ回路およびそれを用いるD/Aコンバータを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の電流スイッチ回路は、IILロジック回路の出力を用いて電流をON/OFFする電流スイッチ回路において、前記IILロジック回路の出力端がベースに接続され、コレクタを電流出力端子とし、前記電流のON/OFFを行うNPN型の第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエミッタを接地する第1の抵抗と、前記第1のトランジスタのベースにバイアス電流を供給する第1の定電流源と、エミッタが前記第1のトランジスタのベースに接続され、コレクタが接地され、前記IILロジック回路の出力端の電圧を制限するPNP型の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタのベースにバイアス電圧を供給する電圧バイアス回路とを含むことを特徴とする。
【0019】
上記の構成によれば、IILロジック回路の出力がOFFの場合には、第1のトランジスタのベースには第1の定電流源および第2のトランジスタによって、電圧バイアス回路からのバイアス電圧よりも該第2のトランジスタのVbe分だけ高いバイアス電圧が供給され、第1のトランジスタのエミッタにはそれより該第1のトランジスタのVbe分だけ低い電圧、すなわち前記バイアス電圧とほぼ等しい電圧が印加されて該第1のトランジスタはONし、そのコレクタ、すなわち電流出力端子に定電流が流れる。このとき、たとえば第1の抵抗の電圧降下VR1を0.3Vとすると、IILロジック回路の出力が接続されている第1のトランジスタのベースには、IILトランジスタがOFFの場合でもVR1+Vbe=0.9〜1.1Vの電圧しかかからず、IILトランジスタの耐圧以上の電圧がかかることはない。
【0020】
一方、IILロジック回路の出力がONの場合には、第1のトランジスタのベース電圧は約0Vになり、該第1のトランジスタはOFFして電流出力端子の電流は殆ど0になる。このようにして、従来の電流スイッチ回路とレベル変換回路とを組合わせた場合と同様に、IILロジック回路の出力でスイッチング動作を行うことができる電流スイッチ回路を実現することができる。
【0021】
そして、本発明の電流スイッチ回路では、たとえば第1の定電流源をPNP型のトランジスタ1個で構成した場合、該電流スイッチ回路を、3個のトランジスタと1個の抵抗とで実現することができ、チップ面積を縮小することができる。特に、D/Aコンバータのように該電流スイッチ回路を多数搭載する回路では、小型パッケージのICヘの搭載を可能にし、また製造コストの増加を防ぐことができる。
【0022】
また、従来の電流スイッチ回路と異なり、電流スイッチング用の第1のトランジスタを駆動するための第1の定電流源以外で、該第1のトランジスタのON/OFFに拘わらず、定電流を作成およびその定電流を消費している構成がないので、消費電力を小さくすることができる。
【0023】
さらにまた、電流出力端子の電圧、すなわち第1のトランジスタのコレクタ電圧をVR1+Vsat=0.6Vまで低下することができ、該電流スイッチ回路が搭載されるD/Aコンバータなどを低い電源電圧で動作させる場合の制約を軽減し、出力電圧の下限値を低くすることができる。
【0024】
また、本発明の電流スイッチ回路では、前記電圧バイアス回路は、入力が電流入力端子に接続され、出力から前記第2のトランジスタのベースに前記バイアス電圧を供給するフィードバック回路と、コレクタを前記電流入力端子とする第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタのエミッタを接地する第2の抵抗と、前記第3のトランジスタのベースにバイアス電流を供給する第2の定電流源と、エミッタが前記第3のトランジスタのベースに接続され、コレクタが接地され、前記フィードバック回路の出力がベースに接続されるPNP型の第4のトランジスタとを備えて構成されることを特徴とする。
【0025】
上記の構成によれば、電流入力端子に流入した電流が第3のトランジスタのコレクタに流れるようにフィードバック回路の出力電圧が制御される。
【0026】
したがって、IILロジック回路の出力がOFFの場合には、電流出力端子には電流入力端子に流入させた電流と等しい電流出力を得ることができる。また、その電流は、電流スイッチ回路を構成している素子と電圧バイアス回路を構成している素子との特性が揃っていれば、該素子特性の変動や周囲温度による影響を受けることはない。
【0027】
さらにまた、本発明の電流スイッチ回路では、前記フィードバック回路は、コレクタが電源電位に接続され、エミッタが第3の抵抗を介して接地されるNPN型の第5のトランジスタによって構成され、該第5のトランジスタのベースをフィードバック回路の入力とし、前記エミッタを出力とすることを特徴とする。
【0028】
上記の構成によれば、フィードバック回路を極めて簡単な回路によって構成することができる。
【0029】
また、本発明の電流スイッチ回路では、前記フィードバック回路はオペアンプによって構成され、該フィードバック回路の入力をオペアンプの正入力とし、基準電圧源からの基準電圧をオペアンプの負入力とし、オペアンプの出力を該フィードバック回路の出力とすることを特徴とする。
【0030】
上記の構成によれば、電流入力端子の電圧を前記基準電圧と等しい値に保ちつつ、電流出力端子から、電流入力端子に流入した電流と等しい電流出力を得ることができる。
【0031】
さらにまた、本発明の電流スイッチ回路は、前記第5のトランジスタのコレクタをカレントミラー回路の入力となるPNP型の第6のトランジスタのコレクタに接続し、カレントミラー回路の出力となるPNP型の第7および第8のトランジスタをそれぞれ前記第1および第2の定電流源とすることを特徴とする。
【0032】
上記の構成によれば、第1および第2の定電流源から出力される基準電流を第5のトランジスタのコレクタ電流から得ることができる。
【0033】
したがって、基準電流作成のために新たに電流源を設ける必要がなくなり、回路構成を簡略化し、かつ消費電流を節約することができる。
【0034】
また、本発明のD/Aコンバータは、前記請求項1〜5の何れかに記載の電流スイッチ回路を、相互に等しい構成で、前記第2のトランジスタのベースが共通になるように複数個接続することを特徴とする。
【0035】
上記の構成によれば、相互に等しい電流値で、多数の独立にON/OFF可能な電流スイッチ出力を容易に得ることができ、多数の該電流スイッチ回路を搭載するD/Aコンバータは、小型パッケージのICヘの搭載が可能になり、また製造コストの増加を防ぐことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1の形態について、図1および図2に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0037】
図1は、本発明の実施の第1の形態の電流スイッチ回路SWの電気回路図である。この電流スイッチ回路SWは、IILロジック回路Cの出力を用いて、電流出力端子T1の電流をON/OFFする。前記IILロジック回路Cの出力端は前記電流のON/OFFを行うNPN型のトランジスタQ1のベースに接続され、コレクタは前記電流出力端子T1とされる。また、前記トランジスタQ1のエミッタは、該トランジスタQ1が、低入力電圧時に入力電圧の微少変化に対して出力電流が大きく変化してしまうことを緩和するための抵抗R1を介して接地される。
【0038】
前記トランジスタQ1のベースにはまた、ハイレベルVccの電源から定電流源F1を介して、たとえば数μAのバイアス電流が供給されるとともに、PNP型のトランジスタQ2のエミッタが接続される。トランジスタQ2のコレクタは接地され、ベースには電圧バイアス回路B1からバイアス電圧V1が供給される。
【0039】
このように構成することによって、IILロジック回路Cの出力がOFFの場合には、トランジスタQ1のベースには定電流源F1およびトランジスタQ2によって、電圧バイアス回路B1からのバイアス電圧V1よりもトランジスタQ2のVbe分だけ高いバイアス電圧V1+Vbe(Q2)が供給され、トランジスタQ1のエミッタにはそれより該第1のトランジスタQ1のVbe分だけ低い電圧V1+Vbe(Q2)−Vbe(Q1)、すなわち前記バイアス電圧V1とほぼ等しい電圧が印加されて該トランジスタQ1はONし、そのコレクタ、すなわち電流出力端子Tに定電流が流れる。このとき、たとえば抵抗Rの電圧降下VR1を0.3Vとすると、IILロジック回路Cの出力が接続されているトランジスタQ1のベースには、IILトランジスタがOFFの場合でもVR1+Vbe(Q1)=0.9〜1.1Vの電圧しかかからず、IILトランジスタの耐圧以上の電圧がかかることはない。
【0040】
一方、IILロジック回路Cの出力がONの場合には、トランジスタQ1のベース電圧は約0(0.1〜0.2)Vになり、該トランジスタQ1はOFFして電流出力端子T1の電流は殆ど0になる。このようにして、従来の電流スイッチ回路とレベル変換回路とを組合わせた場合と同様に、IILロジック回路Cの出力でスイッチング動作を行うことができる電流スイッチ回路SWを実現することができる。
【0041】
そして、たとえば定電流源F1をPNP型のトランジスタ1個で構成した場合、該電流スイッチ回路SWを、3個のトランジスタと1個の抵抗とで実現することができ、チップ面積を縮小することができる。
【0042】
また、従来の電流スイッチ回路と異なり、電流スイッチング用のトランジスタQ1を駆動するための定電流源F1以外で、該トランジスタQ1のON/OFFに拘わらず、定電流を作成およびその定電流を消費している構成がないので、消費電力を軽減することができる。
【0043】
さらにまた、電流出力端子T1の電圧、すなわちトランジスタQ1のコレクタ電圧をVR1+Vsat(Q1)=0.6Vまで低下することができ、該電流スイッチ回路SWが搭載されるD/Aコンバータなどを低い電源電圧で動作させる場合の制約を軽減し、出力電圧の下限値を低くすることができる。
【0044】
図2は、前記電圧バイアス回路B1の一構成例を説明するための前記電流スイッチ回路SWの電気回路図である。図1に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。この電圧バイアス回路B1は、前記トランジスタQ1,Q2、抵抗R1および定電流源F1にそれぞれ対応して、同一特性の素子で構成されているトランジスタQ3,Q4、抵抗R2および定電流源F2ならびにフィードバック回路FBを備えて構成されている。トランジスタQ3のコレクタを電流入力端子T2とし、フィードバック回路FBの出力を前記バイアス電圧V1としてトランジスタQ4,Q2のベースに与える構成となっている。
【0045】
このように電圧バイアス回路B1を構成することによって、電流入力端子T2に流入した電流がトランジスタQ3のコレクタに流れるようにフィードバック回路FBの出力電圧が制御される。その結果、IILロジック回路Cの出力がOFFの場合には、電流スイッチ回路SWの電流出力端子T1、すなわちトランジスタQ1のコレクタには、電流入力端子T2に流入した電流と等しい電流が流れることになる。この電流は、電流スイッチ回路SWを構成している素子と電圧バイアス回路B1を構成している素子との特性が揃っていれば、該素子特性の変動や周囲温度による影響を受けることはない。
【0046】
本発明の実施の第2の形態について、図3に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0047】
図3は、前記フィードバック回路FBの一構成例であるフィードバック回路FBaを電圧バイアス回路Baに搭載した本発明の実施の第2の形態の電流スイッチ回路SWaの電気回路図である。このフィードバック回路FBaは、コレクタがハイレベルVccの電源電位に接続され、エミッタが抵抗R3を介して接地されるNPN型のトランジスタQ5によって構成され、該トランジスタQ5のベースをフィードバック回路FBaの入力とし、前記エミッタを出力とした構成となっている。この構成によれば、前記フィードバック回路FBを極めて簡単な回路によって構成することができる。
【0048】
本発明の実施の第3の形態について、図4に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0049】
図4は、前記フィードバック回路FBの他の構成例であるフィードバック回路FBbを電圧バイアス回路Bbに搭載した本発明の実施の第3の形態の電流スイッチ回路SWbの電気回路図である。このフィードバック回路FBbはオペアンプOPによって構成され、該フィードバック回路FBbの入力をオペアンプOPの正入力とし、基準電圧源B2からの基準電圧V2をオペアンプOPの負入力とし、オペアンプOPの出力を該フィードバック回路FBbの出力としている。このような構成とすることによって、電流入力端子T2の電圧を基準電圧V2と等しい値に保ちつつ、電流入力端子T2に流入した電流と等しい電流を電流出力端子T1に流すことができる。
【0050】
本発明の実施の第4の形態について、図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0051】
図5は、前記定電流源F1,F2を具体的に示す本発明の実施の第4の形態の電流スイッチ回路SWcの電気回路図である。この電流スイッチ回路SWcは、前述の電流スイッチ回路SWaに類似している。注目すべきは、前記トランジスタQ5のコレクタをカレントミラー回路CMの入力となるPNP型のトランジスタQ6のコレクタに接続し、カレントミラー回路CMの出力となるPNP型のトランジスタQ7,Q8をそれぞれ前記定電流源F1,F2とすることである。
【0052】
このような構成とすることによって、前記定電流源F1,F2から出力される基準電流をトランジスタQ5のコレクタ電流から得ることができ、該基準電流作成のために新たに電流源を設ける必要がなくなり、回路構成を簡略化し、かつ消費電流を節約することができる。前記定電流源F1,F2の電流は相対的に等しければよく、その絶対値は重要ではないので、このような構成を採用することができる。また、同じ理由から、カレントミラー回路CMは、この図5で示すような簡略なカレントミラーとすることができる。もちろん、このカレントミラー回路CMのエミッタに抵抗を接続したり、あるいは他の構成のカレントミラー回路としても、本発明の本質は何ら損なわれるものではない。
【0053】
本発明の実施の第5の形態について、図6に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0054】
図6は、前述の図5で示す電流スイッチ回路SWcを用いて構成される本発明の実施の第5の形態であるD/Aコンバータ11の電気回路図である。このD/Aコンバータ11は、NビットR−2R抵抗ラダー型のD/Aコンバータであり、N個の電流スイッチ回路SW1,SW2,…,SWNを備えて構成されている。総ての電流スイッチ回路SW1〜SWNに共通に、バイアス回路B3が設けられている。
【0055】
基準電圧Vrefのライン12には、前記各電流スイッチ回路SW1〜SWN内の抵抗R11〜R1Nの一端が共通に接続され、また各電流スイッチ回路SW2〜SWN内で前記抵抗R11〜R1Nの他端間には抵抗R21〜R2Nが接続され、前記各抵抗R11〜R1Nの他端が各電流スイッチ回路SW1〜SWNによって、接地ラインに対して任意にON/OFF制御されることになる。抵抗R12〜R1Nと、抵抗R11および抵抗R21〜R2Nとの抵抗比は、2:1に選ばれる。前記抵抗R11〜R1Nおよび抵抗R21〜R2Nは、抵抗ラダー回路を構成し、最終段の電流スイッチ回路SWN内の抵抗R1Nの他端からは、出力端子13へ、前記基準電圧Vrefを、抵抗R11〜R1N;R21〜R2Nの組合わせによって分圧して得られた電圧が、D/A変換出力として導出される。
【0056】
前記バイアス回路B3は、総ての電流スイッチ回路SW1〜SWNにおいて、トランジスタQ2のベースをトランジスタQ4のベースに共通に接続して該トランジスタQ2のベースに前記バイアス電圧V1を供給し、トランジスタQ7のベースをトランジスタQ6,Q8のベースと接続してカレントミラー回路を構成して該トランジスタQ7を前記定電流源F1とする。また、前記電流入力端子T2となるトランジスタQ3のコレクタには、定電流源F3が接続される。
【0057】
こうして、電流スイッチ回路SW1〜SWNは、それぞれ対応したIILロジック回路C1〜CNからの出力に応答して独立にスイッチング動作を行うことができ、また相互に等しい電流スイッチ出力を得ることができる。特にこのD/Aコンバータ11のように、電流スイッチ回路SW1〜SWNを多数搭載する回路では、本発明を適用することによって、小型パッケージのICヘの搭載を可能にし、また製造コストの増加を防ぐことができるようになる。
【0058】
本発明は、上述のような抵抗ラダー型のD/Aコンバータ11に限らず、たとえば複数の電流スイッチ出力をすべて接続して、電流加算型のD/Aコンバータを構成することもできる。また、任意の整数をMとして、ある電流スイッチ回路に使用されているトランジスタの面積を他のM倍にし、抵抗値を他の1/M倍にすることによって、M倍の電流比を有する電流スイッチ出力が得られることは、本実施の形態から容易に推測でき、そのようにして得たM倍の電流出力を用いて、重み付けされた電流加算型のD/Aコンバータを構成することも可能である。その他、IILロジック回路Cの出力を用いて電流をON/OFFする必要のある様々な用途に、本発明は適用可能である。
【0059】
なお、たとえば特開昭60−20556号公報には、IILロジック回路の出力と、電流をON/OFFするバイポーラトランジスタとの間に介在されるインタフェイス装置において、IILロジック領域にインジェクタと対向してP型領域を形成してPNP型のトランジスタを構成し、そのコレクタであるP型領域に流入してくる電流を前記バイポーラトランジスタのベースバイアスとして利用することで、単純な構成で電圧レベルを変換することが示されている。
【0060】
したがって、本発明とこの特開昭60−20556号とは、IILロジック回路の出力インタフェイスである点で類似している。しかしながら、本発明は電流スイッチ回路であるのに対して、特開昭60−20556号は電圧レベルのインタフェイスである。このため、図7のトランジスタq7を、この特開昭60−20556号におけるP型領域に置換えることで、より単純な構成にできるように思われるけれども、トランジスタq6を駆動するベースバイアス電流は、IILロジック領域に形成したP型領域と基板(N型領域)とインジェクタ領域(P型領域)とによって形成され、飽和動作するPNP型のトランジスタによって供給されることになり、前記飽和動作によって該ベースバイアス電流はトランジスタq6のベース−エミッタ間電圧のばらつきに大きく影響されて不安定であり、ベースバイアス電流が限界以上に小さくなるとNPN型の出力のバイポーラトランジスタは動作しなくなってしまう。
【0061】
このため、従来技術として、前記特開昭60−20556号を用いず、飽和動作していないラテラルPNPトランジスタq7から成る定電流源をトランジスタq6のベースバイアスとして用いる旧来の構成を示している。
【0062】
また、他にも、たとえば特開平1−105572号公報も、IILロジック回路の出力インタフェイスであるけれども、前記特開昭60−20556号と同様動作の電圧インタフェイスであるので、その説明を省略する。
【0063】
【発明の効果】
本発明の電流スイッチ回路は、以上のように、IILロジック回路の出力を用いて電流をON/OFFする電流スイッチ回路において、前記IILロジック回路の出力端を前記ON/OFFを行うNPN型の第1のトランジスタのベースに接続し、IILロジック回路の出力がOFFの場合には、第1の定電流源および第2のトランジスタによって該第1のトランジスタをONし、IILロジック回路の出力がONの場合には、該第1のトランジスタはOFFする。
【0064】
それゆえ、該第1のトランジスタのON時に、ベースには前記電圧バイアス回路からのバイアス電圧よりも第2のトランジスタのVbe分だけ高いバイアス電圧が供給され、エミッタにはそれより該第1のトランジスタのVbe分だけ低い電圧、すなわち前記バイアス電圧とほぼ等しい電圧が印加されることになる。したがって、該第1のトランジスタのベースには、たとえば第1の抵抗の電圧降下VR1を0.3Vとすると、VR1+Vbe=0.9〜1.1Vの電圧しかかからず、IILトランジスタの耐圧以上の電圧がかかることはない。
【0065】
これによって、たとえば第1の定電流源をPNP型のトランジスタ1個で構成した場合、該電流スイッチ回路を、3個のトランジスタと1個の抵抗とで実現することができ、チップ面積を縮小することができる。特に、D/Aコンバータのように該電流スイッチ回路を多数搭載する回路では、小型パッケージのICヘの搭載を可能にし、また製造コストの増加を防ぐことができる。
【0066】
また、従来の電流スイッチ回路と異なり、電流スイッチング用の第1のトランジスタを駆動するための第1の定電流源以外で、該第1のトランジスタのON/OFFに拘わらず、定電流を作成およびその定電流を消費している構成がないので、消費電力を小さくすることができる。
【0067】
さらにまた、電流出力端子の電圧、すなわち第1のトランジスタのコレクタ電圧をVR1+Vsat=0.6Vまで低下することができ、該電流スイッチ回路が搭載されるD/Aコンバータなどを低い電源電圧で動作させる場合の制約を軽減し、出力電圧の下限値を低くすることができる。
【0068】
また、本発明の電流スイッチ回路は、以上のように、前記電圧バイアス回路を、前記第1および第2のトランジスタに対応する第3および第4のトランジスタと、第1の抵抗に対応する第2の抵抗と、第1の定電流源に対応する第2の定電流源と、入力が電流入力端子に接続され、出力が前記第2および第4のトランジスタのベースに共通に接続されるフィードバック回路とを備えて構成し、電流入力端子に流入した電流が第3のトランジスタのコレクタに流れるように、フィードバック回路はその出力電圧を制御する。
【0069】
それゆえ、IILロジック回路の出力がOFFの場合には、電流出力端子には電流入力端子に流入させた電流と等しい電流出力を得ることができる。また、その電流は、電流スイッチ回路を構成している素子と電圧バイアス回路を構成している素子との特性が揃っていれば、該素子特性の変動や周囲温度による影響を受けることはない。
【0070】
さらにまた、本発明の電流スイッチ回路は、以上のように、前記フィードバック回路を、コレクタが電源電位に接続され、エミッタが第3の抵抗を介して接地されるNPN型の第5のトランジスタによって構成し、該第5のトランジスタのベースをフィードバック回路の入力とし、前記エミッタを出力とする。
【0071】
それゆえ、フィードバック回路を極めて簡単な回路によって構成することができる。
【0072】
また、本発明の電流スイッチ回路は、以上のように、前記フィードバック回路をオペアンプによって構成し、該フィードバック回路の入力をオペアンプの正入力とし、基準電圧源からの基準電圧をオペアンプの負入力とし、オペアンプの出力を該フィードバック回路の出力とする。
【0073】
それゆえ、電流入力端子の電圧を前記基準電圧と等しい値に保ちつつ、電流出力端子から、電流入力端子に流入した電流と等しい電流出力を得ることができる。
【0074】
さらにまた、本発明の電流スイッチ回路は、以上のように、前記第5のトランジスタのコレクタをカレントミラー回路の入力となるPNP型の第6のトランジスタのコレクタに接続し、カレントミラー回路の出力となるPNP型の第7および第8のトランジスタをそれぞれ前記第1および第2の定電流源とし、第1および第2の定電流源から出力される基準電流を第5のトランジスタのコレクタ電流から得るようにする。
【0075】
それゆえ、基準電流作成のために新たに電流源を設ける必要がなくなり、回路構成を簡略化し、かつ消費電流を節約することができる。
【0076】
また、本発明のD/Aコンバータは、以上のように、前記請求項1〜5の何れかに記載の電流スイッチ回路を、相互に等しい構成で、前記第2のトランジスタのベースが共通になるように複数個接続して構成される。
【0077】
それゆえ、相互に等しい電流値で、多数の独立にON/OFF可能な電流スイッチ出力を容易に得ることができ、多数の該電流スイッチ回路を搭載するD/Aコンバータは、小型パッケージのICヘの搭載が可能になり、また製造コストの増加を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の電流スイッチ回路SWの電気回路図である。
【図2】図1の電流スイッチ回路SWにおける電圧バイアス回路の一構成例を説明するための電気回路図である。
【図3】図2で示すフィードバック回路の具体的な一構成例を電圧バイアス回路に搭載した本発明の実施の第2の形態の電流スイッチ回路の電気回路図である。
【図4】図2で示すフィードバック回路の具体的な他の構成例を電圧バイアス回路に搭載した本発明の実施の第3の形態の電流スイッチ回路の電気回路図である。
【図5】図3における定電流源を具体的に示す本発明の実施の第4の形態の電流スイッチ回路の電気回路図である。
【図6】図5で示す電流スイッチ回路を用いて構成される本発明の実施の第5の形態であるD/Aコンバータの電気回路図である。
【図7】IILロジック回路の出力を入力とする典型的な従来技術の電流スイッチ回路によって構成されるD/Aコンバータの電気回路図である。
【符号の説明】
11 D/Aコンバータ
13 出力端子
B1,Ba,Bb 電圧バイアス回路
B2 基準電圧源
B3 バイアス回路
C IILロジック回路
C1〜CN IILロジック回路
CM カレントミラー回路
F1 定電流源(第1の定電流源)
F2 定電流源(第2の定電流源)
F3 定電流源
FB,FBa,FBb フィードバック回路
OP オペアンプ
Q1 トランジスタ(第1のトランジスタ)
Q2 トランジスタ(第2のトランジスタ)
Q3 トランジスタ(第3のトランジスタ)
Q4 トランジスタ(第4のトランジスタ)
Q5 トランジスタ(第5のトランジスタ)
Q6 トランジスタ(第6のトランジスタ)
Q7 トランジスタ(第7のトランジスタ)
Q8 トランジスタ(第8のトランジスタ)
R1 抵抗(第1の抵抗)
R2 抵抗(第2の抵抗)
R3 抵抗(第3の抵抗)
R11〜R1N;R21〜R2N 抵抗
SW,SWa,SWb,SWc 電流スイッチ回路
SW1〜SWN 電流スイッチ回路
T1 電流出力端子
T2 電流入力端子
Claims (6)
- IILロジック回路の出力を用いて電流をON/OFFする電流スイッチ回路において、
前記IILロジック回路の出力端がベースに接続され、コレクタを電流出力端子とし、前記電流のON/OFFを行うNPN型の第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのエミッタを接地する第1の抵抗と、
前記第1のトランジスタのベースにバイアス電流を供給する第1の定電流源と、
エミッタが前記第1のトランジスタのベースに接続され、コレクタが接地され、前記IILロジック回路の出力端の電圧を制限するPNP型の第2のトランジスタと、
前記第2のトランジスタのベースにバイアス電圧を供給する電圧バイアス回路とを含むことを特徴とする電流スイッチ回路。 - 前記電圧バイアス回路は、
入力が電流入力端子に接続され、出力から前記第2のトランジスタのベースに前記バイアス電圧を供給するフィードバック回路と、
コレクタを前記電流入力端子とする第3のトランジスタと、
前記第3のトランジスタのエミッタを接地する第2の抵抗と、
前記第3のトランジスタのベースにバイアス電流を供給する第2の定電流源と、
エミッタが前記第3のトランジスタのベースに接続され、コレクタが接地され、前記フィードバック回路の出力がベースに接続されるPNP型の第4のトランジスタとを備えて構成されることを特徴とする請求項1記載の電流スイッチ回路。 - 前記フィードバック回路は、コレクタが電源電位に接続され、エミッタが第3の抵抗を介して接地されるNPN型の第5のトランジスタによって構成され、該第5のトランジスタのベースをフィードバック回路の入力とし、前記エミッタを出力とすることを特徴とする請求項2記載の電流スイッチ回路。
- 前記フィードバック回路はオペアンプによって構成され、該フィードバック回路の入力をオペアンプの正入力とし、基準電圧源からの基準電圧をオペアンプの負入力とし、オペアンプの出力を該フィードバック回路の出力とすることを特徴とする請求項2記載の電流スイッチ回路。
- 前記第5のトランジスタのコレクタをカレントミラー回路の入力となるPNP型の第6のトランジスタのコレクタに接続し、カレントミラー回路の出力となるPNP型の第7および第8のトランジスタをそれぞれ前記第1および第2の定電流源とすることを特徴とする請求項3記載の電流スイッチ回路。
- 前記請求項1〜5の何れかに記載の電流スイッチ回路を、相互に等しい構成で、前記第2のトランジスタのベースが共通になるように複数個接続することを特徴とするD/Aコンバータ。
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