JP3628500B2 - 田植機の苗載台折畳み構成 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、10条等の多条植えの植付部の苗載台の左右幅を縮小する折畳み機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、苗載台の左右両端の複数条と機体中央側の複数条とに分割し、上下二本の門形状の折畳み回動フレームを有する折畳み機構を設けて、その二本の折畳み回動フレームによって苗載台の折畳みを可能として、苗載台の左右幅を縮小させる技術は本出願人により出願済みである。前記折畳み機構は、中央側の苗載台の両端の苗マットを載置する条の左右両側のリブのうちで、内側のリブ上方に固定側支点フレームを配し、該固定側支点フレームに前記折畳み回動フレームの一端を枢支している。一方、分割側の苗載台の内側のリブの略上方に分割側支点フレームを軸支し、該分割側支点フレームと固定側支点フレームとを前記折畳み回動フレームの他端部で枢支している。即ち、前記折畳み回動フレームで固定苗載台の左右端部の苗載台を跨いで分割苗載台と固定苗載台とを連結している。よって、固定側支点フレームを中心に折畳み回動フレームと共に分割側の苗載台を後方に回動し、分割側支点フレームを中心に分割側の苗載台を回動し、分割側の苗載台を固定側の苗載台と平行状に折り畳んでいる。
【0003】
また、固定側の苗載台の左右に各二本配置した前記折畳み回動フレームの内で、左右の一側の回動フレームにフックを設け、分割側の苗載台の折畳み時に、そのフックを他方の折畳み回動フレームに係止して、分割側の苗載台をロックするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の折畳み機構において、前記折畳み回動フレームを固定側の支点フレームを中心に回動させると、折畳み回動フレームと固定側の苗載台とが干渉するので、折畳み回動フレームを180°回動させることができず、その為に、分割側の苗載台を折り畳んでも、分割側の苗載台の外端部が固定側の苗載台の幅内に収まらないものであった。そこで、折畳み時の苗載台の全幅を固定側の苗載台の幅以内にできる限り収めるものが望まれていた。また、フックを設け左右の折畳み回動フレームをロックする構成においては、例えば、10条用の苗載台においては、折畳み時に左右の折畳み回動フレームの間の距離が長く、フックを用いて係合するには、該フックをステー等で支持する必要があった。植付作業時の分割苗載台における前記ステーは、分割苗載台の苗マットの載置面の上方に位置し、場合によっては縦送りされる苗マットの苗が引っかかることもあった。その為、10条用においては別のロック構成が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
走行車1の後部に配設する苗載台16を、中央側の固定苗載台16aとその両側の複数条の分割苗載台16bとにより構成する田植機において、固定苗載台16aの左右両側と、分割苗載台16bの左右内側端部に、それぞれ苗載台16と平行に上下方向に、支点フレーム344・345を設け、この支点フレーム344・345間を回動フレーム350・351で連結し、分割苗載台16bを固定苗載台16aの後上方に、平行状に折り畳み可能とし、前記分割苗載台16bに設けた支点フレーム345を、分割苗載台16bの左右端部より中央側に配置し、前記固定苗載台16aのリブ338上の上下位置に、上係合部材90と下係合部材91を設け、前記回動フレーム350・351上に、被係合部材359・359を設け、前記分割苗載台16bを固定苗載台16aの後上方に、平行状に折り畳んで重ねたときに、上係合部材90と下係合部材91と、被係合部材359・359を係合すべく構成し、前記係合部材と被係合部材の係合操作をリブ338と同一平面で行うように構成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は苗載台の折畳み機構を備えた田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は本発明の苗載台の片側5条を示す後面図、図4は本発明の連結杆を配した固定苗載台の側面図、図5は分割苗載台の側面図、図6は本発明の折畳み機構を有する苗載台の片側5条を示す斜め正面図、図7は連結杆を示す側面図、図8はリンク機構の側面図、図9はロワーリンクとヒッチ機構との連結を示す展開図、図10はリンク機構に配したマーカ昇降・係止機構の側面図、図11はマーカの折畳み構成を示す側面図、図12は植付ケースやフロートの分割構成を示す平面図である。
【0007】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1、図2に示す作業者が搭乗する走行車1のように、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し前記リヤアクスルケース7に走行用後輪8を支持させる。そして、前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、ステップ11を介して作業者が搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0008】
また、図中15は10条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に植付爪17・17を取付ける。また前記植付ケース20の前側にヒッチ台23を設け、該ヒッチ台23をヒッチ機構24に連結させ、トップリンク25及びロワーリンク26・26を含むリンク機構27後部にヒッチ機構24を取付け、前記リンク機構27を介して走行車1後部に連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0009】
また、図中29は走行変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、31は植付け感度調節レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は均平用センターフロート、35は均平用サイドフロート、36は10条用の側条施肥部である。
【0010】
次に、前記苗載台16の最外側部をガードするサイドバンパ108に配した左右サイドマーカ98について説明する。図11に示す如く、該左右サイドマーカ98は、折り畳み・張出伸長自在に設けている。前記サイドバンパ108の先端側にマーカ本体部である支持杆115を介してサイドマーカ98を折り畳み自在に連結させるもので、該支持杆115の基端の起伏板116は回動支点軸117を介して回動自在にサイドバンパ108に連結されている。該起伏板116の支持杆115側にはワイヤー135が連結されて前記植付部のリンク機構27と接続され、植付部の上昇時にサイドマーカ98を収納するように引っ張り、一方、起伏板116の反対側端とサイドバンパ108の間にはバネ136が介装されて、サイドマーカ98を張り出す方向に付勢している。
【0011】
また、サイドマーカ98の基端のマーカ取付板118は回動軸119を介し回動自在に前記支持杆115の先端に連結されている。前記取付板118にサイドマーカ98と反対方向に固設した回動アーム120の先端と、前記サイドバンパ108に設けた回動支点軸117より内側に固定した固定片121との間に、マーカ屈折手段であるマーカ屈折リンク122を介装している。
【0012】
該屈折リンク122の上部取付点と回動軸119の距離より、リンク122の下部取付点と支点軸117の距離より大に形成して、支持杆115の起立動作時にはサイドマーカ98を支持杆115の起立方向とは逆方向に、また支持杆115の回転角度よりサイドマーカ98の回動角度が大きくなるようにしている。よって、収納時にはサイドマーカ98の先端部が外側方に大きく突出することがなく機体幅内に収納でき、サイドマーカ98は収納時に外側に張り出すことがなくなっている。
【0013】
また、前記リンク機構27は、図8、図9に示すように、車体フレーム3後端部に支軸448を介して前記ロワーリンク26前部を回転自在に取付けている。前記ロワーリンク26前端部の本機支持部に基板451を立設させ、該基板451上端とロワーリンク26間にリンクフレーム449を側面視三角形に連結させている。この三角形の頂角の基板451とリンクフレーム449の連結固定部にピン453を介して昇降シリンダー28のピストンロッドを連結し、ロワーリンク26を回動し、リンク機構27が昇降回動される。
【0014】
また、前記リンク機構27には、車体フレーム3に対しての相対位置の移動を検出し、線引きマーカである左右サイドマーカ98の昇降と連動させるマーカ昇降・係止機構が配置され、該マーカ昇降・係止機構に前記ワイヤー135が連結されている。即ち、図9、図10に示すように、前記ロワーリンク26前部側面に支点である支点軸454・454を突設し、各支点軸454に一体的に回動する引上アーム455・456を回転自在に軸支させている。
【0015】
前記引上アーム455を下方に突出し、引上アーム455下部にアジャスト杆457途中部を摺動自在に支持し、該アジャスト杆457前部を車体フレーム3後部に枢支し、アジャスト杆457後端部に止めボルトを螺合する。前記引上アーム456の上下中央部が支点軸454に軸支され、引上アーム456下部に前記左右サイドマーカ98のワイヤー135が接続され、引上アーム456上部にピンが固設されている。前記ワイヤー135を支持するアウターケースはロワーリンク26に固定されている。
【0016】
また、前記リンクフレーム449側面に支軸460・460を突設し、各支軸460にロック部材であるロックアーム461と解除アーム462とを回動自在に軸支している。前記解除アーム462の端部には後述する副変速レバー30に連動する解除ワイヤー463が接続され、ロックアーム461を一定角度位置に保持している。
【0017】
そして、前記ロワーリンク26の上昇にともなわれて、支点軸454が上昇すると、アジャスト杆457後部のボルトと引上アーム455とが当接し、引上アーム455及び引上アーム456の回動が規制され、引上アーム455・456を略上下に向けた状態でロワーリンク26が上昇され、ワイヤー135を前方に引っ張り、サイドマーカ98が引き上げられる。なお、前記アジャスト杆457後部のボルトと引上アーム455とが当接されるまでの間においてのロワーリンク26の昇降回動では、サイドマーカ98が引き上げられないので、この間で感度調整に合わせて植付部15が昇降される。
【0018】
このロワーリンク26を上昇し、ワイヤー135を前方に引っ張った状態で、前記引上アーム456上部のピンがロックアーム461に係合され、引上アーム456の支点軸454周りの前方回動が規制される。この状態で、ロワーリンク26を下方に回動しても、前記アジャスト杆457が引上アーム455下部内を摺動し、引上アーム456でワイヤー135を引っ張り左右サイドマーカ98・98を引き上げた状態としている。
【0019】
そして、前記副変速レバー30を左右マーカ切換位置での左右切換操作によって、操作した側の解除ワイヤー463を引っ張り、解除アーム462を介してロックアーム461が解除動作され、引上アーム456が係止されずに回動し、解除操作した側のサイドマーカ98を設置させ、次工程圃場面に次工程植付け軌跡を描かせる。
【0020】
このように、前記マーカ昇降・係止機構をリンク機構27(ロワーリンク26)の前方に配したことで、重量配分をリンク機構27の基部側となり、リンク機構27にかかるモーメントを小さくし、昇降シリンダー28への負担を低減している。また、前記解除ワイヤー463の長さを短くすることもできる。
【0021】
また、本実施例において前記リンク機構27に複数のダンパーを配設し、10条用の植付部15を安定して昇降させる構成としている。即ち、図8、図9に示すように、前記ヒッチ機構24の上下中央部の左右側面に枢軸431・431を左右に突設し、該枢軸431・431にダンパー432・432後部を枢支し、該ダンパー432・432を前方に延出している。該ダンパー432・432前端部は、前記ロワーリンク26・26間に設けたリンクフレーム449より左右側方に突設する枢軸433・433に枢支されている。よって、前記リンク機構27に左右対象位置にダンパー432・432が配置され、例えば、ダンパー432を左右片側に配置しる構成に比べ、左右の重量バランスを均等に保つと同時に、リンク機構27に生じる振動等をこの二個のダンパー432・432によって吸収でき、さらに、植付部15のローリングによる捩じれを防止することができ、10条用の植付部15を安定して吊設できる。
【0022】
次に、植付部15について説明する。苗載台16及び植付ケース20など植付部15の左右外側の2条分を機体内側に折畳み自在に設けるもので、前記苗載台16は左右最外側の2条分を分割して、機体中央の6条分の固定苗載台16aと、その両側の折畳み自在な分割苗載台16bに形成し、並行折畳み機構37を介して分割苗載台16bを固定苗載台16aの作用面上方に略平行で、且つ、2段に折畳みするように設けており、折畳み時には苗載台16の左右全幅を略6条分巾と等しくするように構成している。
【0023】
図12に示す如く、前記植付ケース20の左右最外側の2条分を爪ケース22、フロート35、植付探さ調節軸、苗取出板など関連部品と一体に折畳み自在に設けている。前記植付ケース20間を連結する伝動パイプ40と、調節軸及び苗取出板において、左右最外側の植付ケース20とこの内側の植付ケース20との略中央より若干外側でこれらパイプ40a・40b・40b、調節軸、苗取出板などを固定側と分割側とに分割する。固定側の中央6条分3つの植付ケース20aの後端間を各ブラケット41aを介し支点フレーム42で連結させ、分割側の左右外側各2条分1つの植付ケース20b後端にブラケット41bを介し固設する回動フレーム43と、前記支点フレーム42とを回動支点軸44を介し連結させている。前記回動支点軸44は、支点フレーム42左右両端の苗載台16の6条巾位置左右外側の各2つの植付ケース20a20b問の略中央に配置され、前高後低状に略45度に傾斜状に設けられている。固定側の中央6条分3つの植付ケース20aに対し左右の各2条分1つの植付ケース20b・20bを回動支点軸44を介し略180度内側に回動させて、中央固定側の植付ケース20aの後方で折畳みされた分割苗載台16bより後方位置に分割側の植付ケース20bを折畳みするように構成している。
【0024】
また、各フロート34・35・35には、作溝体88・88を取付け、各フロート34・35・35が圃場面上を滑走する際に、各作溝体88・88により10条の溝を形成して、各溝中に運転席13後方に配した10条用の側条施肥部36より圧送される肥料を落下している。
【0025】
次に、前記折畳み機構37について図3〜図6を用いて説明する。前記固定苗載台16aの左右両側から二つ目のリブ338・338間上方に、門形状に形成した中央部上苗台フレーム339及び中央部下苗台フレーム340がホルダを介して上下略平行に横設している。前記中央部上苗台フレーム339及び中央部下苗台フレーム340の左右途中部から、外側より3個目のリブ338・338上に向けて支持フレーム339a・339a及び340a・340aを突出し、その端部をホルダを介してリブ338・338に接続し、中央部上苗台フレーム339及び中央部下苗台フレーム340を補強している。前記支持フレーム339a・340aの間(外側より3個目のリブ338・338上方)に縦フレーム343・343が介装され、中央部上苗台フレーム339と中央部下苗台フレーム340の間を連結して剛性を高めている。
更に、前記中央部上苗台フレーム339と中央部下苗台フレーム340の左右両端の屈曲部に、それぞれ支点フレーム344・344を苗載台16と平行に上下方向に固設している。
【0026】
前記支点フレーム344・344の上部及び下部にパイプ状に構成したカム部材である上下回転カム体346・347が外嵌され、該上下回転カム体346・347に門形状の回動フレーム350・351の一端がそれぞれ固設されて平行に配置している。
【0027】
また、前記固定苗載台16aと同様に、分割苗載台16bの左右両側のリブ338・338上に、上下略平行に門形状の分割側上苗台フレーム341と分割側下苗台フレーム342がホルダを介して横設されている。前記分割側上苗台フレーム341及び分割側下苗台フレーム342の左右中央部から下方に支持フレーム341a・342aを突出し、その端部をリブ338・338にホルダを介して固定して補強を行っている。前記支持フレーム341aと支持フレーム342aとの間に縦フレーム343が連結固定されて剛性を高めている。
【0028】
そして、本発明は前記分割側上苗台フレーム341及び分割側下苗台フレーム342の内側、つまり、分割苗載台16bの内側端面より機体に対して外側位置に支点フレーム345を縦方向に固設している。該支点フレーム345の上部及び下部にパイプ状に構成したカム部材である回転カム体348・349を外嵌し、該回転カム体348・349にそれぞれ前記回動フレーム350・351の他端を固設している。
【0029】
よって、折り畳むときには、固定側の前記支点フレーム344を中心に、回動フレーム350・351は回動し、また同時に、支点フレーム345を中心にして回動する。そして、該回動フレーム350・351の長さは1条分の長さよりも長く形成されているので、分割苗載台16bは機体内側へより長く移動でき、分割苗載台16bが固定苗載台16aの略幅内に収められるようになるのである。
【0030】
次に、前記回動フレーム350・351の回転を折畳み位置で固定する構成について説明する。図3〜図7に示すように、固定苗載台16aのリブ338上の上下位置に上係合部材90と下係合部材91が配置されている。該上係合部材90はリブ338上に固設した支持フレーム339aの上面にブラケット355を固設し、該ブラケット355に連結杆356の一端を枢支し、上下に回動可能に枢支している。該連結杆356の他端は、上方に向かって凹状にフック356aを形成している。該フック356aより下方に図示せぬステーを固設し、該ステーにロック体357が枢支されている。該ロック体357の一端は側面視鉤型に形成した係止部357aを形成し、他端に把手357bを形成している。該ロック体357内には図示せぬトグルバネ等の付勢部材が内装され、ロック体357を回動し、フック356aの開放面を上方より係止部357aで囲むように付勢している。前記把手357bと連結杆356とを握ることで、ロック体357が回動され、フック356aの開放側が開放される。
【0031】
また、下係合部材91は図4に示すように、縦フレーム343の下部側に、ブラケット358を後上方に突設し、前記と同様に構成した連結杆356の一端を枢支し、該連結杆356を上下に回動可能に枢支している。該連結杆356の他端にフック356aを形成し、ロック体357を枢支している。この上下に配した連結杆356・356及びロック体357は、リブ338と同一平面上(前後面の縦方向)で回動されるので、固定苗載台16a上に縦送りされる苗マットの苗を引っ掛けることはなく、さらに固定苗載台16aの苗マット押さえ等に干渉されずに回動することができる。
【0032】
一方、図3、図5、図6に示すように、門形状に形成した前記回動フレーム350・351後面の分割苗載台16b側には、被係合部材359となる連結リングが配設されている。該被係合部材359となる連結リングは、半円状に形成され、被係合部材359となる連結リングの両端部を回動フレーム350・351の配設方向に沿って固設している。
【0033】
そして、回動フレーム350・351を折畳み位置に回動すると、該被係合部材359・359となる連結リングが固定苗載台16aの外から3番目のリブ338上方に位置し、前記連結杆356の回動軌跡上に位置している。
【0034】
よって、把手357bと連結杆356とを握り、フック356aの開放面を開放した状態にして、連結杆356を後上方に回動すると、フック356a内に被係合部材359となる連結リングが挿入される。続いて、把手357bと連結杆356との握りを放すと、ロック体357が付勢されて回動し、係止部357aでフック356aの開放面が囲まれ、フック356aと係止部357aとで被係合部材359となる連結リングが抜脱不能となる。即ち、前記連結杆356に被係合部材359となる連結リングを介して回動フレーム350(若しくは回動フレーム351)が係合され、回動フレーム350を外側への回動が規制される。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
固定苗載台の左右両側と分割苗載台の左右内側端部にそれぞれ苗載台と平行に上下方向に支点フレームを設け、この両支点フレーム間を回動フレームで連結し、分割苗載台を固定苗載台の後上方に折り畳み可能とし、前記分割苗載台に設けた支点フレームを、分割苗載台の左右端部より中央側に配置したので、回動フレームの左右長さが、苗マットを載置する1条の幅より長くなり、分割苗載台を回動したときに、分割苗載台の内側への移動距離を長くすることができ、さらに固定苗載台の内側に位置され、その略幅内に収められる。従って、折畳み時の左右幅が狭くなり、圃場外での移動走行がスムーズに行え、納屋等に容易に収納することができる。
【0036】
また、固定苗載台側のリブ上に係合部材を設け、前記回動フレーム上に被係合部材を設け、前記分割苗載台を折り畳んで重ねたときに、係合部材と被係合部材を係合するように構成したので、苗載台上に載置された苗マットが縦送りされたときに、苗マットと干渉することがなく、スムースに苗マットを縦送りさせることができる。
また、苗マット押さえ等と干渉することもない。また、折り畳んで重ねたときに、両者が係合して固定され、走行時の振動や騒音を押さえることができる。
【0037】
また、係合部材の係合操作をリブと同一平面で行うようにしたので、係合操作時に固定苗載台の苗マット押さえと干渉することがなく、苗載台の折畳み操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗載台の折畳み機構を備えた田植機の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】本発明の苗載台の片側5条を示す後面図である。
【図4】本発明の連結杆を配した固定苗載台の側面図である。
【図5】分割苗載台の側面図である。
【図6】本発明の折畳み機構を有する苗載台の片側5条を示す斜め正面図である。
【図7】連結杆を示す側面図である。
【図8】リンク機構の側面図である。
【図9】ロワーリンクとヒッチ機構との連結を示す展開図である。
【図10】リンク機構に配したマーカ昇降・係止機構の側面図である。
【図11】マーカの折畳み構成を示す側面図である。
【図12】植付ケースやフロートの分割構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 走行車
16 苗載台
16a 固定苗載台
16b 分割苗載台
90 上係合部材
91 下係合部材
338 リブ
344・345 支点フレーム
350・351 回動フレーム
356 連結杆
359 被係合部材となる連結リング
Claims (1)
- 走行車1の後部に配設する苗載台16を、中央側の固定苗載台16aと、その両側の複数条の分割苗載台16bとにより構成する田植機において、固定苗載台16aの左右両側と、分割苗載台16bの左右内側端部に、それぞれ苗載台16と平行に、上下方向に支点フレーム344・345を設け、この支点フレーム344・345間を回動フレーム350・351で連結し、分割苗載台16bを固定苗載台16aの後上方に、平行状に折り畳み可能とし、前記分割苗載台16bに設けた支点フレーム345を、分割苗載台16bの左右端部より中央側に配置し、
前記固定苗載台16aのリブ338上の上下位置に、上係合部材90と下係合部材91を設け、前記回動フレーム350・351上に、被係合部材359・359を設け、前記分割苗載台16bを固定苗載台16aの後上方に、平行状に折り畳んで重ねたときに、上係合部材90と下係合部材91と、被係合部材359・359を係合すべく構成し、前記係合部材と被係合部材の係合操作をリブ338と同一平面で行うように構成したことを特徴とする田植機の苗載台折畳み構成。
Priority Applications (1)
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JP29595197A JP3628500B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 田植機の苗載台折畳み構成 |
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