JP3628289B2 - 視覚障害者支援システム、該システムの機能を実現するプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、視覚障害者支援システム、該システムの機能を実現するプログラム及び記録媒体に関し、より詳細には、盲人あるいは弱視者等の視覚障害者の歩行を支援し、かつ緊急時のケアを有効に行うためのサービス提供が可能な視覚障害者支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、視覚障害者は杖をもって歩行等の移動を行う。また盲導犬を用いて歩行を行う視覚障害者もいる。視覚障害者は一般的には杖を持って歩行を行うが、基本的には視覚障害者がもつ杖から伝わる振動や衝撃によって杖の届く範囲内における障害物を認知するものであって、杖の届かない周辺近傍の状況を知ることはできず、十分な安心感を得られるものではなかった。また、杖で地表部分を確認しながら歩行している場合であっても、空中に突き出した障害物等の認知は難しく、視覚障害者周囲の状況を全て把握するには不十分であった。
【0003】
また、訓練された盲導犬は、視覚障害者の目のかわりとなって働き、各種の安全確認や危険の予測を行って、視覚障害者の歩行を安全にサポートする能力をもっている。しかし、視覚障害者が盲導犬を使おうとする場合、その費用面の負担が大きく、また飼育管理を行う必要があって、杖のように簡単に導入することができないという問題がある。
【0004】
基本的には上記の視覚障害者用の杖や盲導犬は、視覚障害者の歩行を助けるものであって、目的地へのルートを案内する機能や、緊急時の通報機能を備えるようなものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のごときの実情に鑑みてなされたもので、視覚障害者周囲の情報や危険因子を的確に検知する手段と外部とのデータ通信手段とを有する杖を利用して、視覚障害者が安心して歩行等の移動を行うことができるようにするサービス提供が可能な視覚障害者支援システム及び該システムの機能を実現するプログラム及び記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ネットワークを介して外部機器とデータ通信を可能とする無線通信手段を有する視覚障害者用の杖と、視覚障害者の行動を支援するサービスを提供するサービスプロバイダによるサーバとが該ネットワークを介して接続され、前記サービスプロバイダと前記杖との間で情報交換を行うことにより、前記視覚障害者の支援サービスを提供することができるようにした視覚障害者支援システムであって、前記視覚障害者用杖は、所定レベル以上の衝撃を受けて作動する衝撃センサを有し、該衝撃センサ作動した際に、前記無線通信手段によって前記サービスプロバイダのサーバもしくはネットワークに接続された所定の端末装置に異常情報を送信することを特徴としたものである。
【0007】
請求項2の発明は、ネットワークを介して外部機器とデータ通信を可能とする無線通信手段を有する視覚障害者用の杖と、視覚障害者の行動を支援するサービスを提供するサービスプロバイダによるサーバとが該ネットワークを介して接続され、前記サービスプロバイダと前記杖との間で情報交換を行うことにより、前記視覚障害者の支援サービスを提供することができるようにした視覚障害者支援システムであって、前記視覚障害者用杖は、障害物を検知するための超音波センサを有し、該超音波センサの検知状態を監視し、あらかじめ定めた閾値以下の短距離に、障害物が所定の時間以上検出された場合は、何らかの異常であると判断して、前記無線通信手段によって前記サービスプロバイダのサーバもしくはネットワークに接続された所定の端末装置に異常情報を送信することを特徴としたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、外部より受信した現在位置測定用の信号に基づいて該視覚障害者用杖の現在位置を測定する現在位置測定手段を有し、前記異常情報を所定の通信先に送信する場合に、前記現在位置測定手段で測定した現在位置情報を前記異常情報に含めて送信することにより、異常情報を受信した受信先では、該異常情報が発信された前記視覚障害者用杖の位置を容易に把握することができるようにしたことを特徴としたものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1の発明において、視覚障害者支援システムの機能を実現するプログラムである。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載のプログラムを記録した記録媒体である。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による視覚障害者支援システムの実施例を説明するための図で、図中、1は視覚障害者が携行する杖、2は視覚障害者に対する各種サービスを提供するサービスプロバイダ、2aはサービスプロバイダの視覚障害者支援用サーバ、3は視覚障害者を支援するためのボランティアや福祉関係者の携帯端末装置、4は視覚障害者の家族や友人の端末装置、5は消防署である。
【0029】
本発明の視覚障害者支援システムにおいては、超音波センサ等による障害物検知機能と、公衆回線網を介して外部機器とデータ通信を可能とする無線通信機能、及びGPS等による現在位置計測機能を有する本発明に係わる視覚障害者用の杖1を用いる。
【0030】
サービスプロバイダ2は、視覚障害者支援用サーバ2aを有し、視覚障害者の行動を支援するサービスを提供する。サービス内容としては、基本的に視覚障害者の危機管理に係わるサービス、及び杖を用いたナビゲーションに係わるサービスが提供できる。例えば、サービスプロバイダ2では、杖1から送信された現在位置情報を管理し、家族や友人等からの緊急問い合わせに対して杖の現在位置を知らせるサービスを実行できる。また、杖1からの緊急呼び出し情報を受け付けた際に、家族や友人等予め定めた連絡対象者に連絡を行ったり、予め連絡先として定めているボランティアや福祉関係者に一斉に通知して、近くにいるボランティアが駆けつけることができるようなサービスを提供できる。また119番の消防署5を直接に連絡先に指定しておくこともできる。
【0031】
また、交差点や駅など、危険度の高い地点に情報送信機を設け、刻々と変化する周囲の状況を示す情報を送信することにより、この情報を受信した杖によって視覚障害者に情報を通知することができ、これにより視覚障害者の行動を安全に支援するサービスを提供することができる。サービス提供を可能なシステムの内詳しい説明をする前に、本発明の支援システムを運用するために必要とする本発明に係わる視覚障害者用杖について説明する。
【0032】
図2は、本発明に係わる視覚障害者用杖の構成例を説明するための図で、図中、1は杖、11は超音波センサ、uは超音波パルスである。本発明の視覚障害者用杖は、障害物等を検知するための検知手段を少なくとも備え、視覚障害者等の使用者に対して検知手段の検知結果に応じた情報を報知する機能を有する。検知手段としては、例えば超音波センサが用いられる。
【0033】
すなわち、図2に示すように、杖1はその所定の場所に超音波センサ2を備え、超音波センサ11は超音波パルスuを送波し、送波パルスuがなにかの障害物等に反射することによる戻りパルスを受波し、その送波から受波までの時間を計測して障害物までの距離を演算する。この機能によって、杖1の周囲の障害物の状況を把握することができる。
【0034】
また、本発明係わる視覚障害者用杖1は、各種支援サービスを受けるための通信手段を有しており、上記の検知手段による検知結果の監視情報をも含めて、各種データを外部機器との間で通信が可能に構成されている。図3は、本発明に係わる視覚障害者用杖の機能について説明するためのブロック図である。杖1は、上述したごとくの障害物検知手段として例えば超音波センサ11有する。また超音波センサ11による超音波の送波方向を走査するために超音波センサ11を駆動するセンサドライブ部14を備える。
【0035】
また上述のように、杖1は、通信相手先との間でアンテナ24を介して無線によるデータ通信が可能な無線通信手段17を有する。例えば、制御部12では超音波センサ11による検知状態を監視し、閾値以下の短距離に障害物が所定の時間以上検出されたときには、なんらか異常であると判断して、無線通信手段17を通じて予め定めた所定の送信先に異常を報知するように構成できる。すなわち、杖1の機能を作動させるための電源スイッチ(図示せず)を切らない状態で長時間障害物が近くにある場合は、定常の状態ではないものとして判断する。
【0036】
また、杖1には緊急呼び出しボタン18を設けておき、この緊急呼び出しボタン18が押されたときに、制御部12は、無線通信手段17を使用して予め定めた所定の送信先に緊急の呼び出し情報を送信する。
【0037】
また図示しないが、杖1に衝撃センサを設け、所定レベル以上の衝撃を受けて衝撃センサが作動した際に、上記のごとくの異常情報を無線通信手段17を介して所定の送信先に送信するようにしてもよい。無線通信手段17による外部機器との通信インターフェースは、公知の技術を適用することができる。
【0038】
上記のごとくの異常情報を報知するための通信相手先は、予めデータ記憶部13に記憶しておくことができ、また図示しないデータ入力手段によって随時更新が可能である。図1に示すサービスプロバイダ2は、上記のごとくの機能を備えた杖1を視覚障害者に提供(販売または貸与)し、該杖1を用いて視覚障害者に対する支援サービスを提供できる。すなわち、ここで上記のごとくの杖1の異常情報をサービスプロバイダ2のサーバ2aに送信することにより、サービスプロバイダ2において適切な対処を行うようにする。
【0039】
例えば、サービスプロバイダ2と視覚障害者との間でサービス契約を行う際に、上記のごとくの各異常情報を受け付けた際の連絡先を予め指定しておくことにより、サービスプロバイダ2によって、指定連絡先に対する緊急連絡サービスを提供できる。例えば、視覚障害者は、複数の緊急連絡先をリストアップしておき、そのリストに優先順位を付けておくことにより、サービスプロバイダ2では、緊急連絡を行うに際して優先順位の高い連絡先から連絡を行い、連絡ができない場合には下位の連絡先に順次連絡を行う処理を実行することができる。
【0040】
また、上述したような以上情報毎に異なる連絡先を指定しておくこともできる。すなわち、上記の障害物検知に係わる異常情報や、衝撃センサによる衝撃検知に係わる異常情報の場合は、上記のサービスプロバイダ2のサーバ2aに該異常情報の送信を行うようにし、緊急呼び出しボタン18が押されたときには、直接119番による消防署へ異常情報の送信を行うようにしてもよい。このときに、後述する現在位置情報を異常情報とともに送信することによって、受信側で杖1の現在位置が容易に把握できるようにすることもできる。
【0041】
さらに上記異常情報に関して、サービスプロバイダ2では、予め各地域の福祉ボランティアや福祉関係者を登録し、例えばそれらボランティアや福祉関係者の携帯電話番号を保持しておくことにより、視覚障害者が保持する杖1から上記のごとくの異常情報が送信された際に(特に緊急呼び出しボタン18が押されたときに限定してもよい)、一斉にまたは順次登録されたボランティアや福祉関係者に対して、視覚障害者のサポートを要請する連絡を行うようにする。
【0042】
このときに、サービスプロバイダ2では、後述する杖の現在位置情報を取得し、その現在位置情報に基づいて、近傍のボランティアまたは福祉関係者に対して優先して連絡を行うようにすることもできる。
【0043】
図3に示すように、杖1は、現在位置測定手段19、現在位置出力要求ボタン20、ナビゲーション手段21、音声認識部22、及び音声入力部23とを備える。すなわち杖1は、現在位置測定手段19及びナビゲーション手段21を有し、アンテナを介して24受信した現在位置測定用の信号に基づいて、現在位置測定手段19で杖の現在位置を測定し、使用者が目的の場所を音声入力することにより、目的地までのナビゲーションを音声出力によって行うことができる。
【0044】
現在位置測定手段19として、GPS(global positioning system)による位置測定手段を用いることができる。GPSは全地球測位システムで、カー・ナビゲーション・システムの位置測定手段として広く採用されている。GPSシステムは上空の軌道を周回するGPS衛星からの電波を受信して位置測定を行うものである。
【0045】
GPSによる現在位置測定手段19は、アンテナ24を介して受信したGPS衛星からの電波に基づいて自己の位置(杖の位置)を測定する。また杖1には、使用者が操作入力可能な現在位置情報出力要求ボタン20が備えられていて、使用者が該要求ボタン20を押すと、現在置測定手段19は、データ記憶部13に記憶した地図読み上げ情報を参照して位置情報を知らせるためのデータを音声合成部15に出力し、音声合成部15では現在の位置に関する音声情報を生成して音声出力部16から音声出力させることにより、使用者に対して現在の位置情報を知らせることができる。なお、現在位置測定手段19としては、上記のGPSによる位置測定方式のみならず、PHS基地局の電波を利用した位置測定手段や、その他の電波信号を利用した位置測定手段を適宜採用することができる。
【0046】
現在位置情報測定手段19によって測定した現在位置情報は、一旦データ記憶部13に記憶され、適宜無線通信手段17を介して所定の送信先に対し送信することができる。現在位置情報の送信は、例えば、予め設定されたタイミングで定期的に送信するようにしてもよく、また外部機器から現在位置情報の送信要求があった際に送信を行うようにしてもよい。このとき、外部機器からの要求に認証情報を付加せしめて、杖1の制御部12で認証を行った上で現在位置情報を送信するようにしてもよい。
【0047】
上記のごとくに杖1から異常情報を所定の通信先に送信する場合に、上記の現在位置測定手段19で測定した現在位置情報を上記異常情報に含めて送信することにより、異常情報を受信した受信先では、異常情報が発信された杖1の位置を容易に把握することができ、適切な対処を迅速に行うことができるようになる。
【0048】
また、杖1は、現在位置測定手段19によって測定した現在位置の検索を受け付ける機能を有する。例えば、視覚障害者の家族等、予め検索を許可した人から杖1の現在位置を検索できるようにする。例えば図1における家族用端末装置4から杖1に対して現在位置情報の取得を要求する信号を送信する。この要求信号には、認証情報を付加して杖においてその要求が妥当かどうかの認証を行わせるようにしてもよい。
【0049】
上記現在位置情報の要求信号を受信した杖1では、制御部12が現在位置測定手段19から現在位置情報を取得して、無線通信手段17を介してその現在位置情報を送信する。現在位置情報を受信した端末装置4では、所定のソフトウェアによって簡単に杖の位置を知ることができる。またこのような検索機能をサービスプロバイダ2のサーバ2aに保持せしめ、検索を行おうとする家族等は、端末装置4を用いてサービスプロバイダ2のサーバ2aにアクセスし、該サーバ2aが杖1との認証を行って現在位置情報を取得し、端末装置4にその情報を提供するようにしてもよい。
【0050】
次に杖1のナビゲーション機能について説明する。使用者は、目的地を入力することにより、音声情報によって道案内(ナビゲーション)を受けることができる。すなわち、使用者は音声入力部23から目的地を音声入力し、音声認識部22が入力された音声を認識して、認識データをナビゲーション手段21に送信する。ナビゲーション手段21は、現在位置測定手段19による現在位置情報と、データ記憶部13に記憶した地図情報を参照して、目的地までのナビゲーションデータを生成する。すなわち、ナビゲーション手段21は、使用者のナビゲーションを行うために現在位置情報を確認しながら使用者に対する細かい指示情報を与える。指示情報は、音声合成部15で音声合成され、音声出力部16から出力される。これにより、使用者は安全に目的地まで行くことができるようになる。
【0051】
図4は、特定の場所における周囲の状況を知らせるための情報信号の発信手段を提供するシステムについて説明するための図である。例えば、図4に示すような交差点や、例えば駅の構内や地下街等、周囲の状況を視覚障害者によって知らせることによって、確実に視覚障害者の歩行支援を行うような場所に、その情報発信のための情報送信手段26を設置し、情報提供を行うサービスを実行できる。このような情報サービスは、例えば、サービスプロバイダ2によって上記の情報送信手段26を設置することにより、総合的な視覚障害者支援のためのサービス提供を実施できる。また公共福祉の一環として、本発明の杖とともに行政によって提供されるサービスとしても実現できる。
【0052】
例えば、図4に示すように、交差点周囲における情報を送信するための情報送信手段26を設ける。情報送信手段26は、信号機25に接続して信号機の点灯状態を示す信号を無線送信可能に構成する。上記信号機の状態信号を受信した杖1は、ナビゲーション手段31がその情報に基づいて、交差点における安全な歩行を支援する音声情報を生成して、音声出力部26から音声出力する。
【0053】
上記のような情報送信手段26は、上述したように例えば信号機25から直接に情報を受けて、その情報を無線送信するように構成してもよいが、例えばサービスプロバイダのサーバ2aと上記情報送信手段26との間でデータ送信可能に構成し、サービスプロバイダで時々刻々の周囲の情報を収集して情報送信手段26に対して送信し、これを受けた情報送信手段26が杖1に対する無線送信を行うように構成することもできる。
【0054】
また上記のような情報送信手段26を駅の構内に設置した場合に、電車のホームへの進入情報や、ホーム内の混雑情報、その他鉄道の運行状況に係わる各種情報をリアルタイムに無線送信することにより、視覚障害者はより安全に駅内における行動を行うことができるようになる。あるいは、地下街等GPS衛星の電波が届きにくく、現在位置測定手段による位置測定が難しい環境において、上記のような情報送信手段26を設けて、地下街の出入口情報や地下通路の構成情報、店舗等の情報等を無線送信して視覚障害者を支援するように構成することもできる。
【0055】
サービスプロバイダ2は、上述したごとくの下記のサービスを提供するために、視覚障害者等のサービス会員を募り、本サービスを提供するツールである杖を貸し出し、もしくは販売を行うとともに、サービス提供のための料金を会員から徴収し、その対価としてサービス提供を行う。サービス料金の課金方法は、適宜公知の方法を適用することができる。
【0056】
本発明による視覚障害者支援システムの機能を実現するためのプログラムは、サービス提供者のサーバと杖とに保持される。また現在位置の検索操作や杖からの異常情報を受け取る端末装置、あるいは信号機等周囲の情報を無線送信する情報送信手段には、その情報処理を行うためのプログラムが保持される。従って、杖の情報処理手段、プロバイダ、各情報端末、情報送信手段に必要な処理を行うためのプログラムが分散保持される。
【0057】
またデータを記憶した記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の視覚障害者支援システムの機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に関わる視覚障害者支援機能を実行することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、視覚障害者周囲の情報や危険因子を的確に検知して視覚障害者に報知し、また外部とのデータ通信を可能とする杖を用いて、視覚障害者が安心して歩行等の移動を行うことができるように支援することができる視覚障害者支援システム、該システムの機能を実現するプログラム及び記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による視覚障害者支援システムの実施例を説明するための図である。
【図2】本発明に係わる視覚障害者用杖の構成例を説明するための図である。
【図3】本発明に係わる視覚障害者用杖の機能について説明するためのブロック図である。
【図4】特定の場所における周囲の状況を知らせるための情報信号の発信手段を提供するシステムについて説明するための図である。
【符号の説明】
1…杖、2…サービスプロバイダ、2a…サービスプロバイダの視覚障害者支援用サーバ、3…ボランティアや福祉関係者の携帯端末装置、4…視覚障害者の家族や友人の端末装置、5…消防署、11…超音波センサ、12…制御部、13…データ記憶部、14…センサドライブ部、15…音声合成部、16…音声出力部、17…無線通信手段、18…緊急呼び出しボタン、19…現在位置測定手段、20…現在位置出力要求ボタン、21…ナビゲーション手段、22…音声認識部、23…音声出力部、24…アンテナ、25…信号機、26…情報送信手段、u…超音波パルス。
Claims (5)
- ネットワークを介して外部機器とデータ通信を可能とする無線通信手段を有する視覚障害者用の杖と、視覚障害者の行動を支援するサービスを提供するサービスプロバイダによるサーバとが該ネットワークを介して接続され、前記サービスプロバイダと前記杖との間で情報交換を行うことにより、前記視覚障害者の支援サービスを提供することができるようにした視覚障害者支援システムであって、前記視覚障害者用杖は、所定レベル以上の衝撃を受けて作動する衝撃センサを有し、該衝撃センサ作動した際に、前記無線通信手段によって前記サービスプロバイダのサーバもしくはネットワークに接続された所定の端末装置に異常情報を送信することを特徴とする視覚障害者支援システム。
- ネットワークを介して外部機器とデータ通信を可能とする無線通信手段を有する視覚障害者用の杖と、視覚障害者の行動を支援するサービスを提供するサービスプロバイダによるサーバとが該ネットワークを介して接続され、前記サービスプロバイダと前記杖との間で情報交換を行うことにより、前記視覚障害者の支援サービスを提供することができるようにした視覚障害者支援システムであって、前記視覚障害者用杖は、障害物を検知するための超音波センサを有し、該超音波センサの検知状態を監視し、あらかじめ定めた閾値以下の短距離に、障害物が所定の時間以上検出された場合は、何らかの異常であると判断して、前記無線通信手段によって前記サービスプロバイダのサーバもしくはネットワークに接続された所定の端末装置に異常情報を送信することを特徴とする視覚障害者支援システム。
- 請求項1または2に記載の視覚障害者支援システムにおいて、前記視覚障害者用杖は、外部より受信した現在位置測定用の信号に基づいて該視覚障害者用杖の現在位置を測定する現在位置測定手段を有し、前記異常情報を所定の通信先に送信する場合に、前記現在位置測定手段で測定した現在位置情報を前記異常情報に含めて送信することにより、異常情報を受信した受信先では、該異常情報が発信された前記視覚障害者用杖の位置を容易に把握することができるようにしたことを特徴とする視覚障害者支援システム。
- 請求項1ないし3のいずれか1に記載の視覚障害者支援システムの機能を実現するプログラム。
- 請求項4に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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