JP3628125B2 - アクティブマトリクス基板及びアクティブマトリクス型液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マトリクス状に配列された画素電極をスイッチング素子にて駆動すし、表示画像を得るアクティブマトリクス基板及びアクティブマトリクス型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜トランジスタ(以下TFTと略称する。)等のスイッチング素子を駆動素子とするアクティブマトリクス型液晶表示装置に使用されるアクティブマトリクス基板にあっては、その製造時の歩留まりを向上するための手段として、製造途中に生じる静電気によって基板が帯電し、その帯電々荷量の増大により放電を生じて、絶縁体が静電破壊されるのを防止している。
【0003】
この配線や絶縁膜の静電破壊防止のためには、アクティブマトリクス基板の表示画素領域周囲に、リング状の導体を配線して成るショートリングを設け、図10に示すように、このショートリング11を可変抵抗体としてのTFT2を介して走査信号線3及び表示信号線4に電気的に接続する事が有効とされている。
【0004】
即ち、アクティブマトリクス基板5が静電気を帯電していない時はTFT2がオフ状態であり、ショートリング11と走査信号線3及び表示信号線4とは、およそ100MΩ程度の高抵抗を介して接続され、ショートリング11と走査信号線3及び表示信号線4間にはほとんど電流を生ぜず、絶縁された状態となる。一方、アクティブマトリクス基板5が静電気を帯電すると、帯電部分に配置される走査信号線3や表示信号線4の電位が上昇し、これらと接続するTFT2がオン状態となり、その抵抗値がおよそ500KΩ程度に低下し、電位が上昇した部分の走査信号線3や表示信号線4からショートリング11に電流が流れ、これによりショートリング11の電位が上昇し、これに電気的に接続する全てのTFT2がオン状態となるので、電位が上昇したショートリング11から電位の低い走査信号線3や表示信号線4に電流が流れる。
【0005】
この結果、全ての走査信号線3と表示信号線4及びこれらと電気的に接続する全ての配線が同電位と成り、絶縁膜を介して交差する走査信号線3及び表示信号線4との間での放電を防止し、絶縁破壊を防止する事が出来る。
【0006】
このため従来は、先ず、図11に示すように、絶縁基板6上に先ずタンタル(Ta)膜からなる走査信号線3、補助容量線7、補助容量線給電配線8、表示画素領域9に形成される表示画素電極(図示せず)と電気的に接続する駆動用のTFT(図示せず)のゲート電極10、表示信号線4と交差する領域を含むショートリング11の一部11a、ショートリング11と走査信号線3或いは表示信号線4とを電気的に接続する可変抵抗体としてのTFT2のゲート2aを所定形状にパターン形成する。その後、ゲート絶縁膜(図示せず)を被膜し、更にアモルファスシリコン(a−Siと略称する。)からなる駆動用のTFT及び可変抵抗体としてのTFT(図示せず)のチャネル層、インジウム錫酸化物(以下ITOと称する。)からなる画素電極(図示せず)を形成後、走査信号線3の給電々極12、タンタル(Ta)からなるショトーリングの一部11aとアルミニウム(Al)からなるショートリングの一部11bとを電気的に接続する電極13、補助容量線7端部の給電々極14をフォトエッチングにより所定形状に形成する。
【0007】
更に、アルミニウム(Al)膜からなる表示信号線4、走査信号線3と交差する領域を含むショートリング11の一部11b、駆動用のTFT(図示せず)のソース電極・ドレイン電極、走査信号線3と絶縁膜を介して交差しながら補助容量線7端部の給電々極14及び補助容量線給電配線8を電気的に接続する補助容量接続配線18を形成する。尚、このタンタル(Ta)膜からなるショートリングの一部11aとアルミニウム(Al)膜からなるショートリングの一部11bが電気的に接続されてショートリング11が完成されていた。そしてこの後、絶縁基板6から所定の領域を切り出しアクティブマトリクス基板5を形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来のアクティブマトリクス基板にあっては、静電破壊を防止するためのショートリングが、アクティブマトリクス基板の形成工程の終了間近でなければ完成されない事から、アクティブマトリクス基板形成開始から、ショートリング完成迄の間にあっては、静電破壊を防止出来ず、ショートリング完成前の製造工程にて放電を生じると、図12に示すように下層配線15b上の絶縁膜15aが静電破壊により損傷を受けて欠落部15dを生じ、その上に他の配線が形成されると、図13に示す様に絶縁膜15aを介して形成される下層配線15bと上層配線15cとが電気的に短絡し、表示不良の原因と成り、依然として歩留まりが低下され、ひいてはコストの上昇を招くという問題を有していた。
【0009】
そこで本発明は上記課題を除去するもので、ショートリング完成前のアクティブマトリクス基板形成時においても、帯電した静電気による静電破壊を防止し,製造歩留まり向上による製造コスト低減を図る事が出来るアクティブマトリクス基板及びアクテイブマトリクス型液晶表示装置を提供する事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為本発明は、表示領域及びこの表示領域周囲の配線領域からなる絶縁性基板の前記表示領域にマトリクス状に配列される画素電極と、この画素電極を駆動するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に信号を供給する複数の信号線と前記配線領域に設けられる前記信号線の給電々極とを備えたアクティブマトリクス基板において、前記配線領域にて配置される第1の配線パターンと、前記配線領域にて前記第1の配線パターンと絶縁膜を介して前記第1の配線パターンと交差する様に配置され、前記第1の配線パターンとの交差領域近傍にて、不連続に形成される不連続配線と、前記不連続配線を電気的に接続する第2の配線パターンとを設けるものである。
【0011】
又上記課題を解決するため本発明は、表示領域及びこの表示領域周囲の配線領域からなる第1の絶縁性基板の前記表示領域にマトリクス状に配列される画素電極と、この画素電極を駆動するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に信号を供給する複数の信号線とを有するアクティブマトリクス基板と、第2の絶縁性基板に対向電極を有し前記アクティブマトリクス基板に対向される対向基板と、前記アクティブマトリクス基板及び前記対向基板との間隙に封入される液晶組成物とを備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記配線領域にて配置される第1の配線パターンと、前記配線領域にて前記第1の配線パターンと絶縁膜を介して前記第1の配線パターンと交差する様に配置され、前記第1の配線パターンとの交差領域近傍にて、不連続に形成される不連続配線と、前記不連続配線を電気的に接続する第2の配線パターンとを
設けるものである。
【0012】
そして上記構成により、第2の配線パターンの積層部の最下層を不連続配線とし、第1の配線パターンであるショートリング完成前のアクティブマトリクス基板製造中に静電気を生じた場合には、信号線や電極に影響を及ぼすこと無く、帯電された静電気を不連続配線間の間隙にて放電する事により、放電による信号線や絶縁膜の静電破壊を防止し、製造時の歩留まり向上を図る。
【0013】
【発明の実施の形態】
アクティブマトリクス基板製造時、ショートリング完成以前の工程において、帯電された静電気の放電による絶縁膜の静電破壊を防止するためには、ショートリング完成以前に製造する信号配線や信号端子パターンを極力短くかつ小さくする事により、各パターンに帯電する静電々荷量を小さく抑える事が有効である。一方、図9に示す様に任意の形状を有する導体100にあっては、その電荷101の電荷分布は導体100の曲率半径の小さい部分100aに集中するという特性がある。
【0014】
そこで本発明は、静電気が発生された場合、表示不良を生じない場所で帯電させ、放電させることにより、信号配線やその絶縁膜の静電破壊を防止し、表示不良の防止を図ろうとするものである。
【0015】
以下、上記条件を考慮し、本発明を図1乃至図8に示す実施の形態を参照して説明する。20は、表示画素電極21の駆動素子としてTFT22を用いるアクティブマトリクス基板であり、第1の絶縁性基板である第1のガラス基板24上には図2に示す様にタンタル(Ta)膜からなる走査信号線26、補助容量線27、不連続配線であり不連続部28a及び連続部28bを有する下層部補助容量線給電配線28、表示画素領域25に形成される表示画素電極21と電気的に接続する駆動用のTFT22のゲート電極30、後述する表示信号線41と交差する第1の配線パターンであるショートリング31の一部31a、ショートリング31と走査信号線26とを電気的に接続する可変抵抗体としての第1のショートリング用TFT32のゲート電極33が所定形状にパターン形成されている。
【0016】
ここで下層部補助容量線給電配線28の連続部28bは、ショートリング31完成以前の工程において、その周囲の他のパターン配線に比し静電気を帯電し易く、帯電々荷量も大きくなるよう、その近くに配線されている走査信号線26と比べて面積が大きくかつ、広範囲に渡って形成されている。又、不連続部28aの幅は、連続部28bから後述するアルミニウム(Al)膜からなるショートリング31の一部31bとの交差領域に近付く程幅広になっている。
【0017】
又、ゲート絶縁膜22aを介し、アクティブマトリクス基板20上には、ITOからなる表示画素電極21及びこの表示画素電極21を駆動するTFT22が形成され、更に図1に示すように、下層部補助容量線給電配線28の不連続部28aと積層されゲート絶縁膜22aに形成されたスルーホール40を介し不連続部28aと電気的に接続される第2の配線パターンである上層部補助容量線給電配線35、アルミニウム(Al)膜からなり、タンタル(Ta)からなるショトーリングの一部31aと電極36を介し接続され、走査信号線26、上層部及び下層部補助容量線給電配線28、35と交差するショートリング31の一部31b、表示信号線41、ショートリング31と表示信号線41とを電気的に接続する可変抵抗体としての第2のショートリング用TFT42のゲート電極(図示せず)、上層部補助容量線給電配線35と一体的に形成され電極37を介し補助容量線27と電気的に接続する補助容量接続配線42が形成されている。尚34は、走査信号線26の給電々極、43は下層部補助容量線給電配線28端部の電極である。
【0018】
このようにして成るアクティブマトリクス基板20の概略等価回路図を図5に示す。そしてアクティブマトリクス基板20に対向して第2の絶縁性基板である第2のガラス基板46上に対向電極47を設けて成る対向基板48が配置されている。両基板20、48間には液晶組成物52が封入され、更に外側に偏光板53、54が取着され液晶表示装置56を構成している。尚、50、51はポリイミドからなる配向膜である。
【0019】
次にアクティブマトリクス基板20の製造方法について図6に示すフローチャートを参照して説明する。先ずステップ1の走査信号線層形成工程にて、第1のガラス基板24上にスパッタ法によりタンタル(Ta)膜を3000オングストローム成膜した後、フォトエッチングにより走査信号線26、補助容量線27、不連続部28aを有する下層部補助容量線給電配線28、表示画素電極21と電気的に接続する駆動用のTFT22のゲート電極30、表示信号線41と交差するショートリング31の一部31a、ショートリング31と走査信号線26とを電気的に接続する可変抵抗体としての第1のショートリング用TFT32のゲート電極33を所定形状に加工する。
【0020】
次にステップ2のゲート絶縁膜成膜工程にてプラズマCVD(Chemical Vapor Deposotionの略。)法により酸化シリコン(SiO)膜からなるゲート絶縁膜22aを4000オングストローム厚に成膜し、更にステップ3の半導体層成膜工程にてプラズマCVD法によりTFT22のチャネル領域となるアモルファスシリコン(以下a−Siと称する。)膜22bを1000オングストローム厚に成膜する。次にステップ4のエッチング保護膜形成工程にてプラズマCVD法により酸化シリコン(SiO)からなるエッチング保護膜22cを2000オングストローム成膜した後、このエッチング保護膜のみを所定の形状にフォトエッチングする。
【0021】
次にステップ5の半導体層形成工程にてプラズマCVD法によりn+ 型a−Si膜22dを1000オングストローム成膜し、更にn+ 型a−Si膜及びa−Si膜を所定形状に加工する。次いでステップ6の画素電極形成工程にてスパッタ法によりITO膜を1000オングストローム成膜し、フォトエッチングにより所定の形状に加工し表示画素電極21を形成する。次にステップ7の走査信号線給電電極形成工程にて走査信号線26の給電々極34、タンタル(Ta)からなるショトーリングの一部31aとアルミニウム(Al)からなるショートリングの一部31bとを電気的に接続する電極36、補助容量線27端部の給電々極37と共に、下層部及び上層部補助容量線給電配線28、35を電気的に接続するためのスルーホール40をフォトエッチングによりゲート絶縁膜を所定形状に加工し形成する。
【0022】
次にステップ8の表示信号線層形成工程にて、アルミニウム(Al)膜からなる表示信号線41、走査信号線26と交差する領域を含むショートリング31の一部31b、TFT22ソース電極22e・ドレイン電極22fを形成すると共に、下層部補助容量線給電配線28の不連続部28a上に積層される上層部補助容量線給電配線35及び、この上層部補助容量線給電配線35と一体的に形成され、給電電極37を介し補助容量線27と接続される補助容量接続配線42を形成し更に保護層22Gを形成する。この後、第1のガラス基板24を所定の形状に切り出しアクティブマトリクス基板20を形成する。一方、第2の絶縁性基板である第2のガラス基板46上に対向電極47を設けて成る対向基板48を形成し、アクティブマトリクス基板20及び対向基板48に配向膜50、51を印刷塗布し、両基板20、48を対向して組み立て、セル化し、その間隙に液晶組成物52を注入し封止し、更に第1及び第2ガラス基板24、46の外側に偏光板53、54を取着して液晶表示装置56を形成する。
【0023】
次に作用について述べる。ショートリング31完成前のアクティブマトリクス基板20の製造工程において第1のガラス基板24が静電気を帯電した場合、下層部補助容量線給電配線28及び補助容量線27は、周囲に比してパターン面積が大きいため、帯電々荷量が多い。又、第1のガラス基板24上で下層部補助容量線給電配線28は補助容量線27よりも第1のガラス基板24端側に位置する事及び静電気の帯電は第1のガラス基板24内で一様では無い事から、下層部補助容量線給電配線28と補助容量線27との電位は異なる。更に図9に示す導体中の電荷分布の原理に示すように、連続部28bと補助容量線27とが互いに不連続部28aを挾んで向かい合うそれぞれの端部において、それぞれに帯電した電荷が集中するため、不連続部28a付近に強い電場が形成される。この結果、この領域では帯電電荷の放電が生じ易くなる。従って連続部28bの端部と、不連続部28aとの間において、特にゲート絶縁膜22aの膜質が悪く、耐圧の低い箇所でゲート絶縁膜22aを破壊し、図7に実線で示すような矢印o方向或いは矢印p方向の放電を生じる。
【0024】
このとき、静電エネルギーを放出するため、静電気の帯電による電位差は低減されるが、十分に低減されない場合は、電位差が十分小さくなるまで更にとなりの不連続部28aに向かう実線で示す矢印q方向、矢印r方向或いは矢印s方向等の放電を生じる事となるが、破線で示す矢印t方向の放電を生じる事はなく、領域Aにおけるゲート絶縁膜22aが破壊される事が無く、補助容量線27とショートリング31とが電気的に短絡し、表示不良を生じる事がない。
【0025】
又、不連続部28aは、ショートリング31との交差部に近付くほど幅広に形成されており、破線で示す矢印u方向の放電を生じる事がなく、領域Bにおけるゲート絶縁膜22aが破壊される事が無く、走査信号線26とショートリング31とが電気的に短絡し、画像不良を生じる事もない。即ち、不連続部28aをショートリング31との交差部に近付く程幅広にする事により、領域Bにおける静電破壊をより一層防止出来る。
【0026】
この様に構成すれば、アクティブマトリクス基板製造工程にて、ショートリング完成前に生じた静電気は下層部補助容量線給電配線28に帯電され、その連続配線28b端部及び不連続部28a端部にて放電され、他の配線には影響を与えない事から、静電破壊により、走査信号線26や表示信号線41が短絡され、表示不良を生じる惧れがなく、アクティブマトリクス基板20の製造歩留まりが向上され、ひいてはコストを低減出来る。
【0027】
尚本発明は上記実施の形態に限られるものでなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であって、例えばゲート電極や、走査線或いは信号線の材質或いはゲート絶縁膜や絶縁性保護膜の材料等任意である。又積層構造を成す配線の積層数は任意であるし、又不連続配線の幅や形状或いは不連続数も、この不連続配線部にて静電エネルギーを吸収出来るものであれば限定されない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、アクティブマトリクス基板製造時、ショートリング完成以前に生じた静電気を、積層構造を有する配線パターンの最下層に設けられ周囲より幅広の不連続配線にて吸収する事により、他の配線パターン位置での静電破壊を防止する事により、表示不良の原因となる信号配線の静電破壊による短絡を生じることがなく、アクティブマトリクス基板の製造歩留まりを向上でき、ひいては製造コストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板を示す概略平面図である。
【図2】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板の走査信号線形成工程終了時を示す概略平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の下層部補助容量線給電配線の一部を示す概略平面図である。
【図4】本発明の実施の形態の下層部補助容量線給電配線上に上層部補助容量給電配線を形成した状態の一部を示す概略平面図である。
【図5】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板の概略等価回路図である。
【図6】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板の製造工程を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の下層部補助容量線給電配線における帯電々荷の放電を示す概略説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の液晶表示装置を示す一部概略断面図である。
【図9】本発明の原理を説明する導体の電荷分布を示す説明図である。
【図10】従来のアクティブマトリクス基板を示す概略平面図である。
【図11】従来のアクティブマトリクス基板の走査信号線形成工程終了時を示す概略平面図である。
【図12】従来のアクティブマトリクス基板の絶縁破壊による絶縁膜の欠落を示す概略説明図である。
【図13】従来のアクティブマトリクス基板の下層配線及び上層配線の短絡を示す概略説明図である。
【符号の説明】
20…アクティブマトリクス基板
21…表示画素電極
22…TFT
24…第1のガラス基板
26…走査信号線
27…補助容量線
28…下層部補助容量線給電配線
28a…不連続部
28b…連続部
31…ショートリング
32…第1のショートリング用TFT
35…上層部補助容量線給電配線
41…表示信号線
42…第2のショートリング用TFT
48…対向基板
52…液晶組成物
56…液晶表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、マトリクス状に配列された画素電極をスイッチング素子にて駆動すし、表示画像を得るアクティブマトリクス基板及びアクティブマトリクス型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜トランジスタ(以下TFTと略称する。)等のスイッチング素子を駆動素子とするアクティブマトリクス型液晶表示装置に使用されるアクティブマトリクス基板にあっては、その製造時の歩留まりを向上するための手段として、製造途中に生じる静電気によって基板が帯電し、その帯電々荷量の増大により放電を生じて、絶縁体が静電破壊されるのを防止している。
【0003】
この配線や絶縁膜の静電破壊防止のためには、アクティブマトリクス基板の表示画素領域周囲に、リング状の導体を配線して成るショートリングを設け、図10に示すように、このショートリング11を可変抵抗体としてのTFT2を介して走査信号線3及び表示信号線4に電気的に接続する事が有効とされている。
【0004】
即ち、アクティブマトリクス基板5が静電気を帯電していない時はTFT2がオフ状態であり、ショートリング11と走査信号線3及び表示信号線4とは、およそ100MΩ程度の高抵抗を介して接続され、ショートリング11と走査信号線3及び表示信号線4間にはほとんど電流を生ぜず、絶縁された状態となる。一方、アクティブマトリクス基板5が静電気を帯電すると、帯電部分に配置される走査信号線3や表示信号線4の電位が上昇し、これらと接続するTFT2がオン状態となり、その抵抗値がおよそ500KΩ程度に低下し、電位が上昇した部分の走査信号線3や表示信号線4からショートリング11に電流が流れ、これによりショートリング11の電位が上昇し、これに電気的に接続する全てのTFT2がオン状態となるので、電位が上昇したショートリング11から電位の低い走査信号線3や表示信号線4に電流が流れる。
【0005】
この結果、全ての走査信号線3と表示信号線4及びこれらと電気的に接続する全ての配線が同電位と成り、絶縁膜を介して交差する走査信号線3及び表示信号線4との間での放電を防止し、絶縁破壊を防止する事が出来る。
【0006】
このため従来は、先ず、図11に示すように、絶縁基板6上に先ずタンタル(Ta)膜からなる走査信号線3、補助容量線7、補助容量線給電配線8、表示画素領域9に形成される表示画素電極(図示せず)と電気的に接続する駆動用のTFT(図示せず)のゲート電極10、表示信号線4と交差する領域を含むショートリング11の一部11a、ショートリング11と走査信号線3或いは表示信号線4とを電気的に接続する可変抵抗体としてのTFT2のゲート2aを所定形状にパターン形成する。その後、ゲート絶縁膜(図示せず)を被膜し、更にアモルファスシリコン(a−Siと略称する。)からなる駆動用のTFT及び可変抵抗体としてのTFT(図示せず)のチャネル層、インジウム錫酸化物(以下ITOと称する。)からなる画素電極(図示せず)を形成後、走査信号線3の給電々極12、タンタル(Ta)からなるショトーリングの一部11aとアルミニウム(Al)からなるショートリングの一部11bとを電気的に接続する電極13、補助容量線7端部の給電々極14をフォトエッチングにより所定形状に形成する。
【0007】
更に、アルミニウム(Al)膜からなる表示信号線4、走査信号線3と交差する領域を含むショートリング11の一部11b、駆動用のTFT(図示せず)のソース電極・ドレイン電極、走査信号線3と絶縁膜を介して交差しながら補助容量線7端部の給電々極14及び補助容量線給電配線8を電気的に接続する補助容量接続配線18を形成する。尚、このタンタル(Ta)膜からなるショートリングの一部11aとアルミニウム(Al)膜からなるショートリングの一部11bが電気的に接続されてショートリング11が完成されていた。そしてこの後、絶縁基板6から所定の領域を切り出しアクティブマトリクス基板5を形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来のアクティブマトリクス基板にあっては、静電破壊を防止するためのショートリングが、アクティブマトリクス基板の形成工程の終了間近でなければ完成されない事から、アクティブマトリクス基板形成開始から、ショートリング完成迄の間にあっては、静電破壊を防止出来ず、ショートリング完成前の製造工程にて放電を生じると、図12に示すように下層配線15b上の絶縁膜15aが静電破壊により損傷を受けて欠落部15dを生じ、その上に他の配線が形成されると、図13に示す様に絶縁膜15aを介して形成される下層配線15bと上層配線15cとが電気的に短絡し、表示不良の原因と成り、依然として歩留まりが低下され、ひいてはコストの上昇を招くという問題を有していた。
【0009】
そこで本発明は上記課題を除去するもので、ショートリング完成前のアクティブマトリクス基板形成時においても、帯電した静電気による静電破壊を防止し,製造歩留まり向上による製造コスト低減を図る事が出来るアクティブマトリクス基板及びアクテイブマトリクス型液晶表示装置を提供する事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為本発明は、表示領域及びこの表示領域周囲の配線領域からなる絶縁性基板の前記表示領域にマトリクス状に配列される画素電極と、この画素電極を駆動するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に信号を供給する複数の信号線と前記配線領域に設けられる前記信号線の給電々極とを備えたアクティブマトリクス基板において、前記配線領域にて配置される第1の配線パターンと、前記配線領域にて前記第1の配線パターンと絶縁膜を介して前記第1の配線パターンと交差する様に配置され、前記第1の配線パターンとの交差領域近傍にて、不連続に形成される不連続配線と、前記不連続配線を電気的に接続する第2の配線パターンとを設けるものである。
【0011】
又上記課題を解決するため本発明は、表示領域及びこの表示領域周囲の配線領域からなる第1の絶縁性基板の前記表示領域にマトリクス状に配列される画素電極と、この画素電極を駆動するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に信号を供給する複数の信号線とを有するアクティブマトリクス基板と、第2の絶縁性基板に対向電極を有し前記アクティブマトリクス基板に対向される対向基板と、前記アクティブマトリクス基板及び前記対向基板との間隙に封入される液晶組成物とを備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記配線領域にて配置される第1の配線パターンと、前記配線領域にて前記第1の配線パターンと絶縁膜を介して前記第1の配線パターンと交差する様に配置され、前記第1の配線パターンとの交差領域近傍にて、不連続に形成される不連続配線と、前記不連続配線を電気的に接続する第2の配線パターンとを
設けるものである。
【0012】
そして上記構成により、第2の配線パターンの積層部の最下層を不連続配線とし、第1の配線パターンであるショートリング完成前のアクティブマトリクス基板製造中に静電気を生じた場合には、信号線や電極に影響を及ぼすこと無く、帯電された静電気を不連続配線間の間隙にて放電する事により、放電による信号線や絶縁膜の静電破壊を防止し、製造時の歩留まり向上を図る。
【0013】
【発明の実施の形態】
アクティブマトリクス基板製造時、ショートリング完成以前の工程において、帯電された静電気の放電による絶縁膜の静電破壊を防止するためには、ショートリング完成以前に製造する信号配線や信号端子パターンを極力短くかつ小さくする事により、各パターンに帯電する静電々荷量を小さく抑える事が有効である。一方、図9に示す様に任意の形状を有する導体100にあっては、その電荷101の電荷分布は導体100の曲率半径の小さい部分100aに集中するという特性がある。
【0014】
そこで本発明は、静電気が発生された場合、表示不良を生じない場所で帯電させ、放電させることにより、信号配線やその絶縁膜の静電破壊を防止し、表示不良の防止を図ろうとするものである。
【0015】
以下、上記条件を考慮し、本発明を図1乃至図8に示す実施の形態を参照して説明する。20は、表示画素電極21の駆動素子としてTFT22を用いるアクティブマトリクス基板であり、第1の絶縁性基板である第1のガラス基板24上には図2に示す様にタンタル(Ta)膜からなる走査信号線26、補助容量線27、不連続配線であり不連続部28a及び連続部28bを有する下層部補助容量線給電配線28、表示画素領域25に形成される表示画素電極21と電気的に接続する駆動用のTFT22のゲート電極30、後述する表示信号線41と交差する第1の配線パターンであるショートリング31の一部31a、ショートリング31と走査信号線26とを電気的に接続する可変抵抗体としての第1のショートリング用TFT32のゲート電極33が所定形状にパターン形成されている。
【0016】
ここで下層部補助容量線給電配線28の連続部28bは、ショートリング31完成以前の工程において、その周囲の他のパターン配線に比し静電気を帯電し易く、帯電々荷量も大きくなるよう、その近くに配線されている走査信号線26と比べて面積が大きくかつ、広範囲に渡って形成されている。又、不連続部28aの幅は、連続部28bから後述するアルミニウム(Al)膜からなるショートリング31の一部31bとの交差領域に近付く程幅広になっている。
【0017】
又、ゲート絶縁膜22aを介し、アクティブマトリクス基板20上には、ITOからなる表示画素電極21及びこの表示画素電極21を駆動するTFT22が形成され、更に図1に示すように、下層部補助容量線給電配線28の不連続部28aと積層されゲート絶縁膜22aに形成されたスルーホール40を介し不連続部28aと電気的に接続される第2の配線パターンである上層部補助容量線給電配線35、アルミニウム(Al)膜からなり、タンタル(Ta)からなるショトーリングの一部31aと電極36を介し接続され、走査信号線26、上層部及び下層部補助容量線給電配線28、35と交差するショートリング31の一部31b、表示信号線41、ショートリング31と表示信号線41とを電気的に接続する可変抵抗体としての第2のショートリング用TFT42のゲート電極(図示せず)、上層部補助容量線給電配線35と一体的に形成され電極37を介し補助容量線27と電気的に接続する補助容量接続配線42が形成されている。尚34は、走査信号線26の給電々極、43は下層部補助容量線給電配線28端部の電極である。
【0018】
このようにして成るアクティブマトリクス基板20の概略等価回路図を図5に示す。そしてアクティブマトリクス基板20に対向して第2の絶縁性基板である第2のガラス基板46上に対向電極47を設けて成る対向基板48が配置されている。両基板20、48間には液晶組成物52が封入され、更に外側に偏光板53、54が取着され液晶表示装置56を構成している。尚、50、51はポリイミドからなる配向膜である。
【0019】
次にアクティブマトリクス基板20の製造方法について図6に示すフローチャートを参照して説明する。先ずステップ1の走査信号線層形成工程にて、第1のガラス基板24上にスパッタ法によりタンタル(Ta)膜を3000オングストローム成膜した後、フォトエッチングにより走査信号線26、補助容量線27、不連続部28aを有する下層部補助容量線給電配線28、表示画素電極21と電気的に接続する駆動用のTFT22のゲート電極30、表示信号線41と交差するショートリング31の一部31a、ショートリング31と走査信号線26とを電気的に接続する可変抵抗体としての第1のショートリング用TFT32のゲート電極33を所定形状に加工する。
【0020】
次にステップ2のゲート絶縁膜成膜工程にてプラズマCVD(Chemical Vapor Deposotionの略。)法により酸化シリコン(SiO)膜からなるゲート絶縁膜22aを4000オングストローム厚に成膜し、更にステップ3の半導体層成膜工程にてプラズマCVD法によりTFT22のチャネル領域となるアモルファスシリコン(以下a−Siと称する。)膜22bを1000オングストローム厚に成膜する。次にステップ4のエッチング保護膜形成工程にてプラズマCVD法により酸化シリコン(SiO)からなるエッチング保護膜22cを2000オングストローム成膜した後、このエッチング保護膜のみを所定の形状にフォトエッチングする。
【0021】
次にステップ5の半導体層形成工程にてプラズマCVD法によりn+ 型a−Si膜22dを1000オングストローム成膜し、更にn+ 型a−Si膜及びa−Si膜を所定形状に加工する。次いでステップ6の画素電極形成工程にてスパッタ法によりITO膜を1000オングストローム成膜し、フォトエッチングにより所定の形状に加工し表示画素電極21を形成する。次にステップ7の走査信号線給電電極形成工程にて走査信号線26の給電々極34、タンタル(Ta)からなるショトーリングの一部31aとアルミニウム(Al)からなるショートリングの一部31bとを電気的に接続する電極36、補助容量線27端部の給電々極37と共に、下層部及び上層部補助容量線給電配線28、35を電気的に接続するためのスルーホール40をフォトエッチングによりゲート絶縁膜を所定形状に加工し形成する。
【0022】
次にステップ8の表示信号線層形成工程にて、アルミニウム(Al)膜からなる表示信号線41、走査信号線26と交差する領域を含むショートリング31の一部31b、TFT22ソース電極22e・ドレイン電極22fを形成すると共に、下層部補助容量線給電配線28の不連続部28a上に積層される上層部補助容量線給電配線35及び、この上層部補助容量線給電配線35と一体的に形成され、給電電極37を介し補助容量線27と接続される補助容量接続配線42を形成し更に保護層22Gを形成する。この後、第1のガラス基板24を所定の形状に切り出しアクティブマトリクス基板20を形成する。一方、第2の絶縁性基板である第2のガラス基板46上に対向電極47を設けて成る対向基板48を形成し、アクティブマトリクス基板20及び対向基板48に配向膜50、51を印刷塗布し、両基板20、48を対向して組み立て、セル化し、その間隙に液晶組成物52を注入し封止し、更に第1及び第2ガラス基板24、46の外側に偏光板53、54を取着して液晶表示装置56を形成する。
【0023】
次に作用について述べる。ショートリング31完成前のアクティブマトリクス基板20の製造工程において第1のガラス基板24が静電気を帯電した場合、下層部補助容量線給電配線28及び補助容量線27は、周囲に比してパターン面積が大きいため、帯電々荷量が多い。又、第1のガラス基板24上で下層部補助容量線給電配線28は補助容量線27よりも第1のガラス基板24端側に位置する事及び静電気の帯電は第1のガラス基板24内で一様では無い事から、下層部補助容量線給電配線28と補助容量線27との電位は異なる。更に図9に示す導体中の電荷分布の原理に示すように、連続部28bと補助容量線27とが互いに不連続部28aを挾んで向かい合うそれぞれの端部において、それぞれに帯電した電荷が集中するため、不連続部28a付近に強い電場が形成される。この結果、この領域では帯電電荷の放電が生じ易くなる。従って連続部28bの端部と、不連続部28aとの間において、特にゲート絶縁膜22aの膜質が悪く、耐圧の低い箇所でゲート絶縁膜22aを破壊し、図7に実線で示すような矢印o方向或いは矢印p方向の放電を生じる。
【0024】
このとき、静電エネルギーを放出するため、静電気の帯電による電位差は低減されるが、十分に低減されない場合は、電位差が十分小さくなるまで更にとなりの不連続部28aに向かう実線で示す矢印q方向、矢印r方向或いは矢印s方向等の放電を生じる事となるが、破線で示す矢印t方向の放電を生じる事はなく、領域Aにおけるゲート絶縁膜22aが破壊される事が無く、補助容量線27とショートリング31とが電気的に短絡し、表示不良を生じる事がない。
【0025】
又、不連続部28aは、ショートリング31との交差部に近付くほど幅広に形成されており、破線で示す矢印u方向の放電を生じる事がなく、領域Bにおけるゲート絶縁膜22aが破壊される事が無く、走査信号線26とショートリング31とが電気的に短絡し、画像不良を生じる事もない。即ち、不連続部28aをショートリング31との交差部に近付く程幅広にする事により、領域Bにおける静電破壊をより一層防止出来る。
【0026】
この様に構成すれば、アクティブマトリクス基板製造工程にて、ショートリング完成前に生じた静電気は下層部補助容量線給電配線28に帯電され、その連続配線28b端部及び不連続部28a端部にて放電され、他の配線には影響を与えない事から、静電破壊により、走査信号線26や表示信号線41が短絡され、表示不良を生じる惧れがなく、アクティブマトリクス基板20の製造歩留まりが向上され、ひいてはコストを低減出来る。
【0027】
尚本発明は上記実施の形態に限られるものでなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であって、例えばゲート電極や、走査線或いは信号線の材質或いはゲート絶縁膜や絶縁性保護膜の材料等任意である。又積層構造を成す配線の積層数は任意であるし、又不連続配線の幅や形状或いは不連続数も、この不連続配線部にて静電エネルギーを吸収出来るものであれば限定されない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、アクティブマトリクス基板製造時、ショートリング完成以前に生じた静電気を、積層構造を有する配線パターンの最下層に設けられ周囲より幅広の不連続配線にて吸収する事により、他の配線パターン位置での静電破壊を防止する事により、表示不良の原因となる信号配線の静電破壊による短絡を生じることがなく、アクティブマトリクス基板の製造歩留まりを向上でき、ひいては製造コストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板を示す概略平面図である。
【図2】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板の走査信号線形成工程終了時を示す概略平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の下層部補助容量線給電配線の一部を示す概略平面図である。
【図4】本発明の実施の形態の下層部補助容量線給電配線上に上層部補助容量給電配線を形成した状態の一部を示す概略平面図である。
【図5】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板の概略等価回路図である。
【図6】本発明の実施の形態のアクティブマトリクス基板の製造工程を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の下層部補助容量線給電配線における帯電々荷の放電を示す概略説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の液晶表示装置を示す一部概略断面図である。
【図9】本発明の原理を説明する導体の電荷分布を示す説明図である。
【図10】従来のアクティブマトリクス基板を示す概略平面図である。
【図11】従来のアクティブマトリクス基板の走査信号線形成工程終了時を示す概略平面図である。
【図12】従来のアクティブマトリクス基板の絶縁破壊による絶縁膜の欠落を示す概略説明図である。
【図13】従来のアクティブマトリクス基板の下層配線及び上層配線の短絡を示す概略説明図である。
【符号の説明】
20…アクティブマトリクス基板
21…表示画素電極
22…TFT
24…第1のガラス基板
26…走査信号線
27…補助容量線
28…下層部補助容量線給電配線
28a…不連続部
28b…連続部
31…ショートリング
32…第1のショートリング用TFT
35…上層部補助容量線給電配線
41…表示信号線
42…第2のショートリング用TFT
48…対向基板
52…液晶組成物
56…液晶表示装置
Claims (10)
- 表示領域及びこの表示領域周囲の配線領域からなる絶縁性基板の前記表示領域にマトリクス状に配列される画素電極と、この画素電極を駆動するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に信号を供給する複数の信号線と、前記配線領域に設けられる前記信号線の給電々極とを備えたアクティブマトリクス基板において、
前記配線領域にて配置される第1の配線パターンと、
前記配線領域にて前記第1の配線パターンと絶縁膜を介して前記第1の配線パターンと交差する様に配置され、前記第1の配線パターンとの交差領域近傍にて、不連続に形成される不連続配線と、
前記不連続配線を電気的に接続する第2の配線パターンとを具備することを特徴とするアクティブマトリクス基板。 - 第1の配線パターンが、複数の信号線と導通可能なショートリングであることを特徴とする請求項1に記載のアクティブマトリクス基板。
- 不連続配線が、周囲の配線パターンに比し面積が広い事を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板。
- 不連続配線の線幅が、第1の配線パターンとの交差領域に近付くに連れ拡大する事を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板。
- 不連続配線が、複数の信号線のうち下層に配置される任意の信号線と同一層である事を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板。
- 表示領域及びこの表示領域周囲の配線領域からなる第1の絶縁性基板の前記表示領域にマトリクス状に配列される画素電極と、この画素電極を駆動するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に信号を供給する複数の信号線とを有するアクティブマトリクス基板と、
第2の絶縁性基板に対向電極を有し前記アクティブマトリクス基板に対向される対向基板と、
前記アクティブマトリクス基板及び前記対向基板との間隙に封入される液晶組成物とを備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置において、
前記配線領域にて配置される第1の配線パターンと、
前記配線領域にて前記第1の配線パターンと絶縁膜を介して前記第1の配線パターンと交差する様に配置され、前記第1の配線パターンとの交差領域近傍にて、不連続に形成される不連続配線と、
前記不連続配線を電気的に接続する第2の配線パターンとを具備することを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置。 - 第1の配線パターンが、複数の信号線と導通可能なショートリングであることを特徴とする請求項6に記載のアクティブマトリクス基板。
- 不連続配線が、周囲の配線パターンに比し面積が広い事を特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板。
- 不連続配線の線幅が、第1の配線パターンとの交差領域に近付くに連れ拡大する事を特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
- 不連続配線が、複数の信号線のうち下層に配置される任意の信号線と同一層である事を特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
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