JP3627726B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御信号とデータを混在させることのできるバスで複数の電子機器を接続し、これらの電子機器間でデータの通信を行うシステムにおいて、システムの資源を有効に利用するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオテープレコーダー(以下「VTR」という)、テレビ受信機、カメラ一体型VTR、コンピューター等の電子機器を制御信号とデータを混在させることのできるバスで接続し、これらの電子機器間で制御信号及びデータを送受する通信システムとしては、P1394シリアルバスを用いた通信システムが考えられている。
【0003】
まず、図6を参照しながらこのような通信システムの一例を説明する。この通信システムは、電子機器としてVTR−A、VTR−B、VTR−C及び編集機を備えている。そして、VTR−Aと編集機の間、編集機とVTR−Bの間、及びVTR−BとVTR−Cの間は、制御信号及びデータを混在させて伝送できるP1394シリアルバスで接続されている。以下本明細書では、これらの電子機器をノードと呼ぶ。
【0004】
図6の通信システムでは、図7に示されているように、所定の通信サイクル(例、125μs)で通信が行われる。そして、デジタルAV信号のようなデータを一定のデータレートで連続的に伝送するIsochronous通信(以下「Isochronous」を「Iso」と略す)と、接続制御コマンドなどの制御信号を必要に応じて不定期に伝送するAsynchronous通信(以下「Asynchronous」を「Async」と略す)の両方を行うことができる。
【0005】
通信サイクルの始めにはサイクルスタートパケットCSPがあり、それに続いてIsoパケットを送信する期間が設定される。Isoパケットそれぞれにチャンネル番号1,2,3 ,・・・Nを付けることにより、複数のIso通信を行うことが可能である。そして、送信すべき全てのチャンネルのIsoパケットの送信が終了した後、次のサイクルスタートパケットCSPまでの期間がAsyncパケットの通信に使用される。Isoパケットはチャンネル番号と発信元ノードのノード番号が付されたヘッダを持っており、1通信サイクル内では1つのチャンネルにつき最大1パケットのみ出力できる。
【0006】
バスにIsoパケットを送出しようとするノードは、使用チャンネルとデータ伝送に必要な帯域をまず確保する。このため、バスのチャンネルと帯域を管理するノードであるレゾルバノードに、チャンネル及び必要とする帯域を申請する。
【0007】
レゾルバノードは、図8に示すように、バスの各チャンネルの使用状態を示すレジスタ(CHANNELS AVAILABLE REGISTER)REG1と、バスの残りの容量を示すレジスタ(BANDWIDTH ALLOCATE REGISTER)REG2を備えている。
【0008】
バスにIsoパケットを送出しようとするノードは、これらのレジスタREG1,2に対して、Asyncパケットを用いて読み出し命令を送り、REG1,2の内容を読み出す。そして、空きチャンネルと空き容量があれば、Asyncパケットを用いて自分が使用したいチャンネルと帯域をREG1,2に書き込むための書き込み命令をレゾルバノードへ送る。レジスタREG1,2への書き込みに成功すれば、バスへの出力が可能となる。
【0009】
例えばあるチャンネルNに帯域Xで出力したいノードは、REG1における当該チャンネルNのビットを0にリセットし、かつREG2の値を帯域X分だけ減算することによりバスへの出力権を得る。
【0010】
また、バスへの出力権を放棄する時は、上記と逆の手順、すなわち、確保していた帯域値XをREG2に加算し、かつREG1の当該チャンネルNのビットを1にセットする。これにより、使用していたチャンネルと帯域を解放する。
【0011】
なお、レゾルバノードは、複数のノードをP1394シリアルバスに接続して通信システムを構成した時に、IEEE−P1394で規定する手法により自動的に決定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
P1394シリアルバスで複数のノードが接続された通信システムにおいて、Isoデータの出力を制御するために、出力制御レジスタを設けることが考えられている。図9に出力制御レジスタの一例を示す。
【0013】
図9において、CCはこのレジスタが設けられているノードに対してIsoデータの出力を要求しているノードの数をカウントする接続カウンタの値である。このカウンタ値は自分でも他のノードからも書き換えることができる。また、CHはこのノードがIsoデータを出力しているバス上のチャンネル番号、BWはそのノードが現在確保している伝送帯域、DRはその機器が出力しているIso通信データの転送レート、rはリザーブである。そして、オフ−イネーブルは、接続カウンタの値が1である時に、他の任意のノードがこの接続カウンタを0にクリアして出力を停止させても構わないかどうかを示す出力停止許可ビットである。なお、この図の上の( )内の数字はビット数である。
【0014】
以上のように構成された出力制御レジスタを備えるノードが所定のチャンネルを使用してIsoデータの出力を行う際の通信制御方法として、以下の特徴を有する方法が考えられている。
【0015】
CCが1以上に設定されると、そのノードはCH/DR/BWで指定された通信形態でバスへIsoデータの出力を行う。CCは他のノードからも設定が可能であるので、あるノードのCCが0である場合、他のノードはあるノードのCCを1にセットしてバスへIsoデータを出力させることができる。
【0016】
また、あるノードのCCをセットした他のノードはセットした数だけCCの値を減算することができるので、例えばCCを1にセットした後、CCを0にセットしてそのノードにIsoデータの出力を停止させることができる。
【0017】
さらに、あるノードのCCが1であってもオフ−イネーブルが1であれば、他の任意のノードがCCおよびオフ−イネーブルを0にクリアすることでIsoデータの出力を停止させ、あるノードが使用していたチャンネルおよび帯域を他の任意のノードが継続して使用しバスへIsoデータを出力することができる。
【0018】
しかしながら、前記通信制御方法では、あるノードの出力を停止させた他のノードが自分の出力を停止させた後の処理に関して、以下の(1)〜(4)に記載するような問題点があった。
【0019】
(1)あるノードの出力を停止させた他のノードが、自らの出力を停止し、チャンネルおよび帯域を解放するように構成した場合、出力を停止させられたノードは内部的には出力可能な状態であるにもかかわらず出力できないため、バスへデータを出力するノードがなくなってしまう。
【0020】
(2)コマンドを用いて特定のノードを指定し、データを出力させようとしても、そのノードが出力可能状態でなければ出力されず、結果としてどのノードもバスへデータを出力しなくなってしまう。
【0021】
(3)バスへデータを出力するノードがないことを検知して通信システム内のノードが勝手にバスへデータの出力を始めるようにすると、自分が出力を停止したら次にどのノードがバスへデータを出力するのか全くわからずユーザーの混乱を招く。
【0022】
(4)バスへの出力を停止したノードが自分以外のノードの出力制御レジスタを直接制御してバスへデータを出力させようとすると、内部状態は出力不可能であるにもかかわらず出力制御レジスタはバスへデータを出力している状態を示すことになり、内部制御の破壊につながりかねない。
【0023】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、通信システムの有効利用とノードの内部状態に合致したバス出力状態を実現すると共に、データを出力するノードの遷移を予測可能にした電子機器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の電子機器をバスで接続し、該電子機器間でデータの通信を行う通信システムにおける電子機器であって、自分が出力を停止させた電子機器の識別情報を記憶する記憶手段と、他の電子機器がバスへデータを出力することを停止させると共に該他の電子機器の識別情報を上記記憶手段に記憶し、該他の電子機器が使用していたチャンネルを使用してデータの出力を行い、該データの出力を停止する際に、前記記憶手段に記憶しておいた識別情報が示す電子機器に対してバスへデータを出力することを要請するコマンドを送信する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、複数の電子機器をバスで接続し、該電子機器間でデータの通信を行い、各電子機器は、他の電子機器がバスへデータを出力することを停止させると共に該他の電子機器の識別情報を記憶し、該他の電子機器が使用していたチャンネルを使用してデータの出力を行い、該データの出力を停止する際に、前記識別情報が示す電子機器に対してバスへデータを出力することを要請するコマンドを送信する通信システムにおける電子機器であって、所定の通信チャンネルを使用している電子機器の有無を監視する監視手段と、内部状態を検出する内部状態検出手段と、前記監視手段及び内部状態検出手段の出力に基づいて、一定時間前記通信チャンネルを使用している電子機器が存在せず、かつ内部状態が出力可能である場合に、前記通信チャンネルを使用してバスへの出力を開始する制御手段とを具備し、バスへデータを出力することを要請するコマンドを受信した際、前記内部状態検出手段の出力に基づいて、自分の内部状態がバスへのデータの出力が可能である時には、前記監視手段の出力に基づいて、通信チャンネルおよび帯域を確保した後、バスへのデータの出力を開始することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら、〔1〕本発明の実施例によるノードの要部構成、〔2〕Iso監視用受信装置、〔3〕元出力権保持ノード番号記憶装置、〔4〕出力停止時の処理、〔5〕出力要請コマンド受け取り時の処理の順序で詳細に説明する。
【0027】
〔1〕本発明の実施例によるノードの要部構成
図1は本発明の実施の形態におけるノードの要部構成を示すブロック図である。この図1に示すように、本実施の形態におけるノードは、物理層コントローラ(PHY)1と、リンク層コントローラ(LINK)2と、CPU3と、入力制御レジスタ4,出力制御レジスタ5及びその他のレジスタ/メモリ6からなるレジスタ/メモリ群と、Iso監視用受信装置7と、元出力権保持ノード番号記憶装置8と、内部状態検出装置9とを備えている。なお、以上示したのはP1394シリアルバスを介した通信を行うのに必要な部分である。したがって、ここには図示されていないが、例えばノードがVTRの場合には、デジタルビデオ信号の記録/再生系等を備えている。
【0028】
物理層コントローラ1は、P1394シリアルバスに接続されており、このバスのイニシャライズ、データのエンコード/デコード、アービトレーション等の機能を持つ。
【0029】
リンク層コントローラ2は、Async送信FIFO11と、Async受信FIFO12と、Iso送信FIFO13と、Iso受信FIFO14とを備えており、Asyncパケットの生成/検出、Isoパケットの生成/検出等を行う。
【0030】
出力制御レジスタ5は、図9を参照しながら説明したレジスタであって、その内容によってIso送信FIFO13の動作が制御される。そして、前述したように、他のノードはこのレジスタへ書き込みを行うことにより、Isoデータの送信を制御することができる。
【0031】
入力制御レジスタ4は、出力制御レジスタ5と同様に構成されており、その内容によってIso受信FIFO14の動作が制御される。他のノードはこのレジスタへ書き込みを行うことにより、Isoデータの受信を制御することができる。
【0032】
その他のレジスタ/メモリ6は、P1394の仕様書に規定されている各種データを記憶するためのレジスタ/メモリであるが、本発明とは直接関係がないので、ここでは説明しない。
【0033】
Iso監視用受信装置7は、バス上に出力されているIsoパケットが所定のチャンネルへの出力であるかどうかを監視するものである。また、元出力権保持ノード番号記憶装置8は他のノードから出力権を奪ったときに、奪った相手のノードのノード番号を記憶するものである。さらに、内部状態検出装置9は、ノードの内部状態、例えばVTRであればREC、PB等の動作モードを検出する装置である。なお、図1では、Iso受信FIFO14の出力をIso監視用受信装置7へ入力するように構成したが、リンク層コントローラ2内にIso監視用受信装置7にパケットを出力するための専用のFIFOをIso受信FIFO14とは別に設けてもよい。
【0034】
次に、このように構成されたノードの動作を説明する。Asyncパケットの送信時には、CPU3はリンク層コントローラ2内のAsync送信FIFO11にデータを書き込む。このデータはAsync送信FIFO11においてパケット化され、物理層コントローラ1を介してP1394シリアルバスへ送出される。
【0035】
Asyncパケットの受信時には、P1394シリアルバス上のパケットが物理層コントローラ1により受信され、リンク層コントローラ2内のAsync受信FIFO12書き込まれる。このパケットはCPU3によって読み出され、パケットのアドレスフィールドが示すレジスタあるいはメモリへのトランザクション(read/write/lock)が実行される。
【0036】
同様に、CPU3がIso送信FIFO13にデータを書き込むことにより、Isoパケットの送信が行われ、Iso受信FIFO14からパケットを読み出すことによってIsoパケットの受信が行われる。
【0037】
〔2〕Iso監視用受信装置
Iso監視用受信装置7は、Iso受信FIFO14に書き込まれたIsoパケットのヘッダを見て、それが所定のチャンネルへの出力かどうかを監視しCPU3に知らせる。また、内部状態検出装置9はユーザーの操作等により設定されたノードの内部状態を検出し、CPU3に知らせる。CPU3は、Iso監視用受信装置7によりある一定時間(例えば1秒間)そのチャンネルへ出力されているIsoデータが存在しないことが検知され、かつ、内部状態検出装置9によりノードの内部状態が出力可能状態(例えばAV機器におけるPB状態)であるならば、CPU3はレゾルバノードのREG1およびREG2にアクセスし、所定のチャンネルおよび帯域を確保する。その後、自ノードの出力制御レジスタ5のCCおよびオフ−イネーブルを1に設定しバスへのデータ出力を開始する。
【0038】
図2は本発明の実施例によるIso監視用受信装置を有するノードの動作の一例を示す図である。この図に示すように、ノードA,B,・・・NはP1394シリアルバスにより接続されている。
【0039】
この図の(a)では、ノードBがチャンネル1にIsoデータを出力中である。このチャンネル1は、例えばAV機器の伝送用にデフォルトで定められているチャンネルである。そして、ノードAはチャンネル1にIsoデータを出力することを希望している。ノードAは、バスへ出力されているIsoパケットを受信し、そのヘッダに書かれているチャンネル番号と発信元ノードのノード番号を見ることにより、ノードBがチャンネル1に出力していることを知る。
【0040】
この図の(b)では、ノードBはチャンネル1への出力を停止した後、レゾルバノードのREG1,REG2にアクセスし、チャンネル1と使用帯域を解放する。ノードAは、ヘッダにチャンネル1が書かれているIso通信パケットを受信しなくなるので、チャンネル1への出力が停止されたことを知る。
【0041】
この図の(c)では、ノードAは、チャンネル1への出力がないことを検知してから1秒経過したので、レゾルバノードのREG1,REG2にアクセスし、チャンネル1とIsoデータの伝送に必要な帯域を確保する。
【0042】
そして、この図の(d)では、チャンネル1と使用帯域の確保ができたので、チャンネル1へIsoデータの出力を開始する。
【0043】
このように、本実施の形態におけるノードによれば、バスへ出力されているIsoパケットを監視し、所定のチャンネルに他のノードが出力していないことを検知すると、そのチャンネルを確保して自らバスへの出力を開始するので、どのノードもバスへIsoデータを出力していないという状況がなくなる。
【0044】
〔3〕元出力権保持ノード番号記憶装置
元出力権保持ノード番号記憶装置8は、他のノードから出力権を奪ったときに、奪った相手のノードのノード番号を記憶する。つまり、Isoデータを出力中の他のノードの出力制御レジスタに対して出力停止の書き込み(オフ−イネーブル=0 ,CC=0)に成功したならば、そのノード番号を記憶する。そして、相手が使用していたチャンネルと帯域を使用して自分がバスへIsoデータを出力する。その後、自分が出力を停止する際、使用チャンネルおよび帯域を解放した後、元出力権保持ノード番号記憶装置8にノード番号を記憶していたノードに対し、奪ったチャンネルへの出力を要請するコマンド(出力要請コマンド)をAsyncパケットで送信する。
【0045】
図3は以上の動作の一例を示す図である。この図3においてはノードA,B,・・・NはP1394シリアルバスにより接続されている。
【0046】
まずこの図3の(a)では、ノードBがチャンネル1に出力している。このチャンネル1は、前述したように、例えばAV機器の伝送用にデフォルトで定められているチャンネルである。そして、ノードBのCC=1、オフ−イネーブル=1である。したがって、他の任意のノードがノードBのCCをクリアして出力を停止させても構わないことになっている。
【0047】
この図3の(b)では、ノードAがノードBの出力を停止させ、出力権を奪うために、ノードBの出力制御レジスタ中のCC及びオフ−イネーブルを0にクリアする。その結果、ノードBはチャンネル1への出力を停止する。ノードAは元出力権保持ノード番号記憶装置8にノードBのノード番号を記憶する。そして、ノードBから奪ったチャンネル1と伝送帯域を使用してバスへIsoデータを出力する。もし、自分が必要とする帯域がノードBから奪い取った帯域では不足する場合には、レゾルバノードのREG2にアクセスして必要な帯域を確保する。
【0048】
そして、この図3の(c)では、ノードAはCC及びオフ−イネーブルを0にクリアしてバスへのIsoデータの出力を停止する。そして、レゾルバノードのREG1,REG2にアクセスして、チャンネルと伝送帯域を解放する。さらに、元出力権保持ノード番号記憶装置8にノード番号を記憶しておいたノードBに対して、Asyncパケットを用いて、Isoデータをチャンネル1へ出力することを要請するコマンドを送信する。
【0049】
なお、この時、図2を参照しながら説明した、バスへIsoデータを出力するノードが存在しないことを検知して自らバスへIsoデータを出力するノードは、ノードAが出力を停止し、ノードBに出力要請コマンドを送り、その後、その出力要請コマンドを受け取ったノードBがIsoデータの出力を開始できるのに十分な時間を見計らった後、チャンネルおよび帯域の確保といった出力処理を開始することが望ましい。
【0050】
〔4〕出力停止時の処理
ノードがIsoデータの出力を停止する際の処理フローを図4に示す。この処理フローは、図3に示したような、他のノードから出力権を奪った場合だけでなく、自らチャンネルと伝送帯域を確保してIsoデータを出力し、その後出力を停止する場合も含む。
【0051】
この図4において、ステップS1では、自分の出力制御レジスタのCC及びオフ−イネーブルを0にクリアし、出力を停止する処理を示す。また、ステップS2は、レゾルバノードのREG1,REG2にアクセスして、Isoデータの出力に使用していたチャンネルと伝送帯域を解放する処理を示す。さらに、ステップS3は自分が他のノードから出力権を奪っていたかどうかを判断する。つまり、自らチャンネルと伝送帯域を確保してIsoデータを出力した後にその出力を停止する場合は、これで処理を終了する。一方、図3に示したように、他のノードから出力権を奪ってIsoデータを出力した後にその出力を停止する場合は、ステップS4へ移行し、出力権を奪った相手のノードに対して、Asyncパケットを用いて、奪ったチャンネルへのIsoデータの出力を要請するコマンドを送信する。
【0052】
〔5〕出力要請コマンド受け取り時の処理
図5は各ノードが前述した出力要請コマンドを受けとった時の処理を示すフローチャートである。
【0053】
各ノードは、この出力要請コマンドを受け取った時(S11)、その内部状態が出力可能な状態であるならば(S12でYes)、チャンネルおよび帯域をレゾルバノードの所定のREG1,REG2への書き込みによって確保し(S13)、また、自ノードの出力制御レジスタへの書き込み(CC=1,オフ−イネーブル=1)によってIsoデータの出力を開始する(S14)。
【0054】
もし、出力要請コマンドを受けとった時(S11)、その内部状態が出力可能な状態でないならば(S12でNo)、他のノードからバスへの出力権を奪ったノードがバスへのIsoデータの出力を停止して以来最初のコマンドかどうか検査する(S15)。そして、最初のコマンドであれば(S15でYes)、以前他のノードから出力権を奪ったことがあるかどうか前述の元出力権保持ノード番号記憶装置8を見て確認し、奪ったことがあるのならば(S16でYes)、その相手のノードに出力要請コマンドを転送する(S17)。奪ったことがないのならば何もしない(S16でNo)。
【0055】
また、出力要請コマンドを受信した時(S11)、前述と同様にノードの内部状態が出力可能でないならば、他のノードからバスへの出力権を奪ったノードがバスへのIsoデータの出力を停止して以来最初のコマンドかどうか検査し、2回目以降の同一コマンドの受信であるならば(S15でNo)、コマンドの転送がループになっている可能性があり、無用な通信トラフィックを起こさないためにコマンドの転送を中止する。
【0056】
なお、本実施の形態ではバスとしてP1394シリアルバスを想定しているが、ノード間でデータおよび制御信号をやりとりできるバスならば任意のバスを使用してよい。また、バスへの出力を要請するコマンドは、各ノード間で使用する共通の所定のチャンネルへの出力を意味するもので、かつ各ノードで同一の解釈となるものであれば、そのフォーマットはどのようなものであってもよい。さらに、コマンドの転送がループになっているような場合、わざわざ転送を中止せず、どれかのノードが出力するまで継続することも可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
【0058】
(1)バスへのデータの出力を監視し、どのノードもバスに出力していないことを検知することにより、自らバスへの出力を開始するので、バス上にどのノードも出力していないという状況がなくなる。これにより、通信システムの有効利用が達成されるだけでなく、ノードの内部状態に合致したバス出力状態が得られる。
【0059】
(2)バスへの出力権を奪い取った相手のノード番号を記憶しておくことにより、出力停止時にそのノードへ出力要請コマンドを送信することができ、また、そのコマンドを解釈/実行することにより、バス全体として出力ノードの遷移が予測可能であり、かつ自然で違和感のないものにすることができる。
【0060】
(3)出力要請コマンドを受け取っても、内部状態により出力が不可能である場合には、受信した出力要請コマンドを転送することにより、前記と同様に出力ノードの遷移をより自然なものとすることができる。
【0061】
(4)バスへの出力ノードが現れないうちに出力要請コマンドが複数来た場合、そのコマンドを転送しないことにより、バス上のトラフィックを低減し、帯域という資源の有効利用が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるノードの要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるIso監視用受信装置を有するノードの動作の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例による元出力権保持ノード番号記憶装置を有するノードの動作の一例を示す図である。
【図4】出力を停止する際の処理を示すフローチャートである。
【図5】出力要請コマンドを受けとった時の処理を示すフローチャートである。
【図6】P1394シリアルバスを用いた通信システムの一例を示す図である。
【図7】P1394シリアルバスの通信サイクルの一例を示す図である。
【図8】レゾルバノードの構成を示す図である。
【図9】出力制御レジスタの内容を示す図である。
【符号の説明】
3 CPU、7 Iso監視用受信装置、8 元出力権保持ノード番号記憶装置、9 内部状態検出装置

Claims (4)

  1. 複数の電子機器をバスで接続し、該電子機器間でデータの通信を行う通信システムにおける電子機器であって、
    自分が出力を停止させた電子機器の識別情報を記憶する記憶手段と、
    他の電子機器がバスへデータを出力することを停止させると共に該他の電子機器の識別情報を上記記憶手段に記憶し、該他の電子機器が使用していたチャンネルを使用してデータの出力を行い、該データの出力を停止する際に、前記記憶手段に記憶しておいた識別情報が示す電子機器に対してバスへデータを出力することを要請するコマンドを送信する制御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
  2. 複数の電子機器をバスで接続し、該電子機器間でデータの通信を行い、各電子機器は、他の電子機器がバスへデータを出力することを停止させると共に該他の電子機器の識別情報を記憶し、該他の電子機器が使用していたチャンネルを使用してデータの出力を行い、該データの出力を停止する際に、前記識別情報が示す電子機器に対してバスへデータを出力することを要請するコマンドを送信する通信システムにおける電子機器であって、
    所定の通信チャンネルを使用している電子機器の有無を監視する監視手段と、
    内部状態を検出する内部状態検出手段と、
    前記監視手段及び内部状態検出手段の出力に基づいて、一定時間前記通信チャンネルを使用している電子機器が存在せず、かつ内部状態が出力可能である場合に、前記通信チャンネルを使用してバスへの出力を開始する制御手段とを具備し、
    バスへデータを出力することを要請するコマンドを受信した際、前記内部状態検出手段の出力に基づいて、自分の内部状態がバスへのデータの出力が可能である時には、前記監視手段の出力に基づいて、通信チャンネルおよび帯域を確保した後、バスへのデータの出力を開始することを特徴とする電子機器。
  3. 前記制御手段は、バスへデータを出力することを要請するコマンドを受信した際、自分の内部状態がバスへのデータの出力が不可能な時には、前記他の電子機器とは別の他の電子機器がバスへデータを出力することを自分が停止させているのであれば、前記受信したコマンドを該電子機器に転送することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、コマンドを転送した後に、バスへ出力する電子機器が現れないまま再び同一のコマンドを受信した場合には、再度のコマンドの転送は行わないことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
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