JP2003110566A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2003110566A
JP2003110566A JP2002206118A JP2002206118A JP2003110566A JP 2003110566 A JP2003110566 A JP 2003110566A JP 2002206118 A JP2002206118 A JP 2002206118A JP 2002206118 A JP2002206118 A JP 2002206118A JP 2003110566 A JP2003110566 A JP 2003110566A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信システム資源の有効利用とノードの内部
状態に合致したバス出力状態を実現する。 【解決手段】 ノードAはバスへ出力されているIso
パケットを監視する。そして、チャンネル1に他のノー
ドがIsoパケットを出力していないことを検知する
と、そのチャンネル1を確保して自らバスへの出力を開
始する。このため、どのノードもバスへIsoデータを
出力していないという状況がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号とデータ
を混在させることのできるバスで複数の電子機器を接続
し、これらの電子機器間でデータの通信を行うシステム
において、システムの資源を有効に利用するための技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダー(以下
「VTR」という)、テレビ受信機、カメラ一体型VT
R、コンピューター等の電子機器を制御信号とデータを
混在させることのできるバスで接続し、これらの電子機
器間で制御信号及びデータを送受する通信システムとし
ては、P1394シリアルバスを用いた通信システムが
考えられている。
【0003】まず、図6を参照しながらこのような通信
システムの一例を説明する。この通信システムは、電子
機器としてVTR−A、VTR−B、VTR−C及び編
集機を備えている。そして、VTR−Aと編集機の間、
編集機とVTR−Bの間、及びVTR−BとVTR−C
の間は、制御信号及びデータを混在させて伝送できるP
1394シリアルバスで接続されている。以下本明細書
では、これらの電子機器をノードと呼ぶ。
【0004】図6の通信システムでは、図7に示されて
いるように、所定の通信サイクル(例、125μs)で
通信が行われる。そして、デジタルAV信号のようなデ
ータを一定のデータレートで連続的に伝送するIsoc
hronous通信(以下「Isochronous」
を「Iso」と略す)と、接続制御コマンドなどの制御
信号を必要に応じて不定期に伝送するAsynchro
nous通信(以下「Asynchronous」を
「Async」と略す)の両方を行うことができる。
【0005】通信サイクルの始めにはサイクルスタート
パケットCSPがあり、それに続いてIsoパケットを
送信する期間が設定される。Isoパケットそれぞれに
チャンネル番号1,2,3 ,・・・Nを付けることによ
り、複数のIso通信を行うことが可能である。そし
て、送信すべき全てのチャンネルのIsoパケットの送
信が終了した後、次のサイクルスタートパケットCSP
までの期間がAsyncパケットの通信に使用される。
Isoパケットはチャンネル番号と発信元ノードのノー
ド番号が付されたヘッダを持っており、1通信サイクル
内では1つのチャンネルにつき最大1パケットのみ出力
できる。
【0006】バスにIsoパケットを送出しようとする
ノードは、使用チャンネルとデータ伝送に必要な帯域を
まず確保する。このため、バスのチャンネルと帯域を管
理するノードであるレゾルバノードに、チャンネル及び
必要とする帯域を申請する。
【0007】レゾルバノードは、図8に示すように、バ
スの各チャンネルの使用状態を示すレジスタ(CHAN
NELS AVAILABLE REGISTER)RE
G1と、バスの残りの容量を示すレジスタ(BANDW
IDTH ALLOCATEREGISTER)REG
2を備えている。
【0008】バスにIsoパケットを送出しようとする
ノードは、これらのレジスタREG1,2に対して、A
syncパケットを用いて読み出し命令を送り、REG
1,2の内容を読み出す。そして、空きチャンネルと空
き容量があれば、Asyncパケットを用いて自分が使
用したいチャンネルと帯域をREG1,2に書き込むた
めの書き込み命令をレゾルバノードへ送る。レジスタR
EG1,2への書き込みに成功すれば、バスへの出力が
可能となる。
【0009】例えばあるチャンネルNに帯域Xで出力し
たいノードは、REG1における当該チャンネルNのビ
ットを0にリセットし、かつREG2の値を帯域X分だ
け減算することによりバスへの出力権を得る。
【0010】また、バスへの出力権を放棄する時は、上
記と逆の手順、すなわち、確保していた帯域値XをRE
G2に加算し、かつREG1の当該チャンネルNのビッ
トを1にセットする。これにより、使用していたチャン
ネルと帯域を解放する。
【0011】なお、レゾルバノードは、複数のノードを
P1394シリアルバスに接続して通信システムを構成
した時に、IEEE−P1394で規定する手法により
自動的に決定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】P1394シリアルバ
スで複数のノードが接続された通信システムにおいて、
Isoデータの出力を制御するために、出力制御レジス
タを設けることが考えられている。図9に出力制御レジ
スタの一例を示す。
【0013】図9において、CCはこのレジスタが設け
られているノードに対してIsoデータの出力を要求し
ているノードの数をカウントする接続カウンタの値であ
る。このカウンタ値は自分でも他のノードからも書き換
えることができる。また、CHはこのノードがIsoデ
ータを出力しているバス上のチャンネル番号、BWはそ
のノードが現在確保している伝送帯域、DRはその機器
が出力しているIso通信データの転送レート、rはリ
ザーブである。そして、オフ−イネーブルは、接続カウ
ンタの値が1である時に、他の任意のノードがこの接続
カウンタを0にクリアして出力を停止させても構わない
かどうかを示す出力停止許可ビットである。なお、この
図の上の( )内の数字はビット数である。
【0014】以上のように構成された出力制御レジスタ
を備えるノードが所定のチャンネルを使用してIsoデ
ータの出力を行う際の通信制御方法として、以下の特徴
を有する方法が考えられている。
【0015】CCが1以上に設定されると、そのノード
はCH/DR/BWで指定された通信形態でバスへIs
oデータの出力を行う。CCは他のノードからも設定が
可能であるので、あるノードのCCが0である場合、他
のノードはあるノードのCCを1にセットしてバスへI
soデータを出力させることができる。
【0016】また、あるノードのCCをセットした他の
ノードはセットした数だけCCの値を減算することがで
きるので、例えばCCを1にセットした後、CCを0に
セットしてそのノードにIsoデータの出力を停止させ
ることができる。
【0017】さらに、あるノードのCCが1であっても
オフ−イネーブルが1であれば、他の任意のノードがC
Cおよびオフ−イネーブルを0にクリアすることでIs
oデータの出力を停止させ、あるノードが使用していた
チャンネルおよび帯域を他の任意のノードが継続して使
用しバスへIsoデータを出力することができる。
【0018】しかしながら、前記通信制御方法では、あ
るノードの出力を停止させた他のノードが自分の出力を
停止させた後の処理に関して、以下の(1)〜(4)に
記載するような問題点があった。
【0019】(1)あるノードの出力を停止させた他の
ノードが、自らの出力を停止し、チャンネルおよび帯域
を解放するように構成した場合、出力を停止させられた
ノードは内部的には出力可能な状態であるにもかかわら
ず出力できないため、バスへデータを出力するノードが
なくなってしまう。
【0020】(2)コマンドを用いて特定のノードを指
定し、データを出力させようとしても、そのノードが出
力可能状態でなければ出力されず、結果としてどのノー
ドもバスへデータを出力しなくなってしまう。
【0021】(3)バスへデータを出力するノードがな
いことを検知して通信システム内のノードが勝手にバス
へデータの出力を始めるようにすると、自分が出力を停
止したら次にどのノードがバスへデータを出力するのか
全くわからずユーザーの混乱を招く。
【0022】(4)バスへの出力を停止したノードが自
分以外のノードの出力制御レジスタを直接制御してバス
へデータを出力させようとすると、内部状態は出力不可
能であるにもかかわらず出力制御レジスタはバスへデー
タを出力している状態を示すことになり、内部制御の破
壊につながりかねない。
【0023】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであって、通信システムの有効利用と
ノードの内部状態に合致したバス出力状態を実現すると
共に、データを出力するノードの遷移を予測可能にした
電子機器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の電子機
器をバスで接続し、該電子機器間でデータの通信を行う
通信システムにおける電子機器であって、自分が出力を
停止させた電子機器の識別情報を記憶する記憶手段と、
他の電子機器がバスへデータを出力することを停止させ
ると共に該他の電子機器の識別情報を上記記憶手段に記
憶し、該他の電子機器が使用していたチャンネルを使用
してデータの出力を行い、該データの出力を停止する際
に、前記記憶手段に記憶しておいた識別情報が示す電子
機器に対してバスへデータを出力することを要請するコ
マンドを送信する制御手段とを具備することを特徴とす
る。
【0025】また、本発明は、複数の電子機器をバスで
接続し、該電子機器間でデータの通信を行い、各電子機
器は、他の電子機器がバスへデータを出力することを停
止させると共に該他の電子機器の識別情報を記憶し、該
他の電子機器が使用していたチャンネルを使用してデー
タの出力を行い、該データの出力を停止する際に、前記
識別情報が示す電子機器に対してバスへデータを出力す
ることを要請するコマンドを送信する通信システムにお
ける電子機器であって、所定の通信チャンネルを使用し
ている電子機器の有無を監視する監視手段と、内部状態
を検出する内部状態検出手段と、前記監視手段及び内部
状態検出手段の出力に基づいて、一定時間前記通信チャ
ンネルを使用している電子機器が存在せず、かつ内部状
態が出力可能である場合に、前記通信チャンネルを使用
してバスへの出力を開始する制御手段とを具備し、バス
へデータを出力することを要請するコマンドを受信した
際、前記内部状態検出手段の出力に基づいて、自分の内
部状態がバスへのデータの出力が可能である時には、前
記監視手段の出力に基づいて、通信チャンネルおよび帯
域を確保した後、バスへのデータの出力を開始すること
を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら、〔1〕本発明の実施例による
ノードの要部構成、〔2〕Iso監視用受信装置、
〔3〕元出力権保持ノード番号記憶装置、〔4〕出力停
止時の処理、〔5〕出力要請コマンド受け取り時の処理
の順序で詳細に説明する。
【0027】〔1〕本発明の実施例によるノードの要部
構成 図1は本発明の実施の形態におけるノードの要部構成を
示すブロック図である。この図1に示すように、本実施
の形態におけるノードは、物理層コントローラ(PH
Y)1と、リンク層コントローラ(LINK)2と、C
PU3と、入力制御レジスタ4,出力制御レジスタ5及
びその他のレジスタ/メモリ6からなるレジスタ/メモ
リ群と、Iso監視用受信装置7と、元出力権保持ノー
ド番号記憶装置8と、内部状態検出装置9とを備えてい
る。なお、以上示したのはP1394シリアルバスを介
した通信を行うのに必要な部分である。したがって、こ
こには図示されていないが、例えばノードがVTRの場
合には、デジタルビデオ信号の記録/再生系等を備えて
いる。
【0028】物理層コントローラ1は、P1394シリ
アルバスに接続されており、このバスのイニシャライ
ズ、データのエンコード/デコード、アービトレーショ
ン等の機能を持つ。
【0029】リンク層コントローラ2は、Async送
信FIFO11と、Async受信FIFO12と、I
so送信FIFO13と、Iso受信FIFO14とを
備えており、Asyncパケットの生成/検出、Iso
パケットの生成/検出等を行う。
【0030】出力制御レジスタ5は、図9を参照しなが
ら説明したレジスタであって、その内容によってIso
送信FIFO13の動作が制御される。そして、前述し
たように、他のノードはこのレジスタへ書き込みを行う
ことにより、Isoデータの送信を制御することができ
る。
【0031】入力制御レジスタ4は、出力制御レジスタ
5と同様に構成されており、その内容によってIso受
信FIFO14の動作が制御される。他のノードはこの
レジスタへ書き込みを行うことにより、Isoデータの
受信を制御することができる。
【0032】その他のレジスタ/メモリ6は、P139
4の仕様書に規定されている各種データを記憶するため
のレジスタ/メモリであるが、本発明とは直接関係がな
いので、ここでは説明しない。
【0033】Iso監視用受信装置7は、バス上に出力
されているIsoパケットが所定のチャンネルへの出力
であるかどうかを監視するものである。また、元出力権
保持ノード番号記憶装置8は他のノードから出力権を奪
ったときに、奪った相手のノードのノード番号を記憶す
るものである。さらに、内部状態検出装置9は、ノード
の内部状態、例えばVTRであればREC、PB等の動
作モードを検出する装置である。なお、図1では、Is
o受信FIFO14の出力をIso監視用受信装置7へ
入力するように構成したが、リンク層コントローラ2内
にIso監視用受信装置7にパケットを出力するための
専用のFIFOをIso受信FIFO14とは別に設け
てもよい。
【0034】次に、このように構成されたノードの動作
を説明する。Asyncパケットの送信時には、CPU
3はリンク層コントローラ2内のAsync送信FIF
O11にデータを書き込む。このデータはAsync送
信FIFO11においてパケット化され、物理層コント
ローラ1を介してP1394シリアルバスへ送出され
る。
【0035】Asyncパケットの受信時には、P13
94シリアルバス上のパケットが物理層コントローラ1
により受信され、リンク層コントローラ2内のAsyn
c受信FIFO12書き込まれる。このパケットはCP
U3によって読み出され、パケットのアドレスフィール
ドが示すレジスタあるいはメモリへのトランザクション
(read/write/lock)が実行される。
【0036】同様に、CPU3がIso送信FIFO1
3にデータを書き込むことにより、Isoパケットの送
信が行われ、Iso受信FIFO14からパケットを読
み出すことによってIsoパケットの受信が行われる。
【0037】〔2〕Iso監視用受信装置 Iso監視用受信装置7は、Iso受信FIFO14に
書き込まれたIsoパケットのヘッダを見て、それが所
定のチャンネルへの出力かどうかを監視しCPU3に知
らせる。また、内部状態検出装置9はユーザーの操作等
により設定されたノードの内部状態を検出し、CPU3
に知らせる。CPU3は、Iso監視用受信装置7によ
りある一定時間(例えば1秒間)そのチャンネルへ出力
されているIsoデータが存在しないことが検知され、
かつ、内部状態検出装置9によりノードの内部状態が出
力可能状態(例えばAV機器におけるPB状態)である
ならば、CPU3はレゾルバノードのREG1およびR
EG2にアクセスし、所定のチャンネルおよび帯域を確
保する。その後、自ノードの出力制御レジスタ5のCC
およびオフ−イネーブルを1に設定しバスへのデータ出
力を開始する。
【0038】図2は本発明の実施例によるIso監視用
受信装置を有するノードの動作の一例を示す図である。
この図に示すように、ノードA,B,・・・NはP13
94シリアルバスにより接続されている。
【0039】この図の(a)では、ノードBがチャンネ
ル1にIsoデータを出力中である。このチャンネル1
は、例えばAV機器の伝送用にデフォルトで定められて
いるチャンネルである。そして、ノードAはチャンネル
1にIsoデータを出力することを希望している。ノー
ドAは、バスへ出力されているIsoパケットを受信
し、そのヘッダに書かれているチャンネル番号と発信元
ノードのノード番号を見ることにより、ノードBがチャ
ンネル1に出力していることを知る。
【0040】この図の(b)では、ノードBはチャンネ
ル1への出力を停止した後、レゾルバノードのREG
1,REG2にアクセスし、チャンネル1と使用帯域を
解放する。ノードAは、ヘッダにチャンネル1が書かれ
ているIso通信パケットを受信しなくなるので、チャ
ンネル1への出力が停止されたことを知る。
【0041】この図の(c)では、ノードAは、チャン
ネル1への出力がないことを検知してから1秒経過した
ので、レゾルバノードのREG1,REG2にアクセス
し、チャンネル1とIsoデータの伝送に必要な帯域を
確保する。
【0042】そして、この図の(d)では、チャンネル
1と使用帯域の確保ができたので、チャンネル1へIs
oデータの出力を開始する。
【0043】このように、本実施の形態におけるノード
によれば、バスへ出力されているIsoパケットを監視
し、所定のチャンネルに他のノードが出力していないこ
とを検知すると、そのチャンネルを確保して自らバスへ
の出力を開始するので、どのノードもバスへIsoデー
タを出力していないという状況がなくなる。
【0044】〔3〕元出力権保持ノード番号記憶装置 元出力権保持ノード番号記憶装置8は、他のノードから
出力権を奪ったときに、奪った相手のノードのノード番
号を記憶する。つまり、Isoデータを出力中の他のノ
ードの出力制御レジスタに対して出力停止の書き込み
(オフ−イネーブル=0 ,CC=0)に成功したなら
ば、そのノード番号を記憶する。そして、相手が使用し
ていたチャンネルと帯域を使用して自分がバスへIso
データを出力する。その後、自分が出力を停止する際、
使用チャンネルおよび帯域を解放した後、元出力権保持
ノード番号記憶装置8にノード番号を記憶していたノー
ドに対し、奪ったチャンネルへの出力を要請するコマン
ド(出力要請コマンド)をAsyncパケットで送信す
る。
【0045】図3は以上の動作の一例を示す図である。
この図3においてはノードA,B,・・・NはP139
4シリアルバスにより接続されている。
【0046】まずこの図3の(a)では、ノードBがチ
ャンネル1に出力している。このチャンネル1は、前述
したように、例えばAV機器の伝送用にデフォルトで定
められているチャンネルである。そして、ノードBのC
C=1、オフ−イネーブル=1である。したがって、他
の任意のノードがノードBのCCをクリアして出力を停
止させても構わないことになっている。
【0047】この図3の(b)では、ノードAがノード
Bの出力を停止させ、出力権を奪うために、ノードBの
出力制御レジスタ中のCC及びオフ−イネーブルを0に
クリアする。その結果、ノードBはチャンネル1への出
力を停止する。ノードAは元出力権保持ノード番号記憶
装置8にノードBのノード番号を記憶する。そして、ノ
ードBから奪ったチャンネル1と伝送帯域を使用してバ
スへIsoデータを出力する。もし、自分が必要とする
帯域がノードBから奪い取った帯域では不足する場合に
は、レゾルバノードのREG2にアクセスして必要な帯
域を確保する。
【0048】そして、この図3の(c)では、ノードA
はCC及びオフ−イネーブルを0にクリアしてバスへの
Isoデータの出力を停止する。そして、レゾルバノー
ドのREG1,REG2にアクセスして、チャンネルと
伝送帯域を解放する。さらに、元出力権保持ノード番号
記憶装置8にノード番号を記憶しておいたノードBに対
して、Asyncパケットを用いて、Isoデータをチ
ャンネル1へ出力することを要請するコマンドを送信す
る。
【0049】なお、この時、図2を参照しながら説明し
た、バスへIsoデータを出力するノードが存在しない
ことを検知して自らバスへIsoデータを出力するノー
ドは、ノードAが出力を停止し、ノードBに出力要請コ
マンドを送り、その後、その出力要請コマンドを受け取
ったノードBがIsoデータの出力を開始できるのに十
分な時間を見計らった後、チャンネルおよび帯域の確保
といった出力処理を開始することが望ましい。
【0050】〔4〕出力停止時の処理 ノードがIsoデータの出力を停止する際の処理フロー
を図4に示す。この処理フローは、図3に示したよう
な、他のノードから出力権を奪った場合だけでなく、自
らチャンネルと伝送帯域を確保してIsoデータを出力
し、その後出力を停止する場合も含む。
【0051】この図4において、ステップS1では、自
分の出力制御レジスタのCC及びオフ−イネーブルを0
にクリアし、出力を停止する処理を示す。また、ステッ
プS2は、レゾルバノードのREG1,REG2にアク
セスして、Isoデータの出力に使用していたチャンネ
ルと伝送帯域を解放する処理を示す。さらに、ステップ
S3は自分が他のノードから出力権を奪っていたかどう
かを判断する。つまり、自らチャンネルと伝送帯域を確
保してIsoデータを出力した後にその出力を停止する
場合は、これで処理を終了する。一方、図3に示したよ
うに、他のノードから出力権を奪ってIsoデータを出
力した後にその出力を停止する場合は、ステップS4へ
移行し、出力権を奪った相手のノードに対して、Asy
ncパケットを用いて、奪ったチャンネルへのIsoデ
ータの出力を要請するコマンドを送信する。
【0052】〔5〕出力要請コマンド受け取り時の処理 図5は各ノードが前述した出力要請コマンドを受けとっ
た時の処理を示すフローチャートである。
【0053】各ノードは、この出力要請コマンドを受け
取った時(S11)、その内部状態が出力可能な状態で
あるならば(S12でYes)、チャンネルおよび帯域
をレゾルバノードの所定のREG1,REG2への書き
込みによって確保し(S13)、また、自ノードの出力
制御レジスタへの書き込み(CC=1,オフ−イネーブ
ル=1)によってIsoデータの出力を開始する(S1
4)。
【0054】もし、出力要請コマンドを受けとった時
(S11)、その内部状態が出力可能な状態でないなら
ば(S12でNo)、他のノードからバスへの出力権を
奪ったノードがバスへのIsoデータの出力を停止して
以来最初のコマンドかどうか検査する(S15)。そし
て、最初のコマンドであれば(S15でYes)、以前
他のノードから出力権を奪ったことがあるかどうか前述
の元出力権保持ノード番号記憶装置8を見て確認し、奪
ったことがあるのならば(S16でYes)、その相手
のノードに出力要請コマンドを転送する(S17)。奪
ったことがないのならば何もしない(S16でNo)。
【0055】また、出力要請コマンドを受信した時(S
11)、前述と同様にノードの内部状態が出力可能でな
いならば、他のノードからバスへの出力権を奪ったノー
ドがバスへのIsoデータの出力を停止して以来最初の
コマンドかどうか検査し、2回目以降の同一コマンドの
受信であるならば(S15でNo)、コマンドの転送が
ループになっている可能性があり、無用な通信トラフィ
ックを起こさないためにコマンドの転送を中止する。
【0056】なお、本実施の形態ではバスとしてP13
94シリアルバスを想定しているが、ノード間でデータ
および制御信号をやりとりできるバスならば任意のバス
を使用してよい。また、バスへの出力を要請するコマン
ドは、各ノード間で使用する共通の所定のチャンネルへ
の出力を意味するもので、かつ各ノードで同一の解釈と
なるものであれば、そのフォーマットはどのようなもの
であってもよい。さらに、コマンドの転送がループにな
っているような場合、わざわざ転送を中止せず、どれか
のノードが出力するまで継続することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、以下のような効果が得られる。
【0058】(1)バスへのデータの出力を監視し、ど
のノードもバスに出力していないことを検知することに
より、自らバスへの出力を開始するので、バス上にどの
ノードも出力していないという状況がなくなる。これに
より、通信システムの有効利用が達成されるだけでな
く、ノードの内部状態に合致したバス出力状態が得られ
る。
【0059】(2)バスへの出力権を奪い取った相手の
ノード番号を記憶しておくことにより、出力停止時にそ
のノードへ出力要請コマンドを送信することができ、ま
た、そのコマンドを解釈/実行することにより、バス全
体として出力ノードの遷移が予測可能であり、かつ自然
で違和感のないものにすることができる。
【0060】(3)出力要請コマンドを受け取っても、
内部状態により出力が不可能である場合には、受信した
出力要請コマンドを転送することにより、前記と同様に
出力ノードの遷移をより自然なものとすることができ
る。
【0061】(4)バスへの出力ノードが現れないうち
に出力要請コマンドが複数来た場合、そのコマンドを転
送しないことにより、バス上のトラフィックを低減し、
帯域という資源の有効利用が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるノードの要部構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるIso監視用受信
装置を有するノードの動作の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例による元出力権保持ノード番号
記憶装置を有するノードの動作の一例を示す図である。
【図4】出力を停止する際の処理を示すフローチャート
である。
【図5】出力要請コマンドを受けとった時の処理を示す
フローチャートである。
【図6】P1394シリアルバスを用いた通信システム
の一例を示す図である。
【図7】P1394シリアルバスの通信サイクルの一例
を示す図である。
【図8】レゾルバノードの構成を示す図である。
【図9】出力制御レジスタの内容を示す図である。
【符号の説明】
3 CPU、7 Iso監視用受信装置、8 元出力権
保持ノード番号記憶装置、9 内部状態検出装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子機器をバスで接続し、該電子
    機器間でデータの通信を行う通信システムにおける電子
    機器であって、 自分が出力を停止させた電子機器の識別情報を記憶する
    記憶手段と、 他の電子機器がバスへデータを出力することを停止させ
    ると共に該他の電子機器の識別情報を上記記憶手段に記
    憶し、該他の電子機器が使用していたチャンネルを使用
    してデータの出力を行い、該データの出力を停止する際
    に、前記記憶手段に記憶しておいた識別情報が示す電子
    機器に対してバスへデータを出力することを要請するコ
    マンドを送信する制御手段とを具備することを特徴とす
    る電子機器。
  2. 【請求項2】 複数の電子機器をバスで接続し、該電子
    機器間でデータの通信を行い、各電子機器は、他の電子
    機器がバスへデータを出力することを停止させると共に
    該他の電子機器の識別情報を記憶し、該他の電子機器が
    使用していたチャンネルを使用してデータの出力を行
    い、該データの出力を停止する際に、前記識別情報が示
    す電子機器に対してバスへデータを出力することを要請
    するコマンドを送信する通信システムにおける電子機器
    であって、 所定の通信チャンネルを使用している電子機器の有無を
    監視する監視手段と、 内部状態を検出する内部状態検出手段と、 前記監視手段及び内部状態検出手段の出力に基づいて、
    一定時間前記通信チャンネルを使用している電子機器が
    存在せず、かつ内部状態が出力可能である場合に、前記
    通信チャンネルを使用してバスへの出力を開始する制御
    手段とを具備し、 バスへデータを出力することを要請するコマンドを受信
    した際、前記内部状態検出手段の出力に基づいて、自分
    の内部状態がバスへのデータの出力が可能である時に
    は、前記監視手段の出力に基づいて、通信チャンネルお
    よび帯域を確保した後、バスへのデータの出力を開始す
    ることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、バスへデータを出力す
    ることを要請するコマンドを受信した際、自分の内部状
    態がバスへのデータの出力が不可能な時には、前記他の
    電子機器とは別の他の電子機器がバスへデータを出力す
    ることを自分が停止させているのであれば、前記受信し
    たコマンドを該電子機器に転送することを特徴とする請
    求項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、コマンドを転送した後
    に、バスへ出力する電子機器が現れないまま再び同一の
    コマンドを受信した場合には、再度のコマンドの転送は
    行わないことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
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