JP3625885B2 - コンバインの掻込み装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバインの掻込み部におけるスターホイルに穀稈が巻きつかないようにするための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの掻込み部における、掻込ベルトのプーリーとスターホイルは、図11に示すように、掻込みベルトフランジ50’、掻込みベルトプーリ51’及びスターホイル19’は互いに独立した部材であって、この部材を連結部材53’や連結部材57を介して連結することにより掻込み部A’を構成していた。
また、従来、掻込みベルトプーリと掻込みベルトフランジを一体成形する技術(実開平1ー172329号公報)は、公知となっているが、スターホイルをも一体成形することは行われていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の掻込み部は、連結時の組立に工数がかかり、また部品点数が多くなり、そして重量も大きくなるという問題があった。
また、図11の如く、各部材を連結する連結部の僅かな隙間C等に、掻込んだ穀稈がくい込んだり、また連結部材53’、連結部材57等に引っ掛かって、掻込み部A’に巻きつくという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリ51とスターホイル19の間に掻込みベルトフランジ50を設け、この掻込みベルトプーリ51とスターホイル19と掻込みベルトフランジ50を合成樹脂により一体成形し、前記スターホイル19の下部に、軸受を介して枢支軸56に回転自在に枢支するスターホイル支持部52を固設し、該スターホイル19とスターホイル支持部52とを連結部材53にて連結し、このスターホイル19の連結部における連結部材53の頭部をスターホイル19の凹部19aに収納し、該スターホイル支持部52から距離yだけ離れた下部に、前記スターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を固設したものである。
【0005】
【作用】
次に、作用を説明する。
即ち、コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリとスターホイルの間に掻込みベルトフランジを設け、この掻込みベルトプーリとスターホイルと掻込みベルトフランジを合成樹脂により一体成形したことによって、組立工数や部品点数を削減し、重量も軽減させることができる。
また、掻込み装置の掻込みベルトフランジ、掻込みベルトプーリ及びスターホイルが一体成形されているので、それぞれの間に隙間がなくなり穀稈がくい込むことがなく、穀稈の巻き込みを防止することが可能となる。
また、前記スターホイルとスターホイル支持部とを連結部材にて連結し、このスターホイルの連結部における連結部材の頭部をスターホイルの凹部に収納したことによって、このスターホイルの外表面から連結部材が突出しないので、このスターホイルへの穀稈の巻きつきを防止することができる。
【0006】
【実施例】
次に、実施例を説明する。
図1は、コンバインの正面図、図2は、本発明の掻込み部の側面断面図、図3は、掻込ホイルの底面図、図4は、同じく側面断面図、図5は、掻込ホイル下部位置にフランジを配設した実施例の側面断面図、図6は、同じく底面図、図7は、前処理機構を示す平面図、図8は、刈取部の側面図、図9は、刈取部の前処理機構の下方支持構造を示す平面図、図10は、同じく左右スライド構造を示す平面図である。
【0007】
図1、図8よりコンバインの全体構造について説明する。
コンバインは、左右クローラ44L・44Rを支承してなるクローラ走行装置上にシャーシ10を配設し、このシャーシ10上の前部右側に図示せぬエンジンを搭載し、このシャーシ10の前方において、ミッションケースMを配設して、このミッションケースMに左右クローラ44L・44Rの駆動輪の車軸43を懸架している。
このシャーシ10の上部において、走行方向の左側にはフィードチェーン41や扱胴42を内設する脱穀部Daを、その下方には、脱穀部Daより落下する穀粒等を選別する唐箕や揺動選別装置等を内設する選別部を搭載している。
また、シャーシ10上の右側においては、上方に籾タンク46が配設されていて、選別部より揚穀コンベア45にて籾が収納され、その下方に籾袋の載置部が具備されている。
【0008】
シャーシ10の右側前部上にはフロントコラム47や、座席48を配設した操作部Sが形成されており、このフロントコラム47には、旋回操作や刈取昇降を行う操向・刈取昇降レバーL1や、走行変速レバーL2等の操縦用部材が配設され、サイドコラム上には、刈取クラッチレバーL3や脱穀クラッチレバーL4等が配設されている。
【0009】
操作部Sの左側、即ち、シャーシ10の左側部分の前方には、刈取部Kが配設されている。この刈取部Kの前部は引起し装置22L・22Rやスターホイル19L・19R、掻込みベルト20L・20R、刈刃21等より構成される前処理機構が配され、この前処理機構は、刈取部Kの下部に横向きに配設される横伝動軸ケース18に支持されている。
この横伝動軸ケース18は、横支持杆16に平行リンク17・17にて連結されていて、この平行リンク17・17の回動にて左右スライド可能となっており、この横支持杆16は、刈取部Kの最後部にて横設される刈取入力軸ケース13より前方に突設固定された縦支持杆14の前端に固設されている。
【0010】
前処理機構への伝動は、図8、図9、図10に示すように、刈取入力軸ケース13内に、右端に刈取入力プーリー23を付設する刈取入力軸24が軸支されており、この刈取入力軸ケース13の中途部にて揺動可能に枢支され、かつ伸縮可能に前方に延設される揺動伝動軸ケース25内に軸支された揺動伝動軸26の後端がこの刈取入力軸24よりベベルギア噛合にて伝動されている。
この刈取入力軸24の前端が、右引起し装置22Rへの伝動軸である右引起し伝動軸27は、一方、分割伝動ケース28を介して、下方に右下部伝動軸29に伝動されて、横伝動軸ケース18内に軸支される横伝動軸に伝動されて、更にその左端より左引起し伝動軸31を立ち上げ、左引起し装置22Lに伝動している。
また、スターホイル19R・掻込みベルト20R・刈刃21への伝動軸を横伝動軸より分岐させており、スターホイル19L・掻込みベルト20Lは、このスターホイル19R・掻込みベルト20Rの駆動に従動させる。
【0011】
更に、刈取入力軸ケース13の左端には、搬送駆動軸ケース33が、扱深さ調節のために回動可能に枢支されていて、この搬送駆動軸ケース33内には、略上下方向に搬送駆動軸34が、この刈取入力軸24の左端にベベルギア噛合して軸支されている。
その上端に穂先搬送装置35の駆動スプロケット36、下端に縦搬送装置38の駆動スプロケットを固設して、穂先搬送装置35にて巻回する穂先搬送チェーン37、縦搬送装置38は、搬送駆動軸ケース33に対して、一体状に左右回動可能となっており、前記の如く、平行リンク17L・17Rの回動にて、後方に搬送された穀稈を保持し、更に後方に搬送して、脱穀部Daのフィードチェーン41に受け継ぐのである。
【0012】
次に、本発明の、コンバインの掻込み部について説明する。
図2に示すように、スターホイル19と掻込みベルトプーリ51の間に円筒状の掻込みベルトフランジ50を設けて、これらスターホイル19と掻込みベルトプーリ51と掻込みベルトフランジ50を合成樹脂にて一体成形して掻込ホイルAを構成している。
また、スターホイル支持部52が枢支軸56にベアリングを介して回転自在に枢支され、このスターホイル支持部52の周囲にボルト孔を開口して、一方、スターホイル19には前記ボルト孔に一致する位置にボルト孔と凹部19aを形成し、両者をボルト・ナットからなる連結部材53によってスターホイル19とスターホイル支持部52を固定している。前記凹部19a内には連結部材53のナット53aが収納され、スターホイル19の上面Jより連結部材53が突出しないようにしている。
【0013】
また、前記掻込みベルトプーリ51の外周部は、掻込みベルトフランジ50の外周部より、距離xだけ半径を長くして突出させて、段差部DAを形成している。
このように、構成することにより、この掻込みベルトフランジ50に穀稈が巻きついた場合に、前記段差部DAがあるため、穀稈が、この段差部DAを乗り越えられず、従って、ベルトプーリ溝部51a内に入ることによって生じる、掻込みベルト20のスリップ、はずれを防止でき、更に、この掻込みベルト20の倒れを防止することができる。
【0014】
そして、図3及び図4に示すように、前記掻込みベルトフランジ50内側において、掻込みベルトプーリ51から下方へリブ54が突出され、このリブ54と掻込みベルトフランジ50との間には底面視、放射状に連結部54a・54a・・・が配設されており、掻込みベルトプーリ51、掻込みベルトフランジ50、スターホイル19との間の剛性を高めている。
なお、このリブ54は掻込ホイルAと一体的に成形している。
【0015】
また、図5及び図6に示すように、前記スターホイル19下部に、このスターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を、スターホイル19から距離yだけ離れた位置に配設すると、穀稈が、掻込みベルト20、スターホイル19及びフランジ55の3点で支持されるため、穀稈の倒れを防止でき、また、スターホイル19と離した位置に、フランジ55を配設しているので、支持の距離が長くなり、安定して稈を搬送することができ、このフランジ55の搬送力により、雑草、切ワラ等がこのスターホイル19下部にたまり難くなるため、詰まり難くすることが可能となる。
【0016】
更に、図7に示すように、2条刈りコンバインにおいて、前記掻込みベルトフランジ50を、機体左側に株元を送る側、つまり、縦搬送装置38に受け継ぐ側のスターホイル19L下部に配設するだけで、このスターホイル19部での稈の倒れやこのスターホイル19への稈の巻きつきを防止することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
従来はスターホイル、掻込みベルトフランジ及び掻込みベルトプーリがそれぞれ独立して構成され、互いに連結された構成としていたが、本発明のように構成することにより、コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリとスターホイルの間に掻込みベルトフランジを設け、この掻込みベルトプーリとスターホイルと掻込みベルトフランジを合成樹脂により一体成形したことによって、組立工数や部品点数を削減し、重量も軽減させることができる。
また、一体成形物であるため、掻込んだ穀稈のくい込む間隙がなくなり、稈が突起に引っ掛かることによる、穀稈の巻き込みを防止することが可能となる。
また、前記スターホイルとスターホイル支持部とを連結部材にて連結し、このスターホイルの連結部における連結部材の頭部をスターホイルの凹部に収納したことによって、このスターホイルの上面には突起物がないので、稈が突起に引っ掛かることによる、穀稈の巻き込みを防止することが可能となる。
また、該スターホイル支持部52から距離yだけ離れた下部に、前記スターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を固設したので、穀稈が、掻込みベルト20、スターホイル19及びフランジ55の3点で支持されるため、穀稈の倒れを防止でき、また、スターホイル19と離した位置に、フランジ55を配設しているので、支持の距離が長くなり、安定して稈を搬送することができ、このフランジ55の搬送力により、雑草、切ワラ等がこのスターホイル19下部にたまり難くなるため、詰まり難くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの正面図である。
【図2】スターホイルの側断面図である。
【図3】掻込ホイルの底面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】掻込ホイル下部位置にフランジを配設した実施例の側面断面図である。
【図6】同じく底面図である。
【図7】前処理機構を示す平面図である。
【図8】刈取部の側面図である。
【図9】刈取部の前処理機構の下方支持構造を示す平面図である。
【図10】同じく左右スライド構造を示す平面図である。
【図11】従来のスターホイルの構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
A 掻込ホイル
J スターホイル上面
19 スターホイル
20 掻込みベルト
50 掻込みベルトフランジ
51 掻込みベルトプーリ
52 スターホイル支持部
53 連結部材
53a 連結ナット
54 リブ
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバインの掻込み部におけるスターホイルに穀稈が巻きつかないようにするための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの掻込み部における、掻込ベルトのプーリーとスターホイルは、図11に示すように、掻込みベルトフランジ50’、掻込みベルトプーリ51’及びスターホイル19’は互いに独立した部材であって、この部材を連結部材53’や連結部材57を介して連結することにより掻込み部A’を構成していた。
また、従来、掻込みベルトプーリと掻込みベルトフランジを一体成形する技術(実開平1ー172329号公報)は、公知となっているが、スターホイルをも一体成形することは行われていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の掻込み部は、連結時の組立に工数がかかり、また部品点数が多くなり、そして重量も大きくなるという問題があった。
また、図11の如く、各部材を連結する連結部の僅かな隙間C等に、掻込んだ穀稈がくい込んだり、また連結部材53’、連結部材57等に引っ掛かって、掻込み部A’に巻きつくという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリ51とスターホイル19の間に掻込みベルトフランジ50を設け、この掻込みベルトプーリ51とスターホイル19と掻込みベルトフランジ50を合成樹脂により一体成形し、前記スターホイル19の下部に、軸受を介して枢支軸56に回転自在に枢支するスターホイル支持部52を固設し、該スターホイル19とスターホイル支持部52とを連結部材53にて連結し、このスターホイル19の連結部における連結部材53の頭部をスターホイル19の凹部19aに収納し、該スターホイル支持部52から距離yだけ離れた下部に、前記スターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を固設したものである。
【0005】
【作用】
次に、作用を説明する。
即ち、コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリとスターホイルの間に掻込みベルトフランジを設け、この掻込みベルトプーリとスターホイルと掻込みベルトフランジを合成樹脂により一体成形したことによって、組立工数や部品点数を削減し、重量も軽減させることができる。
また、掻込み装置の掻込みベルトフランジ、掻込みベルトプーリ及びスターホイルが一体成形されているので、それぞれの間に隙間がなくなり穀稈がくい込むことがなく、穀稈の巻き込みを防止することが可能となる。
また、前記スターホイルとスターホイル支持部とを連結部材にて連結し、このスターホイルの連結部における連結部材の頭部をスターホイルの凹部に収納したことによって、このスターホイルの外表面から連結部材が突出しないので、このスターホイルへの穀稈の巻きつきを防止することができる。
【0006】
【実施例】
次に、実施例を説明する。
図1は、コンバインの正面図、図2は、本発明の掻込み部の側面断面図、図3は、掻込ホイルの底面図、図4は、同じく側面断面図、図5は、掻込ホイル下部位置にフランジを配設した実施例の側面断面図、図6は、同じく底面図、図7は、前処理機構を示す平面図、図8は、刈取部の側面図、図9は、刈取部の前処理機構の下方支持構造を示す平面図、図10は、同じく左右スライド構造を示す平面図である。
【0007】
図1、図8よりコンバインの全体構造について説明する。
コンバインは、左右クローラ44L・44Rを支承してなるクローラ走行装置上にシャーシ10を配設し、このシャーシ10上の前部右側に図示せぬエンジンを搭載し、このシャーシ10の前方において、ミッションケースMを配設して、このミッションケースMに左右クローラ44L・44Rの駆動輪の車軸43を懸架している。
このシャーシ10の上部において、走行方向の左側にはフィードチェーン41や扱胴42を内設する脱穀部Daを、その下方には、脱穀部Daより落下する穀粒等を選別する唐箕や揺動選別装置等を内設する選別部を搭載している。
また、シャーシ10上の右側においては、上方に籾タンク46が配設されていて、選別部より揚穀コンベア45にて籾が収納され、その下方に籾袋の載置部が具備されている。
【0008】
シャーシ10の右側前部上にはフロントコラム47や、座席48を配設した操作部Sが形成されており、このフロントコラム47には、旋回操作や刈取昇降を行う操向・刈取昇降レバーL1や、走行変速レバーL2等の操縦用部材が配設され、サイドコラム上には、刈取クラッチレバーL3や脱穀クラッチレバーL4等が配設されている。
【0009】
操作部Sの左側、即ち、シャーシ10の左側部分の前方には、刈取部Kが配設されている。この刈取部Kの前部は引起し装置22L・22Rやスターホイル19L・19R、掻込みベルト20L・20R、刈刃21等より構成される前処理機構が配され、この前処理機構は、刈取部Kの下部に横向きに配設される横伝動軸ケース18に支持されている。
この横伝動軸ケース18は、横支持杆16に平行リンク17・17にて連結されていて、この平行リンク17・17の回動にて左右スライド可能となっており、この横支持杆16は、刈取部Kの最後部にて横設される刈取入力軸ケース13より前方に突設固定された縦支持杆14の前端に固設されている。
【0010】
前処理機構への伝動は、図8、図9、図10に示すように、刈取入力軸ケース13内に、右端に刈取入力プーリー23を付設する刈取入力軸24が軸支されており、この刈取入力軸ケース13の中途部にて揺動可能に枢支され、かつ伸縮可能に前方に延設される揺動伝動軸ケース25内に軸支された揺動伝動軸26の後端がこの刈取入力軸24よりベベルギア噛合にて伝動されている。
この刈取入力軸24の前端が、右引起し装置22Rへの伝動軸である右引起し伝動軸27は、一方、分割伝動ケース28を介して、下方に右下部伝動軸29に伝動されて、横伝動軸ケース18内に軸支される横伝動軸に伝動されて、更にその左端より左引起し伝動軸31を立ち上げ、左引起し装置22Lに伝動している。
また、スターホイル19R・掻込みベルト20R・刈刃21への伝動軸を横伝動軸より分岐させており、スターホイル19L・掻込みベルト20Lは、このスターホイル19R・掻込みベルト20Rの駆動に従動させる。
【0011】
更に、刈取入力軸ケース13の左端には、搬送駆動軸ケース33が、扱深さ調節のために回動可能に枢支されていて、この搬送駆動軸ケース33内には、略上下方向に搬送駆動軸34が、この刈取入力軸24の左端にベベルギア噛合して軸支されている。
その上端に穂先搬送装置35の駆動スプロケット36、下端に縦搬送装置38の駆動スプロケットを固設して、穂先搬送装置35にて巻回する穂先搬送チェーン37、縦搬送装置38は、搬送駆動軸ケース33に対して、一体状に左右回動可能となっており、前記の如く、平行リンク17L・17Rの回動にて、後方に搬送された穀稈を保持し、更に後方に搬送して、脱穀部Daのフィードチェーン41に受け継ぐのである。
【0012】
次に、本発明の、コンバインの掻込み部について説明する。
図2に示すように、スターホイル19と掻込みベルトプーリ51の間に円筒状の掻込みベルトフランジ50を設けて、これらスターホイル19と掻込みベルトプーリ51と掻込みベルトフランジ50を合成樹脂にて一体成形して掻込ホイルAを構成している。
また、スターホイル支持部52が枢支軸56にベアリングを介して回転自在に枢支され、このスターホイル支持部52の周囲にボルト孔を開口して、一方、スターホイル19には前記ボルト孔に一致する位置にボルト孔と凹部19aを形成し、両者をボルト・ナットからなる連結部材53によってスターホイル19とスターホイル支持部52を固定している。前記凹部19a内には連結部材53のナット53aが収納され、スターホイル19の上面Jより連結部材53が突出しないようにしている。
【0013】
また、前記掻込みベルトプーリ51の外周部は、掻込みベルトフランジ50の外周部より、距離xだけ半径を長くして突出させて、段差部DAを形成している。
このように、構成することにより、この掻込みベルトフランジ50に穀稈が巻きついた場合に、前記段差部DAがあるため、穀稈が、この段差部DAを乗り越えられず、従って、ベルトプーリ溝部51a内に入ることによって生じる、掻込みベルト20のスリップ、はずれを防止でき、更に、この掻込みベルト20の倒れを防止することができる。
【0014】
そして、図3及び図4に示すように、前記掻込みベルトフランジ50内側において、掻込みベルトプーリ51から下方へリブ54が突出され、このリブ54と掻込みベルトフランジ50との間には底面視、放射状に連結部54a・54a・・・が配設されており、掻込みベルトプーリ51、掻込みベルトフランジ50、スターホイル19との間の剛性を高めている。
なお、このリブ54は掻込ホイルAと一体的に成形している。
【0015】
また、図5及び図6に示すように、前記スターホイル19下部に、このスターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を、スターホイル19から距離yだけ離れた位置に配設すると、穀稈が、掻込みベルト20、スターホイル19及びフランジ55の3点で支持されるため、穀稈の倒れを防止でき、また、スターホイル19と離した位置に、フランジ55を配設しているので、支持の距離が長くなり、安定して稈を搬送することができ、このフランジ55の搬送力により、雑草、切ワラ等がこのスターホイル19下部にたまり難くなるため、詰まり難くすることが可能となる。
【0016】
更に、図7に示すように、2条刈りコンバインにおいて、前記掻込みベルトフランジ50を、機体左側に株元を送る側、つまり、縦搬送装置38に受け継ぐ側のスターホイル19L下部に配設するだけで、このスターホイル19部での稈の倒れやこのスターホイル19への稈の巻きつきを防止することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
従来はスターホイル、掻込みベルトフランジ及び掻込みベルトプーリがそれぞれ独立して構成され、互いに連結された構成としていたが、本発明のように構成することにより、コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリとスターホイルの間に掻込みベルトフランジを設け、この掻込みベルトプーリとスターホイルと掻込みベルトフランジを合成樹脂により一体成形したことによって、組立工数や部品点数を削減し、重量も軽減させることができる。
また、一体成形物であるため、掻込んだ穀稈のくい込む間隙がなくなり、稈が突起に引っ掛かることによる、穀稈の巻き込みを防止することが可能となる。
また、前記スターホイルとスターホイル支持部とを連結部材にて連結し、このスターホイルの連結部における連結部材の頭部をスターホイルの凹部に収納したことによって、このスターホイルの上面には突起物がないので、稈が突起に引っ掛かることによる、穀稈の巻き込みを防止することが可能となる。
また、該スターホイル支持部52から距離yだけ離れた下部に、前記スターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を固設したので、穀稈が、掻込みベルト20、スターホイル19及びフランジ55の3点で支持されるため、穀稈の倒れを防止でき、また、スターホイル19と離した位置に、フランジ55を配設しているので、支持の距離が長くなり、安定して稈を搬送することができ、このフランジ55の搬送力により、雑草、切ワラ等がこのスターホイル19下部にたまり難くなるため、詰まり難くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの正面図である。
【図2】スターホイルの側断面図である。
【図3】掻込ホイルの底面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】掻込ホイル下部位置にフランジを配設した実施例の側面断面図である。
【図6】同じく底面図である。
【図7】前処理機構を示す平面図である。
【図8】刈取部の側面図である。
【図9】刈取部の前処理機構の下方支持構造を示す平面図である。
【図10】同じく左右スライド構造を示す平面図である。
【図11】従来のスターホイルの構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
A 掻込ホイル
J スターホイル上面
19 スターホイル
20 掻込みベルト
50 掻込みベルトフランジ
51 掻込みベルトプーリ
52 スターホイル支持部
53 連結部材
53a 連結ナット
54 リブ
Claims (1)
- コンバインの掻込み装置において、掻込みベルトプーリ51とスターホイル19の間に掻込みベルトフランジ50を設け、この掻込みベルトプーリ51とスターホイル19と掻込みベルトフランジ50を合成樹脂により一体成形し、
前記スターホイル19の下部に、軸受を介して枢支軸56に回転自在に枢支するスターホイル支持部52を固設し、該スターホイル19とスターホイル支持部52とを連結部材53にて連結し、このスターホイル19の連結部における連結部材53の頭部をスターホイル19の凹部19aに収納し、
該スターホイル支持部52から距離yだけ離れた下部に、前記スターホイル19の歯底径Dより大きな径D1を有するフランジ55を固設したことを特徴とするコンバインの掻込み装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02043895A JP3625885B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | コンバインの掻込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02043895A JP3625885B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | コンバインの掻込み装置 |
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