JP3625614B2 - 機器の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信波が物体によって反射された反射波を受信することにより、物体検知を行い、検知結果に基づき機器に備えられた機能を制御する機器の制御装置に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】
従来から、送信波が物体によって反射された反射波を受信することにより、物体検知を行い、検知結果に基づき機器に備えられた機能を制御する機器の制御装置において、機器の使用終了直後は送信波の送信周波数を高くし、所定時間経過後には送信波の送信周波数を低くすることによって、平均的な送信周波数を下げて省エネルギーを図るものは公知であった。
【0003】
このものは、機器の使用終了直後は次なる使用の可能性が高いとする思想に鑑み、機器使用の可能性が高い使用終了直後は、送信周波数を高くして物体検知の応答性を確保し、機器使用の可能性が低い使用終了所定時間経過後は、送信周波数を低くして省エネルギーを図るものであった。
【0004】
しかしながら、洗面台の自動水栓を例に取ると、夜間に使用が続くことは稀であるため、毎朝最初の使用時には必ず送信周波数が低くなって応答性が低下し、手を差し出しても中々吐水が開始されないという使用者の不満があった。
【0005】
本発明は、送信波が物体によって反射された反射波を受信することにより、物体検知を行い、検知結果に基づき機器に備えられた機能を制御する機器の制御装置において、省エネルギーと物体検知の精度確保という2つの要求を満たすことができる機器の制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明は、送信波が物体によって反射された反射波を受信することにより、物体検知を行い、該検知結果に基づき機器に備えられた機能を制御する機器の制御装置において、前記送信波を所定の周波数で間欠的に送信する送信制御手段と、周期的に計時を行うタイマー手段と、該タイマー手段の計時時間に応じて前記周波数を設定する周波数設定手段とを備えたことにより、機器の使用可能性が高い時間帯には周波数を高くして物体検知の応答性を確保し、機器の使用可能性が低い時間帯には周波数を低くして省エネルギーを図ることができる。
【0007】
周期的に計時を行うタイマー手段を用いているのは、機器の使用パターンは1日、1週間、1年等の使用者の生活パターンに起因しているという考えに基づいており、タイマー手段の実施形態としては、24時間タイマーや、週間、年間カレンダーを用いることが好ましい。
【0008】
タイマー手段の計時時間をどのように利用するかについては、所定の関数を用いてタイマー手段の計時時間に応じて周波数を算出することも可能であるが、タイマー手段の周期を分割した複数の時間帯毎に、周波数を設定するために必要な情報を記憶しておくことが好ましい。
【0009】
周波数を設定するために必要な情報については、夜間の周波数が昼間より低くなり、日曜の周波数が平日より低くなるような情報を予め記憶させておくことが可能であるが、好適な実施形態としては、機器の使用の有無を検知する検知手段を備えるとともに、現在の時間帯の少なくとも1周期前の時間帯における機器の使用状況に基づき、現在の時間帯の周波数を設定することにより、1つの時間帯においても周波数が変更可能となり、過去の使用実績に応じて適切な周波数が設定できる。
【0010】
ここで、実施形態としては、1周期前の時間帯における機器の使用状況を記憶させない形態と、記憶させる形態とが考えられるが、前者の形態では、1周期前の時間帯において機器の使用状況に基づき1周期後の時間帯の周波数を予め設定しておき、周波数自体を記憶させることができる。
【0011】
一方、後者の形態では、少なくとも1周期前の時間帯終了時にその時間帯における機器の使用状況を記憶させ、その記憶内容に基づき少なくとも現在の時間帯の周波数を設定することができる。さらに、同一の時間帯における機器の使用状況を複数周期に亘って複数記憶する形態をとることにより、蓄積された機器の使用状況に応じて適切な周波数が設定できる。
【0012】
次に、周波数設定方法の実施形態としては、少なくとも高低2つの周波数が設定可能であり、少なくとも1周期前の時間帯における機器の使用状況に基づき、現在の時間帯の使用頻度が所定回数未満となることが予想される場合は低い周波数に設定するとともに、現在の時間帯の使用頻度が所定回数以上となることが予想される場合は高い周波数に設定することができる。
【0013】
ここで、使用頻度と対比する所定回数を1回とすれば、使用有りが予想されると低い周波数に設定し、使用無しが予想されると高い周波数に設定することになるが、所定回数は任意の回数とすることができる。
【0014】
また、設定可能な周波数は必ずしも2段階でなくとも、3段階以上にすることも可能であり、例えば1時間当りの使用回数が無い場合は低い周波数とし、1回なら中程度の周波数、2回以上なら高い周波数とすることができる。
【0015】
さらなる実施形態としては、低い周波数に設定された時間帯に使用頻度が所定回数以上になった場合、その時間帯の周波数を高い周波数に設定することができる。すなわち、所定回数が1回の場合を例に取ると、所定の時間帯の開始後、機器の使用があると直ぐに周波数が高くなるため、その時間帯の残り時間には物体検知の応答性を確保することができる。
【0016】
他の実施形態としては、所定回数が1回に設定されているものにおいて、全ての時間帯について使用が無いことが予想されている場合、1つの時間帯で使用があると、他の時間帯に対して高い周波数を設定することができる。すなわち、全ての時間帯について使用が無い場合とは、家庭であれば旅行に出かけた場合とか、オフィスであれば休暇中の場合とかが想定されるが、これらの場合、1つの時間帯で使用があったということは、旅行や休暇が終了し、他の時間帯でも使用される可能性があることを示しているため、予め周波数を高くしておいて他の時間帯の物体検知の応答性を確保することが望ましいのである。
【0017】
ここで、周波数を高くする他の時間帯としては、全ての時間帯を対象とすることも考えられるが、洗面台の自動水栓等であれば元々使用される可能性が低い夜間(20時〜6時)まで周波数を高くしてしまい、省エネルギー効果が得られない問題が生じてしまう。そこで、通常使用がある時間帯(7時〜19時)のみを対象とすればこのような問題は解決できるのである。
【0018】
別の実施形態としては、所定回数が1回に設定されているものにおいて、高い周波数に設定されたにもかかわらず時間帯終了時の使用が無い時間帯が複数ある場合、使用が有ることが予想される他の時間帯に対して、低い周波数を設定することができる。すなわち、高い周波数に設定されたにもかかわらず時間帯終了時の使用が無い時間帯が複数ある場合とは、先述した旅行や休暇が発生した場合が想定されるため、予め他の時間帯の周波数を低くしておいて省エネルギー効果を確保することが望ましいのである。
【0019】
しかしながら、高い周波数に設定されたにもかかわらず時間帯終了時の使用が無い時間帯が複数あっても、それらの時間帯より所定時間前に使用が有った時間帯が存在する場合は、所定時間前には建物内に人が存在した事実があるわけだけから、先述した旅行や休暇が発生したと見做すのは早計であると判断し、他の時間帯に対する低い周波数の設定を行わないのである。ここでいう所定時間については、機器の設置場所や使用者の使用パターンに応じて適宜設定される。
【0020】
しかしながら、高い周波数に設定されたにもかかわらず時間帯終了時の使用が無い時間帯が複数あっても、それらの時間帯の間に使用が有った時間帯が存在する場合は、一時的に機器の使用パターンに変化があったに過ぎず、先述した旅行や休暇が発生したわけではないため、他の時間帯に対する低い周波数の設定を行わないことにより、他の時間帯における物体検知の応答性を不用意に低下させることがないのである。
【0021】
以上は、送信波の周波数に着目したものであったが、本発明ではこのような機器の制御装置に限定されない次のような構成を採用することが可能である。すなわち、送信波が物体によって反射された反射波を受信することにより、物体検知を行い、検知結果に基づき機器に備えられた機能を制御する機器の制御装置において、送信波を送信し、反射波を受信処理するとともに、電力消費量は比較的大きいが物体検知の精度が比較的高い第1のモードと、物体検知の精度は比較的小さいが電力消費量が比較的低い第2のモードと、を有する送受信制御手段と、周期的に計時を行うタイマー手段と、タイマー手段の計時時間に応じて、前記第1、第2のモードを選択するモード選択手段とを備えることにより、第1のモードでは物体検知の精度が確保され、第2のモードでは省エネルギーが実現されるため、全体としては物体検知の精度確保と省エネルギーとの両方を満たすことができる。
【0022】
具体的には、モード選択手段は、タイマー手段の計時時間に応じて機器が使用される可能性について判断し、機器が使用される可能性が高いと判断される場合には第1のモードを選択し、機器が使用される可能性が低いと判断される場合には第2のモードを選択するのが好ましい。
【0023】
また、各モードの実施形態として、第1のモードでは、送信波の送信に必要な電力を比較的大きくし、第2のモードでは、送信波の送信に必要な電力を比較的小さくする形態や、第1のモードでは、受信波の受信処理に必要な電力を比較的大きくし、第2のモードでは、受信波の受信処理に必要な電力を比較的小さくする形態を採ることが可能である。
【0024】
前者の形態は、さらに、第1のモードでは、送信波の送信のための投光素子に流す電流を比較的大きくし、第2のモードでは、投光素子に流す電流を比較的小さくする形態と、第1のモードでは、送信波の送信周波数を比較的大きくし、第2のモードでは、周波数を比較的小さくする形態を採ることが可能である。
【0025】
後者の形態は、第1のモードでは、受信波をA/D変換する回数を第2のモードよりも多くすることにより、第2のモードではA/D変換の回数が少ないため省エネルギーがなされ、第1のモードではA/D変換の回数が多いため、例えば複数の変換結果の平均値を算出して物体検知に供するようにすれば、物体検知を精度良く行うことができるのである。
【0026】
以上述べてきた実施形態は、省エネルギー効果が大きいという観点からは、機能を制御する際の電源として電池を用いる機器に対して適用するのが望ましく、さらに好適には、洗面台や台所、小便器等の自動水栓に適用するのが望ましい。なぜなら、これらの製品は使用者や施工業者の心理的不安の回避ために、水と電気の分離という課題を有しており、機能を制御する際の電源として電池を用いる場合が多いからである。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る水制御装置の回路構成を示す。この水制御装置は、例えば、洗面台やトイレ室内の手洗い用シンクのような水周り設備に設置されるものである。
【0028】
上記装置は、図示のように、人体の一部である手等を検出するためのセンサ部1と、自動水栓(図示しない)を開/閉するバルブ(図示しない)を駆動するバルブ駆動部3と、センサ部1やバルブ駆動部3を制御する信号処理部5と、上記各部へ給電するための直流電源7(電池)とを備える。
【0029】
センサ部1は、投光素子9と、受光素子11と、センサ回路13と、トランジスタ15とを備える。
【0030】
投光素子9は、発光ダイオードからなっており、センサ回路13が駆動状態におかれているとき、トランジスタ15及びセンサ回路13を通じた直流電源7からの給電を受けて駆動し、例えば赤外線や可視光等の所定の光を所定の角度で投光する。
【0031】
受光素子11は、例えばフォトダイオードからなっており、センサ回路13が駆動状態におかれているとき、トランジスタ15及びセンサ回路13を通じた直流電源7からの給電を受けて駆動し、受光した光量に応じた大きさの電流(光電流)を出力する。
【0032】
センサ回路13は、トランジスタ15がオン動作し、且つ、後述するマイクロコンピュータ(マイコン)29から指令信号が出力されたとき起動して、投光素子9及び受光素子11を駆動する。そして、受光素子11が受光した反射光のレベルを検知して所定の信号処理を施すことにより、反射光のレベルに応じた電圧信号(アナログ信号)を生成して出力する。
【0033】
トランジスタ15は、マイコン29からの制御信号に基づいてスイッチング動作し、直流電源7からセンサ回路13への駆動電源の給電を断/続する。
【0034】
バルブ駆動部3は、上述したバルブ(図示しない)を駆動するためのラッチングソレノイド17と、各々がマイコン29からの指令信号に基づいてスイッチング動作する4個のトランジスタ19〜25とを備えたHブリッジ回路27によって構成されている。
【0035】
このHブリッジ回路27は、例えばトランジスタ21、23が共にオン動作することにより直流電源7からトランジスタ21、ソレノイド17、トランジスタ23を経て直流電源7に至る閉ループを形成したとき、ソレノイド17がバルブ(図示しない)を開方向に駆動する。上記とは逆に、トランジスタ19、25が共にオン動作することにより直流電源7からトランジスタ19、ソレノイド17、トランジスタ25を経て直流電源7に至る閉ループを形成したとき、ソレノイド17がバルブ(図示しない)を閉方向に駆動するようになっている。
【0036】
信号処理部5は、マイコン29と、発振子31とを備える。発振子31は、マイコン29が動作するのに必要なクロックパルスを生成して、これをマイコン29に出力する。
【0037】
マイコン29は、センサ回路31と、トランジスタ15と、Hブリッジ回路27を構成するトランジスタ19〜25とを制御するもので、これら各部を制御するための演算処理動作を行うCPUを始め、制御プログラムを格納し、必要データを記憶するメモリや、入出力部(何れも図示しない)等を備える。
【0038】
マイコン29が格納している制御プログラムの1つとしては、トランジスタ15をオンする制御信号及びセンサ回路13を起動させる指令信号の出力タイミング制御があり、この制御信号及び指令信号を間欠的に出力することにより、投光素子9からの投光が間欠に行われるようになるのである。
【0039】
本実施形態に示すマイコン29は、この投光素子9からの投光周期(周波数)を制御する点に特徴を有しているものであり、これを図2に示すフローチャートを用いて詳説する。
【0040】
まず、電源オン等によって投光周期がリセットされると(S101)、先述した制御信号及び指令信号を出力して、トランジスタ15をオンしてセンサ回路13を起動して、投光素子9からの投光を行う(S102)。
【0041】
続いて、受光素子11による受光があるか確認し(S103)、受光があって図示しない自動水栓から吐水中でなければ(S104)、Hブリッジ回路27に通電して図示しないバルブを開駆動して吐水を開始し(S105)、自動水栓の使用が有ったことを示すフラグに1を立てる(S106)。
【0042】
一方ステップS103で受光を確認し、受光がなくて吐水中ならば(S107)、Hブリッジ回路27に通電して図示しないバルブを閉駆動して吐水を停止する(S108)。
【0043】
以上のような処理の後は、現在の時間帯における自動水栓の未使用日数に達したか確認し(S109)、7日に達したならば現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低いと判断して、投光周期を長めの2秒に設定する(S110)。
【0044】
一方、未使用日数が7日に達していないならば、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が高いと判断して、投光周期を短めの0.5秒に設定する(S111)。
【0045】
ここで、ステップS109で出てきた”現在の時間帯における自動水栓の未使用日数”について、図3に示す表を用いて説明する。
【0046】
すなわち、マイコン29は24時間タイマーを有するとともに、24時間を24分割した時間帯(1時間)毎に未使用日数を記憶しており、表では、時間帯毎に、使用があると(○)未使用日数が0にリセットされて投光周期を0.5秒(2Hz)にし、使用がないと(×)未使用日数に+1がカウントされて、その後未使用日数が7日に達すると投光周期を0.5秒から2秒(1/2Hz)へと大きくする様子がわかるようになっており、電源オンから7日目を示す4番目の表をみればわかるように、自動水栓が通常使用される時間帯であるH=7〜15の間は投光周期を小さくして、手が差し出されると直ぐに吐水できるような状態とし、自動水栓が通常使用されない時間帯であるH=16〜6の間は投光周期を大きくして、直流電源7の長寿命化を図っているのである。
【0047】
図2のフローチャートに戻って、ステップS110、S111の後は、先述した24分割した時間帯が終了したか否か確認し(S112)、終了していなければステップS101に戻って処理を継続し、終了していれば24分割した時間帯の長さを決定するタイマーをリセットし(S113)、この時間帯において自動水栓の使用があったかについて確認する(S114)。
【0048】
この時間帯において使用があれば未使用日数を0にリセットし(S115)、使用がなければ(S116)未使用日数に+1をカウントし、その後自動水栓の使用が有ったことを示すフラグをリセットして次の時間帯に備え(S117)、時間帯を示す値であるHに+1をカウントし(S118)、次の時間帯の処理へと移行する(S119)。
【0049】
尚、本実施形態では24時間タイマー用いているため、時間帯を示す値であるHが24に達すると0にリセットするように構成している(S120)。
【0050】
以上の実施形態は、24時間タイマーを有する構成であったが、1週間タイマーを用いることも可能である。その場合、ステップS120に代えて、時間帯を示す値であるHが24×7に達すると0にリセットするとともに、ステップS109に代えて、未使用日数が2日を超えたか確認するように構成すれば、2週間連続して自動水栓が使用されなかった時間帯の投光周期を長めの2秒に設定することができるのである。
【0051】
図4は、図2のフローチャートの変形例であり、ステップS106の次にステップS201が挿入される点を除き、図2と同じである。
【0052】
このような実施形態では、受光素子11による受光があると(S103)、ステップS112による当該時間帯の終了を待たずに未使用日数を0にリセットするため(S201)、当該時間帯の残り時間は、全て投光周期が2秒に設定されるのである(S110)。
【0053】
この様子を示すものが図5の表であり、上から5番目の表に前述した特徴が示されている。
【0054】
すなわち、上から4番目の表では、未使用日数が7日に達したためにH=17の投光周期が2秒(1/2Hz)になっているが、上から5番目の表では、H=17の時間帯中に使用が有ると、H=17の時間帯が終了するのを待たずに投光周期を2秒から0.5秒(2Hz)へと小さくするのがわかる。
【0055】
図6は、図4のフローチャートの変形例であり、図4とは、ステップS201の近傍にステップS301、ステップS302が挿入された点が異なる。
【0056】
このような実施形態では、受光素子11による受光があると(S103)、まず、全ての時間帯の未使用日数が7日に達しているか確認し(S301)、全ての時間帯の未使用日数が7日に達していなければ、通常の使用状態と判断して当該時間帯の未使用日数のみを0にリセットするが(S201)、7日に達していれば、旅行や長期休暇等があってそれが終了したと判断して全ての時間帯の未使用日数を0にリセットする(S302)。
【0057】
そして、未使用日数が0にリセットされた他の時間帯では、その時間帯が開始した時点で未使用日数が0、すなわち投光周期が短めの0.5秒に設定されていることになるのである。
【0058】
この様子を示しているのが図7であり、全ての時間帯の投光周期が2秒(1/2Hz)の状態でH=7の時間帯に使用がなされると、全ての時間帯の投光周期が0.5秒(2Hz)になることがわかる。
【0059】
このようにすれば、旅行や長期休暇等があって全ての時間帯の未使用日数が7日を超え、全ての時間帯の投光周期が長めの2秒になっていたとしても、旅行や長期休暇等が終了して何れか1つの時間帯で使用があれば、全ての時間帯の投光周期を短めの0.5秒にするため、旅行や長期休暇等から戻った使用者が自動水栓の使用時に応答性の悪さを感じることが未然に防止できる。
【0060】
尚、図6のステップS302では、全ての時間帯の未使用日数を0にリセットしていたが、全ての時間帯に代えて他の一部の時間帯の未使用日数を0にリセットする変形例も可能である。
【0061】
この様子を示しているのが図8であり、全ての時間帯の投光周期が2秒(1/2Hz)の状態でH=7の時間帯に使用がなされると、H=7〜19の時間帯の投光周期が0.5秒(2Hz)になることがわかる。
【0062】
このようにすれば、通常使用されることのない時間帯のH=20〜6について同時に投光周期を短めの0.5秒にすることがなく、省エネルギーを図ることができる。
【0063】
図9は、図4のフローチャートの別の変形例であり、図4とは、ステップS106の次にステップS401が、ステップS109の次にステップS402が、ステップS116の次にステップS403、S404、S405が挿入された点で異なる。
【0064】
このような実施形態では、受光素子11による受光があると(S103)、後述する休日カウンタを0にリセットした後(S401)、現在の時間帯における自動水栓の未使用日数が7日に達したか確認し(S109)、7日に達しているならば現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低いと判断して、投光周期を長めの2秒に設定する(S110)。
【0065】
一方、7日に達していなくても、休日カウンタが24に達しているならば(S402)、現在自動水栓が設置されている建物には人が存在せず現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低いと判断して、投光周期を長めの2秒に設定し(S110)、休日カウンタが24に達していないならば(S402)、自動水栓が設置されている建物に人が存在しないとは判断せず、かつ現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が高いと判断して、投光周期を短めの0.5秒に設定する(S111)。
【0066】
その後図4のフローチャートと同じ処理を経た後、現在の時間帯に自動水栓の使用がなかった場合には(S114)、未使用日数が7日に達したか確認し(S403)、未使用日数が7日に達しているならば、元々使用可能性が低い時間帯に使用がなかったに過ぎず、建物内に人が存在しないとは判断できないため、休日カウンタを22にセットする(S404)。
【0067】
一方、未使用日数が7日に達していないならば、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかったわけであるから、建物内に人が存在しない可能性が有ると判断し、休日カウンタに+1をカウントする(S405)。
【0068】
すなわちこのフローチャートでは、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかった時間帯が2回発生すると、建物内に人が存在しない可能性が高いと判断して、投光周期を長めの2秒に設定するが、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかった時間帯が2回発生したとしても、その間に使用があった時間帯が存在すると、建物内に人が存在しないとは判断できないことを示している。
【0069】
また、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかった時間帯が2回連続したとしても、その直前に使用があった時間帯が存在すると、建物内に人が存在しないとは判断できないことを示しているのである。
【0070】
この様子を示しているのが図10であり、上から2番目の表は、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかった時間帯がH=7〜15と連続したため、建物内に人が存在しない可能性が高いと判断して、H=9〜15の時間帯の投光周期が0.5秒(2Hz)から2秒(1/2Hz)へと大きくなったことを示している。
【0071】
一方、上から3番目の表は、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかった時間帯がH=7〜8と連続したため、建物内に人が存在しない可能性が高いと判断して、H=9の時間帯の投光周期を0.5秒(2Hz)から2秒(1/2Hz)へと大きくしたが、その後H=10の時間帯に使用があったため、その後のH=11〜15の時間帯では、使用可能性が高い時間帯にも拘わらず使用がなかった時間帯が連続しているにもかかわらず、投光周期が0.5秒(2Hz)のままであることを示している。
【0072】
次に、本発明の他の実施形態として、前述したフローチャートにおけるステップS102、S103に関するセンサ駆動サブルーチンを図11に示す。
【0073】
まず、マイコン29からの制御信号出力によりトランジスタ15をオンし(S501)、同じく指令信号出力によりセンサ回路13を起動して、投光素子9からの投光を行う(S502)。そして、1msecのディレイ時間後に(S503)、受光素子11による受光をA/D変換する(S504)。
【0074】
その後、現在の時間帯における自動水栓の未使用日数に達したか確認し(S505)、7日に達していないならば現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が高いと判断して、再度、受光素子11による受光をA/D変換した後(S506)、2回のA/D変換値を平均してA/D変換値とする(S507)。
【0075】
一方、未使用日数が7日に達しているならば、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低いと判断して、再度のA/D変換は行わない。
【0076】
以上の処理の後は、トランジスタ15をオフしてセンサ回路13への通電停止した後(S508)、A/D変換値が所定の閾値以上か否か確認し(S509)、閾値以上ならば受光があった、すなわち対象空間内に物体が存在すると判断し(S510)、閾値未満ならば受光がなかった、すなわち対象空間内に物体が存在しないと判断して(S511)、処理を終了する。
【0077】
このように、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が高い場合には、A/D変換を2回行い、受光の有無検知、すなわち物体検知の精度を高めることができる。
【0078】
一方、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低い場合には、A/D変換を1回で済まして、電力消費量を低減することができる。
【0079】
続いて、センサ駆動サブルーチンの他の実施形態を図12を用いて説明する。まず、図11と同様にトランジスタ15をオンした後(S601)、現在の時間帯における自動水栓の未使用日数に達したか確認する(S602)。
【0080】
7日に達していないならば、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が高いと判断して、投光素子9からの投光電流を大きめにセットした後(S603)、図11と同様にセンサ回路13を起動して、投光素子9からの投光を行う(S604)。そして、1msecのディレイ時間後に(S605)、受光素子11による受光を2回A/D変換し(S606、607)、2回のA/D変換値を平均してA/D変換値とする(S608)。
【0081】
一方、未使用日数が7日に達しているならば、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低いと判断して、投光素子9からの投光電流を小さめにセットした後(S609)、センサ回路13を起動して投光素子9からの投光を行う(S610)。そして、1msecのディレイ時間後に(S611)、受光素子11による受光を1回A/D変換する(S612)。
【0082】
以上の処理の後は、図11のステップS508〜511と同じ処理を行う(S613〜616)。
【0083】
このように、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が高い場合には、A/D変換を2回行うだけでなく、投光電流を大きく設定しているため、受光の有無検知、すなわち物体検知の精度を高めることができる。
【0084】
一方、現在の時間帯における自動水栓の使用可能性が低い場合には、A/D変換を1回で済ますだけでなく、投光電流を小さく設定しているため、電力消費量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る水制御装置の回路構成図
【図2】マイコン29による処理を示すフローチャート
【図3】図2の処理によるパラメータの変遷を示す図
【図4】図2のフローチャートの変形例
【図5】図4の処理によるパラメータの変遷を示す図
【図6】図4のフローチャートの変形例
【図7】図6の処理によるパラメータの変遷を示す図
【図8】図6の変形例の処理によるパラメータの変遷を示す図
【図9】図4のフローチャートの別の変形例
【図10】図9の処理によるパラメータの変遷を示す図
【図11】センサ駆動に関するサブルーチン
【図12】同サブルーチンの他の実施形態
【符号の説明】
1…センサ部、3…バルブ駆動部、5…信号処理部、7…直流電源(電池)
9…投光素子、11…受光素子、13…センサ回路
17…ラッチングソレノイド、29…マイコン
Claims (2)
- 送信波の物体によって反射された反射波を受信することにより、物体検知を行い、該検知結果に基づき機器に備えられた機能を制御する機器の制御装置において、
前記機器の使用の有無を検知する検知手段と、
前記送信波を所定の周波数で間欠的に送信する送信制御手段と、
1日又は1週間を周期として計時を行うタイマー手段と、
前記周期を分割した複数の時間帯毎に、機器の使用状況を複数周期に亘って記憶する記憶手段と、
前記複数の時間帯毎に、前記周波数を設定する周波数設定手段と、
を備え、
前記周波数設定手段が、少なくとも比較的高周波の第1の周波数と比較的低周波の第2の周波数との周波数が設定可能であり、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記使用状況により、現在の時間帯における使用頻度が所定回数未満となることが予想される場合は、前記周波数を第2の周波数に設定すると共に、現在の時間帯における使用頻度が前記所定回数以上となることが予想される場合は、前記周波数を第1の周波数に設定することを特徴とする機器の制御装置。 - 前記周波数設定手段が、前記第2の周波数が設定された時間帯における使用頻度が所定回数以上になった場合に、前記第2の周波数に変えて前記第1の周波数を設定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の機器の制御装置。
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JP9-114949 | 1997-03-28 | ||
JP14838197A JP3625614B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-04-30 | 機器の制御装置 |
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JPH10325163A JPH10325163A (ja) | 1998-12-08 |
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Family Applications (1)
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