JP3456101B2 - 物体検知装置 - Google Patents

物体検知装置

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JP3456101B2
JP3456101B2 JP29578396A JP29578396A JP3456101B2 JP 3456101 B2 JP3456101 B2 JP 3456101B2 JP 29578396 A JP29578396 A JP 29578396A JP 29578396 A JP29578396 A JP 29578396A JP 3456101 B2 JP3456101 B2 JP 3456101B2
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義行 金子
章己 山中
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には物体検知
装置に関わり、特に、光等の伝播波の反射波を利用して
物体の接近又は離脱を検知する物体検知装置に関する。
本明細書においては、物体の一例としての人体を例にと
り説明する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動給水装置や温水洗浄装置や自
動水栓装置において、物体検知装置として反射型の非接
触アクティブセンサを用いた装置が知られている。中で
も特に、自動水栓装置では、洗面台等に設置した物体検
知装置が洗面台のスパウト(噴出口)下方に手等の物体
を検出すると、自動的に水栓を開いてスパウトから吐水
させる構成の装置が周知である。この装置では、物体検
知装置が光や超音波等の伝播波をスパウト下方に向けて
発射し、その反射レベルを測定してこのレベルと閾値と
の比較結果からスパウト下方に存在する物体を検知する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動給水装
置や温水洗浄装置の場合、検知対象物体から反射した伝
播波以外に、周囲の壁に反射した伝播波が物体検知装置
に戻ってくるため、反射波のレベル補正や閾値の更新等
を行なわないと検知対象物体の存否を確認できないとい
う問題がある。また、自動水栓装置の場合にも、上記と
同様に検知対象物体から反射した伝播波以外に、洗面台
のボウル内底面に反射した伝播波が物体検知装置に戻っ
てくる不具合があるのに加えて、スパウトからの吐出水
や、上記ボウルの汚れや、上記ボウルの経時変化等が外
乱として物体検知に悪影響を及ぼす。そのため、やはり
反射波のレベル補正や閾値の更新等を行なわないと検知
対象物体の存否を確認できないという問題があった。
【0004】そこで、上記問題に対処するための手段と
して、物体検知装置に戻ってくる反射波のレベルを統計
的に処理して検知対象物体の存否を判定する方式が出願
されている(特願平5―第336916号)。
【0005】また、上述した各装置において、物体検知
装置と共に手動の吐水スイッチを備えた方式のものも知
られている。例えば、この方式を適用した自動水栓装置
において、通常の手洗い等には物体検知装置のセンサ機
能を使用するが、水溜めや洗い物等の際にはセンサ機能
による吐水では不便な場合があるため、手動の吐水スイ
ッチによって連続して吐水するようにした構成のものも
ある。この装置では、センサ機能を作動させて吐水を行
なった場合に、吐水が途中で止まってしまったり不用意
に吐水してしまう不具合があるので、手動の吐水スイッ
チに加えて更にセンサ機能を停止させるスイッチを備え
たものも提案されている(実開平2―6770号公報参
照)。
【0006】更に、手動の吐水スイッチや、センサ機能
停止スイッチや、センサ出力の統計的な処理を行なう手
段等を組合せた構成の装置も実用化されている。この装
置では、センサ機能停止スイッチ操作時に物体検知装置
の駆動を停止させることにより、センサ機能による吐水
を禁止する方法が採用されている。この方法には、ソフ
ト処理が簡単であるという利点と、電池等を駆動電源と
する場合に消費電力を抑制することができるという利点
がある。
【0007】しかし、センサ出力の統計的処理によって
検知対象物体の存否を判定する方式では、センサ機能を
停止させると、例えば洗面器に物が置かれる等の、吐水
を判定するのに必要な条件である洗面器の状態変化があ
っても、それを認識できないから、センサ機能停止が解
除されたときに装置が誤動作する虞があった。
【0008】従って本発明の目的は、機能停止時におい
ても検知対象物体の存否を判定するのに必要な状態変化
を認識することを可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
う物体検知装置は、送信された伝播波の反射波を受信し
て、受信した反射波の値に応じた信号を出力する反射波
受信手段と、上記受信した反射波の値が所定値以下で変
動する状態が所定時間以上継続したとき、上記反射波の
値を被検知物体が存在しないと判断するための基準値に
設定する判断基準値設定手段と、上記反射波の値と上記
判断基準値との比較に基づいて、被検知物体の有無を判
定して、判定した結果を出力する判定手段と、上記判定
手段の駆動を一時的に停止させるモードを設定するモー
ド設定手段と、を備え、上記モード設定手段によって上
記モードが設定されたとき、上記判定手段の駆動を一時
的に停止させると共に、上記反射波受信手段及び上記判
断基準値設定手段の駆動については継続させるようにし
ている。
【0010】本発明の第2の観点に従う水制御装置は、
送信された伝播波の反射波を受信して、受信した反射波
の値に応じた信号を出力する反射波受信手段と、上記受
信した反射波の値が所定値以下で変動する状態が所定時
間以上継続したとき、上記反射波の値を被検知物体が存
在しないと判断するための基準値に設定する判断基準値
設定手段と、上記反射波の値と上記判断基準値との比較
に基づいて、被検知物体の有無を判定して、判定した結
果を出力する判定手段と、上記判定手段からの被検知物
体の有無に係わる判定結果に基づいて、水供給を制御す
る水制御手段と、上記水制御手段の駆動を一時的に停止
させるモードを設定するモード設定手段と、を備え、上
記モード設定手段によって上記モードが設定されたと
き、上記判定手段の駆動を停止させると共に、上記反射
波受信手段及び上記判断基準値設定手段の駆動について
は継続させるようにしている。
【0011】本発明の第2の観点に係る好適な実施形態
では、上記モード設定手段によって上記モードが設定さ
れているとき、手動による水供給の制御を行うための手
動制御手段を更に備える。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態に係る水制御
装置の回路構成を示す。
【0017】この水制御装置は、例えば、洗面台やトイ
レ室内の手洗用シンクのような水廻り設備に設置される
ものである。
【0018】上記装置は、図示のように、人体の一部で
ある手等を検出するためのセンサ部1と、自動水栓(図
示しない)を開/閉するバルブ(図示しない)を駆動す
るバルブ駆動部3と、センサ部1やバルブ駆動部3を制
御する信号処理部5と、上記各部へ給電するための直流
電源7とを備える。
【0019】センサ部1は、投光素子9と、受光素子1
1と、センサ回路13と、トランジスタ15とを備え
る。
【0020】投光素子9は、発光ダイオードから成って
おり、センサ回路13が駆動状態におかれているとき、
トランジスタ15及びセンサ回路13を通じた直流電源
7からの給電を受けて駆動し、例えば赤外線や可視光等
の所定の光を所定の角度で投光する。
【0021】受光素子11は、例えばフォトダイオード
から成っており、センサ回路13が駆動状態におかれて
いるとき、トランジスタ15及びセンサ回路13を通じ
た直流電源7からの給電を受けて駆動し、受光した光量
に応じた大きさの電流(光電流)を出力する。
【0022】センサ回路13は、トランジスタ15がオ
ン動作し、且つ、後述するマイクロコンピュータ(マイ
コン)29から指令信号が出力されたとき起動して、投
光素子9及び受光素子11を駆動する。そして、受光素
子11が受光した反射光のレベルを検知して所定の信号
処理を施すことにより、反射光のレベルに応じた電圧信
号(アナログ信号)を生成して出力する。
【0023】トランジスタ15は、マイコン29からの
制御信号に基づいてスイッチング動作し、直流電源7か
らセンサ回路13への駆動電源の給電を断/続する。
【0024】バルブ駆動部3は、上述したバルブ(図示
しない)を駆動するためのラッチングソレノイド17
と、各々がマイコン29からの指令信号に基づいてスイ
ッチング動作する4個のトランジスタ19〜25とを備
えたHブリッジ回路27によって構成されている。
【0025】このHブリッジ回路27は、例えばトラン
ジスタ21、23が共にオン動作することにより直流電
源7からトランジスタ21、ソレノイド17、トランジ
スタ23を経て直流電源7に至る閉ループを形成したと
き、ソレノイド17がバルブ(図示しない)を開方向に
駆動する。上記とは逆に、トランジスタ19、25が共
にオン動作することにより直流電源7からトランジスタ
19、ソレノイド17、トランジスタ25を経て直流電
源7に至る閉ループを形成したとき、ソレノイド17が
バルブ(図示しない)を閉方向に駆動するようになって
いる。
【0026】信号処理部5は、マイコン29と、発振子
31と、吐水スイッチ33と、センサ切りスイッチ35
とを備える。
【0027】発振子31は、マイコン29が動作するの
に必要なクロックパルスを生成して、これをマイコン2
9に出力する。
【0028】吐水スイッチ33は、使用者が手動での吐
水を所望したときオンされるスイッチで、このスイッチ
33がオンされると所定の電圧レベル信号がマイコン2
9に印加される。
【0029】センサ切りスイッチ35は、使用者がセン
サ部1の検知動作による吐水の禁止を所望したときオン
されるスイッチで、このスイッチ35がオンされると所
定の電圧レベル信号がマイコン29に印加される。
【0030】マイコン29は、センサ回路13と、トラ
ンジスタ15と、Hブリッジ回路27を構成するトラン
ジスタ19〜25とを制御するもので、これら各部を制
御するための演算処理動作を行なうCPUを始め、制御
プログラムを格納し、必要データを記憶するメモリや、
入出力部(いずれも図示しない)等を備える。
【0031】マイコン29は、センサ切りスイッチ35
のオン/オフを確認するに先立ち、トランジスタ15を
オンさせる制御信号を出力すると共に、センサ回路13
に所定の指令信号を出力することによりセンサ回路13
を起動し、センサ部1による吐水条件を設定するのに必
要な演算処理を行なう。この演算処理は、センサ回路1
3から出力される電圧信号の2値化の過程と、このデー
タ(最新データ)によるメモリ内の最も古いデータの更
新の過程と、各データの平均値を求める過程と、この平
均値を、水栓の未使用時の反射光のレベル(未使用値)
として用いるに際しての処理過程とから成っている。こ
の演算処理については、後に図3を参照して詳述する。
【0032】マイコン29は、センサ切りスイッチ35
より所定の電圧レベル信号が出力されているか否かをチ
ェックすることにより、スイッチ35のオン/オフを確
認する。このチェックによりオフを確認したときは、上
記未使用値と平均値の差分と所定の閾値との間の比較結
果から吐水を要するか否かを判定し、要すると判定した
とき吐水要求フラグをセットする処理を実行する。一
方、オンを確認したときは、この処理は行なわない。こ
の演算処理についても後に図2を参照して詳述する。
【0033】マイコン29は、また、吐水スイッチ33
より所定の電圧レベル信号が出力されているか否かをチ
ェックすることによりスイッチ33のオンを確認したと
きにも、手動操作による吐水を可能にすべく吐水要求フ
ラグをセットする。これとは逆に、所定の電圧レベル信
号が出力されていないことにより吐水スイッチ33のオ
フを確認したときには、手動操作による吐水を不能にす
べく、吐水要求フラグをリセットする。
【0034】次に、マイコン29による水制御装置各部
の制御動作を、図2のフローチャートを参照しながら説
明する。
【0035】まず、図2に示すメインルーチンの時間
(例えば、125msec)を管理するためのタイマー
(図示しない)をリセット(初期化)し(ステップS1
01)、次に、吐水スイッチ33のオフを確認すると
(ステップS102)、吐水要求フラグをリセットす
る。これは、使用者が手動による吐水を所望していない
ことを示している(ステップS103)。一方、吐水ス
イッチ33のオンを確認したときは(ステップS10
2)、吐水要求フラグをセットする。この場合は、使用
者が手動による吐水を所望していることを示している
(ステップS114)。次に、センサ部1の検知動作に
よって吐水条件を設定するためのサブルーチンである図
3に示した処理動作を実行する(ステップS104)。
以下、図3を参照してこのサブルーチンを説明する。
【0036】図3において、まず、トランジスタ15を
オンすることによりセンサ回路13に駆動電源を給電す
ると共に(ステップS121)、センサ回路13に指令
信号を出力することによりセンサ回路13を起動する。
これによって投光素子9及び受光素子11は駆動状態と
なる(ステップS122)。ここでセンサ回路13は、
指令信号を受けてから、投光素子9を駆動し受光素子1
1の反射光の受光レベルに応じた電圧信号を生成して出
力するまで1msecを要するものとする。そのため、
センサ回路13に指令信号を出力した後、1msec待
って(ステップS123)、この電圧信号を読込んで2
値化(A/D変換)する(ステップS124)。そし
て、トランジスタ15をオフすることによりセンサ回路
13への駆動電源の給電を停止し(ステップS12
5)、この2値化した最新データにより、メモリ内の最
も古いデータを更新する(ステップS126)。
【0037】次に、メモリ内の反射光レベルの全データ
の平均値を演算し(ステップS127)、その平均値と
上記最新データとの差分を求め、その差分が予め閾値と
して設定されている値である「3」より小さいか否かを
チェックする。つまり、平均値−最新データ≦閾値3を
計算する(ステップS128)。このチェックは、マイ
コン29内のカウンタA(図示しない)をインクリメン
トするか、或いはリセットするために行なわれるもので
ある。上記チェックの結果、差分が閾値3より小さけれ
ばカウンタAをインクリメントし(ステップS12
9)、大きければリセットする(ステップS130)。
ここで、上記カウンタAは、上記平均値と上記最新デー
タとの差分が閾値3以下の状態が何回継続したかをカウ
ントするためのカウンタである。次に、カウンタAのカ
ウント値が40以上か否かをチェックする(ステップS
131)。
【0038】このチェックは、図2で示したメインルー
チンの周期が125msecであるため、仮にカウント
値が40であれば125msec×40=5secとな
るので、平均値と最新値との差が閾値3以下の状態(自
動水栓が未使用で反射光レベルが比較的安定している状
態)が5秒以上継続したことを示している。上記チェッ
クの結果、5秒以上継続していれば、自動水栓は未使用
状態で受光素子11が受光する反射光のレベルは安定し
ていると判断し、ステップS127で求めた平均値を、
自動水栓の未使用値としてメモリに記憶させ(ステップ
S132)、図2のメインルーチンに復帰する。一方、
ステップS130でカウンタAがリセットされたり、或
いは、カウンタAのカウント値が40に満たないことに
より5秒以上継続していないと判断したときは、そのま
まメインルーチンに復帰することとなる。
【0039】再び、図2のメインルーチンに戻って、セ
ンサ切りスイッチ35のオフ(即ち、センサ入りモー
ド)を確認すると(ステップS105)、センサ部1の
検知動作における吐水条件である未使用値と、上記平均
値との差が閾値2よりも大きいか否かチェックする(ス
テップS106)。この結果、大きいときは吐水要求フ
ラグをセットした後(ステップS107)、ステップS
108に移行し、小さいときは吐水要求フラグをセット
せずにそのままステップS108に移行する。一方、ス
テップS105において、センサ切りスイッチ35のオ
ン(即ち、センサ切りモード)を確認したときは、ステ
ップS106、S107で示した処理を行なわずにステ
ップS108に移行することとなるため、センサ部1の
検知動作により吐水要求フラグがセットされることはな
い。
【0040】次に、吐水要求フラグがセットされている
か否かをチェックする(ステップS108)。ステップ
S108以降の処理は、センサ入りモード、センサ切り
モードのいずれが設定されている場合も共通である。
【0041】上記両モードにおいて吐水スイッチ33が
オンか、或いは、センサ入りモードにおいてセンサ部1
の検知動作における吐水条件(即ち、未使用値−平均値
≧閾値2)が成立していれば(ステップS106)、吐
水要求フラグがセットされている(ステップS10
8)。この場合、吐水中であるか否かチェックし(ステ
ップS109)、吐水中であればそのままステップS1
11に移行する。吐水中でなければ吐水要求フラグがセ
ットされているため、バルブ(図示しない)を開方向に
駆動するようソレノイド17を制御し(ステップS11
0)、ステップS111に移行する。一方、吐水要求フ
ラグがセットされていないときには(ステップS10
8)、止水中であればそのままステップS111に移行
し、止水中でなければ吐水要求フラグがセットされてい
ないため、バルブ(図示しない)を閉方向に駆動するよ
うソレノイド17を制御し(ステップS113)、ステ
ップS111に移行する。
【0042】最後に、ステップS101でタイマーをリ
セット(初期化)してから125msec経過したか否
かチェックし、125msec経過した時点でメインル
ーチンのスタートに戻る(ステップS111)。これに
よりメインルーチンの処理が一定周期で実行されること
になる。
【0043】図4は、図2及び図3においてフローチャ
ートで示した水制御装置各部の制御動作を、タイミング
チャートによって示したものである。
【0044】図4において、マイコン29を始め、水制
御装置各部が駆動状態となった時刻t0では、センサ切
りスイッチ35は図4(a)に示すようにオフであり、
センサ入りモードになっている。また、スパウト下方に
手が伸びていたり、洗面器上に異物が載置されてはいな
いため、図4(b)においてセンサ部1が受光する反射
光レベルの未使用値を示す実線と、反射光レベルの平
均値を示す破線(この場合は、洗面器からの反射光レ
ベル)とは一致している。このように、反射光レベルの
未使用値と平均値とが一致しているため、図4
(c)に示すようにバルブも止水状態にある。
【0045】次に、時刻t1でスパウト下方に手が差出
されると、平均値は急激に上昇し閾値2のレベルを超
えるため、バルブは吐水を開始する。この吐水は、スパ
ウト下方に差出されていた手が引込められることによ
り、平均値が急激に低下して閾値2のレベル以下にな
る時刻t2で停止される。
【0046】そして、時刻t3でセンサ切りスイッチ3
5がオンされてセンサ切りモードが設定された後、時刻
t4で異物が洗面器上に載置されると、平均値は直ち
に所定値xまで上昇する。一方、未使用値は、図2及
び図3のフローチャートより明らかなように、時刻t4
から5秒経過後の時刻t5において平均値が上昇した
値xまで上昇する。よって、時刻t5以降においては、
センサ部1の検知動作による吐水条件が成立しているか
否かは、平均値が未使用値xに閾値2を加えた値より
大きいか否かによって判断される。そのため、時刻t6
でセンサ切りスイッチ35がオフされてセンサ入りモー
ドに復帰しても、破線に示すように誤って吐水が行な
われることはない。従って、センサ切りモードが設定さ
れているときに洗面器上に異物が置かれたことに起因し
て、センサ切りモードが解除された途端にバルブが吐水
動作を行なうことを防止できる。
【0047】以上説明したように、本発明に係る一実施
形態によれば、センサ切りスイッチ35のオンによりセ
ンサ切りモードが設定され、センサ部1の検知動作によ
る吐水要求フラグのセットが行なわれないときでも、セ
ンサ部1は駆動状態に置かれており反射光レベルの統計
的な処理が継続される。よって、センサ切りモード中に
生じた洗面器の状態変化に応じて吐水の必要性を判定す
るための反射光レベルの平均値を可変することができ
る。
【0048】そのため、図5に示すように、時刻t4で
異物が洗面器上に載置されても未使用値は可変され
ず、時刻t6でセンサ入りモードに復帰したとき可変さ
れない未使用値に基づいて吐水の要/不要の判定が行
なわれ、それによって吐水が行なわれるような従来から
問題になっていた不具合は生じない。
【0049】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみ
に限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
機能停止時においても検知対象物体の存否を判定するの
に必要な状態変化を認識することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る水制御装置の回路構
成を示すブロック図。
【図2】図1に示した水制御装置各部の制御動作を示す
フローチャート。
【図3】センサ部による吐水条件設定のためのサブルー
チンを示すフローチャート。
【図4】図1に示した水制御装置各部の制御動作を示す
タイミングチャート。
【図5】従来の水制御装置各部の制御動作を示すタイミ
ングチャート。
【符号の説明】
1 センサ部 3 バルブ駆動部 5 信号処理部 7 直流電源 9 投光素子 11 受光素子 13 センサ回路 15、19、21、23、25 トランジスタ 17 ラッチングソレノイド 27 Hブリッジ回路 29 マイクロコンピュータ(マイコン) 31 発振子 33 吐水スイッチ 35 センサ切りスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 8/12 E03C 1/05 F16K 31/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信された伝播波の反射波を受信して、
    受信した反射波の値に応じた信号を出力する反射波受信
    手段と、 前記受信した反射波の値が所定値以下で変動する状態が
    所定時間以上継続したとき、前記反射波の値を被検知物
    体が存在しないと判断するための基準値に設定する判断
    基準値設定手段と、 前記反射波の値と前記判断基準値との比較に基づいて、
    被検知物体の有無を判定して、判定した結果を出力する
    判定手段と、 前記判定手段の駆動を一時的に停止させるモードを設定
    するモード設定手段と、 を備え、 前記モード設定手段によって前記モードが設定されたと
    き、前記判定手段の駆動を一時的に停止させると共に、
    前記反射波受信手段及び前記判断基準値設定手段の駆動
    については継続させるようにした物体検知装置。
  2. 【請求項2】 送信された伝播波の反射波を受信して、
    受信した反射波の値に応じた信号を出力する反射波受信
    手段と、 前記受信した反射波の値が所定値以下で変動する状態が
    所定時間以上継続したとき、前記反射波の値を被検知物
    体が存在しないと判断するための基準値に設定する判断
    基準値設定手段と、 前記反射波の値と前記判断基準値との比較に基づいて、
    被検知物体の有無を判定して、判定した結果を出力する
    判定手段と、 前記判定手段からの被検知物体の有無に係わる判定結果
    に基づいて、水供給を制御する水制御手段と、 前記水制御手段の駆動を一時的に停止させるモードを設
    定するモード設定手段と、 を備え、 前記モード設定手段によって前記モードが設定されたと
    き、前記判定手段の駆動を停止させると共に、前記反射
    波受信手段及び前記判断基準値設定手段の駆動について
    は継続させるようにした水制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の水制御装置において、 前記モード設定手段によって前記モードが設定されてい
    るとき、手動による水供給の制御を行うための手動制御
    手段を更に備える水制御装置。
JP29578396A 1996-10-17 1996-10-17 物体検知装置 Expired - Lifetime JP3456101B2 (ja)

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JPH10123260A JPH10123260A (ja) 1998-05-15
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