JP3625154B2 - パイプの曲げ方法 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D9/00Bending tubes using mandrels or the like
    • B21D9/01Bending tubes using mandrels or the like the mandrel being flexible and engaging the entire tube length

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は溶接パイプの曲げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイプの曲げ技術に関する発明には、例えば、特開平6−339731号公報「中空ワークの曲げ加工用マンドレル及び曲げ加工装置」がある。この曲げ加工用マンドレル(4)は、同公報の図1によれば、ナイロン製で、ワーク(W)の中空部内に適合状態に配置される横断面形状サイズを有し、その後端部を支持バー(9)で連結支持して、その先端部がワーク導通孔(2a)内の中央位置にまで達するように配設したものである。
【0003】
ワーク(W)は、同公報の図2の(ロ)に示す通り、アルミニウム製の中空押出材で、シームレスパイプ(継目無管)である。押出材の中空部内に適合する状態に合せたマンドレル(4)を支持バー(9)1本でシームレスパイプ内に挿入する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来の装置では、マンドレルを押出材の中空部内に適合させているため、中空部内にビードの凸部を有する溶接管には向かない。仮に、凸部に合せてマンドレル(4)の厚さを薄くすると、内面ビード以外の面との隙間が大きくなり、曲げ加工精度が低下して好ましくない。また、内面ビードに合せてマンドレルに凹部を形成することも考えられるが、これではマンドレルが高価なものとなる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、溶接シームを有するパイプに好適な曲げ方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、溶接シームを有するパイプを準備するとともに、積層することでパイプの内面に接触する厚さとなる複数枚の樹脂板を準備する工程と、溶接シームに樹脂板を添えるべく樹脂板のうちの一部の樹脂板をパイプ内部へ挿入する工程と、溶接シームに一部の樹脂板を密着させた状態で残りの樹脂板をパイプ内部へ挿入する工程と、ベンダーでパイプを押すことによりパイプを湾曲成形する工程と、成形後に残りの樹脂板をパイプから引抜く工程と、次に、溶接シームに添えた樹脂板を引抜く工程とからなる。
【0007】
一部の樹脂板を挿入する工程では、樹脂板を溶接シームに接触させないようにする。次に、残りの樹脂板を挿入する工程で、この樹脂板で先に挿入しておいた樹脂板を溶接シームに向って押し出す。即ち、パイプの径方向に樹脂板を移動することで、溶接シームに噛ませる。同樹脂板をパイプの軸方向に移動させぬので、樹脂板がひどく傷付くことはない。
湾曲成形後は、上記と逆の順で樹脂板を順次引抜けば良い。
【0008】
請求項2は、天板、底板、左右の側板からなる断面のうち、天板と底板の少なくとも一方に溶接シームを有する角パイプを準備するとともに、積層することで天板と底板との内のりに対応する厚さとなる複数枚の樹脂板を準備する工程と、溶接シームに樹脂板を添えるべく樹脂板のうちの一部の樹脂板を角パイプ内部へ挿入する工程と、溶接シームに一部の樹脂板を密着させた状態で残りの樹脂板を角パイプ内部へ挿入する工程と、ベンダーで天板又は底板を押すことにより角パイプを湾曲成形する工程と、成形後に残りの樹脂板を角パイプから引抜く工程と、次に、溶接シームに添えた樹脂板を引抜く工程とからなる。
【0009】
一部の樹脂板を挿入する工程では、樹脂板を溶接シームに接触させないようにする。次に、残りの樹脂板を挿入する工程で、この樹脂板で先に挿入しておいた樹脂板を溶接シームに向って押し出す。即ち、角パイプの径方向に樹脂板を移動することで、溶接シームに噛ませる。同樹脂板を角パイプの軸方向に移動させぬので、樹脂板がひどく傷付くことはない。
湾曲成形後は、上記と逆の順で樹脂板を順次引抜けば良い。
【0010】
請求項3は、パイプが、丸パイプであることを特徴とする。
一部の樹脂板を挿入する工程では、丸パイプ用の樹脂板を溶接シームに接触させないようにする。次に、残りの丸パイプ用の樹脂板を挿入する工程で、この樹脂板で先に挿入しておいた樹脂板を丸パイプの溶接シームに向って押し出す。即ち、丸パイプの径方向に丸パイプ用の樹脂板を移動することで、溶接シームに噛ませる。同樹脂板を丸パイプの軸方向に移動させぬので、丸パイプ用の樹脂板がひどく傷付くことはない。
湾曲成形後は、上記と逆の順で樹脂板を順次引抜けば良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る積層マンドレルの斜視図(第1実施例)であり、積層マンドレル1は、外層板10と、内層板30とからなる。40は、ワークである。
外層板10は、ワーク40内に納める第1樹脂板11及び第2樹脂板12と、これらの第1・第2樹脂板11,12の端に取付けた支持部材13とからなる。15は、内層板30を通す開口部である。
【0012】
第1樹脂板11は、前面21、背面22、左側面23、右側面24、先端面25、後端面26からなる。第1樹脂板11の材質はポリアミド樹脂である。
第2樹脂板12は、第1樹脂板11と同様であり、前面21、背面22、左側面23、右側面24、先端面25、後端面26からなる。27は、さら小ねじである。
【0013】
内層板30は、第3樹脂板31と、この第3樹脂板31の端に取付けた固定金具32と、この固定金具32に取付けた吊り具33とからなる。
第3樹脂板31は、バックアップ面34,35と、左側面36、右側面37、先端面38からなる。第3樹脂板31の材質はポリアミド樹脂である。
【0014】
ワーク40は、天板41、底板42、左側板43、右側板44からなる断面で、天板41の中央に溶接シームによりビードが形成され、内面45に端から端へ内面ビード46を有する角パイプである。ワーク40の寸法は、例えば、幅寸法Xが70mm、高さ寸法Y1が35mm、厚さtが3.7mm、内のりY2が27.6mmである。47は、マンドレル側端部である。
【0015】
次に、本発明の角パイプの曲げ方法を説明する。
天板41、底板42、左右の側板43,44からなる断面のうち、天板41と底板42の少なくとも一方に溶接シームである内面ビード46を有する角パイプを準備するとともに、積層することで天板41と底板42との内のりY2に対応する厚さとなる複数枚の樹脂板である第1・第2・第3樹脂板11,12,31を準備する。
【0016】
図2(a)〜(c)は本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第1説明図である。
(a):まず、準備した角パイプを所定の長さL1に加工し、ワーク40とする。次に、ワーク40のマンドレル側端部47から第1・第2樹脂板11,12を矢印▲1▼の如く挿入する。
長さL1は、湾曲成形であるところの曲げ成形の曲げ部を展開した長さを含み、両端には余長を設けない定寸で切断する。なお、曲げの基準となる孔や切欠きが必要な場合は、挿入前に加工を済ませる。48は、成形基準面である。
【0017】
(b):第1・第2樹脂板11,12を所定位置に納める。そして、第3樹脂板31を開口部15に合せ、矢印▲2▼方向に押込む。なお、第3樹脂板31のバックアップ面34,35に潤滑剤を塗付して滑りやすくすることは望ましい。
【0018】
(c)は、(b)のc−c線断面拡大図であり、内面ビード46に樹脂板を添えるべく樹脂板のうちの一部の樹脂板である第1・第2樹脂板11,12をワーク40内部へ挿入した状態を示す。第1・第2樹脂板11,12の2枚を重ねても内のりY2より薄いので、第1樹脂板11は内面ビード46に接触しない。接触抵抗がないから、挿入に特別な力を必要とせず、挿入作業が極めて容易である。
【0019】
図3(a),(b)は本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第2説明図である。
(a):開口部15に第3樹脂板31を通すことで、積層マンドレル1が完成すると同時に積層マンドレル1をワーク40内部へ挿入する工程が完了する。
(b)は、(a)のb−b線断面拡大図であり、内面ビード46に第1樹脂板11を密着させた状態で残りの樹脂板である第3樹脂板31をワーク40内部へ挿入した状態を示す。言い換えれば、内層の第3樹脂板31を押込みつつ、バックアップ面34,35で矢印▲3▼,▲4▼の如く押し広げ、内面ビード46に第1樹脂板11を逐次密着させていった状態である。密着すると、第1樹脂板11の前面21には、内面ビード46によって凹部49が形成される。
【0020】
また、挿入する際、第1樹脂板11及び第3樹脂板31がともに、表面の粗い内面ビード46と擦れないので、第1樹脂板11には、傷や割れが生じる心配がない。当然、第3樹脂板31の先端面も内面ビード46に引掛かからず、挿入に手間取ることがない。さらに、第3樹脂板31は樹脂上を滑るので、摩擦係数が小さく、挿入作業がより容易になる。
【0021】
参考までに、バックアップ面34,35が背面22,22を矢印▲3▼,▲4▼の如く押し広げることで、天板41に第1樹脂板11も接近する。詳細には、第1・第2・第3樹脂板11,12,31を積層すると、合計の厚さは26.3mmで、この26.3mmが内のりY2に対応する厚さである。そして、隙間1.3mm(Y2−対応する厚さ=27.6−26.3=1.3)を形成する。隙間が1.3mm(片側0.65mm)あるから、第1樹脂板11は、天板41にほとんど接触しない。
【0022】
一方、第1樹脂板11の右側面24は、ワーク40の隅の曲率半径rの止まりPに位置する。他の隅も同様であり、この所定距離だけ側面同士が空いていても品質の心配はない。各側面23,23,24,24を止まりPにあわせるから、抵抗がなく、挿入が容易になるとともに、曲率半径rに合せた第1・第2樹脂板11,12の面取り加工を省くことができ、ワーク40の生産コストを低減できる。
【0023】
図4(a),(b)は本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第3説明図である。
(a):ベンダー50にワーク40をセットする。
ベンダー50は、汎用プレス成形機51と、金型52とからなる。金型52は、上溝部53を形成した上型54と、下溝部55を形成した中央部下型56及び両側の下型57,57とからなり、下部の受け台60を有する。
【0024】
受け台60は、脚部61と、この脚部61に軸62,62を介して揺動自在に嵌合し、下型57,57を取付けるための揺動部材63,63と、脚部61に取付け上型54の加圧を適宜吸収する中央のシリンダ64及び両端のシリンダ65,65と、これらのシリンダ65,65に取付けたプレート部材66とからなる。
【0025】
揺動部材63は、プレート部材66を介して上型54の加圧を適宜吸収するために、所定曲率半径の角部67を有する。68は、揺動部材63に取付けた位置決め部材である。
位置決め部材68をワーク40の成形基準面48に合せて位置調整し、この位置決め部材68にワーク40を当てると当時に下型56,57,57の下溝部55にワーク40を嵌める。
【0026】
(b):次に、操作ボタンで上型54を下げ、ワーク40の中立軸線Cを所定の曲げ半径320mmに曲げる。
具体的には、操作ボタンを押すと、上型54が下降(所定の成形条件で)し、上溝部53にワーク40が嵌り込み、中央部下型56及びシリンダ64で保持しながら中央部を曲げ始める。
【0027】
シリンダ64の保持力に抗してさらに加圧し、上溝部53,下溝部55内にワーク40を保持しながら上型54は加圧を続ける。上型54の加圧に対し、揺動部材63,63が回転しつつ、角部67でプレート部材66を下方に矢印▲3▼,▲3▼の如く押し下げ、シリンダ65,65によって下型57,57を適宜保持しながら曲げ成形を完了する。
つまり、操作ボタンを押すと、ワーク40の曲げ、上型54、中央部下型56及び下型57の復帰((a)の状態)が自動的に行われる。その後、ワーク40を取出し、ベンダー50での1サイクルが完了する。
【0028】
ワーク40の曲りに連れて、積層マンドレル1がともに曲ることで、曲げアール部72にはしわが発生せず、同時に、つぶれる心配もない。積層マンドレル1とワーク40との隙間は0.6mm〜1.3mm(片側0.3mm〜0.65mm)が望ましく、隙間が0.6mmより狭くなるのにともない、積層マンドレル1の挿入がし難くくなる。逆に、隙間が1.3mmを超えると、曲げアール部72のしわが目立つとともに、つぶれが大きくなる。なお、隙間は、要求品質により任意である。
【0029】
また、積層マンドレル1に曲りによる力がかかると、第3樹脂板31を中立軸にして、第1樹脂板11に長手方向の圧縮力、第2樹脂板12に長手方向の引張り力が作用する。第1樹脂板11は第3樹脂板31との間で滑るから、端部にたわみ73を形成し、圧縮応力を軽減する。同様に、第2樹脂板12も第3樹脂板31との間で滑るから、引張り応力を軽減することができる。その結果、積層マンドレル1の耐久性を向上させることができ、角パイプの生産コストの低減を図ることができる。
【0030】
図5(a),(b)は本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第4説明図である。
(a):ワーク40を固定治具74で固定し、第3樹脂板31を先に引抜く。第3樹脂板31は、第1樹脂板11に接触しているから、内面ビードに擦ることはなく、第3樹脂板31の耐久性が向上する。また、第3樹脂板31は、樹脂同士に挟まれて摩擦係数が小さく、滑りやすい。その結果、抜く力を低減することができるとともに引抜き作業が容易になる。第3樹脂板31の吊り具33を矢印▲4▼方向に引くと、積層マンドレル1の厚さは薄くなるので、内面45及び内面ビードから第1樹脂板11は離れる。
【0031】
(b):最後に、支持部材13を矢印▲5▼の方向に引くことで、第1・第2樹脂板11,12を引抜き、ワーク40の曲げ工程が完了する。第1樹脂板11は内面ビード及び曲げアール部72の内面45に接触していないので、簡単に抜取ることができるとともに、耐久性が向上する。
【0032】
次に、本発明に係るパイプの曲げ方法の別実施例を示す。
図6は本発明に係る丸パイプ用の積層マンドレルの斜視図(第2実施例)であり、丸パイプ用の積層マンドレル1Bは、外層板80と、内層板90とからなる。100はワークであり、dはワーク100の内径を示す。
外層板80は、ワーク100内に納める第1樹脂板81及び第2樹脂板82と、これらの第1・第2樹脂板81,82の端に取付けた支持部材83とからなる。84は、内層板90を通す開口部である。
【0033】
第1樹脂板81は、外周面85、背面86からなり、断面弓形の丸パイプ用の樹脂板である。外周面85は、直径d1で成形した外周面であり、直径d1はワーク100の内径dより僅かに小さい寸法である。第1樹脂板81の材質はポリアミド樹脂である。
第2樹脂板82は、第1樹脂板81と同様であり、外周面85、背面86からなり、断面弓形の丸パイプ用の樹脂板である。87は取り付けねじである。
【0034】
内層板90は、第3樹脂板91と、この第3樹脂板91の端に取付けた固定金具92と、この固定金具92に取付けた吊り具93とからなる。
第3樹脂板91は、バックアップ面94,95と、左側面96、右側面97、先端面98とからなる丸パイプ用の樹脂板である。左側面96及び右側面97はともに、直径d1で成形した外周面である。第3樹脂板91の材質はポリアミド樹脂である。
【0035】
ワーク100は、内面101に端から端へ内面ビード102を有する丸パイプである。一般的には、平らな帯板をロールフォーミングで筒状に成形し、合せ面(突合せ開先)を長手溶接する。103はマンドレル側端部である。
【0036】
次に、溶接シームを有する丸パイプの曲げ方法を説明する。
図7(a),(b)は本発明に係る丸パイプの曲げ方法を説明する第1説明図である。
(a):まず、溶接シームである内面ビード102を有する丸パイプ(市販品)を準備するとともに、積層することで丸パイプ(市販品)の内面101に接触する厚さとなる複数枚の樹脂板である第1・第2・第3樹脂板81,82,91を準備する。
準備した丸パイプ(市販品)を所定の長さL2に加工し、ワーク100とする。次に、ワーク100のマンドレル側端部103から第1・第2樹脂板81,82を挿入し(矢印▲6▼の方向)、第1・第2樹脂板81,82を所定位置に納める。
長さL2は、湾曲成形であるところの曲げ成形の曲げ部を展開した長さを含み、両端には余長を設けない定寸で切断する。104は、成形基準面である。
【0037】
(b)は、(a)のb−b線断面拡大図であり、内面ビード102に樹脂板を添えるべく樹脂板のうちの一部の樹脂板である第1・第2樹脂板81,82をワーク100内部へ挿入した状態を示す。第1・第2樹脂板81,82の2枚を重ねても内径dより小さいので、第1樹脂板81の外周面85は内面ビード102に接触しない。接触抵抗がないから、挿入に特別な力を必要とせず、挿入作業が極めて容易である。
続けて、(a)に示す開口部84から第3樹脂板91を通す。
【0038】
図8(a),(b)は本発明に係る丸パイプの曲げ方法を説明する第2説明図である。
(a):開口部84に第3樹脂板91を通すことで、積層マンドレル1Bが完成すると同時に積層マンドレル1Bをワーク100内部へ挿入する工程が完了する。
(b)は、(a)のb−b線断面拡大図であり、内面ビード102に第1樹脂板81を密着させた状態で残りの樹脂板である第3樹脂板91をワーク100内部へ挿入した状態を示す。言い換えれば、内層の第3樹脂板91を押込みつつ、バックアップ面94,95で矢印▲7▼,▲8▼の如く押し広げ、内面ビード102に第1樹脂板81を逐次密着させていった状態である。密着すると、第1樹脂板81の外周面85には、内面ビード102によって凹部105が形成される。
このように、第1・第2・第3樹脂板81,82,91を積層すると、内面101に接触する厚さとなる。なお、場合によっては、角パイプと同様な隙間を設けてもよい。
【0039】
また、挿入する際、第1樹脂板81及び第3樹脂板91がともに、表面の粗い内面ビード102と擦れないので、第1樹脂板81には、傷や割れが生じる心配がない。当然、第3樹脂板91の先端も内面ビード102に引掛かからず、挿入に手間取ることがない。さらに、第3樹脂板91は樹脂上を滑るので、摩擦係数が小さく、挿入作業がより容易になる。
【0040】
次に、図4に示す汎用プレス成形機51で丸パイプ用の積層マンドレル1Bとともにワーク100を所定の曲げ半径に曲げ成形する。曲げ成形の手順はワーク40の曲げ成形と同様なので説明は省略する。当然、金型や位置決め部材68など成形に必要な条件を新たに設定する。
曲げ成形の際、ワーク100の曲りに連れて、積層マンドレル1Bがともに曲ることで、曲げアール部にはしわが発生せず、同時に、つぶれる心配もない。
【0041】
また、図4(b)に示すワーク40の場合と同様に、積層マンドレル1Bに曲りによる力がかかると、第3樹脂板91を中立軸にして、第1樹脂板81に長手方向の圧縮力、第2樹脂板82に長手方向の引張り力が作用する。第1樹脂板81は第3樹脂板91との間で滑るから、端部にたわみを形成し、圧縮応力を軽減する。同様に、第2樹脂板82も第3樹脂板91との間で滑るから、引張り応力を軽減することができる。その結果、丸パイプ用の積層マンドレル1Bの耐久性を向上させることができ、丸パイプの生産コストの低減を図ることができる。
【0042】
さらに、図5(a)に示す第3樹脂板31のように、丸パイプを成形後、第3樹脂板91を先に引抜くことで、抜く力を低減することができるとともに丸パイプからの引抜き作業が容易になる。
加えて、第3樹脂板91を先に引抜くと、第1樹脂板81は内面ビード及び曲げアール部の内面に接触していないので、丸パイプから簡単に抜取ることができるとともに、丸パイプ用の積層マンドレルの耐久性が向上する。
【0043】
尚、本発明の実施の形態に示した図1及び図6の樹脂板の枚数は任意であり、支持部材13,83及び固定金具32,92の構成はこれに限定しない。要は、複数の樹脂板からなり、曲げ成形後、ワークと接触しない樹脂板から引抜きを行う(挿入の逆順)マンドレルであればよい。積層マンドレルを引抜く場合は、中立軸に位置する中央の樹脂板から引抜くのが望ましい。
また、図4の汎用プレス成形機51をロータリーベンダーなど他のベンダーに替えて、ワークを曲げてもよい。ワークの材質は特に限定しない。
溶接シームを有するパイプは、角パイプ、丸パイプに限定するものではなく、楕円や台形でもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、一部の樹脂板を溶接シームを有するパイプに先に挿入する。一部の樹脂板は板厚が薄いので溶接シームに接触しない。次に、残りの樹脂板を挿入し、この樹脂板で先に挿入しておいた樹脂板を溶接シームに向って押し出す。樹脂板が溶接シームに擦れることがないので、溶接シームを有するパイプにマンドレルを使用しても、樹脂板がひどく傷付くことはない。その結果、溶接シームに影響されることなくマンドレルを簡単に挿入し、納めることができるから、溶接シームを有するパイプの曲げ加工に好適である。
また、樹脂板は残りの樹脂板に押されて所定の厚さとなるので、樹脂板には、溶接シームに合せた凹部(干渉防止)を加工する必要がなく、マンドレルの製造コストの低減を図ることができる。
さらに、湾曲成形後は、挿入と逆の順で樹脂板を順次引抜く。残りの樹脂板は抵抗が小さいので、容易に引抜くことができる。従って、溶接シームを有するパイプの曲げ加工に好適である。
【0045】
請求項2では、一部の樹脂板を角パイプに先に挿入する。一部の樹脂板は板厚が薄いので溶接シームに接触しない。次に、残りの樹脂板を挿入し、この樹脂板で先に挿入しておいた樹脂板を溶接シームに向って押し出す。樹脂板が溶接シームに擦れることがないので、樹脂板がひどく傷付くことはない。その結果、溶接シームに影響されることなくマンドレルを簡単に挿入し、納めることができるから、本発明方法は、溶接シームを有する角パイプの曲げ加工に好適である。
また、樹脂板は残りの樹脂板に押されて所定の厚さとなるので、樹脂板には、溶接シームに合せた凹部を加工する必要がなく、マンドレルの製造コストの低減を図ることができる。
さらに、湾曲成形後は、挿入と逆の順で樹脂板を順次引抜く。残りの樹脂板は抵抗が小さいので、容易に引抜くことができる。従って、本発明方法は溶接シームを有する角パイプの曲げ加工に好適である。
【0046】
請求項3では、一部の樹脂板を丸パイプに先に挿入する。一部の丸パイプ用の樹脂板は板厚が薄いので溶接シームに接触しない。次に、残りの丸パイプ用の樹脂板を挿入し、この樹脂板で先に挿入しておいた樹脂板を溶接シームに向って押し出す。樹脂板が溶接シームに擦れることがないので、溶接シームを有する丸パイプにマンドレルを使用しても、樹脂板がひどく傷付くことはない。その結果、溶接シームに影響されることなく丸パイプ用のマンドレルを簡単に挿入し、納めることができるから、溶接シームを有する丸パイプの曲げ加工に好適である。
また、樹脂板は残りの樹脂板に押されて所定の厚さとなるので、樹脂板には、丸パイプの溶接シームに合せた凹部(干渉防止)を加工する必要がなく、丸パイプ用マンドレルの製造コストの低減を図ることができる。
さらに、湾曲成形後は、挿入と逆の順で樹脂板を順次引抜く。残りの樹脂板は抵抗が小さいので、容易に引抜くことができる。従って、溶接シームを有する丸パイプの曲げ加工に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層マンドレルの斜視図(第1実施例)
【図2】本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第1説明図
【図3】本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第2説明図
【図4】本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第3説明図
【図5】本発明に係る角パイプの曲げ方法を説明する第4説明図
【図6】本発明に係る丸パイプ用の積層マンドレルの斜視図(第2実施例)
【図7】本発明に係る丸パイプの曲げ方法を説明する第1説明図
【図8】本発明に係る丸パイプの曲げ方法を説明する第2説明図
【符号の説明】
1…積層マンドレル、1B…丸パイプ用の積層マンドレル、11,81…一部の樹脂板(第1樹脂板)、12,82…一部の樹脂板(第2樹脂板)、31,91…残りの樹脂板(第3樹脂板)、40…角パイプ(ワーク)、41…天板、42…底板、43…左側板、44…右側板、46,102…溶接シーム(内面ビード)、49,105…凹部、50…ベンダー、100…丸パイプ(ワーク)、Y2…内のり。

Claims (3)

  1. 溶接シームを有するパイプを準備するとともに、積層することでパイプの内面に接触する厚さとなる複数枚の樹脂板を準備する工程と、
    前記溶接シームに樹脂板を添えるべく前記樹脂板のうちの一部の樹脂板をパイプ内部へ挿入する工程と、
    溶接シームに一部の樹脂板を密着させた状態で残りの樹脂板をパイプ内部へ挿入する工程と、
    ベンダーでパイプを押すことによりパイプを湾曲成形する工程と、
    成形後に前記残りの樹脂板をパイプから引抜く工程と、
    次に、前記溶接シームに添えた樹脂板を引抜く工程とからなるパイプの曲げ方法。
  2. 天板、底板、左右の側板からなる断面のうち、天板と底板の少なくとも一方に溶接シームを有する角パイプを準備するとともに、積層することで天板と底板との内のりに対応する厚さとなる複数枚の樹脂板を準備する工程と、
    前記溶接シームに樹脂板を添えるべく前記樹脂板のうちの一部の樹脂板を角パイプ内部へ挿入する工程と、
    溶接シームに一部の樹脂板を密着させた状態で残りの樹脂板を角パイプ内部へ挿入する工程と、
    ベンダーで天板又は底板を押すことにより角パイプを湾曲成形する工程と、
    成形後に前記残りの樹脂板を角パイプから引抜く工程と、
    次に、前記溶接シームに添えた樹脂板を引抜く工程とからなるパイプの曲げ方法。
  3. 前記パイプは、丸パイプであることを特徴とする請求項1記載のパイプの曲げ方法。
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