JP3624690B2 - パルス演算処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、NC工作機等のディジタル信号処理装置において方向性を有するパルス信号の周波数およびパルス数を自在に分周制御するパルス演算処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、より高度化、複雑化するディジタル信号処理装置において、方向性を有するパルス(例えばアップダウンカウンタに入力されるUPパルスとDOWNパルス等)の分周制御を必要とするケースが増加している。
【0003】
中でもNC工作機等のサーボ制御における位置センサ出力信号の分周制御の場合は、パルス信号周波数が最大10MHz程度と非常に高く、かつ分周による時間遅れが非常に小さいことが要求される。
【0004】
NC工作機等のサーボ制御における位置センサーとして一般的に使用されているロータリエンコーダの場合、サーボモータの軸が位置センサーの分解能に相当する角度回転するたびにその回転方向に応じてUPパルスまたはDOWNパルスが出力されるしくみになっている。
【0005】
このパルスをパルス演算処理装置で分周制御することによって、位置センサの分解能を変化させたのと同様のUPパルスおよびDOWNパルスを得ることができる。以上が、パルス演算処理装置の利用の一例である。
【0006】
以下に従来のパルス演算処理装置について説明する。
図7において、9は一定周期のクロック信号S13の立ち上がりエッジ毎に入力UPパルス信号S1と入力DOWNパルス信号S2が入力されたか否かを判断し、入力UPパルス信号S1が入力された場合にはカウントUPパルス信号S14を出力し、入力DOWNパルス信号S2が入力された場合にはカウントダウンパルス信号S15を出力する入力パルス同期回路である。
【0007】
10はカウントUPパルス信号S14とカウントDOWNパルス信号S15でアップダウンカウント動作を行い、カウント結果データD16を出力するプリセッタブルアップダウンカウンタである。11はカウント結果データD16とあらかじめ設定された分周比分母データD1とを比較し一致したか否かの比較結果信号S16を出力するディジタルコンパレータである。
【0008】
12はカウント結果データD16が‘−1’以下であるか否かの比較結果信号S17を出力する負検出ディジタルコンパレータである。13は比較結果信号S16と比較結果信号S17をクロック信号S13の立ち下がりエッジ毎にチェックしプリセッタブルアップダウンカウンタのクリア信号S18とプリセット信号S19を発生するタイミングパルス発生回路である。プリセッタブルアップダウンカウンタのプリセットデータD15は分周比分母データD1より1を減じた数があらかじめ設定されている。
【0009】
以上のように構成されたパルス演算処理装置について、以下その動作について説明する。
【0010】
図8において、入力パルス同期回路に入力UPパルス信号S1が入力され、分周比分母データD1が‘3’、プリセットデータD15が‘2’の場合の動作を示す図である。入力UPパルス信号S1はクロック信号S13の立ち上がりエッジに同期されてカウントUP信号S14としてプリセッタブルアップダウンカウンタ10に入力される。
【0011】
その結果、プリセッタブルカウンタ10はカウントアップ動作を行い、やがてカウント結果データD16と分周比分母データD1が等しくなり、比較結果信号S16が出力される。
【0012】
この比較結果信号S16が変化するタイミングを考察すると、クロック信号S13が立ち上がった結果として、カウントUPパルス信号S14が発生し、その結果として、プリセッタブルアップダウンカウンタ10がカウントアップ動作を行い、その結果としてディジタルコンパレータ11が比較結果信号S16を発生する。
【0013】
従ってクロック信号S13の立ち上がりエッジより比較結果信号S16が一致を見い出すまでの時間遅れはそれらの素子の遅れ時間に相当し、その遅れ時間はクロック信号S13の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの時間より小さく設計される。
【0014】
比較結果信号S16はタイミングパルス発生回路13でクロック信号S13の立ち下がりエッジ毎にチェックされ、比較結果信号S16が一致している状態を示している場合にクリア信号S18を発生する。
【0015】
このクリア信号S18が発生する前後の動作を考察すると、クロック信号S13の立ち下がりエッジに同期してクリア信号S18が発生すると、その結果としてカウント結果データD16は’0’となり、その結果として比較結果信号S16は一致していない状態を示す。
【0016】
ここでクリア信号S18のパルス幅は、プリセッタブルアップダウンカウンタ10のクリア動作に必要なパルス幅以上を確保し、かつクロック信号S13の立ち下がりエッジより立ち上がりエッジまでの時間よりも十分小さい幅となるように設計されている。従って次のカウントUPパルス信号S14が入力されるとプリセッタブルアップダウンカウンタ10はカウントアップ動作を開始して以後同様の動作が続行される。
【0017】
ここで入力UPパルス信号S1とクリア信号S18の間に数式1の関係が成り立っていることがわかる。よってこのクリア信号S18を出力UPパルス信号S7として出力するように構成されている。
【0018】
(数式1)
fou=fiu/D1
ただし、fou=出力UPパルス信号S7の周波数
fiu=入力UPパルス信号S1の周波数
D1=分周比分母データ
以上のように非常に高速で正確にカウントUPパルス信号を分周制御できることがわかる。
【0019】
次に、入力DOWNパルスS2が入力された場合の動作について説明する。
図9は従来のパルス演算処理装置において入力パルス同期回路に入力DOWNパルス信号S2が入力され、分周比分母データD1が‘3’、プリセットデータD15が‘2’の場合の動作を示す図である。
【0020】
前述の図8の説明によりこの動作も容易に理解できるため、詳細な説明は省略するが、負検出ディジタルコンパレータ12の比較結果信号S17が一致している状態を示すとプリセット信号S19が発生し、プリセッタブルアップダウンカウンタ10にプリセットデータD15がプリセットされる点が特に異なる。
【0021】
ここで入力DOWNパルス信号S2とプリセット信号S19の間に数式2の関係が成り立っていることがわかる。
【0022】
(数式2)
fod=fid/D1
ただし、fod=出力DOWNパルス信号S8の周波数
fid=入力DOWNパルス信号S2の周波数
D1=分周比分母データ
よってこのプリセット信号S19を出力DOWNパルス信号S8として出力するように構成されている。
【0023】
以上が従来のパルス演算装置についての動作説明であるが、これを整理し入力と出力の関係を一般式で示すと数式3となる。
【0024】
(数式3)
fout=fin/D1
ただし、fout=パルス演算処理装置の出力パルス周波数
fin=パルス演算処理装置の入力パルス周波数
D1=分周比分母データ
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、分周比の分母は1以上の整数の範囲で自由に可変できるが、分周比の分子は1しか選べない。
【0026】
従って分周比は、「整数分の1」しか設定できないという大きな制約を本質的に有している。
【0027】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、分周比の分子にも「分周比の分母より大きくならない範囲の1以上の整数」を自由に設定でき、かつ安価で非常に高速で分周制御可能なパルス演算処理装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、入力UPパルス信号と入力DOWNパ
ルス信号を入力して一定周期のクロック信号に同期した入力パルス有無信号と入力パルス方向信号を出力するパルス入力手段と、出力パルス有無信号と出力パルス方向信号を入力して前記クロック信号に同期して出力UPパルス信号と出力DOWNパルス信号とレジスタ保持タイミング信号を出力するパルス出力手段と、それぞれあらかじめ設定された第1のデータと、第2のデータを入力しレジスタ保持データとの比較結果信号を出力するディジタルコンパレータと、前記比較結果信号と前記入力パルス有無信号と前記入力パルス方向信号を入力してデータ選択信号と加減算選択指令信号と前記出力パルス有無信号と前記出力パルス方向信号を一義的に出力する論理回路と、それぞれあらかじめ設定された前記第1のデータと第3のデータと第4のデータと第5のデータと常に‘0’の値を持つ第6のデータを入力し前記データ選択信号によってどれか一つを選択し選択結果データを出力するデータセレクタと、前記選択結果データと前記レジスタ保持データを前記加減算選択指令信号に従って加算または減算して加減算結果データを出力するディジタル加減算器と、それぞれあらかじめ設定された第10のデータと第11のデータを前記入力UPパルス信号と入力DOWNパルス信号により選択し演算初期値データを出力する初期値設定手段と、前記演算初期値データをレジスタ初期値とし、前記レジスタ保持タイミング信号により前記加減算結果データを保持し前記レジスタ保持データを出力するデータ保持レジスタを備えたものである。
【0029】
上記手段によって、入力UPパルス信号S1および入力DOWN信号S2を入力することにより数式4に示すような出力UPパルス信号S7と出力DOWNパルス信号S8を得ることができる。
【0030】
(数式4)
fout=fin×D3/D1
ただし、fout=パルス演算処理装置の出力パルス周波数
fin=パルス演算処理装置の入力パルス周波数
D1=分周比分母データ
D3=分周比分子データ
D1≧D3
すなわち従来のパルス演算処理装置においては分周比が「整数分の1」しか設定できなかったのに対し、本発明によるパルス演算処理装置においては分周比の分子および分母の両方が可変でき、分周比を非常にきめこまかく設定することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために本発明は、入力UPパルス信号と入力DOWNパルス信号を入力して一定周期のクロック信号に同期した入力パルス有無信号と入力パルス方向信号を出力するパルス入力手段と、出力パルス有無信号と出力パルス方向信号を入力して前記クロック信号に同期して出力UPパルス信号と出力DOWNパルス信号とレジスタ保持タイミング信号を出力するパルス出力手段と、それぞれあらかじめ設定された第1のデータと、第2のデータを入力しレジスタ保持データとの比較結果信号を出力するディジタルコンパレータと、前記比較結果信号と前記入力パルス有無信号と前記入力パルス方向信号を入力してデータ選択信号と加減算選択指令信号と前記出力パルス有無信号と前記出力パルス方向信号を一義的に出力する論理回路と、それぞれあらかじめ設定された前記第1のデータと第3のデータと第4のデータと第5のデータと常に’0’の値を持つ第6のデータを入力し前記データ選択信号によってどれか一つを選択し選択結果データを出力するデータセレクタと、前記選択結果データと前記レジスタ保持データを前記加減算選択指令信号に従って加算または減算して加減算結果データを出力するディジタル加減算器と、それぞれあらかじめ設定された第10のデータと第11のデータを前記入力UPパルス信号と入力DOWNパルス信号により選択し演算初期値データを出力する初期値設定手段と、前記演算初期値データをレジスタ初期値とし、前記レジスタ保持タイミング信号により前記加減算結果データを保持し前記レジスタ保持データを出力するデータ保持レジスタを備えたパルス演算処理装置である。
【0032】
また、それぞれあらかじめ設定される第10のデータと第11のデータの一方のデータを‘0’とし、もう一方のデータを第1のデータから第3のデータを減算した値としたパルス演算処理装置である。
【0033】
このように、パルス分周比の分子および分母の両方が可変でき、分周比を非常にきめこまかく設定することができる。
【0034】
また、入力UPパルス信号でパルス分周をスタートとした場合と入力DOWNパルス信号でパルス分周をスタートとした場合とのパルス出力の出力パターンの整合性をとることができる。
【0035】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0036】
(実施例1)
図1において、1は入力UPパルス信号S1と入力DOWNパルス信号S2を入力して一定周期のクロック信号S13に同期した入力パルス有無信号S3と入力パルス方向信号S4を出力するパルス入力手段、2は出力パルス有無信号S9と出力パルス方向信号S10を入力して前記クロック信号S13に同期して出力UPパルス信号S7と出力DOWNパルス信号S8とレジスタ保持タイミング信号S12を出力するパルス出力手段、3はそれぞれあらかじめ設定された第一のデータである分周比分母データD1と、第2のデータD2を入力しレジスタ保持データD8との比較結果信号S5を出力するディジタルコンパレータ、4は比較結果信号S5と入力パルス有無信号S3と入力パルス方向信号S4を入力してデータ選択信号S6と加減算選択指令信号S11と出力パルス有無信号S9と出力パルス方向信号S10を一義的に出力する表1に示す論理を有する論理回路、5はそれぞれあらかじめ設定された分周比分母データD1と第三のデータである分周比分子データD3と第4のデータD4と第5のデータD5と常に‘0’の値を持つ第6のデータD6を入力しデータ選択信号S6によってどれか一つを選択し選択結果データD7を出力するデータセレクタ、6は選択結果データD7とレジスタ保持データD8を加減算選択指令信号S11に従って加算または減算して加減算結果データD9を出力するディジタル加減算器、7は演算初期値データD12をレジスタ初期値としレジスタ保持タイミング信号S12により加減算結果データD9を保持しレジスタ保持データD8を出力する加減算データ保持レジスタ、8はそれぞれあらかじめ設定された第10のデータD10と第11のデータD11を入力UPパルス信号S1と入力DOWNパルス信号S2により選択し演算初期値データD12を出力する初期値設定手段である。
【0037】
【表1】
Figure 0003624690
【0038】
図2は、図1に示す構成のUPパルスまたはDOWNパルスの入力からUPパルスまたはDOWNパルスの出力までの演算処理の概念を示すものである。
【0039】
以上のように構成されたパルス演算処理装置について、図3を用いてその動作を説明する。
【0040】
図3はパルス入力手段1に入力UPパルス信号S1が入力され、分周比分母データD1が‘4’、分周比分子データD3が‘3’の場合の動作を示す図である。なお、第2のデータD2,第4のデータD4,第5のデータD5には数式5に示すデータを設定しているものとする。
【0041】
(数式5)
D1=分周比分母データ
D2=0
D3=分周比分子データ
D4=D3+D1
D5=D3−D1
D6=常に’0’
ただしD1≧D3
まず、レジスタ保持データD8の初期状態を‘0’と考える。パルス入力手段1はクロック信号S13の立ち上がりエッジ毎に入力UPパルス信号S1および入力DOWNパルス信号S2が入力されたか否かを判断し、その結果に従って入力パルス有無信号S3と入力パルス方向信号S4を更新する。
【0042】
ここで、入力UPパルス信号S1が入力されるまでの状態を考察すると、入力パルス有無信号S3と入力パルス方向信号S4は「入力パルス無」の状態‘B’を示し、比較結果信号S5は「D2≦D8<D1」の状態‘F’を示す。従ってこのS3,S4およびS5の状態より論理回路4は表1により、データ選択信号S6は「D6を選択せよ」の状態‘N’,出力パルス有無信号S9と出力パルス方向信号S10は「出力するな」の状態‘Q’,加減算選択指令信号S11は「加算または減算せよ」の状態‘I’となり、その結果としてD7には‘0’が出力される。
【0043】
D8は初期状態より‘0’であるため、D7とD8は加算しても減算しても加減算結果データD9は‘0’である。
【0044】
加減算データ保持レジスタ7にはクロック信号S13の立ち上がりエッジ毎にレジスタ保持タイミング信号S12が入力され、加減算結果データが取り込まれデータ更新が行われる。しかしこの状態では常に‘0’が保持され、D8には‘0’が出力される結果となる。
【0045】
次に、入力UPパルス信号S1が入力されクロック信号S13の立ち上がりエッジ(図3のi点)に同期して入力パルス有無信号S3と入力パルス方向信号S4が「UP方向の入力パルス有」の状態‘A’に変化すると、比較結果信号S5は「D2≦D8<D1」の状態‘F’を維持しているため、S3,S4,S5により論理回路4は表1に従いデータ選択信号S6は「D3を選択せよ」の状態‘K’に変化し、出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10を「出力するな」の状態‘Q’を維持し、加減算選択指令信号S11は「加算せよ」の状態‘G’に変化する。その結果、D7=D3=‘3’の状態となり、またその結果として、D8にD7が加算され、D9=‘3’となる。以上が図2の信号処理経路(イ),(ヘ)である。
【0046】
次に、この状態においてクロック信号S13の次の立ち上がりエッジ(図3のj点)に同期してレジスタ保持タイミング信号S12が発生すると加減算データ保持レジスタ7はD9を取り込んで保持してD8が‘0’から‘3’に変化する。このD8とD1、D2がディジタルコンパレータ3によって比較され、その結果、比較結果信号S5は「D2≦D8<D1」の状態‘F’を維持する。
【0047】
また、同時にクロック信号S13の立ち上がりエッジに同期して入力パルス有無信号S3および入力パルス方向信号S4も更新され、入力パルス有無信号S3および入力パルス方向信号S4が「入力パルス無」の状態‘B’となる。
【0048】
このS3,S4の状態および前記S5の状態より論理回路4は表1により、データ選択信号S6は「D6を選択せよ」の状態‘N’に変化し、出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10は「出力するな」の状態‘Q’を維持し、加減算選択指令信号S11は「加算または減算せよ」の状態‘I’に変化する。その結果、D7=‘0’の状態となり、またその結果として、D8にD7が加算され、D9=‘3’となる。以上が図2の信号処理経路(ハ),(ヘ)である。
【0049】
ここで出力パルス有無信号S9と出力パルス方向信号S10はクロック信号S13の立ち上がりエッジに同期してパルス出力手段2に読み込まれ、S9,S10の状態により出力UPパルス信号S7および出力DOWNパルス信号S8の出力を行う。今の状態はS9,S10が「出力するな」の状態‘Q’にあるためパルスは出力しない。
【0050】
以後、次の入力UPパルス信号S1が入力されるまでは、D8が‘3’、S5が「D2≦D8<D1」の状態‘F’、S9,S10は「出力するな」の状態‘Q’を維持する。
【0051】
次の入力UPパルスS1が入力されるとクロック信号S13の立ち上がりエッジ(図3のk点)で入力パルス有無信号S3および入力パルス方向信号S4が「UP方向の入力パルス有」の状態‘A’となる。このS3,S4の状態および前記S5の状態より論理回路4は(表1)により、データ選択信号S6は「D3を選択せよ」の状態‘K’となり、出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10は「出力するな」の状態‘Q’を維持し、加減算選択指令信号S11は「加算せよ」の状態‘G’に変化する。その結果、D7=‘3’の状態となり、またその結果として、D9=D8+D7=‘3’+‘3’=‘6’となる。以上が図2の信号処理経路(イ),(ヘ)である。
【0052】
次に、クロック信号S13の次の立ち上がりエッジ(図3のl点)に同期してD8=‘6’となるとその結果S5が「D2≦D8」,「D1≦D8」の状態‘D’となる。同時にクロック信号S13の立ち上がりエッジに同期して入力パルス有無信号S3および入力パルス方向信号S4が「入力パルス無」の状態‘B’となり、このS3,S4および前記S5の状態より論理回路4は表1により、データ選択信号S6は「D1を選択せよ」の状態‘J’となり、出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10は「UPパルスを出力せよ」の状態‘O’となり、加減算選択指令信号S11は「減算せよ」の状態‘H’に変化する。その結果、D7=‘4’となり、D9=D8−D7=‘6’−‘4’=‘2’となる。以上が図2の信号処理経路(ハ),(ニ)である。
【0053】
次に、クロック信号S13のさらに次の立ち上がりエッジ(図3のm点)に同期して出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10がパルス出力手段2に読み込まれると出力UPパルス信号S7が出力される。
【0054】
以後、同様に動作を続行することにより、入力UPパルス信号S1を4パルス入力すると出力UPパルス信号S7が3パルス出力される動作となり、入力UPパルス信号S1と出力UPパルス信号S7との間に数式6の関係が成立する。
【0055】
(数式6)
fou=fiu×D3/D1
ただし、fou=出力UPパルス信号S7の周波数
fiu=入力UPパルス信号S1の周波数
D1=分周比分母データ
D3=分周比分子データ
D1≧D3
同様に、入力DOWNパルス信号S2を入力した場合について考察すると、入力DOWNパルス信号S2と出力DOWNパルス信号S8との間に数式7の関係が成立することがわかる。
【0056】
(数式7)
fod=fid×D3/D1
ただし、fod=出力DOWNパルス信号S8の周波数
fid=入力DOWNパルス信号S2の周波数
D1=分周比分母データ
D3=分周比分子データ
D1≧D3
図4は入力UPパルス信号S1および入力DOWNパルス信号S2を高速で入力した場合の動作を示す図である。なお、以上の説明においてクロック信号S13の立ち上がりエッジをクロック信号S13の立ち下がりエッジとしても良いことは言うまでもない。
【0057】
以上が本発明による実施例1のパルス演算処理装置についての動作説明であるが、これを整理し入力と出力の関係を一般式で示すと数式4となる。
【0058】
(実施例2)
図5,図6は図1における初期値設定手段8を用いた実施例の動作を示す図である。
【0059】
図5は、パルス演算処理装置への入力信号として取り扱われるロータリエンコーダの出力信号に対して実施例1で説明した分周比分母データD1が‘4’、分周比分子データD3が‘3’の場合のパルス演算処理実施例である。
【0060】
ロータリエンコーダからの出力信号は、1回転360°で所定のパルス数を出力する2相パルス列A相,B相と1パルスを出力するZ相とで構成され、エンコーダ軸がCW回転(時計方向回転)時には図5(a)の信号、CCW回転(反時計方向回転)時には図(b)の信号が出力される。
【0061】
A相,B相の各信号エッジと回転方向により入力UPパルス信号S1または入力DOWNパルス信号S2が発生すると前記パルス演算処理により出力UPパルス信号S7または出力DOWNパルス信号S8が図5のように得られる。
【0062】
ここで注目すべき点は、図5のX点を基点にUPパルス信号S1でパルス演算をスタートしたときの出力UPパルス信号S7の出力パターンと,X点を基点にDOWNパルス信号S2でパルス演算をスタートしたときの出力DOWNパルス信号S8の出力パターンとの整合性、すなわち図5中のパルス番号0,1,2…n−1までのUPパルスS1またはDOWNパルスS2に対して同じパルス番号の位置でパルス出力がされることが重要である。もしこの整合性が取れていない場合、回転方向によりパルス出力位置のずれが発生する。
【0063】
図6は、本発明における初期値設定手段8を用いて上記パルス出力の整合性を実現する実施例の動作を示す図であり、第2のデータD2,第4のデータD4,第5のデータD5および第10のデータD10,第11のデータD11には数式8に示すデータを設定しているものとする。
【0064】
(数式8)
D1=分周比分母データ
D2=0
D3=分周比分子データ
D4=D3+D1
D5=D3−D1
D6=常に‘0’
D10=0(パルス演算スタートがUPパルス入力の場合の初期値)
D11=D1−D3(パルス演算スタートがDOWNパルス入力の場合の初期値)
ただしD1≧D3
図5における(a)CW回転時の動作例については図3と同様のため省略し、(b)CCW回転時の動作について図6により説明する。
【0065】
まず、入力DOWNパルス信号S2が入力されるまでの状態を考察すると、入力パルス有無信号S3と入力パルス方向信号S4は「入力パルス無」の状態‘B’を示し、比較結果信号S5は「D2≦D8<D1」の状態‘F’を示す。従ってS3,S4,S5より論理回路4は表1に従いデータ選択信号S6は「D6を選択せよ」の状態‘N’となり、出力パルス有無信号S9と出力パルス方向信号S10は「出力するな」の状態‘Q’、加減算選択指令信号S11は「加算または減算せよ」の状態‘I’となり、その結果D7は‘0’、D8は初期状態より‘0’であるため、D7とD8は加算しても減算しても加減算結果データD9は‘0’である。
【0066】
次に、入力DOWNパルス信号S2が入力されると初期値設定手段8はS2が入力されたことを検出し、第11のデータD11即ちD1−D3=‘4’−‘3’=‘1’を選択し、演算初期値データD12に‘1’を出力する。
【0067】
次に、この状態においてクロック信号S13の立ち上がりエッジ(図6のi点)に同期してレジスタ保持タイミング信号S12が発生すると加減算データ保持レジスタ7はレジスタ初期値として演算初期値データD12即ち‘1’を取り込んで保持しD8が‘0’から‘1’に変化する。このD8とD1、D2がディジタルコンパレータ3によって比較され、その結果、比較結果信号S5が「D2≦D8<D1」の状態‘F’を維持する。
【0068】
同時にクロック信号S13の立ち上がりエッジに同期して入力パルス有無信号S3および入力パルス方向信号S4が更新され「DOWN方向の入力パルス有」の状態‘C’に変化すると、S3,S4,S5より論理回路4は(表1)に従いデータ選択信号S6は「D3を選択せよ」の状態‘K’に変化し、出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10を「出力するな」の状態‘Q’、加減算選択指令信号S11は「減算せよ」の状態‘H’に変化する。その結果 D7=D3=‘3’となり、D8にD7が減算され、D9=D8−D7=‘1’−‘3’=‘−2’となる。以上が図2の信号処理経路(ロ),(ヘ)である。
【0069】
次に、この状態においてクロック信号S13の次の立ち上がりエッジ(図6のj点)に同期してレジスタ保持タイミング信号S12が発生すると加減算データ保持レジスタ7はD9を取り込んで保持しD8が‘1’から‘−2’に変化する。このD8とD1、D2がディジタルコンパレータ3によって比較され、その結果、比較結果信号S5が「D8<D2」,「D8<D1」の状態‘E’となる。
【0070】
同時にクロック信号S13の立ち上がりエッジに同期して入力パルス有無信号S3および入力パルス方向信号S4が「入力パルス無」の状態‘B’に変化すると、S3,S4,S5より論理回路4は(表1)に従いデータ選択信号S6は「D1を選択せよ」の状態‘J’に変化し、出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10が「DOWNパルスを出力せよ」の状態‘P’、加減算選択指令信号S11は「加算せよ」の状態‘G’に変化する。その結果、D7=D1=‘4’となりD9=D8+D7=‘−2’+‘4’=‘2’となる。以上が図2の信号処理経路(ハ),(ホ)である。
【0071】
次に、クロック信号S13のさらに次の立ち上がりエッジ(図6のk点)に同期して出力パルス有無信号S9および出力パルス方向信号S10がパルス出力手段2に読み込まれ出力UPパルス信号S7が出力される。
【0072】
以後、同様に動作を続行することにより、図5(b)に示す動作となる。
以上より、分周比の分母および分子の両方が可変できるため分周比を非常にきめこまかく設定でき、また、CW回転およびCCW回転時のパルス演算処理パターンの出力パターンの整合性も確保でき、非常に高速で動作し、安価なパルス演算処理装置が実現できる。
【0073】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように本発明は、分周比の分母および分子の両方が可変できるために分周比を非常にきめこまかく設定でき、回転方向によるパルス演算処理の整合性も満足でき、かつ非常に高速で動作し、安価なパルス演算処理装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるパルス演算処理装置の構成図
【図2】本発明の実施例1におけるパルス演算処理装置の動作説明図
【図3】本発明の実施例1におけるパルス演算処理装置の動作説明図
【図4】本発明の実施例1におけるパルス演算処理装置の動作説明図
【図5】本発明の実施例2におけるパルス演算処理装置の動作説明図
【図6】本発明の実施例2におけるパルス演算処理装置の説明動作図
【図7】従来のパルス演算処理装置の動作説明図
【図8】従来のパルス演算処理装置の動作説明図
【図9】従来のパルス演算処理装置の動作説明図
【符号の説明】
1 パルス入力手段
2 パルス出力手段
3 ディジタルコンパレータ
4 論理回路
5 データセレクタ
6 ディジタル加算器
7 加減算データ保持レジスタ
8 初期値設定手段
9 入力パルス同期回路
D1 第1のデータ(分周比分母データ)
D2 第2のデータ
D3 第3のデータ(分周比分子データ)
D4 第4のデータ
D5 第5のデータ
D6 第6のデータ
D7 選択結果データ
D8 レジスタ保持データ
D9 加減算結果データ
D10 第10のデータ
D11 第11のデータ
D12 演算初期値データ
S1 入力UPパルス信号
S2 入力DOWNパルス信号
S3 入力パルス有無信号
S4 入力パルス方向信号
S5 比較結果信号
S6 データ選択信号
S7 出力UPパルス信号
S8 出力DOWNパルス信号
S9 出力パルス有無信号

Claims (2)

  1. 入力UPパルス信号と入力DOWNパルス信号を入力して一定周期のクロック信号に同期した入力パルス有無信号と入力パルス方向信号を出力するパルス入力手段と、出力パルス有無信号と出力パルス方向信号を入力して前記クロック信号に同期して出力UPパルス信号と出力DOWNパルス信号とレジスタ保持タイミング信号を出力するパルス出力手段と、それぞれあらかじめ設定された第1のデータと、第2のデータを入力しレジスタ保持データとの比較結果信号を出力するディジタルコンパレータと、前記比較結果信号と前記入力パルス有無信号と前記入力パルス方向信号を入力してデータ選択信号と加減算選択指令信号と前記出力パルス有無信号と前記出力パルス方向信号を一義的に出力する論理回路と、それぞれあらかじめ設定された前記第1のデータと第3のデータと第4のデータと第5のデータと常に‘0’の値を持つ第6のデータを入力し前記データ選択信号によってどれか一つを選択し選択結果データを出力するデータセレクタと、前記選択結果データと前記レジスタ保持データを前記加減算選択指令信号に従って加算または減算して加減算結果データを出力するディジタル加減算器と、それぞれあらかじめ設定された第10のデータと第11のデータを前記入力UPパルス信号と入力DOWNパルス信号により選択し演算初期値データを出力する初期値設定手段と、前記演算初期値データをレジスタ初期値とし、前記レジスタ保持タイミング信号により前記加減算結果データを保持し前記レジスタ保持データを出力するデータ保持レジスタとを備えたパルス演算処理装置。
  2. それぞれあらかじめ設定される第10のデータと第11のデータにおいて一方のデータを‘0’とし、もう一方のデータを第1のデータから第3のデータを減算した値とする請求項1記載のパルス演算処理装置。
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