JP2005156208A - 位相速度検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 90°位相差の2相のA相、B相の正弦波と1回転の基準信号を示すZ相を出力する正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの出力を位相速度検出装置2e入力する。位相速度検出装置2eは、正転又は逆転方向を問わずZ相信号から正確な基準原点信号を生成する。また、A相及びB相信号からシンクロA相信号、シンクロB相信号、パルス位相、A相デジタル値及びB相デジタル値を検出し、該シンクロA相信号、シンクロB相信号及びパルス位相を完全に同期させ、A相デジタル値とB相デジタル値を基準にシンクロA相信号とシンクロB相信号を監視してパルス位相を補正し、超高精度の回転位相と回転速度を検出する。
【選択図】 図1
Description
しかし、かような改善が行われているが依然としてデジタル信号も使用するもので、デジタル信号の桁数分のトラックやセンサーをアブソリュートエンコーダに内蔵させ、外部においては多数の信号線を準備する必要がある。又、通常アブソリュートエンコーダは、制御装置側から位相の読み込みを指令した後、実際に位相データを獲得するまでに時間を要することもあり、特に高速で運転中の回転体の位相を短時間で検出することは困難もしくは不可能であった。
この方法では、前記のカウンタで矩形波のエッジを計数するだけなのでリアルタイムに回転位相を検出できる利点がある。しかし、該矩形波インクリメンタルエンコーダの分解能は例えば現状において1回転あたり約20000パルスが上限と考えられ、これを通常行われるように×4逓倍して使用したとき1回転あたりの位相の検出分解能は80000が限界となる。
かように、検出分解能に制約があるので任意の時刻の位相を検出するには限界があり、これを図により示せば図31の(a)の如くとなる。
すなわち該図31の(a)において、任意の時刻t1が前記矩形波インクリメンタルエンコーダの矩形波の立ち上がり又は立ち下がりのエッジと離れている程、検出する位相の誤差は大きくなる。
図31の(b)に該正弦波インクリメンタルエンコーダの出力波形の例を示す。同図に示すように、90°位相差の正弦波であるA相とB相はインクリメンタルエンコーダの1回転毎に複数サイクルの正弦波を出力する。そして、図31の(b)の任意の時刻t1におけるA相とB相の値をそれぞれa1、b1とすれば、このときの位相はA相とB相をパルス化してこのエッジを計数したパルス位相Cを粗い位相とし、マイクロコントローラなどを使用して次の(1)式から密な位相である補間位相αを求めることができる。
α=αmax×{arcTAN(a1/b1)}/90・・・・・(1)式
かように、前記図31の(a) の矩形波インクリメンタルエンコーダの場合と相違して、該図31の(b)の正弦波インクリメンタルエンコーダでは任意の時刻t1における補間位相を上記(1)式に依り得ることが可能で、該補間位相と前記パルス位相を組み合わせて高精度の回転位相を求めるものである。
ここで、図31の(b)において電気角90°はマイクロコントローラなどによりαmaxなるデジタル値で検出し、θ°はαなるデジタル値で検出するものとしている。例えば、補間位相を無符号の12ビットのデータサイズとすればαmaxは4095となる。
4096×4×512=8,388,608・・・・・・・・・・・(2)式
かような手段により、1回転の位相を非常に高い分解能で求めることが可能である。
図33の(a)は前記矩形波インクリメンタルエンコーダのA相、B相及びZ相出力を示し、図33の(b)は前記位相カウンタの時間的推移を示す。
ここで、前記Z相出力が ’1’となる期間は前記図33の(a)に示すとおり一定のパルス幅を有するもので、これにより前記図33の(b)に示す回転位相において、期間P及びQに示すとおり回転位相が不必要にゼロとなる期間が発生し高精度の回転位相を得るに支障があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、回転方向が正転であっても逆転であっても、インクリメンタルエンコーダを使用して正確な1回転の基準を生成せしめ、高精度の回転位相と回転速度を検出することができ、また、正弦波インクリメンタルエンコーダもしくは正弦波インクリメンタルエンコーダが付属する電動機が停止中や低速回転中のみならず高速回転中であっても、前記パルス位相と前記補間位相を常に正確に検出し、超高精度の回転位相と回転速度を得ることにある。
(1)90°位相差の2つの正弦波であるA相信号とB相信号のインクリメンタル信号を出力する正弦波インクリメンタルエンコーダを用い、A相信号とB相信号を本発明の請求項1の位相速度検出装置に入力する。この正弦波インクリメンタルエンコーダは1回転に複数サイクルのA相信号と前記B相信号を出力する。
上記位相速度検出装置は、A相及びB相のコンパレータとパルス抽出器を内蔵し、該コンパレータは前記A相信号とB相信号から、それぞれ2値化した矩形A相信号と矩形B相信号を生成して上記パルス抽出器に出力する。
上記パルス抽出器は、上記矩形A相信号と矩形B相信号から、クロック信号に同期した正弦波インクリメンタルエンコーダの正転パルス又は逆転パルスを抽出し出力する。また、前記矩形A相信号と前記矩形B相信号の立上がり、立下りをクロック信号に同期させた、シンクロA相信号とシンクロB相信号を、前記正転パルスと前記逆転パルスに同期して出力する。
上記原点検出器には、前記パルス抽出器が出力する前記正転パルスと前記逆転パルスと、上記矩形Z相信号が入力され、上記原点検出器は、上記正転パルスが出力されているか逆転パルスが出力されているかに応じて前記正弦波インクリメンタルエンコーダの回転方向を識別する。また、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転方向に回転しているときは前記矩形Z相信号の先端または後端から短い所定のパルス幅の基準原点信号を出力し、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転方向に回転しているときは前記矩形Z相信号の後端または先端から短い所定のパルス幅の基準原点信号を出力する。
以上のように基準原点信号を出力することで、Z相信号から短いパルス幅の基準原点信号を生成することができ、また、正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で位相が正確に一致する前記基準原点信号を生成することができる。
上記パルス位相検出器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダの前記A相信号とB相信号の1回転当たりのサイクル数による最大パルス位相より充分に大きい値をカウントし出力するアップダウンカウンタと、選択手段を備える。
上記パルス位相検出器のアップダウンカウンタのアップカウント端子、ダウンカウント端子には、それぞれ前記パルス抽出器が出力する前記正転パルスと前記逆転パルスが入力され、アップダウンカウンタのリセット端子には、前記原点検出器が出力する前記基準原点信号が入力され、上記アップダウンカウンタは、上記正転パルスが入力されたときアップカウントし、上記逆転パルスが入力されたダウンカウントし、上記リセット端子に基準原点信号が入力されたときゼロにリセットされる。
上記選択手段は、上記アップ・ダウンカウンタの出力が正のときは、そのカウント値を前記正弦波インクリメンタルエンコーダのパルス位相として出力し、前記アップ・ダウンカウンタの出力が負のときは前記最大パルス位相に1を加算した最大パルス数と前記アップ・ダウンカウンタのカウント値を加算したものを前記正弦波インクリメンタルエンコーダのパルス位相として出力する。
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力する。
また、前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであり、この場合、該Vhが該Vl以上である。
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、コントローラは、以下のようにして、パルス位相を補正する。
(i) 前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
また、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
(ii)前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行う。
また、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行う。
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力する。
また、前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであり、この場合、該Vhが該Vl未満である。
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、コントローラは、以下のようにして、パルス位相を補正する。
(i) 前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行う。
また、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行う。
(ii)前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
また、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力する。
また、前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであり、この場合、該Vhが該Vl以上である。
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、コントローラは、以下のようにして、パルス位相を補正する。
(i) 前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
また、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
(ii)前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロのときは前記パルス位相についての補正を行なわず、前記B相デジタル値がゼロのときも前記パルス位相について補正を行なわない。
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力する。
また、前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであり、この場合、該Vhが該Vl未満である。
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、コントローラは、以下のようにして、パルス位相を補正する。
(i) 前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロのときは前記パルス位相についての補正を行なわず、前記B相デジタル値がゼロのときも前記パルス位相について補正を実施しない。
(ii)前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
また、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う。
そして、上記発信器が出力するパルスのエッジに同期したラッチ指令により、同一時刻の前記基準カウンタの出力値と前記パルス位相と前記シンクロA相信号と前記シンクロB相信号と前記A相デジタル値及び前記B相デジタル値をラッチして、所定の時間間隔で前記コントローラに入力する。
上記コントローラは、上記時間間隔における上記基準カウンタの出力値の変化量より、上記時間間隔と前記正弦波インクリメンタルエンコーダの回転位相の変化量を検出し、上記時間間隔と回転位相の変化量より上記正弦波インクリメンタルエンコーダの回転速度を演算し検出する。
これにより、高速回転中の複数の電動機相互の高精度の同期制御や、高速の位置決め制御を実現することができる。
図1は請求項1に、図5は請求項2に、図10は請求項3に、図13は請求項4、請求項5、請求項6及び請求項7に関わる実施例を説明し、図29は請求項8に関わる実施例を説明するものである。
図2の(a)は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1aが正転のときのA相とB相の出力の時間的推移を示し、正転のとき例えばB相がA相より90°の進みとし、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1aが1回転でA相及びB相の正弦波はそれぞれNサイクル生成するものとしている。
図2の(b)は前記A相のコンパレータ3の出力の時間的推移を示すもので、該コンパレータ3はA相の正弦波入力を概略ゼロと比較して' 0' と' 1' の2値信号である矩形A相信号を出力し前記パルス抽出器6のPA入力となる。そして、同様に図2の(c)は前記B相のコンパレータ3の出力の矩形B相信号の時間的推移を示すと共に前記パルス抽出器6のPB入力を示す。ここで、前記図2の(b)の(1) と(2) は前記PA入力のそれぞれ立ち上がりと立ち下がりを示し、前記図2の(c)の(3) と(4) は前記PB入力のそれぞれ立ち上がりと立ち下がりを示し、これらの説明は後述するものである。
又、前述のとおり前記図2の(e)は前記図2の(a)で示す入力周波数の×4逓倍のパルス周波数の例で示したが×1逓倍あるいは×2逓倍であってもよい。ここで、図2の(f)は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1aが逆転方向に回転するとき、前記パルス抽出器6の逆転パルスを出力するQ2出力の状態を示すが、正転方向に回転しているとき該Q2出力は変化しない。
(1) :( 602Q) ∩ (/604Q) ∩ (606Q) ・・・・・・(3)式
上記(3)式の第1項と第2項の(( 602Q)∩(/604Q) )により前記図2の(b)の(1) の立ち上がりを検出し、更に第3項の(∩(606Q))によりB相が' 1' であることより正転を検出し、前記図2の(e)の時刻t1における正転パルスを生成するに至る。同様に、図4のANDゲート610の(2) から(4) を付すものはそれぞれ次の(4)式から(6)式に示す論理演算を実行し、これらの第1項と第2項から立ち上がり又は立ち下がりを検出し更に第3項により正転を検出し、前記図2の(e)の時刻t2、t3及びt4における正転パルスを生成するに至る。ここで、前記図2の(b)と(c)で付す(1) から(4) は前記図4のANDゲート610に付す(1) から(4) に対応しているので留意されたい。
(2) :( /602Q) ∩ ( 604Q) ∩ (/606Q) ・・・・・・・(4)式
(3) :( 606Q) ∩ (/608Q) ∩ (/602Q) ・・・・・・・(5)式
(4) :( /606Q) ∩ ( 608Q) ∩ ( 602Q) ・・・・・・・(6)式
そしてこの(1) から(4) のANDゲート610の出力は前記ORゲート611を経由して前記Dフリップフロップ613に送られ、該Dフリップフロップ613は前記CLK入力の立ち上がりに同期して正転パルスをQ1出力に送出する。
(5) :( 602Q) ∩ (/604Q) ∩ (/606Q) ・・・・・・・(7)式
(6) :( /602Q) ∩ ( 604Q) ∩ ( 606Q) ・・・・・・・(8)式
(7) :( 606Q) ∩ (/608Q) ∩ ( 602Q) ・・・・・・・(9)式
(8) :( /606Q) ∩ ( 608Q) ∩ (/602Q) ・・・・・・(10)式
この(5) から(8) のANDゲート610の出力は前記ORゲート612を経由して前記Dフリップフロップ614に送られ、該Dフリップフロップ614は前記CLK入力の立ち上がりに同期して逆転パルスをQ2出力に送出する。
又、前記図4の前記ORゲート611及び612は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1aのA相とB相を×4逓倍する例で示したが、これに換えて×2逓倍や×1逓倍するものであっても良い。又、前記Q1出力とQ2出力をそれぞれ正転パルスと逆転パルスを出力する実施例で示したが、これに換えて例えばQ1出力を正転及び逆転方向に回転するに応じて歩進パルスを生成するものとし、Q2出力を正転のときは例えば' 0' を逆転のときは' 1' を出力するものとし、このQ1出力とQ2出力と時間的に正確に同期せしめた、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1aのA相とB相を2値化した前記シンクロA相信号QAと前記シンクロB相信号QBを送出させても良い。
次に、図9の(j)は回転方向を検出する前記JKフリップフロップ702の出力を示し、例えば前記図9の(f)における時刻t40の正転パルスにより時刻t41において' 0' となり、逆転については前記図9の(g)における時刻t50の逆転パルスにより時刻t51において' 1' となる。かように前記JKフリップフロップ702の出力は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転方向を示し、時間T1における正転のときは前記NOTゲート705を経由して前記ANDゲート708を選択し、時間T2における逆転のときは前記ANDゲート709を選択する。
そして、この正転パルスを計数することにより、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転位相は、1回転が0から最大パルス位相が2047の範囲で検出できることとなる。そして、2047を16進数で表記すれば7FFhであり2進数では111、1111、1111bと最大11ビットのデータサイズとなるが、このとき、前記アップ・ダウンカウンタ801の計数するカウント値の最大は11ビットを越えて大きい、例えば16ビットとするものである。なお、本発明において16進数で数値を表記するときは数値の末尾に' h' を、2進数で数値を表記するときは数値の末尾に' b' を添えるものとする。
0001h
0000h
FFFFh
FFFEh=1111、1111、1111,1110b・・・・(11)式
ここで、前記アップ・ダウンカウンタ801のデータサイズは充分大きく選定しているので該カウント値はダウンカウントによりゼロとなることはなく、後述するRST入力により1回転毎にゼロにリセットされるものであり、これにより前記カウント値の最上位ビット(以下、MSBと称す)は必ず符号ビットとなる。
そして、図12の(d)は前記アップ・ダウンカウンタ801が出力するカウント値を示し、正転のときは例えば時刻t1からカウントアップし、時刻t2において最大パルス位相Pmaxに達すると共に前記PZ入力によりいったんゼロにリセットされつつカウントアップを継続し、逆転のときは時刻t4よりカウントダウンし、時刻t5においてカウント値はゼロになると共に前記PZ入力によってもゼロとなる。
そして、時刻t5以降は前記(11)式で説明したとおり負の方向にカウントダウンを継続し、時刻t6において負の最大パルス位相(−Pmax)に達すると共に、前記PZ入力により一旦ゼロにリセットされつつカウントダウンを継続する。かように、前記図12の(d)で示すとおり前記アップ・ダウンカウンタ801の出力は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの位相を正負で検出するものである。
そして、図12の(f)は前記セレクタ804の出力、すなわち前記パルス位相検出器8が出力するパルス位相の時間的推移を示し、時刻t5迄は前記セレクタ804のS入力は' 0' であることより、前記アップ・ダウンカウンタ801の出力がそのままパルス位相として前記セレクタ804の出力となり、時刻t5以降は前記セレクタ804のS入力は' 1' であることより、前記加算器803の出力がパルス位相として前記セレクタ804の出力となる。
ここで、前記係数器802の出力値を(Pmax+1)とすれば、
(Pmax+1)−アップ・ダウンカウンタ801の出力・・・・(12)式
なる値が前記加算器803の出力となり、前記図12の(f)の時刻t5以降で示すとおりパルス位相は正数で得ることができる。
又、前記図12の(f)の時刻t6においてPZ入力が' 1' となるとき、逆転のときはパルス位相が最大パルス位相にプリセットされるべきものであるが、前記図12の(d)の時刻t6で示すとおり、前記アップ・ダウンカウンタ801は正転のときと同様にゼロにリセットするのみで、簡単な構成で前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bのパルス位相検出器を実現するものである。
又、正転のときのみならず逆転方向に回転するときも、前記PZ入力により前記アップ・ダウンカウンタ801のカウント値をゼロにリセットすればよい特徴がある。そして、前記パルス位相検出器8のPZ入力には、前記図7の(d)において説明した正転のときも逆転のときも、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの同じ位相で生成される極めてパルス幅の狭い基準原点信号が供給されているので、超高精度の回転位相を検出できる特徴がある。
又、A/D変換器13及び14はそれぞれ前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bのA相信号とB相信号を入力し、ST入力がアクティブになるとA/D変換を実行して、アナログの正弦波である前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値をD1からDk出力へ送出し、Cはコントロール信号の入力を示すものである。
そして、前記マイクロコントローラ9は前記パラレル入力ポート11経由で前記パルス位相検出器8が出力するパルス位相を、前記パラレル入力ポート12経由で前記パルス抽出器6が出力する前記シンクロA相信号とシンクロB相信号を、前記パラレル出力ポート10経由で前記A/D変換器13及び14のST入力をアクティブとして、前記A相デジタル値とB相デジタル値を連続して入力する。これにより、前記マイクロコントローラ9は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転位相を精度良く検出するものである。 ここで、前記マイクロコントローラ9のC出力、パラレル出力ポート10のC入力、パラレル入力ポート11、12のC入力及びA/D変換器13、14のC入力は、リード、ライト信号やアドレス信号など通常、マイクロコントローラを使用するときのコントロール信号を表し説明を割愛する。
又、該図14の(a)に対応して、図14の(b)と(c)は前記パルス抽出機6が出力する前記シンクロA相信号QAとシンクロB相信号QBの時間的推移を表し、図14の(d)は前記原点検出器7が出力する前記基準原点信号QZの時間的推移を、図14の(e)は前記パルス位相検出器8が出力するパルス位相の時間的推移を示す。
そして、該図14の(d)の時刻t4においてQZは' 1' になるとし、このとき前記図14の(e)においてパルス位相はゼロにリセットされるものである。更に、該図14の(e)において時刻t1にて前記パルス位相は(c−4)とし、以降は前記図14の(b)のQAと図14の(c)のQBの変化と共に+1ずつカウントアップし、時刻t2においては(c+2)、時刻t3においては(c+6)となり、前述のとおり時刻t4においてゼロとなり、以降は1,2・・・と推移するものである。なお、該図14の(e)において前記パルス位相は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bのA相とB相の一周期を便宜的に4逓倍して検出する例で示している。
始めに、前記図14の(e)で示す前記パルス位相は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bのA相とB相の一周期を4逓倍して計数するものであり、図14の(f)は前記パルス位相の最下位ビット(該A相とB相の一周期の4分の1以下)の補間位相の仮想上の時間的推移を示す。
これを更に説明すれば、前記図14の(a)において時間T3で示す区間が一周期の4分の1であり、この区間の補間位相は前記図14の(f)の時間T3に示す如くゼロからαmaxの間で推移するものである。
そして、該マイクロコントローラ9は、前記図13に図示しない電動機の制御など種々のジョブをも実行するものであるが、1スキャン毎に前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転位相の検出を、例えば前記図14の(g)に示す時刻t1、t2及びt3にて処理を行うとしている。
そして、該回転位相の検出の為に、前記マイクロコントローラ9は前記パルス位相検出器8が出力するパルス位相と、前記A/D変換器13と14が出力するA相デジタル値とB相デジタル値を連続して入力し、前記補間位相の検出は前記図14の(a)の時刻t3で入力したa1とb1から前記(1)式により例えばαを得るものである。
かように、粗い位相として前記パルス位相を、密な位相として補間位相を検出し、前記図32の(a)による前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転位相を超高精度で得ることとなる。
以上のとおり実施例4について説明を明かとする為、始めに前記図13の全体の動作について前記図14を参照しつつ説明を行ったものであるが、以下に請求項4に関する発明から順次説明を行う。
そして、前記コンパレータ3は入力がVh以上で' 1' となり入力がVl未満で' 0' となるものであるが、前記図15はVhがVlを越えて大きいときの動作を示すものであって、例えば前記図15の(a)の時刻t1においては前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bのA相がVhを越えるので、前記図15の(b)に示すとおりシンクロA相信号QAは' 0' から' 1' となり、時刻t2においてはA相がVl未満となるので、前記図15の(b)に示すとおりシンクロA相信号QAは' 1' から' 0' となる。
以上はA相について説明したが、B相のシンクロB相信号QBについても同様に前記図15の(c)に示す如くとなり、該シンクロB相信号QBが前記QAより90°進みとなる。ここで、図15の(d)、(e)及び(f)は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが逆転方向に回転する場合でこれの説明は後述する。
同様に、時刻t4において前記A相デジタル値VAは正なので前記仮想コンパレータvaは' 1' となり前記シンクロA相信号QAも' 1' で、該vaとQAは一致するので前記パルス位相は正しいものとし補正を行わず、時刻t5においては、前記A相デジタル値VAは負なので前記仮想コンパレータvaは' 0' となり前記シンクロA相信号QAは' 1' で、該vaとQAは不一致なので前記パルス位相は補正が必要であり、前記A相デジタル値VAが負でシンクロA相信号QAより進んでいるので前記パルス位相に1を加える補正を行う。さらに、時刻t6において前記A相デジタル値VAは負なので前記仮想コンパレータvaは' 0' となり前記シンクロA相信号QAは' 0' で、該vaとQAは一致するので前記パルス位相は正しいものとし補正を行わない。そして、上記を要約すると前記パルス位相の補正は下記のとおりとなる。
時刻t1: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
時刻t2: 0<VAよりva=1、QA=0→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち上がりでクロスするときで、va
がQAより正転方向に進みとなり( +1) の補正を行う
時刻t3: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t4: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t5: VA<0よりva=0、QA=1→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち下がりでクロスするときで、va
がQAより正転方向に進みとなり( +1) の補正を行う
時刻t6: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
時刻t7: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
時刻t8: VB<0よりvb=0、QB=1→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち下がりでクロスするときで、vb
がQBより正転方向に進みとなり( +1) の補正を行う
時刻t9: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t10: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t11: 0<VBよりvb=1、QB=0→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち上がりでクロスするときで、vb
がQBより正転方向に進みとなり( +1) の補正を行う
時刻t12: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
時刻t21: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
時刻t22: 0<VAよりva=1、QA=0→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち上がりでクロスするときで、va
がQAより逆転方向に進みとなり( −1) の補正を行う
時刻t23: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t24: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t25: VA<0よりva=0、QA=1→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち下がりでクロスするときで、va
がQAより逆転方向に進みとなり( −1) の補正を行う
時刻t26: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
かように、逆転方向に回転するときで前記パルス位相に補正が必要となるときは、前記図16と相違して進みの(−1)の補正を行うものである。
時刻t27: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
時刻t28: VB<0よりvb=0、QB=1→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち下がりでクロスするときで、vb
がQBより逆転方向に進みとなり( −1) の補正を行う
時刻t29: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t30: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t31: 0<VBよりvb=1、QB=0→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち上がりでクロスするときで、vb
がQBより逆転方向に進みとなり( −1) の補正を行う
時刻t32: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
f1:A相デジタル値VAとB相デジタル値VBを入力する。又、シンクロA相信号QAとシンクロB相信号QBを入力した後f2へ。
f2:VAがゼロのとき、パルス位相の補正は実施せずルートf21を経て処理を終える。VAがゼロでないときはf3へ。
f3:VBがゼロのとき、パルス位相の補正は実施せずルートf21を経て処理を終える。VBがゼロでないときはf4へ。
かように、前記A相デジタル値VA又はB相デジタル値VBがゼロのときは、前記図16及び図17による前記パルス位相の補正を実施せず処理を終える。
始めに、ブロックf4からブロックf5を経てブロックf7に至るルートf5n迄の処理について説明すると、ブロックf4において前記A相デジタル値VAがゼロ未満のときはブロックf5に至り(ブロックf4において' no' のときはVAがゼロ以下であるが、ブロックf2においてVAがゼロのときを除外しているので、ブロックf5に至るときは' ゼロ未満' となる)、このとき前記仮想コンパレータvaは' 0' となる。
次にブロックf5において前記シンクロA相信号QAが' 1' のときルートf5nに至る。
すなわち、ルートf5nに至るときは、前記仮想コンパレータvaが' 0' 、前記シンクロA相信号QAが' 1' と不一致となり前記パルス位相の補正が必要であって、このときは前記仮想コンパレータvaが' 0' なのでA相が立ち下がりの場合であり、正転のときは前記図16の時刻t5における補正が、逆転のときは前記図17の時刻t25における補正が必要となる。
次にブロックf7において、前記図16の時刻t5を参照すれば、A相の立ち下がりにおいて前記B相デジタル値VBが負のとき回転方向を正転と判定して、パルス位相の(+1)の補正を行うブロックf14へ分岐し、前記図17の時刻t25を参照すれば、A相の立ち下がりにおいて前記B相デジタル値VBが正のとき回転方向を逆転と判定して、パルス位相の(−1)の補正を行うブロックf15へ分岐する。
f5n: f4にてVA<0よりva=0,f5にてQA=1となり、
vaとQAは不一致で補正が必要でブロックf7へ
このルートf5nはA相が立ち下がりのときである
f7: 0<VBを満たさないときは正転でf14へ ・・・・・・ 図16の時刻t5
0<VBを満たすときは逆転でf15へ ・・・・・・ 図17の時刻t25
同様に、ブロックf4からブロックf6を経てルートf6nに至る経緯とブロックf8の処理について要約すると次のとおりであり、前記図16及び図17の処理と対比して示す。
f6n: f4にて0<VAよりva=1,f6にてQA=0となり、
vaとQAは不一致で補正が必要でブロックf8へ
このルートf6nはA相が立ち上がりのときである
f8: 0<VBを満たすときは正転でf14へ ・・・・・・ 図16の時刻t2
0<VBを満たさないときは逆転でf15へ ・・・・・・ 図17の時刻t22
f5y: f4にてVA<0よりva=0,f5にてQA=0
vaとQAは一致するので補正が不要でブロックf9へ
図16の時刻t1、t6又は図17の時刻t21、t26のときである
f6y: f4にて0<VAよりva=1,f6にてQA=1
vaとQAは一致するので補正が不要でブロックf9へ
図16の時刻t3、t4又は図17の時刻t23とt24のときである
前記図18のブロックf9からブロックf11はB相について前記パルス位相の補正が必要か否かを判定し、ブロックf12とf13で回転方向により、補正量を(+1)とするか(−1)とするかを決定するものである。
始めに、ブロックf9よりブロックf10を経てブロックf12に至るルートf10n迄の処理は、ブロックf9において前記B相デジタル値VBがゼロ未満のときはブロックf10に至り(ブロックf9において' no' のときはVBがゼロ以下であるが、ブロックf3においてVBがゼロのときを除外しているので、ブロックf10に至るときは' ゼロ未満' となる)、このとき前記仮想コンパレータvbは' 0' となる。
次にブロックf10において前記シンクロB相信号QBが' 1' のときルートf10nに至る。
すなわち、ルートf10nに至るときは、前記仮想コンパレータvbが' 0' 、前記シンクロB相信号QBが' 1' と不一致となり前記パルス位相の補正が必要であって、このときは前記仮想コンパレータvbが' 0' なのでB相が立ち下がりの場合であり、正転のときは前記図16の時刻t8における補正を、逆転のときは前記図17の時刻t28における補正が必要となる。
次にブロックf12において、前記図16の時刻t8を参照すれば、B相の立ち下がりにおいて前記A相デジタル値VAが正のとき回転方向を正転と判定してパルス位相の(+1)の補正を行うブロックf14へ分岐し、前記図17の時刻t28を参照すれば、B相の立ち下がりにおいて前記A相デジタル値VAが負のとき回転方向を逆転と判定してパルス位相の(−1)の補正を行うブロックf15へ分岐する。
f10n:f9にてVB<0よりvb=0,f10にてQB=1
vbとQBは不一致で補正が必要でブロックf12へ
このルートf10nはB相が立ち下がりのときである
f12: 0<VAを満たすときは正転でf14へ ・・・・・・図16の時刻t8
0<VAを満たさないときは逆転でf15へ ・・・・・・ 図17の時刻t28
同様に、ブロックf9からブロックf11を経てルートf11nに至る経緯と、ブロックf13の処理について要約すると次のとおりとなり、前記図16及び図17の処理と対比して示す。
f11n:f9にて0<VBよりvb=1,f11にてQB=0となり、
vbとQBは不一致で補正が必要でブロックf13へ
このルートf11nはB相が立ち上がりのときである
f13: 0<VAを満たさないときは正転でf14へ ・・・・・・ 図16の時刻t11
0<VAを満たすときは逆転でf15へ ・・・・・・ 図17の時刻t31
f10y:f9にてVB<0よりvb=0,f10にてQB=0
vbとQBは一致するので補正が不要でエンドへ
図16の時刻t9、t10又は図17の時刻t29、t30のときである
f11y:f9にて0<VBよりvb=1,f11にてQB=1
vbとQBは一致するので補正が不要でエンドへ
図16の時刻t7、t12又は図17の時刻t27とt32のときである
この補正は、前記A相デジタル値VA及びB相デジタル値VBを基準として前記パルス位相の補正を行い、前記図32の(a)の上位桁のパルス位相を正確に求めるものである。そして、前記図32の(a)の下位桁の補間位相は、前記パルス位相を補正するときに基準とした前記A相デジタル値VA及びB相デジタル値VBを用いて前記(1)式から得るものである。
かようにして、パルス位相と補間位相の組み合わせは常に正しいことを補償せしめ、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが低速のみならず高速で回転するときも、常に正しい回転位相を検出することを可能とする。
ここで、かようなパルス補正が必要となるのは、前記図13においてパルス抽出機6やパルス位相検出器8からなるパルス位相の検出機構と、A/D変換器13、14からなる補間位相の検出機構が異なるものであり、両検出機構において動作レベルのばらつきや動作時間の遅延等によりパルス位相と補間位相の組み合わせが常に正しいことが補償されない為である。
そして、前記コンパレータ3は入力がVh以上で' 1' となり入力がVl未満で' 0' となるものであるが、前記図19はVhがVl未満のときの動作を示すものであって、例えば前記図19の(a)の時刻t1においては前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bのA相がVhを越えるので、前記図19の(b)に示すとおりシンクロA相信号QAは' 0' から' 1' となり、時刻t2においてはA相がVl未満となるので、前記図19の(b)に示すとおりシンクロA相信号QAは' 1' から' 0' となる。
以上はA相について説明したが、B相のシンクロB相信号QBについても同様に前記図19の(c)に示す如くとなり、該シンクロB相信号QBが前記QAより90°進みとなる。そして、図19の(d)、(e)及び(f)は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが逆転方向に回転する場合でこれの説明は後述する。
次に、時刻t42において前記A相デジタル値VAは負なので前記仮想コンパレータvaは' 0' となり、一方前記シンクロA相信号QAは' 1' で、該vaとQAは不一致なので前記パルス位相は補正が必要であり、前記A相デジタル値VAが負で前記シンクロA相信号QAより遅れているので前記パルス位相から1を減ずる補正を行い、時刻t43においては、前記A相デジタル値VAは正なので前記仮想コンパレータvaは' 1' となり前記シンクロA相信号QAも' 1' で、該vaとQAは一致するので前記パルス位相は正しいものとし補正を行わない。
同様に、時刻t44において前記A相デジタル値VAは正なので前記仮想コンパレータvaは' 1' となり前記シンクロA相信号QAも' 1' で、該vaとQAは一致するので前記パルス位相は正しいものとし補正を行わず、時刻t45においては、前記A相デジタル値VAは正なので前記仮想コンパレータvaは' 1' となり前記シンクロA相信号QAは' 0' で、該vaとQAは不一致なので前記パルス位相は補正が必要であり、前記A相デジタル値VAが正でシンクロA相信号より遅れているので前記パルス位相から1を減ずる補正を行う。
時刻t46において前記A相デジタル値VAは負なので前記仮想コンパレータvaは' 0' となり前記シンクロA相信号QAは' 0' で、該vaとQAは一致するので前記パルス位相は正しいものとし補正を行わない。そして、上記を要約すると前記パルス位相の補正は下記のとおりとなる。
時刻t41: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
時刻t42: VA<0よりva=0、QA=1→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち上がりでクロスするときで、va
がQAより正転方向に遅れとなり( −1) の補正を行う
時刻t43: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t44: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t45: 0<VAよりva=1、QA=0→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち下がりでクロスするときで、va
がQAより正転方向に遅れとなり( −1) の補正を行う
時刻t46: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
時刻t47: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
時刻t48: 0<VBよりvb=1、QB=0→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち下がりでクロスするときで、vb
がQBより正転方向に遅れとなり( −1) の補正を行う
時刻t49: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t50: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t51: VB<0よりvb=0、QB=1→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち上がりでクロスするときで、vb
がQBより正転方向に遅れとなり( −1) の補正を行う
時刻t52: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
始めに、図19の(d)、(e)及び(f)は前記図19の(a)、(b)及び(c)と同じ信号の逆転の場合の時間的推移を示し、このとき前記シンクロB相信号QBは前記シンクロA相信号QAより90°遅れとなる。そして、図21は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが逆転方向に回転するときの前記パルス位相の補正を説明するもので、図21の(a)、(b)及び(c)は前記図20の(a)、(b)及び(c)と同じ信号の逆転の場合を示し、A相から順次、前記パルス位相の補正について説明する。
時刻t61: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
時刻t62: VA<0よりva=0、QA=1→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち上がりでクロスするときで、vaがQAより逆転方向に遅れとなり( +1) の補正を行う
時刻t63: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t64: 0<VAよりva=1、QA=1→一致するので補正は不要
時刻t65: 0<VAよりva=1、QA=0→不一致なので補正が必要
このときはVAがゼロを立ち下がりでクロスするときで、vaがQAより逆転方向に遅れとなり( +1) の補正を行う
時刻t66: VA<0よりva=0、QA=0→一致するので補正は不要
かように、逆転方向に回転するときで前記パルス位相に補正が必要となるときは、前記図20と相違して遅れの(+1)の補正を行うものである。
時刻t67: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
時刻t68: 0<VBよりvb=1、QB=0→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち下がりでクロスするときで、vb
がQBより逆転方向に遅れとなり( +1) の補正を行う
時刻t69: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t70: VB<0よりvb=0、QB=0→一致するので補正は不要
時刻t71: VB<0よりvb=0、QB=1→不一致なので補正が必要
このときはVBがゼロを立ち上がりでクロスするときで、vb
がQBより逆転方向に遅れとなり( +1) の補正を行う
時刻t72: 0<VBよりvb=1、QB=1→一致するので補正は不要
f1:A相デジタル値VAとB相デジタル値VBを入力する。又、シンクロA相信号
QAとシンクロB相信号QBを入力した後f2へ。
f2:VAがゼロのとき、パルス位相の補正は実施せずルートf21を経て処理を終える。VAがゼロでないときはf3へ。
f3:VBがゼロのとき、パルス位相の補正は実施せずルートf21を経て処理を終える。VBがゼロでないときはf4へ。
かように、前記A相デジタル値VA又はB相デジタル値VBがゼロのときは、前記図20及び図21による前記パルス位相の補正を実施せず処理を終える。
始めに、ブロックf4からブロックf5を経てブロックf7に至るルートf5n迄の処理について説明すると、ブロックf4において前記A相デジタル値VAがゼロ未満のときはブロックf5に至り(ブロックf4において' no' のときはVAがゼロ以下であるが、ブロックf2においてVAがゼロのときを除外しているので、ブロックf5に至るときは' ゼロ未満' となる)、このとき前記仮想コンパレータvaは' 0' となる。
次にブロックf5において前記シンクロA相信号QAが' 1' のときルートf5nに至る。
すなわち、ルートf5nに至るときは、前記仮想コンパレータvaが' 0' 、前記シンクロA相信号QAが' 1' と不一致となり前記パルス位相の補正が必要であって、このときは前記仮想コンパレータvaが' 0' なのでA相が立ち上がりの場合であり、正転のときは前記図20の時刻t42における補正が、逆転のときは前記図21の時刻t62における補正が必要となる。
次にブロックf7において、前記図20の時刻t42を参照すれば、A相の立ち上がりにおいて前記B相デジタル値VBが正のとき回転方向を正転と判定して、パルス位相を(−1)の補正を行うブロックf15へ分岐し、前記図21の時刻t62を参照すれば、A相の立ち上がりにおいて前記B相デジタル値VBが負のとき回転方向を逆転と判定して、パルス位相を(+1)の補正を行うブロックf14へ分岐する。
f5n: f4にてVA<0よりva=0,f5にてQA=1となり、
vaとQAは不一致で補正が必要でブロックf7へ
このルートf5nはA相が立ち上がりのときである
f7: 0<VBを満たすときは正転でf15へ ・・・・・・ 図20の時刻t42
0<VBを満たさないときは逆転でf14へ ・・・・・・ 図21の時刻t62
同様に、ブロックf4からブロックf6を経由してルートf6nに至る経緯と、ブロックf8の処理について要約すると次のとおりであり、前記図20及び図21の処理と対比して示す。
f6n: f4にて0<VAよりva=1,f6にてQA=0となり
vaとQAは不一致で補正が必要でブロックf8へ
このルートf6nはA相が立ち下がりのときである。
f8: 0<VBを満たさないときは正転でf15へ ・・・・・・ 図20の時刻t45
0<VBを満たすときは逆転でf14へ ・・・・・・ 図21の時刻t65
f5y: f4にてVA<0よりva=0,f5にてQA=0
vaとQAは一致するので補正が不要でブロックf9へ
図20の時刻t41、t46、又は図21の時刻t61、t66のときである。
f6y: f4にて0<VAよりva=1,f6にてQA=1
vaとQAは一致するので補正が不要でブロックf9へ
図20の時刻t43、t44又は図21の時刻t63とt64のときである。
前記図22のブロックf9からブロックf11はB相について前記パルス位相の補正を行うか否かを判定し、ブロックf12とf13で回転方向により、補正量を(+1)とするか(−1)とするかを決定するものである。
始めに、ブロックf9よりブロックf10を経てブロックf12に至るルートf10n迄の処理は、ブロックf9において前記B相デジタル値VBがゼロ未満のときはブロックf10に至り(ブロックf9において' no' のときはVBがゼロ以下であるが、ブロックf3においてVBがゼロのときを除外しているので、ブロックf10に至るときは' ゼロ未満' となる)、このとき前記仮想コンパレータvbは' 0' となる。
次にブロックf10において前記シンクロB相信号QBが' 1' のときルートf10nに至る。
すなわち、ルートf10nに至るときは、前記仮想コンパレータvbが' 0' と、前記シンクロB相信号QBが' 1' と不一致となり前記パルス位相の補正が必要であって、このときは前記仮想コンパレータvbが' 0' なのでB相が立ち上がりの場合であり、正転のときは前記図20の時刻t51における補正が、逆転のときは前記図21の時刻t71における補正が必要となる。
次にブロックf12において、前記図20の時刻t51を参照すれば、B相の立ち上がりにおいて前記A相デジタル値VAが負のとき回転方向を正転と判定してパルス位相の(−1)の補正を行うブロックf15へ分岐し、前記図21の時刻t71を参照すれば、B相の立ち上がりにおいて前記A相デジタル値VAが正のとき回転方向を逆転と判定してパルス位相の(+1)の補正を行うブロックf14へ分岐する。
f10n:f9にてVB<0よりvb=0,f10にてQB=1となり
vbとQBは不一致で補正が必要でブロックf12へ
このルートf10nはB相が立ち上がりのときである。
f12: 0<VAを満たさないときは正転でf15へ ・・・・・・ 図20の時刻t51
0<VAを満たすときは逆転でf14へ ・・・・・・図21の時刻t71
同様に、ブロックf9からブロックf11を経てルートf11nに至る経緯と、ブロックf13の処理について要約すると次のとおりとなり、前記図20及び図21の処理と対比して示す。
f11n:f9にて0<VBよりvb=1,f11にてQB=0となり
vbとQBは不一致で補正が必要でブロックf13へ
このルートf11nはB相が立ち下がりのときである。
f13: 0<VAを満たすときは正転でf15へ ・・・・・・図20の時刻t48
0<VAを満たさないときは逆転でf14へ ・・・・・・ 図21の時刻t68
f10y:f9にてVB<0よりvb=0,f10にてQB=0
vbとQBは一致するので補正が不要でエンドへ
図20の時刻t49、t50、又は図21の時刻t69、t70のときである。
f11y:f9にて0<VBよりvb=1,f11にてQB=1
vbとQBは一致するので補正が不要でエンドへ
図20の時刻t47、t52、又は図21の時刻t67とt72のときである。
次に、前記図13において該VA又はVBがゼロのとき、本発明による前記パルス位相の補正の実施例を示し説明する。
そして、図23の(e)は前記マイクロコントローラ9が前記A相デジタル値VAとB相デジタル値VBから算出し得る補間位相を仮想的に連続して表し、例えば時刻t13からt15迄、補間位相はゼロから増大し最大補間位相がαmax迄カウントアップするものである。
以上はA相について説明を行ったがB相についても同様に、前記マイクロコントローラ9は前記図23の(a)の時刻t15及びt16においてB相デジタル値VBがゼロを検出した時、A相と同様の処理を行うものである。
f1:A相デジタル値VA、B相デジタル値VB、シンクロA相信号QA、シンクロB相信号QB及びパルス位相を入力した後f2へ。
f2:VAがゼロのときはf4へ、VAがゼロでないときはf3へ。
f3:VBがゼロのときはf4へ、VBがゼロでないときはパルス位相の補正は実施せずルートf3nを経て処理を終える。
かように、前記A相デジタル値VA又はB相デジタル値VBがゼロのときは、前記図23及び図24による前記パルス位相の補正を実施するものでブロックf4へ進む。
次に、ブロックf4では前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転方向の検出を行い、逆転のときは前記図24において説明したとおり、前記パルス位相の補正は必要としないのでルートf4nを経て処理を終え、正転のときはブロックf5へ進み、前記図23において説明したパルス位相の補正を行う。なお、回転方向の検出は例えば、パルス位相が前スキャンより増加していれば正転、減少していれば逆転とすればよい。
f5: VAがゼロのときはf6へ進み、A相によるパルス位相の補正を行う。VAがゼロでないときはVBがゼロでありf9へ進み、B相によるパルス位相の補正を行う。 f6: VAがゼロでVBが正のときはVAが立ち上がりのときでf8へ進む。又VAがゼロでVBが負のときはVAが立ち下がりのときでf7へ進む。
f7: このときはVAが立ち下がりのときゼロとなるときで、このときQAが' 1' ならばQAが' 0' となるが遅れているので、f12へ進み前記パルス位相に1を加える補正を行う。QAが' 0' のとき補正は不要でf11nを経て処理を終える。
f8: このときはVAが立ち上がりのときゼロとなるときで、このときQAが' 0' ならばQAが' 1' となるを遅れているので、f12へ進み前記パルス位相に1を加える補正を行う。QAが' 1' のとき補正は不要でf11nを経て処理を終える。
次に、ブロックf9からf11は、B相の前記VBがゼロのときの前記パルス位相の補正に関するもので、A相と同様に前記図23を参照し次の処理を行う。
f9: VBがゼロでVAが負のときはVBが立ち上がりのときでf11へ進む。また、VBがゼロでVAが正のときはVBが立ち下がりのときで、f10へ進む。
f10: このときはVBが立ち下がりのときゼロとなるときで、このときQBが' 1' ならばQBが' 0' となるを遅れているので、f12へ進み前記パルス位相に1を加える補正を行う。QBが' 0' のとき補正は不要でf11nを経て処理を終える。
f11: このときはVBが立ち上がりのときゼロとなるときで、このときQBが' 0' ならばQBが' 1' となるを遅れているので、f12へ進み前記パルス位相に1を加える補正を行う。QBが' 1' のとき補正は不要でf11nを経て処理を終える。
始めに、図26について前記図23と類似して、図26の(a)は前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが正転方向に回転するときのA相信号とB相信号の時間的推移を示し、図26の(b)と(c)はそれぞれ前記パルス抽出器6が出力するシンクロA相信号QA及びシンクロB相信号QBを示す。
そして、前記図26の(a)では前記コンパレータ3が動作するレベルを前記図19の(a)と同じくVh及びVlとし、VhがVlより小さい場合であって、前記図13における前記マイクロコントローラ9が前記A/D変換器13及び14から入力する前記A相デジタル値とB相デジタル値をそれぞれVA、VBとしている。そして、該A相デジタル値VAは時刻t53及びt54においてゼロになるとし、前記B相デジタル値VBは時刻t55及びt56においてゼロになるとし、次にA相を例とすれば図26の(b)に示すとおり、前記シンクロA相信号QAは時刻(t53−Δt53)において' 1' に、時刻(t54−Δt54)において' 0' に早期に変化するものである。
そして、図26の(e)は前記マイクロコントローラ9が前記A相デジタル値VAとB相デジタル値VBから算出し得る補間位相を仮想的に連続して表し、例えば時刻t53からt55迄、補間位相はゼロから最大補間位相がαmax迄カウントアップするものである。
ここで、図26の(e)において点Aのパルス位相を(C−1)とすれば、該点Aより補間位相が増大し最大補間位相αmaxに到達した後ゼロとなる点B、すなわち時刻t53のパルス位相は1を加えて(C)となるべきもので、前記図26の(d)から得られるパルス位相と等しい。これは、時刻t53より時間Δt53だけ早い時刻に、前記図26のパルス位相がカウントアップされる為である。
かように、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが正転方向に回転するとき、前記マイクロコントローラ9がA相デジタル値VA又はB相デジタル値VBをゼロと検出しても、パルス位相を補正する必要が無いものである。
そして、図27の(a)において前記A相デジタル値VAは時刻t73及びt74においてゼロになるとし、前記B相デジタル値VBは時刻t75及びt76においてゼロになるとし、A相を例とすれば図27の(b)に示すとおり、前記シンクロA相信号QAは時刻(t73−Δt73)において' 1' に、時刻(t74−Δt74)において' 0' に早期に変化するものである。
そして、図27の(e)は、前記マイクロコントローラ9が前記A相デジタル値VAとB相デジタル値VBから算出し得る補間位相を仮想的に連続して表し、例えば時刻t75からt73迄、補間位相は最大補間位相がαmaxからゼロ迄カウントダウンするものである。
ここで、図27の(e)において点Aのパルス位相を(C)とすれば、該点Aより補間位相が減少しゼロとなる点B、すなわち時刻t73のパルス位相も本来(C)のままであり、これにより時刻t73における前記図27の(d)で示す前記パルス位相は1を加算する補正が必要である。
かように、パルス位相の補正が必要となる理由は、前記コンパレータ3を実現するに当たり、' 1' を検出するレベルVhと' 0' を検出するレベルVlを共にゼロとすることは非実用的もしくは実現が不可能であって、VhとVlが前記図15又は前記図19のとおりとなることを禁じ得ない為である。
同様に、前記マイクロコントローラ9は前記図27の(a)に示すA相の立ち下がりの時刻t74においてA相デジタル値VAがゼロを検出し、前記図27の(b)に示す如く前記シンクロA相信号QAが' 0' を検出した時、Vlがゼロより大きいことに起因し、該シンクロA相信号QAが' 1' であるべきところが早期に' 0' に変化してパルス位相が余分にダウンカウントしていると判定し、前記図27の(d)の時刻t74のパルス位相(C−3)に1を加えて戻す補正を行い(C−2)とする。
以上はA相について説明を行ったがB相についても同様に、前記マイクロコントローラ9は前記図27の(a)の時刻t75及びt76においてB相デジタル値VBをゼロと検出した時、A相と同様の処理を行うものである。
f1:A相デジタル値VA、B相デジタル値VB、シンクロA相信号QA、シンクロB相信号QB及びパルス位相を入力した後f2へ。
f2:VAがゼロのときはf4へ、VAがゼロでないときはf3へ。
f3:VBがゼロのときはf4へ、VBがゼロでないときはパルス位相の補正は実施せずルートf3nを経て処理を終える。
かように、前記A相デジタル値VA又はB相デジタル値VBがゼロのときは、前記図26及び図27による前記パルス位相の補正を実施するものでブロックf4へ進む。
次に、ブロックf4では前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bの回転方向の検出を行い、正転のときは前記図26において説明したとおり前記パルス位相の補正は必要としないのでルートf4yを経て処理を終え、逆転のときはブロックf15へ進み、前記図27において説明したパルス位相の補正を行う。
なお、回転方向の検出は例えば、パルス位相が前スキャンより増加していれば正転、減少していれば逆転とすればよい。
f15: VAがゼロのときはf16へ進み、A相によるパルス位相の補正を行う。VAがゼロでないときはVBがゼロでありf19へ進み、B相によるパルス位相の補正を行う。
f16: VAがゼロでVBが負のときはVAが立ち上がりのときでf18へ進む。また、VAがゼロでVBが正のときはVAが立ち下がりのときでf17へ進む。
f17: このときはVAが立ち下がりのときゼロとなるときで、このときQAが' 0' ならばQAが' 0' となるが早まってパルス位相が余分にダウンカウントしているのでf22へ進み、前記パルス位相に1を加えて戻す補正を行う。QAが' 1' のとき補正は不要でf21nを経て処理を終える。
f18: このときはVAが立ち上がりのときゼロとなるときで、このときQAが' 1' ならばQAが' 1' となるが早まってパルス位相が余分にダウンカウントしているのでf22へ進み、前記パルス位相に1を加えて戻す補正を行う。QAが' 0' のとき補正は不要でf21nを経て処理を終える。
次に、ブロックf19からf21は、B相の前記VBがゼロのときの前記パルス位相の補正に関するもので、A相と同様に前記図27を参照し次の処理を行う。
f19: VBがゼロでVAが正のときはVBが立ち上がりのときでf21へ進む。また、VBがゼロでVAが負のときはVBが立ち下がりのときでf20へ進む。
f20: このときはVBが立ち下がりのときゼロとなるときで、このときQBが' 0ならばQBが' 0' となるが早まってパルス位相が余分にダウンカウントしているのでf22へ進み、前記パルス位相に1を加えて戻す補正を行う。QBが' 1' のとき補正は不要でf21nを経て処理を終える。
f21: このときはVBが立ち上がりのときゼロとなるときで、このときQBが' 1' ならばQBが' 1' となるが早まってパルス位相が余分にダウンカウントしているのでf22へ進み、前記パルス位相に1を加えて戻す補正を行う。QBが' 0' のとき補正は不要でf21nを経て処理を終える。
これにより、前記正弦波インクリメンタルエンコーダ1bが低速のみならず高速で回転するときも、常に正しいパルス位相を検出するものである。
また、前記図13の正弦波インクリメンタルエンコーダ1bは図示するとおり、前記位相速度検出装置と僅かにA相、B相及びZ相の信号線を接続するのみで、20ビットを越える分解能の回転位相を安定して得ることが可能となり極めてコストメリットがあるものである。
始めに、該図29において2eは位相速度検出装置、15はNOTゲート、16はDフリップフロップであり、17、18及び20はそれぞれiビット、2ビット及びmビットのデータラッチで、CLK入力の立ち上がりでD入力をラッチしてQ出力に送出する。19は基準カウンタ、21はパラレル入力ポートである。その他、図13と同じ記号を付すものはこれらと同じ機能を有しその説明を割愛する。
ここで、前記基準クロックCLKの立ち上がりではなく立ち下がりでラッチするとしているのは、後述するデータラッチ17、18及び20のD入力に加えられる信号は前記基準クロックCLKの立ち上がりで変化するものとしており、便宜上、データラッチのD入力対CLK入力のデータのセットアップ時間を満たす為である。
そして、前記マイクロコントローラ9から任意のタイミングで出力されるラッチ指令は、前記パラレル出力ポート10を経由し上述の前記Dフリップフロップ16で前記基準クロックCLKの立ち下がりに同期化された後、前記A/D変換器13及び14のA/D変換の開始と前記データラッチ17、18及び20のD入力のラッチを同時に実施することとなる。
又、基準カウンタ19は前記基準クロックCLKの立ち上がりで動作するmビットのカウンタであり、該基準カウンタ19はベースタイムを出力し、該ベースタイムは前記データラッチ20の入力となる。そして、前記マイクロコントローラ9は前記A/D変換器13及び14のA相デジタル値とB相デジタル値と、パラレル入力ポート11、12及び21を経由して前記前記データラッチ17、18及び20の出力を入力し、これにより前記基準クロックCLKの立ち下がりに同期した同一時刻の前記A相デジタル値、B相デジタル値、前記パルス位相、前記シンクロA相信号、シンクロB相信号及びベースタイムを得ることとなる。
そして、前記図30の(d)の同期化されたラッチ指令S1により時刻t11において、前記A/D変換器13と14の出力は前記図30の(e)の点U1のA相デジタル値と点V1のB相デジタル値を保持し、前記図30の(g)では前記パルス位相(C−1)を前記データラッチ17に保持し、図30に図示しないが前記図29における前記シンクロA相信号、シンクロB相信号を前記データラッチ18に保持し、前記ベースタイムを前記データラッチ20に保持することとなる。
次に、前記マイクロコントローラ9は前記図30の(a)のM1の期間内において、これらの保持したデータを前記A/D変換器13、14及びデータラッチ17、18、20から入力すると共に、前記の点U1のA相デジタル値と点V1のB相デジタル値より、図30の(f)の点W1の補間位相を演算するものである。
すなわち、該マイクロコントローラ9は前記図30の(a)の時刻t2から始まるM2の期間でラッチ指令を出力し、これにより前記Dフリップフロップ16のD入力に加えられる信号は、前記図30の(b)のR2に示す如くラッチ指令となる。
そして、該ラッチ指令R2は前記図30の(c)の時刻t21における前記基準クロックCLKの立ち下がりに同期化され、前記図30の(d)のS2に示す如く同期化されたラッチ指令となり、該同期化されたラッチ指令S2により時刻t21において、前記A/D変換器13と14の出力は前記図30の(e)の点U2のA相デジタル値と点V2のB相デジタル値を保持し、前記図30の(g)においては前記パルス位相(C+2)と、図30に図示しないが前記図29における前記シンクロA相信号、シンクロB相信号と、前記ベースタイムをそれぞれ前記データラッチ17、18及び20に保持することとなる。 そして、前記マイクロコントローラ9は前記図30の(a)のM2の期間内において、これらの保持したデータを前記A/D変換器13、14及びデータラッチ17、18、20から入力すると共に、前記の点U2のA相デジタル値と点V2のB相デジタル値より、図30の(f)の点W2の補間位相を演算するものである。
又、図30の(c)を参照して、時刻t11においてラッチされ入力される前記基準カウンタ19によるベースタイムは、時刻t12における前記基準クロックCLKの立ち上がり迄を計数したものであり、同様に時刻t21においてラッチされ入力される前記基準カウンタ19によるベースタイムは、時刻t22における前記基準クロックCLKの立ち上がり迄を計数したものである。
そして、時刻t21で得た上記のベースタイムから時刻t11で得た上記のベースタイムを減算したものに、前記基準クロックCLKの周期を乗算して得られるスキャン時間は図30の(d)に示す時間ΔT1となる。
1b 正弦波インクリメンタルエンコーダ
2a 位相速度検出装置
2b 位相速度検出装置
2c 位相速度検出装置
2d 位相速度検出装置
2e 位相速度検出装置
3 コンパレータ
4 コンパレータ
5 発信器
6 パルス抽出器
601 NOTゲート
602 Dフリップフロップ
603 NOTゲート
604 Dフリップフロップ
605 NOTゲート
606 Dフリップフロップ
607 NOTゲート
608 Dフリップフロップ
609 NOTゲート
610 ANDゲート
611 ORゲート
612 ORゲート
613 Dフリップフロップ
614 Dフリップフロップ
615 Dフリップフロップ
616 Dフリップフロップ
7 原点検出器
701 NOTゲート
702 JKフリップフロップ
703 Dフリップフロップ
704 Dフリップフロップ
705 NOTゲート
706 NOTゲート
707 NOTゲート
708 ANDゲート
709 ANDゲート
710 ORゲート
8 パルス位相検出器
801 アップ・ダウンカウンタ
802 係数器
803 加算器
804 セレクタ
9 マイクロコントローラ
10 パラレル出力ポート
11 パラレ入力ポート
12 パラレ入力ポート
13 A/D変換器
14 A/D変換器
15 NOTゲート
16 Dフリップフロップ
17 データラッチ
18 データラッチ
19 カウンタ
20 データラッチ
21 パラレル入力ポート
Claims (8)
- 90°位相差を有する2つの正弦波であるA相信号とB相信号のインクリメンタル信号を出力する正弦波インクリメンタルエンコーダの前記A相信号と前記B相信号を入力とし、該正弦波インクリメンタルエンコーダの回転位相速度を検出する位相速度検出装置であって、
上記正弦波インクリメンタルエンコーダは1回転毎に複数サイクルの前記A相信号と前記B相信号を出力するものであり、
上記位相速度検出装置はA相及びB相のコンパレータとパルス抽出器を内蔵し、該コンパレータは前記A相信号とB相信号から、それぞれ2値化した矩形A相信号と矩形B相信号を生成して上記パルス抽出器に出力し、
上記パルス抽出器は、上記矩形A相信号と矩形B相信号から、上記正弦波インクリメンタルエンコーダの正転時にはクロック信号に同期した正転パルス信号を、また、逆転時にはクロック信号に同期した逆転パルス信号を抽出して出力するとともに、
上記矩形A相信号と矩形B相信号の立上がり、立下りをクロック信号に同期させた、シンクロA相信号とシンクロB相信号を出力する
ことを特徴とする位相速度検出装置。 - 上記正弦波インクリメンタルエンコーダは、A相信号とB相信号のインクリメンタル信号に加えて、1回転を識別するZ相信号を出力するものであり、
上記位相速度検出装置は、上記Z相のコンパレータと原点検出器を内蔵し、
上記Z相のコンパレータは、上記Z相信号から2値化した矩形Z相信号を生成し、
上記原点検出器には、前記パルス抽出器が出力する前記正転パルスと前記逆転パルスと、上記矩形Z相信号が入力され、
上記原点検出器は、上記正転パルスが出力されているか逆転パルスが出力されているかに応じて前記正弦波インクリメンタルエンコーダの回転方向を識別し、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転方向に回転しているときは前記矩形Z相信号の先端または後端から短い所定のパルス幅の基準原点信号を出力し、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転方向に回転しているときは前記矩形Z相信号の後端または先端から短い所定のパルス幅の基準原点信号を出力する
ことを特徴とする請求項1の位相速度検出装置。 - 上記位相速度検出装置は、パルス位相検出器を内蔵し、該パルス位相検出器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダの前記A相信号とB相信号の1回転当たりのサイクル数による最大パルス位相より充分に大きい値をカウントし出力するアップダウンカウンタと、選択手段を備え
上記パルス位相検出器のアップダウンカウンタのアップカウント端子、ダウンカウント端子には、それぞれ前記パルス抽出器が出力する前記正転パルスと前記逆転パルスが入力され、アップダウンカウンタのリセット端子には、前記原点検出器が出力する前記基準原点信号が入力され、
上記アップダウンカウンタは、上記正転パルスが入力されたときアップカウントし、上記逆転パルスが入力されたダウンカウントし、上記リセット端子に基準原点信号が入力されたときゼロにリセットされるものであり、
上記選択手段は、上記アップ・ダウンカウンタの出力が正のときは、そのカウント値を前記正弦波インクリメンタルエンコーダのパルス位相として出力し、
前記アップ・ダウンカウンタの出力が負のときは前記最大パルス位相に1を加算した最大パルス数と前記アップ・ダウンカウンタのカウント値を加算したものを前記正弦波インクリメンタルエンコーダのパルス位相として出力する
ことを特徴とする請求項2の位相速度検出装置。 - 上記位相速度検出装置はA/D変換器とコントローラを内蔵し、
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力するものであり、
前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであって、該Vhが該Vl以上であり、
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、
また、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、
また、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行う
ことを特徴とした請求項3の位相速度検出装置。 - 上記位相速度検出装置はA/D変換器とコントローラを内蔵し、
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力するものであり、
前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであって、該Vhが該Vl未満であり、
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、
また、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を減算する補正を行い、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、
また、前記B相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う
ことを特徴とした請求項3の位相速度検出装置。 - 上記位相速度検出装置はA/D変換器とコントローラを内蔵し、
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力するものであり、
前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであって、該Vhが該Vl以上であり、
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、
また、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロのときは前記パルス位相についての補正を行なわず、前記B相デジタル値がゼロのときも前記パルス位相について補正を行なわない
ことを特徴とした請求項3の位相速度検出装置。 - 上記位相速度検出装置はA/D変換器とコントローラを内蔵し、
上記A/D変換器は、前記正弦波インクリメンタルエンコーダが出力する前記A相信号とB相信号をデジタル値に変換したA相デジタル値とB相デジタル値を出力するものであり、
前記A相及びB相のコンパレータは、前記A相信号と前記B相信号をハイレベルと判定するレベルVhと、ロウレベルと判定するレベルVlと比較して、前記A相信号と前記B相信号から前記矩形A相信号と前記矩形B相信号を生成するものであって、該Vhが該Vl未満であり、
上記コントローラには、前記パルス位相検出器の出力である前記パルス位相と、前記パルス抽出器が出力するシンクロA相信号とシンクロB相信号と、前記A/D変換器が出力する前記A相デジタル値及びB相デジタル値が連続して入力され、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが正転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロのときは前記パルス位相についての補正を行なわず、前記B相デジタル値がゼロのときも前記パルス位相について補正を行なわず、
前記正弦波インクリメンタルエンコーダが逆転で回転しているとき、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が負で前記シンクロA相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記A相デジタル値がゼロで前記B相デジタル値が正で前記シンクロA相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、
前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が正で前記シンクロB相信号が' 1' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行い、前記B相デジタル値がゼロで前記A相デジタル値が負で前記シンクロB相信号が' 0' のときは前記パルス位相について1を加算する補正を行う
ことを特徴とした請求項3の位相速度検出装置。 - 上記位相速度検出装置は、発信器が出力するパルスを計数する基準カウンタとデータラッチを備え、
上記発信器が出力するパルスのエッジに同期したラッチ指令により、同一時刻の前記基準カウンタの出力値と前記パルス位相と前記シンクロA相信号と前記シンクロB相信号と前記A相デジタル値及び前記B相デジタル値をラッチして、所定の時間間隔で前記コントローラに入力し、
上記コントローラは、上記時間間隔における上記基準カウンタの出力値の変化量より、上記時間間隔と前記正弦波インクリメンタルエンコーダの回転位相の変化量を検出し、上記時間間隔と回転位相の変化量より上記正弦波インクリメンタルエンコーダの回転速度を演算し検出する
ことを特徴とする請求項4,5,6または請求項7の位相速度検出装置。
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