JP3624420B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現することが可能であって、前記大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更可能な確率設定手段を備えたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現させ、短期間に多量の入賞玉を獲得できるようにしたパチンコ機が市場に多数提供されている。そして、近年、この種のパチンコ機において、出玉率等の管理を行い易くするため、大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更できるものが僅かではあるが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した大当り図柄の出現確率を変更できるパチンコ機においては、設定した確率を正規操作時、例えば、営業を開始する際の電源投入時に制御回路基板に設けられるRAM内に記憶させ、その記憶値に基づいて図柄表示装置の表示結果が制御されることになるが、何らかの原因でプログラムが暴走したときやノイズ等の発生によりその記憶値が異なったものになったり、あるいは遊技中の不正行為により設定値を意図的に変更されたりする虞があった。そして、従来のパチンコ機においては、それらに対する防御が全く行われていなかった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、事故や不正により設定確率が変化しても、正常な出現確率で遊技を継続することができるパチンコ機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明においては、
図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現することが可能であって、前記大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更可能な確率設定手段を備えたパチンコ機において、
正規操作によって前記確率設定手段で設定した出現確率を記憶する設定確率記憶手段と、
遊技中において、前記設定確率記憶手段に記憶された値と前記確率設定手段の設定値又は前記確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較する比較手段と、
該比較手段の比較結果が一致しないときに、前記設定確率記憶手段の記憶値を前記確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新する更新手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
遊技中においては、設定確率記憶手段に記憶された値と確率設定手段の設定値又は確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較手段で比較しており、その比較結果が一致しないときには、更新手段によって設定確率記憶手段の記憶値が確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新されるので、プログラムの暴走やノイズ等の事故により設定確率の記憶値が変化したり、あるいは正規操作時と異なる確率を不正に設定しようとした場合でも、確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【0006】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図6を参照して、実施例に係る変動入賞装置20が設けられるパチンコ機の遊技盤1の全体の構成について説明する。図6において、遊技盤1には、周知のように、打球を誘導する誘導レール2がほぼ円状に植立され、その誘導レール2に囲まれた範囲が打球が落下する遊技領域3を構成している。
【0007】
遊技領域3のほぼ中央には、本実施例の要部を構成する図柄表示装置22を含む変動入賞装置20が配置され、その変動入賞装置20の下方に3つの始動入賞口4a〜4cが水平方向に併設されている。また、変動入賞装置20と中央の始動入賞口4bとの間には、通過口5が配置されている。また、遊技領域3には、上記した部品以外に入賞口6a,6b、7a,7b、8a,8b、ランプ付風車9a,9b、風車10a〜10d、大当りランプ11a,11bがそれぞれ垂直方向のセンターラインに対して左右対称の位置に配置されている。また、遊技領域3の最下方には、上記した入賞口や入賞装置に入賞しなかった打球が取入れられるアウト口12が設けられている。なお、上記した部品のうち、入賞口7a,7b及び入賞口8a,8bには、大当り時や図柄表示装置22の変動時に点滅したりして動作する動作ランプ13a,13b、14a,14bが内蔵され、前記始動入賞口4a〜4cには、始動入賞玉検出スイッチ15a〜15cが内蔵されている。ランプ付風車9a,9bも上記した動作ランプと同じ機能を有する。
【0008】
ところで、遊技領域3のほぼ中央に設けられる変動入賞装置20は、遊技盤1の表面に取付けられる取付基板21を有し、その取付基板21の上部に図柄表示装置22が設けられている。本実施例において、図柄表示装置22は、3つの7セグメントLEDで構成されている。そして、前記始動入賞口4a〜4cのいずれかに打球が入賞すると、図柄表示装置22の7セグメントLEDが遊技者に視認できない速度で変動開始し、一定時間(例えば、5秒)経過したときに変動表示が停止されて3つの図柄が停止表示される。停止表示された図柄の組合せが予め定められた大当り図柄の組合せであるときに、大当り遊技状態となる。なお、大当り図柄が出現する確率は、後述するように3段階に設定できるようになっている。
【0009】
大当り遊技状態になると、取付基板21のほぼ中央左右に軸支される開閉部材23a,23bが一定時間(例えば、30秒)開放される。ただし、その開放中に開閉部材23a,23bに受け入れられた入賞玉が10個となった場合には、一定時間が経過する前であっても開閉部材23a,23bは、閉じられる。なお、開閉部材23a,23bは、周知のように、図示しないリンク部材を介して開閉ソレノイド24(図1のブロック図に表示)に連結され、開閉ソレノイド24が励磁したときに開閉部材23a,23bが開放されるようになっている。
【0010】
開閉部材23a,23bに受け入れられた打球は、取付基板21のほぼ中央に形成された入賞空間を後方に向って転動し、中央に形成されたV入賞口25又はその左右の通常入賞口に入賞する。V入賞口25には、V入賞玉検出スイッチ26(図1のブロック図に表示)が臨み、V入賞口25に入賞した打球を検出するようになっている。V入賞玉検出スイッチ26がONすると、前記した開閉部材23a,23bの一定時間又は一定個数の開放状態(以下、この開放状態を開放サイクルという)が繰り返されるようになっている。つまり、大当り遊技状態となった場合には、開閉部材23a,23bの開放によって受け入れられた入賞玉がV入賞口25に入賞することにより、継続権が成立し、その継続権の成立回数に対応する回数だけ変動入賞装置20の玉受部材23a,23bの開放状態が繰り返し行われるので、短時間に多量の入賞球が発生することになる。ただし、上記した繰り返し回数は、V入賞口25への打球の入賞を条件として、最高16回に設定されている。
【0011】
また、開閉部材23a,23bに受け入れられた打球の数を計数するために、V入賞玉検出スイッチ26の下方には、入賞玉数検出スイッチ27が配置されている。この入賞玉数検出スイッチ27は、入賞空間に導かれた入賞玉であってV入賞口25に入賞した入賞玉だけでなく、V入賞口25の左右に形成される通常入賞口に入賞した入賞玉をも検出できる位置に配置されるものである。そして、入賞玉数検出スイッチ27を通過した入賞玉は、遊技盤1の裏面に沿って流下して入賞玉として処理される。更に、変動入賞装置20には、上記した構成以外に、大当り遊技状態時又は図柄表示装置22の変動表示時に前記始動入賞口4a〜4cに入賞した打球を記憶した旨を報知する始動記憶ランプ28(図柄表示装置22の下方に位置する)を有している。
【0012】
以上説明した図柄表示装置22、及び開閉部材23a,23b等の動作を制御する制御装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、制御装置の電気的な構成を示したブロックダイヤグラムである。制御装置には、マイクロコンピュータ30が使用されている。そのマイクロコンピュータ30には、外部ROM31、外部RAM32が接続されている。そして、外部ROM31には、図柄データや大当り図柄の出現確率の上限値、中央値、下限値が設定されている。
【0013】
外部RAM32には、モード決定カウンタ33と、表示図柄カウンタ34と、該表示図柄カウンタ34によって時々刻々変化する数値が記憶される外れ数値メモリ35及び当り数値メモリ36がそれぞれ形成され、その他、当りモードを決定する確定された数値を記憶する確定メモリ37と、電源投入時に後述する確率設定スイッチ45によって設定された大当り図柄の出現確率のいずれかの値を記憶する設定確率メモリ38が形成されている。確定メモリ37は、始動入賞口4a〜4cの保留入賞玉数+1だけのメモリを持っている。各保留入賞玉に対するモード決定用の数値は、入賞時(通過時)に決定され、その数値が各確定メモリ37に記憶される。なお、後述するようにモード決定カウンタ33の最大値を変更して、大当り図柄の出現確率が変更されるようになっている。
【0014】
一方、始動入賞口4a〜4cにおける入賞玉を検出する始動入賞玉検出スイッチ15a〜15c、V入賞口25を通過した入賞玉を検出するV入賞玉検出スイッチ26、及び開閉部材23a,23bにおける入賞玉を検出する入賞玉数検出スイッチ27は、チャタリングを防止するためのフリップフロップからなる波形整形回路39を介してマイクロコンピュータ30に接続されている。また、マイクロコンピュータ30には、確率設定スイッチ45が接続され、大当り図柄の出現確率を所望の範囲内の複数段階のいずれかで設定できるようになっている。本実施例においては、3段階に設定され、上限値、中央値、下限値として、例えば、1/200、1/220、1/240の確率がそれぞれ設定できるようになっている。なお、確率設定スイッチ45は、ディップスイッチ、ロータリスイッチ、セレクトスイッチ等のいずれかで構成すれば良い。
【0015】
クロック発生回路41は、分周器40を介して外部割込み信号をマイクロコンピュータ30のINT端子に出力している。そして、その外部割込み信号に同期してマイクロコンピュータ30は、図2及び図3のメインプログラムを実行する。また、マイクロコンピュータ30のRST1端子には、タイミング信号発生回路42の出力するタイミング信号が入力しており、そのタイミング信号に同期して図5に示す数値発生プログラムが起動される。また、電源回路44のON動作によってリセット信号発生回路43から出力されるリセット信号がマイクロコンピュータ30のRST2端子に入力しており、そのリセット信号により、図4に示す初期プログラムが起動される。
【0016】
マイクロコンピュータ30の各出力ポートには、表示器駆動回路46、表示器選択回路47、ドライバ48が接続されている。表示器駆動回路46、表示器選択回路47には、前記した図柄表示装置22及び始動記憶ランプ(LED)28が接続されている。それらの表示器は、マイクロコンピュータ30からの選択データと表示データとを定周期で出力することにより、ダイナミック駆動される。即ち、表示器選択回路47により各表示単位が選択され、そのときの表示器駆動回路46の出力信号に応じて表示される。ドライバ48は、マイクロコンピュータ30からの信号に応じて開閉ソレノイド24、大当りランプ11a,11b、及び動作ランプ13a,13b、14a,14bを駆動制御する。
【0017】
次に、上記した制御装置によって制御される動作をマイクロコンピュータ30の処理手順を示したフロー図に基づいて説明する。
(1)電源投入時の初期セット
電源回路44がON動作されると、マイクロコンピュータ30に給電されると共に、リセット信号発生回路43は、リセット信号をRST2端子に出力する。すると、マイクロコンピュータ30(以下、CPU30という)は、図4に示す処理を実行する。即ち、図柄表示装置22に表示する3桁の数値レジスタX1,X2,X3を初期値(1,5,3)に設定する。また、始動入賞口4a〜4cに入賞して保留されている保留玉の数をカウントする始動入賞カウンタCを「0」に、玉受部材23a,23bへの入賞玉数をカウントする入賞玉数カウンタGを「0」に、V入賞口25に入賞した玉を検出するV入賞カウンタAを「0」に、玉受部材53a,53bの開放サイクル回数をカウントする開放回数カウンタLを「0」に初期設定する。また、制御状態を記憶した状態レジスタFを「0」に、タイマT1,T2,T3,T4を「0」に初期設定する。そして、モード決定カウンタ33の数値Iが初期値の「1」に設定され、表示図柄カウンタJが初期値の「1」に設定される。また、設定確率メモリ38に確率設定スイッチ45によって設定される値が格納される。
【0018】
(2)モード決定カウンタの歩進と表示図柄カウンタの歩進
RST1端子から入力されるタイミング信号に同期して図5に示す数値(乱数)発生プログラムが起動される。即ち、ステップ200で設定確率メモリ38に記憶された値が確率設定スイッチ45によって設定し得る範囲内の上限値、中央値、下限値のいずれかと一致しているか否かが判定される。これは、電源投入時に設定確率メモリ38に記憶された値が外部からのノイズによって又はプログラムが暴走した場合にトラップ機能によって正常に復帰したとき異なる値に変化しているか否かを監視するものである。しかして、一致していない場合には、ステップ202で設定確率メモリ38に中央値を格納し、一致している場合には、そのような処理を施すことなく、ステップ204においてモード決定カウンタ33によって歩進される数値の最終値として設定確率メモリ38に格納される値を設定する。このように、プログラムの暴走やノイズ等の事故により設定確率の記憶値が変化した場合でも、確率設定スイッチ45によって設定し得る範囲内の平均的な値に大当り図柄の出現確率が設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【0019】
そして、次のステップ206でモード決定カウンタ33の数値Iの値がステップ204で設定された最終値以上か否かが判定され、最終値以上でない場合には、ステップ208でモード決定カウンタ33の数値Iが1だけ歩進される。また、ステップ206でモード決定カウンタ33の数値Iが最終値以上と判定された場合には、ステップ210に移行してモード決定カウンタ33の数値Iが初期値の1に設定される。このようにして、モード決定カウンタ33には、電源投入時以後の任意の時刻において、初期値1から最終値までの範囲で順次歩進されるモード決定用の数値が発生している。この時の数値の発生速度は、タイミング信号発生回路42から出力されるタイミング信号によって決定される。
【0020】
また、同様に、ステップ212で表示図柄カウンタJの値が当りに相当するか否かが判別され、外れであると判別されたときには、ステップ214で表示図柄カウンタJの値が外れ数値メモリ35の3桁の各桁に記憶され、当りであると判別されたときには、ステップ216で表示図柄カウンタJの値が当り数値メモリ36の3桁の各桁に記憶される。そして、次のステップ218でカウンタJの値が999か否かが判定され、999でない場合には、ステップ220でカウンタJが1だけ歩進される。また、ステップ218でカウンタJの値が999と判定された場合には、ステップ222に移行してカウンタJの値が0に設定される。このようにして、タイミング信号が入力される毎に、外れ数値メモリ35には、外れ表示用数値が記憶され、当り数値メモリ36には、当り表示用数値が記憶される。なお、乱数の作成方法は、上記した方法に限定されるものではない。
【0021】
(3)メインプログラム
初期セット後、分周器40から出力される外部割り込み信号が入力される毎に、CPU30は、図2及び図3のメインプログラムを実行する。図2において、ステップ100でタイマの更新処理が行われ、ステップ102でスイッチ群の状態信号S1,S2,S3,S4,S5が読み込まれる。これらの状態信号は、負論理で構成されており、信号が低レベルのときにスイッチがON状態にあり、入賞玉を検出したことを示している。
【0022】
しかして、ステップ104で始動入賞信号が検出されたときには、ステップ106で保留入賞玉の数が4より小さいか否かが判定され、小さい場合にだけステップ108で始動入賞カウンタCが1だけ更新され、ステップ110でその時のモード決定カウンタ33の値が確定メモリM(c) 33に記憶される。即ち、保留入賞玉が無い状態で始動入賞口4a〜4cへの入賞が検出されると、始動入賞カウンタCは、1となり、その時のモード決定カウンタ33の値が確定メモリM(1) に記憶される。また、始動入賞カウンタCが1以上のときに、さらに始動入賞口4a〜4cに入賞すると、その入賞玉は、保留入賞玉となり、始動入賞カウンタCが1だけ増加される。そして、その入賞時のモード決定カウンタ33の値がその保留入賞玉に対応する確定メモリM(c) に記憶される。このようにして、始動入賞口4a〜4cに入賞したときに、当りモード決定用の数値が決定される。
【0023】
次に、ステップ112で入賞玉数信号が検出されたときには、ステップ114で入賞玉数カウンタGが1だけ更新され、ステップ116でV入賞信号が検出されたときには、ステップ118でV入賞カウンタAに1を設定する。V入賞カウンタAの値に1が設定されると、継続権が成立したことを示している。
【0024】
次のステップ120〜ステップ126は、各遊技状態を判別する処理ステップであり、ステップ120は、図柄表示装置22が変動中であるか否かを判別し、ステップ122は、開閉部材23a,23bが開放中であるか否かを判別し、ステップ123は、継続権が成立して開放サイクルと開放サイクルとの間に設定されるインターバル中であるか否かを判別し、ステップ124は、大当り遊技状態となって最初の開放サイクルの開始前であるか否かを判別し、ステップ126は、始動入賞記憶があるか否かを判別するものである。以下、各遊技状態に分けて説明する。
【0025】
(a)始動入賞玉が発生していない時の処理
始動入賞玉が発生していないとき、即ち、ステップ120〜126で「NO」と判別されたときには、ステップ100〜126、180〜184の処理が行われる。しかして、始動入賞玉が発生していないときには、ステップ180における図柄表示装置22は、所定の図柄を停止表示しており、ステップ182における動作ランプ13a〜14bは、通常の遊技状態における所定の表示を行う。また、ステップ184においては、開閉SOL24がOFFとされている。
【0026】
(b)図柄表示装置の変動動作処理
ステップ126で始動入賞カウンタCの値が判定されて入賞が検出されると、始動入賞カウンタCの値を1減算し、変動動作状態を示すためレジスタFを1にセットし、変動タイマT1を所定値(例えば、5〜7秒)に設定する(ステップ126〜130)。そして、ステップ128で始動入賞カウンタCが減算されたのに伴い、ステップ132で確定メモリM(c) 37の内容が1づつ繰り上げられて更新される。次にステップ134でタイマT1がタイムアップとなったか否かが判定され、タイムアップするまでは、ステップ100〜120、134、180〜184の処理を繰り返す。この間ステップ180で図柄表示装置22が変動表示駆動され、ステップ182で動作ランプ13a〜14bが変動遊技状態における所定の態様で表示駆動される。
【0027】
タイマT1がタイムアップと判定されると、ステップ136で確定メモリM(0) に記憶されている数値から当りか否かを判別する。例えば、モード決定カウンタ33の値が「3」であるときに当りであると判別され、それ以外の数値であるときに外れであると判別される。そして、ステップ138に移行して当りで無い場合には、ステップ140へ移行して外れ表示用数値を記憶した外れ数値メモリ35の各桁の値が数値表示レジスタX1,X2,X3に設定されることにより、図柄表示装置22には、その外れ数値メモリ35に記憶されている外れ表示用数値が表示される。一方、当りである場合には、ステップ142に移行して当り表示用数値を記憶した当り数値メモリ36の各桁の値が数値表示レジスタX1,X2,X3に設定されることにより、図柄表示装置22には、その当り数値メモリ36に記憶されている当り表示用数値が表示される。なお、ステップ140の処理が終了した後には、ステップ180に移行する。
【0028】
次いで、ステップ144で大当りフラグがセットされた後、ステップ146でインターバルタイマT2に所定値、例えば、2秒が設定される。このようにセットされたインターバルタイマT2がタイムアップするまでは、ステップ100〜124、148、180〜184の処理を繰り返し、インターバルタイマT2がタイムアップすると、ステップ150に移行して開閉部材23a,23bの開放処理が行われる。
【0029】
(c)大当り時の処理
ステップ138の判定結果が当りの時は、インターバルタイマT2のタイムアップ後、ステップ150で開放回数カウンタに「1」が設定され、ステップ152でレジスタFの値が2にされ、開放タイマT3に開放時間(例えば、30秒)が設定され、開放SOLフラグがセットされる。そして、タイマT3がステップ154でタイムアップと判定されるまで、又は、ステップ156で開閉部材23a,23bへの入賞玉の数が10個と判定されるまでステップ100〜122、154、156、180〜184の処理を繰り返す。この間、開放SOLフラグのセットに基づいてステップ184の処理において、開閉ソレノイド24がONされ、開閉部材23a,23bがタイムアップするまで又は入賞玉が10個発生するまで開放する。また、ランプ群は、大当り遊技状態を示す表示となる。
【0030】
そして、タイマT3がタイムアップしたとき又は入賞玉が10個発生したとき、開放サイクルが終了し、ステップ158でカウンタGを0に、開放SOLフラグをリセットする。また、上述したステップ100〜122、154、156、180〜184の処理を行っているうちにV入賞玉が発生したときには、次に説明する処理が行われ、V入賞玉が発生することなく開閉部材23a,23bの開放が終了したときには、ステップ172でV入賞カウンタAを0に設定し、レジスタFの値を0に設定し、大当りフラグをリセットして、大当り遊技状態を終了する。なお、V入賞玉が発生することなく開閉部材23a,23bの開放状態が終了したときであっても、開閉部材23a,23bの閉じる間際に入賞した玉がV入賞口25に入賞する可能性もあるので、開放終了後一定時間が経過するまでV入賞の受付を有効とした方が好ましい。
【0031】
(d)V入賞玉の存在する時の処理
開閉部材23a,23bが開状態の時にV入賞玉が存在すると、前記ステップ118でV入賞カウンタAが1に設定される。そして、開閉部材23a,23bの開放状態終了時において、ステップ162でV入賞カウンタAの値が1であると判定されたときは、ステップ164で継続権利の発生を示すためレジスタFの値を3に設定する。次いでステップ166でインターバルタイマT4に所定値、例えば、2秒が設定される。上記のようにセットされたインターバルタイマT4がタイムアップするまでは、ステップ100〜123、168、180〜184の処理を繰り返す。その後、インターバルタイマT4が終了すると、ステップ170でV入賞カウンタAの値を0にし、継続回数カウンタLの値を更新した後、前記ステップ152へ移行して、上記した開閉部材23a,23bの開放サイクルを繰り返す。ただし、継続権は、16回より大きく発生しないようにステップ160で調整している。即ち、継続回数が16回となった場合には、ステップ172に移行し、V入賞カウンタAを0に設定し、レジスタFの値を0に設定し、大当りフラグをリセットして、大当り遊技状態を終了する。
【0032】
(E)大当り遊技状態終了後の処理
上記したように、開放サイクル中にV入賞がなく、又は16回の継続回数が終了して大当り遊技状態が終了したときには、前記ステップ172の処理の後、ステップ174で確率設定スイッチ45の設定値が読み込まれ、ステップ176でその読み込まれた値と設定確率メモリ38に格納された値とが同じであるか否かが判別される。これは、確率設定スイッチ45の設定値が電源投入後に不正に変えられたか否かを監視するものである。しかして、同じでない場合には、ステップ178で設定確率メモリ38に中央値を格納し、同じ場合には、そのような処理を施すことなく、ステップ180に移行する。このように、不正行為により確率設定スイッチ45の設定値が変更された場合でも、確率設定スイッチ45によって設定し得る範囲内の平均的な値に大当り図柄の出現確率が設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【0033】
以上、実施例について説明してきたが、上記した実施例では、確率設定スイッチによって変更できる範囲を3段階のものを示したが、それ以上又は以下のものでも良く、あるいは無段階に変更設定できるものでも良い。また、事故又は不正時に設定確率メモリ38に更新される値も必ずしも中央値である必要はなく、変更範囲内であれば、どの値でも良いが、遊技者及び遊技場の双方の利益、不利益を考えた場合には、上限と下限のほぼ中央値に更新することが望ましい。なお、確率設定スイッチの正規の設定時期は、電源投入時でなくてもよく、例えば、確率設定スイッチと併設されたキースイッチが操作されたときのみ正規に確率設定スイッチが操作されるものでもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、遊技中においては、設定確率記憶手段に記憶された値と確率設定手段の設定値又は確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較手段で比較しており、その比較結果が一致しないときには、更新手段によって設定確率記憶手段の記憶値が確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新されるので、プログラムの暴走やノイズ等の事故により設定確率の記憶値が変化したり、あるいは正規操作時と異なる確率を不正に設定しようとした場合でも、確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機の遊技動作を制御する制御回路のブロック図である。
【図2】遊技動作のうちメインルーチンを示すフロー図である。
【図3】遊技動作のうちメインルーチンを示すフロー図である。
【図4】電源投入時に実行される処理を示すフロー図である。
【図5】数値発生処理を示すフロー図である。
【図6】実施例に係るパチンコ機の遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
22 図柄表示装置
30 マイクロコンピュータ
38 設定確率メモリ(設定確率記憶手段)
45 確率設定スイッチ(確率設定手段)
【産業上の利用分野】
本発明は、図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現することが可能であって、前記大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更可能な確率設定手段を備えたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現させ、短期間に多量の入賞玉を獲得できるようにしたパチンコ機が市場に多数提供されている。そして、近年、この種のパチンコ機において、出玉率等の管理を行い易くするため、大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更できるものが僅かではあるが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した大当り図柄の出現確率を変更できるパチンコ機においては、設定した確率を正規操作時、例えば、営業を開始する際の電源投入時に制御回路基板に設けられるRAM内に記憶させ、その記憶値に基づいて図柄表示装置の表示結果が制御されることになるが、何らかの原因でプログラムが暴走したときやノイズ等の発生によりその記憶値が異なったものになったり、あるいは遊技中の不正行為により設定値を意図的に変更されたりする虞があった。そして、従来のパチンコ機においては、それらに対する防御が全く行われていなかった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、事故や不正により設定確率が変化しても、正常な出現確率で遊技を継続することができるパチンコ機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明においては、
図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現することが可能であって、前記大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更可能な確率設定手段を備えたパチンコ機において、
正規操作によって前記確率設定手段で設定した出現確率を記憶する設定確率記憶手段と、
遊技中において、前記設定確率記憶手段に記憶された値と前記確率設定手段の設定値又は前記確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較する比較手段と、
該比較手段の比較結果が一致しないときに、前記設定確率記憶手段の記憶値を前記確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新する更新手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
遊技中においては、設定確率記憶手段に記憶された値と確率設定手段の設定値又は確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較手段で比較しており、その比較結果が一致しないときには、更新手段によって設定確率記憶手段の記憶値が確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新されるので、プログラムの暴走やノイズ等の事故により設定確率の記憶値が変化したり、あるいは正規操作時と異なる確率を不正に設定しようとした場合でも、確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【0006】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図6を参照して、実施例に係る変動入賞装置20が設けられるパチンコ機の遊技盤1の全体の構成について説明する。図6において、遊技盤1には、周知のように、打球を誘導する誘導レール2がほぼ円状に植立され、その誘導レール2に囲まれた範囲が打球が落下する遊技領域3を構成している。
【0007】
遊技領域3のほぼ中央には、本実施例の要部を構成する図柄表示装置22を含む変動入賞装置20が配置され、その変動入賞装置20の下方に3つの始動入賞口4a〜4cが水平方向に併設されている。また、変動入賞装置20と中央の始動入賞口4bとの間には、通過口5が配置されている。また、遊技領域3には、上記した部品以外に入賞口6a,6b、7a,7b、8a,8b、ランプ付風車9a,9b、風車10a〜10d、大当りランプ11a,11bがそれぞれ垂直方向のセンターラインに対して左右対称の位置に配置されている。また、遊技領域3の最下方には、上記した入賞口や入賞装置に入賞しなかった打球が取入れられるアウト口12が設けられている。なお、上記した部品のうち、入賞口7a,7b及び入賞口8a,8bには、大当り時や図柄表示装置22の変動時に点滅したりして動作する動作ランプ13a,13b、14a,14bが内蔵され、前記始動入賞口4a〜4cには、始動入賞玉検出スイッチ15a〜15cが内蔵されている。ランプ付風車9a,9bも上記した動作ランプと同じ機能を有する。
【0008】
ところで、遊技領域3のほぼ中央に設けられる変動入賞装置20は、遊技盤1の表面に取付けられる取付基板21を有し、その取付基板21の上部に図柄表示装置22が設けられている。本実施例において、図柄表示装置22は、3つの7セグメントLEDで構成されている。そして、前記始動入賞口4a〜4cのいずれかに打球が入賞すると、図柄表示装置22の7セグメントLEDが遊技者に視認できない速度で変動開始し、一定時間(例えば、5秒)経過したときに変動表示が停止されて3つの図柄が停止表示される。停止表示された図柄の組合せが予め定められた大当り図柄の組合せであるときに、大当り遊技状態となる。なお、大当り図柄が出現する確率は、後述するように3段階に設定できるようになっている。
【0009】
大当り遊技状態になると、取付基板21のほぼ中央左右に軸支される開閉部材23a,23bが一定時間(例えば、30秒)開放される。ただし、その開放中に開閉部材23a,23bに受け入れられた入賞玉が10個となった場合には、一定時間が経過する前であっても開閉部材23a,23bは、閉じられる。なお、開閉部材23a,23bは、周知のように、図示しないリンク部材を介して開閉ソレノイド24(図1のブロック図に表示)に連結され、開閉ソレノイド24が励磁したときに開閉部材23a,23bが開放されるようになっている。
【0010】
開閉部材23a,23bに受け入れられた打球は、取付基板21のほぼ中央に形成された入賞空間を後方に向って転動し、中央に形成されたV入賞口25又はその左右の通常入賞口に入賞する。V入賞口25には、V入賞玉検出スイッチ26(図1のブロック図に表示)が臨み、V入賞口25に入賞した打球を検出するようになっている。V入賞玉検出スイッチ26がONすると、前記した開閉部材23a,23bの一定時間又は一定個数の開放状態(以下、この開放状態を開放サイクルという)が繰り返されるようになっている。つまり、大当り遊技状態となった場合には、開閉部材23a,23bの開放によって受け入れられた入賞玉がV入賞口25に入賞することにより、継続権が成立し、その継続権の成立回数に対応する回数だけ変動入賞装置20の玉受部材23a,23bの開放状態が繰り返し行われるので、短時間に多量の入賞球が発生することになる。ただし、上記した繰り返し回数は、V入賞口25への打球の入賞を条件として、最高16回に設定されている。
【0011】
また、開閉部材23a,23bに受け入れられた打球の数を計数するために、V入賞玉検出スイッチ26の下方には、入賞玉数検出スイッチ27が配置されている。この入賞玉数検出スイッチ27は、入賞空間に導かれた入賞玉であってV入賞口25に入賞した入賞玉だけでなく、V入賞口25の左右に形成される通常入賞口に入賞した入賞玉をも検出できる位置に配置されるものである。そして、入賞玉数検出スイッチ27を通過した入賞玉は、遊技盤1の裏面に沿って流下して入賞玉として処理される。更に、変動入賞装置20には、上記した構成以外に、大当り遊技状態時又は図柄表示装置22の変動表示時に前記始動入賞口4a〜4cに入賞した打球を記憶した旨を報知する始動記憶ランプ28(図柄表示装置22の下方に位置する)を有している。
【0012】
以上説明した図柄表示装置22、及び開閉部材23a,23b等の動作を制御する制御装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、制御装置の電気的な構成を示したブロックダイヤグラムである。制御装置には、マイクロコンピュータ30が使用されている。そのマイクロコンピュータ30には、外部ROM31、外部RAM32が接続されている。そして、外部ROM31には、図柄データや大当り図柄の出現確率の上限値、中央値、下限値が設定されている。
【0013】
外部RAM32には、モード決定カウンタ33と、表示図柄カウンタ34と、該表示図柄カウンタ34によって時々刻々変化する数値が記憶される外れ数値メモリ35及び当り数値メモリ36がそれぞれ形成され、その他、当りモードを決定する確定された数値を記憶する確定メモリ37と、電源投入時に後述する確率設定スイッチ45によって設定された大当り図柄の出現確率のいずれかの値を記憶する設定確率メモリ38が形成されている。確定メモリ37は、始動入賞口4a〜4cの保留入賞玉数+1だけのメモリを持っている。各保留入賞玉に対するモード決定用の数値は、入賞時(通過時)に決定され、その数値が各確定メモリ37に記憶される。なお、後述するようにモード決定カウンタ33の最大値を変更して、大当り図柄の出現確率が変更されるようになっている。
【0014】
一方、始動入賞口4a〜4cにおける入賞玉を検出する始動入賞玉検出スイッチ15a〜15c、V入賞口25を通過した入賞玉を検出するV入賞玉検出スイッチ26、及び開閉部材23a,23bにおける入賞玉を検出する入賞玉数検出スイッチ27は、チャタリングを防止するためのフリップフロップからなる波形整形回路39を介してマイクロコンピュータ30に接続されている。また、マイクロコンピュータ30には、確率設定スイッチ45が接続され、大当り図柄の出現確率を所望の範囲内の複数段階のいずれかで設定できるようになっている。本実施例においては、3段階に設定され、上限値、中央値、下限値として、例えば、1/200、1/220、1/240の確率がそれぞれ設定できるようになっている。なお、確率設定スイッチ45は、ディップスイッチ、ロータリスイッチ、セレクトスイッチ等のいずれかで構成すれば良い。
【0015】
クロック発生回路41は、分周器40を介して外部割込み信号をマイクロコンピュータ30のINT端子に出力している。そして、その外部割込み信号に同期してマイクロコンピュータ30は、図2及び図3のメインプログラムを実行する。また、マイクロコンピュータ30のRST1端子には、タイミング信号発生回路42の出力するタイミング信号が入力しており、そのタイミング信号に同期して図5に示す数値発生プログラムが起動される。また、電源回路44のON動作によってリセット信号発生回路43から出力されるリセット信号がマイクロコンピュータ30のRST2端子に入力しており、そのリセット信号により、図4に示す初期プログラムが起動される。
【0016】
マイクロコンピュータ30の各出力ポートには、表示器駆動回路46、表示器選択回路47、ドライバ48が接続されている。表示器駆動回路46、表示器選択回路47には、前記した図柄表示装置22及び始動記憶ランプ(LED)28が接続されている。それらの表示器は、マイクロコンピュータ30からの選択データと表示データとを定周期で出力することにより、ダイナミック駆動される。即ち、表示器選択回路47により各表示単位が選択され、そのときの表示器駆動回路46の出力信号に応じて表示される。ドライバ48は、マイクロコンピュータ30からの信号に応じて開閉ソレノイド24、大当りランプ11a,11b、及び動作ランプ13a,13b、14a,14bを駆動制御する。
【0017】
次に、上記した制御装置によって制御される動作をマイクロコンピュータ30の処理手順を示したフロー図に基づいて説明する。
(1)電源投入時の初期セット
電源回路44がON動作されると、マイクロコンピュータ30に給電されると共に、リセット信号発生回路43は、リセット信号をRST2端子に出力する。すると、マイクロコンピュータ30(以下、CPU30という)は、図4に示す処理を実行する。即ち、図柄表示装置22に表示する3桁の数値レジスタX1,X2,X3を初期値(1,5,3)に設定する。また、始動入賞口4a〜4cに入賞して保留されている保留玉の数をカウントする始動入賞カウンタCを「0」に、玉受部材23a,23bへの入賞玉数をカウントする入賞玉数カウンタGを「0」に、V入賞口25に入賞した玉を検出するV入賞カウンタAを「0」に、玉受部材53a,53bの開放サイクル回数をカウントする開放回数カウンタLを「0」に初期設定する。また、制御状態を記憶した状態レジスタFを「0」に、タイマT1,T2,T3,T4を「0」に初期設定する。そして、モード決定カウンタ33の数値Iが初期値の「1」に設定され、表示図柄カウンタJが初期値の「1」に設定される。また、設定確率メモリ38に確率設定スイッチ45によって設定される値が格納される。
【0018】
(2)モード決定カウンタの歩進と表示図柄カウンタの歩進
RST1端子から入力されるタイミング信号に同期して図5に示す数値(乱数)発生プログラムが起動される。即ち、ステップ200で設定確率メモリ38に記憶された値が確率設定スイッチ45によって設定し得る範囲内の上限値、中央値、下限値のいずれかと一致しているか否かが判定される。これは、電源投入時に設定確率メモリ38に記憶された値が外部からのノイズによって又はプログラムが暴走した場合にトラップ機能によって正常に復帰したとき異なる値に変化しているか否かを監視するものである。しかして、一致していない場合には、ステップ202で設定確率メモリ38に中央値を格納し、一致している場合には、そのような処理を施すことなく、ステップ204においてモード決定カウンタ33によって歩進される数値の最終値として設定確率メモリ38に格納される値を設定する。このように、プログラムの暴走やノイズ等の事故により設定確率の記憶値が変化した場合でも、確率設定スイッチ45によって設定し得る範囲内の平均的な値に大当り図柄の出現確率が設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【0019】
そして、次のステップ206でモード決定カウンタ33の数値Iの値がステップ204で設定された最終値以上か否かが判定され、最終値以上でない場合には、ステップ208でモード決定カウンタ33の数値Iが1だけ歩進される。また、ステップ206でモード決定カウンタ33の数値Iが最終値以上と判定された場合には、ステップ210に移行してモード決定カウンタ33の数値Iが初期値の1に設定される。このようにして、モード決定カウンタ33には、電源投入時以後の任意の時刻において、初期値1から最終値までの範囲で順次歩進されるモード決定用の数値が発生している。この時の数値の発生速度は、タイミング信号発生回路42から出力されるタイミング信号によって決定される。
【0020】
また、同様に、ステップ212で表示図柄カウンタJの値が当りに相当するか否かが判別され、外れであると判別されたときには、ステップ214で表示図柄カウンタJの値が外れ数値メモリ35の3桁の各桁に記憶され、当りであると判別されたときには、ステップ216で表示図柄カウンタJの値が当り数値メモリ36の3桁の各桁に記憶される。そして、次のステップ218でカウンタJの値が999か否かが判定され、999でない場合には、ステップ220でカウンタJが1だけ歩進される。また、ステップ218でカウンタJの値が999と判定された場合には、ステップ222に移行してカウンタJの値が0に設定される。このようにして、タイミング信号が入力される毎に、外れ数値メモリ35には、外れ表示用数値が記憶され、当り数値メモリ36には、当り表示用数値が記憶される。なお、乱数の作成方法は、上記した方法に限定されるものではない。
【0021】
(3)メインプログラム
初期セット後、分周器40から出力される外部割り込み信号が入力される毎に、CPU30は、図2及び図3のメインプログラムを実行する。図2において、ステップ100でタイマの更新処理が行われ、ステップ102でスイッチ群の状態信号S1,S2,S3,S4,S5が読み込まれる。これらの状態信号は、負論理で構成されており、信号が低レベルのときにスイッチがON状態にあり、入賞玉を検出したことを示している。
【0022】
しかして、ステップ104で始動入賞信号が検出されたときには、ステップ106で保留入賞玉の数が4より小さいか否かが判定され、小さい場合にだけステップ108で始動入賞カウンタCが1だけ更新され、ステップ110でその時のモード決定カウンタ33の値が確定メモリM(c) 33に記憶される。即ち、保留入賞玉が無い状態で始動入賞口4a〜4cへの入賞が検出されると、始動入賞カウンタCは、1となり、その時のモード決定カウンタ33の値が確定メモリM(1) に記憶される。また、始動入賞カウンタCが1以上のときに、さらに始動入賞口4a〜4cに入賞すると、その入賞玉は、保留入賞玉となり、始動入賞カウンタCが1だけ増加される。そして、その入賞時のモード決定カウンタ33の値がその保留入賞玉に対応する確定メモリM(c) に記憶される。このようにして、始動入賞口4a〜4cに入賞したときに、当りモード決定用の数値が決定される。
【0023】
次に、ステップ112で入賞玉数信号が検出されたときには、ステップ114で入賞玉数カウンタGが1だけ更新され、ステップ116でV入賞信号が検出されたときには、ステップ118でV入賞カウンタAに1を設定する。V入賞カウンタAの値に1が設定されると、継続権が成立したことを示している。
【0024】
次のステップ120〜ステップ126は、各遊技状態を判別する処理ステップであり、ステップ120は、図柄表示装置22が変動中であるか否かを判別し、ステップ122は、開閉部材23a,23bが開放中であるか否かを判別し、ステップ123は、継続権が成立して開放サイクルと開放サイクルとの間に設定されるインターバル中であるか否かを判別し、ステップ124は、大当り遊技状態となって最初の開放サイクルの開始前であるか否かを判別し、ステップ126は、始動入賞記憶があるか否かを判別するものである。以下、各遊技状態に分けて説明する。
【0025】
(a)始動入賞玉が発生していない時の処理
始動入賞玉が発生していないとき、即ち、ステップ120〜126で「NO」と判別されたときには、ステップ100〜126、180〜184の処理が行われる。しかして、始動入賞玉が発生していないときには、ステップ180における図柄表示装置22は、所定の図柄を停止表示しており、ステップ182における動作ランプ13a〜14bは、通常の遊技状態における所定の表示を行う。また、ステップ184においては、開閉SOL24がOFFとされている。
【0026】
(b)図柄表示装置の変動動作処理
ステップ126で始動入賞カウンタCの値が判定されて入賞が検出されると、始動入賞カウンタCの値を1減算し、変動動作状態を示すためレジスタFを1にセットし、変動タイマT1を所定値(例えば、5〜7秒)に設定する(ステップ126〜130)。そして、ステップ128で始動入賞カウンタCが減算されたのに伴い、ステップ132で確定メモリM(c) 37の内容が1づつ繰り上げられて更新される。次にステップ134でタイマT1がタイムアップとなったか否かが判定され、タイムアップするまでは、ステップ100〜120、134、180〜184の処理を繰り返す。この間ステップ180で図柄表示装置22が変動表示駆動され、ステップ182で動作ランプ13a〜14bが変動遊技状態における所定の態様で表示駆動される。
【0027】
タイマT1がタイムアップと判定されると、ステップ136で確定メモリM(0) に記憶されている数値から当りか否かを判別する。例えば、モード決定カウンタ33の値が「3」であるときに当りであると判別され、それ以外の数値であるときに外れであると判別される。そして、ステップ138に移行して当りで無い場合には、ステップ140へ移行して外れ表示用数値を記憶した外れ数値メモリ35の各桁の値が数値表示レジスタX1,X2,X3に設定されることにより、図柄表示装置22には、その外れ数値メモリ35に記憶されている外れ表示用数値が表示される。一方、当りである場合には、ステップ142に移行して当り表示用数値を記憶した当り数値メモリ36の各桁の値が数値表示レジスタX1,X2,X3に設定されることにより、図柄表示装置22には、その当り数値メモリ36に記憶されている当り表示用数値が表示される。なお、ステップ140の処理が終了した後には、ステップ180に移行する。
【0028】
次いで、ステップ144で大当りフラグがセットされた後、ステップ146でインターバルタイマT2に所定値、例えば、2秒が設定される。このようにセットされたインターバルタイマT2がタイムアップするまでは、ステップ100〜124、148、180〜184の処理を繰り返し、インターバルタイマT2がタイムアップすると、ステップ150に移行して開閉部材23a,23bの開放処理が行われる。
【0029】
(c)大当り時の処理
ステップ138の判定結果が当りの時は、インターバルタイマT2のタイムアップ後、ステップ150で開放回数カウンタに「1」が設定され、ステップ152でレジスタFの値が2にされ、開放タイマT3に開放時間(例えば、30秒)が設定され、開放SOLフラグがセットされる。そして、タイマT3がステップ154でタイムアップと判定されるまで、又は、ステップ156で開閉部材23a,23bへの入賞玉の数が10個と判定されるまでステップ100〜122、154、156、180〜184の処理を繰り返す。この間、開放SOLフラグのセットに基づいてステップ184の処理において、開閉ソレノイド24がONされ、開閉部材23a,23bがタイムアップするまで又は入賞玉が10個発生するまで開放する。また、ランプ群は、大当り遊技状態を示す表示となる。
【0030】
そして、タイマT3がタイムアップしたとき又は入賞玉が10個発生したとき、開放サイクルが終了し、ステップ158でカウンタGを0に、開放SOLフラグをリセットする。また、上述したステップ100〜122、154、156、180〜184の処理を行っているうちにV入賞玉が発生したときには、次に説明する処理が行われ、V入賞玉が発生することなく開閉部材23a,23bの開放が終了したときには、ステップ172でV入賞カウンタAを0に設定し、レジスタFの値を0に設定し、大当りフラグをリセットして、大当り遊技状態を終了する。なお、V入賞玉が発生することなく開閉部材23a,23bの開放状態が終了したときであっても、開閉部材23a,23bの閉じる間際に入賞した玉がV入賞口25に入賞する可能性もあるので、開放終了後一定時間が経過するまでV入賞の受付を有効とした方が好ましい。
【0031】
(d)V入賞玉の存在する時の処理
開閉部材23a,23bが開状態の時にV入賞玉が存在すると、前記ステップ118でV入賞カウンタAが1に設定される。そして、開閉部材23a,23bの開放状態終了時において、ステップ162でV入賞カウンタAの値が1であると判定されたときは、ステップ164で継続権利の発生を示すためレジスタFの値を3に設定する。次いでステップ166でインターバルタイマT4に所定値、例えば、2秒が設定される。上記のようにセットされたインターバルタイマT4がタイムアップするまでは、ステップ100〜123、168、180〜184の処理を繰り返す。その後、インターバルタイマT4が終了すると、ステップ170でV入賞カウンタAの値を0にし、継続回数カウンタLの値を更新した後、前記ステップ152へ移行して、上記した開閉部材23a,23bの開放サイクルを繰り返す。ただし、継続権は、16回より大きく発生しないようにステップ160で調整している。即ち、継続回数が16回となった場合には、ステップ172に移行し、V入賞カウンタAを0に設定し、レジスタFの値を0に設定し、大当りフラグをリセットして、大当り遊技状態を終了する。
【0032】
(E)大当り遊技状態終了後の処理
上記したように、開放サイクル中にV入賞がなく、又は16回の継続回数が終了して大当り遊技状態が終了したときには、前記ステップ172の処理の後、ステップ174で確率設定スイッチ45の設定値が読み込まれ、ステップ176でその読み込まれた値と設定確率メモリ38に格納された値とが同じであるか否かが判別される。これは、確率設定スイッチ45の設定値が電源投入後に不正に変えられたか否かを監視するものである。しかして、同じでない場合には、ステップ178で設定確率メモリ38に中央値を格納し、同じ場合には、そのような処理を施すことなく、ステップ180に移行する。このように、不正行為により確率設定スイッチ45の設定値が変更された場合でも、確率設定スイッチ45によって設定し得る範囲内の平均的な値に大当り図柄の出現確率が設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【0033】
以上、実施例について説明してきたが、上記した実施例では、確率設定スイッチによって変更できる範囲を3段階のものを示したが、それ以上又は以下のものでも良く、あるいは無段階に変更設定できるものでも良い。また、事故又は不正時に設定確率メモリ38に更新される値も必ずしも中央値である必要はなく、変更範囲内であれば、どの値でも良いが、遊技者及び遊技場の双方の利益、不利益を考えた場合には、上限と下限のほぼ中央値に更新することが望ましい。なお、確率設定スイッチの正規の設定時期は、電源投入時でなくてもよく、例えば、確率設定スイッチと併設されたキースイッチが操作されたときのみ正規に確率設定スイッチが操作されるものでもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、遊技中においては、設定確率記憶手段に記憶された値と確率設定手段の設定値又は確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較手段で比較しており、その比較結果が一致しないときには、更新手段によって設定確率記憶手段の記憶値が確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新されるので、プログラムの暴走やノイズ等の事故により設定確率の記憶値が変化したり、あるいは正規操作時と異なる確率を不正に設定しようとした場合でも、確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に設定されて遊技を継続することができ、遊技場に損害を与えたり、あるいは遊技者との間のトラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機の遊技動作を制御する制御回路のブロック図である。
【図2】遊技動作のうちメインルーチンを示すフロー図である。
【図3】遊技動作のうちメインルーチンを示すフロー図である。
【図4】電源投入時に実行される処理を示すフロー図である。
【図5】数値発生処理を示すフロー図である。
【図6】実施例に係るパチンコ機の遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
22 図柄表示装置
30 マイクロコンピュータ
38 設定確率メモリ(設定確率記憶手段)
45 確率設定スイッチ(確率設定手段)
Claims (1)
- 図柄表示装置の表示結果が大当り図柄を表示したことに基づいて大当り遊技状態を出現することが可能であって、前記大当り図柄の出現確率を所定の範囲内で設定変更可能な確率設定手段を備えたパチンコ機において、
正規操作によって前記確率設定手段で設定した出現確率を記憶する設定確率記憶手段と、
遊技中において、前記設定確率記憶手段に記憶された値と前記確率設定手段の設定値又は前記確率設定手段によって設定し得る範囲内の値とを比較する比較手段と、
該比較手段の比較結果が一致しないときに、前記設定確率記憶手段の記憶値を前記確率設定手段によって設定し得る範囲内のいずれかの値に更新する更新手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
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JPH05146542A (ja) | 1993-06-15 |
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