JP2000061088A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000061088A
JP2000061088A JP10237041A JP23704198A JP2000061088A JP 2000061088 A JP2000061088 A JP 2000061088A JP 10237041 A JP10237041 A JP 10237041A JP 23704198 A JP23704198 A JP 23704198A JP 2000061088 A JP2000061088 A JP 2000061088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正基板を用いた不正遊技行為をいかに防ぐ
かは遊技機における重要な課題になっている。 【解決手段】 遊技制御手段のCPUは、メイン処理に
おいて、複数回の始動口スイッチ処理S15a,S15
b,S15cを実行する。始動口スイッチ処理S15
a,S15b,S15cにおいて、CPUは、始動口ス
イッチが複数回連続してオンしたら始動入賞があったと
判定する。また、始動口スイッチのオン情報にもとづい
て、高速で値を変化させる外部乱数発生手段の値を取り
込み、その値を大当り判定値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機に関し、特に、遊技者の操作によって遊技領域
に遊技媒体が発射され、遊技媒体が遊技領域に設けられ
た入賞領域に入賞すると所定の価値が遊技者に付与され
るとともに、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別
遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこと
にもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】可変表示部には複数の表示領域があり、通
常、複数の可変表示の表示結果を時期を異ならせて表示
するように構成されている。可変表示部には、例えば、
図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部
の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組
合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊
技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球
装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な
状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるた
めの権利を発生させたりすることである。「大当り」が
発生すると、例えば、遊技者に大量の賞球などの価値が
払い出される。
【0004】そのような遊技機における遊技制御におい
ては、所定の条件(例えば可変表示開始の条件となる始
動入賞)が成立すると乱数を発生させ、乱数値があらか
じめ決まられている所定値と一致すると「大当り」とな
る。また、ノイズ対策等の理由によって遊技制御を行う
回路部分は、所定の時間間隔でリセットされ起動され
る。乱数値の発生は、遊技制御を行う回路部分において
行われているので、遊技制御を行う回路部分の起動の時
間間隔に同期せざるを得ない。
【0005】すると、何らかの手段で起動の時間間隔が
検出されると、乱数値発生タイミングが認識されてしま
う。さらに、「大当り」となる乱数値が発生するタイミ
ングが認識されてしまう。すると、「大当り」となる乱
数値が発生するタイミングで始動入賞を狙うことによっ
て、頻繁に「大当り」を発生させることが可能になって
しまう。
【0006】遊技制御を行う回路部分の起動タイミング
を検出するために、遊技機に不正基板が取り付けられる
場合がある。そのような不正基板は遊技制御を行う回路
部分から外部に出力される信号を導入し、その信号にも
とづいて遊技制御を行う回路部分の起動タイミングを検
出し、「大当り」となる乱数値が発生するタイミングを
検出している。そして、不正基板は、そのタイミングで
遊技制御を行う回路部分に始動入賞信号を送り「大当
り」を不正に発生させることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】遊技機には、可変表示
装置、装飾ランプ、音発生機器などの各種部品が存在す
るので、遊技制御を行う回路部分からそれらの部品に至
る信号線をなくすことはできない。従って、上述したよ
うな不正基板が取り付けられ不正遊技行為が行われる余
地がどうしても残る。よって、不正基板を用いた不正遊
技行為をいかに防ぐかは遊技機における重要な課題にな
っている。
【0008】そこで、本発明は、不正基板による遊技に
対する攻撃を効果的に防御できる遊技機を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
特定入賞部への遊技媒体の入賞により特別遊技を行い、
特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて
遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であっ
て、所定の間隔で起動され遊技の進行を制御するととも
に特別遊技の結果に関する抽選処理を行う遊技制御プロ
グラムを含む遊技制御手段と、遊技制御プログラムが起
動される所定の間隔よりも短い間隔で出力値を更新する
外部乱数発生手段とを備え、遊技制御プログラムは、そ
の中の複数箇所に、遊技機に設けられているスイッチの
状態を検出するとともに、特定入賞部への遊技媒体の入
賞を検出するスイッチの信号に応じて外部乱数発生手段
の出力値を入力し抽選処理に用いられる値とするスイッ
チ処理を含むように構成される。
【0010】遊技機は、特定入賞部への遊技媒体の入賞
を検出するスイッチの状態を検出する処理、および特定
入賞部への遊技媒体の入賞を検出するスイッチの信号に
応じて外部乱数発生手段の出力値を入力する処理のみ
が、遊技制御プログラム中の複数箇所に設けられている
構成であってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここで
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発
明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等
であってもよく、特定入賞部への遊技媒体の進入により
特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になった
ことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能と
なる全ての遊技機に適用可能である。
【0012】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0013】遊技領域7の中央付近には、ゲーム内容を
表示するための画像表示部9と7セグメントLEDによ
る可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられて
いる。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲー
ト11が設けられている。通過ゲート11を通過した打
球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれ
る。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通
過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ
12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、
遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって
検出される。
【0014】始動入賞口14の下部には開閉動作を行う
可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置
15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変
入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状
態)においてソレノイド21によって開状態とされる開
閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の
背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った
入賞球はVカウントスイッチ22で検出される。また、
開閉板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出
される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に
入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入
賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個
を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示
器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そし
て、画像表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯し
ている表示部を1つ減らす。
【0015】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に
点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、
入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。ま
た、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する
2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外
周には、遊技効果ランプ・LED28が設けられてい
る。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍
に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けら
れ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたとき
に点灯する玉切れランプ52が設けられている。さら
に、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、
プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可
能にするカードユニット50も示されている。
【0016】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、可変
表示を開始できる状態であれば、画像表示部9内に所定
の可変表示画像が表示される。可変表示を開始できる状
態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。なお、始動入
賞記憶については、後で詳しく説明する。
【0017】画像表示部9内の可変表示は、一定時間が
経過したとき、または所定の条件が成立したときに終了
する。条件が成立した場合には、大当り遊技状態に移行
する。すなわち、開閉板20が、一定時間(例えば2
9.5秒)経過するまで、または、所定個数(例えば1
0個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板
20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウント
スイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板2
0の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回
数(例えば15ラウンド)許容される。
【0018】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0019】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。可変表示装置8の背面で
は、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク3
8に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導
樋39を通って玉払出装置に至る。
【0020】機構板36には、中継基板30を介して可
変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板
ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等
が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制
御ユニット29と主基板31との間の信号を中継するた
めの中継基板33、および景品玉の払出制御を行う払出
制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球基板3
7が設置されている。さらに、機構板36には、モータ
の回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発
射装置34と、スピーカ27および遊技効果ランプ・L
ED28a,28b,28cに信号を送るためのランプ
制御基板35が設置されている。
【0021】また、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を
背面からみた背面図である。遊技盤6の裏面には、図3
に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入
賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー4
0が設けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる
入賞玉のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払
出装置97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を
払い出すように制御される。始動入賞口14を経て入賞
したものは、玉払出装置(図3において図示せず)が相
対的に少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように
制御される。そして、その他の入賞口24および入賞球
装置を経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程
度の景品玉数(例えば10個)を払い出すように制御さ
れる。なお、図3には、中継基板33が例示されてい
る。
【0022】賞球払出制御を行うために、入賞球検出ス
イッチ99、始動口スイッチ17およびVカウントスイ
ッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主基板
31に入賞球検出スイッチ99のオン信号が送られる
と、主基板31から賞球基板37に賞球個数信号が送ら
れる。入賞があったことは入賞球検出スイッチ99で検
出されるが、その場合に、主基板31から、賞球基板3
7に賞球個数信号が与えられる。例えば、始動口スイッ
チ17のオンに対応して入賞球検出スイッチ99がオン
すると、賞球個数信号に「6」が出力され、カウントス
イッチ23またはVカウントスイッチ22のオンに対応
して入賞球検出スイッチ99がオンすると、賞球個数信
号に「15」が出力される。そして、それらのスイッチ
がオンしない場合に入賞球検出スイッチ99がオンする
と、賞球個数信号に「10」が出力される。
【0023】図4は、主基板(主基板)31における回
路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2に
は、賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板
70、表示制御基板80および発射制御基板91等も示
されている。主基板31には、遊技制御プログラムに従
ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲー
トスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイ
ッチ22およびカウントスイッチ23からの信号を基本
回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置
15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉
するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って
駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表示器18の
点灯および滅灯を行うとともに7セグメントLEDによ
る可変表示器10を駆動し、また、装飾ランプ25を点
滅させるランプ・LED回路60と、基本回路53から
与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り
情報、画像表示部9の画像表示開始に利用された始動入
賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたこと
を示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホスト
コンピュータに対して出力する情報出力回路64とを含
む。
【0024】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作
を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。な
お、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる場合もある。
【0025】主基板31には、電源投入時に基本回路5
3をリセットするための初期リセット回路65と、定期
的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセットパル
スを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭から再度実
行させるための定期リセット回路66と、基本回路53
から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポー
ト部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するた
めの信号を出力するアドレスデコード回路67とが設け
られている。
【0026】さらに、主基板31には、高速で乱数を生
成する外部乱数生成手段を構成する発振回路75、16
ビットカウンタ76および乱数確定レジスタ77も搭載
されている。
【0027】実施の形態1.図5は、発振回路75、1
6ビットカウンタ76および乱数確定レジスタ77を、
CPU56とともに示すブロック図である。この実施の
形態では、発振回路75は、20MHzでクロック信号
を発生する。発振回路75からのクロック信号は、16
ビットカウンタ76に入力される。16ビットカウンタ
76は、例えば、4個の4ビットカウンタ(ここでは7
4HC161)76a〜76dを直列接続して構成され
る。すなわち、発振回路75からのクロック信号は4ビ
ットカウンタ76aのクロック入力端子に入力され、4
ビットカウンタ76aの桁上げ信号が4ビットカウンタ
76bのクロック入力端子に入力される。また、4ビッ
トカウンタ76bの桁上げ信号が4ビットカウンタ76
cのクロック入力端子に入力され、4ビットカウンタ7
6cの桁上げ信号が4ビットカウンタ76dのクロック
入力端子に入力される。従って、4個の4ビットカウン
タ76a〜76dの出力は、16ビットのカウンタ出力
となる。
【0028】この例では、乱数確定レジスタ77を構成
するラッチ回路77a,77bとして、2個の8回路を
有するDフリップフロップ(74HC574)が用いら
れている。ラッチ回路77a,77bは、16ビットカ
ウンタ76のカウンタ出力を入力し、ラッチ信号が入力
されるとカウンタ出力をラッチする。図5に示された例
では、ラッチ信号はCPU56から出力される。そし
て、リード信号(RD)に応じて、ラッチした16ビッ
トの値をCPU56に出力する。ラッチ回路77a,7
7bの出力は、CPU56のバスを介してCPU56に
入力される。CPU56の割込入力端子には始動口スイ
ッチ17の出力が接続され、始動口スイッチ17の出力
がオン状態になると、割込処理が起動される。なお、始
動口スイッチ17の出力は、図4に示されるように、ス
イッチ回路58およびI/Oポート57を介してもCP
U56に入力されている。
【0029】発振回路75の発振周波数は20MHzで
あるから、0.05μsで1クロックが発生する。16
ビットカウンタ76は0〜65535の範囲の値を出力
する。よって、乱数周期は、0.05μs×65535
=3.2768msである。
【0030】次に動作について説明する。図6は、主基
板31における基本回路53の動作を示すフローチャー
トである。上述したように、この処理は、定期リセット
回路66が発するリセットパルスによって、例えば2m
s毎に起動される。基本回路53が起動されると、基本
回路53は、まず、スタックポインタの指定アドレスを
セットするためのスタックセット処理を行う(ステップ
S1)。次いで、初期化処理を行う(ステップS2)。
初期化処理では、基本回路53は、RAM55にエラー
が含まれているか判定し、エラーが含まれている場合に
は、RAM55を初期化するなどの処理を行う。そし
て、表示制御基板80に送出されるコマンドコードをR
AM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(ス
テップS3)、コマンドコードを表示制御データとして
出力する処理を行う(ステップS4)。
【0031】次いで、ランプ制御基板35および音声制
御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマ
ンドを送信するための処理を行うとともに、情報出力回
路64を介して、ホール管理用コンピュータに大当り情
報、始動情報、確率変動情報などのデータを送信するた
めの処理を行う(データ出力処理:ステップS5)。ま
た、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断
機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に
応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステ
ップS6)。
【0032】次に、遊技制御に用いられる各判定用乱数
を示す各カウンタを更新する処理を行う(ステップS
7)。ステップS7では、基本回路53は、判定用乱数
としての大当り図柄決定用乱数(ランダム3)のカウン
トアップ(1加算)を行う。図7は、各乱数を示す説明
図である。各乱数は、以下のように使用される。 (1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する
(大当り判定用) (2)ランダム2−1〜2−3:左右中のはずれ図柄決
定用 (3)ランダム3:大当り時の図柄の組合せを決定する
(大当り図柄決定用=特定図柄判定用) (4)ランダム4:はずれ時にリーチするか否か決定す
る(リーチ判定用) (5)ランダム5:リーチ種類を決定する(リーチ動作
決定用)
【0033】なお、遊技効果を高めるために、上記
(1)〜(5)の乱数以外の乱数も用いられている。ま
た、可変表示部9には、遊技効果を高めるために、各図
柄以外の画像、例えば背景や所定の動きをするキャラク
タ等も表示される。ステップS7では、基本回路53
は、(3)の大当り図柄判定用乱数のカウントアップ
(1加算)を行う。なお、(1)の大当り判定用乱数も
判定用乱数であるが、メイン処理では、大当り判定用乱
数の更新は行われない。
【0034】次に、基本回路53は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS8)。特別図柄プロセス制御で
は、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で
制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当す
る処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プ
ロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新
される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップ
S9)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLE
Dによる可変表示器10を所定の順序で制御するための
普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出
されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの
値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。さら
に、基本回路53は、スイッチ回路58を介して、ゲー
トスイッチ12、始動口スイッチ17およびカウントス
イッチ23の状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対す
る入賞があったか否か判定する(ステップS10)。
【0035】基本回路53は、さらに、表示用乱数を更
新する処理を行う(ステップS11)。すなわち、
(2)のはずれ図柄決定用の乱数、(4)のリーチ判定
用の乱数および(5)のリーチ動作用の乱数のカウント
アップ(1加算)を行う。ただし、ランダム2−2は、
ランダム2−1の桁上げが生ずるときに、すなわち、ラ
ンダム2−1の値が「15」になって「0」に戻される
ときにカウントアップされる。また、ランダム2−3
は、ランダム2−2の桁上げが生ずるときに、すなわ
ち、ランダム2−2の値が「15」になって「0」に戻
されるときにカウントアップされる。
【0036】また、基本回路53は、賞球基板37との
間の信号処理を行う(ステップS12)。すなわち、所
定の条件が成立すると賞球基板37に賞球個数信号を出
力する。賞球基板37に搭載されている賞球制御用CP
Uは、賞球個数信号に応じて玉払出装置97を駆動す
る。その後、基本回路53は、次に定期リセット回路6
6からリセットパルスが与えられるまで、ステップS1
3の表示用乱数更新処理を繰り返す。
【0037】図8は、始動口スイッチ17のオンにもと
づく割込によって起動されるCPU56の割込処理を示
すフローチャートである。始動口スイッチ17がオンす
ると、割込処理が起動される。割込処理では、CPU5
6は、まず、乱数確定レジスタ77に、ラッチパルスを
出力する(ステップS21)。すると、乱数確定レジス
タ77は、そのときの16ビットカウンタ76の出力を
ラッチする。CPU56は、乱数確定レジスタ77にラ
ッチされたカウンタ値を入力する(ステップS22)。
そして、CPU56は、入力した値をランダム1格納領
域に保存する(ステップS23)。なお、ランダム1格
納領域は、RAM55内の所定の領域である。
【0038】図9は、定期リセット信号によって起動さ
れるCPU56の通常の処理(メイン処理)と、始動口
スイッチ17のオンにもとづく割込処理との関係の一例
を示すタイミング図である。図9に示すように、CPU
56の通常の処理は2ms毎に再起動されるが、始動口
スイッチ17のオンは、遊技者による遊技における打球
の入賞にもとづくものであるから、2ms周期とは全く
非同期である。また、ランダム1にもとになるカウンタ
値を生成する16ビットカウンタ76を駆動する20M
Hzのクロック信号も、2ms周期とは全く非同期であ
る。従って、始動口スイッチ17のオンにもとづいて1
6ビットカウンタ76のカウント値をランダム1(大当
り判定用乱数)として抽出すれば、2ms周期とは同期
しないランダム1の値を得ることができる。
【0039】すると、主基板31の外部で主基板31か
ら出力される信号を観測しても、ランダム1の周期を知
ることができない。すなわち、主基板31から出力され
る信号を観測して主基板31に対して不正に大当りを発
生させるような信号を与えることはできなくなる。
【0040】次に、始動入賞口14への入賞(始動入
賞)にもとづいて画像表示部9に可変表示される図柄の
決定方法について図10〜図12のフローチャートを参
照して説明する。図10は打球が始動入賞口14に入賞
したことを判定する処理を示し、図11は図柄を決定す
る処理を示し、図12は大当り判定の処理を示すフロー
チャートである。なお、図11および図12に示す処理
は、図6に示されたメイン処理における特別図柄プロセ
ス処理(ステップS8)において実行される。
【0041】打球が遊技盤6に設けられている始動入賞
口14に入賞すると、始動口スイッチ17がオンする。
始動口スイッチ17のオンおよびオフ時にはチャタリン
グ(オン波形およびオフ波形のばたつき)がでる。ま
た、始動口スイッチ17から主基板31に至るケーブル
にノイズが乗ることもある。よって、始動口スイッチ1
7がオンしたか否かを直ちに検出すると検出誤りが生ず
る可能性がある。そこで、この実施の形態では、チャタ
リング対策およびノイズ対策として、CPU56は、2
回連続してオンしたことを検出すると、始動口スイッチ
17がオンしたと認識する。図10に示された処理は2
ms毎に1回実行されるので、結局、少なくとも2ms
継続して始動口スイッチ17がオン信号を出力すると、
CPU56は、始動口スイッチ17がオンしたと認識す
る。なお、チャタリング期間が長いような遊技機では、
3回以上連続してオンしたことを検出すると、始動口ス
イッチ17がオンしたと認識してもよい。
【0042】また、図10に示された処理ではチャタリ
ング対策およびノイズ対策が施されるが、図8に示され
た割込処理ではチャタリング対策およびノイズ対策が施
されない。従って、例えば、始動口スイッチ17がオン
するときの信号のばたつきに起因して、始動口スイッチ
17のオン時に、何回も割込処理が起動されることがあ
る。しかし、図10に示された処理によって、始動口ス
イッチ17が確実にオンしたと判断されたときにランダ
ム1格納領域の値が用いられるので(ステップS4
7)、CPU56が始動入賞を検出した時点の直前の割
込処理によって取り込まれた乱数値が、乱数値格納エリ
アに格納される。
【0043】ステップS10のスイッチ処理において、
基本回路53のCPU56は、図10に示すように、ス
イッチ回路58およびI/Oポート57を介して始動口
スイッチ17がオンしたことを検出すると(ステップS
41)、スイッチオンフラグがセットされているか否か
確認する(ステップS42)。スイッチオンフラグは初
回のオン検出時にセットされるフラグである。よって、
始動口スイッチ17のオンを検出しスイッチオンフラグ
がセットされていない場合には、CPU56は、スイッ
チオンフラグをセットする(ステップS43)。
【0044】始動口スイッチ17のオンを検出しスイッ
チオンフラグがセットされている場合には、CPU56
は、スイッチオンフラグをリセットするとともに(ステ
ップS44)、始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達し
ているかどうか確認する(ステップS45)。始動入賞
記憶数が始動記憶上限値に達していなければ、始動入賞
記憶数を1増やす(ステップS46)。なお、この実施
の形態では、始動記憶上限値=4である。
【0045】そして、各始動入賞記憶数n(n=1,
2,3,・・・,始動記憶上限値)に対応して設けられ
ている乱数値格納エリアに、ランダム1格納領域に保存
されている値を格納する(ステップS47)。なお、始
動入賞記憶数が始動記憶上限値に達している場合には、
ステップS46〜S47の処理を行わない。また、ステ
ップS10のスイッチ処理では始動口スイッチ17以外
のスイッチの検出処理も行われる。
【0046】基本回路53は、画像表示部9の可変表示
を開始できる状態になると図11のフローチャートに示
す処理を行う。まず、始動入賞記憶数の値を確認する
(ステップS50)。始動入賞記憶数が0でなければ、
始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納
されている値を読み出すとともに(ステップS51)、
始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各乱数値格納エ
リアの値をシフトする(ステップS52)。すなわち、
始動入賞記憶数=n(n=2,3,・・・)に対応する
乱数値格納エリアに格納されている値を、始動入賞記憶
数=n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。
【0047】そして、基本回路53は、ステップS51
で読み出した値、すなわち抽出されている大当り判定用
乱数の値にもとづいて当たり/はずれを決定する(ステ
ップS53)。この実施の形態では、大当り判定用乱数
は0〜65535の範囲の値をとる。そして、図12に
示すように、低確率時(後述する確変フラグがセットさ
れていないとき)には例えばその値があらかじめ定めら
れている188個の値のうちのいずれかである場合に
「大当り」と決定し、それ以外の値である場合には「は
ずれ」と決定する。高確率時には例えばその値があらか
じめ定められている9440個の値のうちのいずれかで
ある場合に「大当り」と決定し、それ以外の値である場
合には「はずれ」と決定する。
【0048】大当り判定用乱数が0〜65535の範囲
の値をとり、そのうちの188個が当選値(「大当り」
と決定される値)であるから、この例では、低確率時の
大当り確率は、188/65536=1/348.60
である。また、高確率時の大当り確率は、940/65
536=1/69.19である。
【0049】大当りと判定されたときには、基本回路5
3は、特別図柄判定用乱数(ランダム3)の値にもとづ
いて停止図柄を決定する。ここで、リミッタが作動中で
ないならば、全図柄を含むテーブルから停止図柄を決定
する(ステップS54,S55)。リミッタが作動して
いる場合には、確率変動が行われる特別図柄(確変図
柄)を含まないテーブルから停止図柄を決定する(ステ
ップS54,S56)。リミッタは、連続して確変図柄
による大当りが発生すること、すなわち連続して高確率
状態が継続することを制限するためのものである。例え
ば、4回連続して高確率状態が継続するとリミッタが作
動状態になる。従って、リミッタ作動状態では、確率変
動が行われる特別図柄を含まないテーブルから停止図柄
が決定される。
【0050】さらに、基本回路は、決定された図柄が確
変図柄である場合には確変フラグをセットし、そうでな
い場合には確変フラグをリセットする(ステップS7
1,S72,S73)。そして、ランダム5の値に従っ
てリーチ種類を決定し(ステップS74)、大当りとす
るか否か、大当りの場合の図柄、およびリーチ種類を所
定の格納エリアに設定する(ステップS75)。なお、
格納エリアは、基本回路53におけるRAM55に設け
られる。
【0051】ステップS53においてはずれと判定され
ていた場合には、基本回路53は、リーチとするか否か
判定する(ステップS59)。例えば、図7に示すリー
チ判定用乱数の値が「0」〜「104」のいずれかであ
る場合にはリーチとすることに決定する。リーチとする
ことに決定したときには、基本回路は、停止図柄の決定
を行う。この実施の形態では、ランダム2−1の値に従
って左右図柄を決定する(ステップS60)。また、ラ
ンダム2−2の値に従って中図柄を決定する(ステップ
S61)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致
した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した
値に対応する図柄を中図柄の確定図柄として、大当り図
柄と一致しないようにする。
【0052】さらに、基本回路は、ランダム5の値に従
ってリーチ種類を決定する(ステップS62)。そし
て、所定の格納エリアに「リーチ」、リーチ図柄、およ
びリーチ種類を設定する(ステップS63)。ステップ
S59における抽選結果がはずれである場合には、所定
の格納エリアにはずれであることを設定する(ステップ
S64)。
【0053】以上のように、この実施の形態では、基本
回路53におけるCPU56に与えられる定期リセット
間隔(2ms)とは同期せずに0〜65535の間で循
環する外部乱数の値を、定期リセット間隔とは非同期に
発生する始動入賞でラッチし、ラッチされた値を、抽出
された大当り判定用乱数とする。
【0054】すると、2msの起動タイミングに同期し
た主基板31から出力される各種信号を観測しても、大
当り判定用乱数の抽出タイミングを推測することはでき
ない。よって、主基板31の外部から、大当りを不正に
発生させるための信号を主基板31に与えることができ
なくなる。
【0055】なお、この実施の形態では、割込処理にお
いて16ビットカウンタ76のカウント値を取り込み、
始動入賞したか否かはメイン処理におけるスイッチ処理
(ステップS10)で判定したが、割込処理において、
確かに始動入賞したか否かの判定まで実行するようにし
てもよい。その場合には、割込処理において、始動入賞
したか否かを判定する際にチャタリング対策およびノイ
ズ対策が施される。例えば、何回か連続してオン状態が
確認されたら始動入賞があったと判定する。そのように
構成した場合には、CPU56は、メイン処理を実行し
ているときに始動口スイッチ17がオン状態になった
ら、チャタリング対策およびノイズ対策と高速外部乱数
のラッチ処理とを含むスイッチ処理が優先して実行され
る。そのように構成した場合には、始動入賞検出時点と
乱数取得タイミングとのずれがさらに短縮される。
【0056】実施の形態2.第1の実施の形態では始動
口スイッチ17からの信号をI/Oポート57とともに
CPU56の割込端子にも接続し、CPU56の割込処
理によって外部乱数をラッチするようにしたが、割込処
理によらずに、外部乱数をラッチしてもよい。図13
は、そのような処理を行うための発振回路75、16ビ
ットカウンタ76および乱数確定レジスタ77を、CP
U56とともに示すブロック図である。この実施の形態
でも外部乱数を始動口スイッチ17のオンにもとづいて
ラッチするが、第1の実施の形態とは異なり、CPU5
6は、外部乱数のラッチのための始動口スイッチ17の
オンを、I/Oポート57を介して入力する始動口スイ
ッチ17の状態を用いて認識する。
【0057】図14は、この実施の形態における基本回
路53のメイン処理を示すフローチャートである。この
場合には、2ms毎に再起動されるメイン処理におい
て、複数箇所(この例では3箇所)で始動口スイッチ処
理(ステップS15a,S15b,S15c)が実行さ
れる。
【0058】図15は、始動口スイッチ処理(ステップ
S15a,S15b,S15c)を示すフローチャート
である。CPU56は、スイッチ回路58およびI/O
ポート57を介して始動口スイッチ17がオンしたこと
を検出すると(ステップS81)、スイッチオンカウン
タが10になっているか否か確認する(ステップS8
2)。スイッチオンカウンタは始動口スイッチ17の連
続オン検出回数を計数するためのカウンタである。よっ
て、始動口スイッチ17のオンを検出しスイッチオンカ
ウンタが10に達していない場合には、CPU56は、
スイッチオンカウンタを+1する(ステップS83)。
【0059】スイッチオンカウンタが10になっている
場合には、スイッチオンカウンタをクリアするとともに
(ステップS84)、乱数確定レジスタ77に、ラッチ
パルスを出力する(ステップS85)。そして、CPU
56は、乱数確定レジスタ77にラッチされたカウンタ
値を入力し(ステップS86)、入力した値をランダム
1格納領域に保存する(ステップS87)。また、始動
口オンフラグをセットする(ステップS88)。
【0060】以上のように、10回連続して始動口スイ
ッチ17のオンを検出した場合には、CPU56は、始
動口スイッチ17が間違いなくオンしたとして、16ビ
ットカウンタ76のカウント値をラッチするとともに始
動口オンフラグをセットする。なお、この実施の形態で
は、1回のメイン処理中に3回の始動口スイッチ処理
(ステップS15a,S15b,S15c)が実行され
るので、(10÷3)×2ms、すなわち6ms以上か
けて始動口スイッチ17が間違いなくオンしたことが検
知される。
【0061】この実施の形態では連続回数を10回とし
たが、連続回数は適用される遊技機の始動口スイッチ1
7のチャタリング特性に応じて設定される。また、この
実施の形態では1回のメイン処理中に3回の始動口スイ
ッチ処理が実行されるように構成したが、始動口スイッ
チ処理の回数は3回に限られない。
【0062】図16は、この実施の形態におけるステッ
プS10のスイッチ処理において実行される打球の始動
入賞に応じた大当り判定用乱数の抽出処理を示すフロー
チャートである。基本回路53のCPU56は、図16
に示すように、始動口スイッチオンフラグがセットされ
たことを検出すると(ステップS41a)、始動口スイ
ッチオンフラグをリセットするとともに(ステップS4
8)、始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達しているか
どうか確認する(ステップS45)。始動入賞記憶数が
始動記憶上限値に達していなければ、始動入賞記憶数を
1増やす(ステップS46)。なお、この実施の形態で
は、始動記憶上限値=4である。
【0063】そして、各始動入賞記憶数n(n=1,
2,3,・・・,始動記憶上限値)に対応して設けられ
ている乱数値格納エリアに、ランダム1格納エリアに保
存されている値を格納する(ステップS47)。なお、
始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達している場合に
は、ステップS46〜S47の処理を行わない。また、
ステップS10のスイッチ処理では始動口スイッチ17
以外のスイッチの検出処理も行われる。
【0064】その後、CPU56は、画像表示部9の可
変表示を開始できる状態になると、ステップS8の特別
図柄プロセス処理において図11のフローチャートに示
す処理を行う。
【0065】以上のように、この実施の形態では、メイ
ン処理中において複数の始動口スイッチ処理(ステップ
S15a,S15b,S15c)を行うように構成した
ので、始動口スイッチ17が確実にオンしたと判断され
たときに、高速でカウントアップする外部乱数生成手段
が生成する大当り判定用乱数値が抽出される。
【0066】そして、始動口スイッチ17のオンはメイ
ン処理の2ms周期とは全く非同期であり、この実施の
形態でも始動口スイッチ17のオンにもとづいてランダ
ム1(大当り判定用乱数)が抽出されることになるの
で、2ms周期とは同期しないランダム1を得ることが
できる。
【0067】なお、この実施の形態では、始動口スイッ
チ17が確実にオンしたと判断されたときに16ビット
カウンタ76のカウント値がラッチされるので、CPU
56が始動入賞を検出した時点の乱数値が、乱数値格納
エリアに格納される。すなわち、始動入賞検出時点と乱
数取得タイミングのずれはない。しかし、始動入賞検出
時点と乱数取得タイミングとの間にある程度のずれが許
容される場合には、第1の実施の形態の場合と同様に、
始動口スイッチ17がオン状態を示したときには直ちに
16ビットカウンタ76のカウント値を入力してランダ
ム1格納領域に保存するように構成してもよい。そのよ
うに構成する場合には、メイン処理中における複数の始
動口スイッチ処理(ステップS15a,S15b,S1
5c)において、スイッチオンカウンタは用いられず、
始動口スイッチ17のオンを検出すると、乱数確定レジ
スタ77を介して16ビットカウンタ76のカウント値
が入力され、ランダム1格納領域に保存される。
【0068】そして、図16に示された処理に代えて、
図10に示された処理が実行される。そのように構成し
た場合には、メイン処理中における複数の始動口スイッ
チ処理(ステップS15a,S15b,S15c)にお
いて始動口スイッチ17がオン状態を示しているときに
随時16ビットカウンタ76のカウント値が入力される
ので、第1の実施の形態のように割込処理を用いること
なく、第1の実施の形態の場合と同様の処理が行われる
ことになる。従って、このように構成すれば、割込処理
によらないで随時ランダム1格納領域の保存値を更新で
きるので、割込処理が他の処理として既に使用されてい
たり、何らかの理由で割込処理を使用できない場合に有
用である。
【0069】実施の形態3.図17は、第3の実施の形
態の発振回路75、16ビットカウンタ76および乱数
確定レジスタ77を、CPU56とともに示すブロック
図である。図17に示すように、この実施の形態では、
始動口スイッチ17の出力が、乱数確定レジスタ77の
ラッチ入力にも接続され、始動口スイッチ17のオンに
よって、16ビットカウンタ76のカウント値が乱数確
定レジスタ77にラッチされる。
【0070】この実施の形態では、メイン処理は、図6
に示されたように実行される。そして、ステップS10
のスイッチ処理において、図18のフローチャートに示
すよりが実行される。すなわち、基本回路53のCPU
56は、スイッチ回路58およびI/Oポート57を介
して始動口スイッチ17がオンしたことを検出すると
(ステップS41)、スイッチオンフラグがセットされ
ているか否か確認する(ステップS42)。始動口スイ
ッチ17のオンを検出しスイッチオンフラグがセットさ
れていない場合には、CPU56は、スイッチオンフラ
グをセットする(ステップS43)。
【0071】始動口スイッチ17のオンを検出しスイッ
チオンフラグがセットされている場合には、CPU56
は、スイッチオンフラグをリセットするとともに(ステ
ップS44)、始動入賞記憶数が始動記憶上限値に達し
ているかどうか確認する(ステップS45)。始動入賞
記憶数が始動記憶上限値に達していなければ、始動入賞
記憶数を1増やす(ステップS46)。なお、この実施
の形態では、始動記憶上限値=4である。
【0072】そして、CPU56は、乱数確定レジスタ
77にラッチされているカウンタ値を入力する(ステッ
プS22)。さらに、CPU56は、入力した値を、各
始動入賞記憶数n(n=1,2,3,・・・,始動記憶
上限値)に対応して設けられている乱数値格納エリアに
格納する(ステップS47a)。なお、始動入賞記憶数
が始動記憶上限値に達している場合には、ステップS4
6〜S47aの処理を行わない。また、ステップS10
のスイッチ処理では始動口スイッチ17以外のスイッチ
の検出処理も行われる。その後、CPU56は、画像表
示部9の可変表示を開始できる状態になると、ステップ
S8の特別図柄プロセス処理において図11のフローチ
ャートに示す処理を行う
【0073】以上のように、この実施の形態では、始動
口スイッチ17の出力を、I/Oポート57に入力する
とともに、乱数確定レジスタ77にラッチ信号として入
力する。よって、乱数確定レジスタ77は、始動口スイ
ッチ17の出力にもとづいて随時16ビットカウンタ7
6のカウント値をラッチしている。そして、CPU56
は、I/Oポート57を介して入力した始動口スイッチ
17の出力が確実にオンしていると判断したら、乱数確
定レジスタ77にラッチされているカウンタ値を入力す
る。従って、、始動入賞検出時点と乱数取得タイミング
のずれはない。また、乱数確定レジスタ77におけるラ
ッチはハードウェア的に行われるので、大当り判定用乱
数を抽出するための基本回路53の負担が軽減される。
【0074】この実施の形態でも、基本回路53におけ
るCPU56に与えられる定期リセット間隔(2ms)
とは同期せずに0〜65535の間で循環する外部乱数
の値を、定期リセット間隔とは非同期に発生する始動入
賞でラッチし、ラッチされた値を、抽出された大当り判
定用乱数とする。よって、2msの起動タイミングに同
期した主基板31から出力される各種信号を観測して
も、大当り判定用乱数の抽出タイミングを推測すること
はできない。よって、主基板31の外部から、大当りを
不正に発生させるための信号を主基板31に与えること
ができなくなる。
【0075】なお、上記の各実施の形態の遊技機、すな
わち図1の正面図に示されたパチンコ遊技機は、始動入
賞にもとづいて画像表示部9に可変表示される特別図柄
の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊
技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機
であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の
所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付
与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞にもと
づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組
み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があ
ると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊
技機であっても、本発明を適用できる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技制御プログラム中の複数箇所に、遊技機に設け
られているスイッチの状態を検出するとともに、特定入
賞部への遊技媒体の入賞を検出するスイッチの信号に応
じて外部乱数発生手段の出力値を入力し抽選処理に用い
られる値とするスイッチ処理が設けられた構成としたの
で、遊技制御プログラムの起動周期とは同期しない乱数
を発生する外部乱数発生手段の出力にもとづいて抽選処
理を行うことができるので、所定の起動タイミングに同
期して遊技制御手段から出力される各種信号を観測して
も、大当り判定用乱数の抽出タイミングを推測すること
はできなくなり、遊技制御手段の外部から、大当りを不
正に発生させるための信号を与えることができなくなっ
て、不正遊技行為を効果的に防止できる効果がある。ま
た、遊技制御プログラムにおける複数箇所に設けられて
いる処理で、特定入賞部への遊技媒体の入賞検出と外部
乱数発生手段の出力値の入力とが実行されるので、特定
入賞部への入賞と外部乱数取得タイミングのずれは小さ
い。
【0077】遊技制御プログラム中の複数箇所において
設けられているスイッチ処理は、特定入賞部への遊技媒
体の入賞を検出するスイッチの状態を検出する処理、お
よび特定入賞部への遊技媒体の入賞を検出するスイッチ
の信号に応じて外部乱数発生手段の出力値を入力する処
理のみを含む構成である場合には、必要な処理のみが複
数箇所において設けられているスイッチ処理に含まれる
ので、プログラムを簡潔に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 主基板における回路構成の一例と周辺基板を
示すブロック図である。
【図3】 CPUの周辺回路のうちの主要部を示すブロ
ック図である。
【図4】 主基板における基本回路の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】 第1の実施の形態における外部乱数生成手段
の構成を示すブロック図である。
【図6】 基本回路のメイン処理を示すフローチャート
である。
【図7】 各乱数を示す説明図である。
【図8】 割込処理を示すフローチャートである。
【図9】 メイン処理と割込処理との関係の一例を示す
タイミング図である。
【図10】 第1の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図11】 図柄を決定する処理を示すフローチャート
である。
【図12】 大当り判定の処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】 第2の実施の形態における外部乱数生成手
段の構成を示すブロック図である。
【図14】 第2の実施の形態におけるメイン処理を示
すフローチャートである。
【図15】 始動口スイッチチェック処理を示すフロー
チャートである。
【図16】 第2の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【図17】 第3の実施の形態における外部乱数生成手
段の構成を示すブロック図である。
【図18】 第3の実施の形態における打球が始動入賞
口に入賞したことを判定する処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
8 可変表示装置 31 主基板 53 基本回路 56 CPU 75 発振回路 76 16ビットカウンタ 77 乱数確定レジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定入賞部への遊技媒体の入賞により特
    別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこ
    とにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能とな
    る遊技機であって、 所定の間隔で起動され、遊技の進行を制御するとともに
    前記特別遊技の結果に関する抽選処理を行う遊技制御プ
    ログラムを含む遊技制御手段と、 前記所定の間隔よりも短い間隔で出力値を更新する外部
    乱数発生手段とを備え、 前記遊技制御プログラムは、その中の複数箇所に、遊技
    機に設けられているスイッチの状態を検出するととも
    に、前記特定入賞部への遊技媒体の入賞を検出するスイ
    ッチの信号に応じて前記外部乱数発生手段の出力値を入
    力し前記抽選処理に用いられる値とするスイッチ処理を
    含むことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 特定入賞部への遊技媒体の入賞を検出す
    るスイッチの状態を検出する処理、および前記特定入賞
    部への遊技媒体の入賞を検出するスイッチの信号に応じ
    て前記外部乱数発生手段の出力値を入力する処理のみ
    が、遊技制御プログラム中の複数箇所に設けられている
    請求項1記載の遊技機。
JP10237041A 1998-08-24 1998-08-24 遊技機 Withdrawn JP2000061088A (ja)

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