JP3623995B2 - 巻取または巻出コア固定装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、中空の巻取または巻出コアを支軸に固定する巻取または巻出コア固定装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
たとえば、紙、プラスチックフィルムなどの連続ウエブを巻取コアに巻き取るとき、巻取コアを支軸に固定する必要があり、それを達成するためのものとしてテーパコーン式固定装置が使用されている。テーパコーン式固定装置では、中空の巻取コアが一対のテーパコーン間に配置され、各テーパコーンが軸方向に操作され、移動し、巻取コア内に押し込まれ、テーパコーンによって巻取コアと支軸が連結され、固定される。したがって、駆動モータを支軸に連結し、駆動モータによって支軸、テーパコーンおよび巻取コアを駆動し、回転させることができ、連続ウエブを巻取コアに巻き取ることができる。糸を巻取コアに巻き取ることもできる。さらに、連続ウエブまたは糸を巻出コアから巻き出すにあたって、中空の巻出コアを一対のテーパコーン間に配置し、テーパコーンによって巻出コアと支軸を連結し、固定することもできる。したがって、ブレーキを支軸に連結すると、ブレーキを支軸および巻出コアに作用させ、連続ウエブまたは糸を張力をもって巻き出すこともできる。
【0003】
しかしながら、テーパコーン式固定装置の場合、巻取または巻出コアがテーパコーンのスラストを受け、軸方向に圧縮され、つぶれることがある。連続ウエブまたは糸の巻取または巻出毎に、手作業によってテーパコーンを操作し、移動させる必要があり、面倒であるという問題もある。テーパコーンを自動的に移動させることも可能であるが、自動的に移動させるには、その駆動源を特別に設けねばならず、コストが高い。
【0004】
この他、エアチャック式固定装置も一般に使用されている。エアチャック式固定装置では、支軸にエアチャックが設けられ、中空の巻取または巻出コアがエアチャックに嵌め合わされ、巻取または巻出コアによってエアチャックが包囲される。その後、エアチャックが半径方向に膨張し、巻取または巻出コアの内周面に押し付けられ、エアチャックによって巻取または巻出コアと支軸が連結され、固定される。しかしながら、この装置の場合、エアチャックのエア源およびエア回路が要求され、コストが高いという問題がある。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、巻取または巻出コアを支軸に固定するにあたって、巻取または巻出コアが自動的に、的確に固定され、操作が容易であり、しかも駆動源、エア源などの装備が要求されず、コストが低いようにすることを目的としてなされたものである。
【0006】
【発明の構成】
この発明によれば、回転体が支軸に回転可能に支持され、太陽歯車が支軸と同心に配置され、支軸と一体化される。さらに、複数の遊星歯車が太陽歯車のまわりに角度間隔を置いて配置され、回転体に回転可能に支持され、太陽歯車にかみ合わされる。さらに、エッジが各遊星歯車に形成され、中空の巻取または巻出コアが遊星歯車のまわりに嵌め合わされ、巻取または巻出コアによって各遊星歯車が包囲され、各遊星歯車がその軸心のまわりを回転したとき、遊星歯車のエッジが巻取または巻出コアの内周面に食い込み、エッジによって巻取または巻出コアと支軸が固定される。さらに、リング状の戻りスプリングが遊星歯車のまわりに設けられ、連続ウエブまたは糸の巻取または巻出後、巻取または巻出コアが連続ウエブまたは糸の張力から解放されたとき、戻りスプリングが各遊星歯車に作用し、各遊星歯車がもとの角度位置まで回転する。
【0007】
エッジは直線エッジであってもよく、鋸歯状エッジであってもよい。エッジではなく、尖端を各遊星歯車に形成し、それを巻取または巻出コアの内周面に食い込ませてもよい。
【0008】
【実施例の説明】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0009】
図1において、これは中空の巻取または巻出コア1を固定するためのものである。一対の装置が巻取または巻出コア1の長さに対応する間隔を置いて配置されており、巻取または巻出コア1の両端において、各装置によって巻取または巻出コア1が固定される。図1は一方の装置の構造だけを示す。他方の装置はそれと対称的構造のもので、その作用も同様であり、説明は省略する。
【0010】
この装置は支軸2および回転体3,4を有し、回転体3,4は回転リングからなり、支軸2は回転体3,4内に挿入されている。さらに、ベアリング5が回転体3,4と支軸2間に設けられ、回転体3,4は支軸2に回転可能に支持されている。また、この実施例では、一対の回転体3,4が支軸2に沿って軸方向間隔を置いて配置されている。回転体3は巻取または巻出コア1の内径と対応する外径のものであり、回転体4はそれよりも大きい外径をもつ。
【0011】
さらに、各回転体3,4間において、太陽歯車6が支軸2と同心に配置され、支軸2と一体化されており、複数の遊星歯車7が太陽歯車6のまわりに角度間隔を置いて配置されている。この実施例では、3つまたは4つの遊星歯車7が太陽歯車6のまわりに等間隔を置いて配置されている。遊星歯車7は回転体3,4に回転可能に支持され、太陽歯車6にかみ合わされている。
【0012】
さらに、図2に示すように、各遊星歯車7において、一対のエッジ8,9がその半径方向外端に設けられている。エッジ8,9は遊星歯車7の軸方向にのび、太陽歯車6と遊星歯車7の中心線を通る面の両側に形成されている。この他、リング状の戻りスプリング10が遊星歯車7のまわりに設けられ、各遊星歯車7のみぞに嵌め込まれている。
【0013】
したがって、この装置において、たとえば、駆動モータを支軸2に連結し、巻取コア1を回転体3および遊星歯車7のまわりに嵌め合わせ、回転体4の端面に係合させ、巻取コア1によって各遊星歯車7を包囲する。その後、駆動モータによって支軸2および太陽歯車6を回転させると、太陽歯車6が各遊星歯車7に作用し、各遊星歯車7がその軸心のまわりを回転する。したがって、遊星歯車7のエッジ8,9が巻取コア1の内周面に食い込む。
【0014】
たとえば、支軸2および太陽歯車6が図2の反時計方向に回転すると、各遊星歯車7が図2の時計方向に回転し、そのエッジ8が巻取コア1の内周面に食い込む。支軸2および太陽歯車6が図2の時計方向に回転すると、各遊星歯車7が図2の反時計方向に回転し、そのエッジ9が巻取コア1の内周面に食い込む。したがって、エッジ8,9、遊星歯車7および太陽歯車6によって巻取コア1と支軸2が連結され、固定される。したがって、紙、プラスチックフィルムなどの連続ウエブを巻取コア1に導き、駆動モータによって支軸2および巻取コア1を回転させ、連続ウエブを巻取コア1に巻き取ることができる。糸を巻取コア1に巻き取ることもできる。
【0015】
連続ウエブまたは糸の巻取後、巻取コア1が連続ウエブまたは糸の張力から解放されると、戻りスプリング10が各遊星歯車7に作用し、遊星歯車7はもとの角度位置まで回転する。したがって、巻取コア1が遊星歯車7のエッジ8,9から解放され、巻取コア1を回転体3および遊星歯車7から引き抜き、取り外すことができる。
【0016】
さらに、駆動モータではなく、ブレーキを支軸2に連結する。そして、巻出コア1を回転体3および遊星歯車7のまわりに嵌め合わせ、連続ウエブまたは糸を巻出コア1から巻き出すと、それに従って巻出コア1が回転するが、その摩擦が回転体3および遊星歯車7に作用する。したがって、回転体3,4が支軸2のまわりを回転し、遊星歯車7がその軸心のまわりを回転し、エッジ8,9が巻取コア1の内周面に食い込む。これによって巻出コア1と支軸2を連結し、固定することもできる。したがって、ブレーキを支軸2および巻出コア1に作用させ、連続ウエブまたは糸を張力をもって巻き出すことができる。
【0017】
なお、エッジ8,9は直線エッジであってもよく、鋸歯状エッジであってもよい。エッジ8,9ではなく、尖端を各遊星歯車7に形成し、それを巻取または巻出コア1の内周面に食い込ませてもよい。各遊星歯車7において、複数の尖端が巻取または巻出コア1の内周面に食い込むようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、遊星歯車7のエッジ8,9または尖端を巻取または巻出コア1の内周面に食い込ませ、巻取または巻出コア1と支軸2を自動的に、的確に固定することができ、その操作は容易である。従来のテーパコーン式固定装置のように、巻取または巻出コアが軸方向に圧縮され、つぶれるという問題はない。駆動源、エア源などの装備も要求されず、コストは低い。さらに、遊星歯車7のエッジ8,9または尖端を巻取または巻出コア1の内周面に食い込ませるとき、各遊星歯車7において、そのエッジ8,9または尖端を同時に食い込ませることもできる。これによって巻取または巻出コア1と支軸2をセンターリングすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の装置の横断面図である。
【符号の説明】
1 巻取または巻出コア
2 支軸
3,4 回転体
6 太陽歯車
7 遊星歯車
8,9 エッジ
Claims (1)
- 支軸に回転可能に支持された回転体と、
前記支軸と同心に配置され、前記支軸と一体化された太陽歯車と、
前記太陽歯車のまわりに角度間隔を置いて配置され、前記回転体に回転可能に支持され、前記太陽歯車にかみ合わされた複数の遊星歯車と、
前記各遊星歯車に形成されており、中空の巻取または巻出コアが前記遊星歯車のまわりに嵌め合わされ、前記巻取または巻出コアによって各遊星歯車が包囲され、前記各遊星歯車がその軸心のまわりを回転したとき、前記巻取または巻出コアの内周面に食い込み、前記巻取または巻出コアと前記支軸を固定するエッジまたは尖端と、
前記遊星歯車のまわりに設けられ、連続ウエブまたは糸の巻取または巻出後、前記巻取または巻出コアが前記連続ウエブまたは糸の張力から解放されたとき、前記各遊星歯車に作用し、前記各遊星歯車をもとの角度位置まで回転させるリング状の戻りスプリングとからなる巻取または巻出コア固定装置。
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JP30989294A JP3623995B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 巻取または巻出コア固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30989294A JP3623995B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 巻取または巻出コア固定装置 |
Publications (2)
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JPH08143190A JPH08143190A (ja) | 1996-06-04 |
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ID=17998579
Family Applications (1)
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JP30989294A Expired - Fee Related JP3623995B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 巻取または巻出コア固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3623995B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP4531102B2 (ja) * | 2008-07-22 | 2010-08-25 | 白山工業株式会社 | フリクション巻取軸の巻取板 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP30989294A patent/JP3623995B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08143190A (ja) | 1996-06-04 |
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