JP3623634B2 - ねじ締め装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雄ねじ部材を雌ねじ部材に螺合して両者を一体化するねじ締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気或いは電子機器の例えば電送線を接続するターミナル部では、ケースに固着された雌ねじ部材に螺合させた雄ねじに導線を巻き付け、その雄ねじの締着により接続する構造が知られている。
ターミナル部の形成は、雄ねじ部材を雌ねじ部材に螺合して両者を一体化した部品を組み付けるため、組み付けに先立って予め雄ねじ部材を雌ねじ部材に螺合させておくねじ締め作業が必要である。
ねじ締めは手作業にて行うことも可能であるが、機械化すれば短時間で効率よく螺合し、組み付け部品化することができる。
従来、ねじ締めを機械化した装置としては、図4に例示するように、ドライバ機構31が吸引機32を用いて雄ねじ部材33を吸着し、真下に供給された雌ねじ部材34に向けて降下して、両部材が接触した後ドライバビット35が雄ねじ部材33に嵌合したら図示しないモータで回転させることにより螺合するものが知られている。このようなネジ締め装置は、雄ねじを持ったドライバーが降下したときの雄ねじ先端と、雌ねじの衝突による衝撃が発生してしまうので、衝撃吸収手段としてドライバビット35にスプリング36を介在させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ドライバビットは、回転しながらも衝撃を吸収する機構としなければならないため、構造が複雑になり、部品点数が多くなるためドライバ機構のコンパクト化が難しく、その一方で小さなスプリングしか組み込めないので衝撃吸収力の微調整ができない。
そして、ネジ締め動作は雌ねじ部材34の供給路延長上に固定された台37上で行われるため、部材の供給と排出のタイミングのずれにより部材がつまるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、雄ねじ部材を雌ねじ部材に螺合して両者を一体化するねじ締め装置にあって、第一の供給手段から供給される雄ねじ部材を受け渡し部からピックアップし、昇降及び雄ねじ部材に回転を付与可能とするドライバ機構と、雄ねじ部材の受け渡し部の真下にて待機し、第二の供給手段から供給される雌ねじ部材を導入する雌ねじ部材保持台と、を備えており、雌ねじ部材保持台に、雌ねじ部材保持台を昇降動作させるエアシリンダと、そのエアシリンダの作動をロック可能な切り換えバルブとを設けて、ドライバ機構の昇降動作に応じて雌ねじ部材保持台の押し下げ及び待機位置への復帰動作を可能とすると共に、ドライバ機構の下降動作に応じて、雌ねじ部材保持台の押し下げを可能とするスプリングを設けて、エアシリンダと切り換えバルブとの間に、エアシリンダのエアの抜け具合を調整可能なエアコントローラを設けてなる。そして、雌ねじ部材保持台の押し下げ位置に、雄ねじ部材の螺合によってその雄ねじ部材と一体化された雌ねじ部材を送り出すプッシャ機構を設けてなる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に係るねじ締め装置の実施例を、図面に基づいて説明する。
図1において、1はドライバ機構であり、このドライバ機構1は、図示しないシリンダによって昇降動作され、同じく図示しないモータで回転するドライバビット2を備えている。
ドライバビット2は、吸引室3から真下に向けて突出され、その突出部分は、ドライバビット2と同軸で吸引室3から突出した吸引筒4により先端まで覆われ、その吸引筒4を、吸引室3内に収容された図示しないスプリングの力に抗して吸引室3内へ押し込むことにより、ドライバビット2の先端を露出させることができる。ドライバ機構1における吸引室3には、吸引機5の吸引パイプ5aが接続されている。
【0006】
第一の供給機構である雄ねじ部材供給用のパーツフィーダ6からは、供給路としてのシュータ8が、上昇位置にあるドライバ機構の吸引筒先端に接近し、雄ねじ部材9を吸引筒4に受け渡し可能な受け渡し位置Aまで延出され、又、第二の供給機構である雌ねじ部材供給用のパーツフィーダ7からは、供給路としてのシュータ10が、ドライバビット2の真下に待機している雌ねじ部材保持台11に雌ねじ部材12を受け渡しできる受け渡し位置Bまで延出されている。
パーツフィーダ6から供給される雄ねじ部材9は、図2に示すように、頭部に十字穴9aを有したビス9bのねじ部に矩形の押さえ金9cを螺合させて成り、雌ねじ部材12は、矩形プレート12aの中央にねじ穴12bを有し、片側縁に接続用舌片12cが、他側縁に係止片12dがそれぞれ折り曲げ形成された形態をしている。
【0007】
ドライバビット2の真下に待機している雌ねじ部材保持台11は、垂直ガイド13,13に沿って上下方向へ移動自在に設けられており、垂直ガイド13,13に遊嵌されたスプリング14,14によって、移動範囲の上限である待機位置に付勢されている。
又雌ねじ部材保持台11は、切り換えバルブ15により制御されるエアシリンダ16によって、強制的に上下移動及び適宜位置での停止が可能となっている。
【0008】
更に、各シュータの受け渡し位置A,Bには、雄ねじ部材9及び雌ねじ部材12をその位置にて停止させるストッパ17、17が設けられ、雌ねじ部材保持台11の下限位置には、雌ねじ部材保持台11上の雄ねじ部材と一体化された雌ねじ部材(以下、部品とする)を送り出すプッシャ機構18が設けられている。
【0009】
次に、ねじ締めの手順を図3にて例示すると、パーツフィーダ6、7からは、雄ねじ部材9と、雌ねじ部材12とがそれぞれシュータ8、10を介して互いに密着しながら連続した状態で供給されており、最先端の受け渡し位置Aにある雄ねじ部材9が、ストッパ17を解かれて後続するねじ部材の供給圧で押し出されると、雄ねじ部材9は吸引筒4の先端で捕捉され、雌ねじ部材12はスプリング14の力のみで待機位置に押し上げ維持されている雌ねじ部材保持台11にセットされる(図3(a))。
続いてドライバ機構1が下降し、吸引筒4の先端に吸着されている雄ねじ部材9が雌ねじ部材保持台11にセットされている雌ねじ部材12に押し付けられ、その押し付け力で吸引筒4が吸引室3内に押し込まれ、吸引筒4の先端から頭出ししたドライバビット2先端の十字部が雄ねじ部材9の十字穴9aに嵌め込まれる(図3(b))。
【0010】
続いてドライバビット2は回転を始め、雄ねじ部材9を雌ねじ部材保持台11にセットされている雌ねじ部材12に螺合させつつ、雌ねじ部材12と共に雌ねじ部材保持台11を押し下げる(図3(c))。
螺合が完了し、雄ねじ部材9と雌ねじ部材12とが一体化されると、図示しないトルクリミッタの働きでドライバビット2の回転が停止される。
ドライバ機構1は更に下降して雌ねじ部材保持台11を下降限まで押し下げ、雌ねじ部材保持台11が下降限に到達すると、切り換えバルブ15を制御することによってエアシリンダ16がロックされ、雌ねじ部材保持台11は下降限にて停止される一方、ドライバ機構1は上方へ退避する(図3(d))。
【0011】
次にプッシャ機構18の働きで組み付けられた部品は雌ねじ部材保持台11からはじき出されて下方のトレイ19内に落とされ(図3(e))、そのようにして雌ねじ部材保持台11から部品の排出が済んだら、雌ねじ部材保持台11はスプリング14とエアシリンダ16により上昇限である待機位置まで上昇される(図3(f))。
以後、前述の工程が繰り返される。
【0012】
このように形成されたねじ締め装置は、ドライバ機構1の下降により雄ねじ部材9が雌ねじ部材保持台11にセットされている雌ねじ部材12に圧接された際、スプリング14の力により衝撃が吸収され、又部品排出後は、エアシリンダ16により待機位置へ強制的に復帰されるので敏速動作が可能となり、スピードアップを図ることができる。
又、衝撃吸収手段を雌ねじ部材保持台11側に設けたので、ドライバ機構1がシンプル化され、信頼性も高められる。
そして、エアシリンダ16のエアの抜け具合をエアコントローラ20で調節する事により、衝撃吸収の度合を調節できる。
更に、受け渡し位置と排出位置とが離れているので、部材と部品がつまることがなく、次工程への受け渡し手段を連結するのに好都合となる。
【0013】
尚、実施例では雄ねじ部材と雌ねじ部材との形態は実施例に限定されるものでなく、又、エアシリンダの制御、ねじ締め工程におけるドライバ機構及び雌ねじ部材保持台の昇降動作タイミングも、適宜変更して差し支えない。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、ドライバ機構がシンプル化し、小スペース内に配置でき、トラブルを起こす要因が少なくなり、整備性にも優れる。
又、部材と部品の供給のタイミングのずれにより部材と部品がつまることが防止でき、次工程への受け渡しはスムーズとなる。
そして、衝撃吸収力は任意に調整できる。
又、エアシリンダのエアの抜け具合をエアコントローラで調節する事により、衝撃吸収の度合を調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじ締め装置の説明図である。
【図2】雄ねじ部材と雌ねじ部材の説明図である。
【図3】ねじ締め装置の動作説明図である。
【図4】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1・・ドライバ機構、2・・ドライバビット、3・・吸引室、4・・吸引筒、5・・吸引機、6,7・・パーツフィーダ、8,10・・シュータ、9・・雄ねじ部材、11・・雌ねじ部材保持台、12・・雌ねじ部材、13・・垂直ガイド、14・・スプリング、16・・エアシリンダ、17・・ストッパ、18・・プッシャ機構、A,B・・受け渡し位置。
Claims (2)
- 雄ねじ部材を雌ねじ部材に螺合して両者を一体化するねじ締め装置にあって、
第一の供給手段から供給される雄ねじ部材を受け渡し部からピックアップし、昇降及び前記雄ねじ部材に回転を付与可能とするドライバ機構と、
前記雄ねじ部材の受け渡し部の真下にて待機し、第二の供給手段から供給される雌ねじ部材を導入する雌ねじ部材保持台と、を備えており、
雌ねじ部材保持台に、雌ねじ部材保持台を昇降動作させるエアシリンダと、そのエアシリンダの作動をロック可能な切り換えバルブとを設けて、ドライバ機構の昇降動作に応じて雌ねじ部材保持台の押し下げ及び待機位置への復帰動作を可能とすると共に、ドライバ機構の下降動作に応じて、雌ねじ部材保持台の押し下げを可能とするスプリングを設けて、
エアシリンダと切り換えバルブとの間に、エアシリンダのエアの抜け具合を調整可能なエアコントローラを設けた
ねじ締め装置。 - 前記雌ねじ部材保持台の押し下げ位置に、雄ねじ部材の螺合によってその雄ねじ部材と一体化された雌ねじ部材を送り出すプッシャ機構を設けた
請求項1に記載のねじ締め装置。
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