JPH0731895U - 自動針交換装置 - Google Patents

自動針交換装置

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JPH0731895U
JPH0731895U JP6015793U JP6015793U JPH0731895U JP H0731895 U JPH0731895 U JP H0731895U JP 6015793 U JP6015793 U JP 6015793U JP 6015793 U JP6015793 U JP 6015793U JP H0731895 U JPH0731895 U JP H0731895U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不織布製造用の多数の針を交換可能に装着す
る針板へ植針および抜針を適確かつ迅速に行うことがで
きる自動針交換装置を提供すること。 【構成】 針板200を搬送する針板搬送体10と、上
移動体20と、上移動体20に設けられた針位置検出手
段30と、同、針押し機構40と、同、植針確認機構5
0と、パーツフィーダ55と、針202を整列搬送する
針整列機構57と、針202を分離送出する針分離機構
60と、下移動体85と、下移動体85に設けられた抜
針機構90と、同、植針機構100とを備えてなること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は不織布製造用の針を交換可能に装着する針板へ植針および抜針を行 う自動針交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、不織布をニードルパンチする針202は、図10に示すように、針板 200に碁盤格子状に穿設された多数の針孔201に、針基部203の向きを一 方向に整列させるとともに、柄部204をしまりばめ状態で嵌入して装着されて いる。そして、摩耗,損傷などにより、針202の交換が必要になった場合、古 い針202を針孔201から抜針し、その針孔201へ新しい針202を植針し て、針202の交換が行われていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この抜針および植針作業は、従来は、専用の治工具(例えば、実公昭60−1 4787号,実開昭60−82489号公報参照)等を用いて1本ごとに手作業 で行っており、熟練した技能と高い集中力を必要としていた。しかも、1枚の針 板に植針されている針(約5000〜10000本)全体を交換するような場合 、針交換に極めて長時間を要するという問題があった。
【0004】 この考案は、上記にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは 、針板への植針および抜針を適確かつ迅速に行うことができる自動針交換装置を 提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記目的を達成するためになされたものであり、 多数の針孔を有し不織布製造用の針を交換可能に装着する針板へ植針および抜 針を行う自動針交換装置であって、本体上を横方向水平軸に沿って移動し前記針 板を平面状態で搬送する針板搬送体と、前記針板搬送体の移動路の上方に設けら れ前記横方向水平軸に直交する縦方向水平軸に沿って移動可能な上移動体と、前 記上移動体に設けられ針検出位置にある前記針板上の針または針孔の位置を検出 する針位置検出手段と、前記上移動体に設けられ前記針検出位置の搬送方向前方 の抜針位置にある針の先端を押下する針押し機構と、前記上移動体に設けられ前 記抜針位置の搬送方向前方の植針位置にある針孔に針挿入の有無を確認する植針 確認機構と、前記針板の針孔に装着する針を供給するパーツフィーダと、前記パ ーツフィーダから供給された針の針先方向および針基部方向を整列して搬送する 針整列機構と、前記針整列機構上の搬送列先頭の針を分離するとともに前記針基 部の方向を設定して送出する針分離機構と、前記針板搬送体の移動路の下方に設 けられ前記縦方向水平軸に沿って移動可能な下移動体と、前記下移動体に設けら れ前記抜針位置で押下された針を前記針板から引抜く抜針機構と、前記下移動体 に設けられ前記針分離機構の針送出位置と前記植針位置下方との間を往復して前 記植針位置にある針孔へ針を植針可能な植針機構と、を備えてなることを特徴と する自動針交換装置である。
【0006】
【作用】
この考案は、上記のように構成されたものであり、針板搬送体は、針板を平面 状態で固定して、本体上を横方向水平軸(以下、X軸という)に沿って移動し搬 送する。
【0007】 上移動体は、針位置検出手段と針押し機構と針確認機構とを伴って縦方向水平 軸(以下、Y軸という)に沿って移動し、針板上の針列または針孔列のY軸位置 の選択を行う。
【0008】 針位置検出手段は、搬送されて針検出位置へ到来した針列先頭の針または針孔 位置を検出して、針板搬送体のX軸方向移動の原点合わせを行うとともに、針板 搬送により順次到来する針または針孔位置の確認を行う。
【0009】 針押し機構は、抜針位置に到来した針の先端を押圧し、針を押下げる。針確認 機構は、植針位置に到来した針孔に針が挿入されているか否かを確認する。
【0010】 針整列機構は、パーツフィーダから供給された多数の針を、その針先方向およ び針基部の屈曲方向を揃えるとともに、針の軸線を平行に整列して搬送する。針 分離機構は、針整列機構により搬送されて来た先頭の針を分離するとともに、針 基部の屈曲方向を所定の方向に設定して送出する。
【0011】 下移動体は、抜針機構と植針機構とを伴ってY軸に沿って移動し、それらを上 移動体の針または針孔列のY軸選択位置に一致させるとともに、植針機構を、そ の針孔列の植針位置下方と針分離機構の針送出位置との間を往復移動させる。
【0012】 抜針機構は、抜針位置の下方において押下げられた針の基部を挟持して、針板 の下方へ引抜く。植針機構は、針分離機構の針送出位置で針を受取って挟持する とともに、植針位置において、その針を針孔へ圧入して植針を行う。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】 この自動針交換装置は、本体1上をX軸に沿って移動する針板搬送体10と、 針板搬送体10の移動路の上方をY軸に沿って移動する上移動体20と、上移動 体20に設けられた針位置検出手段30と、同じく針押し機構40と、同じく植 針確認機構50と、パーツフィーダ55と、パーツフィーダ55から供給された 針202を整列搬送する針整列機構57と、整列搬送された針202を分離送出 する針分離機構60と、針板搬送体10の移動路の下方をY軸に沿って移動する 下移動体85と、下移動体85に設けられた抜針機構90と、同じく植針機構1 00と、を主体として構成されている。
【0015】 本体1は、X軸(図2に示す横方向水平軸)方向に長い枠状に形成され、上部 にX軸方向に平行して延びる3本のX軸ガイドレール2が設けられている。本体 1の中央部には、3本のX軸ガイドレール2の上方に上段棚部5が設けられてお り、その上面には、Y軸(図2に示す縦方向水平軸)方向に延びる2本の上Y軸 ガイドレール6が設けられている。また、3本のX軸ガイドレール2の下方に下 段棚部8が設けられており、その上面には、Y軸方向に延びる2本の下Y軸ガイ ドレール9が設けられている。
【0016】 針板搬送体10は、スライダー(図符号省略)を介して3本のX軸ガイドレー ル2上を摺動可能に配設されており、中央に針板200の装着部を有する水平板 状に形成され、その前面側には、ハンドル12によりY軸方向へ移動調整可能な 幅調整板11が設けられている。なお、符号13は、針板搬送体10上に載置さ れた針板200をY軸方向へ幅寄せする針板幅押器であり、14は針板200を 平面状態で圧着する針板圧着器である。そして、針板搬送体10は、送りねじ1 8およびモータ19によりX軸方向へ駆動されるように構成されている。
【0017】 上移動体20は、スライダーを介して上Y軸ガイドレール6,6上を摺動可能 に配設され、その前面側には、平行するX軸ガイドレール23,23が設けられ ている。そして、送りねじ25,モータ26により、上段棚部5上をY軸方向へ 駆動されるように構成されている。
【0018】 上移動体20には、Z軸(図1に示す垂直軸)方向に作動する針位置検出手段 30と針押し機構40と植針確認機構50が、各作動軸A,B,Cを同一X軸上 に揃えて、左より右へ順次配設されている。
【0019】 針位置検出手段30は、支持板31,副支持板36に支持されて、X軸,Y軸 ,およびZ軸方向に移動可能なCCDをイメージセンサとした撮像機により構成 されている。支持板31は、スライダーを介してX軸ガイドレール23,23上 を摺動可能に配設され、その前面側には、平行するZ軸ガイドレール35,35 が設けられており、送りねじ33,モータ34に駆動されて支持板21上を移動 して、針位置検出手段30視野のX軸方向位置(針検出位置)を微調整可能に構 成されている。副支持板36は、スライダーを介してZ軸ガイドレール35,3 5上を移動可能に設けられ、送りねじ37,モータ38により支持板31上をZ 軸方向へ駆動されるように構成されている。
【0020】 そして、針位置検出手段30は、針検出位置において、搬送されて来た針板2 00上の所要の針202、または針孔201を撮像して、針板200搬送の原点 合わせをするとともに、針202または針孔201の有無を検出するように構成 されている。なお、符号39a、39bは、針位置検出手段30の被撮像体を照 明するランプであり、ランプ39a,39aの光軸は肩部205または針孔20 1を照射し、ランプ39b,39bの光軸は針先206を照射するように配設さ れている。
【0021】 針押し機構40は、針押しピン42およびZ軸方向に進退可能なエアシリンダ 403を主体として構成され、スライダーを介してX軸ガイドレール23,23 上を摺動する支持板41上に配設されている。そして、支持板41は送りねじ4 5,モータ46に駆動されて支持板21上を移動し、針押ピン42が作用するX 軸方向位置(抜針位置)を微調整可能に形成されている。
【0022】 植針確認機構50は、Z軸方向に進退可能なエアシリンダ51および検出ピン 52ならびに近接スイッチ54とからなり、支持板21に配設されている。
【0023】 パーツフィーダ55は、多数の針202を投入するホッパ部および整列部,搬 送シュート56を備えた公知の部品自動供給装置であり、本体1の前方床に設置 されている。
【0024】 針整列機構57は、電磁式起振装置とそれにより振動する長方形の振動整列板 58とから構成されている。振動整列板58は、その長手方向の一端がパーツフ ィーダ55の搬送シュート56の吐出口に相対し、他端が後述する針分離機構6 0のシャッター板61に相対するとともに、その高さが一端側から他端側へ低く なるように形成されている。また、振動整列板58は、図5,6に示すように、 幅方向に左手が高く右が低く形成されており、パーツフィーダ55より吐出され た針202の基部203が、振動整列板58の左上角に係合するとともに、針先 206が斜め右下方へ突出し、多数の針202が、振動整列板58上を並列状に 整列して、針分離機構60の方向へ搬送するように、構成されている。なお、振 動整列板58の右下がり勾配は、水平に対して15〜25度の範囲が針202の 整列搬送に適当である。
【0025】 針分離機構60は、実施例ではシャッター板61と、針押出し板67と、基部 旋回爪70と、針送出板80とを主体にして構成されており、下段棚部8右方側 の本体1に配設されている。
【0026】 シャッター板61は、針202を収容可能な針形溝62を有し、軸63を回転 軸としてエアシリンダ65により針形溝62が振動整列板58上面と一致する受 取り位置と、針形溝62が水平でかつ針受台65上面と一致する切出し位置との 間を回動するように構成されている。これにより、振動整列板58上を搬送され てきた先頭の針202が1本だけ分離されるとともに、シャッター板61が切出 し位置にある時は、振動整列板58上の多数の針202は、シャッター板61に より搬送をせき止められるように構成されている。
【0027】 針押出し板67は、異形六角形状の板材からなり、エアシリンダ68により、 水平状態でY軸方向に進退可能に構成されている。この針押出し板67は、針整 列機構57上方に配設されるとともに、切出し位置にあるシャッター板61の針 形溝62と同一高さに配設されている。そして、針押出し板67の先端部がシャ ッター板61手前の後退位置と、切出し位置にある針形溝62を貫通して針送出 板80に近接した押出し位置との間を移動して、シャッター板61により分離さ れた針202を針送出板80の針受溝81内へ押出すように構成されている。
【0028】 基部旋回爪70は、上下に相対する上部爪71と下部爪72とを有し、それぞ れを上下方向に駆動する上部エアシリンダ74,75、およびそれと上下対称的 に配設された下部シリンダ76,77とを備えて構成されている。上部爪71と 下部爪72とは、針202の基部203の直径よりもやや大きい間隔を保持して 上下に対面するとともに、常には下部爪72が針受台65の先端部(図5の左端 部)に近接し、かつ、下部爪72上面が針受台65面と同一になるように配設さ れている。
【0029】 下部爪72の前方側には、前下がり勾配のガイド勾配72aが形成されている 。このガイド勾配72aは、針押出し板67によって押出され針送出板80へ移 動する針202の基部203が当接し、その基部203を水平方向へ転向するよ うに形成されている。
【0030】 また、上部エアシリンダ74,75および下部シリンダ76,77は後述する 制御装置120により個別に進退制御されて、上部爪71,下部爪72を所定の 順序で昇降し、これにより、針送出板80の針受溝81内に位置する針202の 基部203を、上向き垂直方向または下向き垂直方向へ旋回するように形成され ている。
【0031】 針送出板80は、針202を水平状態で収容可能な針受溝81を有し、エアシ リンダ82によりY軸方向に進退可能に構成されている。この針送出板80は、 針受台65の後方側(図4の上方側)に配設されるとともに、切出し位置にある シャッター板61と対面した針受位置と、植針機構100へ針202を送出する 針送出位置との間を進退するように構成されている。なお、符号83は、進退す る針送出板80、およびその針受溝81内の針202の姿勢を保持するガイドで ある。
【0032】 下移動体85は、スライダーを介して下Y軸ガイドレール9,9上を摺動可能 に配設され、その上面側には、平行するX軸ガイドレール86,86が設けられ ている。そして、送りねじ87,モータ88により下段棚部8上をY軸方向へ駆 動されるように構成されている。下移動体85には、左側に抜針機構90,右側 に植針機構100が各作動軸D,Eを同一X軸上に揃えて配設されている。なお 、作動軸Eは作動軸Cと同一線上にある。
【0033】 抜針機構90は、挟持爪92およびZ軸方向に進退可能なエアシリンダ92を 主体に構成されており、スライダーを介してX軸ガイドレール86,86上を摺 動する支持板91上に配設されている。そして、支持板41は、送りねじ95, モータ96に駆動されて下移動体85上を移動し、挟持爪92が作用するX軸方 向位置(抜針位置)を微調整可能に形成されている。なお、挟持爪92はシリン ダ94により開閉し、抜針位置において針押し機構40により押下げられた針2 02の基部203を挟持して、エアシリンダ92の後退により、その針202を 針板200より下方へ引抜くように構成されている。
【0034】 植針機構100は、針挟持器104と、針挟持器104の挟持軸Fを水平方向 と垂直方向とに回動するエアシリンダ109と、針挟持器104を植針位置へ上 昇させるエアシリンダ111と、植針位置において挟持した針202を植針位置 直上の針孔201内へ圧入する針圧入板110とを主体にして構成されている。
【0035】 エアシリンダ111のロッドは、直立した支持板101に設けられたZ軸ガイ ドレール102上を摺動可能な副支持板103に固定されている。針圧入板11 0は、針202直径より僅かに小さい厚みを有し、副支持板103上に直立して 設けられている。また、針挟持器104およびその回動機構は、図示しない圧縮 ばねを介して副支持板103に取付けられている。
【0036】 針挟持器104は、挟持部の一側が固定爪105で形成され、他側が固定爪方 向に弾性的に付勢された上可動爪106,下可動爪107により形成されている 。そして、固定爪105と上,下可動爪106,107が相対する挟持軸Fが水 平方向を指向して、針分離機構60の針送出位置に相対したとき(図5の下2点 鎖線104で示す)、送出された針202の基部203を下可動爪107が挟持 し、上可動爪106が柄部204を挟持して受取るように形成されている。
【0037】 また、針挟持器104は、エアシリンダ109により軸108を回動軸として 上方へ90度回動し、挟持した針202すなわち挟持軸Fを垂直方向へ転向する ように構成されている(図5の実線104で示す)。このとき、針圧入板110 の先端部は、針202を挟持した固定爪105と、下可動爪107の間に嵌入し て、基部203と相対するように形成されている。さらに、この状態から針挟持 器104は、エアシリンダ111の伸長により上昇して、植針位置(図5の上2 点鎖線104で示す)を規定するストッパに当接して停止し、さらなるエアシリ ンダ111の伸長により、圧縮ばねを圧縮して副支持板102,針圧入板110 が上昇して、針202を針挟持器104から上方へ離脱させるとともに、直上の 針孔201内へ嵌入させ、かつ基部203を所定方向に指向させて針板200下 面に密着するように形成されている。
【0038】 制御装置120は、入力パネル,マイクロコンピュータを含む電気的制御回路 等からなり、上述の各モータおよび各エアシリンダを制御する電磁弁ならびに各 電磁装置が接続されて、それらを所定の順序で駆動制御するように構成されてい る。
【0039】 そして、入力パネルには、下記に示す装置作動条件を設定入力するように構成 されている。
【0040】 (1) 針交換、針板への植針、針板よりの抜針の作業選択。
【0041】 (2) 植針時の基部の指向方向。
【0042】 (3) 作業針列の指定(全体針列または任意の針列の選択)。
【0043】 (4) 針ピッチ(植針間隔)P。
【0044】 (5) 針板上面よりの針の突出長。
【0045】 (6) 針の長さ。
【0046】 (7) 針板の厚さ。
【0047】 (8) 針板の幅(Y軸方向寸法)。
【0048】 (9) 針板の植針開始位置(X軸方向)。
【0049】 (10)同、植針終了位置(X軸方向)。
【0050】 次に、このように構成された自動針交換装置の動作について説明する。
【0051】 第1に、針交換作業の場合について説明する。多数の古い針202を装着した 針板200を、針先206側を上方にして針板搬送体10上に載置し、針板幅押 器13により幅寄せするとともに、針板圧着器14で圧着固定する。なお、針板 200の幅に対応して、予めハンドル12により幅板調整板11が所要位置に調 整設定される。そして、制御装置120に「針交換作業」および各設定条件を入 力する。
【0052】 これにより、針位置検出手段30と針押し機構40と植針確認機構50の各作 動A,B,C間の間隔が、作動軸Cを基準として、モータ34,46に駆動され て針ピッチPの整数倍P1 に設定される。また、上移動体20がモータ26に駆 動されて、上記作動軸A,B,CのY軸方向位置を針板搬送体10上の針板20 0の所定の針202列、例えば第1の針列に一致するように調整される。同時に 、抜針機構90と植針機構100の各作動軸D,Eの間隔が、作動軸Eの基準と して、モータ96に駆動されて針ピッチPの整数倍P1 に設定される。また、下 部移動体85がモータ88に駆動されて作動軸D,EのY軸方向位置を、上述の 第1の針列に一致するように調整される。このとき、上記作動軸BとDとはX, Y軸平面上で一致し、作動軸CとEとは同様にX,Y軸平面上で一致している。
【0053】 次いで、モータ19を起動すると、針板搬送体10は針板200をX軸方向の 右方へ搬送して、第1の針列の先頭の針202を針位置検出手段30の視野内( 針検出位置)へ移動する。このとき、針位置検出手段30がモータ38により下 降し、先頭の針202の肩部205に焦点を合わせ、肩部205位置が視野中心 に合致しているか否かを検出する。この検出信号によって、制御装置120はモ ータ19を駆動制御して、先頭の針202の位置が、基準である作動軸Cから2 P1 となるように針板搬送の原点合わせを行う。なお、原点合わせの直後に針孔 検出手段30が上昇し、先頭の針202の針先206に焦点合わせを行って、先 端206部の折損の検出を行う。
【0054】 先頭の針202の原点合わせが終ると、設定された針ピッチPで針板200は X軸右方向へ搬送されて次の針202位置で停止する。そして、針位置検出手段 30により、次の針202位置が視野中心に合致しているか否かを検出し、合致 しているときは、針板200をさらに針ピッチPだけ搬送する。また、否のとき は、中心不一致を制御装置120に記憶して、針板200をさらに針ピッチPだ け搬送する。この針ピッチP分の搬送をP1 /P回繰返すと、先頭の針202は 、作動軸B上の抜針位置に到達する。
【0055】 抜針位置に針202が到来すると、針押し機構40のエアシリンダ43により 針押しピン42が下降し、その針202の針先206に当接して、針202を1 0数mm程度押し下げる。これと同時に、下移動体85上の抜針機構90のエアシ リンダ93が伸長して、開爪状態の挟持爪92が針板200の直下へ上昇し、エ アシリンダ94により挟持爪92を閉爪状態として、押し下げられた針202の 基部203を挟持する。続いて、エアシリンダ93を後退させて、針202を針 板200の針孔201から引抜き抜針を完了し、引抜かれた古い針202は、抜 針機構90の近傍に設けられた受皿内へ蓄積される。
【0056】 このような古い針202を抜針された針孔201は、針板200のさらなる搬 送に伴ってX軸右方向へ移動し、針ピッチP分の搬送をP1 /P回繰返して作動 軸Bより作動軸Cの植針位置へ移動する。
【0057】 一方、パーツフィーダ55に投入された多数の新しい針202は、その搬送シ ュート56より、針整列機構57へ供給される。このとき、針202は、基部2 03が先になったり、針先206が先になったりした不揃いの姿勢で搬送シュー ト56より吐出される。吐出された針202は、針整列機構57の振動整列板5 8上に受渡され、針先206が先になった針202は、柄部204が振動整列板 58上に到来すると、基部203が重力で垂下し、その基部203が図6に示す ように、振動整列板58の左上角に係合する。また、基部203が先になった針 202は、振動整列板58に係合することなく、直下に設けられた受皿内に落下 する。これにより、針202は、振動整列板58の幅方向の傾斜によって軸線が 揃えられ、受渡された多数の針202は並列状に整列するとともに、振動整列板 58の振動により、徐々に針分離機構60のシャッター板61方向へ搬送される 。
【0058】 針分離機構60は、装置の起動時には、シャッター板61が斜下向きとなった 受取り位置(図5,6に実線で示す)にあり、針押出し板67は、その先端部が シャッター板61の僅か手前(図4,7参照)の後退位置にあり、基部旋回爪7 0は下部爪72の上面が針受台65と同一面(図7参照)の待機状態にあり、さ らに、針送出板80は、シャッター板61に対面した針受位置(図4参照)にあ る。
【0059】 そして、受取り位置にある、シャッター板61の針形溝62内には、振動整列 板58上の先頭の針202が送給される。次いで、シャッター板61が切出し位 置(図6の2点鎖線および図7参照)へ回動すると、シャッター板61は振動整 列板58上の針202列の移動をせき止めるとともに、針形溝62内の針202 を1本だけ水平状態にして分離して、針受台65と同一高さへ移動する。
【0060】 続いて、針押出し板67がエアシリンダ68により押出し位置まで前進し、針 形溝62内の針202を、針受台65上を通過させて針送出板80の針受溝81 内へ押出す。このとき、針202の基部203は、始めの垂下状態から、押出し に伴いガイド勾配72aに当接して斜めになり、下部爪72上面に到って水平状 態となって、針202の柄部204,針先206が針受溝81内に収容される。
【0061】 次に、基部旋回爪70が作動し、上部エアシリンダ74,75および下部エア シリンダ76,77の進退により、例えば、上部爪71を上昇してから下部爪7 2を上昇すると、水平状態の基部203は上向きに旋回し、また、下部爪72を 下降してから上部爪71を下降すると、基部203は下向きに旋回する。これに より、針板200への植針時の基部203の方向が設定される。続いて、エアシ リンダ82が伸長し、針送出板80が針202を伴って針送出位置へ進行し、針 送出板80および針202は、ガイド83によりその姿勢を保持して送出される 。 このとき、植針機構100は、針挟持器104の挟持軸Fを水平方向にする とともに、モータ88に駆動された下移動体85により、針分離機構60の針送 出位置直前に待機している。そして、針送出板80により送出された針202の 基部203および柄部204が針挟持器104内へ嵌入し、固定爪105,上, 下可動爪106,107が針202を水平状態で挟持する。
【0062】 次いで、エアシリンダ109により、針挟持器104の挟持軸Fが垂直方向へ 回動し、モータ88に駆動された下移動体85により、挟持された針202を、 植針位置にある針孔201の直下の作動軸E上へ移動する。このとき針圧入板1 10の先端部は、固定爪105と下可動爪107間に嵌入し、挟持された基部2 03下方に相対している。
【0063】 続いて、エアシリンダ111が伸長して、針挟持器104を針板200直下の 植針位置へ上昇させて停止する。このとき、針202の一部は針孔201内に嵌 入している。さらに、エアシリンダ111が伸長すると、針圧入板110のみが 上昇し、停止している針挟持器104に挟持された針202の基部203を押上 げて、柄部204を針孔201内に圧入する。これにより、基部203が針板2 00下面に密着するとともに、基部203の方向が、例えば、図7で上向きに設 定された場合は、図9のように左向きに揃えられる。
【0064】 この植針機構100の植針工程と同時に、上移動体20上の植針確認機構50 のエアシリンダ51が作動し検出ピン52が下降する。そして植針機構100に より植針されて、針板200上に突出した針202の針先206に検出ピン52 が押上げられ、それにより近接スイッチ54が作動して植針の有無を検出する。
【0065】 なお、1回の植針工程が終了すると、エアシリンダ111および109により 、針挟持器104が下降するとともに水平方向に回動し、さらに下移動体85に 搬送されて、針分離機構60の針送出位置の直前に復帰して、次の針202送出 の受取り待機状態となる。
【0066】 このように、第1の針列の各針202ごとの針位置検出,針押し,抜針,植針 ,植針確認の各工程を終了したら、針板搬送体10がスタート位置へ復帰し、次 いで、上移動体20,下移動体85がY軸方向へ移動して、各機構を針板200 の次の針列に一致するように調整して、次の針列の上記各工程を順次繰り返して 行う。
【0067】 次に植針のみの場合について説明する。この場合は、制御装置120には「植 針作業」が設定入力され、針板搬送体10には、針202が装着されていない針 板200を圧着固定し、針位置検出手段30は、針孔201に焦点を合わせて針 板200搬送の原点合わせを行う。そして、針押し機構40および抜針機構90 を休止させ、他は、針交換作業と同様にして、各機構を動作させて植針,植針確 認を行う。
【0068】 抜針のみの場合は、制御装置120に「抜針作業」が設定入力され、針板搬送 体10には、古い針202を装着した針板200が圧着固定される。そして、植 針確認機構50,パーツフィーダ55,針整列機構57,針分離機構60,植針 機構100を休止させ、他は針交換作業と同様にして、各機構を動作させて針押 し,抜針を行う。
【0069】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の自動針交換装置によれば、針位置検出手段によ り、針板の針または針孔に位置を検出して、その針または針孔に対応して自動的 に植針および抜針を行うので、多様な針ピッチ(植針間隔)の針板への植針,抜 針を適確、かつ迅速に行うことができる。
【0070】 また、針分離機構により、針基部の方向を揃えて植針することができるととも に、植針確認機構により針挿入の有無を確認できるので、植針精度を向上するこ とができる。
【0071】 さらに、抜針作業を静音状態で行えるとともに、供給される新しい針に抜針さ れた古い針が混入することなく植針を行うことができる。また、針位置検出手段 により、針の肩部と針先とを確認しているので、折損針の検出を行うことができ る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の自動針交換装置の正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】上移動体部分の正面図。
【図4】図1の中央部分の下半部の平面図。
【図5】針分離機構および下移動体部分の正面図。
【図6】針分離機構のシャッター板を説明する正面図。
【図7】同じく基部旋回爪を説明する左側面図。
【図8】同じく針送出板を説明する正面図。
【図9】図5における植針機構の針挟持器を示す右側面
図。
【図10】針を装着した針板を示す断面図。
【符号の説明】
1 本体 10 針板搬送体 20 上移動体 30 針位置検出手段 40 針押し機構 50 植針確認機構 55 パーツフィーダ 57 針整列機構 60 針分離機構 61 シャッター板 67 針押出し板 70 基部旋回爪 80 針送出板 85 下移動体 90 抜針機構 100 植針機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の針孔を有し不織布製造用の針を交
    換可能に装着する針板へ植針および抜針を行う自動針交
    換装置であって、 本体上を横方向水平軸に沿って移動し前記針板を平面状
    態で搬送する針板搬送体と、 前記針板搬送体の移動路の上方に設けられ前記横方向水
    平軸に直交する縦方向水平軸に沿って移動可能な上移動
    体と、 前記上移動体に設けられ針検出位置にある前記針板上の
    針または針孔の位置を検出する針位置検出手段と、 前記上移動体に設けられ前記針検出位置の搬送方向前方
    の抜針位置にある針の先端を押下する針押し機構と、 前記上移動体に設けられ前記抜針位置の搬送方向前方の
    植針位置にある針孔に針挿入の有無を確認する植針確認
    機構と、 前記針板の針孔に装着する針を供給するパーツフィーダ
    と、 前記パーツフィーダから供給された針の針先方向および
    針基部方向を整列して搬送する針整列機構と、 前記針整列機構上の搬送列先頭の針を分離するとともに
    前記針基部の方向を設定して送出する針分離機構と、 前記針板搬送体の移動路の下方に設けられ前記縦方向水
    平軸に沿って移動可能な下移動体と、 前記下移動体に設けられ前記抜針位置で押下された針を
    前記針板から引抜く抜針機構と、 前記下移動体に設けられ前記針分離機構の針送出位置と
    前記植針位置下方との間を往復して前記植針位置にある
    針孔へ針を植針可能な植針機構と、 を備えてなることを特徴とする自動針交換装置。
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