JP3622371B2 - ターボチャージャー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボチャージャー装置、詳しくは、タービンロータにおけるシャフト部分のオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
ターボチャージャー装置は、図3に示すように、シャフト1の両端に翼車2,2を備えたタービンロータを有していて、エキゾーストマニホールドから排出される排気ガスAを導いて前記シャフトの一端に取り付けられている翼車2を回転させ、前記導入した排気ガスAをエキゾーストパイプに送り出す一方、他端に取り付けられている翼車2によって、エアークリーナを介して吸い込んだ吸気Bをインテークマニホールドに加圧供給し、エンジン出力を向上させる為に使用される。
前記シャフトの支持部分は、オイル潤滑手段を具備したベアリングの採用によって高速回転時における焼き付き防止策が図られており、排気、或いは吸気用タービン室とのオイルシール部には、図4に例示するように、シャフト1の翼車2取り付け際にブッシュ3をシャフト1と一体回転可能に外嵌し、そのブッシュ3の外周に形成されたリング溝3aにオイルリング5を嵌め込んでリテーナ4に形成されている透孔4aに貫装することにより構成されるリングシールが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
リングはリング溝より薄く、外方に広がろうとする力が働いているので、リング溝とリングとの間には常時隙間Lが生じている。
タービンロータが回転時には、内部が減圧状態となるため、オイルが前記隙間から漏出しにくいものの、走行中に横Gが加わったりしてオイルがシール部側に片寄るとオイル漏れを起こす可能性が高くなる。
又、アクセルから足を離すことによってタービンローターの回転が落ちた場合、吸気圧力が内圧より低くなってオイルを吸気用タービン室へ押し出そうとする力が作用するので、シール性の強化が必要となってくる。
しかしシール性を強化すると、高速回転時はシール部のオイル潤滑が不足気味となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、低速回転時にはシール性を強化し、高速回転時にはオイルシール部の潤滑機能を優先してフリクションを低減させるターボチャージャー装置であって、その構成は、シャフトに外嵌され、そのシャフトと一体回転するブッシュを、リテーナに形成されている透孔に貫通せしめ、前記ブッシュの外周に形成されたリング溝に嵌着したオイルリングの介在によって、シャフトとリテーナとの相互間にリングシール部を構成し、前記シャフトと同軸で配置され、前記リングシール部の内側面に、前記ブッシュとリテーナとに跨って密着することにより、ブッシュとリテーナとの隙間を閉塞可能なシールド板と、そのシールド板をリングシール部の内側面に押し付ける付勢部材と、ジャフトが高速回転しているとき、その付勢部材の付勢力に抗して前記シールド板をリングシール部の内側面から引き離す引き離し手段とを備えたことにある。
そして前記ブッシュの内側端面をリテーナの内側面と同一面に配置し、シールド板との密着面をフラットに形成することが望ましい。
又、前記引き離し手段として、シャフトに装着された遠心力フライウエート機構や、シャフトが所定回転数をオーバーしたときに動作する電磁機構を採用することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に係るターボチャージャー装置の一実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1はターボチャージャー装置におけるタービンロータの一部を示したもので、シャフト1の両端には翼車2,(2)が一体に固着されており(図面は吸気側のみを示す)、その翼車2の付け根にはブッシュ3が外嵌されている。
前記ブッシュ3は、リテーナ4における軸に面する部分の厚さに等しい幅で、リテーナ4の透孔4a内にぴったり納まるよう位置決めされていて、リテーナ4の内側面とブッシュ3の内側端面とは一致する。
前記ブッシュ3の外周面にはリング溝3aが形成されており、そのリング溝3aに嵌着されたオイルリング5の介在によって、シャフト1とリテーナ4との相互間にリングシール部が形成されている。
【0006】
前記シャフト1のリングシール部より内側部分には、リングシール部側が開口したフライウエートケース6が周設されていて、そのフライウエイトケース6は、リングシール部側に前記リングシール部の内側面に密着してリテーナ4とブッシュ3とに跨ってその隙間Lを閉塞する大きさのシールド板7を有する摺動筒8を組み合わせると共に、その摺動筒8の他端に設けられているフランジ8aに前記フライウエイトケース6内に収容されたフライウエイト9の係合部9aを係合させた状態に組み合わせて成る遠心力フライウエート機構が設けられている。
又前記前記シールド板7は、コイルスプリング10によってリングシール部側に付勢されている。
【0007】
このように形成されたターボチャージャー装置は、タービンロータが停止、或いは低速回転時には、図2の(a)に示すように、シールド板7がコイルスプリング10の付勢力によってリングシール部側に押されて密着し、リテーナ4とブッシュ3との隙間Lは閉塞され、高いオイルシール機能を発揮するから、旋回時や傾斜面を走行中でも、オイル漏れは起こらない。
又、タービンローターが高速回転になると、図2の(b)に示すように、遠心力の作用でフライウエート9が開き、そのフライウエート9の係合部9aと係合している摺動筒8のフランジ部8aがオイルシール部の反対側に引っ張られ、シールド板7がオイルシール部から離れるので、シール性が弱まってオイルがリングシール部に供給され、フリクションの低減が図られる。
その場合、タービンロータは高速回転していて、内部は減圧状態になっているから、オイル漏れの心配はない。
【0008】
前記実施例では、ブッシュがその内側端面をリテーナの内面と同じになるよう位置合わせし、シールド板との密着面がフラットになるよう考慮されているが、ブッシュの内側端面がリテーナから突出し、シールド板との密着面に段差がある場合は、シールド板の押し付け面にも段差を設けて対応する。
【0009】
又、引き離し手段を、遠心力フライウエート機構とすれば、駆動源は必要ないが、図示はしないが、例えばシャフトの回転数を検知するセンサと、そのセンサからの信号を解析し、所定回転数をオーバーしている場合に電磁石によってシールド板を反オイルシール側に引き寄せる電磁機構を採用することもできる。
【0010】
本発明は、オイルシールを除いたターボチャージャーの構造については既存及び今後採用される総てを対象とし、付勢手段であるスプリング力や、そのスプリング力に抗してシールド板をを引き離す力は、条件に応じて適宜変更される。
【0011】
尚、本発明にあって、新たな材質の開発によりシャフトの外周にリング溝を形成し、リテーナに形成されている透孔にシャフトを直接挿通してブッシュを省略することが可能となった場合は、シャフトの太径部分をシャフトに一体形成されたブッシュとみなして解釈する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、オイルシールの強化とフリクションの低減とのいずれを優先するかをシャフトの回転数により選択し、オイルシール機能が最良のコンディションにて維持される。
又、リテーナとブッシュとを同一面に配置することで、シールド板の押しつけ面をフラットとすることができ、構造が簡単で高いシール効果が期待できる。
更に引き離し手段にフライウエート機構を利用すれば、駆動源は必要なくなり、電磁式機構を採用すれば、引き離しタイミングの調整が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボチャージャー装置におけるタービンローターの一部を示す説明図である。
【図2】(a),(b)はオイルシール部分の動作説明図である。
【図3】ターボチャージャー装置の概要を示す説明図である
【図4】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1・・シャフト、2・・翼車、3・・ブッシュ、3a・・リング溝、4・・リテーナ、4a・・透孔、5・・オイルリング、6・・フライウエートケース、7・・シールド板、8・・摺動筒、8a・・フランジ部、9・・フライウエート、9a・・係合部、10・・コイルスプリング,L・・間隙、A・・排気ガス、B・・吸気。

Claims (4)

  1. シャフトに外嵌され、そのシャフトと一体回転するブッシュを、リテーナに形成されている透孔に貫通せしめ、前記ブッシュの外周に形成されたリング溝に嵌着したオイルリングの介在によって、シャフトとリテーナとの相互間にリングシール部を構成し、前記シャフトと同軸で配置され、前記リングシール部の内側面に、前記ブッシュとリテーナとに跨って密着することにより、ブッシュとリテーナとの隙間を閉塞可能なシールド板と、そのシールド板をリングシール部の内側面に押し付ける付勢部材と、ジャフトが高速回転しているとき、その付勢部材の付勢力に抗して前記シールド板をリングシール部の内側面から引き離す引き離し手段とを備えたターボチャージャー装置。
  2. 前記ブッシュの内側端面をリテーナの内側面と同一面に配置し、シールド板との密着面をフラットに形成した請求項1に記載のターボチャージャー装置。
  3. 前記引き離し手段を、シャフトに装着された遠心力フライウエート機構とした請求項1又は2に記載のターボチャージャー装置。
  4. 前記引き離し手段を、シャフトが所定回転数をオーバーしたときに動作する電磁機構とした請求項1又は2に記載のターボチャージャー装置。
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