JP3622046B2 - 通信端末装置及びプログラム記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置などの通信端末装置及びコンピュータによって読み取り可能なプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のコンピュータ通信網は、コンピュータなどから最寄りの契約プロバイダ(コンピュータ通信網への接続業者)までの通信費用(回線使用料及びプロバイダの費用)を負担するだけで利用できるため、海外のコンピュータとの通信も安価でできるようになっており、利用者が急増している。
【0003】
そこで現在では、コンピュータ以外にも、通信端末装置として、コンピュータ通信網への接続を可能としたファクシミリ装置が開発されており、これによれば、読取走査した原稿画像を、ファクシミリ送信、あるいは、電子メール送信のいずれかによって、相手の通信端末装置に送信できるようになっている。
即ち、画像データの送信時に、ファクシミリ送信を選択したときは、電話網などを使用して直接、画像データを送信する。一方、電子メール送信を選択したときは、画像データを電子メール形式に変換し、このデータをネットワーク上のメールボックスに格納する。これを受信側の多くが、ダイヤルアップ接続によって、適当な時期に電話回線経由でコンピュータ通信網を接続し、電子メールが到着していれば、メールボックスから画像データを取り出している。
【0004】
この種のファクシミリ装置は、複数の人が共同で使用する場合が多いため、利用者の各人が、この装置に対して、予めユーザコード(例えば、4桁の数字で構成される)を登録するようにしており、入力したユーザコードが、登録したユーザコードのいずれかと一致したときにのみ、予めユーザコードに対応して登録された電子メールアドレスに対するメールの送受を可能としている。これによって、この装置では、各人に対するデータの秘密を守ることができる。
【0005】
また、ユーザコードには、コンピュータ通信網にアクセスするためのID番号やパスワードを対応させて登録しているので、利用者は、ユーザコードを入力するだけの簡単な操作で、電子メールサービスなどが利用できるようにもなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の通信端末装置では、ユーザコードを登録するときに、既に同じユーザコードが登録されていれば、アラームによって報知し、登録を禁止しているので、登録済みの他人のユーザコードが分かってしまい、このユーザコードの運用が正しく行われない可能性があった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザコードの登録時に、既に登録されているコードと同じコードが入力されれば、登録を禁止するとともに、その登録済みのコードも使用不可として、そのコードの乱用を防ぐようにした通信端末装置及び、この装置の機能をコンピュータに実現させるプログラムを記憶したプログラム記録媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために提案される請求項1に記載の通信端末装置は、複数のユーザコードを記憶する記憶手段と、ユーザコードの登録時に、入力したコードと同じユーザコードが記憶手段に記憶されているときは、その入力したコードが登録不可であることを報知するとともに、記憶されている同じユーザコードを使用不可に設定する制御手段とを備える。
【0009】
ここに、ユーザコードとは、複数の利用者を識別するためのものであり、登録されたユーザコード以外のコードが入力されたときには、この装置の使用を禁止する。請求項1では、ユーザコードの登録時に、既に同じコードが登録されていることが知られたときは、この登録済みのコードも使用できないようにする。
本発明に係る通信端末装置は、使用時にユーザコードの入力が必要である装置、例えば、コンピュータ通信網を接続可能としたファクシミリ装置や、データ通信機能を備えたパーソナルコンピュータ等に適用できる。
【0010】
請求項2では、請求項1において、記憶手段には、各ユーザコードに対応させてパスワードを記憶しており、制御手段は、通信開始時に、使用不可に設定したユーザコードと同じコードが入力されたときには、通信不可であることを報知するとともに、そのユーザコードに対応して記憶手段に記憶されたパスワードが入力されたときは、そのユーザコードの登録変更を可能とする。
【0011】
ここでは、ユーザコードに加えて、通信を行うためのパスワードを登録している。パスワードは、この装置自体の使用許可を得るためのコードであってもよいが、コンピュータ通信網に通信の許可を得るためのコード(ネットワークパスワード)にしておけば、ユーザコードを入力するだけで、自動的にこのパスワードを送出し、通信を開始することが出来る。
【0012】
この請求項2は、元々、ユーザコードを登録していた人が操作したときの動作について提案しており、他人にユーザコードが知られてしまい、そのコードが使用不可になったときは、確認のために自己のパスワードを入力すれば、ユーザコードの変更ができるようになっている。
請求項3は、コンピュータによって読み取り可能なプログラム記録媒体を提案しており、このプログラム記録媒体には、請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置の機能を実現させるためのプログラムを記録している。
【0013】
すなわち、コンピュータがこのプログラム記録媒体を読み取れば、コンピュータの制御手段は、ユーザコードの登録時に、入力したコードと同じユーザコードが記憶手段に記憶されているときは、その入力したコードが登録不可であることを報知するとともに、記憶されている同じユーザコードを使用不可に設定する。
また、通信開始時に、使用不可に設定したユーザコードと同じコードが入力されたときには、通信不可であることを報知するとともに、そのユーザコードに対応して記憶手段に記憶されたパスワードが入力されたときは、そのユーザコードの登録変更を可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の通信端末装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
ここでは、本発明の通信端末装置の1つとして、電子メール機能付ファクシミリ装置Fの構成例を示す。このファクシミリ装置Fには、公衆回線網を介して行う従来のG3方式などのファクシミリ通信機能に加えて、コンピュータ通信網を介した通信機能を備えており、以下には、コンピュータ通信網の1つとして、インターネットを使用し、インターネット上で電子メール(e−mail)サービスを利用する場合を説明する。
【0015】
なお、コンピュータ通信網には、インターネットの他、パソコン通信サービスであるNIFTY−Serve、PC−VANなどを使用してもよい。また、本発明は、通信機能を備えていないコンピュータなどのデータ処理装置にも適用できるが、ユーザコードを登録し、複数の人(ユーザ)が共同で使用するものである必要がある。
【0016】
主制御部1は、CPU等で制御手段を構成しており、このファクシミリ装置Fの各部を制御するだけではなく、後述する符号化及び復号化、画像変換、バイナリ・テキスト変換、メール編集などの各処理を実行する。
NCU2は通信回線L(アナログ回線)の閉結、開放を行う。モデム3はファクシミリ通信のために信号の変調、復調を行う。ここでは、モデム3は、電子メールを送受信するためのデータモデム機能を備えたFAXモデムで構成される。なお、G4通信時は、モデム3、NCU2を介さず、DSU(不図示)を介して、ISDN回線(デジタル回線)等に接続される。
【0017】
画像メモリ4はDRAM等で構成されイメージデータを記憶する。RAM5は、SRAM等で記憶手段を構成し、複数のユーザコードを記憶する他、処理の実行時に発生する一時的なデータや、インターネットにログインするためのユーザIDやパスワード、各ユーザの電子メールアドレス、相手の電子メールアドレスやファクシミリ番号等を予め登録している。フラッシュメモリ6は、このファクシミリ装置Fの動作に必要な装置制御プログラムを、プログラム記録媒体12から読み取って記憶する。
【0018】
表示部7は液晶表示装置などで構成され、このファクシミリ装置Fの動作状態や操作手順などを表示する。操作部8はテンキーや各種操作ボタンを備えて、このファクシミリ装置Fに対し各種入力設定を行う。なお、表示部7をタッチパネル方式にすれば、表示部7に操作部8の一部又は全部を一体化させることもできる。
【0019】
読取部9は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータとする。記録部10は、電子写真方式のプリンタなどで構成され、他のファクシミリ装置からファクシミリ受信したイメージデータや、インターネットを介して受信したイメージデータを、記録紙に記録(印字出力)する。
【0020】
記録媒体読取部11は、フロッピディスクやCD−ROMなどのプログラム記録媒体12から、このファクシミリ装置Fの制御プログラムを読み取る。この読み取ったプログラムは、主制御部1によって、フラッシュメモリ6に記憶され、以降、そのプログラムに従い、各部が制御される。
以上に説明したように、このファクシミリ装置Fは、ファクシミリ通信機能の他、主としてTIFFファイル化されたイメージデータを、電子メールとして送受信する機能を備えている。換言すれば、本来はファクシミリ通信すべき画像データを、インターネットを介して送受信することができる。
【0021】
図2は、ファクシミリ装置F内のデータの流れを模式的に示したものである。この図中の各部は、図1には存在しないが、フラッシュメモリ6に記憶されたソフトウェアプログラムに基づいて、主制御部1によって処理されるものである。
符号化復号化部1aは、読取部9で読み取ったドットイメージデータを、MH,MR,MMR等の符号化方式によって符号化し、または逆に、受信した符号化データをイメージデータに復号化する。
【0022】
画像変換部1bは、電子メールの送信時に、符号化データを、コンピュータで使用される一般的な画像フォーマットである、TIFF(Tagged Image File format)形式に変換する一方、受信時には、TIFF形式から符号化データに変換する。
なお、TIFFの仕様は、Adobe Systems 社によって公開されており、白黒2値だけではなく、白黒多値、フルカラーなどの種々のデータを扱うために、各々に対応したClass を定義している。その中の1つに、G3形式のファクシミリイメージデータを扱うClass F を定義しており、符号化データに対して、先頭にClass F のTIFFヘッダ情報の付加をする等の比較的容易な処理を施すことによってTIFF形式に変換することを可能にしている。
【0023】
バイナリ・テキスト変換部1cは、電子メールの送信時は、TIFF形式のイメージデータを、バイナリデータからテキストデータに変換し、受信時には、テキストデータをバイナリデータに変換する。これは、インターネットには、バイナリデータの電子メールを扱うことが出来ないコンピュータを接続している場合があるからであり、従って、相手先に対し確実に電子メールが届くようにするには、TIFFデータなどのバイナリデータは、送信時にテキストデータに変換する必要がある。
【0024】
なお、インターネットで扱うテキストデータは、IETF(Internet Engineering Task Fore)が発行するドキュメントであるRFC(Request For Comments)822において、7ビットのコードとして規定されている。例えば、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions )のエンコーディングタイプの1つであるbase64などを利用すれば、バイナリデータをテキストデータに変換できる。ここに、base64とは、8ビット×3バイトのバイナリデータを6ビット×4バイトと見なし、各々のバイトに対し、64種類のキャラクタコードを割り当てることにより、バイナリデータをテキストデータに変換する符号化方式である。なお、RFCには、MIMEのエンコーディングタイプとして、base64の他に、7bit、8bit、binary等が規定されている。
【0025】
メール編集部1dは、電子メールの送信時は、テキストデータに変換されたMIMEヘッダ付きのTIFFデータにメールヘッダ情報を付加して電子メール形式に編集する一方、受信時には、電子メール形式のデータからメールヘッダ情報を取り除き、テキストデータのTIFFデータとする。
ここに、メールヘッダ情報とは、インターネットの電子メールの所定のヘッダ情報のことであり、具体的には、送信するTIFFデータの先頭に、”Date:” (発信日)、”From:” (発信元)、”To:” (宛先)、”Subject:”(題名)、”cc:” (副宛先)などの各項目が付加される。
【0026】
このような構成によって、ファクシミリ装置Fは、電子メールを送受信することができるが、ここでは、1台のファクシミリ装置Fを複数の人が使用できるように各人のユーザコードを登録するようになっており、使用時にはユーザコードを入力して、この入力したコードが登録済みであれば、電子メールサービスが利用できるようにしている。
【0027】
本発明は、RAM5へのユーザコードの登録時の動作に特徴があり、主制御部1は、登録するために入力したコードと同じユーザコードが、既にRAM5に登録されているときは、その入力したコードが登録不可であることを報知するとともに、記憶されている同じユーザコードを使用不可に設定する。
したがって、ユーザコードの登録時に、登録不可であることが報知されることによって、既に同じコードが登録されていることが知られたときでも、この登録済みのコードを使用できないようにするため、以降、このコードが乱用されることがない。
【0028】
ここに、登録不可であることを報知する手段としては、表示部7においてLED表示(点灯、点滅)や液晶画面表示を行ったり、記録部10によってその旨を記録紙に印字出力したり、アラーム音を出力するといったものがある。
また、ファクシミリ装置Fでは、RAM5に各ユーザコードに対応させてパスワードを登録すれば、ユーザコードを入力するだけで、自動的にパスワードを送出して、インターネットを接続することが可能になる。
【0029】
この場合、主制御部1は、通信開始時に、他人が登録しようとして使用不可に設定したユーザコードと同じコードが入力されたときには、通信不可であることを報知する。これは、上述したように、他人にユーザコードが知られてしまったからであり、本来、そのユーザコードを使用していた人は、そのユーザコードを使用することはできなくなるが、そのコードに対応して記憶されていたパスワードを入力すれば、そのユーザコードの登録変更ができる。
【0030】
図3は、RAM5に記憶されたユーザテーブルTの構成を模式的に示している。ここでは、複数のユーザコードt1の各々に対応して、重複フラグt2と、ネットワークIDt3と、ネットワークパスワードt4と、メールアドレスt5とが登録できるようになっている。
重複フラグt2は、ユーザコードt1の登録時に同じコードが入力されたときに、そのことを識別するために設定されるものであり、この設定がされていると、通信開始時に、対応するユーザコードt1が入力されても、通信を禁止する。
【0031】
ネットワークIDt3は、プロバイダから各ユーザに対して交付されるものであり、ユーザコードt1が入力されたときには、ネットワークパスワードt4とともにプロバイダに送出され、これによってインターネットと接続される。
ネットワークパスワードt4は、本発明では、ユーザコードt1を登録変更するときに、その対象を特定し確認するためにも使用される。すなわち、重複フラグt2が設定されている場合、元々ユーザコードt1を使用していた人は、ネットワークパスワードt4を入力すれば、ユーザコードt1の変更ができる。このとき、他の項目であるネットワークIDt3やメールアドレスt5は、変更する必要がないので、登録操作が簡単に済む。
【0032】
メールアドレスt5は、各ユーザが、インターネットのアクセス後、電子メールを送受信するときに使用する自己のアドレスである。したがって、電子メールの受信時には、このアドレスt5に宛てて送信されたメールのみを受信する一方、電子メールの送信時には、このアドレスt5をヘッダに付加したメールを、指定した宛先アドレスに対して送信する。
【0033】
次に、図4〜図6のフローチャートを用いて、ファクシミリ装置Fの動作について説明する。
図4は、ユーザコードt1を登録するときの動作を示している(100〜108)。操作部8の登録ボタンを操作すると、登録モードになるので、操作部8によって、ネットワークIDt3、ネットワークパスワードt4、メールアドレスt5、これらに対応するユーザコードt1を入力する(100〜102)。
【0034】
すると、主制御部1は、既に同じユーザコードt1がユーザテーブルTに登録されているかをチェックし(103)、登録されていなければ、入力されたデータt1,t3〜t5をユーザテーブルTに新規登録する(108)。
ところが、既に同じユーザコードt1がユーザテーブルTに登録されていれば、その既に登録されているユーザコードt1に対応する重複フラグt2を設定して(104)、そのユーザコードt1を使用不可とするとともに、アラーム音を出力し(105)、別のコードを入力する旨のメッセージを表示部7に表示する(106)。操作者は、この表示を見て、別のユーザコードt1を入力し直す。
【0035】
ここでは、ユーザコードt1が重複したときに、更に、そのユーザコードt1の所有者に宛てて、ユーザコードt1を変更する旨のメッセージを、記録部10によって記録紙に印字出力している(107)。これによって、通信開始時になって初めて、自己のユーザコードt1が使用不可であることが分かるといった事態を防ぐことができ、通信前に、前もってユーザコードt1の変更登録をしておくことができる。
【0036】
図5は、ユーザコードt1を登録変更するときの動作を示している(200〜214)。操作部8の登録変更ボタンを操作すると、登録変更モードになるので、操作部8によって、旧いユーザコード(ユーザテーブルTに登録されている変更前のユーザコードt1)を入力する(200,201)。
このとき、そのユーザコードt1に対して、重複フラグt2が設定されていなければ(202のN)、新しいユーザコードt1を入力すると(207)、図4の103〜108と同じように、新しいユーザコードt1の登録処理を行う(208〜214)。
【0037】
すなわち、既に同じユーザコードt1がユーザテーブルTに登録されているかをチェックし(208)、登録されていなければ、ユーザテーブルTを、旧いユーザコードt1から新しいユーザコードt1に書換え登録する(213)。このとき、重複フラグt2は設定を解除する。一方、既に同じユーザコードt1がユーザテーブルTに登録されていれば、重複フラグt2を設定して(209)、そのユーザコードt1を使用不可とするとともに、アラーム音を出力し(210)、別のコードを入力する旨のメッセージを表示部7に表示する(211)。また、そのユーザコードt1の所有者に宛てて、ユーザコードt1を変更する旨のメッセージを、記録部10によって記録紙に印字出力する(212)。
【0038】
また、旧いユーザコードt1を入力したときに(201)、そのコードに対して、重複フラグt2が設定されていれば(202のY)、ネットワークパスワードt4の入力を促すメッセージを表示部7に表示する(203)。これに対して、そのユーザコードt1に対応して登録されているパスワードt4と同じパスワードが入力されれば、上記した新しいユーザコードt1の登録処理(207〜214)を行う。ところが、パスワードt4が一致しなければ、その旨のメッセージを表示部7に表示して(206)、パスワードt4の再入力を促す。
【0039】
図6は、通信開始時の動作を示している(300〜311)。操作部8の通信開始ボタンを操作すると(300)、通信モードになるので、操作部8によって、ユーザコードt1を入力したときに(301)、ユーザテーブルTにそのユーザコードt1があり、それに対して重複フラグt2が設定されていなければ、通信処理に移行する(302〜309)。
【0040】
通信処理は、まず、プロバイダに対して発呼し(303)、ユーザコードt1に対応して登録されたネットワークIDt3、ネットワークパスワードt4を送出する(304)。そして、読取部9に原稿がセットされていれば、宛先アドレスを指定して原稿画像を電子メールとして送信する一方(305〜307)、原稿がセットされていなければ、メール受信を行い、受信した画像を記録部10から印字出力する(305,308,309)。
【0041】
ところが、入力したユーザコードt1に対して重複フラグt2が設定されていれば、通信不可として、アラーム音を出力する(310)とともに、ユーザコードt1の登録変更を促すメッセージを表示部8に表示する(311)。
これを見た操作者は、図5を用いて説明したユーザコードt1の登録変更処理を行えばよい。このとき、登録変更を促すメッセージの表示(311)に続けて、ネットワークパスワードt4の入力処理(図5の203以降)を行うようにしてもよい。更に、アラーム音を出力(310)した後、ネットワークパスワードの入力を促すメッセージを表示部8に表示して、ユーザコードt1に対応して登録されたパスワードと一致すれば、通信処理(303以降)に移行するようにしてもよい。
【0042】
次に、上記ファクシミリ装置Fの機能を果たすコンピュータについて説明する。図7は、電子メール通信機能を備えたコンピュータPCの内部構成の一例を示すブロック図である。
主制御部51は、CPU等で制御手段を構成しており、このコンピュータPCの各部を制御するだけではなく、上記ファクシミリ装置Fと同様に、符号化及び復号化、画像変換、バイナリ・テキスト変換、メール編集などの各処理を実行する(図2参照)。
【0043】
モデム52は、通信回線Lを接続し、電子メールを送受信するために信号の変調、復調を行い、また、ファクシミリ通信も可能とする。メモリ53はSRAM等で記憶手段を構成し、ユーザテーブルT(図3参照)などを記憶する。ハードディスク54は、このコンピュータPCの動作に必要な装置制御プログラムなどを、プログラム記録媒体59から読み取って記憶する。
【0044】
表示部55はCRTなどで構成される。キーボード56は操作手段を構成しているが、この操作手段は、マウス等のポインティングデバイスなどであってもよい。プリンタ57は、電子メールのデータや、ファクシミリ受信したイメージデータ、このコンピュータPCで作成したデータ等を印字出力する。
記録媒体読取部58は、フロッピディスクやCD−ROMなどのプログラム記録媒体59からプログラムデータを読み取る。主制御部51は、読み取ったプログラムをハードディスク54に格納し、以降、このプログラムの命令に従って、コンピュータPCの動作を制御する。
【0045】
本発明では、プログラム記録媒体59には、以上に説明したファクシミリ装置Fの機能を実現させるプログラムを記録しているので、主制御部51は、このプログラム記録媒体59を記録媒体読取部58によって読み取れば、ユーザコードt1の登録時に、入力したコードと同じユーザコードt1がメモリ53内のユーザテーブルTに記憶されているときは、その入力したコードが登録不可であることを報知するとともに、記憶されている同じユーザコードt1を使用不可に設定する(図4参照)。
【0046】
また、通信開始時に、使用不可に設定したユーザコードt1と同じコードが入力されたときには、通信不可であることを報知するとともに、そのユーザコードt1に対応してユーザテーブルTに記憶されたパスワードt4が入力されたときは、そのユーザコードt1の登録変更を可能とする(図5,6参照)。
このように、コンピュータPCは、プログラム記録媒体59からプログラムを読み取るだけの簡単な処理で、ユーザコードt1の不正使用を防止する機能を備えることが出来る。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1に記載の通信端末装置によれば、ユーザコードの登録時に、入力したコードと同じユーザコードが既に登録されているときは、その登録されているユーザコードを使用不可にするので、このような状況で、その登録済みのコードが、ユーザコードを登録しようとした他人に知られても、以降、乱用されることがない。
【0048】
請求項2では、通信開始時に、使用不可に設定したユーザコードと同じコードが入力されたときには、そのユーザコードに対応して登録されたパスワードが入力されれば、そのユーザコードの登録変更を可能にする。したがって、ユーザコードが他人に知られたおそれがあるので、そのコードの登録を新しいユーザコードに変更するときに、パスワードを入力するだけの簡単な操作で済む。
【0049】
請求項3では、プログラム記録媒体に、コンピュータへのユーザコードの登録時に、入力したコードと同じユーザコードが既に登録されているときは、その登録が不可であることを報知するとともに、登録されている同じユーザコードを使用不可にするプログラム、又は、更に通信開始時に、使用不可に設定したユーザコードと同じコードが入力されたときは、通信不可であることを報知するとともに、そのユーザコードに対応して登録されたパスワードが入力されたときは、そのユーザコードの登録変更を可能とするプログラムを記録しているので、このプログラム記録媒体をコンピュータに読み取らせるだけで、ユーザコードの不正使用防止機能、ユーザコードが他人に知られたおそれがあるときの簡易かつ確実なユーザコードの登録変更機能を備えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信端末装置の内部構成の一例を示したブロック図である。
【図2】図1の通信端末装置内のデータの流れを示した模式図である。
【図3】ユーザテーブルの構成の一例を示す模式図である。
【図4】図1の通信端末装置の基本動作の一例を示すフローチャートである(ユーザコードの登録時)。
【図5】図1の通信端末装置の基本動作の一例を示すフローチャートである(ユーザコードの登録変更時)。
【図6】図1の通信端末装置の基本動作の一例を示すフローチャートである(通信開始時)。
【図7】コンピュータの内部構成の一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
F・・・電子メール機能付ファクシミリ装置
1・・・主制御部
5・・・RAM
6・・・フラッシュメモリ
7・・・表示部
11・・・記録媒体読取部
12・・・プログラム記録媒体
T・・・ユーザテーブル
t1・・・ユーザコード
t2・・・重複フラグ
t4・・・ネットワークパスワード
PC・・・電子メール通信機能を備えたコンピュータ
51・・・主制御部
53・・・メモリ
54・・・ハードディスク
55・・・表示部
58・・・記録媒体読取部
59・・・プログラム記録媒体
Claims (3)
- 複数のユーザコードを記憶する記憶手段と、
上記ユーザコードの登録時に、入力したコードと同じユーザコードが上記記憶手段に記憶されているときは、その入力したコードが登録不可であることを報知するとともに、上記記憶されている同じユーザコードを使用不可に設定する制御手段とを備えた通信端末装置。 - 上記記憶手段には、各ユーザコードに対応させてパスワードを記憶しており、上記制御手段は、通信開始時に、上記使用不可に設定したユーザコードと同じコードが入力されたときには、通信不可であることを報知するとともに、そのユーザコードに対応して上記記憶手段に記憶されたパスワードが入力されたときは、そのユーザコードの登録変更を可能とする、請求項1に記載の通信端末装置。
- コンピュータに、請求項1又は請求項2に記載の通信端末装置の機能を実現させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能なプログラム記録媒体。
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