JP3622036B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コピー・ファクシミリ複合機等における画像読取装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
コピー・ファクシミリ複合機においては図３に示すように、本等の原稿５１を静止状態で読み取るための静止原稿読取部５２と、カットシート等の原稿５３を移動させながら読み取るための移動原稿読取部５４とが隣接配置されている。
【０００３】
そして、従来は移動原稿読取部５４のペーパーガイド５５が板金等の独立した部品で構成され、静止原稿読取部５２のカバー５６等の他の部品とは別体であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、この従来構成では、ペーパーガイドが別部品として構成されているため、部品点数、組立工数が多くなりコストアップの要因となっていた。
【０００５】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、部品点数、組立工数を減らし、コストの低減を図ることができる画像読取装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項１に記載の発明においては、静止原稿読取部と移動原稿読取部とを隣接配置した画像読取装置において、前記静止原稿読取部の原稿カバーと前記移動原稿読取部のペーパーガイドとは合成樹脂により一体成形されており、さらに、前記静止原稿読取部の原稿カバーは、前記移動原稿読取部の原稿給送部まで延設され、その端部は、金属製のガイド板によって案内された原稿を前記移動原稿読取部の透明板に向かって送るペーパーガイドとして一体成形されているとともに、前記透明板上を通過して読取が終了した原稿を原稿排出トレイへ案内するペーパーガイドとして一体成形されていることを要旨とする。
【０００８】
従って、請求項１に記載の発明では、静止原稿読取部の合成樹脂製の原稿カバーに、移動原稿読取部のペーパーガイドが一体成形され、ペーパーガイドとしての専用部品が不要である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像読取装置をコピー・ファクシミリ複合機に具体化した一実施形態を、図１に基づいて詳細に説明する。
【００１１】
図１に示すように、複合機の装置本体１１には原稿給送部１２、原稿載置部１３、読取部１４、用紙収容部１５、記録部１６及び用紙排出部１７が装設されている。読取部１４は、本等の原稿１８を静止状態で読み取るための静止原稿読取部１と、カットシート等の原稿１８ａを移動させながら読み取るための移動原稿読取部２とを含む。
【００１２】
静止原稿読取部１には、静止原稿１８を押さえるための合成樹脂製の原稿押さえカバー４６が設けられ、同カバー４６の上面に原稿排出トレイとしての原稿排出台２３が設けられている。原稿排出台２３は２条のリブ２３ａを有し、同台２３上の原稿１８ａをリブ２３ａにより浮き上がらせて取り上げ易くしている。
【００１３】
前記読取部１４は、移動原稿読取部２の透明板２２上を通過する原稿１８ａまたは静止原稿読取部１の透明板２４上に載置された原稿１８に光を照射する光源２５、原稿１８，１８ａからの反射光の光路を変更する複数の反射ミラー２６、光を集束させる集光レンズ２７及び原稿１８，１８ａの画情報を読み取る撮像素子２８を備えている。なお、原稿給送部１２で給送される移動原稿１８ａを読み取る場合には、光源２５が透明板２２の下方に静止配置され、原稿載置部１３に載置された静止原稿１８を読み取る場合には、光源２５が透明板２４の下面に沿って移動される。
【００１４】
前記用紙収容部１５は、所定サイズの用紙２９を積層状態で支持した給紙カセット３０、用紙２９を１枚ずつ記録部に給送する給紙ローラ３１及び用紙２９の給送を案内するガイド板３２を備えている。
【００１５】
前記記録部１６は、感光ドラム３３、その感光ドラム３３に画情報の静電潜像を形成する露光器３４及び感光ドラム３３上の静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器３５を備えている。さらに、記録部１６は、感光ドラム３３に用紙２９を給送する給送ローラ３６、トナー画像を感光ドラム３３から用紙２９上に転写する転写器３７及び用紙２９上のトナー画像を加熱定着する加熱定着器３８を備えている。
【００１６】
前記用紙排出部１７は、記録済みの用紙２９を排出する排紙ローラ３９、用紙２９の排出を案内するガイド板４０及び排出された用紙２９を支持する排紙トレイ４１とを備えている。
【００１７】
前記原稿押さえカバー４６は、装置本体１１の背面側にヒンジ等により開閉可能に連結され、その下面に弾性材よりなる押さえパッド４６ａを有していて、その押さえパッド４６ａにより透明板２４上に載置された静止原稿１８を押さえ付ける。
【００１８】
前記原稿給送部１２は、前記原稿押さえカバー４６と一体のフレーム１２ａを有している。そのフレーム１２ａには原稿１８ａを載置する原稿台１９、原稿１８ａを分離供給する分離ローラ２０及び分離された原稿１８ａを案内する金属製のガイド板４２が支持されている。また、フレーム１２ａはペーパーガイドとしての合成樹脂製のガイド板４４を一体に有している。従って、ガイド板４４は原稿押さえカバー４６と一体である。さらに、フレーム１２ａには原稿１８ａを給送する給送ローラ２１及び原稿１８ａを原稿排出台２３に向かって排出するための原稿排出ローラ４３が支持されている。
【００１９】
前記原稿排出ローラ４３はガイド板４４と原稿排出台２３との間に配置されている。
次に、前記のように構成されたコピー・ファクシミリ複合機についてその作用を説明する。
【００２０】
さて、このコピー・ファクシミリ複合機においてカットシートよりなる移動原稿１８ａを読み取る場合には、原稿台１９上に送信面を上側にして原稿１８ａを載置する。そして、その原稿１８ａが分離ローラ２０によって一枚ずつ給送される。そして、給送された原稿１８ａはガイド板４２，４４に沿って案内され、さらに給送ローラ２１によって透明板２２に向かって送られる。原稿１８ａが透明板２２上を通過するとき、光源２５から原稿１８ａに対して光が照射される。そして原稿１８ａからの反射光は複数の反射ミラー２６によってその光路を変更され、集光レンズ２７によって集束されて、撮像素子２８において原稿１８ａの画情報が読み取られる。一枚分の原稿１８ａの読取が終了すると、その原稿１８ａは斜状に設けられたガイド板４４に沿って図示右方へ送られて原稿排出ローラ４３から原稿排出台２３上に排出される。それと同時に次の原稿が原稿台１９から透明板２２上に向けて給送される。
【００２１】
次に、静止原稿１８を読み取る場合には、原稿押さえカバー４６をその背面側のヒンジを中心にして開放させて、透明板２４上に原稿１８を載置する。そして、原稿１８の位置決めをした後原稿押さえカバー４６を閉鎖して原稿１８を押さえる。この状態で、光源２５が透明板２４の下面に沿って移動され、原稿１８の画情報が反射ミラー２６、集光レンズ２７及び撮像素子２８によって読み取られる。
【００２２】
なお、移動原稿１８ａ、あるいは静止原稿１８から読み取られた画データは図示しないメモリに一旦蓄積される。そして、その画データが記録部１６において記録され、あるいは電話回線を介して送信される。
【００２３】
前記の実施形態によって期待できる効果について、以下に記載する。
（１）この画像読取装置においては、静止原稿読取部１の原稿押さえカバー４６が移動原稿読取部２の原稿給送部１２まで延設されその端部が原稿１８ａを案内するガイド板４４として一体成形されている。このため、従来の別部品のガイド板を設けた場合に比べて部品点数が減少して、組立工数が削減され、ひいてはコスト低減につながる。また、従来の板金でペーパーガイドを設けた場合に比べて軽量化を図ることができ、原稿押さえカバー４６の開閉に伴う取扱性が向上する。
【００２４】
（２）この画像読取装置においては、原稿押さえカバー４６上に読取を終了した原稿１８ａを収容する原稿排出台２３が設けられているため、別途原稿排出用の台を設ける必要がなく、装置の省スペース化が図れる。
【００２５】
（３）この画像読取装置においては、原稿押さえカバー４６とガイド板４４とが樹脂により一体成形されているため、ガイド板４４と原稿押さえカバー４６との間に原稿排出ローラ４３を他の部品と干渉することなく簡単に取り付けることができる。
【００２６】
なお、この発明は以下のようにして具体化してもよい。
（１）移動原稿１８ａの画情報を読み取るための読取機構を移動原稿読取部２のフレーム１２内に設けること。このように構成すれば、透明板２２や光源２５等を透明板２２の下部で停止させる機構等が不要になる。
【００２７】
（２）移動原稿１８ａの移動方向が前記実施形態とは逆にして、移動原稿１８ａが原稿排出台２３側から原稿台１９に向けて移動されるように構成すること。
【００２８】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項１に記載の発明によれば、静止原稿読取部の合成樹脂製の原稿カバーに移動原稿読取部のペーパーガイドを一体成形したため、部品点数が減少し、組立工数が削減され、ひいてはコスト低減につながる。また、従来の板金でペーパーガイドを設けた場合に比べて軽量化が図られ、取扱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図２】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図３】従来の画像読取装置を示す一部断面図。
【符号の説明】
１…静止原稿読取部、２…移動原稿読取部、１１…装置本体、１２…原稿給送部、１４…読取部、１６…記録部、１８，１８ａ…原稿、１９…原稿台、２０…分離部、２１…給送ローラ、２２…透明板、２３…原稿排出台、２９…用紙、４２…ガイド板、４３…原稿排出ローラ、４４…ガイド板、４６…原稿押さえカバー。
Claims (1)
- 静止原稿読取部と移動原稿読取部とを隣接配置した画像読取装置において、前記静止原稿読取部の原稿カバーと前記移動原稿読取部のペーパーガイドとは合成樹脂により一体成形されており、さらに、前記静止原稿読取部の原稿カバーは、前記移動原稿読取部の原稿給送部まで延設され、その端部は、金属製のガイド板によって案内された原稿を前記移動原稿読取部の透明板に向かって送るペーパーガイドとして一体成形されているとともに、前記透明板上を通過して読取が終了した原稿を原稿排出トレイへ案内するペーパーガイドとして一体成形されていることを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31679595A JP3622036B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31679595A JP3622036B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 画像読取装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09160138A JPH09160138A (ja) | 1997-06-20 |
| JP3622036B2 true JP3622036B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=18081018
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31679595A Expired - Fee Related JP3622036B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3622036B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005053655A (ja) | 2003-08-05 | 2005-03-03 | Murata Mach Ltd | 用紙搬送装置 |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP31679595A patent/JP3622036B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09160138A (ja) | 1997-06-20 |
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