JP3621659B2 - 電力変換システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自己消弧型半導体素子を用いた半導体電力変換装置から構成される電力変換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の代表的な自己消弧型半導体素子としては、ゲート電圧駆動型に区分される絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(いわゆるIGBT)や電子注入促進型トランジスタ(いわゆるIEGT)、あるいはゲート電流駆動型に区分されるゲート転流型ターンオフサイリスタ(いわゆるGCT)がある。これらの自己消弧型半導体素子は逆並列接続されたダイオードとともに同一パッケージに納められて逆導通機能を持たせた場合には、しばしば逆導通型パワーデバイスと呼ばれる。
【0003】
例えば、IEGTについてはEPE’99−Lausanne「High Power(4.5kV,4kA turn−off)IEGT」に記載されているように、IEGTチップとダイオードチップが同一パッケージ内に複数個納められて、1つの逆導通型パワーデバイスとして使用することができる。ここで記載されたコレクタ電流1.5kAのIEGTは、1つのパッケージに収納される全チップ数は42個であり、内訳はIEGTチップが30個、ダイオードチップが12個である。
【0004】
また、東芝レビュー Vol.55, No.7,2000「パワーエレクトロニクス用大容量IEGT」には、前述したIEGTとはパッケージの外形寸法が異なるコレクタ電流750AのIEGTが記載されている。
1つのパッケージに収納される全チップ数は21個であり、内訳はIEGTチップが15個、ダイオードチップが6個である。これらはパッケージ内に収納される全チップ数を変えることによってコレクタ電流を異ならせている。IEGTを用いた半導体電力変換装置は、東芝レビュー Vol.55, No.7,2000「IEGTを適用した産業用大容量インバータ」において、定格容量8MVAの3レベルインバータが記載されている。
【0005】
一方、GCTについては、ABB Review 5/1998「IGCT−a new emerging technology for high−power, low−cost inverters」に記載されているように、同一シリコンウェーハ上にGCT領域とダイオード領域が形成されて1つのパッケージに納められた逆導通型パワーデバイスが製品化されている。ここではパッケージの外形寸法が異なる3つのGCTが記載されており、これらはパッケージ内に収納されるシリコンウェーハの面積を変えることによって可制御オン電流を異ならせている。
【0006】
また、順変換する電力が逆変換する電力よりも大きい半導体電力変換装置と順変換する電力が逆変換する電力よりも小さい半導体電力変換装置とを直流コンデンサを介して並列に接続された図15に示す電力変換システムが、特開昭61−288780号公報に開示されている。
【0007】
ここに、順変換とは交流から直流への電力変換であり、逆変換とは直流から交流への電力変換であると定義する。
図15において、24は単相コンバータ、25は3相インバータ、26は直流コンデンサ、27は単相交流電源、28は誘導電動機である。
順変換する電力が逆変換する電力よりも大きい半導体電力変換装置には、並列接続された2台の単相コンバータ24が適用され、順変換する電力が逆変換する電力よりも小さい半導体電力変換装置には、3相インバータ25が適用されている。また、2台の単相コンバータ24と3相インバータ25は直流コンデンサ26を介して並列に接続され、単相コンバータ24の出力端子には単相交流電源27が接続されている。
【0008】
3相インバータ25の出力端子には、例えば電気車両を駆動するための誘導電動機28が接続されている。誘導電動機28を力行運転する場合には、2台の単相コンバータ24は順変換運転され、3相インバータ25は逆変換運転される。この場合には、単相コンバータ24は、誘導電動機28の駆動電力と全ての半導体電力変換装置24、25の電力損失を単相交流電源27から入力する必要がある。
【0009】
また、誘導電動機28を回生運転する場合には、3相インバータ25は順変換運転され、2台の単相コンバータ24は逆変換運転される。力行運転における単相コンバータ24の順変換電力に比べて回生運転における3相インバータ25の順変換電力は必ず小さくなる。これは半導体電力変換装置24、25における電力損失と誘導電動機28における電力損失が存在することと、誘導電動機28において力行電力は回生電力より小さいことに起因する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の逆導通型パワーデバイスについて、ある同じ大きさのパッケージに収納されている場合には、唯一つのコレクタ電流あるいは可制御オン電流を持つものしか存在しなかった。例えばIEGTでは全チップ数に対するIEGTチップ数とダイオードチップ数は決められており、またGCTではシリコンウェーハの総面積に対するGCT領域とダイオード領域の占有率も決められていた。
【0011】
従って、半導体電力変換装置を、同じ電極面積を有するパッケージを持つ逆導通型パワーデバイスを用いて構成する限り、唯一の順変換可能電力と逆変換可能電力しか持ち得なかった。つまり、従来の逆導通型パワーデバイスを用いて異なる順変換可能電力と逆変換可能電力を備えた半導体電力変換装置を構成するためには、電極面積が異なるパッケージに収納されてコレクタ電流あるいは可制御オン電流が異なる逆導通型パワーデバイスを適用する必要があった。
また、異なる冷却片を用いて電極面積が異なる逆導通型パワーデバイスを冷却しなければならなかったので、物理的に同じ構造を適用して半導体電力変換装置を構成することができず、電力変換システムのコストが増加する問題があった。
【0012】
また、従来の逆導通型パワーデバイスを用いた半導体電力変換装置により電動機を駆動する場合には、駆動可能な電動機の最大容量が低減される問題がある。
ここで、同じ電極面積を有するパッケージを持つ逆導通型パワーデバイスを用いた3相半導体電力変換装置を直流コンデンサを介して2台並列に接続し、1台は交流電源に接続され、他の1台は電動機に接続される構成をもつ電動機の可変速駆動装置として用いられる電力変換システムを引用しながら、この問題について詳述する。
【0013】
電動機が力行運転する場合には、交流電源が接続される半導体電力変換装置は、電動機に接続されている半導体電力変換装置が逆変換する電力と2台の半導体電力変換装置の電力損失との総電力を交流電源から順変換して供給する必要がある。この力行運転では、電動機が接続されている半導体電力変換装置を構成する逆導通型パワーデバイスにおける自己消弧型半導体素子とダイオードとの通流率をみると自己消弧型半導体素子の通流率の方が大きくなり、交流電源が接続されている半導体電力変換装置を構成する逆導通型パワーデバイスにおける自己消弧型半導体素子とダイオードとの通流率をみるとダイオードの通流率の方が大きくなる。
【0014】
これは、交流電源に接続されている半導体電力変換装置は順変換、即ちダイオード整流器に近い運転状態に置かれることから類推できる。この電力変換システムによって駆動可能な電動機の容量は、交流電源に接続されている半導体電力変換装置の装置容量の順変換可能電力によって制限される。
従って、従来の自己消弧型半導体素子とダイオードの占有率が一つのパッケージに対して決まっている逆導通型パワーデバイスを用いた場合には、可変速駆動可能な電動機容量が低減する問題があった。
【0015】
この問題を解決するための従来の方法として、電動機に接続される半導体電力変換装置を3相構成とし、交流電源に接続される半導体電力変換装置を単相かつ並列多重とする回路構成の適用がある。この構成により、電動機に接続される半導体電力変換装置の逆変換可能電力よりも交流電源に接続される半導体電力変換装置の順変換可能電力を大きくできる。なぜなら、逆導通型パワーデバイスの最低限必要な個数が、電動機に接続される半導体電力変換装置については6個であり、交流電源に接続される半導体電力変換装置については8個となるためである。
【0016】
このような従来の技術では、交流電源に接続される半導体電力変換装置に使用される逆導通型パワーデバイスの個数が電動機に接続される半導体電力変換装置に使用される逆導通型パワーデバイスの個数に比べて増加する問題があるばかりでなく、回路構成が異なる半導体電力変換装置を用いなければならないために同じ部品が適用できないことから、電力変換システムの製造コストが増加する問題があった。
【0017】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができ、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能とするとともに、回路構成を同一とすることにより電力変換システムの製品コストを低減することのできる電力変換システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力変換システムは、直流コンデンサと冷却片により冷却される複数のパワーデバイスから構成されて負荷に接続される出力端子を有する少なくとも複数の半導体電力変換装置を有し、前記直流コンデンサを介して前記複数の半導体電力変換装置が並列に接続される電力変換システムにおいて、前記各パワーデバイスは、自己消弧型半導体素子と前記自己消弧型半導体素子に逆並列接続されるダイオードとを構成要素として備え、前記各半導体電力変換装置は全て同一の回路構成を有し、前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスは、他の半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスと少なくとも電極面積が等しいパッケージに収納され、同一の電流を流した場合に発生熱量が異なる特性を有するものである。
【0020】
また、前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスの構成要素である自己消弧型半導体素子と、前記自己消弧型半導体素子に逆並列接続されるダイオードとの占有面積を総占有面積とした場合の前記自己消弧型半導体素子の占有率を、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子の占有率と異ならせたものである。
【0021】
また、前記各半導体電力変換装置のうち、順変換する電力が逆変換する電力よりも大きい半導体電力変換装置に適用されるパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子の占有率が、逆変換する電力が順変換する電力よりも大きい半導体電力変換装置に適用されるパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子の占有率に比べて小さくしたものである。
【0022】
また、前記各半導体電力変換装置のうち、前記自己消弧型半導体素子の占有率が小さいパワーデバイスから構成される半導体電力変換装置は交流電源に接続し、前記自己消弧型半導体素子の占有率が大きいパワーデバイスから構成される半導体電力変換装置は電動機に接続したものである。
【0023】
また、前記各パワーデバイスは、複数の自己消弧型半導体素子チップと複数のダイオードチップとを構成要素とした総チップ数が同一なものとし、前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子チップと前記ダイオードチップとの総チップ数に対する前記自己消弧型半導体素子チップ数の占有率を、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子チップ数の占有率と異ならせたものである。
【0024】
また、前記各パワーデバイスは、同一面積を有する半導体ウェーハ上に自己消弧型半導体素子領域と、ダイオード領域と、前記自己消弧型半導体素子領域と前記ダイオード領域とを分離する分離帯と、ゲート領域とを有しており、前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子領域と前記ダイオード領域との総占有面積に対する前記自己消弧型半導体素子領域の占有率と、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子領域の占有率とを異ならせたものである。
【0025】
また、前記パワーデバイスの自己消弧型半導体素子チップは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、または電子注入促進型トランジスタとしたものである。
【0026】
また、前記パワーデバイスの自己消弧型半導体素子領域は、ゲート転流型ターンオフサイリスタとしたものである。
【0027】
また、前記パワーデバイスのダイオードチップは、シリコンカーバイトダイオードチップとしたものである。
【0028】
また、前記少なくとも複数の半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスは、少なくとも同一外形を有する冷却片により冷却されるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電力変換システムを示す構成図である。図1において、1は図示しない交流電源に接続される半導体電力変換装置、2は図示しない電動機に接続される半導体電力変換装置、3は半導体電力変換装置1と半導体電力変換装置2を並列接続するための直流コンデンサ、4は交流電源に接続される端子、5は電動機に接続される端子である。
【0030】
半導体電力変換装置1について、6は逆導通型パワーデバイス、7は自己消弧型半導体素子の一例としてのIEGT、8はダイオードであって、IEGT7に逆並列にダイオード8が接続されている。半導体電力変換装置2について、9は逆導通型パワーデバイス、10は自己消弧型半導体素子の一例としてのIEGT、11はダイオードであって、IEGT10に逆並列にダイオード11が接続されている。
【0031】
図2は逆導通型パワーデバイス6のパッケージ内部のチップ配列を、図3は逆導通型パワーデバイス9のパッケージ内部のチップ配列を示した図である。逆導通型パワーデバイス6についてはIEGTのチップ7の数を26個、ダイオードチップ8の数を16個とし、全チップ数を42個とする。また逆導通型パワーデバイス9については、IEGTのチップ10の数を30個、ダイオードチップ11の数を12個とし、全チップ数を逆導通型パワーデバイス6と同じ42個とする。全チップ数を同一とすることによって、逆導通型パワーデバイス6と逆導通型パワーデバイス9は電極面積が等しいパッケージに収納することができる。
【0032】
図4、図5には逆導通型パワーデバイス6の導通電流に対するスイッチング損失特性とオン電圧特性を示す。図6、図7には逆導通型パワーデバイス6に用いられている個々のチップ特性から導き出される逆導通型パワーデバイス9の導通電流に対するスイッチング損失特性とオン電圧特性を示す。図中、EoffはIEGTのターンオフ損失、EonはIEGTのターンオン損失、Erecはダイオードの逆回復損失である。また、If−VfはIEGTのオン電圧特性であり、Ir−Vrはダイオードのオン電圧特性である。
例えば、順方向電流が1500Aの場合、逆導通型パワーデバイス6は4.9V(図5.If−Vf参照)、逆導通型パワーデバイス9は4.5V(図7.If−Vf参照)のON電圧を示す。また、逆方向電流が1500Aの場合、逆導通型パワーデバイス6は3.6V(図5.Ir−Vr参照)、逆導通型パワーデバイス9は4.2V(図7.Ir−Vr参照)のON電圧を示す。
特に、図5と図7に顕著に示されているような異なったオン電圧を持たせることによって、同じ電流を逆導通型パワーデバイス6と逆導通型パワーデバイス9に流した場合には、発生熱量を異ならせることができる。
【0033】
図8は、逆導通型パワーデバイス6,10をヒートシンクなどの冷却片を用いて水冷冷却する場合を仮定し、逆導通型パワーデバイス6,10の接合温度の冷却水の温度からの上昇温度に対する半導体電力変換装置1,2の順変換可能電力と逆変換可能電力の計算結果をグラフで図示している。計算条件としては、直流電圧2.7kV、交流電圧3.3kVrms、スイッチング周波数250Hzを使用した。
【0034】
水温からの接合温度上昇を85度許容した場合において、逆導通型パワーデバイス6から構成される半導体電力変換装置1の順変換可能電力の最大値は6MVA程度であり、逆変換可能電力の最大値は5MVA程度である。一方、逆導通型パワーデバイス9から構成される半導体電力変換装置2の順変換可能電力の最大値は4.5MVA程度であり、逆変換可能電力の最大値は5.5MVA程度となる。
【0035】
電動機が力行運転の場合には、半導体電力変換装置1は順変換動作、半導体電力変換装置2は逆変換動作となる。図8から理解できることは、力行運転の場合には半導体電力変換装置1の順変換可能電力の最大値6MVAは、半導体電力変換装置2の逆変換可能電力の最大値5.5MVAを越えることができるということである。従来のように、例えば逆導通パワーデバイス9のみを用いて半導体電力変換装置1および2を構成した場合には、順変換可能電力の最大値は4.5MVAとなり、逆変換可能電力の最大値5.5MVAを超えることができない。
【0036】
従って、半導体電力変換装置1の順変換可能電力の最大値4.5MVAによって逆変換電力容量が抑えられる。たとえ半導体電力変換装置2の逆変換可能電力の最大値が5.5MVA程度あったとしても、その特性を十分に活かすことができない。つまり、可変速駆動可能な電動機の容量が低減されることになる。
【0037】
このように、同一パッケージに収納されてはいるが、自己消弧型半導体素子7とダイオード8の総面積に対する自己消弧型半導体素子7の占有率を、自己消弧型半導体素子10とダイオード11の総面積に対する自己消弧型半導体素子10の占有率を異ならせた逆導通型パワーデバイスを使用して、交流電源に接続されて逆変換電力容量が必要な半導体電力変換装置1には自己消弧型半導体素子7の占有率が低い逆導通型パワーデバイス6を適用し、電動機に接続されて逆変換電力容量が必要な半導体電力変換装置2には自己消弧型半導体素子10の占有率が高い逆導通型パワーデバイス9を適用することによって、より大きな電動機を駆動することができる。
【0038】
なお、電動機を駆動する場合には、回転速度を制動すると電動機に交流逆起電力が生じ、回生電力が半導体電力変換装置2に入力される。この回生電力は、通常、電動機の力行運転に必要な電力よりも小さい。従って、図8において半導体電力変換装置2の順変換可能電力の最大値4.5MVAが、半導体電力変換装置1の逆変換可能電力の最大値5MVAより小さいけれども実用上の問題は生じない。
【0039】
実施の形態2.
図9は図1に示した本実施の形態1に係る電力変換システムにおける半導体電力変換装置1の逆導通型パワーデバイスの自己消弧型半導体素子領域とダイオード領域との総占有面積に対する前記自己消弧型半導体素子領域の占有率と、他の半導体電力変換装置2の逆導通型パワーデバイスにおける前記自己消弧型半導体素子領域の占有率とを異ならせた電力変換システムの構成図である。
図9において、半導体電力変換装置1について、12は逆導通型パワーデバイス、13は自己消弧型半導体素子としてのGCT、14はダイオードであって、GCT13に逆並列にダイオード14が接続されている。半導体電力変換装置2について、15は逆導通型パワーデバイス、16は自己消弧型半導体素子としてのGCT、17はダイオードであって、GCT16に逆並列にダイオード17が接続されている。
【0040】
図10は逆導通型パワーデバイス12のパッケージ内部のウェーハを、図11は逆導通型パワーデバイス15のパッケージ内部のウェーハを示した図である。図において、18はゲート領域、19はGCT領域とダイオード領域との分離帯である。
逆導通型パワーデバイス12については、例えばGCT領域13を70%、ダイオード領域14を30%とし、逆導通型パワーデバイス15については、GCT領域16を60%、ダイオード領域17を40%としている。ウェーハの総面積を同一とすることによって、逆導通型パワーデバイス12と逆導通型パワーデバイス15を電極面積が等しいパッケージに収納することができる。
【0041】
IEGTの場合について前述したことから類推できるように、図10と図11に示す逆導通型パワーデバイス12,15は同一パッケージに収納されてはいるが、異なるスイッチング損失特性とオン電圧特性を示すことができる。このように異なる特性を持たせることによって、同じ電流を逆導通型パワーデバイス12と逆導通型パワーデバイス15に流した場合には、発生熱量を異ならせることができる。
【0042】
したがって、同一パッケージに収納されてはいるが、自己消弧型半導体素子13とダイオード14の総面積に対する自己消弧型半導体素子13の占有率を、自己消弧型半導体素子16とダイオード17の総面積に対する自己消弧型半導体素子16の占有率と異ならせた逆導通型パワーデバイスを適用して、交流電源に接続されて逆変換電力容量が必要な半導体電力変換装置1には自己消弧型半導体素子13の占有率が低い逆導通型パワーデバイス12を適用し、例えば電動機に接続されて逆変換電力容量が必要な半導体電力変換装置2には自己消弧型半導体素子16の占有率が高い逆導通型パワーデバイス15を適用することによって、より大きな電動機を駆動することができる。
【0043】
以上のように、上記実施の形態1および2では、図2,図3にゲート電圧駆動型の逆導通型パワーデバイスの一例としてIEGTを、また図10,図11にゲート電流駆動型の逆導通型パワーデバイスの一例としてGCTを示すことによって本発明を説明した。
また、説明の便宜上から具体的なIEGTチップやダイオードチップの個数やGCT領域やダイオード領域の面積などについて定量的数値を用いたが、本発明はこれら説明の中で用いた数値に限定されるものではない。
【0044】
例えば、スイッチング損失特性やオン電圧特性自体が異なれば、チップ数や面積などの変更が当然のことながら必要となる。また、電極の形状が円ではなく正方形などの別の形状であっても、同じ電極面積を持つパッケージに収められて、同一の電流を流した場合に発生熱量が異なる逆導通型パワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成することによって、本発明の目的を達成することができる。更に、モジュール型IGBTについても、複数のIGBTチップとダイオードチップを備えていることから、本発明を適用することには何ら問題がないし、同等の効果が得られることは言うまでもない。
【0045】
実施の形態3.
上記実施の形態1で述べたように、半導体電力変換装置1および2に適用するパワーデバイス6および9の許容接合温度を等しく設計することにより、半導体電力変換装置1および2に電極面積が等しいパッケージに収納されてはいるが、同一の電流を流した場合に発生熱量が異なる逆導通型パワーデバイスを使用した場合に、同じ冷却片(ヒートシンク)を用いることが可能となる。
【0046】
図12は本実施の形態3に係る電力変換システムの具体的な外観構成を示しており、図において、20は加圧用構造体、21は冷却片である。
逆導通型パワーデバイス6は冷却片21により冷却される。逆導通型パワーデバイス6は逆導通型パワーデバイス9と同じ電極面積を持つことから、それらは単純に置換することができる。全く同一の冷却片21を用いることができることから、例えば図1の半導体電力変換装置1,2を、順逆変換容量を異ならせても全く同じ部品を使うことができる共用可能な構造によって実現することができる。
【0047】
なお、図12においては、ゲート駆動回路、スナバ回路などの周辺回路は省略している。
【0048】
実施の形態4.
図1では直流コンデンサに2台の半導体電力変換装置1,2が並列接続された電力変換システムを示したが、更なる大容量化の要求に応えるためには、その並列接続数を増加することが考えられる。
図13には限流リアクトル22を介して2台の半導体電力変換装置1,2を並列に接続し、直流コンデンサ3には合計4台の半導体電力変換装置1,2が並列に接続された電力変換システムを示している。半導体電力変換装置1,2の並列接続数は必要な電力容量に応じて増減が可能である。このような場合においても、例えば実施の形態1または2において説明した本発明から得られる効果は同等である。
【0049】
実施の形態5.
図2,図3で示したように、本実施の形態1〜4における逆導通型パワーデバイスについて、現時点ではダイオードチップ7,10には、シリコンダイオードが用いられるのが一般的である。しかしながら、ダイオードチップ7,10を特にシリコンカーバイドダイオードを用いることによって、低損失化を図ることができる。このシリコンカーバイドダイオードの低損失特性を活かすことによって、ダイオードチップ数の低減が可能となる。つまり、自己消弧型半導体素子チップ7,10の総チップ数に対する占有率を、現状のシリコンダイオードを用いている場合よりも大きく異ならせることができる。
従って、より容量の大きな電動機を駆動することができるという本発明の効果をより顕著なものとすることができる。
【0050】
実施の形態6.
上記実施の形態1および実施の形態3では、半導体電力変換装置1,2を各相の出力端子4,5に直流電源の2レベルを出力できる2レベル電力変換装置を用いた。これは最も普及している回路構成を用いることによって発明の普遍性を示すという意図によるものである。つまり半導体電力変換装置1,2の回路構成は2レベル電力変換装置に限定される必要はなく、例えば図14に示す各相の出力端子4に直流電源の3レベルを出力できる3レベル電力変換装置にも適用できる。この場合には、各相に2つのクランプダイオード23が追加的に必要となり、直流コンデンサ3は分割されて3つのレベルの電位を形成する。
【0051】
また、2レベル電力変換装置であっても逆導通型パワーデバイスの直列接続が適用されたものなどにも広く適用することが可能である。即ち、本発明は半導体電力変換装置1、2の回路構成を特に限定するものでは決してない。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る電力変換システムによれば、各パワーデバイスは、自己消弧型半導体素子と前記自己消弧型半導体素子に逆並列接続されるダイオードとを構成要素として備え、前記各半導体電力変換装置は全て同一の回路構成を有し、各々の半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスは、他の半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスとは異なる特性を有する構成したので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となるとともに、回路構成を同一とすることにより電力変換システムの製品コストが低減できる。
【0053】
また、少なくとも電極面積が等しいパッケージに収納されてはいるが、同一の電流を流した場合に発生熱量が異なるパワーデバイスにより半導体電力変換装置を構成したので、同一のパッケージに収納されたパワーデバイスを適用しながら直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となるとともに、パワーデバイスのパッケージを同一とすることにより半導体電力変換装置の、ひいては電力変換システムの製品コストが低減できる。
【0054】
また、各半導体電力変換装置に用いられるパワーデバイスの構成要素である自己消弧型半導体素子と、前記自己消弧型半導体素子に逆並列接続されるダイオードとの占有面積を総占有面積とした場合の前記自己消弧型半導体素子の占有率を、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子の占有率と異ならせたことにより、スイッチング特性やオン電圧特性を異ならせるが同一パッケージに収められるパワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成したので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となるとともに、パワーデバイスのパッケージを同一とすることにより半導体電力変換装置の、ひいては電力変換システムの製品コストが低減できる。
【0055】
また、自己消弧型半導体素子の占有率が大きいパワーデバイスを用いて、順変換される電力が逆変換される電力よりも大きくなる半導体電力変換装置を構成するので、電力変換システムの駆動可能な負荷として、例えば、電動機を大容量化することができる。
【0056】
また、複数の自己消弧型半導体素子チップと複数のダイオードチップから構成されており、自己消弧型半導体素子チップの総チップ数に対する占有率を異ならせたパワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成したので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となる。また、チップ自体は同じ特性を有するものを適用することにより、半導体電力変換装置ひいては電力変換システムの製品コストを低減できる。
【0057】
また、同一半導体ウェーハ上に自己消弧型半導体素子領域とダイオード領域と自己消弧型半導体素子領域とダイオード領域との分離帯とゲート領域を形成し、自己消弧型半導体素子領域の総有効面積に対する占有率を異ならせたパワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成したので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせるごとができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となる。
【0058】
また、複数の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタチップまたは電子注入促進型トランジスタチップと複数のダイオードチップから構成されており、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタチップまたは電子注入促進型トランジスタチップの総チップ数に対する占有率を異ならせたパワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成したので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となる。また、チップ自体は同じ特性をもつものを適用することにより半導体電力変換装置の、ひいては電力変換システムの製品コストを低減できる。
【0059】
また、同一ウェーハ上に形成されるゲート転流型ターンオフサイリスタ領域とダイオード領域の総有効面積に対するゲート転流型ターンオフサイリスタ領域の占有率を異ならせたパワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成したので、直流コンデンサに接続される複数の半導体電力変換装置の順変換容量や逆変換容量を異ならせることができる。従って、様々な負荷に応じてより適切な半導体電力変換装置を選定可能となる。
【0060】
また、複数の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタチップまたは電子注入促進型トランジスタチップと複数のシリコンカーバイドダイオードチップから構成されたパワーデバイスを用いて半導体電力変換装置を構成したので、半導体電力変換装置を、ひいては電力変換システムを低損失化できる。
【0061】
また、半導体電力変換装置を構成する全てのパワーデバイスを同じ冷却片(ヒートシンク)によって冷却したので、同じ構成部品を用いて順変換容量や逆変換容量が異なる半導体電力変換装置を製造可能となる。従って、半導体電力変換装置の、ひいては電力変換システムの製品コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電力変換システムの回路図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る逆導通型パワーデバイスを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る逆導通型パワーデバイスを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る逆導通型パワーデバイスの特性を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る逆導通型パワーデバイスの特性を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る逆導通型パワーデバイスの特性を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る逆導通型パワーデバイスの特性を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る半導体電力変換装置の順逆変換電力容量を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る電力変換システムの回路図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る逆導通型パワーデバイスを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る逆導通型パワーデバイスを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る圧接構造体に組込んだスタック構造を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係る電力変換システムの回路図である。
【図14】本発明の実施の形態6に係る3レベル電力変換装置を用いた電力変換システムの回路図である。
【図15】従来の電力変換システムの回路図である。
【符号の説明】
1 半導体電力変換装置、2 半導体電力変換装置、3 直流コンデンサ、4出力端子、5 出力端子、6 逆導通型パワーデバイス、7 自己消弧型半導体素子、8 ダイオード、9 逆導通型パワーデバイス、10 自己消弧型半導体素子、11 ダイオード、12 逆導通型パワーデバイス、13 GCT領域、14 ダイオード領域、15 逆導通型パワーデバイス、16 GCT領域、17 ダイオード領域、18 ゲート領域、19 分離体、20 加圧用構造体、21 冷却片、22 限流リアクトル、23 クランプダイオード、24 単相コンバータ、25 3相コンバータ、26 直流コンデンサ、27 単相交流電源、28 誘導電動機。

Claims (10)

  1. 直流コンデンサと冷却片により冷却される複数のパワーデバイスから構成されて負荷に接続される出力端子を有する少なくとも複数の半導体電力変換装置を有し、前記直流コンデンサを介して前記複数の半導体電力変換装置が並列に接続される電力変換システムにおいて、
    前記各パワーデバイスは、自己消弧型半導体素子と前記自己消弧型半導体素子に逆並列接続されるダイオードとを構成要素として備え、
    前記各半導体電力変換装置は全て同一の回路構成を有し、前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスは、他の半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスと少なくとも電極面積が等しいパッケージに収納され、同一の電流を流した場合に発生熱量が異なる特性を有することを特徴とする電力変換システム。
  2. 請求項1に記載の電力変換システムにおいて、
    前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスの構成要素である自己消弧型半導体素子と、前記自己消弧型半導体素子に逆並列接続されるダイオードとの占有面積を総占有面積とした場合の前記自己消弧型半導体素子の占有率を、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子の占有率と異ならせたことを特徴とする電力変換システム。
  3. 請求項2に記載の電力変換システムにおいて、
    前記各半導体電力変換装置のうち、順変換する電力が逆変換する電力よりも大きい半導体電力変換装置に適用されるパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子の占有率が、逆変換する電力が順変換する電力よりも大きい半導体電力変換装置に適用されるパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子の占有率に比べて小さくしたことを特徴とする電力変換システム。
  4. 請求項2に記載の電力変換システムにおいて、
    前記各半導体電力変換装置のうち、前記自己消弧型半導体素子の占有率が小さいパワーデバイスから構成される半導体電力変換装置は交流電源に接続し、
    前記自己消弧型半導体素子の占有率が大きいパワーデバイスから構成される半導体電力変換装置は電動機に接続したことを特徴とする電力変換システム。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載の電力変換システムにおいて、
    前記各パワーデバイスは、複数の自己消弧型半導体素子チップと複数のダイオードチップとを構成要素とした総チップ数が同一なものとし、
    前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子チップと前記ダイオードチップとの総チップ数に対する前記自己消弧型半導体素子チップ数の占有率を、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子チップ数の占有率と異ならせたことを特徴とする電力変換システム。
  6. 請求項2ないし4のいずれかに記載の電力変換システムにおいて、
    前記各パワーデバイスは、同一面積を有する半導体ウェーハ上に自己消弧型半導体素子領域と、ダイオード領域と、前記自己消弧型半導体素子領域と前記ダイオード領域とを分離する分離帯と、ゲート領域とを有しており、
    前記直流コンデンサを介して接続される各半導体電力変換装置のうち少なくとも1つの半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスの前記自己消弧型半導体素子領域と前記ダイオード領域との総占有面積に対する前記自己消弧型半導体素子領域の占有率と、他の半導体電力変換装置における前記自己消弧型半導体素子領域の占有率とを異ならせたことを特徴とする電力変換システム。
  7. 請求項5に記載の半導体電力変換装置において、
    前記パワーデバイスの自己消弧型半導体素子チップは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、または電子注入促進型トランジスタとしたことを特徴とする電力変換システム。
  8. 請求項6に記載の電力変換システムにおいて、
    前記パワーデバイスの自己消弧型半導体素子領域は、ゲート転流型ターンオフサイリスタとしたことを特徴とする電力変換システム。
  9. 請求項5に記載の電力変換システムにおいて、
    前記パワーデバイスのダイオードチップは、シリコンカーバイトダイオードチップとしたことを特徴とする電力変換システム。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電力変換システムにおいて、
    前記少なくとも複数の半導体電力変換装置を構成するパワーデバイスは、少なくとも同一外形を有する冷却片により冷却されることを特徴とする電力変換システム。
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