JP3621165B2 - キャビン付車輌の空調機構 - Google Patents

キャビン付車輌の空調機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビン付車輌、主にキャビン付トラクタの空調機構で、キャビン内気及び外気を選択的に吸入可能とした構成のものにおける吸入ダクト関連構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャビン付車輌、例えばキャビン付トラクタにおいては、キャビン天井部に空調装置を導入し、外気を該天井部より導入可能とした構成のものと、ボンネット内に空調装置を配設し、該空調装置には、キャビン内気をボンネット内に取り込み、再び空調装置に通して循環させるとともに、外気を取り入れ可能とした技術とが公知となっており、後者のものとしては、特開平7−47832号公報、或いは米国特許第4467706号公報に開示されている。
【0003】
前者公報には、トラクタのボンネット内に空調装置内設用の室を設け、該室に対して、キャビン内気導入用のダクトと外気導入用のダクトを連結し、それぞれのダクトに開閉切換可能なシャッタを設けて、該室内に取り入れたキャビン内気または外気を、該室内に内設した空調装置のブロワに吸入可能となっている。後者公報においては、外気及びキャビン内気導入用にそれぞれ別個のブロワを設け、空調装置における両ブロワの下手側にエバポレータを配設して、両ブロワからの空気を空調し、それぞれのブロワからエバポレータに取り込まれて吐出される空気を独立して取り込めるように、外気用の吐出ダクトとキャビン内気用の吐出ダクトが、該エバポレータの下手側に並設されていて、それぞれの吐出ダクト入口に開閉可能なシャッタが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
キャビン天井部に空調装置を配設すると、外気は高所から導入されるので、空気が比較的清浄であるが、キャビンの居住空間を狭くするという難点がある。ボンネット内に内設すれば、キャビン内空間が広くなるという利点がある。しかし外気導入の点で不利(低所より外気を導入するので、空気が汚れている。)であるので、ボンネット内設型では、キャビン内気を循環して空調する型式が主流である。
しかし、キャビン内気循環のみであると、ボンネット内に比べてキャビン内が負圧となることに伴い、空調ダクトから埃をキャビン内に吸い寄せてしまうという不具合がある。また、乗り始め等でキャビン内の空気が外気より暑くなっている場合には、外気を取り入れる方が冷房効果が高い。そこで、キャビン内が埃や煙草の煙等で汚れた場合には外気を空調用空気として取り入れ、キャビン内を与圧して、埃等の侵入を防ぐようにし、また、冷房能力を向上させるために、前記公報のように外気も取り入れ可能としているのである。
【0005】
しかし、前記の公報開示の技術については、ブロワを二個配設している点でコスト高、また、設置スペースの制限という問題がある。前者公報開示の技術は、一個のブロワに対してキャビン内気と外気を導入する構成となっているが、ブロワの導入空気は、前記室内空気である。
従って、キャビン内気と外気との両方を取り入れたい場合に、各ダクトのシャッタを両方とも開いた場合には、該室内では、キャビン内気と外気とが混じり合う状態となる。この場合、外気吸入ダクトにおいては、汚れの多い外気を清浄化すべく、比較的抵抗の高いフィルタを配設しているので、外気の導入圧が低く、該室内には、圧力の高いキャビン内気が多く導入され、外気の室内への導入量は、シャッタの開放度に見合った導入量よりも少なくなってしまう。
従って、ブロワ吸入側において、キャビン内気と外気とが独立して導入され、外気の導入がキャビン内気の導入に阻害されないようにすることが望ましい。
また、該公報開示の技術の場合、シャッタが、キャビン内気吸入ダクト用と外気吸入ダクト用に二個用意しなければならず、更に、両シャッタを連動させる構成が必要なので、コスト高の上に、組立構成が難しくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上のような課題を解決するために次のような手段を用いるものである。
請求項1においては、キャビン付車輌の空調機構において、キャビンC内に配設したダクトに空調用空気を吹き出すべく、キャビンC外のボンネットB内に、空調ユニットAと吸入ダクト1aを配置し、該空調ユニットAはブロワBLとエバポレータEVを前後に連続状に一体化して構成し、該空調ユニットAの下方に、ブロワBLの入口部に連通する吸入ダクト1aを配置し、該吸入ダクト1aの前端は外気を吸入する外気吸入口ダクト9に、後端はキャビン内気を吸入するキャビン内気吸入口ダクト17に連結し、前記外気吸入口ダクト9と吸入ダクト1aとの連結部分において、前方側が高い段差部1cを設けたものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1記載のキャビン付車輌の空調機構において、外気吸入口ダクト9側の終端部を仕切るシャッタ3を配設し、該シャッタ3は、該ブロワBLの入口にキャビン内気のみを導入する状態と、キャビン内気と外気を導入する状態とに切り換えられるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1はキャビン付トラクタの全体側面図、
図2は同じく平面図、
図3は同じく正面図、
図4は空調機構を主に示すボンネットBの内部側面図、
図5は同じく平面図、
図6は同じく後面図、
図7はブロワBL入口部における吸入ダクト1a内部のシャッタ3の構成を示す側面図。
【0009】
図8は同じく平面図、
図9はブロワBL下方に取り付ける遮閉板2を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、
図10は外気吸入口を形成するボンネットBの内部正面図、
図11は内気フィルタ13の取付部分の側面図、
図12は同じく後面図、
図13は吐出ダクト19・20とデフロスタ22の配設構造を示すキャビンC内のダッシュボードDB部分の平面図、
図14は下方吐出ダクト20及びそれより分岐するジャバラホース21の正面図である。
【0010】
キャビン付トラクタの全体構成を図1乃至図3より説明する。
前輪FW・後輪RWを懸架するシャシCH上にて、該シャシCH上には、前部にエンジンEを内設するボンネットBを、後部にキャビンCを搭載しており、該キャビンC内前部において、該ボンネットBの後端部にダッシュボードDBが形成されていて、その中に、図4や図13のように、後記の吐出ダクト19・20が内設されているものである。また、ボンネットBの上部には、上下回動可能なボンネットカバーBaが取り付けてあり、キャビンCの前面においては、フロントガラスFGが嵌合されている。
【0011】
図4乃至図6より空調機構の全体構成を説明する。空調装置、即ち空調ユニットAはブロワBLとエバポレータEVを連続状に一体化して構成されており、ボンネットB内のエンジンEの上方に配設されている。空調ユニットAの上方は、ボンネットカバーBaで被覆されていて、該ボンネットカバーBaは、上方回動して内部開放可能となっており、容易に空調ユニットAのメンテナンス作業が施せるようになっている。エンジンEの前方にはラジエータRが配設されていて、更にその前方には冷媒タンクCTと冷媒コンプレッサCCが配設されており、冷媒管CPが冷媒コンプレッサCCより空調ユニットAのエバポレータEVに配管されている。
【0012】
空調機構のダクト構造について説明する。まず、吐出側においては、エバポレータEV下手側に吐出ダクト18が延設されて、後記の後部遮閉板16を介してダッシュボードDB内に嵌入され、該ダッシュボードDB内にて上方吐出ダクト19と、左右の下方吐出ダクト20・20とに分岐していて、キャビンC室内に空調済み空気を吐出するようになっている。吐出空気は、図4中白抜き矢印にて示している。
【0013】
該上方吐出ダクト19からの通風は、図4、図13のように、ダッシュボードDB上部より運転者の顔方向に吹き出され、左右下方吐出ダクト20・20からの通風は、ダッシュボードDB下方より運転者の足元に向けて吹き出される。更に、各下方吐出ダクト20・20の途中部から外側方に、図13及び図14のように、空気取出用のジャバラホース21が延設されていて、少なくとも一つのジャバラホース21を、キャビンCのフロントガラスFGに取り付けたデフロスタ22に連結しており、空調済み空気を該デフロスタ22から吹き出させて、フロントガラスFGの除霜及び除霧を行えるようにしている。
【0014】
一方、ブロワBLへの吸入ダクト1aは、空調ユニットAの直下方(エンジンEの直上方)に配設されており、前方が外気吸入用、後方がキャビン内気吸入用として形成されていて、ブロワBLの下面に形成されたブロワ入口部に、外気及びキャビン内気が導入されるようになっている。このブロワBLにおいて、外気及びキャビン内気は、シャッタ3にて隔離されるようになっている。
【0015】
ここで、吸入ダクト1aの構成について説明する。吸入ダクト1aを形成するのは、空調ケース1である。空調ケース1の上部は、図6の如く、正面視(後面視)凹状に、空調ユニットAの底面の受け皿となる空調ユニット受け部1bを形成している。なお、その底面部には、後記の如く該空調ユニット受け部1bの底面に凹設して構成した吸入ダクト1aの上端縁部分に沿って、シール材7を貼設しており、空調ユニットAの底面と該空調ユニット受け部1bとの間に該シール材7が介在し、後記吸入ダクト1aを流通する空気と、該空調ユニット受け部1aにて形成される室内空気とが隔絶されるようになっいる。該シール材7は、空調ユニットAの防振支持部材も兼用している。こうして、該空調ユニット受け部1bにて空調ユニットAを内設する室(以後、「空調ユニット室」とする。)の底面及び側面が形成され、上方は、シール材8を貼設したボンネットカバーBaにて被覆されて、完全密閉され、断熱効果の高い空調ユニット室となっているのである。
【0016】
更に、該空調ユニット受け部1bの底面中央付近にて、前後長で、横幅を該空調ユニットAよりも狭く、下方に凹設して、吸入ダクト1aの底面及び両側面を形成している。該吸入ダクト1aの上方は、該空調ユニット受け部1bにて支持される空調ユニットAの底面が被覆することとなる。なお、空調ケース1の外面には、断熱材6を貼設し、更にその外側にアルミ箔を貼設して、下方のエンジンEからの余熱を断熱する構造としており、また、該空調ユニット受け部1b等にて形成される空調ユニット室に配設された空調ユニットAは、エンジンEに対して、吸入ダクト1aを隔てて配設されることとなるので、該空調ユニットAに対する断熱効果は更に高くなる。
【0017】
該空調ケース1の後端部は、後部遮閉板16に連結されていて、該後部遮閉板16を介して、該吸入ダクト1a後端がキャビン内気吸入口ダクト17に連接され、該キャビン内気吸入口ダクト17の後端開口部がダッシュボードDBに配されていて、キャビン内気を取り入れるようになっている。吸入ダクト1aにおいて、エバポレータEVの下方部分は、該キャビン内気吸入口ダクト17を介して導入されるキャビン内気の吸入ダクト部分となっている。キャビン内気の流れは図4中、太線矢印にて示している。
【0018】
一方、該空調ケース1の前部においては、ブロワBLの前方部分における空調ユニット受け部1bの底面部に、前方側が高い段差部1cが形成されている。この段差部1cの下方における吸入ダクト1aは、前方からの外気吸入ダクト部分となっており、その前端部が開口していて、ゴム材よりなる外気吸入口ダクト9に連接されている。該外気吸入口ダクト9の前端は、図4及び図5の如くラジエータRの上部を被覆するように配設されたシールケース11内に内嵌されている外気用フィルタ10に連接されていて、その前方が外気取入口を形成している。外気の流れは、図4中、細線矢印にて示している。
【0019】
該シールケース11は箱状になっていて、その前端部が、図10に示すような垂直面の前端遮閉板部11aとなっていて、その後面に該外気フィルタ10の前端部を当接しており、該外気フィルタ10を該シールケース11より容易に脱着できるようになっている。なお、該外気フィルタ10は不織布より構成されていて、水洗い可能となっている。そして、該前端遮閉板部11aには、外気吸入口11b・11b・11bを穿設しており、各外気吸入口11bより外気を取り込むものである。なお、該シールケース11の下端部とラジエータRの上端部との間には、図10のように、シール材12が介設されていて、ラジエータRの前方とエンジンルームとの間の熱伝導を遮断する。
【0020】
空調ケース1内おけるブロワBLの前方の段差部1cにおいては、吸入ダクト1aの上方部が開口された状態となっていて、空調ユニット室内と吸入ダクト1a内とが連通した状態となっている。そこで、図9のような構成の遮閉板2を該空調ケース1の空調ユニット受け部1b底面に配設し、該吸入ダクト1aの上端開口部を遮閉している。該遮閉板2の前部は、図5のように、段差部1cに沿うように段差部2aが形成されていて、後部は、ブロワBLの下端入口部を内嵌するように、ブロワ孔2bが穿設されている。こうして、吸入ダクト1a内とその上の空調ユニット受け部1bにて形成される空調ユニット室とは完全に隔絶され、吸入ダクト1a内の空気は、該遮閉板2のブロワ孔2bに内嵌されたブロワBLの入口部分を介してブロワBL内に吸入されるのみとなる。
【0021】
該段差部1cは、外気吸入ダクト部の天井部分を形成しており、前記外気用フィルタ10を通ってもなお残留する外気中の埃が、該段差部1cに当たって、この部分に付着する。ブロワBL入口部の下方には、こうして段差部1cにて埃が除去された状態の外気が到達することとなり、ブロワ吸気の清浄化を図ることができる。
【0022】
吸入ダクト1におけるキャビン内気吸入部分に話を戻し、内気フィルタ13について説明する。内気フィルタ13は、図11及び図12の如きスクリーン形状である。一方、該吸入ダクト1aの底面に、横方向の下部レール15を固設し、その上方において、該空調ユニット受け部1bに架設して、該吸入ダクト1aの上端開口部より垂下するようにして、横方向の上部レール14を配設している。該内気フィルタ13は、上部レール14及び下部レール15にて上下を摺動可能に挟持されるものであり、更に、該吸入ダクト1aにおいて、該上部レール14及び下部レール15の片端部分にて上下方向にスリット1dを設け、該内気フィルタ13を抜き差し自在としている。内気フィルタ13の交換時には、ボンネットBのサイド部分を開放し、吸入ダクト1a内に内嵌している内気フィルタ13を該スリット1dより抜くものである。
【0023】
ブロワBLの入口部分の吸入ダクト1aの内部構成について図7及び図8より説明する。なお、図7において、ブロワ吸気におけるキャビン内気を白抜き矢印で、外気を斜線矢印で、ブロワ吐出空気を黒太線矢印で示している。
【0024】
該吸入ダクト1aの底面部にヒンジ3a・3aを介設して、前後回動可能にシャッタ3を配設しており、該シャッタ3は、リンク4を介して、シャッタ駆動用モータ5のモータ軸に固設された円板5aの円周部の一部と枢結されており、モータ駆動にて円板5aを回転して、リンク4の前後位置を移動させて、前後回動駆動される。
【0025】
遮閉板2の、ブロワ入口部分における吸入ダクト1aの天井部分において、図9にも示すように、前部には前部ストッパ2cを、後部には後部ストッパ2d・2dを垂設し、シャッタ3は、前部ストッパ2cに当接した状態と、後部ストッパ2d・2dに当接した状態とに切り換えられるように設定されている。該前部ストッパ2cの垂設位置は、ブロワBLの入口部の前端近傍であって、該前部ストッパ2cに該シャッタ3が当接した図8中X状態においては、ブロワBL入口部全面が、吸入ダクト1a後方に形成したキャビン内気吸入ダクト部分に連通することとなり、吸入ダクト1a前方より導入された外気は、該シャッタ3にて遮閉されて、ブロワBL入口には吸入されない。即ち、この状態は、キャビン内気のみを空調装置に循環させるよう設定した状態である。なお、図7中白抜き矢印W1は、シャッタ3がX状態の時のみに起こるキャビン内気の流れを示す。
【0026】
一方、後部ストッパ2d・2dは、ブロワBL入口中心部よりやや前方位置であって、該後部ストッパ2d・2dにシャッタ3を当接させた図7中Y状態においては、ブロワ入口の該シャッタ3より後方は、キャビン内気の吸入口、前方は外気吸入口となり、それぞれの吸入口面積は、例えばキャビン内気吸入口が7で外気吸入口面積が3というような割合となっている。この時にブロワBL入口部に向けて流れる外気の流れを、図7中、斜線矢印W2にて示している。
【0027】
そして、前記のように、ブロワBL入口部の中心部(図7中、ブロワ中心線をCLとしている。)が、シャッタ3より後方、即ち、キャビン内気吸入口部分に対峙しており、該中心部は、最も吸引力が強く、従って、キャビン内気を速い速度で吸入する。この部分よりもやや前方部分より吸入される外気は、「発明が解決しようとする課題」でも述べたように、抵抗の強い外気フィルタ10を通ることにより、キャビン内気よりも低圧であるが、本実施例のようにシャッタ3を位置させることで、キャビン内気がブロワBLの中心部分にて速やかに吸入されるため、その前方にて吸入される外気を押し出して、ブロワBLにおける外気吸入を妨げることがない。従って、外気の円滑な吸入ができ、外気吸入の目的であるキャビン内の与圧化、及び冷房能力の向上を良好に得られる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、キャビン付車輌における空調機構の吸入ダクトに関して、以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
即ち、請求項1記載の構成において、一個のブロワにキャビン内気と外気の両方を吸入可能としており、キャビン内気用と外気用に別個にブロワを設ける必要がなく、コスト高を抑えられる。
そして、従来のような空調装置を内設した室内に対してキャビン内気と外気とを取り込み、該室内の混合気をブロワ入口に吸入する方法ではなく、該ブロワ入口にキャビン内気吸入用ダクトと外気吸入用ダクトを直接連結しているので、後記の請求項2記載の構成と相まって、キャビン内気と外気とを独立的にブロワに吸入できる。
また、キャビン内気に比べて低圧の外気がキャビン内気にてブロワへの導入を阻害されるという不具合を解消し、設定した分の外気を良好に吸入できて、外気導入によるキャビン内の与圧を実現でき、空調吐出空気内に混じってのキャビン内への埃の侵入を防止するのに貢献するとともに、外気温度によって、空調能力を高めることができるのである。
【0029】
また、外気吸入用ダクトに段差部を設けることにより、フィルタを通してなお除去できない外気中の塵埃が、該段差部に当たって、この部分に付着するので、該段差部にて除去でき、ブロワ吸入前に更に外気の清浄化を図ることができて、キャビン内への埃の侵入抑制効果を高めるとともに、空調装置の耐久性も向上させるのである。
【0030】
そして、請求項2の如く構成することにより、ブロワ内にキャビン内気と外気との両方を吸入する際において、ブロワ入口にキャビン内気と外気とが、シャッタによって確実に隔絶された状態で吸入され、前記の外気導入による効果を一層確実なものとしているのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャビン付トラクタの全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】空調機構を主に示すボンネットBの内部側面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】同じく後面図である。
【図7】ブロワBL入口部における吸入ダクト1a内部のシャッタ3の構成を示す側面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】ブロワBL下方に取り付ける遮閉板2を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図10】外気吸入口を形成するボンネットBの内部正面図である。
【図11】内気フィルタ13の取付部分の側面図である。
【図12】同じく後面図である。
【図13】吐出ダクト19・20とデフロスタ22の配設構造を示すキャビンC内のダッシュボードDB部分の平面図である。
【図14】下方吐出ダクト20及びそれより分岐するジャバラホース21の正面図である。
【符号の説明】
A 空調ユニット
B ボンネット
C キャビン
BL ブロワ
EV エバポレータ
1 空調ケース
1a 吸入ダクト
1b 空調ユニット受け部
1c 段差部
2 遮閉板
2a 段差部
2b ブロワ孔
2c 前部ストッパ
2d 後部ストッパ
3 シャッタ
4 リンク
5 シャッタ駆動用モータ

Claims (2)

  1. キャビン付車輌の空調機構において、キャビンC内に配設したダクトに空調用空気を吹き出すべく、キャビンC外のボンネットB内に、空調ユニットAと吸入ダクト1aを配置し、該空調ユニットAはブロワBLとエバポレータEVを前後に連続状に一体化して構成し、該空調ユニットAの下方に、ブロワBLの入口部に連通する吸入ダクト1aを配置し、該吸入ダクト1aの前端は外気を吸入する外気吸入口ダクト9に、後端はキャビン内気を吸入するキャビン内気吸入口ダクト17に連結し、前記外気吸入口ダクト9と吸入ダクト1aとの連結部分において、前方側が高い段差部1cを設けたことを特徴とするキャビン付車輌の空調機構。
  2. 請求項1記載のキャビン付車輌の空調機構において、外気吸入口ダクト9側の終端部を仕切るシャッタ3を配設し、該シャッタ3は、該ブロワBLの入口にキャビン内気のみを導入する状態と、キャビン内気と外気を導入する状態とに切り換えられることを特徴とするキャビン付車輌の空調機構。
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