JP3621131B2 - 半導体材料の製造法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は半導体材料の製造法に関し、さらに詳しくは、特定な金属あるいは金属化合物又はこれと特定なシリル化合物あるいは特定な金属(重)水素化物との混合物を触媒として、ヒドロシランモノマーを、脱水素縮合させ、得られた縮合物を熱分解して半導体材料を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アモルファスシリコンや化合物半導体などの薄膜は、低分子量の原料ガスを高真空下で熱分解あるいは化学反応させて基板上に堆積させる気相成長法によって製造されてきた。しかし、この方法は大型の真空装置が必要であること、および膜の堆積速度に制約があることなどの理由で、膜を大面積化するには非常にコスト高となる問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の方法に比べて、より短時間でより安価に半導体材料を製造する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の様な状況に鑑みて鋭意検討した結果、特定な金属あるいは金属化合物、又はこれと特定なシリル化合物あるいは特定な金属(重)水素化物との混合物を触媒に用いてヒドロシランモノマーを脱水素縮合し、得られた縮合物を熱分解すると、より短時間でより安価に半導体材料が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、
下記の化7で示されるヒドロモノシラン、化8で示されるヒドロジシラン及び化9で示されるヒドロシランからなる群から選ばれる1種もしくは2種以上のヒドロシラン類を、
(a)周期律表第3B族、第4B族及び第8族から選ばれる少なくとも1種の金属又は金属化合物、
(b)上記(a)と下記の化11で示されるシリル化合物との混合物、及び
(c)上記(a)と下記の化12で示される金属(重)水素化物との混合物
からなる群から選ばれる触媒の存在下に脱水素縮合し、得られた縮合物を熱分解することからなる半導体材料の製造法が提供される。
【化7】
(式中、R1及びR2は同一又は互いに異なり、水素、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、ハロゲン化アラルキル基、炭素数6〜12のアリ−ル基から選ばれる。)
【化8】
(式中、R6〜R10はそれぞれ同一又は互いに異なり、水素、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、ハロゲン化アラルキル基、炭素数6〜12のアリ−ル基から選ばれる。但し、R6〜R10のいずれか一つは必ず水素である。)
【化9】
(式中、R11〜R17はそれぞれ同一又は互いに異なり、水素、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、ハロゲン化アラルキル基、炭素数6〜12のアリ−ル基又は下記の化10で示されるシリル基から選ばれる。但し、R11〜R17のいずれか一つは必ず水素である。)
【化10】
(式中、R3〜R5はそれぞれ同一又は互いに異なり、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜10のアリ−ル基から選ばれる。)
【化11】
(式中、R18〜R 20はそれぞれ同一又は互いに異なり、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、炭素数6〜12のアリ−ル基又は上記化10で示されるシリル基から選ばれ、AはLi、Na又はKである。)
【化12】
(式中、A’はLi、Na、K、Ca、Al、R21 (3−n)Al、LiAl、LiAlR22 (4−n)、NaAlR22 (4−n)、B、R21 (3−n)B、LiB、LiBR22、NaB、KB又はR23Bを表し、R21は炭素数1〜5のアルキル基、R22は炭素数1〜8のアルキル基又はアルコキシ基、R23は水素あるいは炭素数1〜4のアルキル基を有する第4級アンモニウムであり、Xは水素又は重水素であり、nは1〜4の整数である。但し、nが1〜3である場合、個々のR21、R22及びR23はそれぞれ異種であって差し支えない。)
【0005】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
原料モノマーには、化7で示されるヒドロモノシラン、化8で示されるヒドロジシラン及び化9で示されるヒドロシランからなる群から選ばれるモノマーの1種もしくは2種以上が使用される。
ヒドロモノシランとしては、化7で示されるモノマーが何れも使用可能であるが、化7において、R1 およびR2 は、前述のとおり、互いに同一でも異なっても良く、水素、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、ハロゲン化アラルキル基、炭素数6〜12のアリール基である。アルキル基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜8のものが望ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる。シクロアルキル基としては、炭素数3〜12、好ましくは5〜6が望ましく、例えば、シクロペンチル基、シクロヒキシル基等が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜8のものが望ましく、ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、好ましくはフッ素であり、また、基本骨格であるアルキル基におけるハロゲンの置換数は、1〜12、好ましくは1〜6であり、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基が特に好適である。アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基等が挙げられる。ハロゲン化アラルキル基としては、トリフルオロベンジル基等が挙げられる。なかでも、シラン、メチルシラン、エチルシラン、n−プロピルシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)シラン、n−ブチルシラン、t−ブチルシラン、(1−メチルプロピル)シラン、(2−メチルプロピル)シラン、n−ヘキシルシラン、シクロヘキシルシラン、n−ヘプチルシラン、n−オクチルシラン、n−ノニルシラン、n−デシルシラン、n−ドデシルシラン、フェニルシラン、p−トリルシラン、メシチルシラン、ベンジルシラン、フェネチルシラン、(トリメチルシリルメチル)シラン、ジメチルシラン、ジエチルシラン、ジ−n−プロピルシラン、ジ−n−ブチルシラン、ジ−n−ヘキシルシラン、ジ−n−オクチルシラン、ジフェニルシラン、ジベンジルシラン、ジフェネチルシラン、メチルフェニルシラン、p−トリルメチルシラン、ベンジルメチルシラン、メチルフェネチルシラン等が好ましい。
【0006】
このほか、ビス(3,3,3−トリフルオロプロピル)シラン、ジ−n−ブチルシラン、ジ−t−ブチルシラン、ジ(1−メチルプロピル)シラン、ジ(2−メチルプロピル)シラン、ジペンチルシラン、ジシクロヘキシルシラン、ジ−n−ヘプチルシラン、ジ−n−ノニルシラン、ジ−n−デシルシラン、ジ−n−ドデシルシラン、ジ−p−トリルシラン、ジメチルシラン、ビス(トリメチルシリルメチル)シラン、エチルメチルシラン、メチル−n−プロピルシラン、メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シラン、メチル−i−プロピルシラン、n−ブチルメチルシラン、t−ブチルメチルシラン、メチル(1−メチルプロピル)シラン、メチル(2−メチルプロピル)シラン、アミルメチルシラン、n−ヘキシルメチルシラン、シクロヘキシルメチルシラン、n−ヘプチルメチルシラン、メチル−n−オクチルシラン、メチル−n−ノニルシラン、n−デシルメチルシラン、n−ドデシルメチルシラン、メチルメシチルシラン、(p−メチルフェネチル)シラン、エチルフェニルシラン、t−ブチルフェニルシラン等もヒドロモノシランモノマーとして使用できる。
【0007】
ヒドロジシランとしては、化8で示されるモノマーが何れも使用可能であって、化8におけるR6 〜R10は前述の通りであるが、その具体的な基は前記7と各々同様なものを意味する。なかでも、ジシラン、メチルジシラン、エチルジシラン、n−プロピルジシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)ジシラン、n−ブチルジシラン、t−ブチルジシラン、(1−メチルプロピル)ジシラン、(2−メチルプロピル)ジシラン、ペチルジシラン、n−ヘキシルジシラン、シクロヘキシルジシラン、n−ヘプチルジシラン、n−オクチルジシラン、n−ノニルジシラン、n−デシルジシラン、n−ドデシルジシラン、フェニルジシラン、p−トリルジシラン、メシチルジシラン、メチル(トリメチルシリルメチル)シラン、ベンジルジシラン、フェネチルジシラン、1,1−ジメチルジシラン、1,1−ジエチルジシラン、1,1−ジ−n−プロピルシラン、1,1−ジ−n−ブチルジシラン、1,1−ジ−n−アミルジシラン、1,1−ジ−n−ヘキシルジシラン、1,1−ジシクロヘキシルジシラン、1,1−ジフェニルジシラン、1,1−ジメシチルジシラン、1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジエチルジシラン、1,2−ジ−n−プロピルジシラン、1,2−ジ−n−ブチルジシラン、1,2−ジ−n−アミルジシラン、1,2−ジ−n−ヘキシルジシラン、1,2−ジシクロヘキシルジシラン、1,2−ジフェニルジシラン、1,2−ジメシチルジシランなどが好ましい。
【0008】
このほか、本発明で使用できるヒドロジシランモノマーとしては、1−エチル−1−メチルジシラン、1−メチル−1−n−プロピルジシラン、1−メチル−1−i−プロピルジシラン、1−n−ブチル−1−メチルジシラン、1−t−ブチル−1−メチルジシラン、1−n−ヘキシル−1−メチルジシラン、1−シクロヘキシル−1−メチルジシラン、1−n−ヘプチル−1−メチルジシラン、1−メチル−1−n−オクチルジシラン、1−n−デシル−1−メチルジシラン、1−メチル−1−フェニルジシラン、1−(p−メチルフェネチル)−1−メチルジシラン、1−メチル−1−(β−フェネチル)ジシラン、1−p−トリル−1−メチルジシラン、1−フェニル−1−エチルジシラン、1−t−ブチル−1−フェニルジシラン、1−エチル−2−メチルジシラン、1−メチル−2−n−プロピルジシラン、1−メチル−2−i−プロピルジシラン、1−n−ブチル−2−メチルジシラン、1−t−ブチル−2−メチルジシラン、1−n−ヘキシル−2−メチルジシラン、1−シクロヘキシル−2−メチルジシラン、1−n−ヘプチル−2−メチルジシラン、1−メチル−2−n−オクチルジシラン、1−n−デシル−2−メチルジシラン、1−メチル−2−フェニルジシラン、1−(p−メチルフェネチル)−2−メチルジシラン、1−メチル−2−(β−フェネチル)ジシラン、1−p−トリル−2−メチルジシラン、1−フェニル−2−エチルジシラン、1−t−ブチル−2−フェニルジシラン、トリメチルシリルシラン、トリフェニルシリルシラン、(t−ブチルジメチルシリル)シラン、1,1,2−トリメチルジシラン、1,1,2−トリエチルジシラン、1,1,2−トリ−n−プロピルジシラン、1,1,2−トリ−n−ブチルジシラン、1,1,2−トリ−n−アミルジシラン、1,1,2−トリ−n−ヘキシルジシラン、1,1,2−トリシクロヘキシルジシラン、1,1,2−トリフェニルジシラン、1,1,2−トリメシチルジシラン、1,1−ジエチル−2−メチルジシラン、1,1−ジメチル−2−n−プロピルジシラン、1,1−ジメチル−2−i−プロピルジシラン、1,1−ジ−n−ブチル−2−メチルジシラン、1,1−ジ−t−ブチル−2−メチルジシラン、1,1−ジ−n−ヘキシル−2−メチルジシラン、1,1−ジシクロヘキシル−2−メチルジシラン、1,1−ジ−n−ヘプチル−2−メチルジシラン、1,1−ジメチル−2−n−オクチルジシラン、1,1−ジ−n−デシル−2−メチルジシラン、1,1−ジメチル−2−フェニルジシラン、1,1−ジ−(p−メチルフェネチル)−2−メチルジシラン、1,1−ジメチル−2−(β−フェネチル)ジシラン、1,1−ジ−p−トリル−2−メチルジシラン、1,1−ジフェニル−2−エチルジシラン、1,1−ジ−t−ブチル−2−フェニルジシラン、1−エチル−2,2−ジメチルジシラン、1−メチル−2,2−ジ−n−プロピルジシラン、1−メチル−2,2−ジ−i−プロピルジシラン、1−n−ブチル−2,2−ジメチルジシラン、1−t−ブチル−2,2−ジメチルジシラン、1−n−ヘキシル−2,2−ジメチルジシラン、1−シクロヘキシル−2,2−ジメチルジシラン、1−n−ヘプチル−2,2−ジメチルジシラン、1−メチル−2,2−ジ−n−オクチルジシラン、1−n−デシル−2,2−ジメチルジシラン、1−メチル−2,2−ジフェニルジシラン、1−(p−メチルフェネチル)−2,2−ジメチルジシラン、1−メチル−2,2−ジ(β−フェネチル)ジシラン、1−p−トリル−2,2−ジメチルジシラン、1−フェニル−2,2−ジエチルジシラン、1−t−ブチル−2,2−ジフェニルジシラン、1,1,1,2−テトラメチルジシラン、1,1,1,2−テトラエチルジシラン、1,1,1,2−テトラ−n−プロピルジシラン、1,1,1,2−テトラ−n−ブチルジシラン、1,1,1,2−テトラ−n−アミルジシラン、1,1,1,2−テトラ−n−ヘキシルジシラン、1,1,1,2−テトラシクロヘキシルジシラン、1,1,1,2−テトラフェニルジシラン、1,1,1,2−テトラメチルジシラン、1,1,2,2−テトラメチルジシラン、1,1,2,2−テトラエチルジシラン、1,1,2,2−テトラ−n−プロピルジシラン、1,1,2,2−テトラ−n−ブチルジシラン、1,1,2,2−テトラ−n−アミルジシラン、1,1,2,2−テトラ−n−ヘキシルジシラン、1,1,2,2−テトラシクロヘキシルジシラン、1,1,2,2−テトラフェニルジシラン、1,1,2,2−テトラメシチルジシラン、1,1,1−トリエチル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリメチル−2−n−プロピルジシラン、1,1,1−トリメチル−2−i−プロピルジシラン、1,1,1−トリ−n−ブチル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリ−t−ブチル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリ−n−ヘキシル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリシクロヘキシル−2−メチルジシラン、1,1,1−n−ヘプチル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリメチル−2−n−オクチルジシラン、1,1,1−トリ−n−デシル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリメチル−2−フェニルジシラン、1,1,1−トリ−(p−メチルフェネチル)−2−メチルジシラン、1,1,1−トリメチル−2−(β−フェネチル)ジシラン、1,1,1−トリ−p−トリル−2−メチルジシラン、1,1,1−トリフェニル−2−エチルジシラン、1,1,1−トリ−t−ブチル−フェニルジシラン、1−エチル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−メチル−2,2,2−トリ−n−プロピルジシラン、1−メチル−2,2,2−トリ−i−プロピルジシラン、1−n−ブチル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−t−ブチル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−n−ヘキシル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−シクロヘキシル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−n−ヘプチル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−メチル−2,2,2−トリ−n−オクチルジシラン、1−n−デシル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−メチル−2,2,2−トリフェニルジシラン、1−(p−メチルフェネチル)−2,2,2−トリメチルジシラン、1−メチル−2,2,2−トリ(β−フェネチル)ジシラン、1−p−トリル−2,2,2−トリメチルジシラン、1−フェニル−2,2,2−トリエチルジシラン、1−t−ブチル−2,2,2−トリフェニルジシラン、,1−ジエチル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジメチル−2,2−ジ−n−プロピルジシラン、1,1−ジメチル−2,2−ジ−i−プロピルジシラン、1,1−ジ−n−ブチル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジ−t−ブチル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジ−n−ヘキシル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジシクロヘキシル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジ−n−ヘプチル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジメチル−2,2−ジ−n−オクチルジシラン、1,1−ジ−n−デシル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジメチル−2,2−ジフェニルジシラン、1,1−ジ−(p−メチルフェネチル)−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジメチル−2,2−ジ(β−フェネチル)ジシラン、1,1−ジ−p−トリル−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ジフェニル−2,2−ジエチルジシラン、1,1−ジ−t−ブチル−2,2−ジフェニルジシラン、1,2−ジエチル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジメチル−1,2−ジ−n−プロピルジシラン、1,2−ジメチル−1,2−ジ−i−プロピルジシラン、1,2−ジ−n−ブチル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジ−t−ブチル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジ−n−ヘキシル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジシクロヘキシル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジ−n−ヘプチル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジメチル−1,2−ジ−n−オクチルジシラン、1,2−ジ−n−デシル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジメチル−1,2−ジフェニルジシラン、1,2−ジ−(p−メチルフェネチル)−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジメチル−1,2−ジ(β−フェネチル)ジシラン、1,2−ジ−p−トリル−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ジフェニル−1,2−ジエチルジシラン、1,2−ジ−t−ブチル−1,2−ジフェニルジシランなどが挙げられる。
【0009】
本発明のヒドロシランモノマーとしては、化9で示されるモノマーが使用可能である。化9におけるR11およびR17は、前述のとおり、互いに同一でも異なっても良く、水素、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、ハロゲン化アラルキル基、炭素数6〜12のアリール基、又は、前記化10で示されるシリル基である。アルキル基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜8のものが望ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる。シクロアルキル基としては、炭素数3〜12、好ましくは5〜6が望ましく、例えば、シクロペンチル基、シクロヒキシル基等が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜8のものが望ましく、ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、好ましくはフッ素であり、また、基本骨格であるアルキル基におけるハロゲンの置換数は、1〜12、好ましくは1〜6であり、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル基が特に好適である。アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基等が挙げられる。ハロゲン化アラルキル基としては、トリフルオロベンジル基等が挙げられる。
また、化10で示されるシリル基において、R3 ,R4 およびR5 は、前述のとおり、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基である。アルキル基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜8のものが望ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基等が挙げられる。化10で示されるシリル基の具体例としては、例えばトリメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基が挙げられる。
化9で示されるモノマーなかでも、トリシラン、1−メチルトリシラン、1−エチルトリシラン、1−1−n−プロピルトリシラン、1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1−n−ブチルトリシラン、1−t−ブチルトリシラン、1−(1−メチルプロピル)トリシラン、1−(2−メチルプロピル)トリシラン、1−アミルトリシラン、1−n−ヘキシルトリシラン、1−シクロヘキシルトリシラン、1−n−ヘプチルトリシラン、1−n−オクチルトリシラン、1−n−ノニルトリシラン、1−n−デシルトリシラン、1−n−ドデシルトリシラン、1−フェニルトリシラン、1−p−トリルトリシラン、1−メシチルトリシラン、1−ベンジルトリシラン、1−フェネチルトリシラン、1−(トリメチルシリルメチル)トリシラン、2−メチルトリシラン、2−エチルトリシラン、2−n−プロピルトリシラン、2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、2−n−ブチルトリシラン、2−t−ブチルトリシラン、2−(1−メチルプロピル)トリシラン、2−(2−メチルプロピル)トリシラン、2−アミルトリシラン、2−n−ヘキシルトリシラン、2−シクロヘキシルトリシラン、2−n−ヘプチルトリシラン、2−n−オクチルトリシラン、2−n−ノニルトリシラン、2−n−デシルトリシラン、2−n−ドデシルトリシラン、2−フェニルトリシラン、2−p−トリルトリシラン、2−メシチルトリシラン、2−ベンジルトリシラン、2−フェネチルトリシラン、2−(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,1−ジメチルトリシラン、1,1−ジエチルトリシラン、1,1−ジ−n−プロピルトリシラン、ビス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1,1−ジ−n−ブチルトリシラン、1,1−ジ−t−ブチルトリシラン、ジ(1−メチルプロピル)トリシラン、ジ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,1−ジアミルトリシラン、1,1−ジ−n−ヘキシルトリシラン、1,1−ジシクロヘキシルトリシラン、1,1−ジ−n−ヘプチルトリシラン、1,1−ジ−n−オクチルトリシラン、1,1−ジ−n−ノニルトリシラン、1,1−ジ−n−デシルトリシラン、1,1−ジ−n−ドデシルトリシラン、1,1−ジフェニルトリシラン、1,1−ジ−p−トリルトリシラン、1,1−ジメチルトリシラン、1,1−ジベンジルトリシラン、1,1−ジフェネチルトリシラン、1,1−ビス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,2−ジメチルトリシラン、1,2−ジエチルトリシラン、1,2−ジ−n−プロピルトリシラン、ビス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1,2−ジ−n−ブチルトリシラン、1,2−ジ−t−ブチルトリシラン、ジ(1−メチルプロピル)トリシラン、ジ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,2−ジアミルトリシラン、1,2−ジ−n−ヘキシルトリシラン、1,2−ジシクロヘキシルトリシラン、1,2−ジ−n−ヘプチルトリシラン、1,2−ジ−n−オクチルトリシラン、1,2−ジ−n−ノニルトリシラン、1,2−ジ−n−デシルトリシラン、1,2−ジ−n−ドデシルトリシラン、1,2−ジフェニルトリシラン、1,2−ジ−p−トリルトリシラン、1,2−ジメシチルトリシラン、1,2−ジベンジルトリシラン、1,2−ジフェネチルトリシラン、1,2−ビス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,3−ジメチルトリシラン、1,3−ジエチルトリシラン、1,3−ジ−n−プロピルトリシラン、ビス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1,3−ジ−n−ブチルトリシラン、1,3−ジ−t−ブチルトリシラン、ジ(1−メチルプロピル)トリシラン、ジ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,3−ジアミルトリシラン、1,3−ジ−n−ヘキシルトリシラン、1,3−ジシクロヘキシルトリシラン、1,3−ジ−n−ヘプチルトリシラン、1,3−ジ−n−オクチルトリシラン、1,3−ジ−n−ノニルトリシラン、1,3−ジ−n−デシルトリシラン、1,3−ジ−n−ドデシルトリシラン、1,3−ジフェニルトリシラン、1,3−ジ−p−トリルトリシラン、1,3−ジメシチルトリシラン、1,3−ジベンジルトリシラン、1,3−ジフェネチルトリシラン、1,3−ビス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,1,1−トリメチルトリシラン、1,1,1−トリエチルトリシラン、1,1,1−トリ−n−プロピルトリシラン、1,1,1−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1,1,1−トリ−n−ブチルトリシラン、1,1,1−トリ−t−ブチルトリシラン、1,1,1−トリ(1−メチルプロピル)トリシラン、1,1,1−トリ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,1,1−トリアミルトリシラン、1,1,1−トリ−n−ヘキシルトリシラン、1,1,1−トリシクロヘキシルトリシラン、1,1,1−トリ−n−ヘプチルトリシラン、1,1,1−トリ−n−オクチルトリシラン、1,1,1−トリ−n−ノニルトリシラン、1,1,1−トリ−n−デシルトリシラン、1,1,1−トリ−n−ドデシルトリシラン、1,1,1−トリフェニルトリシラン、1,1,1−トリ−p−トリルトリシラン、1,1,1−トリメシチルトリシラン、1,1,1−トリベンジルトリシラン、1,1,1−トリフェネチルトリシラン、1,1,1−トリス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1−エチル−1,1−ジメチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジ−n−プロピルトリシラン、1−メチル−1,1−ビス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1−メチル−1,1−ジ−i−プロピルトリシラン、1−n−ブチル−1,1−ジメチルトリシラン、1−t−ブチル−1,1−ジメチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジ(1−メチルプロピル)トリシラン、1−メチル−1,1−ジ(2−メチルプロピル)トリシラン、1−アミル−1,1−ジメチルトリシラン、1−n−ヘキシル−1,1−ジメチルトリシラン、1−シクロヘキシル−1,1−ジメチルトリシラン、1−n−ヘプチル−1,1−ジメチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジ−n−オクチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジ−n−ノニルトリシラン、1−n−デシル−1,1−ジメチルトリシラン、1−n−ドデシル−1,1−ジメチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジフェニルトリシラン、1−p−トリル−1,1−ジメチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジメシチルトリシラン、1−ベンジル−1,1−ジメチルトリシラン、1−メチル−1,1−ジフェネチルトリシラン、1−メチル−1,1−ビス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1−(p−メチルフェネチル)−1,1−ジメチルトリシラン、1−エチル−1,1−ジフェニルトリシラン、1−t−ブチル−1,1−ジフェニルトリシランなどが好ましい。
【0010】
このほか、本発明で使用可能なヒドロトリシランモノマーを例示すると、1−エチル−1−メチルトリシラン、1−メチル−1−n−プロピルトリシラン、1−メチル−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1−メチル−1−i−プロピルトリシラン、1−n−ブチル−1−メチルトリシラン、1−t−ブチル−1−メチルトリシラン、1−メチル−1−(1−メチルプロピル)トリシラン、1−メチル−1−(2−メチルプロピル)トリシラン、1−アミル−1−メチルトリシラン、1−n−ヘキシル−1−メチルトリシラン、1−シクロヘキシル−1−メチルトリシラン、1−n−ヘプチル−1−メチルトリシラン、1−メチル−1−n−オクチルトリシラン、1−メチル−1−n−ノニルトリシラン、1−n−デシル−1−メチルトリシラン、1−n−ドデシル−1−メチルトリシラン、1−メチル−1−フェニルトリシラン、1−p−トリル−1−メチルトリシラン、1−メシチル−1−メチルトリシラン、1−ベンジル−1−メチルトリシラン、1−メチル−1−フェネチルトリシラン、1−メチル−1−(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1−(p−メチルフェネチル)−1−メチルトリシラン、1−エチル−1−フェニルトリシラン、1−t−ブチル−1−フェニルトリシラン、1−エチル−2−メチルトリシラン、1−メチル−2−n−プロピルトリシラン、1−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1−メチル−2−i−プロピルトリシラン、1−n−ブチル−2−メチルトリシラン、1−t−ブチル−2−メチルトリシラン、1−メチル−2−(1−メチルプロピル)トリシラン、1−メチル−2−(2−メチルプロピル)トリシラン、1−アミル−2−メチルトリシラン、1−n−ヘキシル−2−メチルトリシラン、1−シクロヘキシル−2−メチルトリシラン、1−n−ヘプチル−2−メチルトリシラン、1−メチル−2−n−オクチルトリシラン、1−メチル−2−n−ノニルトリシラン、1−n−デシル−2−メチルトリシラン、1−n−ドデシル−2−メチルトリシラン、1−メチル−2−フェニルトリシラン、1−p−トリル−2−メチルトリシラン、1−メチル−2−メシチルトリシラン、1−ベンジル−2−メチルトリシラン、1−メチル−2−フェネチルトリシラン、1−メチル−2−(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1−(p−メチルフェネチル)−2−メチルトリシラン、1−エチル−2−フェニルトリシラン、1−t−ブチル−2−フェニルトリシラン、1−エチル−3−メチルトリシラン、1−メチル−3−n−プロピルトリシラン、1−メチル−3−(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1−メチル−3−i−プロピルトリシラン、1−n−ブチル−3−メチルトリシラン、1−t−ブチル−3−メチルトリシラン、1−メチル−3−(1−メチルプロピル)トリシラン、1−メチル−3−(2−メチルプロピル)トリシラン、1−アミル−3−メチルトリシラン、1−n−ヘキシル−3−メチルトリシラン、1−シクロヘキシル−3−メチルトリシラン、1−n−ヘプチル−3−メチルトリシラン、1−メチル−3−n−オククチルトリシラン、1−メチル−3−n−ノニルトリシラン、1−n−デシル−3−メチルトリシラン、1−n−ドデシル−3−メチルトリシラン、1−メチル−3−フェニルトリシラン、1−p−トリル−3−メチルトリシラン、1−メチル−3−メシチルトリシラン、1−ベンジル−3−メチルトリシラン、1−メチル−3−フェネチルトリシラン、1−メチル−3−(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1−(p−メチルフェネチル)−3−メチルトリシラン、1−エチル−3−フェニルトリシラン、1−t−ブチル−3−フェニルトリシラン、1,1,2−トリメチルトリシラン、1,1,2−トリエチルトリシラン、1,1,2−トリ−n−プロピルトリシラン、1,1,2−トリス(3,3,3−トルフルオロプロピル)トリシラン、1,1,2−トリ−n−ブチルトリシラン、1,1,2−トリ−t−ブチルトリシラン、1,1,2−トリ(1−メチルプロピル)トリシラン、1,1,2−トリ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,1,2−トリアミルトリシラン、1,1,2−トリ−n−ヘキシルトリシラン、1,1,2−トリシクロヘキシルトリシラン、1,1,2−トリ−n−ヘプチルトリシラン、1,1,2−トリ−n−オクチルトリシラン、1,1,2−トリ−n−ノニルトリシラン、1,1,2−トリ−n−デシルトリシラン、1,1,2−トリ−n−ドデシルトリシラン、1,1,2−トリフェニルトリシラン、1,1,2−トリ−p−トリルトリシラン、1,1,2−トリメシチルトリシラン、1,1,2−トリベンジルトリシラン、1,1,2−トリフェネチルトリシラン、1,1,2−トリス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,1,3−トリメチルトリシラン、1,1,3−トリエチルトリシラン、1,1,3−トリ−n−プロピルトリシラン、1,1,3−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1,1,3−トリ−n−ブチルトリシラン、1,1,3−トリ−t−ブチルトリシラン、1,1,3−トリ(1−メチルプロピル)トリシラン、1,1,3−トリ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,1,3−トリアミルトリシラン、1,1,3−トリ−n−ヘキシルトリシラン、1,1,3−トリシクロヘキシルトリシラン、1,1,3−トリ−n−ヘプチルトリシラン、1,1,3−トリ−n−オクチルトリシラン、1,1,3−トリ−n−ノニルトリシラン、1,1,3−トリ−n−デシルトリシラン、1,1,3−トリ−n−ドデシルトリシラン、1,1,3−トリフェニルトリシラン、1,1,3−トリ−p−トリルトリシラン、1,1,3−トリメシチルトリシラン、1,1,3−トリベンジルトリシラン、1,1,3−トリフェネチルトリシラン、1,1,3−トリス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,2,3−トリメチルトリシラン、1,2,3−トリエチルトリシラン、1,2,3−トリ−n−プロピルトリシラン、1,2,3−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリシラン、1,2,3−トリ−n−ブチルトリシラン、1,2,3−トリ−t−ブチルトリシラン、1,2,3−トリ(1−メチルプロピル)トリシラン、1,2,3−トリ(2−メチルプロピル)トリシラン、1,2,3−トリアミルトリシラン、1,2,3−トリ−n−ヘキシルトリシラン、1,2,3−トリシクロヘキシルトリシラン、1,2,3−トリ−n−ヘプチルトリシラン、1,2,3−トリ−n−オクチルトリシラン、1,2,3−トリ−n−ノニルトリシラン、1,2,3−トリ−n−デシルトリシラン、1,2,3−トリ−n−ドデシルトリシラン、1,2,3−トリフェニルトリシラン、1,2,3−トリ−p−トリルトリシラン、1,2,3−トリメシチルトリシラン、1,2,3−トリベンジルトリシラン、1,2,3−トリフェネチルトリシラン、1,2,3−トリス(トリメチルシリルメチル)トリシラン、1,1−ジエチル−2−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−2−n−プロピルトリシラン、1,1−ジメチル−2−i−プロピルトリシラン、1,1−ジ−n−ブチル−2−メチルトリシラン、1,1−ジ−t−ブチル−2−メチルトリシラン、1,1−ジ−n−ヘキシル−2−メチルトリシラン、1,1−ジシクロヘキシル−2−メチルトリシラン、1,1−ジ−n−ヘプチル−2−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−2−n−オクチルトリシラン、1,1−ジ−n−デシル−2−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−2−フェニルトリシラン、1,1−ジ(p−メチルフェネチル)−2−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−2−(β−フェネチル)トリシラン、1,1−ジ−p−トリル−2−メチルトリシラン、1,1−ジフェニル−2−エチルトリシラン、1,1−ジ−t−ブチル−2−フェニルトリシラン、1,1−ジ(フェニルジメチルシリル)−2−メチルトリシラン、1,1−ビス(トリメチルシリル)−2−メチルトリシラン、1,1−ジエチル−3−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−3−n−プロピルトリシラン、1,1−ジメチル−3−i−プロピルトリシラン、1,1−ジ−n−ブチル−3−メチルトリシラン、1,1−ジ−t−ブチル−3−メチルトリシラン、1,1−ジ−n−ヘキシル−3−メチルトリシラン、1,1−ジシクロヘキシル−3−メチルトリシラン、1,1−ジ−n−ヘプチル−3−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−3−n−オクチルトリシラン、1,1−ジ−n−デシル−3−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−3−フェニルトリシラン、1,1−ジ−(p−メチルフェネチル)−3−メチルトリシラン、1,1−ジメチル−3−(β−フェネチル)トリシラン、1,1−ジ−p−トリル−3−メチルトリシラン、1,1−ジフェニル−3−エチルトリシラン、1,1−ジ−t−ブチル−3−フェニルトリシラン、1,1−ジ(フェニルジメチルシリル)−3−メチルトリシラン、1,1−ビス(トリメチルシリル)−3−メチルトリシラン、1,2−ジエチル−3−メチルトリシラン、1,2−ジメチル−3−n−プロピルトリシラン、1,2−ジメチル−3−i−プロピルトリシラン、1,2−ジ−n−ブチル−3−メチルトリシラン、1,2−ジ−t−ブチル−3−メチルトリシラン、1,2−ジ−n−ヘキシル−3−メチルトリシラン、1,2−ジシクロヘキシル−3−メチルトリシラン、1,2−ジ−n−ヘプチル−3−メチルトリシラン、1,2−ジメチル−3−n−オクチルトリシラン、1,2−ジ−n−デシル−3−メチルトリシラン、1,2−ジメチル−3−フェニルトリシラン、1,2−ジ(p−メチルフェネチル)−3−メチルトリシラン、1,2−ジメチル−3−(β−フェネチル)トリシラン、1,2−ジ−p−トリル−3−メチルトリシラン、1,2−ジフェニル−3−エチルトリシラン、1,2−ジ−t−ブチル−3−フェニルトリシラン、1,2−ジ(フェニルジメチルシリル)−3−メチルトリシラン、1,2−ビス(トリメチルシリル)−3−メチルトリシラン、(トリメチルシリル)メチルジシラン、1−(フェニルジメチルシリル)−1−メチルジシラン、1−(トリメチルシリル)−1−メチルジシラン、1−(フェニルジメチルシリル)−2−メチルジシラン、1−(トリメチルシリル)−2−メチルジシラン、1,1−ビス(フェニルジメチルシリル)−2−メチルジシラン、1,1−ビス(トリメチルシリル)−2−メチルジシラン、1−(フェニルジメチルシリル)−2,2−ジメチルジシラン、1−(トリメチルシリル)−2,2−ジメチルジシラン、1,1,1−トリ(フェニルジメチルシリル)−2−メチルジシラン、1,1,1−トリ(トリメチルシリル)−2−メチルジシラン、1−(フェニルジメチルシリル)−2,2,2−トリメチルジシラン、1−ビス(トリメチルシリル)−2,2,2−トリメチルジシラン、1,1−ビス(フェルジメチルシリル)−2,2−ジメチルジシラン、1,1−ビス(トリメチルシリル)−2,−ジメチルジシラン、1,2−ビス(フェニルジメチルシリル)−1,2−ジメチルジシラン、1,2−ビス(トリメチルシリル)−1,2−ジメチルジシランなどが挙げられる。
上に例示されたシランモノマーは単独でも複数組み合わせて用いることができることはもちろん、例えば、化7と化8、化8と化9、化7と化8と化9なるモノマーの組み合わせもまた可能である。
【0011】
次に触媒について説明すると、本発明では下記(a) 〜(c) から選ばれる少なくとも1種が、原料モノマーの脱水素縮合触媒として使用される。
(a) 周期律表第3B族、第4B族及び第8族から選ばれる少なくとも1種の金属又は金属化合物
(b) 上記(a) と化11で示されるシリル化合物との混合物
(c) 上記(a) と化12で示される金属(重)水素化物との混合物
本発明で使用可能な触媒を具体的に例示すると、第3B族ではサマリウム、ユーロビウム、イッテルビウムなどのランタニドが、第4B族ではチタニウム、ジルコニウム、ハフニウムが、第8族では鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金の各金属及びその化合物を挙げることができる。
なかでもランタニド、チタニウム、ジルコニウム、ハフニウム、ルテニウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金などの各金属及びその化合物が好ましい。
【0012】
ランタニド化合物としては、酢酸塩、ハロゲン化合物、アセチルアセトナートやシクロペンタジエニル基やアルキルシクロペンタジエニル基やインデニル基等の置換(環を形成していてもよい)シクロペンタジエニル基などのシクロペンタジエニル骨格を有する有機化合物や、アルカリ金属との化合物などが挙げられる。このようなランタニドとしては、例えば、酢酸ランタニド、ランタニド(アセチルアセトナート)、ハロゲン化ランタニド、テトラ(t−ブチル)リチウムランタニド、テトラフェニルランタニドリチウム、ヨウ化メチルランタニド、ヨウ化フェニルランタニド、ビス(η−シクロペンタジエニル)ランタニド、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)ランタニド、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)ランタニド、トリス(η−シクロペンタジエニル)ランタニド、ビス(トリメチルシリル)メチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ランタニド、ヒドリドビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ランタニド、メチルビス(η−シクロペンタジエニル)ランタニド、ビス(η−シクロペンタジエニル)ランタニドジ(μ−メチル)ジメチルアルミニウムなどが挙げられる。
さらに具体的には、酢酸サマリウム、サマリウム(アセチルアセトナート)、ハロゲン化サマリウム、テトラ(t−ブチル)リチウムサマリウム、テトラフェニルサマリウムリチウム、ヨウ化メチルサマリウム、ヨウ化フェニルサマリウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)サマリウム、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)サマリウム、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)サマリウム、トリス(η−シクロペンタジエニル)サマリウム、ビス(トリメチルシリル)メチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)サマリウム、ヒドリドビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)サマリウム、メチルビス(η−シクロペンタジエニル)サマリウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)サマリウムジ(μ−メチル)ジメチルアルミニウム、酢酸ユーロビウム、ユーロビウム(アセチルアセトナート)、ハロゲン化ユーロビウム、テトラ(t−ブチル)リチウムユーロビウム、テトラフェニルユーロビウムリチウム、ヨウ化メチルユーロビウム、ヨウ化フェニルユーロビウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)ユーロビウム、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)ユーロビウム、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)ユーロビウム、トリス(η−シクロペンタジエニル)ユーロビウム、ビス(トリメチルシリル)メチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ユーロビウム、ヒドリドビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ユーロビウム、メチルビス(η−シクロペンタジエニル)ユーロビウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)ユーロビウムジ(μ−メチル)ジメチルアルミニウム、酢酸イッテルビウム、イッテルビウム(アセチルアセトナート)、ハロゲン化イッテルビウム、テトラ(t−ブチル)リチウムイッテルビウム、テトラフェニルイッテルビウムリチウム、ヨウ化メチルイッテルビウム、ヨウ化フェニルイッテルビウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)イッテルビウム、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)イッテルビウム、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)イッテルビウム、トリス(η−シクロペンタジエニル)イッテルビウム、ビス(トリメチルシリル)メチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)イッテルビウム、ヒドリドビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)イッテルビウム、メチルビス(η−シクロペンタジエニル)イッテルビウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)イッテルビウムジ(μ−メチル)ジメチルアルミニウムなどが挙げられる。
【0013】
第4B族金属の化合物としては、係る金属のハロゲン化合物、アセチルアセトナート、アルコキシ化合物、アリールオキシ化合物、アルコキシハロゲン化合物、アリールオキシハロゲン化合物共役π結合置換基、例えばシクロペンタジエニル基やアルキルシクロペンタジエニル基やインデニル基等の置換(環を形成していてもよい)シクロペンタジエニル基などのシクロペンタジエニル骨格を有する化合物が挙げられる。
チタニウム化合物としては、例えば、(η−シクロヘプタトリエニル)(η−シクロペンタジエニル)チタン、水素化チタン、ジカルボニルビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタン、三塩化チタン、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロ(η−シクロペンタジエニル)チタン、四塩化チタン、四臭化チタン、四よう化チタン、トリクロロメチルチタン、メチルトリイソプロポキシチタン、チタニウムテトラエトキシド、チタニウムテトラプロポキシド、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトラブトキシド、ジヒドリドビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタン、トリクロロ(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−メチルシクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−ジメチルシクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−トリメチルシクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−トリフルオロメチルシクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)チタン、ジクロロ(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロ(η−トリフルオロメチルシクロペンタジエニル)(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロメチレンビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロエチレンビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロプロピレンビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロジメチルシリレンビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジクロロビス(η−インデニル)チタン、ジクロロビス(η−メチルインデニル)チタン、ジクロロビス(η−ジメチルインデニル)チタン、ジクロロビス(η−トリメチルシリルインデニル)チタン、ジクロロメチレンビス(η−インデニル)チタン、ジクロロエチレンビス(η−インデニル)チタン、ジクロロプロピレンビス(η−インデニル)チタン、ジメチルビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジメチルビス(η−メチルシクロペンタジエニル)チタン、ジメチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタン、ジメチルビス(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)チタン、ジメチルビス(η−インデニル)チタン、ジフェニルビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジフェニルビス(η−メチルシクロペンタジエニル)チタン、ジベンジルビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ビス(トリメチルシリルメチル)ビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジメトキシビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジエトキシビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジブトキシビス(η−シクロペンタジエニル)チタン、ジフェノキシビス(η−シクロペンタジエニル)チタンなどが挙げられる。
【0014】
ジルコニウム化合物としては、例えば、ビス(η−シクロオクタテトラエン)ジルコニウム、水素化ジルコニウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)(η−1,3−ブタジエン)ジルコニウム、ジカルボニルビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ベンジルビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、トリメチルシリルメチルビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、四塩化ジルコニウム、ジルコニウムアセチルアセトナート、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラブトキシド、テトラアリルジルコニウム、トリクロロ(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、トリブロモ(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)ジヒドリドジルコニウム、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)ヒドリドジルコニウム、ビス(テトラヒドロホウ酸)ビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−トリフルオロメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロ(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロ(η−トリフルオロメチルシクロペンタジエニル)(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロメチレンビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロエチレンビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロプロピレンビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロジメチルシリレンビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−インデニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−メチルインデニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−ジメチルインデニル)ジルコニウム、ジクロロビス(η−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウム、ジクロロメチレンビス(η−インデニル)ジルコニウム、ジクロロエチレンビス(η−インデニル)ジルコニウム、ジクロロプロピレンビス(η−インデニル)ジルコニウム、ジメチルビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジメチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジメチルビス(η−インデニル)ジルコニウム、ジフェニルビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジフェニルビス(η−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジベンジルビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ビス(トリメチルシリルメチル)ビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジメトキシビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジエトキシビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジブトキシビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウム、ジフェノキシビス(η−シクロペンタジエニル)ジルコニウムなどが挙げられる。
【0015】
ハフニウム化合物としては、例えば、ビス(η−ブタジエン)〔1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン〕ハフニウム、ジカルボニルビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、トリメチルシリルメチルビス(η−イソプロピルシクロペンタジエニル)ハフニウム、テトラベンジルハフニウム、トリクロロ(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、クロロビス(η−シクロペンタジエニル)ヒドリドハフニウム、ジヒドリドビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ビス(テトラヒドロホウ酸)ビス(η−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−ジメチルシクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−トリメチルシクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロ(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロ(η−トリフルオロメチルシクロペンタジエニル)(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロメチレンビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロエチレンビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロプロピレンビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロジメチルシリレンビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−インデニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−メチルインデニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−ジメチルインデニル)ハフニウム、ジクロロビス(η−トリメチルインデニル)ハフニウム、ジクロロメチレンビス(η−インデニル)ハフニウム、ジクロロエチレンビス(η−インデニル)ハフニウム、ジクロロプロピレンビス(η−インデニル)ハフニウム、ジメチルビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジメチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ハフニウム、ジメチルビス(η−インデニル)ハフニウム、ジフェニルビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジフェニルビス(η−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウム、ジベンジルビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ビス(トリメチルシリルメチル)ビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジメトキシビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジエトキシビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジブトキシビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウム、ジフェノキシビス(η−シクロペンタジエニル)ハフニウムなどが挙げられる。
【0016】
コバルト化合物としては、ハロゲン化合物、酢酸塩、硫黄含有有機化合物、カルボニル化合物、リン含有有機化合物、共役π結合置換基、例えばシクロペンタジエニル基やアルキルシクロペンタジエニル基やインデニル基等の置換(環を形成していてもよい)シクロペンタジエニル基などのシクロペンタジエニル骨格を有する基を有する化合物が挙げられる。
このようなコバルト化合物には、例えば、ヘキサカルボニルビス(トリブチルホスフィン)二コバルト、ヘキサカルボニル−μ−(ジフェニルアセチレン)二コバルト、テトラカルボニルビス(η−ブタジエン)二コバルト、ドデカカルボニル四コバルト、ヒドリドテトラカルボニルコバルト、テトラカルボニル(トリメチルシリル)コバルト、(η−アリル)トリカルボニルコバルト、ヒドリド(二窒素)トリス(トリフェニルホスフィン)コバルト、テトラキス(トリメチルホスフィン)メチルコバルト、ジカルボニル(η−シクロペンタジエニル)コバルト、ビス〔(μ−カルボニル)(η−シクロペンタジエニル)コバルト〕、トリス〔(μ−カルボニル)(η−シクロペンタジエニル)コバルト〕、ジカルボニル(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)コバルト、ビス(トリメチルホスフィト)(η−シクロペンタジエニル)コバルト、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)コバルト、(η−シクロペンタジエニル)ビス(トリフェニルホスフィン)コバルト、(η−シクロペンタジエニル)ビス(η−エチレン)コバルト、(η−シクロペンタジエニル)(η−1,5−シクロオクタジエン)コバルト、(η−シクロペンタジエニル)(η−シクロヘキサジエン)コバルト、酢酸コバルト、コバルト(アセチルアセトナート)、塩化コバルト、臭化コバルト、ヨウ化コバルト、コバルトチオシアネート、ビス(η−シクロペンタジエニル)コバルト、カルボニル(η−シクロペンタジエニル)ジヨードコバルト、(η−シクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)ジヨードコバルト、ビス(η−シクロペンタジエニル)コバルト三臭化物、(η−シクロペンタジエニル)(η−シクロヘキサジエニル)コバルトヨウ化物、(η−ベンゼン)(η−シクロペンタジエニル)コバルトテトラフルオロホウ酸塩などが挙げられる。
【0017】
ニッケル化合物としては、ハロゲン化合物、酢酸塩、含窒素有機化合物、含硫黄有機化合物、カルボニル化合物、含リン有機化合物、共役π結合置換基、例えばシクロペンタジエニル基やアルキルシクロペンタジエニル基やインデニル基等の置換(環を形成していてもよい)シクロペンタジエニル基などのシクロペンタジエニル骨格を有する基やシクロオクタジエニル基、アリル基等を有する化合物が挙げられる。
このようなニッケル化合物には、例えば、テトラカルボニルニッケル、ジカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、(η−エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テトラキス(イソシアン化t−ブチル)ニッケル、μ−(2窒素)ビス〔ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル〕、酢酸ニッケル、ニッケル(アセチルアセトナート)、塩化ニッケル、臭化ニッケル、ジクロロ〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕ニッケル、トランス−ビス(1,3−ブタジイニル)ビス(トリブチルホスフィン)ニッケル、ジメチルビス(トリメチルホスフィン)ニッケル、ジエチル(2,2´−ビピリジル)ニッケル、トランス−ブロモ(フェニル)ビス(トリエチルホスフィン)ニッケル、テトラメチレンビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、トランス−クロロ(ヒドリド)ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル、ビス(η−シクロペンタジエニル)ニッケル、クロロ(η−シクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)ニッケル、メチル(η−シクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)ニッケル、(η−アリル)(η−シクロペンタジエニル)ニッケル、(η−1,5−シクロオクタジエン)(η−シクロペンタジエニル)ニッケルテトラフルオロホウ酸塩、ビス(η−アリル)ニッケル、(η−アリル)ブロモ(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ビス(η−シクロペンタジエニル)ジ(μ−カルボニル)二ニッケルなどが挙げられる。
【0018】
ルテニウム化合物としては、例えば、ルテニウムカーボン、ルテニウムアルミナ、ドデカカルボニル3ルテニウム、テトラ−μ−ヒドリドドデカカルボニル四ルテニウム、テトラカルボニル(トリメチルホスフィト)ルテニウム、ペンタキス(トリメチルホスフィト)ルテニウム、トリカルボニル(シクロオクタテトラエン)ルテニウム、トリカルボニル(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム、テトラカルボニルビス(η−シクロペンタジエニル)二ルテニウム、テトラカルボニルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)二ルテニウム、ジカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジアセタトジカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジ−μ−クロロビス(クロロトリカルボニルルテニウム)、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジヒドリドテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、トランス−ジクロロテトラキス(イソシアン化t−ブチル)ルテニウム、ビス(η−シクロペンタジエニル)ルテニウム、クロロ(η−シクロペンタジエニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ヒドリド(η−シクロペンタジエニル)ビス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、シクロペンタジエニルトリス(トリメチルホスフィン)ルテニウムヘキサフルオロリン酸塩、クロロジカルボニル(η−シクロペンタジエニル)ルテニウム、ヒドリド(シクロペンタジエニル)(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム、クロロ(シクロペンタジエニル)(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム、トリカルボニル(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ルテニウムテトラフルオロホウ酸塩、ルテニウム(アセチルアセトナート)、塩化ルテニウム、ジクロロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ルテニウム、ジクロロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、テトラヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、トリクロロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ルテニウム、トリヒドロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロ(η−アリル)(シクロペンタジエニル)ルテニウムなどが挙げられる。
【0019】
ロジウム化合物としては、例えば、ロジウムカーボン、ロジウムアルミナ、ロジウムシリカ、オクタカルボニル2ロジウム、ドデカカルボニル四ロジウム、ロジウム(ジカルボニル)(アセチルアセトナート)、ジ−μ−クロロテトラカルボニル2ロジウム、ヒドリドテトラカルボニルロジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、テトラキス(トリメチルホスフィン)ロジウム塩化物、トランス−〔クロロカルボニルビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ロジウム〕、ヒドリドトリス(トリイソプロピルホスフィン)ロジウム、ヒドリドテトラキス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、ヒドリドテトラキス(トリイソプロピルホスフィト)2ロジウム、ジ−μ−クロロ−テトラ(η−エチレン)2ロジウム、ジ−μ−クロロテトラキス(シクロオクテン)2ロジウム、ジ−μ−クロロビス(シクロオクタジエン)2ロジウム、ジ−μ−クロロ−ビス(η−テトラフェニルシクロブタジエン)2ロジウム、2,4−ペンタンジオナートビス(エチレン)ロジウム、ビス(シクロオクタ−1,5−ジエン)ロジウム、1,5−シクロオクタジエンビス(アセトニトリル)ロジウムテトラフルオロホウ酸塩、ジアンミンシクロオクタジエンロジウムヘキサフルオロリン酸塩、酢酸ロジウム、ロジウム(アセチルアセトナート)、塩化ロジウム、臭化ロジウム、ジ−μ−クロロジクロロビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)2ロジウム、ジ−μ−カルボニル−ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)2ロジウム、トリス(アセトニトリル)ペンタメチルシクロペンタジエニルロジウム2ヘキサフルオロリン酸塩、(1,4−ブタンジイル)(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)ロジウム、ジ−μ−クロロ−テトラキス(η−アリル)2ロジウム、トリス(η−アリル)ロジウム、ヒドリドオクタエチルポルフィリナトロジウム、ジメチル−ジ−μ−メチレンビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)2ロジウム、ジヒドリドビス(トリエチルシリル)ペンタメチルシクロペンタジエニルロジウムなどが挙げられる。
【0020】
パラジウム化合物としては、例えば、パラジウムカーボン、パラジウムアルミナ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリエチルホスフィト)パラジウム、カルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、(η−エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)2パラジウム、ジクロロ−μ−ビス〔ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン〕2パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム(アセチルアセトナート)、塩化パラジウム、ヨウ化パラジウム、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジ−μ−クロロ−ジクロロビス(イソシアニド)2パラジウム、ジ−μ−クロロ−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)2パラジウム、トランス−〔ビス(t−ブチルイソシアニド)ジクロロパラジウム〕、クロロメチル(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム、ジメチルビス(トリエチルホスフィン)パラジウム、トランス−〔ブロモ(メチル)ビス(トリエチルホスフィン)パラジウム〕、トランス−クロロ(フェニルエチニル)ビス(トリブチルホスフィン)パラジウム、シクロペンタジエニル(フェニル)(トリエチルホスフィン)パラジウム、η−アリル(ペンタメチルシクロペンタジエニル)パラジウム、η−アリル(1,5−シクロオクタジエン)パラジウムテトラフルオロホウ酸塩、ジ−μ−クロロビス(η−アリル)2パラジウムなどが挙げられる。
【0021】
イリジウム化合物としては、例えば、ドデカカルボニル四イリジウム、ヘキサカルボニル六イリジウム、ジ−μ−クロロテトラキス(シクロオクテン)2イリジウム、ジ−μ−クロロテトラキス(エチレン)2イリジウム、ジ−μ−クロロビス(1,5−シクロオクタジエン)2イリジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)イリジウム、クロロカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム、クロロエチレンビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム、クロロ(2窒素)ビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム、(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジカルボニルイリジウム、ペンタメチルシクロペンタジエニルビス(エチレン)イリジウム、カルボニルヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)イリジウム、クロロジカルボニル(p−トルイジン)イリジウム、カルボニルメチルビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム、イリジウム(アセチルアセトナート)、塩化イリジウム、トリス(η−アリル)イリジウム、ジ−μ−クロロジクロロビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)2イリジウム、トリクロロトリス(トリエチルホスフィン)イリジウム、ジヒドリド(ペンタメチルシクロペンタジエニル)トリメチルホスフィンイリジウム、ペンタヒドリドビス(トリメチルホスフィン)イリジウムなどが挙げられる。
【0022】
白金化合物としては、例えば、白金カーボン、白金アルミナ、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金、トリス(エチレン)白金、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金、トリス(トリフェニルホスフィン)白金、テトラキス(トリフェニルホスフィト)白金、カルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)白金、ビス(トリフェニルホスフィン)(ジフェニルアセチレン)白金、ビス(トリフェニルホスフィン)(トランス−スチルベン)白金、ビス〔カルボニル(ペンタメチルシクロペンタジエニル)白金〕、μ−〔ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン〕−ビス(クロロ白金)、白金(アセチルアセトナート)、二塩化白金、二臭化白金、シス−ビス(ベンゾニトリル)ジクロロ白金、シス−ジクロロビス(アセトニトリル)白金、トランス−ジクロロビス(アセトニトリル)白金、ジクロロ(η−1,5−シクロオクタジエン)白金、シス−ジクロロビス(トリブチルホスフィン)白金、トランス−ジクロロビス(トリブチルホスフィン)白金、シス−〔ジクロロ(フェニルイソシアニド)(トリフェニルホスフィン)白金〕、シス−〔ジクロロ(ジアミノカルベン)(トリエチルホスフィン)白金〕、トリクロロ(η−エチレン)白金酸カリウム、ジ−μ−クロロ−ジクロロ(エチレン)2白金、ビス(1,5−シクロオクタジエン)白金、トランス−ヒドリドクロロビス(トリエチルホスフィン)白金、ジメチル(1,5−シクロオクタジエン)白金、トランス−〔ヨード(メチル)ビス(トリエチルホスフィン)白金〕、シス−〔クロロ(メチル)ビス(ジメチルフェニルホスフィン)白金〕、ジブチルビス(トリフェニルホスフィン)白金、四塩化白金などが挙げられる。
上に例示した各金属及び各金属化合物はそれぞれ2種以上を混合して用いることができる。
【0023】
上記した金属及び/又は金属化合物と共に、触媒として使用される本発明のシリル化合物及び金属(重)水素化物(メタルハイドライド)は、それぞれ化11及び化12で示される。
化11におけるR18〜R20は、前述のとおり、互いに同一でも異なっても良く、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、炭素数6〜12のアリール基または前記化10で示されるシリル基である。アルキル基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜8のものが望ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる、アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基等が挙げられる。また、シリル基としては、例えばトリメチリシリル基、フェニルジメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げられる。
化12におけるR21〜R23は、前述のとおり、R21は炭素数1〜5の例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基等に例示されるアルキル基、R22は炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシ基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、メトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、ヘキシルオキシ基、ペンチルオキシ基、オクチルオキシ基等が挙げられるR23は、炭素数1〜4の例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基に例示されるアルキル基や第4級アンモニウムである。また、Xは水素または重水素である。
そのシリル化合物の具体例を示せば、フェニルジメチルシリルリチウム、ジフェニルメチルシリルリチウム、t−ブチルジフェニルシリルリチウム、トリフェニルシリルリチウム、トリス(トリメチルシリル)シリルリチウム、トリメチルシリルナトリウム、トリエチルシリルナトリウム、トリ−n−プロピルシリルナトリウム、トリ−i−プロピルシリルナトリウム、トリ−n−ブチルシリルナトリウム、トリ−n−ヘキシルシリルナトリウム、トリフェニルシリルナトリウム、エチルジメチルシリルナトリウム、n−プロピルジメチルシリルナトリウム、i−プロピルジメチルシリルナトリウム、n−ブチルジメチルシリルナトリウム、t−ブチルジメチルシリルナトリウム、n−ヘキシルジメチルシリルナトリウム、シクロヘキシルジメチルシリルナトリウム、n−オクチルジメチルシリルナトリウム、n−デシルジメチルシリルナトリウム、フェニルジメチルシリルナトリウム、ベンジルジメチルシリルナトリウム、フェネチルジメチルシリルナトリウム、ジ−n−ブチルメチルシリルナトリウム、ジフェニルメチルシリルナトリウム、t−ブチルジフェニルシリルナトリウム、トリス(トリメチルシリル)シリルナトリウム、トリメチルシリルカリウム、トリエチルシリルカリウム、トリ−n−プロピルシリルカリウム、トリ−i−プロピルシリルカリウム、トリ−n−ブチルシリルカリウム、トリ−n−ヘキシルシリルカリウム、トリフェニルシリルカリウム、エチルジメチルシリルカリウム、n−プロピルジメチルシリルカリウム、i−プロピルジメチルシリルカリウム、n−ブチルジメチルシリルカリウム、t−ブチルジメチルシリルカリウム、n−ヘキシルジメチルシリルカリウム、シクロヘキシルジメチルシリルカリウム、n−オクチルジメチルシリルカリウム、n−デシルジメチルシリルカリウム、フェニルジメチルシリルカリウム、ベンジルジメチルシリルカリウム、フェネチルジメチルシリルカリウム、ジ−n−ブチルメチルシリルカリウム、ジフェニルメチルシリルカリウム、t−ブチルジフェニルシリルカリウム、トリス(トリスメチルシリル)シリルカリウムなどが挙げられる。これらのシリル化合物は2種以上を混合して用いても差し支えなく、またこれらシリル化合物は、エーテル、THFなどの溶媒を配位子として有していてもよい。
【0024】
また、化12で表される金属(重)水素化物(メタルハイドライド)としては、例えば、LiH、NaH、KH、CaH2 、AlH3 、MeAlH2 、EtAlH2 、i−PrAlH2 、n−BuAlH2 、i−BuAlH2 、sec−BuAlH2 、t−BuAlH2 、Me2 AlH2 、Et2 AlH、n−Pr2 AlH、i−Pr2 AlH、n−Bu2 AlH、i−Bu2 AlH、sec−Bu2 AlH、t−Bu2 AlH、LiAlH4 、LiAl(Et)2 H2 、LiAl(n−Pr)2 H2 、LiAl(i−Pr)2 H2 、LiAl(n−Bu)2 H2 、LiAl(i−Bu)2 H2 、LiAl(sec−Bu)2 H2 、LiAl(t−Bu)2 H2 、LiAl(Et)3 H、LiAl(n−Pr)3 H、LiAl(i−Pr)3 H、LiAl(n−Bu)2 H、LiAl(i−Bu)3 H、LiAl(sec−Bu)3 H、LiAl(OMe)3 H、LiAl(OEt)3 H、LiAl(O−t−Bu)3 H、NaAl(OCH2 CH2 −OMe)3 H、BH3 、〔(CH3 )2 CHCH(CH3 )〕2 BH、LiBH4 、LiB(sec−Bu)3 H、LiB(Et)3 H、Li(9−BBN)H、NaBH4 、KBH4 、Me4 NBH4 、Et4 NBH4 、LiD、NaD、KD、CaD2 、AlD3 、MeAlD2 、EtAlD2 、n−PrAlD2 、i−PrAlD2 、n−BuAlD2 、i−BuAlD2 、sec−BuAlD2 、t−BuAlD2 、Me2 AlD、Et2 AlD、n−Pr2 AlD、i−Pr2 AlD、n−Bu2 AlD、i−Bu2 AlD、sec−Bu2 AlD、t−Bu2 AlD、LiAlD4 、LiAl(Et)2 D2 、LiAl(n−Pr)2 D2 、LiAl(i−Pr)2 D2 、LiAl(n−Bu)2 D2 、LiAl(i−Bu)2 D2 、LiAl(sec−Bu)2 D2 、LiAl(t−Bu)2 D2 、LiAl(Et)3 D、LiAl(n−Pr)3 D、LiAl(i−Pr)3 D、LiAl(n−Bu)3 D、LiAl(i−Bu)3 D、LiAl(sec−Bu)3 D、LiAl(OMe)3 D、LiAl(OEt)3 D、LiAl(O−t−Bu)3 D、NaAl(OCH2 CH2 OMe)3 D、BD3 、〔(CH3 )2 CHCH(CH3 )〕2 BD、LiBD4 、LiB(sec−Bu)3 D、LiB(Et)3 D、Li(9−BBN)D、NaBD4 、KBD4 、Me4 NBD4 、Et4 NBD4 などが挙げられる。これらの金属(重)水素化物も、任意に2種以上混合して用いることができる。
【0025】
進んで、触媒の使用量について言えば、上記した金属及び/又は金属化合物は、ヒドロシランモノマー100 モル当り、0.01〜10モル、好ましくは0.1 〜5モルの範囲で選ばれ、シリル化合物及び金属(重)水素化物は、通常ヒドロシランモノマー100 モル当り、それぞれ0.005 〜50モル、好ましくは0.05〜20モルの範囲で選ばれる。また、金属及び/又は金属化合物とシリル化合物の割合は、金属及び/又は金属化合物/シリル化合物(モル比)が通常1/0.01〜1/100 、好ましくは1/0.1 〜1/50が望ましく、金属及び/又は金属化合物と金属(重)水素化物の割合は、金属及び/又は金属化合物/金属(重)水素化物(モル比)が通常1/0.01/〜1/100 、好ましくは1/0.1 〜1/50が望ましい。
本発明で使用する触媒には添加物として、12−クラウン4、15−クラウン−5、18−クラウン−6、ジベンゾ−12−クラウン4、ジベンゾ−15−クラウン5、ジベンゾ−18−クラウン−6などのクラウンエーテル類やテトラメチルエチレンジアミンなどのジアミン類などを加えてもよい。該添加物の使用割合は、ヒドロシランモノマー100 モル当り、0.005 〜50モル、好ましくは0.05〜20モルの範囲にある。
【0026】
本発明の脱水素縮合反応の条件は特に限定されてないが、反応温度は、通常0〜250 ℃、好ましくは25〜210 ℃であり、反応圧力は、通常1mmHg〜200 kg/cm2、好ましくは常圧〜100kg/cm2であり、反応時間は、反応温度、触媒量、原料モノマー量などの条件によって異なるが、通常5分〜24時間、好ましくは30分から3時間である。
反応は触媒の存在下に行ってもよく、または非存在下に行ってもよい。溶媒を用いる場合は、トルエン、キシレン、ヘプタン、デカン、ドデカンなどの炭化水素溶媒や、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、メチルブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル溶媒、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスフォリックトリアミドなどのアミド溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル溶媒、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類など、さらにこれらの混合物などが用いられる。
反応の方法としては、触媒成分とモノマー成分を同時に混合してもよいし、触媒成分にモノマー成分を加えてもよいし、あるいはモノマー成分に触媒成分を加えてもよい。また、溶媒や添加物は任意の時点で加えることができる。
脱水素縮合反応は、溶媒の有無にかかわらず、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
得られた縮合物は、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、などの酸での処理やフロリジルなどのカラムで精製することができるほか、再沈降で精製することができる。また、これらの方法を組み合わせて精製することもできる。
得られる縮合生成物の構造は、IR、 1HNMR、13CNMR、29SiNMR、UV、GPCなどによって確認される。
こうして得られる縮合物は、通常ポリシラン類から実質的になり、その構造は、通常繰り返し単位として下記の化13、化14及び化15を含む。
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
化13、化14および化15において、R24、R25およびR26は同一又は互いに異なり、水素、炭素数、1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基、ハロゲン化アラルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は上記化式(8)で示されるシリル基から選ばれる。また、R24〜R26は繰り返し単位構造内及び繰り返し単位構造間で互いに架橋してつながっていてもよい。
化13〜化15で表される単位の組成割合は反応温度によって異なる。例えば反応温度が低いとき(通常0〜60℃)は、直鎖構造あるいは単環構造が多くて、枝分かれ構造や橋掛け構造が少ないポリシランが得られる。このとき重合度は2以上であるが、通常20〜100 であり分子量は通常Mw100 〜1000万、Mn100〜100万、好ましくはMw500〜100万、Mn300〜50 万である。また、n/mは通常0〜10、好ましくは0〜5、o/nは通常0〜10、好ましくは0〜5である。
反応温度が高くなるにつれて、n及び/またはoの値が大きくなる傾向があり、通常180〜250℃では、直鎖構造あるいは単環構造が少なくて、枝分かれ構造や橋架け構造あるいは縮合多環構造が多いポリシランが得られる。重合度は2以上であるが、通常は6〜2000であり、分子量は通常Mw100〜1000万、Mn100〜100万、好ましくはMw500〜100万、Mn300〜50万である。この場合、m、n、oはそれぞれ、0となる可能性があるために、n/m、o/nの値のとり得る範囲を一概には示せないが、n/mは通常0〜1000、好ましくは0〜100 、o/nは通常0〜1000、好ましくは0〜100 程度である。
さらに、途中の温度(60〜180 ℃)では、重合度は2以上であるが、通常は10〜1000であり、分子量はMw100〜1000万、Mn100〜100万、好ましくはMw500〜100万、Mn300〜50万であり、n/mは通常0〜100、好ましくは0〜20、o/nは通常0〜100、好ましくは0〜20程度である。また、m、n、oの比率は、用いるヒドロシランの種類及び2種類以上のヒドロシランを用いるときはそれらの使用割合によって調節することができる。
得られた縮合物の熱分解は、縮合物をトルエンやテトラハイドロフラン(THF)などの適当な溶媒に溶かし、石英ガラス板、ステンレス板、シリコンウェハー上にキャストして行うことができる。
得られた縮合物の熱分解は、集合物をトルエンやテトラハイドロフラン(THF)などの適当な溶媒に溶かし、石英ガラス板、ステンレス板又はシリコンウェハー上にキャストして行うことができる。別法として、縮合物を繊維状やペレット状に成形してから熱分解することもできる。熱分解は、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気下、水素等の還元性ガス又は係る還元性ガスと前記不活性ガスの混合ガスなどの還元性雰囲気下、あるいは10−5〜104 Pa、好ましくは10−3〜103 Paの真空下で行われることが望ましい。この際、還元性ガスと不活性ガスの混合ガスを用いる場合の混合比は通常還元性ガスが0.01以上、0.1〜100vol%未満、好ましくは1〜50vol% が望ましい。また熱分解の温度は100 〜2000℃、200 〜1000℃の温度で行われる。熱分解に際しては、水素などの還元性ガスや、ヨウ素、塩化第二鉄、五フッ化アンチモン、五塩化アンチモン、五フッ化砒素、三塩化リン、三臭化ホウ素、三塩化アルミニウムなどの上記を熱分解雰囲気に共存させることができる。
かくして得られる半導体材料は黄色〜焦げ茶色、あるいは光沢のある銀鏡状の物質である。膜状の場合、膜厚は通常0.01μm〜500μm、好ましくは0.1μm〜50 μmである。光学的バンドギャップ(Eo)の値は通常0.1 〜4.0eV、好ましくは0.5〜2.eVである。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の方法に比べてより短時間でより安価に、ダイオード、トランジスタ、電解効果型トランジスタ、サイリスタ等の半導体素子に利用できる半導体材料を製造することができるので、本発明は工業的に極めて有用である。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
磁気撹拌機を備えた100ml ガラス製フラスコに、アルゴン雰囲気下で、触媒としてCp2 HfCl2 (166mg、0.437mmol)と(Me3 Si)3 SiLi・THF3 (369mg、0.784mmol)を入れた。ついで、PhSiH3 (5.0ml、40mmol)を室温で加えた。
添加直後、激しい気体の発生が見られ、反応物は黄褐色に変色した。激しい気体の発生は10分ほど続き、その後は穏やかになった。反応温度を100 ℃で1時間、続いて200 ℃で2時間撹拌した後、反応生成物をトルエン(500ml) に溶かし、フロリジル(55g) のカラムをで精製後、トルエンを留去することにより、黄色粉末状の縮合物(収率96%;PhSiH3 を基準とした重量%)を得た。
この縮合物のトルエン溶液を石英ガラス板上にキャストし、アルゴン雰囲気下、700 ℃で1時間加熱したところ、暗褐色の薄膜となった。
この膜の電導度は10−3 s/cm であった。
【0033】
実施例2
触媒としてCp2 HfCl2 (64mg、0.17mmol)とKH(30mg、0.76mmol)と18−Crown−6(249mg、0.942mmol)mを用い、ここへ、n−HexH2 SiSiH3 (2.5g、17mmol) を加え、100 ℃で1時間、150 ℃で1時間で2時間加熱した。
反応生成物に実施例1と同様の精製処理を行ったところ、赤褐色固体状のポリシラン(収率75%;n−HexH2 SiSiH3 を基準とした重量%)が得られた。
この縮合物のトルエン溶液を石英ガラス板上にキャストし、アルゴン雰囲気下、500 ℃で2時間加熱したところ、暗褐色の薄膜となった。
この膜の電導度は10−5 s/cm であった。
実施例3
攪拌機を備えた1Lオートクレーブに、触媒としてジクロロビスシクロペンタジエニルジルコニウム(290.7mg、0.9945mol)とトリス(トリメチルシリル)シリルリチウム3テトラヒドロフラナート(868.9mg、1.845mmol)、モノマーとしてシクロペンチルシラン(11.03g、110.0mmol)とシランガス(2.40g、74.8mmol)、溶媒としてトルエン(14ml)を仕込み、200 ℃で5時間攪拌した。その後、反応溶液にトルエン(30ml)トリフルオロ酢酸(10ml)を加えて80℃で1時間攪拌した。この溶液をメタノール(500 ml)に滴下して、析出した沈殿を濾別、沈殿をメタノールで洗浄、沈殿をオイルポンプで減圧乾燥し、黄土色パウダー状のポリマー(9.64g、収率75%、 Mw=2600 Mw/Mn=1.7; ポリスチレン換算)を得た。このポリマーをキシレンに溶かして10wt%溶液とし、5cm角の石英基板上にスピンコートした。これをアルゴン気流下(2L/min)、600 ℃で3時間焼成し、焦げ茶色の薄膜(膜厚0.2μm;触針法)を得た。
この膜の電導度は10−5s/cm、光学的バンドギャップ(Eo)は1.6 eVであった。
【0034】
実施例4
触媒としてジクロロビスシクロペンタジエニルチタニウム(199.0mg、0.7991mol)とトリス(トリメチルシリル)シリルリチウム3ヒドロフラナート(875.6mg、1.859mmol)、モノマーとしてn−ヘキシルシラン(9.36g、80.5mmol)とシランガス(2.40g、74.8mmol)を用いた以外は実施例3と同様にして反応したところ、乳白色パウダー状のポリマー(8.23g、収率70%、Mw=15000 Mw/Mn=3.2; ポリスチレン換算)を得た。
このポリマーをキシレンに溶かして10wt%溶液とし、5cm角の石英基板上にスピンコートした。これをアルゴン気流下(2L/min)、600 ℃で3時間焼成し、茶色の薄膜(膜厚0.1μm;触針法)を得た。
この膜の電導度は10−6s/cm、光学的バンドギャップ(Eo)は1.8eV であった。
実施例5
原料モノマーにn−ヘキシルシラン(4.0g、34mmol)とモノシランガス(1.1g、35mmol)を使用し、触媒にビス(トリメチルシリル)メチルビス(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ネオジウム(196mg、0.342mmol)を用いて、200 ℃で24時間反応させた以外は、実施例3と同様にして反応を行ったところ、褐色パウダー状ポリシラン(3.5g、収率69%、Mw=9800 Mw/Mn=4.4; ポリスチレン換算)を得た。同様に焼成したところ褐色の薄膜を得た。この電導度は10−6s/cm 、光学的バンドギャップ(Eo)は、2.2eV であった。
実施例6
触媒にジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(666mg、0.695mmol)と水素化カリウム(94.4mg、2.35mmol)、を用いた以外は実施例3と同様にして反応を行ったところ、褐色パウダー状のポリシラン(3.3g、収率65%)を得た。この電導度は10−6s/cm、光学的バンドギャップ(Eo)は1.5eVであった。
実施例7
原料モノマーにベンジルシラン(4.89g、40mmol)、触媒にジクロロビス(トリフェニルホスフィン)コバルト(440mg、0.673mmol)、とトリス(トリメチルシリル)シリルリチウム3テトラヒドロフラナート(339mg、0.722mmol)を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行ったところ、黄色パウダー状のポリシラン(3.4g、収率70%)を得た。同様に焼成したところ褐色の薄膜を得た。この電導度は10−3s/cmあった。
【0035】
実施例8
原料モノマーにα−フェネチルジシラン(6.65g、40mmol)、触媒にヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(573mg、0.624mmol)、を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行ったところ、褐色パウダー状のポリシラン(5.4g、収率82%)を得た。同様に焼成したところ褐色の薄膜を得た。この電導度は10−2s/cmあった。
実施例9
β−フェネチルジシラン(6.65g、40mmol)、触媒にクロロカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム(550mg、0.705mmol)とトリス(トリメチルシリル)シリルリチウム3テトラヒドロフラナート(339mg、0.722mmol)を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行ったところ、薄黄色パウダー状のポリシラン(3.5g、収率52%)を得た。同様に焼成したところ褐色の薄膜を得た。この電導度は10−6s/cmあった。
実施例 10
原料モノマーに1,3−ジ−n−ヘキシルトリシラン(2.08g、8.0mmol)、触媒にジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(90mg、0.138mmol)と水素化カリウム(12mg、0.29mmol)と18−クラウン−6(27mg、0.101mmol)を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行ったところ、薄黄色パウダー状のポリシラン(1.51g、収率73%)を得た。この電導度は10−1s/cmあった。
実施例 11
原料モノマーにベンジルジシラン(2.03g、13mmol)、触媒にジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(150mg、0.230mmol)とトリス(トリメチルシリル)シリルリチウム3テトラヒドロフラナート(218mg、0.463mmol)を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行ったところ、薄黄色パウダー状のポリシラン(0.71g、収率35%)を得た。この電導度は10−2s/cmあった。
実施例 12
原料モノマーにシクロヘキシルシラン(4.57g、40mmol)、触媒にcis−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)白金(541mg、0.684mmol)を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行ったところ、褐色パウダー状のポリシラン(3.66g、収率80%)を得た。この電導度は10−6s/cmあった。
Claims (1)
-
上記の化1で示されるヒドロモノシラン、化2で示されるヒドロジシラン及び化3で示されるヒドロシランからなる群から選ばれる1種もしくは2種以上のヒドロシラン類を、(a)周期律表第3B族、第4B族及び第8族から選ばれる少なくとも1種の金属又は金属化合物、
(b)上記(a)と下記の化5で示されるシリル化合物との混合物、及び
(c)上記(a)と下記の化6で示される金属(重)水素化物との混合物
からなる群から選ばれる触媒の存在下に脱水素縮合し、得られた縮合物を熱分解することからなる半導体材料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15536494A JP3621131B2 (ja) | 1993-06-15 | 1994-06-14 | 半導体材料の製造法 |
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