JP3620620B2 - プラスチック製容器用把手 - Google Patents
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラスチック製容器の把手の改良に関し、より詳細には、かかるプラスチック製容器を再生利用するにあたっての、当該容器と把手との選別作業を容易になし得るようにした当該容器の把手の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
酒類、清涼飲料などの容器として、プラスチック製の容器、典型的には、PET(ポリエチレンテフタレート)製の容器が多量に用いられている。また、これらの容器には、当該容器の持ち運びの便宜のため、別体の把手が備えられることが少なくない。これらの把手は、容器から外れないように、通例、当該容器に強固に備え付けられている。典型的には、これらの把手は、前記容器の上下方向に沿ったグリップ部と、このグリップ部の上下両端に設けられた向き合った脚部とを有しており、この脚部の互いに向き合わない側、すなわち外側を容器の側部に設けられた凹所の凹所面に密着させ、かつ、この脚部に設けた突部を前記凹所面から容器の内方に窪まされた凹部に収めた状態で当該容器に備えられている。そして、かかる状態での容器への把手の備え付けは、通例、当該容器のブロー金型内に別途成形した前記把手をインサートとして配した後、ブローを施すことによりなされている。また、かかる把手は、容器と異なる材質のプラスチック材料により構成されることが少なくない。
【0003】
こうしたことから、いわゆる廃プラスチックとなったこの種の容器を再生利用するにあたっては、先ず、容器と把手を選別した後でなければ、容器の洗浄、破砕、破砕により得られたフレークの洗浄、乾燥と続く再生処理工程に載せることができない場合が少なくなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる容器と把手の選別は、前記のように容器と把手とが強固に備え付けられているため、簡単には容器と把手とを分離することができず、典型的には、当該容器における把手が備え付けられている箇所にカッティングを施して、把手を容器から取り去る作業をなすことが余儀なくされていた。
【0005】
そこでこの発明は、かかる従来の不都合を解消すること、特に、プラスチック製容器の再生利用をなすにあたり必要とされる、容器と把手との選別作業を容易に行えるようにして、かかる再生利用のための処理工程を簡素化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明にあっては、プラスチック製容器用把手を、グリップ部1の両側部1a、1aに互いに向き合った脚部2を備える把手であって、前記把手が、前記脚部2に設けられた突部2aをプラスチック製容器3の側部3aに設けた凹部3bに収めた状態で、当該容器3の上下方向Hにグリップ部1を沿わせて当該容器3に備えられるように当該容器3の成形にあたってのインサートとして当該容器3に設けられると共に、前記グリップ部1には、当該グリップ部1の左右方向に延びる溝1cが形成してあり、前記グリップ部1の上端部1dを下方に押し込みながら当該グリップ部1の中央部1bを前記容器3の側部3aから離れ出す向きに強く引くことにより前記溝1cを中心として当該グリップ部1を屈曲又は湾曲させて、前記容器3の凹部3bから前記突部2aを抜き出し可能としてある構成とした。
【0007】
かかる構成によれば、前記溝1cを中心に前記グリップ部1を屈曲または湾曲させることができ、このグリップ部1の屈曲または湾曲により、前記容器3の凹部3bから前記突部2aを抜き出させて、前記容器3と把手とを比較的容易に分離することができる。この結果、前記容器3を廃プラスチックとして再生利用するにあたり必要とされる、前記容器3と前記把手との選別作業の労力の軽減を図ることができる。
【0008】
前記溝1cは、前記グリップ部1における前記容器3の側部3aに向けられた側に設けてあっても、また、当該側部3aに向けられた側と反対の側に設けてあっても、さらには、双方の側に設けてあっても良い。
【0009】
また、前記脚部2に設けた突部2aは、対をなす他の脚部2に向き合う側と反対の側に向けて突き出すように構成してあっても、対をなす他の脚部2に向き合う側に向けて突き出すように構成してあっても良い。
【0010】
前記突部2aが、対をなす他の脚部2に向き合う側と反対の側に向けて突き出すように設けてある場合には、この脚部2を他の脚部2に近付ける向きに前記グリップ部1を前記溝1cを中心に湾曲または屈曲させることにより、前記凹部3bからこの突部2aを抜け出させることができる。
【0011】
一方、前記突部2aが、対をなす他の脚部2に向き合う側に向けて突き出すように設けてある場合には、この脚部2を他の脚部2から離れ出させる向きに前記グリップ部1を前記溝1cを中心に湾曲または屈曲させることにより、前記凹部3bからこの突部2aを抜け出させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図5に基づいて、この発明の実施の形態の典型例について、説明する。
【0013】
なお、ここで図1は、この実施の形態にかかる把手の使用状態を理解し易いように、当該把手を備えた容器3を斜視の状態として示している。また、図2は、前記容器3における把手の備えられた部分を拡大して側方から見た状態として示している。また、図3は、容器3および把手を縦断面の状態として示している。また、図4は、把手におけるグリップ部1の上端部1dを下方に向けて押圧しながら、当該グリップ部1の中央部1bを側方に向けて引っ張って、当該グリップ部1を溝1cを中心に屈曲させ、当該上側脚部2’に設けられた突部2aを容器3の凹部3bから抜き出させた状態を、容器3および把手を縦断面の状態として示している。また、図5は、容器3の側部3aから把手を外した状態を、容器3および把手を縦断面の状態として、示している。
【0014】
この実施の形態にかかる把手は、細長い平板状をなすグリップ部1と、このグリップ部1の両側部1a、1a、ここでは、当該グリップ部1の長さ方向の両側部において、当該グリップ部1の一面側から突き出す互いに向き合った板状の脚部2とを備えている。
【0015】
この実施の形態にあっては、かかる把手は、グリップ部1から脚部2が一体に設けられている。
【0016】
また、脚部2の突き出し端には、他方の脚部2に向き合わない側に向けて突き出す突部2aが設けてある。
【0017】
また、グリップ部1の長さ方向略中程の位置であって、当該グリップ部1における前記脚部2の突き出し側の一面側には、当該グリップ部1の幅方向に亙る溝1cが形成してある。
【0018】
この実施の形態にかかる把手は、以上の構成を備えることから、前記脚部2をもって、中空のプラスチック製容器3の側部3aに、この容器3の上下方向Hに前記グリップ部1の長さ方向を沿わせた状態で、備えさせることができる。
【0019】
すなわち、前記容器3の側部3aに凹所3cを形成すると共に、この凹所3cにおける当該容器3の上側にある凹所面3c’に前記一対の脚部2の一方の外面2bが密着し、かつ、かかる凹所3cにおける当該容器3の下側にある凹所面3c”に前記一対の脚部2の他方の外面2bが密着するようにする。さらに、前記容器3の両凹所面3c’、3c”にそれぞれ、当該容器3の内方に向けて窪む前記突部2aの収まる凹部3bを形成する。そして、このように形成される容器3における前記上下凹所面3c’、3c”に前記脚部2の外面2bがそれぞれ密着し、かつ、前記各凹部3bに個別に前記突部2aが収まるようにすることにより、前記凹所3cから外れ出さないように、前記把手を前記容器3の側部3aに備えさせることができる。
【0020】
プラスチック製容器3において前記把手を備えさせるにあたっては、典型的には、当該容器3のブロー金型内に別途成形した前記把手を所定の位置にインサートとして配し、この後ブローを施して前記容器3の側部3aに前記のように把手を備えさせるようにする。
【0021】
このようにプラスチック製容器3に備えさせることができるこの実施の形態にかかる把手は、当該把手のグリップ部1を把持して当該容器3を持ち運ぶなどする際には、前記容器3の凹所3cにおける上下凹所面3c’、3c”への脚部2外面2bの密着と、前記凹部3bへの突部2aの収まりとにより、当該容器3から外れ出し難いものとされる。特に、把手を把持して容器3の持ち運びをなすにあたっては、内容物を収めた容器3の重さにより、前記把手における上側脚部2’と容器3の凹所3cにおける当該容器3の上側にある凹所面3c’とが強く密着されることから、この上側脚部2’の突部2aは容器3の凹部3bから一層抜け出し難いものとされる。
【0022】
また、前記グリップ部1は、上側脚部2’の基部に対して上方に向けて突き出す上端部1dを有しており、この上端部1dにおける容器3の側部3aに向けられた面1d’が当該容器3における前記凹所3cに続く上部側面3dに接する構成としてある。したがって、この実施の形態にあっては、前記把手を把持した際にグリップ部1の中央部1bが容器3の側部3aから離れ出す向きに単純に引かれても、このグリップ部1の上端部1dを前記容器3の前記上部側面3dに押し当ててこの中央部1bを湾曲させないように支えることができ、前記溝1cを中心とした前記グリップ部1の中央部1bを容器3の側部3aから離れ出させる向きの湾曲などを生じさせない構成としてある。
【0023】
また、かかる容器3の再生利用をなすにあたっての、当該容器3と把手との選別においては、グリップ部1を把持し、かつ、前記グリップ部1の上端部1dを下方に押し込みながら、当該グリップ部1の中央部1bを容器3の側部3aから離れ出す向きに強く引く。このようにグリップ部1を引くと、前記グリップ部1の上端部1dと容器3の上部側面3dとが押し当てられ合わず、前記溝1cを狭めてこの溝1cを中心に当該グリップ部1の中央部1bを容器3外方に離れ出させるように当該グリップ部1を湾曲または屈曲させることができる。この結果、前記凹所面3c’、3c”と脚部2の外面2bとの間に隙間が開き、前記凹部3bから突部2aを抜け出すことができる状態となり、この抜き出しにより前記容器3から把手をワンタッチで取り外すことができる。
【0024】
この実施の形態にあっては、前記把手における上下脚部2の突部2aがいずれも、当該脚部2の外面2b側から突き出されており、かかる把手の成形が容易な構造を有する。したがってまた、前記グリップ部1の中央部1bを容器3の側部3aから離れ出させる向き、すなわち、前記上下脚部2’、2”を近接させる向きに前記グリップ部1を湾曲または屈曲させた場合に前記凹部3bから前記突部2aを抜け出せる構成とされており、前記グリップ部1における前記容器3の側部3aに向きあった側に設けた前記溝1cにより、この向きの湾曲または屈曲は特になし易いものとされる。
【0025】
【発明の効果】
この発明にかかる把手によれば、前記溝1cを中心に前記グリップ部1を屈曲または湾曲させることができ、このグリップ部1の屈曲または湾曲により、前記容器3の凹部3bから前記突部2aを抜き出させて、前記容器3と把手とを比較的容易に分離することができる。この結果、前記容器3を廃プラスチックとして再生利用するにあたり必要とされる、前記容器3と前記把手との選別作業の労力の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】把手の使用状態を示す斜視図
【図2】把手の使用状態を示す側面図
【図3】把手の使用状態を示す縦断面図
【図4】把手の使用状態を示す縦断面図(グリップ部1屈曲状態)
【図5】把手の使用状態を示す縦断面図(把手取り外し状態)
【符号の説明】
1 グリップ部
1a 側部(グリップ部1の)
1c 溝
2 脚部
2a 突部
3 容器
3a 側部(容器3の)
3b 凹部
H 上下方向
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラスチック製容器の把手の改良に関し、より詳細には、かかるプラスチック製容器を再生利用するにあたっての、当該容器と把手との選別作業を容易になし得るようにした当該容器の把手の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
酒類、清涼飲料などの容器として、プラスチック製の容器、典型的には、PET(ポリエチレンテフタレート)製の容器が多量に用いられている。また、これらの容器には、当該容器の持ち運びの便宜のため、別体の把手が備えられることが少なくない。これらの把手は、容器から外れないように、通例、当該容器に強固に備え付けられている。典型的には、これらの把手は、前記容器の上下方向に沿ったグリップ部と、このグリップ部の上下両端に設けられた向き合った脚部とを有しており、この脚部の互いに向き合わない側、すなわち外側を容器の側部に設けられた凹所の凹所面に密着させ、かつ、この脚部に設けた突部を前記凹所面から容器の内方に窪まされた凹部に収めた状態で当該容器に備えられている。そして、かかる状態での容器への把手の備え付けは、通例、当該容器のブロー金型内に別途成形した前記把手をインサートとして配した後、ブローを施すことによりなされている。また、かかる把手は、容器と異なる材質のプラスチック材料により構成されることが少なくない。
【0003】
こうしたことから、いわゆる廃プラスチックとなったこの種の容器を再生利用するにあたっては、先ず、容器と把手を選別した後でなければ、容器の洗浄、破砕、破砕により得られたフレークの洗浄、乾燥と続く再生処理工程に載せることができない場合が少なくなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる容器と把手の選別は、前記のように容器と把手とが強固に備え付けられているため、簡単には容器と把手とを分離することができず、典型的には、当該容器における把手が備え付けられている箇所にカッティングを施して、把手を容器から取り去る作業をなすことが余儀なくされていた。
【0005】
そこでこの発明は、かかる従来の不都合を解消すること、特に、プラスチック製容器の再生利用をなすにあたり必要とされる、容器と把手との選別作業を容易に行えるようにして、かかる再生利用のための処理工程を簡素化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明にあっては、プラスチック製容器用把手を、グリップ部1の両側部1a、1aに互いに向き合った脚部2を備える把手であって、前記把手が、前記脚部2に設けられた突部2aをプラスチック製容器3の側部3aに設けた凹部3bに収めた状態で、当該容器3の上下方向Hにグリップ部1を沿わせて当該容器3に備えられるように当該容器3の成形にあたってのインサートとして当該容器3に設けられると共に、前記グリップ部1には、当該グリップ部1の左右方向に延びる溝1cが形成してあり、前記グリップ部1の上端部1dを下方に押し込みながら当該グリップ部1の中央部1bを前記容器3の側部3aから離れ出す向きに強く引くことにより前記溝1cを中心として当該グリップ部1を屈曲又は湾曲させて、前記容器3の凹部3bから前記突部2aを抜き出し可能としてある構成とした。
【0007】
かかる構成によれば、前記溝1cを中心に前記グリップ部1を屈曲または湾曲させることができ、このグリップ部1の屈曲または湾曲により、前記容器3の凹部3bから前記突部2aを抜き出させて、前記容器3と把手とを比較的容易に分離することができる。この結果、前記容器3を廃プラスチックとして再生利用するにあたり必要とされる、前記容器3と前記把手との選別作業の労力の軽減を図ることができる。
【0008】
前記溝1cは、前記グリップ部1における前記容器3の側部3aに向けられた側に設けてあっても、また、当該側部3aに向けられた側と反対の側に設けてあっても、さらには、双方の側に設けてあっても良い。
【0009】
また、前記脚部2に設けた突部2aは、対をなす他の脚部2に向き合う側と反対の側に向けて突き出すように構成してあっても、対をなす他の脚部2に向き合う側に向けて突き出すように構成してあっても良い。
【0010】
前記突部2aが、対をなす他の脚部2に向き合う側と反対の側に向けて突き出すように設けてある場合には、この脚部2を他の脚部2に近付ける向きに前記グリップ部1を前記溝1cを中心に湾曲または屈曲させることにより、前記凹部3bからこの突部2aを抜け出させることができる。
【0011】
一方、前記突部2aが、対をなす他の脚部2に向き合う側に向けて突き出すように設けてある場合には、この脚部2を他の脚部2から離れ出させる向きに前記グリップ部1を前記溝1cを中心に湾曲または屈曲させることにより、前記凹部3bからこの突部2aを抜け出させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図5に基づいて、この発明の実施の形態の典型例について、説明する。
【0013】
なお、ここで図1は、この実施の形態にかかる把手の使用状態を理解し易いように、当該把手を備えた容器3を斜視の状態として示している。また、図2は、前記容器3における把手の備えられた部分を拡大して側方から見た状態として示している。また、図3は、容器3および把手を縦断面の状態として示している。また、図4は、把手におけるグリップ部1の上端部1dを下方に向けて押圧しながら、当該グリップ部1の中央部1bを側方に向けて引っ張って、当該グリップ部1を溝1cを中心に屈曲させ、当該上側脚部2’に設けられた突部2aを容器3の凹部3bから抜き出させた状態を、容器3および把手を縦断面の状態として示している。また、図5は、容器3の側部3aから把手を外した状態を、容器3および把手を縦断面の状態として、示している。
【0014】
この実施の形態にかかる把手は、細長い平板状をなすグリップ部1と、このグリップ部1の両側部1a、1a、ここでは、当該グリップ部1の長さ方向の両側部において、当該グリップ部1の一面側から突き出す互いに向き合った板状の脚部2とを備えている。
【0015】
この実施の形態にあっては、かかる把手は、グリップ部1から脚部2が一体に設けられている。
【0016】
また、脚部2の突き出し端には、他方の脚部2に向き合わない側に向けて突き出す突部2aが設けてある。
【0017】
また、グリップ部1の長さ方向略中程の位置であって、当該グリップ部1における前記脚部2の突き出し側の一面側には、当該グリップ部1の幅方向に亙る溝1cが形成してある。
【0018】
この実施の形態にかかる把手は、以上の構成を備えることから、前記脚部2をもって、中空のプラスチック製容器3の側部3aに、この容器3の上下方向Hに前記グリップ部1の長さ方向を沿わせた状態で、備えさせることができる。
【0019】
すなわち、前記容器3の側部3aに凹所3cを形成すると共に、この凹所3cにおける当該容器3の上側にある凹所面3c’に前記一対の脚部2の一方の外面2bが密着し、かつ、かかる凹所3cにおける当該容器3の下側にある凹所面3c”に前記一対の脚部2の他方の外面2bが密着するようにする。さらに、前記容器3の両凹所面3c’、3c”にそれぞれ、当該容器3の内方に向けて窪む前記突部2aの収まる凹部3bを形成する。そして、このように形成される容器3における前記上下凹所面3c’、3c”に前記脚部2の外面2bがそれぞれ密着し、かつ、前記各凹部3bに個別に前記突部2aが収まるようにすることにより、前記凹所3cから外れ出さないように、前記把手を前記容器3の側部3aに備えさせることができる。
【0020】
プラスチック製容器3において前記把手を備えさせるにあたっては、典型的には、当該容器3のブロー金型内に別途成形した前記把手を所定の位置にインサートとして配し、この後ブローを施して前記容器3の側部3aに前記のように把手を備えさせるようにする。
【0021】
このようにプラスチック製容器3に備えさせることができるこの実施の形態にかかる把手は、当該把手のグリップ部1を把持して当該容器3を持ち運ぶなどする際には、前記容器3の凹所3cにおける上下凹所面3c’、3c”への脚部2外面2bの密着と、前記凹部3bへの突部2aの収まりとにより、当該容器3から外れ出し難いものとされる。特に、把手を把持して容器3の持ち運びをなすにあたっては、内容物を収めた容器3の重さにより、前記把手における上側脚部2’と容器3の凹所3cにおける当該容器3の上側にある凹所面3c’とが強く密着されることから、この上側脚部2’の突部2aは容器3の凹部3bから一層抜け出し難いものとされる。
【0022】
また、前記グリップ部1は、上側脚部2’の基部に対して上方に向けて突き出す上端部1dを有しており、この上端部1dにおける容器3の側部3aに向けられた面1d’が当該容器3における前記凹所3cに続く上部側面3dに接する構成としてある。したがって、この実施の形態にあっては、前記把手を把持した際にグリップ部1の中央部1bが容器3の側部3aから離れ出す向きに単純に引かれても、このグリップ部1の上端部1dを前記容器3の前記上部側面3dに押し当ててこの中央部1bを湾曲させないように支えることができ、前記溝1cを中心とした前記グリップ部1の中央部1bを容器3の側部3aから離れ出させる向きの湾曲などを生じさせない構成としてある。
【0023】
また、かかる容器3の再生利用をなすにあたっての、当該容器3と把手との選別においては、グリップ部1を把持し、かつ、前記グリップ部1の上端部1dを下方に押し込みながら、当該グリップ部1の中央部1bを容器3の側部3aから離れ出す向きに強く引く。このようにグリップ部1を引くと、前記グリップ部1の上端部1dと容器3の上部側面3dとが押し当てられ合わず、前記溝1cを狭めてこの溝1cを中心に当該グリップ部1の中央部1bを容器3外方に離れ出させるように当該グリップ部1を湾曲または屈曲させることができる。この結果、前記凹所面3c’、3c”と脚部2の外面2bとの間に隙間が開き、前記凹部3bから突部2aを抜け出すことができる状態となり、この抜き出しにより前記容器3から把手をワンタッチで取り外すことができる。
【0024】
この実施の形態にあっては、前記把手における上下脚部2の突部2aがいずれも、当該脚部2の外面2b側から突き出されており、かかる把手の成形が容易な構造を有する。したがってまた、前記グリップ部1の中央部1bを容器3の側部3aから離れ出させる向き、すなわち、前記上下脚部2’、2”を近接させる向きに前記グリップ部1を湾曲または屈曲させた場合に前記凹部3bから前記突部2aを抜け出せる構成とされており、前記グリップ部1における前記容器3の側部3aに向きあった側に設けた前記溝1cにより、この向きの湾曲または屈曲は特になし易いものとされる。
【0025】
【発明の効果】
この発明にかかる把手によれば、前記溝1cを中心に前記グリップ部1を屈曲または湾曲させることができ、このグリップ部1の屈曲または湾曲により、前記容器3の凹部3bから前記突部2aを抜き出させて、前記容器3と把手とを比較的容易に分離することができる。この結果、前記容器3を廃プラスチックとして再生利用するにあたり必要とされる、前記容器3と前記把手との選別作業の労力の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】把手の使用状態を示す斜視図
【図2】把手の使用状態を示す側面図
【図3】把手の使用状態を示す縦断面図
【図4】把手の使用状態を示す縦断面図(グリップ部1屈曲状態)
【図5】把手の使用状態を示す縦断面図(把手取り外し状態)
【符号の説明】
1 グリップ部
1a 側部(グリップ部1の)
1c 溝
2 脚部
2a 突部
3 容器
3a 側部(容器3の)
3b 凹部
H 上下方向
Claims (1)
- グリップ部の両側部に互いに向き合った脚部を備える把手であって、 この把手が、前記脚部に設けられた突部をプラスチック製容器の側部に設けた凹部に収めた状態で、当該容器の上下方向にグリップ部を沿わせて当該容器に備えられるように当該容器の成形にあたってのインサートとして当該容器に設けられると共に、
前記グリップ部には、当該グリップ部の左右方向に延びる溝が形成してあり、前記グリップ部の上端部を下方に押し込みながら当該グリップ部の中央部を前記容器の側部から離れ出す向きに強く引くことにより前記溝を中心として当該グリップ部を屈曲又は湾曲させて、前記容器の凹部から前記突部を抜き出し可能としてあることを特徴とするプラスチック製容器用把手。
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JP11861297A JP3620620B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | プラスチック製容器用把手 |
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JP11861297A JP3620620B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | プラスチック製容器用把手 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10297635A JPH10297635A (ja) | 1998-11-10 |
JP3620620B2 true JP3620620B2 (ja) | 2005-02-16 |
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ID=14740869
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JP11861297A Expired - Fee Related JP3620620B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | プラスチック製容器用把手 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101743170B (zh) | 2007-06-01 | 2011-09-28 | 间片富士化成株式会社 | 饮用水瓶的带状把手部件 |
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1997
- 1997-04-23 JP JP11861297A patent/JP3620620B2/ja not_active Expired - Fee Related
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