JP3620606B2 - 洗米炊飯装置の洗米部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、米を洗浄し炊飯する洗米炊飯器等に利用できる容器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
予約機能を持たせ、設定した時刻に達すると米を計量し洗浄する構成である。
【0003】
【この発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在時刻から設定した時刻が長いと、例えば週末の金曜日に作業を終え翌週の月曜日に作業を開始する場合には約2日(48時間)余りあるので、その間に容器内に糠が付着し、食味の良いご飯に炊き上げることができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
貯米部7からの米を受けて洗浄する洗浄部8には、容器1とこの容器1のほぼ中心部に回転可能に設けた回転体15と、該容器1内に給水する給水手段と、容器1の下端部にはフィルター18や排水口19及びこの排水口19を開閉する開閉弁20を備え、下方に位置する炊飯部9の炊飯器30に容器1からの洗米および炊飯水を収容して炊飯作業すべく構成すると共に、炊飯作業開始時刻を設定する作業設定手段を備えてこの作業開始時には容器1の洗浄工程を備える洗米炊飯装置において、上記作業設定手段で炊飯開始の時刻を設定した時から該作業設定手段による炊飯作業開始までの待機時間中開閉弁20が排水口19を閉じて容器1内に給水し、所定給水後には排水口19を開いて排水する洗浄工程を介在させたことを特徴とする洗米部洗浄装置の構成とする。
【作用】
作業者は作業設定手段によって、次回の炊飯作業の開始時刻を設定する。設定したときから次回の炊飯作業の開始時刻までの待機時間において洗浄工程となる。すなわち、この洗浄工程では排水口19を閉じて給水手段により容器1内に給水し、所定給水後排水口19を開いて排出する。そして炊飯開始時にも容器1の洗浄を行なう。
【効果】
炊飯作業開始時刻を設定すると次回の作業開始時刻までの待機時間において容器洗浄工程を介在するから容器を自動的に洗浄するので、糠が付着するのを解消し食味の良いご飯に炊き上げることができる。
【0007】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。まず、その構成について説明すると、洗米炊飯装置2は複数個の縦フレーム3と横フレーム4と脚フレーム5とを一体に枠組した本体フレーム6、貯米部7、洗浄部8、炊飯部9等を備えている。
【0008】
貯米部7は下部を開放した箱型のケース13に米を貯留するホッパー(図示せず)を内装し、前壁に炊飯量や水加減や洗い方等を選択する各種の選択スイッチ10、夫々の表示具11等を備えた操作パネル12を設けている。なお、該ホッパーの下端近くに貯留している米をほぼ所定量づつ繰り出しロール(図示せず)を回転可能に設けている。
【0009】
洗浄部8は前記ケース13の開放部を覆う底板(図示せず)の下面に上端部を着脱自在に取り付けると共に、上下両端面を開放し且つ下端部を細く形成した容器1、この容器1のほぼ中心部に縦方向に軸芯を有し回転可能に設けた回転軸14の外周面に取り付けている回転体15、容器1の下端部外周に固着した受板16の下面に上下両端面を開放し着脱自在に取り付けているジャケット17等を備えている。そして、該ジャケット17は2室の中空状に設け、1室内には、上端部がを前記容器1の下端開口部にのぞみ下端部がジャケット17の下端開口部にのぞむフィルター18を設けている。また、ジャケット17の他室内にジャケット17の排水口19を開閉する開閉弁20を設け、容器1内の水はフィルター18、排水口19を通ってジャケット17から排出されるよう構成している。
【0010】
なお、該開閉弁20は横方向に軸芯を有する軸21に取り付け、この軸21はソレノイド22により作動する作動機構23に当接している。24はリターンスプリングである。また、25は容器1にのぞむシャワーノズル(図示せず)に連通すると共に給水源に連通する給水管26の中間部に設けた電磁弁である。前記のように貯米部7と洗浄部8とは底板を介して一体に構成していると共にモータ(図示せず)やローラ(図示せず)等の横移動手段により洗米炊飯装置2の正面視において左右方向に往復移動可能に構成している。そして、前記底板に供給口(図示せず)を設け、繰り出しロールにより繰り出された米は供給口を通って容器1に入る構成としている。
【0011】
炊飯部9はガスコンロ等を内装した外釜27や外釜27から上下方向に抜き差しできる内釜28や内釜28を開閉する炊飯蓋29等を有する炊飯器30を、洗米炊飯装置2の正面視において左右方向に複数個(実施例では2個だが1個又は3個以上でもよい)設けている。なお、該炊飯器30は前後方向に引き出し可能に設けている。
【0012】
シャッター31は平面視矩形状の板材で形成しており、上面中央部に把っ手32を設けている。そして、該シャッター31は炊飯蓋29の中央部に設けた円状の米供給口33よりも大きく設けている。シャッターガイドレール34は長手方向を前後方向に位置し前記米供給口33を挟んで左右両側に炊飯蓋29の上面に一体に設け、前記シャッター31を前後方向に案内可能に設けている。35はシャッターガイドレール34の後端面にネジ(実施例ではチョウボルトだかナットでもよい)36により着脱自在に設けたストッパーである。
【0013】
37は前記シャッターガイドレール間で且つシャッター31の左右両端部で上面に設けたストッパー当て体であり、シャッター31が後側に移動し米供給口33を全開すると前記ストッパー35に当る高さに設けている。また、シャッター31の後端側で左右方向中間部の上面と、各シャッターガイドレール34の中間部にスプリング係止軸38を立設している。39は一端部をシャッターガイドレール34に設けた係止軸38に係止し他端部をシャッター31に設けた係止軸38に係止しているシャッターリターンスプリングである。把っ手32に外力を付与しないとき、シャッターリターンスプリング39はシャッター31に設けた係止軸38を引張りシャッター31により米供給口33を全閉する構成である。
【0014】
40は前記シャッターガイドレール34の前端面を連結する連結板であってネジ(実施例ではチョウボルトであるがナットでもよい)41により着脱自在に設けている。シャッター開閉装置42は炊飯器30の引き出し方向とは反対側に設けた正逆転モータ43により正逆回転するカム44とカム44に基部を着脱自在に取り付け回動したときに把っ手32に当るシャッター開閉アーム45を備えている。46は右シャッター開スイッチ、47は左シャッター開スイッチ、48はシャッター開閉アーム45の停止位置を感知する停止位置感知スイッチであって、それぞれ「開」又は「停止」を検出するスイッチである。
【0015】
【0016】
なお、洗米炊飯装置2は図示していないがマイクロコンピュータにより制御される構成としている。つぎに、その作用についてフローチャートの一部の図9のフローチャートを併用して説明する。まず、予約炊飯について説明すると、操作パネル12の選択スイッチ10を操作して所望の作業条件を入力し、そして、例えば現在時刻が金曜日の14:00とし予約時刻を月曜日の9:00にセットした場合(図10参照)、土曜日の14:00と日曜日の14:00に洗浄工程に入り電磁弁25が「開」、ソレノイド22の励磁により開閉弁20が排水口19を閉じて給水が行なわれ容器1に水を貯留する(図11参照)。そして、所定時間後に電磁弁25への通電を解除して給水を停止し、またソレノイド22への通電を解除して開閉弁20が排水口19を開放し容器1の貯留水を排出する。従って、予約した時刻に作業を開始する前に洗浄用の容器1を洗浄するので糠が付着するのを解消し食味の良いご飯に炊き上げることができる。
【0017】
そして、月曜日の9:00に達すると、ホッパー内の米は繰り出しロールによって繰り出される。すると、米は底板の供給口(図示せず)を通って容器1に収容される。また、電磁弁25は「開」になり水を給水管26を通ってノズルから容器内に供給する。そして、回転体15は回転して水及び米を撹拌し洗浄する。このとき生じた汚水はフィルター18、排水口19を通ってジャケット17から排出される。
【0018】
その後、洗浄作業を終えると、ソレノイド22が励磁されるので、開閉弁20は作動機構23によりリターンスプリング24を圧して移動する軸21によって前進し排水口19を閉じる。なお、図示していないが水位弁も同様の作業により水位口(図示せず)を閉じる。つぎに、電磁弁25が「閉」から「開」になり、水は給水管26を通ってノズルから容器1に供給される。そして、満水になると電磁弁25を「閉」にし給水を停止する。
【0019】
つづいて、ソレノイド22への通電を解除すると、水位弁はスプリング24により元の位置に復帰するので、これに関連して容器内の水はフィルター18、水位口、排水ジャケット17を通って排出される。所定時間後、すなわち所定水位に達すると、再びソレノイド22が励磁され水位弁が作動機構等により水位口を閉じる。
【0020】
そして、投下弁が下降すると、容器1に収容している水及び米は排米口から落下し米供給口33を通って内釜28に収容される。その後、投下弁は上昇し排米口を閉じる。つづいて、正逆転モータ43は逆転して元の位置(イ)に戻ると停止位置感知スイッチ48が「ON」になる。すると、正逆転モータ43は停止する。これに関連して、シャッターリターンスプリング39に引張られたシャッター31は移動し米供給口33を閉じる。このとき、シャッター31は連結板40により受け止められる。
【0021】
点火スイッチを「ON」にして炊飯作業を始める(内釜内で浸漬する場合は所定間後に炊飯作業を開始する)。その後、炊飯を終えると炊飯器30を引き出す。つぎに、正面視において左側の炊飯器30に米と水を供給する場合には、正逆転モータ43は逆転する。すると、シャッター開閉アーム45は矢印ロ方向に回動して把っ手32に当りシャッターリターンスプリング39の力に抗して押して移動させ米供給口33を開ける。その後、内釜28が米と水を収容すると正逆転モータ43は正転しシャッター開閉アーム45を元の位置に戻すので、シャッター31も元の位置に復帰し米供給口33を閉じる。
【0022】
このように、1個のシャッター開閉アーム45によりシャッター31を開閉できるので安価で構成も簡単になる。また、炊飯器30と炊飯器30の中間部にシャッター開閉装置42を設けることができるので炊飯器間のスペースを有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗米炊飯装置の正面図。
【図2】洗米炊飯装置の側面図。
【図3】容器の側面図。
【図4】操作パネルの正面図。
【図5】シャッターが閉じた炊飯部の平面図。
【図6】一方の炊飯器のシャッターを開いた炊飯部の平面図。
【図7】炊飯蓋の背面図。
【図8】シャッター開閉装置の平面図。
【図9】フローチャート。
【図10】作業工程図。
【図11】タイムチャート。
【符号の説明】
1 容器
8 洗浄部
15 回転体
18 フィルタ
19 排水口
20 開閉弁
30 炊飯器
Claims (1)
- 貯米部7からの米を受けて洗浄する洗浄部8には、容器1とこの容器1のほぼ中心部に回転可能に設けた回転体15と、該容器1内に給水する給水手段と、容器1の下端部にはフィルター18や排水口19及びこの排水口19を開閉する開閉弁20を備え、下方に位置する炊飯部9の炊飯器30に容器1からの洗米および炊飯水を収容して炊飯作業すべく構成すると共に、炊飯作業開始時刻を設定する作業設定手段を備えてこの作業開始時には容器1の洗浄工程を備える洗米炊飯装置において、上記作業設定手段で炊飯開始の時刻を設定した時から該作業設定手段による炊飯作業開始までの待機時間中開閉弁20が排水口19を閉じて容器1内に給水し、所定給水後には排水口19を開いて排水する洗浄工程を介在させたことを特徴とする洗米部洗浄装置。
Priority Applications (1)
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JP03796095A JP3620606B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 洗米炊飯装置の洗米部洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03796095A JP3620606B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 洗米炊飯装置の洗米部洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08228920A JPH08228920A (ja) | 1996-09-10 |
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JP03796095A Expired - Fee Related JP3620606B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 洗米炊飯装置の洗米部洗浄装置 |
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JP (1) | JP3620606B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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