JP3620296B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート、特にシートバックの上部を後席乗員の保護に適した衝撃吸収構造として形成した車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両、例えば自動車には乗員が着座するシートが搭載されており、このシートは自動車のインテリアデザインとして整っていると共に乗員に対し乗り心地を良くでき、乗員の安全を確保できる必要がある。
ところで、車両のシートは、人体下部を支持するシートクッションと人体上部を支持するシートバックとを相互に連結した構成を採る。この内、シートクッションはフロア上に取付けられ、そのシートクッションの後端に上向きでシートバックが連結される。このシートバックは通常走行時には着座する乗員の背部を保護するが、車両の衝突時には後席に着座する他の乗員の前方への急激移動に伴い、その頭部や顔面等と衝突する可能性がある。このため、シートバックの上部には後席乗員との衝撃時のエネルギを吸収するため、このシートバックには衝撃吸収機構が配設されたものがある。
【0003】
例えば、実開昭59−136337号公報に開示される車両用シートでは、シートバックのフレームとして、シートクッションに下端が支持された一対の縦フレームと、同一対の縦フレームの上端に左右の屈曲端が連結された横長の上部フレームとを備える。この車両用シートでは、通常時には一対の縦フレームの係合部と左右の屈曲端の係合部とが両者を一体的に結合し、着座する乗員を保護でき、車両衝突時に後席乗員の頭部が衝突した際には、一対の縦フレームの係合部と左右の屈曲端の係合部とが変形し、上部フレームの下方変位を許容し、これにより乗員の頭部の衝突エネルギを吸収し、乗員の頭部が受ける衝撃を低減できるものとなっている。
【0004】
更に、実開昭53−72332号公報に開示される車両用シートでは、シートバックの上部に着座乗員の頭部が後方に振れるのを防ぐヘッドレストが一体的に形成され、そのヘッドレストに後方に突き出す上部緩衝体が装備されている。この上部緩衝体は、車両の衝突時に後席乗員の頭部が当接した際に塑性変形でき、これにより乗員の頭部の運動エネルギを吸収し、乗員の頭部が受ける衝撃を低減できるものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、実開昭59−136337号公報に開示される車両用シートでは、シートバックのフレーム上部を成す横長の上部フレームが後席乗員の頭部の衝突により下向き荷重を受けた際に係合部の塑性変形を引き出し衝突エネルギを吸収することとなるが、進行方向である前向きの荷重を受けた場合には縦フレームと左右屈曲端の両係合部の塑性変形を引き出すことができず、衝撃吸収機能を発揮できないという問題がある。一方、実開昭53−72332号公報に開示される車両用シートでは、ヘッドレストの後面に配備される上部緩衝体が後方に大きく突き出すので、前席と後席との間隔であるシートピッチを十分に採れる車両では問題が少ないが、シートピッチが比較的小さいバス等に用いられる場合、この上部緩衝体が後席乗員の乗降に邪魔な突き出し物体となり、乗降性を低下させるという問題が生じている。
【0006】
本発明の目的は、シートバック上部に衝突エネルギ吸収機能を持たせるにあたり、シートバック上部に加わる過荷重の方向規制を少なくでき、しかも、シートピッチが比較的小さい車両であっても適用できる車両用シート構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、着座する乗員をシートクッションとシートバックとで保持する車両用シートにおいて、上記シートクッションの後部に基端側が支持され互いに縦向きで並設される上記シートバック側の左右一対の縦向きフレームと、上記左右一対の縦向きフレームの上端間に固着され横方向中間部が上下に所定量の間隔を有している第1及び第2の横向きフレームとを具備し、上記左右一対の縦向きフレームのうち、少なくともいずれか一方のフレーム上端部にはシートベルトの肩ベルトのアンカが取り付けられ、上記第1及び第2の横向きフレームのそれぞれの曲げ剛性が上記左右一対の各縦向きフレームより小さく設定されたという構成を採る。
【0008】
このような車両用シートは、通常時には、シートバック側の左右一対のフレームの上端間の相対変位を比較的曲げ剛性が低い第1及び第2の横向きフレームが協働して規制でき、一方、車両衝突時に後席乗員の頭部等が第1及び第2の横向きフレームの少なくとも一方に衝突した時には、その横向きフレームが過荷重により容易に塑性変形できる。このため、通常時には、第1及び第2の横向きフレームが協働してシートバック上部の剛性を確保でき、車両衝突時等にシートバックの上部に後席乗員の頭部が衝突した時には、第1及び第2の横向きフレームが比較的低い過荷重で塑性変形を開始でき、後席乗員の頭部が受ける衝撃を十分に緩和できる。しかも、シートバック上部に加わる過荷重の方向が横向きフレームに交差する方向であれば、いずれの方向の過荷重でも塑性変形を開始でき衝撃を十分に緩和できる。
【0009】
更に、第1及び第2の横向きフレームは、後方に突き出す量を比較的小さくでき、シートピッチが比較的小さい車両に使用しても後席乗員の乗降に邪魔な突き出し物体とならず、乗降性を確保できる。
好ましくは、上記第1及び第2の横向きフレームの少なくとも一方に形成され、同横向きフレームにその長手方向と交差する方向に所定値以上の押圧力が加わった際に左右に塑性変形する衝撃吸収部を設けても良い。
この場合、衝撃吸収部が過荷重により塑性変形することにより、後席乗員の頭部が受ける衝撃エネルギを十分に吸収でき、後席乗員の頭部が受ける衝撃を十分に緩和できる。特に、衝撃吸収部が過荷重により破断するようにしても良く、この場合、破断後の左右の破断部位の縦フレーム上端回りの曲げ変形によっても、後席乗員の頭部が受ける衝撃エネルギを吸収でき、後席乗員の頭部が受ける衝撃を十分に緩和できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図2には本発明の適用された車両用シートを示した。
この車両用シートは図示しないバスの乗客用シートの一つであり、この車両用シートの前後には図示しない同様シートが同様に配設される。なお、これら互いに前後する一対の車両用シートは各乗客の乗降に支障を来さない程度のシートピッチを保ってそれぞれ配設されている。
図1乃至図2の車両用シート(以後単にシートと記す)は、フロア1に移動不可に載置されるシート基枠2と、そのシート基枠2の上部に支持されるシートクッション3と、その後端に上向きで突設されるシートバック5とを備える。
【0011】
シート基枠2はU字状の鋼管から成る左右一対の脚部201と、両脚部201夫々の中央底部の前後部位を相互に連結する下側クロスバー202と、左右の脚部201の上端の前後部位を相互に結合する矩形枠203と、左右の脚部201の中央底部とその上方の矩形枠203の対向部とを結合する左右側板204を有する。シート基枠2はクロスバー202の4角部分がフロア1側にボルトBにより締付け固定されることにより車体に移動不可に支持されている。なお、ここでのシート基枠2は平坦なフロア1に支持されているが、図示しないタイヤハウスとフロア1とに亘って装着されるような場合には、ここでのシート基枠2に代えて、このシート基枠を図示しないタイヤハウスに沿って変形させた図示しない他のシート基枠が採用されることとなり、その場合も、シート基枠2の上部を成す矩形枠203は図1のシート基枠2と同様に構成される。
【0012】
図3に示すように、シートクッション3は矩形枠203の上部にボルトBの締め付けにより一体結合される板金のシート受け枠6と、そのシート受け枠6の上面に帽着状態で取付けられるパッド301及び表皮材302とで形成される。
【0013】
シート受け枠6の側壁部601の左右後端側にはそれぞれ上向きに左右サイドフレーム7,8が延出形成される。両サイドフレーム7,8の突き出し端である上部にはシートバック5の下端を枢支する枢支部R1,R2が形成される。ここで、右サイドフレーム8上の右枢支部R2はシートバック5側の右枢支ピン9を枢支し、左サイドフレーム7上の左枢支部R1はリクライニング装置11を介しシートバック5側の左枢支ピン12を支持する。リクライニング装置11は左枢支ピン12を介しシートバック5を前方に回動付勢すると共に、操作レバー13の回動操作時にシートバック5の前後方向の傾斜角の切り換えを許容し、回動解除時にシートバック5の傾斜角をロックするという周知の構成を採る。
【0014】
更に、側壁部602の左右後端側には腰ベルトB1の左右腰アンカA1,A2の取付部b,cが形成され、しかも側壁部602の後部の左端側には肩ベルトB2の下アンカA3(図1参照)の取付部dが形成される。なお、各取付部b,c,dはアンカボルトの螺着部として形成される。
図3に示すように、シートバック5はシートバックフレーム14と、このシートバックフレーム14の回りを覆うパッド15及び表皮材16とを有する。
【0015】
ここで、シートバックフレーム14は正面視(図2参照)で互に左右に縦向きで並設される左右一対のフレームとしての縦向きフレーム17,18と、左右縦向きフレーム17,18の両中央下部を相互に連結する補強中央板19と、左右縦向きフレーム17,18の各下端より外側にそれぞれ突き出し形成される左右枢支ピン12,9と、左右縦向きフレーム17,18の上端間を互いに結合する第1、第2横向きフレーム20,21と、左縦向きフレーム17の下端部と右縦向きフレーム18の上端部とを相互に結合する補強傾斜板22とを備える。
左右縦向きフレーム17,18はコ字型断面のアングル材で形成され、各下端より外側に左右枢支ピン12,9をそれぞれ突き出し形成し、左右枢支ピン12,9を介し左右サイドフレーム7,8に枢支される。
【0016】
右縦向きフレーム18の上端外方には上部ブラケット23が重ねて溶接され、その上端部には肩ベルトB2の肩アンカA4の取付部aが形成される。
左右縦向きフレーム17,18の上端間は第1、第2横向きフレーム20,21により互いに結合される。
即ち、第1横向きフレーム20は中央を上向きに突き出し、正面視で山形に屈曲形成され、第2横向きフレーム21は直状に形成され、それぞれの両側端は下側に屈曲され、左右縦向きフレーム17,18の上端部の内側壁に溶接されている。ここで、第1、第2横向きフレーム20,21はシートバック5の上端に突設されるヘッドレストHの補強部材を成すよう、互いが上下に所定量だけ離隔して並設され、これによりヘッドレストH全域の保形性を確保している。
【0017】
ところで、第1、第2横向きフレーム20,21はそれぞれが左右縦向きフレーム17,18の各々に比較して曲げ剛性が十分低くなるように形成される。しかも、第1、第2横向きフレーム20,21はそれぞれがその中央部に衝撃吸収部24,25を装備する。
ここで、第1、第2横向きフレーム20,21はそれぞれの剛性は比較的低いが、それぞれが分担して荷重を受けることより、両者が協働して左右縦向きフレーム17,18の上端間の相対変位を規制でき、第1、第2横向きフレーム20,21を一体化でき、シートバックフレーム14の上部剛性を確保している。このため、肩アンカA4の取付部aに肩ベルトB2側より張力が加わった際に、右縦向きフレーム18の上部変位が第1、第2横向きフレーム20,21を介し左縦向きフレーム17側でも受止めることができる。
【0018】
一方、第1、第2横向きフレーム20,21の個々の剛性は比較的低い。このため、第1、第2横向きフレーム20,21は、その長手方向と交差する方向である車体前後方向や上下方向より所定値以上の押圧力Wが加わった際に屈曲変形(塑性変形)して、衝突エネルギの吸収機能を発揮できるように構成されている。 ここで、第1及び第2横向きフレーム20,21は後述の衝撃吸収部24,25の有無にかかわらず、その中央近傍を屈曲可能に形成され、これにより両端部分である左右縦向きフレーム17,18の上端部を支点として曲げ変位Mでき、その曲げ変位Mに伴い、衝突エネルギの吸収機能を発揮できるよう構成される。
【0019】
更に、第1、第2横向きフレーム20,21はそれぞれの中間部に、図4に示すような衝撃吸収部24,25(同一構成のため一方のみ示した)を装着する。この衝撃吸収部24は、左右半部201,202の一方の突合せ端に芯棒241が形成され、他方の突合せ端に芯棒241を所定隙間tを介して外嵌する溝付きの筒部242として形成され、芯棒241と筒部242とは複数の点溶接部mを介し溶接されている。
このような衝撃吸収部24は所定の引張りや曲げ荷重を受ける範囲では強度を保持でき、その設定荷重を上回る引張りや曲げ荷重を受けると、複数の点溶接部mが破壊し、芯棒241と筒部242とが破断し、相互に分離できるように構成されている。
【0020】
このため、第1、第2横向きフレーム20,21にその長手方向と交差する方向である車体前後方向や上下方向より所定値以上の押圧力Wが加わると衝撃吸収部24,25が順次分断し、各左右半部201,202,211,212がそれぞれに、左右縦向きフレーム17,18の上端部を支点として曲げ変位Mでき、各曲げ変位Mに伴い、衝突エネルギの吸収機能を発揮できる。
また、図5に示すように、雄ネジを形成した芯棒241’と、先端に雄ネジを形成した筒部242’と、両者を連結する係合ナット243とを有した衝撃吸収部24bを用いても良い。ここで、係合ナット243はそのボス部側の雌ネジを芯棒241’に螺着し、環状フランジ側の雌ネジを筒部242’に螺着する。ここで芯棒241’にはロックナット244が螺着され、これにより係合ナット243が固定される。この場合、設定加重を上回る張力又は曲げ荷重を受けると係合ナット243で芯棒241’のネジ山部を破壊(カット)し、その変位に伴い、衝突エネルギの吸収機能を発揮できる。
【0021】
図1に示すような車両用シートに乗員Dが着座し、その乗員が腰ベルトB1及び肩ベルトB2によりシート面上に拘束され、走行したとする。
この場合、通常走行時において乗員はシートクッション3とシートバック5に保持され、乗員の頭部もヘッドレストHに保持される。
【0022】
車両が加減速走行に入り、腰ベルトB1に乗員荷重による張力が加わると、これは側壁部601の取付部b,cに受けとめられ、肩ベルトB2に乗員荷重による張力が加わると、右縦向きフレーム18の取付部a及び側壁部601の取付部dに受けとめられ、乗員をシート上に安定して拘束できる。ここで、肩ベルトB2に加わる張力が右縦向きフレーム18の取付部aに加わった場合、右縦向きフレーム18は第1、第2横向きフレーム20,21を介し左縦向きフレーム17に荷重を分担して受け取ってもらうことより、これら左右縦向きフレーム17,18及び第1、第2横向きフレーム20,21が共動してシートバックフレーム14の上部としての強度を確保でき、右縦向きフレーム18のずれを低く押えることができる。しかも、この場合も乗員の頭部からの荷重が後ろ向きにヘッドレストHに加わるが、この荷重は第1、第2横向きフレーム20,21が共動して確実に分散支持できる。
【0023】
一方、車両衝突時に後席乗員の頭部h等が第1、第2横向きフレーム20,21の一方にその長手方向と交差する後方斜め上方より加わるとする。
この場合、まず、第1横向きフレーム20が頭部hよりの過荷重Wで前方に曲げ変形し、その曲げ変形(塑性変形)により、後席乗員の頭部の衝撃エネルギを吸収できる。この際、過荷重Wが比較的大きな場合、第1横向きフレーム20の衝撃吸収部24が分断し、次いで第2横向きフレーム21の衝撃吸収部25が分断し(図3の2点鎖線参照)、さらに、破断後の各横向きフレーム20,21の左右半部201,202,211,212が左右縦向きフレーム17,18の上端回りに曲げ変形し、この曲げ変形によっても、後席乗員の頭部hが受ける衝撃エネルギを吸収でき、衝撃を十分に緩和できる。
【0024】
更に、ここでの車両用シートのヘッドレストHは、内蔵する第1、第2横向きフレーム20,21が後方(図1、図3において紙面右側)に突き出すことが少なく、このヘッドレストHは、全体として後方への突き出す量が比較的小さく、シートピッチが比較的小さいバスの乗客用のシートに使用した際に後席乗員の乗降に邪魔な突き出し物体とならず、乗降性を確保できる。
更に、ここでの車両用シートの第1、第2横向きフレーム20,21は単一体として形成される場合と比較して、通常時の分担荷重を十分に低くできるので、その曲げ剛性を比較的小さく設定でき、比較的低い過荷重でも塑性変形を開始できるように設定でき、この点でも後席乗員の頭部が受ける衝撃を十分に緩和できる。
【0025】
図1の車両用シートでは、第1、第2横向きフレーム20,21の両方に衝撃吸収部24,25を配備していたが、これに代えて、図6(a),(b)に示すように、単に、第1、第2横向きフレーム20’,21’をそれぞれ山形に屈曲形成して並設しても良い。この場合、第1横向きフレーム20が、次いで第2横向きフレーム21が順次過荷重W、W’を受けた際に、それぞれの中央部が衝撃吸収部となって屈曲変形(2点鎖線参照)して衝突エネルギを吸収することとなり、この場合、特に、装置の簡素化を図れる。
【0026】
上述の処において、衝撃吸収部24,25は、過荷重が加わった際に、複数の点溶接部mが破断することによって第1、第2横向きフレーム20,21を分断するように構成ていたが、これに代えて、図4(b)に示すように、蛇行部から成る衝撃吸収部24aを構成しても良い。この場合、過荷重が加わった際に、衝撃吸収部24aが塑性変形して衝突エネルギを吸収でき、後席乗員の頭部が受ける衝撃を緩和できる。
上述のところにおいて、シートはバスの乗客用のシートとしたが、その他の車両のシートにも適用でき、図2の車両用シートと同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、通常時は、シートバック側の左右一対の縦向きフレームの上端間の相対変位を比較的曲げ剛性が低い第1及び第2の横向きフレームが協働して規制でき、一方、車両衝突時に後席乗員の頭部等が第1及び第2の横向きフレームの少なくとも一方に衝突した時には、その横向きフレームが過荷重により容易に塑性変形できる。
このため、通常時には、第1及び第2の横向きフレームが協働してシートバック上部の剛性を確保でき、車両衝突時等にシートバック上部に後席乗員の頭部が衝突した時には、第1及び第2の横向きフレームが比較的低い過荷重で塑性変形を開始でき、後席乗員の頭部が受ける衝撃を十分に緩和できる。しかも、肩アンカを介し肩ベルトからの張力が一方の縦向きフレームに加わった際に、第1及び第2の横向きフレームが協働して反対側の縦向きフレームに伝え、左右一対の縦向きフレーム上端間の相対変位を規制できると共に剛性を確保している。従って乗員をシート上に安定して拘束できる。更に、第1及び第2の横向きフレームは横方向中間部が上下に間隔を有しているので、車両衝突時に後席乗員の頭部等が横向きフレーム後方斜め上方より加わった場合、第1の横向きフレームに先にあたり、次に第2の横向きフレームにあたるので、横向きフレーム夫々の剛性を比較的低くし、曲げ変形による衝撃エネルギー吸収を十分に行わせることが出来、衝撃を十分に緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された車両用シートの側面図である。
【図2】図1の車両用シートの正面図である。
【図3】図1の車両用シートの断面図である。
【図4】図1の車両用シートで用いる衝撃吸収部の拡大断面図である。
【図5】図1の車両用シートで用いる第1、第2横向きフレームの変形例を示す。
【図6】図1の車両用シートで用いる第1、第2横向きフレームの他の変形例を示し、(a)は正面図、(b)は側方断面図である。
【符号の説明】
3 シートクッション
5 シートバック
17 左縦向きフレーム
18 右縦向きフレーム
19 第1横向きフレーム
20 第2横向きフレーム
24,25 衝撃吸収部
H ヘッドレスト
Claims (1)
- 着座する乗員をシートクッションとシートバックとで保持する車両用シートにおいて、
上記シートクッションの後部に基端側が支持され互いに縦向きで並設される上記シートバック側の左右一対の縦向きフレームと、
上記左右一対の縦向きフレームの上端間に固着され横方向中間部が上下に所定量の間隔を有している第1及び第2の横向きフレームとを具備し、
上記左右一対の縦向きフレームのうち、少なくともいずれか一方のフレーム上端部にはシートベルトの肩ベルトのアンカが取り付けられ、
上記第1及び第2の横向きフレームのそれぞれの曲げ剛性が上記左右一対の各縦向きフレームより小さく設定されたことを特徴とする車両用シート。
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