JP3619749B2 - 運搬車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるパワーアシスト機能を備えた運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院等で使用される配膳車において、特に大型で重量も大きいものについては、いわゆるパワーアシスト機能を備えたものが知られている。このパワーアシスト機能は端的には、モータを搭載して車輪と連結し、人手により配膳車を引きまたは押し操作する際に、併せて駆動輪をモータで駆動して自走させることにより、走行操作を助勢しようというものである。
ここで、作業者が走行速度を上げ下げしようとした場合に、それに対応して駆動輪の速度も上げ下げすると、配膳車を安定して走行させる上で好ましいことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため従来、配膳車を走行操作するためのハンドルに、モータの出力を調整するためのボリュームを設けたり、さらには、センサハンドルと称してハンドルを引く力を検知してそれに応じてモータの出力を調整するもの等が採用されていたが、電気配線も含めて装備が大掛かりとなって、コスト高になるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、パワーアシスト機能を備えた運搬車において、簡単な構造でもって安定した走行を達成できるようにしたところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、手動による走行操作を助勢するために車輪をモータにより駆動可能とした運搬車において、車両本体の側面には走行操作用のハンドルが回動可能に軸支されて、このハンドルと前記モータの出力調整部とが連結部材で連結され、前記ハンドルの回動量に応じて前記連結部材の移動量が変化することで前記モータの出力が調整される構成となっているとともに、前記ハンドルと前記車両本体との間にダンパが介設されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハンドルの回動量が大となるほど前記モータが増速されるようになっているとともに、前記ダンパが、シリンダ内にオリフィスを設けたピストンロッドを嵌装した構造で、このピストンロッドの移動速度が大であるほど抵抗が増加するように機能するものである場合であって、前記ダンパは、前記ハンドルの回動量が大きくなるに従って、ハンドルが所定角度回動した場合の前記ピストンロッドの移動量が次第に大きくなるような位置関係を持って取り付けられているところに特徴を有する。
【0005】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ハンドルを操作してその回動量が変わることで連結部材の移動量が変化し、モータの出力が調節される。運搬車の走行速度を上げ下げすべくハンドルを操作する力を変えれば、それに応じて駆動輪の速度が調整される。
簡単な構造で最適な助勢力が得られ、もって運搬車を安定して走行させることができる。しかも、ハンドルの急激な回動はダンパにより緩衝されるから、急激な速度変化が起きることが防止される。
<請求項2の発明>
ハンドルの回動量が大きいとき、すなわち高速走行にある場合ほど、ハンドルが重くなる。特に高速走行時での急激な速度変化に対して注意が喚起される等、操作感が優れたものとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を温冷配膳車に適用した一実施形態を図1ないし図14に基づいて説明する。
この実施形態の温冷配膳車は、図1に示すように、表裏両面の開口された矩形状の断熱箱体からなる配膳車本体10(以下、単に本体という)を備えている。なお以下では、図1の左側を前方として説明する。本体10内は、図示しない断熱壁により前後方向に3つの部屋に仕切られ、さらに各部屋が断熱性の仕切壁により前後2つに仕切られて、合計6室が形成されており、前方から順次に、冷蔵室12A、2つの温蔵室11A,11B、2つの冷蔵室12B,12C及び温蔵室11Cとされている。これらは隣り合う温蔵室11と冷蔵室12とが対をなし、それぞれに観音開き式の扉13が装備されている。
【0007】
本体10の上面には機械室15が設けられ、温蔵室11を加熱する加熱装置や冷蔵室12を冷却する冷凍ユニットが装備されている。
対をなす温蔵室11と冷蔵室12には、図示はしないが複数段にわたって棚が形成されており、温食と冷食とを区分けして載置したトレイが仕切壁を貫通しつつ棚に載せられることにより、一つのトレイに載せられた温食が温蔵室11に、冷食が冷蔵室12にそれぞれ収容されて、温蔵または冷蔵されるようになっている。
【0008】
本体10の底面には、図3に示すように、前後両端部に左右一対ずつの車輪16,17が装備されており、前端側が自在輪16であり、後端側が駆動輪17となっている。この駆動輪17の近傍には、図4に詳細に示すように、無段変速機21付きのモータ20が装備されている。このモータ20は正逆両方向に駆動される可逆モータであって、駆動源となる充電式のバッテリ(図示せず)が機械室15に装備されている。無段変速機21の出力側は、上記の駆動輪17を両端に設けた駆動軸18と連結されている。無段変速機21には、変速用ロッド22が駆動軸18と平行な方向の摺動自由に装備されている。この変速用ロッド22は、同図の左側に移動するほど低速、停止制御し、逆に右側に移動すると高速制御するようになっている。
【0009】
本体10の前端面には、図2にも示すように、ケーシング24が張り出して取着され、その中に各種機構部が収容されている。上記のケーシング24の左右の側面を貫通するようにしてハンドル軸25が軸線回りの回転自由に支持されており、このハンドル軸25に本体10を引きまたは押し操作するためのハンドル26が取付られている。このハンドル26はコ字形に形成されており、ケーシング24を跨ぎつつ両端がハンドル軸25の両端に固定されている。
したがってハンドル26は、ハンドル軸25を軸線回りに回転させつつ回動操作可能であって、図1及び図2に示すように、ハンドル26が上向きの鉛直姿勢を取った位置が中立位置であり、詳しくは後記するように、ハンドル26を後方(図1の右側)に回動しつつ本体10を後方に押し操作し、ハンドル26を前方に回動しつつ本体10を前方に引き操作し得るようになっている。
【0010】
続いて、ハンドル26の回動機構部分の構造を説明する。ハンドル軸25の長さ方向の中央部から少し一側(図5の左側)に寄った位置には、一対の第1回動板28が所定間隔を開け、かつ図6に示すように、ハンドル26(ハンドル軸25)が中立位置を取った場合に真っ直ぐに本体10の前壁10A側を向く姿勢で一体的に突設されている。両第1回動板28の突出端側には、可動棒30の両端を挿通可能とした円弧形の内ガイド溝31が形成されている。本体10の前壁10Aには、コ字形断面の下ブラケット32が両第1回動板28の突出端の外側を挟むようにして横向きで取り付けられており、この下ブラケット32の両側板にも、同様に可動棒30の両端を挿通可能とした円弧形をなし、上記の内ガイド溝31よりも短寸の外ガイド溝33が形成されている。
【0011】
下ブラケット32の上方には、同じくコ字形断面の上ブラケット34が横向きに取り付けられ、その両側板の間に固定棒35がわたされて固定され、可動棒30に対して段違い状に配されている。
固定棒35と可動棒30との間には引張コイルバネ37が装着されており、この引張コイルバネ37の弾縮力により可動棒30が引き上げられて内ガイド溝31の上端を押圧しつつ、第1回動板28すなわちハンドル軸25に対して図6の時計回り方向の回動力が付勢され、可動棒30が下ブラケット32の外ガイド溝33の上端に当たることで、同方向の回動が停止されるようになっている。このとき、ハンドル26は上向きの鉛直姿勢を取り、すなわち中立位置に位置するようになっている。
【0012】
また、ハンドル軸25の長さ方向のほぼ中央部には、前壁10Aとの間にガススプリング40が装着されている。
このガススプリング40は、図7に模式的に示すように、シリンダ41内に、オリフィス43を設けたピストン42が摺動自由に嵌装されて、このピストン42の一面に突設されたロッド44がシリンダ41の一端から突出されているとともに、シリンダ41内に窒素ガス等の圧縮ガス45が封入された構造となっている。そして、常にはロッド44が進出する方向に付勢されており、ただしその付勢力は、上記の引張コイルバネ37のバネ力より小さく設定されている。それとともに、ロッド44に対して押込力または引張力が作用した場合に、圧縮ガス45の流通がオリフィス43により制限されてピストン42の摺動に抵抗が加わることで緩衝機能を果たすようになっている。なおこの場合、ロッド44が押し込みまたは引張された際の速度が大であるほど、大きな抵抗が作用する。
【0013】
図6に示すように、ハンドル軸25からは、第2回動板48が本体10の前壁10A側を向いて突設されている一方、前壁10Aにおける上部位置には取付板49が設けられていて、この取付板49にガススプリング40におけるシリンダ41の基端側の連結部46が、第2回動板48にロッド44の先端の連結部47がそれぞれピン50により連結されている。第2回動板48は、ハンドル26が中立位置を取った場合に斜め下方を向いて突出するように設けられ、ロッド44の先端の連結位置が、ハンドル軸25の軸心を通る水平線Xから、所定角度x(例えば30度)下がった位置に来るように設定されている。
【0014】
上記のようにガススプリング40の付勢力により、ハンドル軸25に対して図6の反時計回り方向の回動力が作用するが、この付勢力は引張コイルバネ37のバネ力よりも弱いから、既述したように常にはハンドル軸25並びにハンドル26は中立位置に保持される。
一方、ハンドル26を前方に回動させると(図11参照)、可動棒30を定位置に残したままで第1回動板28の内ガイド溝31に沿って相対的に摺動させ、またガススプリング40のロッド44を押し込みつつ、ハンドル軸25すなわちハンドル26は、内ガイド溝31の角度領域(30度)だけ回動操作し得るようになっている。
【0015】
次に、ハンドル26と無段変速機21との連結構造を説明する。上記したガススプリング40の配設位置から図5の右側に離間した位置には、図8にも示すように、ハンドル軸25の裏側において、操作ロッド52がガイド53に通されて上下摺動自由に支持されている。この操作ロッド52の下端が、本体10の前壁10Aの下部位置まで垂下され、図3に示すように、本体10の底面の前端位置に軸支された第1クランク54の一端と連結されている。この第1クランク54の他端に連結された第1連結ロッド55が後方に延出されて、無段変速機21の近傍に軸支された第2クランク56の一端と連結され、その他端に連結された短寸の第2連結ロッド57が、上記した無段変速機21の変速用ロッド22と連結されている。
【0016】
上記した操作ロッド52の上端側には、図8にも示すように、縦長でかつハンドル軸25を越えてさらにその手前側に突出した被動板60が一体的に設けられている。被動板60には、ハンドル軸25を逃がすための切欠き61が形成され、その上縁が押上縁とされている。この押上縁は、ハンドル軸25を挟んだ手前側に後退用の第1押上縁63が、奥側に前進用の第2押上縁64が形成され、第2押上縁64の方が第1押上縁63より下方位置に形成されている。
【0017】
一方、ハンドル軸25には、上記した被動板60における押上縁63,64の付近を両側から挟むようにして一対の駆動板65が固定されている。両駆動板65の間には、ハンドル軸25を挟んだ手前側に第1駆動ピン66が、奥側に第2駆動ピン67がそれぞれわたされて設けられている。ここで、ハンドル26(ハンドル軸25)が中立位置を取った場合では、手前の第1駆動ピン66が、ハンドル軸25の軸心を通る水平線Yと同じ高さ位置に位置し、一方、奥の第2駆動ピン67は、その水平線Yから所定角度y(例えば30度)下がった位置に来るように設定されており、第1及び第2の駆動ピン66,67がそれぞれ第1及び第2の押上縁63,64を受けるようになっている。
なお、詳しい説明は省略するが、ハンドル軸25の回りには、ハンドル軸25の回動動作並びに回動方向を検知して、モータ20を正または逆方向に切り替えて駆動させる駆動スイッチ69が装備されている。
【0018】
続いて、本実施形態の作用を説明する。配膳車を移動する場合は、ハンドル26に手を添えて押すまたは引くことで行われる。
先に後退させる場合を説明すると、中立位置にあるハンドル26を本体10の前壁10Aに向けて押すと、図9に参照して示されるように、引張コイルバネ37を伸長させ、またガススプリング40のロッド44を引っ張るとともに、可動棒30を外ガイド溝33に沿って下方に摺動させつつハンドル軸25が同図の反時計回りに回動する。これによりモータ20が逆転方向に起動される。それとともに、駆動板65が図10の反時計回り方向に回動し、第1駆動ピン66が第1押上縁63を押圧することで、被動板60並びに操作ロッド52が押し上げられる。そうすると、第1クランク54を介して第1連結ロッド55が前方に引かれ、さらに第2クランク56,第2連結ロッド57を介して無段変速機21の変速用ロッド22が図4の右方に引っ張られることで、相応の速度で駆動輪17が逆転駆動され、配膳車が押し操作する人とともに後方に自走する状態となる。
人が歩くことに伴いハンドル26の姿勢が動く傾向にあるが、ハンドル軸25にはガススプリング40が連結されていて、その緩衝機能が作用することによりハンドル軸25の軸線回りの振れが抑えられ、速度が簡単に変わることなく安定して走行する。
【0019】
配膳車をさらに高速で後退させる場合には、人がもう少し速く歩きつつハンドル26をさらに押して傾倒させると、操作ロッド52がさらに上方に引かれ、それに伴い変速機の変速用ロッド22が図4の右方にさらに引っ張られることで、駆動輪17がより高速で逆転駆動される。
人の歩きが遅くなると、ハンドル26を押す力が小さくなることで、引張コイルバネ37のバネ力を受けてハンドル26が次第に戻され、各ロッド52,55,57,22が戻されて駆動輪17の速度が低下する。配膳車を停止させるべくハンドル26を押す力を完全に除去すれば、引張コイルバネ37の弾縮力を受けてハンドル26並びにハンドル軸25が中立位置に戻り、それとともに各ロッド52,55,57,22も元位置に戻されて駆動輪17が停止し、助勢力も無くなった状態とされる。その際、ハンドル26を押す力を急に除去しても、ガススプリング40の持つ緩衝機能によってハンドル26はゆっくりと戻され、したがって速度もゆっくりと落とされる。
【0020】
次に前進させる場合を説明する。中立位置にあるハンドル26を手前に引き操作すると、図11に参照して示されるように、可動棒30を定位置に残したままで内ガイド溝31に沿って相対的に摺動させ、またガススプリング40のロッド44を押し込みつつ、ハンドル軸25が同図の時計回り方向に回動する。これによりモータ20が正転方向に起動される。それとともに、駆動板65が図12の時計回り方向に回動し、第2駆動ピン67が第2押上縁64を押圧することで、被動板60並びに操作ロッド52が押し上げられる。そうすると同様に、第1クランク54を介して連結ロッド55が前方に引かれ、さらに第2クランク56,第2連結ロッド57を介して無段変速機21の変速用ロッド22が図4の右方に引っ張られることで、相応の速度で駆動輪17が正転駆動され、配膳車が引き操作する人に付いて前方に自走する状態となる。
【0021】
同じく人が歩くことに伴いハンドル26の姿勢が動く傾向にあるが、ガススプリング40の緩衝機能でハンドル軸25の軸線回りの振れが抑えられ、速度が簡単に変わることなく安定して走行する。
配膳車をさらに高速で前進させる場合には、人がもう少し速く歩きつつハンドル26をさらに引いて傾倒させると、操作ロッド52がさらに上方に引かれ、それに伴い変速機の変速用ロッド22が図4の右方にさらに引っ張られることで、駆動輪17がより高速で正転駆動される。
【0022】
ここで、ガススプリング40のロッド44と第2回動板48との連結部分は、図6に示すように、ハンドル26が中立位置にある場合にはハンドル軸25の軸心を通る水平線Xから所定角度x下がった位置に位置し、ハンドル26が手前に最大に引かれた場合(図11)には、上記の水平線X上に位置するように設定されている。このことは、ハンドル26の引き初めに比べて終わりの方が、ハンドル26を同じ角度だけ回動した場合のロッド44の押し込み量が大きいことを意味する。
【0023】
言い換えると、ハンドル26の引き方向の回動量が大きいとき、すなわち高速走行にある場合ほど、ロッド44の押し込み速度が大きく、一方ガススプリング40は既述したとおりにロッド44の移動速度が大になるほど抵抗が大となるから、図13に示すように、ハンドル26の引き初めから終わりに移るに従って操作力に多くを要し、いわゆるハンドル26が次第に重くなる。これにより、ハンドル26の操作感が良くなり、また高速走行時での急激な速度変化は芳しくないから、ハンドル26が重くなることで注意が喚起される。
【0024】
また、ハンドル26の引っ張り動作に伴って操作ロッド52を引き上げることに機能する第2駆動ピン67は、図8に示すように、ハンドル26が中立位置にある場合にはハンドル軸25の軸心を通る水平線Yから所定角度y下がった位置にあり、ハンドル26が手前に最大に引かれた場合(図12)には、上記の水平線Y上に位置するように設定されている。このことは、ハンドル26の引き初めに比べて終わりの方が、ハンドル26を同じ角度だけ回動した場合の操作ロッド52の引き上げ量が大きいことを意味する。
【0025】
言い換えると、図14に示すように、ハンドル26の引き方向の回動量が大きくなるほど、操作ロッド52の移動量の変化が大きくなり、速度変化も大きくなる。
例えば上記のように、ガススプリング40の配設位置の機能によって、低速時にハンドル26が軽く、高速時にハンドル26が重くされている場合において、低速時でも余りに急激な速度変化は芳しくないから、ハンドル26が軽い分速度変化を鈍らせ、逆に高速時において速度変化を臨む場合には、ハンドル26が重い分速度変化を応答良く行えるようにし、もってハンドル26の操作感を良好としている。
【0026】
なお前進走行中において、人の歩きが遅くなると、ハンドル26を引く力が小さくなることで、ガススプリング40の付勢力を受けてハンドル26が次第に戻され、各ロッド52,55,57,22が戻されて駆動輪17の速度が低下する。配膳車を停止させるべくハンドル26を引く力を完全に除去すると、同様にガススプリング40の付勢力でハンドル26並びにハンドル軸25がゆっくりと中立位置に戻り、それとともに各ロッド52,55,57,22も元位置にゆっくりと戻され、速度が少しずつ落とされてついには駆動輪17が停止し、助勢力も無くなった状態とされる。
【0027】
以上説明したように本実施形態によれば、回動操作されるハンドル26と、無段変速機21の変速用ロッド22とをロッド52,55,57で連結するといった簡単な構造によって、配膳車を押し又は引き操作する場合に最適な助勢力を得ることができる。もって配膳車を楽にかつ安定して走行させることができる。しかも、ハンドル軸25には緩衝機能を有するガススプリング40が連結されているから、ハンドル26の急激な回動が規制されて急激な速度変化が起きることが防止され、また操作者が走行することに付随してハンドル26に振れ力が作用してもそれが規制され、もって無意味な速度変化が無くて安定した走行が担保される。
【0028】
また、ガススプリング40は、ロッド44の移動速度が大になるほど抵抗が大となるような緩衝機能を備えており、このガススプリング40が、ハンドル26の引き方向の回動量が大きくなるほど、ロッド44の押し込み速度が大きくなるような位置関係で取り付けられているから、ハンドル26の引き初めから終わりに移るに従って操作力が次第に大きくなる、いわゆるハンドル26が次第に重くなる状態にでき、ハンドル26の操作感を良くすることに寄与し得る。
【0029】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態のガススプリングは、緩衝機能に加えてロッドを伸長させる方向に付勢する機能を備えたものであるが、これに代えて、緩衝機能のみを備えたいわゆるダンパを装着するようにしてもよい。
(2)操作ロッドと無段変速機の変速用ロッドとの間は、ワイヤで連結するようにしてもよい。
【0030】
(3)駆動輪の走行速度を調整する手段としては、上記実施形態に例示したものに限らず、例えば可変抵抗器を介してモータの出力側の回転数を変えるようなものであってもよい。
(4)モータの駆動源となるバッテリは、本体の底面に搭載するようにしてもよい。
(5)本発明は配膳車に限らず、ハンドル操作により移動可能とされる運搬車全般に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る温冷配膳車の側面図
【図2】その正面図
【図3】その底面図
【図4】変速機構部分を示す拡大底面図
【図5】ハンドルの装着部分を示す拡大正面図
【図6】ハンドルが中立位置にある場合の回動機構部分を示す断面図
【図7】ガススプリングの概略断面図
【図8】ハンドルが中立位置にある場合の操作ロッドの操作機構部分を示す断面図
【図9】ハンドルが押し操作された場合の回動機構部分の断面図
【図10】その操作ロッドの操作機構部分の断面図
【図11】ハンドルが引き操作された場合の回動機構部分の断面図
【図12】その操作ロッドの操作機構部分の断面図
【図13】ハンドルの回動量と操作力との関係を示すグラフ
【図14】ハンドルの回動量と走行速度の変化との関係を示すグラフ
【符号の説明】
10…配膳車本体
10A…前壁
17…駆動輪
18…駆動軸
20…モータ
21…無段変速機
22…変速用ロッド
25…ハンドル軸
26…ハンドル
40…ガススプリング
41…シリンダ
42…ピストン
43…オリフィス
44…ロッド
48…第2回動板
52…操作ロッド
55,57…連結ロッド
60…被動板
64…押上縁
67…駆動ピン
X…水平線
x…角度

Claims (2)

  1. 手動による走行操作を助勢するために車輪をモータにより駆動可能とした運搬車において、
    車両本体の側面には走行操作用のハンドルが回動可能に軸支されて、このハンドルと前記モータの出力調整部とが連結部材で連結され、前記ハンドルの回動量に応じて前記連結部材の移動量が変化することで前記モータの出力が調整される構成となっているとともに、前記ハンドルと前記車両本体との間にダンパが介設されていることを特徴とする運搬車。
  2. 前記ハンドルの回動量が大となるほど前記モータが増速されるようになっているとともに、前記ダンパが、シリンダ内にオリフィスを設けたピストンロッドを嵌装した構造で、このピストンロッドの移動速度が大であるほど抵抗が増加するように機能するものである場合であって、前記ダンパは、前記ハンドルの回動量が大きくなるに従って、ハンドルが所定角度回動した場合の前記ピストンロッドの移動量が次第に大きくなるような位置関係を持って取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の運搬車。
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