JP2004325051A - 冷蔵庫の扉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】片方の扉に連動し同時に両方の扉が開閉するようにした冷蔵庫の観音開き式の扉を提供する。
【解決手段】冷蔵庫の前面の観音式の左右の扉6a,6bを、リンク13a,13bの支点(支軸)15が冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するように規制されたリンク機構12にて連結する。リンクの支点は冷蔵庫の天部1T等に前後方向に配設したレール17に嵌挿した回転ローラー16と同軸的に設けることで、一方の扉を開閉すると支点が前後移動するようにリンク機構が作動して他方の扉も連動開閉するので、片手操作で開閉することができ、手に持った品物などの収納もし易くなり便利である。
【選択図】 図2
【解決手段】冷蔵庫の前面の観音式の左右の扉6a,6bを、リンク13a,13bの支点(支軸)15が冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するように規制されたリンク機構12にて連結する。リンクの支点は冷蔵庫の天部1T等に前後方向に配設したレール17に嵌挿した回転ローラー16と同軸的に設けることで、一方の扉を開閉すると支点が前後移動するようにリンク機構が作動して他方の扉も連動開閉するので、片手操作で開閉することができ、手に持った品物などの収納もし易くなり便利である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、観音開き式に開閉する冷蔵庫の扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年冷蔵庫は大容量化のニーズの高まりで大型化し、本体幅の大きな冷蔵庫となるために、貯蔵室を開閉する冷蔵庫扉を、開閉幅(代)が小さくとれる観音式扉を採用する傾向にある。
【0003】
従来このような観音式扉は、左右の各扉はその非開閉側端の上下部を貯蔵室の開口縁部の上下端部にヒンジ結合され、2枚の扉は独立して開け閉めするものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献】
特開20001−133119号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の構成では、2枚の扉は別々に開けるものなので、開閉操作が煩わしい。特に手に大きな品物を持って入れるときなどは、片側の手で扉を1つずつ開けるという面倒さや、片側の手で品物を落としたりしないよう気を付けなければならない等、労力などが要り不便であった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、片方どちらかの扉を開け閉めすれば、他方の扉も連動して同時開閉するような構造とした冷蔵庫の扉装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冷蔵庫の貯蔵室の前面開口を開閉する観音開き式の左右扉を、リンクの支点が冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するように規制されたリンク機構にて結合し、左右扉がいずれか一方の扉の開閉にて連動して同時開閉する冷蔵庫の扉装置としたものである。
【0008】
また、前記リンク機構は左右扉をその枢支側と反対側端で連結する一対のリンクと、前記リンク同士が連結枢支されるている支点となる支軸と、この支軸を冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するよう規制して装着させるための冷蔵庫本体側に設けられたリンク支点案内手段より構成されたものである。
【0009】
また前記リンク支点案内手段は、前記リンクの支点となる支軸に設けた回転ローラーと、この回転ローラーを冷蔵庫本体の前後方向にのみ摺動可能に案内支持するレール部材とより構成されたものである。
【0010】
また前記回転ローラーを冷蔵庫本体の前後方向にのみ移動させるための電動駆動装置を有する者である。
【0011】
また前記リンク機構のリンクを扉と連結させている支軸は、扉の幅方向に形成された扉側の案内溝に移動可能とされたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1において、1は冷蔵庫本体にして、仕切壁によって上から例えば冷蔵室2、野菜室3、チルド室4、冷凍室5と区割形成された複数の貯蔵室を有している。冷蔵室2の前面開口部は、中央部で左右に開く観音開き式の扉6a,6bで開閉されるものとなっている。7,7はその扉の把手部である。また野菜室3、チルド室4、冷凍室5は、引き出し構造とされ、その正面壁8,9、10に把手8b、9b、10bを有している。
【0013】
ここで、上記冷蔵室3の前面開口部を開閉する2枚の観音開き式の扉6a,6bは、図2に示すように扉6a,6bの一端側が上下一対のヒンジ軸11a,11bで、従来と同様冷蔵室2の開口部の上下端部にヒンジ結合され開閉自在に枢支されている。
【0014】
ところが扉6a,6b同士は、互いに向き合う側、すなわち扉6a,6bの開閉側端が扉6a,6bの上面部側でリンク機構12により連結されている。
【0015】
このリンク機構12について説明すると、各扉6a,6bの上辺部の開閉側端にリンク13a,13bがその一端を支軸14a,14bでそれぞれ連結され枢支されている。リンク13a,13b同士は互いにその他端が支軸15で回動自在に連結枢支され一体に結合されている。前記支軸はリンク機構の支点となり、そしてその支点となる支軸15には回転ローラー16が取り付け支持されている。17は、前記回転ローラー16を摺動可能に嵌挿し、冷蔵庫本体1の前後方向(矢印P)にのみ移動するように規制するレールでリンク支点案内手段を形成する。なおこのレールはU字型形状のものも可能で、その場合U字型のレール17の開放端側を冷蔵庫の前部側に向けて配置する。リンク機構12は冷蔵庫の天面部1T等に設けられた構成となっている。
【0016】
なお、このリンク機構12を、図1に示すように、冷蔵庫1の天面部1Tを覆うように設けたカバーケース19により露出しないように被覆し、外観(見栄え)を良好にする。
【0017】
従って、回転ローラー16がレール17内を冷蔵庫1の前後方向Pに移動するとき、該回転ローラー16と同軸のリンクの支点(支軸)15も同じ前後方向Pに移動せしめられる。
【0018】
よって上記リンク機構12で連結された2つの扉6a,6bが図2(a)に示すように閉鎖している状態から、どちらか一方の扉6a,6bを開くと、その扉開放に伴いリンクの支点(支軸)15も、前後方向に配設された案内レール17により、案内レール17内後方の待機位置(図2a)から、前方に直進的に移動する回転ローラー16に追従して前方に移動する。こうしてリンク機構12が押し出されその支点(支軸)15が前方に移動するため、もう片方の扉6a,6bも連動して図2bに示すように同時に開くようになる。
【0019】
扉6a,6bを閉じる時も同様で、一方の扉6a,6bを閉め始めると、リンク機構12により回転ローラー16が案内レール17内を前方位置から後退しリンク機構12が引き戻される。これに伴うリンクの支点(支軸)15の後退で他方の扉6a,6bが連動して閉まる。こうして両方の扉6a,6bがリンク機構12の押し、引き動作に応じて、片方の扉6a,6bの開閉操作に伴い連動して同時開閉させることができるようになる。
【0020】
ここで、扉6a,6bの連動開閉はリンクの支点となる支軸15と同軸の回転ローラー16の前後移動に係わって成されているので、このリンク機構12を、上述したような手動により片方の扉6a,6bを開閉し、回転ローラー16を移動する実施例の他に、回転ローラー16をモーターなどの電動駆動手段20により強制的に移動させるという動力による自動連動開閉とすることも可能である。
【0021】
図3はその自動式連動開閉の一実施例を示すもので、冷蔵庫の天面部1T等に正逆転駆動可能な駆動モーター21と該駆動モーター21により回転駆動される駆動プーリー22aと従動プーリー22bとの間に懸架配設された回転ベル24を設け、回転ベルト24に回転ローラー16を連携部材23にて取り付ける。また前記駆動モーター21の操作スイッチ25を冷蔵庫1の正面部の適当な部分に設ける。例えば図1に示すように、冷蔵室2と野菜室3との間の仕切部26などに設ける。
【0022】
更に、扉6a,6bの上辺部に扉幅方向に延在する案内溝31,32を形成する。そしてこの案内溝31,32に、リンク機構20のリンク13a,13bを扉6a,6bと連結させている支軸14a,14bを移動自在に係合する。案内溝31,32は、扉6a,6bのヒンジ軸11a,11bにまでは達しない長さで形成されている。これにより、扉6a,6bの開閉操作に連動してリンク機構20が作動するとき、リンク13a,13bの支軸14a,14bは案内溝31,32に沿い、例えば開けるときは扉開閉端側位置(図3a)からヒンジ軸11a,11b側(図3b)に移動する。この動きに連れてリンク13a,13bも同じ動きをするため、リンク13a,13bのストローク動作が冷蔵庫本体1に近いエリアで行われるようになり、リンク機構20が本体1外に大きく露出しなくなり、冷蔵庫の外観を良好にすることができる。なお、前記案内溝31,32を扉6a,6bの下辺部に設け、リンク機構20と扉6a,6bとを冷蔵室3の下側位置で連結する構造としても良い。またこの構成のリンク機構は、先の図2の実施例に係る扉装置にも適用できることは言うまでもない。
【0023】
操作スイッチ25を操作し駆動モーター21が正転し回転ベルト24がa矢印方向に回転しこれにより支点15である回転ローラー16の前進に伴う移動により、同図(b)に示すように自動的に扉6a,6bが開放する。駆動モーター21の逆転により回転ベルト24のb矢印方向の逆転で回転ローラー16が後退し同移動する支点15より、同図(a)に示すように扉6a,6bが自動的に閉まる。
【0024】
図4の場合は、駆動手段としてソレノイド装置を利用したものである。同じように冷蔵庫の天面部1T等にソレノイド装置26を配し、その作動杆27の先端に回転ローラー16を当接する。操作スイッチ25を操作し、ソレノイド装置26が通電駆動し、図4(b)のように作動杆27が前方(矢印)に作動して回転ローラー16が移動すると、同時に支軸(支点)15が前進し、扉6a,6bが強制的に若干開く。
【0025】
この場合に、扉6a,6bはその裏側周縁に添設したマグネット入りガスケット(図示せず)により、マグネット力にて冷蔵室2の前面開口部に密着した構造なので、このマグネットによる吸着力に抗して扉6a,6bを開けるその開け始めの最初に一番大きな力が要り、開いたら開閉力は小さい。従って、前記ソレノイド装置26による作動杆27の作動ストロークは、扉6a,6bを閉めているマグネット力に抗して、若干扉6a,6bが開く程度のストロークでよい。よって、特に作動ストロークの大きい大型のソレノイド装置を用いずとも動作可能である。
【0026】
そして扉6a,6bを閉めるときに、ソレノイド装置26の通電が断たれれば、作動杆27は図4(a)のように扉6a,6bを閉めるのに支障のない後退した非作動位置に戻っているので、扉6a,6bを手により閉めれば、リンク機構21により、2枚の扉6a,6bは連動して閉まる。
【0027】
このように、冷蔵庫の扉は、リンクの支点を冷蔵庫の前後方向にのみ移動するよう規制させたリンク機構により連結した観音式の扉なので、左右どちらか一方の扉を開閉すると、他方の扉も連動して開閉する。よって、手に物を持ち冷蔵庫の中に収納するときなど、片手でも冷蔵庫を開放操作することができるので、物の出し入れをする事が可能になり、便利である。
【0028】
またリンクの支点を電動的に移動するような構成とすれば、さらにスイッチ操作で左右の扉の同時自動開閉を行えるようにもなり、便利である。リンクの扉側との支軸を扉に設けた案内溝により扉幅方向に往復移動するようにすれば、リンクの作動ストロークを小さく抑えられるようになり、リンク機構が目立なくなる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、冷蔵庫の前面の観音式の左右の扉は、片側の扉の開閉に連動して他方の扉も開閉するようなリンク機構で連結した扉装置としたので、片手操作で容易に全面的に開閉できるようになり、特に手に品物を持って収納するときなどは物の落下に気を付けたりする労苦は減り便利となる。また閉めるときも片方の扉を閉めるだけでよく、従来のように一枚ずつ閉めたり、また開けたりする面倒さがなくなり、物の出し入れがし易くなり使い勝手性が良くなる。
【0030】
また構造的にも、リンク同士を連結している支軸すなわちリンクの支点を、冷蔵庫の前後方向のみ移動させるようなリンク支点案内手段例えばレールなどの案内部を冷蔵庫の天部などに配設し、該レールに、支点と同軸に設けた回転ローラーを摺動可能に嵌挿するというような構成を採用することができ、大掛かりな装置とすることもなく対応することができる。
【0031】
また支点の移動を電動駆動手段にて移動させることも可能である。例えば、モーターにて正逆転する回転ベルトを介して前後移動させ扉を自動開閉させたり、或いはソレノイド装置を使用しその作動杆のストロークにて扉開閉するなどの手段を用いれば、扉の自動開閉も行えるようになり、便利さはさらに向上する。
【0032】
またリンク機構のリンクを扉と連結させている支軸が、扉の幅方向に形成された扉側の案内溝に動移動可能に係合させたリンク機構とすることにより、リンク機構が冷蔵庫の外に張り出しさず冷蔵庫に近い位置で動くように構成できるので、リンク機構が余り目立たず外観のいい冷蔵庫とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷蔵庫の正面図。
【図2】左右扉同時開閉可能な扉の閉鎖時(a)と、開放時(b)の様相を示す平面図。
【図3】電動駆動手段により左右扉同時開閉可能とした扉の閉鎖時(a)と、開放時(b)の様相を示す平面図。
【図4】ソレノイド装置により左右扉同時開閉可能とした扉の閉鎖時(a)と、開放時(b)の様相を示す平面図。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
6a,6b 扉
12、20、21 リンク機構
13a,13b リンク
15 支軸(リンクの支点)
16 回転ローラー
17 案内レール
20 電動駆動手段
26 ソレノイド装置
【発明の属する分野】
本発明は、観音開き式に開閉する冷蔵庫の扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年冷蔵庫は大容量化のニーズの高まりで大型化し、本体幅の大きな冷蔵庫となるために、貯蔵室を開閉する冷蔵庫扉を、開閉幅(代)が小さくとれる観音式扉を採用する傾向にある。
【0003】
従来このような観音式扉は、左右の各扉はその非開閉側端の上下部を貯蔵室の開口縁部の上下端部にヒンジ結合され、2枚の扉は独立して開け閉めするものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献】
特開20001−133119号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の構成では、2枚の扉は別々に開けるものなので、開閉操作が煩わしい。特に手に大きな品物を持って入れるときなどは、片側の手で扉を1つずつ開けるという面倒さや、片側の手で品物を落としたりしないよう気を付けなければならない等、労力などが要り不便であった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、片方どちらかの扉を開け閉めすれば、他方の扉も連動して同時開閉するような構造とした冷蔵庫の扉装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冷蔵庫の貯蔵室の前面開口を開閉する観音開き式の左右扉を、リンクの支点が冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するように規制されたリンク機構にて結合し、左右扉がいずれか一方の扉の開閉にて連動して同時開閉する冷蔵庫の扉装置としたものである。
【0008】
また、前記リンク機構は左右扉をその枢支側と反対側端で連結する一対のリンクと、前記リンク同士が連結枢支されるている支点となる支軸と、この支軸を冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するよう規制して装着させるための冷蔵庫本体側に設けられたリンク支点案内手段より構成されたものである。
【0009】
また前記リンク支点案内手段は、前記リンクの支点となる支軸に設けた回転ローラーと、この回転ローラーを冷蔵庫本体の前後方向にのみ摺動可能に案内支持するレール部材とより構成されたものである。
【0010】
また前記回転ローラーを冷蔵庫本体の前後方向にのみ移動させるための電動駆動装置を有する者である。
【0011】
また前記リンク機構のリンクを扉と連結させている支軸は、扉の幅方向に形成された扉側の案内溝に移動可能とされたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1において、1は冷蔵庫本体にして、仕切壁によって上から例えば冷蔵室2、野菜室3、チルド室4、冷凍室5と区割形成された複数の貯蔵室を有している。冷蔵室2の前面開口部は、中央部で左右に開く観音開き式の扉6a,6bで開閉されるものとなっている。7,7はその扉の把手部である。また野菜室3、チルド室4、冷凍室5は、引き出し構造とされ、その正面壁8,9、10に把手8b、9b、10bを有している。
【0013】
ここで、上記冷蔵室3の前面開口部を開閉する2枚の観音開き式の扉6a,6bは、図2に示すように扉6a,6bの一端側が上下一対のヒンジ軸11a,11bで、従来と同様冷蔵室2の開口部の上下端部にヒンジ結合され開閉自在に枢支されている。
【0014】
ところが扉6a,6b同士は、互いに向き合う側、すなわち扉6a,6bの開閉側端が扉6a,6bの上面部側でリンク機構12により連結されている。
【0015】
このリンク機構12について説明すると、各扉6a,6bの上辺部の開閉側端にリンク13a,13bがその一端を支軸14a,14bでそれぞれ連結され枢支されている。リンク13a,13b同士は互いにその他端が支軸15で回動自在に連結枢支され一体に結合されている。前記支軸はリンク機構の支点となり、そしてその支点となる支軸15には回転ローラー16が取り付け支持されている。17は、前記回転ローラー16を摺動可能に嵌挿し、冷蔵庫本体1の前後方向(矢印P)にのみ移動するように規制するレールでリンク支点案内手段を形成する。なおこのレールはU字型形状のものも可能で、その場合U字型のレール17の開放端側を冷蔵庫の前部側に向けて配置する。リンク機構12は冷蔵庫の天面部1T等に設けられた構成となっている。
【0016】
なお、このリンク機構12を、図1に示すように、冷蔵庫1の天面部1Tを覆うように設けたカバーケース19により露出しないように被覆し、外観(見栄え)を良好にする。
【0017】
従って、回転ローラー16がレール17内を冷蔵庫1の前後方向Pに移動するとき、該回転ローラー16と同軸のリンクの支点(支軸)15も同じ前後方向Pに移動せしめられる。
【0018】
よって上記リンク機構12で連結された2つの扉6a,6bが図2(a)に示すように閉鎖している状態から、どちらか一方の扉6a,6bを開くと、その扉開放に伴いリンクの支点(支軸)15も、前後方向に配設された案内レール17により、案内レール17内後方の待機位置(図2a)から、前方に直進的に移動する回転ローラー16に追従して前方に移動する。こうしてリンク機構12が押し出されその支点(支軸)15が前方に移動するため、もう片方の扉6a,6bも連動して図2bに示すように同時に開くようになる。
【0019】
扉6a,6bを閉じる時も同様で、一方の扉6a,6bを閉め始めると、リンク機構12により回転ローラー16が案内レール17内を前方位置から後退しリンク機構12が引き戻される。これに伴うリンクの支点(支軸)15の後退で他方の扉6a,6bが連動して閉まる。こうして両方の扉6a,6bがリンク機構12の押し、引き動作に応じて、片方の扉6a,6bの開閉操作に伴い連動して同時開閉させることができるようになる。
【0020】
ここで、扉6a,6bの連動開閉はリンクの支点となる支軸15と同軸の回転ローラー16の前後移動に係わって成されているので、このリンク機構12を、上述したような手動により片方の扉6a,6bを開閉し、回転ローラー16を移動する実施例の他に、回転ローラー16をモーターなどの電動駆動手段20により強制的に移動させるという動力による自動連動開閉とすることも可能である。
【0021】
図3はその自動式連動開閉の一実施例を示すもので、冷蔵庫の天面部1T等に正逆転駆動可能な駆動モーター21と該駆動モーター21により回転駆動される駆動プーリー22aと従動プーリー22bとの間に懸架配設された回転ベル24を設け、回転ベルト24に回転ローラー16を連携部材23にて取り付ける。また前記駆動モーター21の操作スイッチ25を冷蔵庫1の正面部の適当な部分に設ける。例えば図1に示すように、冷蔵室2と野菜室3との間の仕切部26などに設ける。
【0022】
更に、扉6a,6bの上辺部に扉幅方向に延在する案内溝31,32を形成する。そしてこの案内溝31,32に、リンク機構20のリンク13a,13bを扉6a,6bと連結させている支軸14a,14bを移動自在に係合する。案内溝31,32は、扉6a,6bのヒンジ軸11a,11bにまでは達しない長さで形成されている。これにより、扉6a,6bの開閉操作に連動してリンク機構20が作動するとき、リンク13a,13bの支軸14a,14bは案内溝31,32に沿い、例えば開けるときは扉開閉端側位置(図3a)からヒンジ軸11a,11b側(図3b)に移動する。この動きに連れてリンク13a,13bも同じ動きをするため、リンク13a,13bのストローク動作が冷蔵庫本体1に近いエリアで行われるようになり、リンク機構20が本体1外に大きく露出しなくなり、冷蔵庫の外観を良好にすることができる。なお、前記案内溝31,32を扉6a,6bの下辺部に設け、リンク機構20と扉6a,6bとを冷蔵室3の下側位置で連結する構造としても良い。またこの構成のリンク機構は、先の図2の実施例に係る扉装置にも適用できることは言うまでもない。
【0023】
操作スイッチ25を操作し駆動モーター21が正転し回転ベルト24がa矢印方向に回転しこれにより支点15である回転ローラー16の前進に伴う移動により、同図(b)に示すように自動的に扉6a,6bが開放する。駆動モーター21の逆転により回転ベルト24のb矢印方向の逆転で回転ローラー16が後退し同移動する支点15より、同図(a)に示すように扉6a,6bが自動的に閉まる。
【0024】
図4の場合は、駆動手段としてソレノイド装置を利用したものである。同じように冷蔵庫の天面部1T等にソレノイド装置26を配し、その作動杆27の先端に回転ローラー16を当接する。操作スイッチ25を操作し、ソレノイド装置26が通電駆動し、図4(b)のように作動杆27が前方(矢印)に作動して回転ローラー16が移動すると、同時に支軸(支点)15が前進し、扉6a,6bが強制的に若干開く。
【0025】
この場合に、扉6a,6bはその裏側周縁に添設したマグネット入りガスケット(図示せず)により、マグネット力にて冷蔵室2の前面開口部に密着した構造なので、このマグネットによる吸着力に抗して扉6a,6bを開けるその開け始めの最初に一番大きな力が要り、開いたら開閉力は小さい。従って、前記ソレノイド装置26による作動杆27の作動ストロークは、扉6a,6bを閉めているマグネット力に抗して、若干扉6a,6bが開く程度のストロークでよい。よって、特に作動ストロークの大きい大型のソレノイド装置を用いずとも動作可能である。
【0026】
そして扉6a,6bを閉めるときに、ソレノイド装置26の通電が断たれれば、作動杆27は図4(a)のように扉6a,6bを閉めるのに支障のない後退した非作動位置に戻っているので、扉6a,6bを手により閉めれば、リンク機構21により、2枚の扉6a,6bは連動して閉まる。
【0027】
このように、冷蔵庫の扉は、リンクの支点を冷蔵庫の前後方向にのみ移動するよう規制させたリンク機構により連結した観音式の扉なので、左右どちらか一方の扉を開閉すると、他方の扉も連動して開閉する。よって、手に物を持ち冷蔵庫の中に収納するときなど、片手でも冷蔵庫を開放操作することができるので、物の出し入れをする事が可能になり、便利である。
【0028】
またリンクの支点を電動的に移動するような構成とすれば、さらにスイッチ操作で左右の扉の同時自動開閉を行えるようにもなり、便利である。リンクの扉側との支軸を扉に設けた案内溝により扉幅方向に往復移動するようにすれば、リンクの作動ストロークを小さく抑えられるようになり、リンク機構が目立なくなる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、冷蔵庫の前面の観音式の左右の扉は、片側の扉の開閉に連動して他方の扉も開閉するようなリンク機構で連結した扉装置としたので、片手操作で容易に全面的に開閉できるようになり、特に手に品物を持って収納するときなどは物の落下に気を付けたりする労苦は減り便利となる。また閉めるときも片方の扉を閉めるだけでよく、従来のように一枚ずつ閉めたり、また開けたりする面倒さがなくなり、物の出し入れがし易くなり使い勝手性が良くなる。
【0030】
また構造的にも、リンク同士を連結している支軸すなわちリンクの支点を、冷蔵庫の前後方向のみ移動させるようなリンク支点案内手段例えばレールなどの案内部を冷蔵庫の天部などに配設し、該レールに、支点と同軸に設けた回転ローラーを摺動可能に嵌挿するというような構成を採用することができ、大掛かりな装置とすることもなく対応することができる。
【0031】
また支点の移動を電動駆動手段にて移動させることも可能である。例えば、モーターにて正逆転する回転ベルトを介して前後移動させ扉を自動開閉させたり、或いはソレノイド装置を使用しその作動杆のストロークにて扉開閉するなどの手段を用いれば、扉の自動開閉も行えるようになり、便利さはさらに向上する。
【0032】
またリンク機構のリンクを扉と連結させている支軸が、扉の幅方向に形成された扉側の案内溝に動移動可能に係合させたリンク機構とすることにより、リンク機構が冷蔵庫の外に張り出しさず冷蔵庫に近い位置で動くように構成できるので、リンク機構が余り目立たず外観のいい冷蔵庫とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷蔵庫の正面図。
【図2】左右扉同時開閉可能な扉の閉鎖時(a)と、開放時(b)の様相を示す平面図。
【図3】電動駆動手段により左右扉同時開閉可能とした扉の閉鎖時(a)と、開放時(b)の様相を示す平面図。
【図4】ソレノイド装置により左右扉同時開閉可能とした扉の閉鎖時(a)と、開放時(b)の様相を示す平面図。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
6a,6b 扉
12、20、21 リンク機構
13a,13b リンク
15 支軸(リンクの支点)
16 回転ローラー
17 案内レール
20 電動駆動手段
26 ソレノイド装置
Claims (5)
- 冷蔵庫の貯蔵室の前面開口を開閉する観音開き式の左右扉を、リンクの支点が冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するように規制されたリンク機構にて結合し、左右扉がいずれか一方の扉の開閉にて連動して同時開閉することを特徴とする冷蔵庫の扉装置。
- 前記リンク機構は左右扉をその枢支側と反対側端で連結する一対のリンクと、前記リンク同士が連結枢支される支点となる支軸と、この支軸を冷蔵庫本体の前後方向のみ移動するよう規制して装着させるための冷蔵庫本体側に設けられたリンク支点案内手段より構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫の扉装置。
- 前記リンク支点案内手段は、前記リンクの支点となる支軸に設けた回転ローラーと、この回転ローラーを冷蔵庫本体の前後方向にのみ摺動可能に案内支持するレール部材とより構成されたことを特徴とする前記請求2に記載の冷蔵庫の扉装置。
- 前記回転ローラーを冷蔵庫本体の前後方向にのみ移動させるための電動駆動装置を有することを特徴とする請求項2および3のいずれかに記載の冷蔵庫の扉装置。
- 前記リンク機構のリンクを扉と連結させている支軸は、扉の幅方向に形成された扉側の案内溝に移動可能となされていることを特徴とする請求項1,2,3、4のいずれかに記載の冷蔵庫の扉装置。
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