JP3748072B2 - 扉装置及びこれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は扉体に加わる荷重によって扉体を自動的に閉回動させることができるように構成された扉装置及びこれを用いた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の扉装置における扉体の支持部構成を示す説明図、図11は従来の扉装置における扉体の回動過程を示す説明図、図12は従来の扉装置における回動案内部及び転動体部分の構成を示す拡大断面図である。
扉体に加わる荷重によって扉体を自動的に閉回動させることができるように構成された扉装置は例えば冷蔵庫に使用されている。この扉装置は、図10〜図12に示すように冷蔵庫本体100の開口部101にその両側部が左支持部102及び右支持部103を介して係止/離脱を可能に支持され、左支持部102及び右支持部103の一方が係止されたとき左支持部102及び右支持部103の他方が離脱する扉体104と、該扉体104の下部に転動可能に設けられる転動体105と、該転動体105との接触で前記扉体104の回動を案内する案内面106及び該案内面106に中継面107を介して連なり、前記転動体105との接触で扉体104に加わる荷重によって扉体104を自動的に閉回動させる自閉面108を有する回動案内部109とを備え、該回動案内部109が前記開口部101の下部に配設されている。また、転動体105は扉体104の一側部側と他側部側とに配置されている。(例えば、特許文献1、2参照。)
【0003】
回動案内部109は、扉体104の回動方向と平行な中継面107と、該中継面107の前記開口部101側端から下向きに傾斜する前記自閉面108と、前記中継面107の前記開口部101と反対側端から下向きに傾斜する前記案内面106とからなる。また、前記転動体105は扉体104が開口部101を閉じている状態で前記自閉面108と接触するように設けられている。
【0004】
このように構成された扉装置にあっては、開回動されている扉体104を閉回動させつつ開口部101を閉じる途中で転動体105が回動案内部109の案内面106と接触し、該案内面106及び中継面107に沿って扉体104が閉回動し、この扉体104が開口部101をほぼ閉じるとき、転動体105が自閉面108と接触し、扉体104に加わる荷重によって扉体104が自動的に閉回動され、扉体104の閉状態を維持することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−124463号公報
【特許文献2】
特開2001−173303号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、扉体104に加わる荷重によって扉体104を自動的に閉回動させることができるように構成された従来の扉装置は、扉体104の回動方向と平行な中継面107と、該中継面107の開口部側端から下向きに傾斜する自閉面108と、前記中継面107の開口部と反対側端から下向きに傾斜する案内面106とからなる回動案内部109を備え、扉体104が開口部101をほぼ閉じるとき、換言すれば、扉体104の開回動角がほぼなくなる回動域で転動体105が自閉面108と接触するようになっているため、扉体104が開口部101を閉じるとき、扉体104の開回動角がほぼなくなる回動域に至るまで扉体104を手動で操作する必要がある。この結果、扉体104の開回動角が比較的大きい状態で扉体104の閉回動操作がされなくなったとき、扉体104が自閉することなく回動停止し、開口部101を確実に閉じることができなくなり、改善策が要望されていた。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は案内面を扉体の回動方向と交差する方向へ傾斜させ、自閉面を、前記案内面の自閉面に連なる端から傾斜させることにより、扉体の自閉開始位置を、中継面を有する従来の自閉開始位置より案内面側にすることができ、扉体の開回動角が比較的大きい状態で扉体の閉回動操作がされなくなった場合においても転動体及び自閉面によって扉体を自閉させることが可能な扉装置及び冷蔵庫を提供することにある。
【0008】
また、他の目的は自閉面の案内面側を緩傾斜とし、案内面と反対側を急傾斜とすることにより、扉体の自閉状態を維持することができるとともに、自閉面の扉体回動方向両端間の高さを比較的低くすることができる扉装置及び冷蔵庫を提供することにある。
【0009】
また、他の目的は自閉面に接触している転動体が案内面と接触する位置に至るまで扉体を開回動させる操作体を扉体が備えることにより、扉体の自閉性能を向上することができるにかかわらず、扉体の開回動初期の開操作性を向上できる扉装置及び冷蔵庫を提供することにある。
【0010】
また、他の目的は前記操作体が、扉体に枢支されたレバーと、該レバーに連動して回動する連動杆と、該連動杆に突設されたカム部とを有する構成とすることにより、操作体の構造を簡単にでき、操作体の組込み性を向上できる扉装置及び冷蔵庫を提供することにある。
【0011】
また、他の目的は前記カム部が、扉体が開口部を閉じているときに当接部と当接する第1位置から該第1位置を扉体の閉回動方向へ越えた第2位置にかけて前記当接部との当接ができる面を有する構成とすることにより、扉体の開回動初期の開操作性を向上することができるとともに、カム部の長さを比較的短くすることができる扉装置及び冷蔵庫を提供することにある。
【0012】
また、他の目的は扉体の一側部側と、他側部側と、一側部及び他側部の間の途中とに転動体が配置された構成とすることにより、自閉面及び案内面の間の境界を転動体が通過するときの負荷を複数の転動体に分散することができ、扉体をスムーズに回動操作することができる扉装置及び冷蔵庫を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る扉装置は、開口部にその一側部が回動可能に支持される扉体と、該扉体又は前記開口部に転動可能に設けられる転動体と、該転動体との接触で前記扉体の前記開口部を開閉する方向への回動を案内する案内面及び該案内面に連なり、前記転動体との接触で扉体に加わる荷重によって扉体を自動的に閉回動させる自閉面を有する回動案内部とを備え前記案内面は前記扉体が開閉する方向と交差する方向へ傾斜し、前記自閉面は前記案内面の自閉面に連なる端側から傾斜している扉装置において、前記自閉面は案内面側を緩傾斜とし、案内面と反対側を急傾斜としてあることを特徴とする。
【0014】
この発明にあっては、案内面は扉体の回動方向と交差する方向へ傾斜しており、自閉面は、前記案内面の自閉面に連なる端から傾斜している。従って、扉体の自閉開始位置を、中継面を有する従来の自閉開始位置より案内面側にすることができ、扉体が自閉動作する角度を大きくすることができるため、扉体の開回動角が比較的大きい状態で転動体を自閉面に接触させることができる。この結果、扉体の開回動角が比較的大きい状態で扉体の閉回動操作がされなくなった場合においても転動体及び自閉面によって扉体を自閉させることが可能であり、扉体の自閉性能を向上できる。しかも、扉体を閉回動するとき、自閉面の緩傾斜部分で扉体を閉回動方向へ助走させることができ、また、急傾斜部分で扉体の自閉状態を維持することができるとともに、自閉面の扉体回動方向両端間の高さを比較的低くすることができ、扉体の回動操作性を向上できる。
【0015】
本発明に係る扉装置は、開口部にその両側部が支持部を介して係止/離脱を可能に支持され、2つの支持部の一方が係止されたとき2つの支持部の他方が離脱する扉体と、該扉体の下部に転動可能に設けられる転動体と、該転動体との接触で前記扉体の前記開口部を開閉する方向への回動を案内する案内面及び該案内面に連なり、前記転動体との接触で扉体に加わる荷重によって扉体を自動的に閉回動させる自閉面を有する回動案内部とを備え前記案内面は前記扉体が開閉する方向と交差する方向へ傾斜し、前記自閉面は前記案内面の自閉面に連なる端側から傾斜している扉装置において、前記自閉面は案内面側を緩傾斜とし、案内面と反対側を急傾斜としてあることを特徴とする。
【0016】
この発明にあっては、案内面は扉体の回動方向と交差する方向へ傾斜しており、自閉面は、前記案内面の自閉面に連なる端から傾斜している。従って、扉体の自閉開始位置を、中継面を有する従来の自閉開始位置より案内面側にすることができ、扉体が自閉動作する角度を大きくすることができるため、扉体の開回動角が比較的大きい状態で転動体を自閉面に接触させることが可能である。この結果、扉体の開回動角が比較的大きい状態で扉体の閉回動操作がされなくなった場合においても転動体及び自閉面によって扉体を自閉させることが可能であり、扉体の自閉性能を向上できる。しかも、扉体を閉回動するとき、自閉面の緩傾斜部分で扉体を閉回動方向へ助走させることができ、また、急傾斜部分で扉体の自閉状態を維持することができるとともに、自閉面の扉体回動方向両端間の高さを比較的低くすることができ、扉体の回動操作性を向上できる。
【0019】
また、本発明に係る扉装置は、前記扉体は前記自閉面に接触している前記転動体が前記案内面と接触する位置に至るまで扉体を開回動させる操作体を備えることを特徴とする。
【0020】
この発明にあっては、扉体の操作体を操作することにより、自閉面に接触している転動体が案内面と接触する位置に至るまで扉体を開回動させることができるため、前記したように扉体の自閉性能を向上することができるにかかわらず、扉体の開回動初期の開操作性を向上できる。
【0021】
また、本発明に係る扉装置は、前記操作体は前記扉体に枢支されたレバーと、該レバーに連動して回動する連動杆と、該連動杆に突設され、前記開口部に設けられる当接部との当接により前記扉体を開回動させるカム部とを備えることを特徴とする。
【0022】
この発明にあっては、扉体のレバーを操作することにより、該レバーに連動して連動杆が回動し、該連動杆に突設されたカム部が開口部側の当接部に当接して扉体を、自閉面に接触している転動体が案内面と接触する位置に至るまで強制的に開動作させるため、前記したように扉体の自閉性能を向上することができるにかかわらず、扉体の開回動初期の開操作性を向上することができ、しかも、レバーと連動杆とカム部とによって操作体が構成されているため、操作体の構造が簡単であり、操作体の組込み性を向上できる。
【0023】
また、本発明に係る扉装置は、前記カム部は、前記扉体が開口部を閉じているときに当接部と当接する第1位置から該第1位置を前記扉体の閉回動方向へ越えた第2位置にかけて前記当接部との当接ができる面を有することを特徴とする。この発明にあっては、扉体の開回動初期の開操作性を向上することができるとともに、カム部の長さを比較的短くすることができる。
【0024】
また、本発明に係る扉装置は、前記転動体は前記扉体の一側部側と、他側部側と、一側部及び他側部の間の途中とに配置されていることを特徴とする。
この発明にあっては、扉体が回動するとき、自閉面及び案内面の間の境界を複数の転動体が順次通過することになるため、転動体が前記境界を通過するときの負荷を複数の転動体に分散することができ、扉体をスムーズに回動操作することができる。
【0025】
また、本発明に係る冷蔵庫は、要冷蔵物が収容される収容室が設けられた冷蔵庫本体と、前記収容室に開口する開口部に配置される請求項1〜7のいずれかに記載の扉装置とを備えることを特徴とする。
【0026】
この発明にあっては、自閉面が案内面の自閉面側端で案内面に対する角度を変えてあるため、扉体の開回動角が比較的大きい状態で転動体を自閉面に接触させることが可能である。この結果、手動による扉体の閉回動操作量が不足する場合においても転動体及び自閉面によって扉体を自閉させることができ、扉体の自閉性能を向上できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る扉装置を用いた冷蔵庫の構成を示す斜視図である。
図1の冷蔵庫1は要冷蔵物がその前面の開口部11aから収容される収容室、野菜がその前面の開口部11bから収容される野菜室、要冷凍物がその前面の開口部11c,11dから収容される冷凍室を有する冷蔵庫本体11と、前記上側の収容室の開口部11aに配置される扉装置Aと、前記野菜室の開口部11bを開閉する野菜室扉12と、冷凍室の開口部11c,11dを開閉する冷凍室扉13,14とを備えている。
【0028】
図2は開口部における扉体の支持部構成を示す平面図、図3は扉体の底面図、図4は扉体の支持部構成及び扉体の回動過程を示す説明図である。
扉装置Aは、前記開口部11aの両側の上部と下部とで、その一側部2aが上側の支持部及び下側の支持部20aを介して回動可能に支持され、その他側部2bが上側の支持部及び下側の支持部20bを介して回動可能に支持された左右回動式の1つの扉体2と、該扉体2の下部にその軸芯が扉体2の左右方向となる軸31を介して転動自在に設けられる転動体3と、該転動体3との接触で前記扉体2の回動を案内する回動案内部4と、扉体2を開回動させる操作体5とを備えている。
【0029】
扉体2の上側の支持部及び下側の支持部20a,20bは扉体2の左右方向への摺動を可能とする摺動手段と、扉体2の一側部2a側で開口部11aを開くとき他側部2b側で係止し、扉体2の他側部2b側で開口部11aを開くとき一側部2a側で係止する係止手段とを夫々有している。上側の支持部と下側の支持部20a,20bとは基本的に同じ構成であり、しかも、上側の支持部の摺動手段及び係止手段と、下側の支持部20a,20bの摺動手段及び係止手段とは基本的に同じ構成であるため、以下の説明では、上側の支持部と、上側の支持部の摺動手段及び係止手段についての説明を省略する。
【0030】
摺動手段は前記開口部11aの上部及び下部に突設された支持軸21,21と、該支持軸21,21が相対摺動を可能に挿入され、その長手方向が前記摺動する方向となる摺動案内凹部22,22とを有しており、該摺動案内凹部22,22が扉体2の下面に設けられている。また、この扉体2の下面には前記摺動案内凹部22,22の長手方向内側となる端部からその長手方向が扉体2の閉回動方向となる回動案内凹部23,23が設けられており、扉体2が開回動するとき、該回動案内凹部23,23に前記支持軸21,21が嵌まるようにしてある。
【0031】
摺動案内凹部22,22は長円形になっており、扉体2が開口部11aを開く側では前記回動案内凹部23,23が支持軸21,21に近い側の第1位置(図4aの位置)となり、扉体2が開口部を開かない側、即ち、扉体2の回動中心となる側では回動案内凹部23,23が支持軸21,21と離間する側の第2位置となるようにしてある。また、摺動案内凹部22,22は前記支持軸21,21の軸心間の直線に対して傾斜しており、扉体2の一側部2a側又は他側部2b側が開口部11aを開くとき、扉体2の重力によって扉体2が開口部11aに対して左方向、又は右方向へ摺動するようにしてある。
回動案内凹部23,23は、摺動案内凹部22,22と反対側端を前記支持軸21,21の出入口としたカム部になっている。
【0032】
係止手段は前記支持軸21,21の周りに支持軸21,21と離間して前記開口部11aの下部から突設された半円形の係止壁24,24と、前記摺動案内凹部22,22の周りに設けられ、前記支持軸21,21及び係止壁24,24の間の嵌合凹部に嵌合される断面C字形の嵌合凸部25,25とを有しており、扉体2が開口部11aを開く側では嵌合凸部25が前記嵌合凹部から抜け出し、扉体2が開口部11aを開かない側、即ち、扉体2の回動中心となる側では支持軸21が摺動案内凹部22の第2位置となる状態で嵌合凸部25が前記嵌合凹部に嵌合され、嵌合凸部25を係止、引いては扉体2を開口部11a側の冷蔵庫本体に係止するようにしてある。
また、前記支持部20a,20bの近傍には扉体2が開回動及び閉回動するとき、互いに接触して扉体2の回動を案内する回動案内凸部26,27の一方が前記扉体2の下面に突設され、他方が開口部11aの下部から突設されている。
【0033】
転動体3は扉体2の一側部2a側と他側部2b側と、一側部2a及び他側部2b間の中央近傍位置とに夫々同軸的に複数個設けられている。また、転動体3を支持する軸31は前記支持軸21,21の軸心間の直線と平行に配置されており、さらに、転動体3は軸31に対して該軸31の軸長方向へ移動可能としてある。尚、一側部2a及び他側部2b間の中央近傍位置に設ける転動体3は、一側部2a及び他側部2b間のほぼ中央に1つ設けてもよい。
【0034】
図5は回動案内部及び転動体部分の構成を示す拡大断面図である。
この転動体3が接触する前記回動案内部4は、転動体3との接触で扉体2の回動を案内する案内面41と、該案内面41に境界40を介して連なり、前記転動体3との接触で扉体2に加わる荷重によって扉体2を自動的に閉回動させる自閉面42とを有しており、前記支持軸21,21の軸心間の直線と平行に配置されている。この案内面41及び自閉面42は扉体2の回動方向に対して傾斜しており(図5参照)、さらに、自閉面42は案内面41の自閉面42側端(境界40)で案内面41に対する角度が変わるようにしてある。また、自閉面42は案内面41側が緩傾斜となり、案内面41と反対側が急傾斜となるように2段階に角度が変わっており、緩傾斜部分42aでは閉回動中の扉体2を助走させ、急傾斜部分42bでは扉体2に加わる荷重によって扉体2が開回動することを確実に禁止するようにしてある。
【0035】
具体例としては、回動案内部4の水平部4aの幅寸法(扉体回動方向の幅寸法)を61mm、自閉面42の緩傾斜部分42aの幅寸法を11.7mm、自閉面42の急傾斜部分42bの幅寸法を8.2mmとした。さらに、自閉面42の緩傾斜部分42aの水平面(扉体の回動域となる面)からの角度を5度、自閉面42の急傾斜部分42bの水平面(扉体の回動域となる面)からの角度を11度とした。回動案内部4の水平部4aの前側表面は開口部11aを閉じている扉体2の前側表面より越えないようにすればよい。
尚、前記水平部4a、緩傾斜部分42a、急傾斜部分42bのそれぞれの幅寸法は、前記した幅寸法に2mm以下の寸法を加算又は減算した寸法としてもよいし、また、前記緩傾斜部分42aの水平面からの角度は、前記した角度に2度以下の角度を加算又は、1度以下の角度を減算した角度及び急傾斜部分42bの水平面からの角度は、前記した角度に2度以下の角度を加算又は減算した角度としてもよい。
【0036】
図6は操作体部分の拡大横断面図、図7は操作体部分の一部を切欠いた拡大正面図である。
【0037】
操作体5は、扉体2の一側部2a及び他側部2bに凹設された凹所2c内にその一端部が軸50a,50bを介して枢支されたレバー51と、その上端が前記レバー51の一端部に結合され、その下端が扉体2の下端部に配置され、レバー51に連動して回動する連動杆52と、該連動杆52の下端に前記レバー51と反対方向へ突設され、前記開口部11aに突設される当接部53との当接により前記扉体2を強制的に開回動させるカム部54とを有する。このカム部54は、前記扉体2が開口部11aを閉じているときに当接部53と当接する第1位置から該第1位置を前記扉体2の閉回動方向へ越えた第2位置にかけて前記当接部53との当接ができる面54aを有しており、前記自閉面42の急傾斜部分42bに接触している前記転動体3が前記境界40を越えて前記案内面41と接触する位置に至るまで扉体2を開回動させることができるようにしてある(図3、図8参照)。
【0038】
図8及び図9は扉体の回動過程を示す説明図である。
以上のように構成された扉装置Aは、扉体2が開口部11aを閉じているとき、扉体2の下部に設けられている転動体3の全てが自閉面42の急傾斜部分42bと接触し、扉体2に加わる荷重によって転動体3の自閉面42との接触状態が維持されている(図8のa)。
【0039】
このように扉体2が開口部11aを閉じている状態で、例えば扉体2の他側部2bが開口部11aを開く場合、扉体2の他側部2bに設けられたレバー51を引き操作することにより、連動杆52が回動し、該連動杆52に突設されたカム部54と当接部53との当接位置が変わり、一側部2a側の上側の支持部及び下側の支持部20aを回動中心として扉体2が強制的に開回動される。
このとき、扉体2は、前記自閉面42の急傾斜部分42bに接触している転動体3が境界40を越えて案内面41と接触する位置に至るため(図9のd)、扉体2の開き始めを比較的小さい操作力で容易に開回動させることができる。このように開回動された扉体2は、転動体3が案内面41を転動しつつさらに開回動され、開回動の途中で転動体3の案内面41との接触が離脱し、扉体2を大きく開くことができる。尚、扉体2の開回動に伴い、転動体3を支持する軸31(図8、9では図示せず)は前記支持軸21,21の軸心間の直線、換言すれば回動案内部4に対して交差する方向へ変位する。
【0040】
また、扉体2が開口部11aを閉じる場合、扉体2を閉回動させる途中で転動体3が回動案内部4の案内面41と接触し、該転動体3が境界40を越えて自閉面42と接触することになる(図8のa)。
このとき、自閉面42は案内面41の自閉面42側端で案内面41に対する角度が変わるようになっているため、換言すれば、自閉面42は案内面41との境界40で角度が変わっているため(図5参照)、扉体2の自閉開始位置を、中継面を有する従来の自閉開始位置より案内面41側にすることができ、扉体2が自閉動作する角度を大きくすることができ、扉体2の開回動角が比較的大きい状態で転動体3を自閉面に接触させることができる。この結果、扉体2の開回動角が比較的大きい状態で扉体2の閉回動操作がされなくなった場合においても転動体3及び自閉面42によって扉体2を自閉させることができ、扉体2の自閉性能を向上できる。また、前記自閉面42は、案内面41側が緩傾斜となり、案内面41と反対が急傾斜となっているため、緩傾斜部分42aでは扉体2を助走させつつ閉回動させることができ、急傾斜部分42bでは扉体2に加わる荷重によって扉体2が開回動することを確実に禁止する。
【0041】
しかも、扉体2が開口部11aを閉じる場合、扉体2の閉回動に伴い扉体2の一側部2a側に配置された複数の転動体3が順次境界に接触し、次に扉体2の一側部2a及び他側部2b間の中央部に配置された複数の転動体3が順次境界40に接触し、さらに、扉体2の他側部2b側に配置された複数の転動体3が順次境界40に接触することになり(図8及び図9参照)、扉体2に加わる荷重が境界40に加わる点を順次変えることができるため、閉回動に必要な操作力を比較的小さくすることができる。
【0042】
また、レバー51の操作で扉体2の他側部2bが開口部11aを開くとき、扉体2の開回動に伴い扉体2の他側部2b側に配置された複数の転動体3が順次境界40に接触し、次に扉体2の一側部2a及び他側部2b間の中央部に配置された複数の転動体3が順次境界40に接触し、さらに、扉体2の一側部2a側に配置された複数の転動体3が順次境界40に接触することになり、扉体2に加わる荷重が境界40に加わる点を順次変えることができるため、開回動に必要な操作力を比較的小さくすることができる。
【0043】
因に、扉体2の一側部2a及び他側部2b間の中央部に転動体3が設けられていない場合、扉体2が開回動するとき、扉体2の一側部2a側に配置された転動体3が自閉面42に接触している状態で、扉体2の他側部2b側に配置された転動体3が境界40を越えて案内面41と接触し、転動体3が前記境界40と接触しない領域が発生することになるため、扉体2の開回動に必要な操作力が前記した実施の形態に比べて大きくなる。また、扉体2が閉回動するとき、扉体2の他側部2b側に配置された転動体3が案内面41に接触している状態で、扉体2の一側部2a側に配置された転動体3が境界40を越えて自閉面42と接触し、転動体3が前記境界40と接触しない領域が発生することになるため、扉体2の閉回動に必要な操作力が前記した実施の形態に比べて大きくなる。
【0044】
尚、以上説明した実施の形態では、回動案内部4の自閉面42を緩傾斜面42aと急傾斜部分42bとの2段階としたが、その他、湾曲した1つの面としてもよいし、また、1つの傾斜面としてもよい。
【0045】
また、以上説明した実施の形態では、扉体2の一側部2a側と、他側部2b側と、一側部2a及び他側部2b間の中央部とに夫々複数の転動体3を配置したが、その他、前記3つの箇所の転動体3を夫々1つとしてもよいし、また、一側部2a及び他側部2b間の中央部の転動体3をなくし、前記一側部2a側及び他側部2b側に転動体3を配置してもよい。
【0046】
また、本発明に係る扉装置Aは扉体2の一側部2aと他側部2bとが開口部11aに回動可能に支持された構成である他、扉体2の一側部2aだけが開口部11aに回動可能に支持された構成であってもよい。 また、本発明に係る扉装置Aは冷蔵庫に用いる他、例えば窓等の開口部を開閉するのに用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、扉体の開回動角が比較的大きい状態で転動体を自閉面に接触させることができるため、扉体の開回動角が比較的大きい状態で扉体の閉回動操作がされなくなった場合においても転動体及び自閉面によって扉体を自閉させることができ、扉体の自閉性能を向上できる。
【0048】
また、本発明によれば、自閉面は案内面側を緩傾斜とし、案内面と反対側を急傾斜としてあるため、扉体を閉回動するとき、自閉面の緩傾斜部分で扉体を閉回動方向へ助走させることができ、しかも、急傾斜部分で扉体の自閉状態を維持することができるとともに、自閉面の扉体回動方向両端間の高さを比較的低くすることができ、扉体の回動操作性を向上できる。
【0049】
また、本発明によれば、扉体の操作体を操作することにより、自閉面に接触している転動体が案内面と接触する位置に至るまで扉体を開回動させることができるため、扉体の自閉性能を向上することができるにかかわらず、扉体の開回動初期の開操作性を向上できる。
【0050】
また、本発明によれば、レバーと連動杆とカム部とによって操作体が構成されているため、操作体の構造が簡単であり、操作体の組込み性を向上できる。
また、本発明によれば、カム部の長さを比較的短くすることができ、カム部の動作空間を少なくすることができる。
【0051】
また、本発明によれば、扉体が回動するとき、自閉面及び案内面の間の境界を複数の転動体が順次通過することになるため、転動体が前記境界を通過するときの負荷を複数の転動体に分散することができ、扉体をスムーズに回動操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉装置を用いた冷蔵庫の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る扉装置の開口部における扉体の支持部構成を示す平面図である。
【図3】本発明に係る扉装置における扉体の底面図である。
【図4】本発明に係る扉装置における扉体の支持部構成及び扉体の回動過程を示す説明図である。
【図5】本発明に係る扉装置の回動案内部及び転動体部分の構成を示す拡大断面図である。
【図6】本発明に係る扉装置の操作体部分の拡大横断面図である。
【図7】本発明に係る扉装置における操作体部分の一部を切欠いた拡大正面図である。
【図8】本発明に係る扉装置の扉体の回動過程を示す説明図である。
【図9】本発明に係る扉装置の扉体の回動過程を示す説明図である。
【図10】従来の扉装置における扉体の支持部構成を示す説明図である。
【図11】従来の扉装置における扉体の回動過程を示す説明図である。
【図12】従来の扉装置における回動案内部及び転動体部分の構成を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
11 冷蔵庫本体
11a 開口部
2 扉体
2a 一側部
2b 他側部
20a,20b 支持部
3 転動体
41 案内面
42 自閉面
5 操作体
51 レバー
52 連動杆
53 当接部
54 カム部

Claims (7)

  1. 開口部にその一側部が回動可能に支持される扉体と、該扉体又は前記開口部に転動可能に設けられる転動体と、該転動体との接触で前記扉体の前記開口部を開閉する方向への回動を案内する案内面及び該案内面に連なり、前記転動体との接触で扉体に加わる荷重によって扉体を自動的に閉回動させる自閉面を有する回動案内部とを備え前記案内面は前記扉体が開閉する方向と交差する方向へ傾斜し、前記自閉面は前記案内面の自閉面に連なる端側から傾斜している扉装置において、前記自閉面は案内面側を緩傾斜とし、案内面と反対側を急傾斜としてあることを特徴とする扉装置。
  2. 開口部にその両側部が支持部を介して係止/離脱を可能に支持され、2つの支持部の一方が係止されたとき2つの支持部の他方が離脱する扉体と、該扉体の下部に転動可能に設けられる転動体と、該転動体との接触で前記扉体の前記開口部を開閉する方向への回動を案内する案内面及び該案内面に連なり、前記転動体との接触で扉体に加わる荷重によって扉体を自動的に閉回動させる自閉面を有する回動案内部とを備え前記案内面は前記扉体が開閉する方向と交差する方向へ傾斜し、前記自閉面は前記案内面の自閉面に連なる端側から傾斜している扉装置において、前記自閉面は案内面側を緩傾斜とし、案内面と反対側を急傾斜としてあることを特徴とする扉装置。
  3. 前記扉体は前記自閉面に接触している前記転動体が前記案内面と接触する位置に至るまで扉体を開回動させる操作体を備える請求項1又は2記載の扉装置。
  4. 前記操作体は前記扉体に枢支されたレバーと、該レバーに連動して回動する連動杆と、該連動杆に突設され、前記開口部に設けられる当接部との当接により前記扉体を開回動させるカム部とを備える請求項3記載の扉装置。
  5. 前記カム部は、前記扉体が開口部を閉じているときに当接部と当接する第1位置から該第1位置を前記扉体の閉回動方向へ越えた第2位置にかけて前記当接部との当接ができる面を有する請求項4記載の扉装置。
  6. 前記転動体は前記扉体の一側部側と、他側部側と、一側部及び他側部の間の途中とに配置されている請求項1〜5のいずれか一つに記載の扉装置。
  7. 要冷蔵物が収容される収容室が設けられた冷蔵庫本体と、前記収容室に開口する開口部に配置される請求項1〜6のいずれか一つに記載の扉装置とを備えることを特徴とする冷蔵庫。
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