JP3619654B2 - シート後処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機、複写機等の画像形成装置から排出された画像形成済みシートを取り込んで各種の処理を行うシート後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ソーター等のシート後処理装置としては、例えば特開平4−43089号に開示されているように、印刷機、複写機等の画像形成装置から排出された画像記録済みシートを順次受容して複数枚ずつ集積すべく配設された複数段の分配ビンと、画像形成装置のシート排出部から分配ビンの最上段近傍まで記録済みシートを搬送する第1搬送部と、この第1搬送部から記録済みのシートを受け取って分配ビンの最下段近傍まで搬送しうる第2搬送部と、この第2搬送部から記録済みシートを受け取って各分配ビンに放出分配すべく分配ビンのシート受容端に沿って上下方向に移動可能に設けられたインデクサとを備えているもの等が知られている。また、各分配ビン上に集積されたシートが所定枚数以上に達したときに、ビン上のシート束に対して、複数段の分配ビンのシート受入口に沿って移動可能なステープラを用いて、各シート束ごとに綴じ合わせるステープル打ちを行う機構を備えたソーターも知られている。
【0003】
このようなソーターは、目的に応じたいくつかのモードを備えている場合がある。例えば、その代表的なモードとしては、印刷物をページごとにソーターの複数設けられた各ビンに受け入れ、この動作を繰り返して行い、複数ページからなる印刷物の丁合を行うソートモード、原稿ごとにいくつかのグループに仕分けてビンに収納することにより、原稿ごとに「枚数×組数」の複数仕分けをするグループモード、印刷直後の印刷物が重なることによって生じる裏写りを低減し、印刷物を美しく仕上げるために、印刷物を各ビンに1枚ずつ分配収納し、印刷枚数がビン数を越えるときには再び最初のビンに戻り、そこから1枚ずつ順次分配収納する動作を繰り返し、次の印刷物が重ねられるまでの時間を長くするドライモード等がある。なお、上述したステープル打ちはソートモードの際に用いられることが一般的である。
【0004】
また、上述したソーターは、効率化を図るためにADF(自動原稿搬送装置)が設けられた印刷機等の画像形成装置と組み合わせて用いられることが多い。例えば、複数の原稿を印刷・整合するためにADF機能が付加された印刷機とソーターとを接続した場合、まずADFのトレー上に原稿を載せ、ADF機能の選択後に印刷機をスタートさせる。印刷機はADFから搬送された1枚目の原稿の製版、印刷を行い、印刷された用紙をソーターに向けて排出する。所定枚数の印刷が終了すると、印刷機は次の原稿をトレーから供給して原稿の製版、印刷を行う。そしてこの動作はトレー上の原稿がなくなるまで繰り返される。
【0005】
一方、上述したソーターでは、画像形成装置から排出されたシートの整合を行うための整合機構を備えたものがある。このような整合機構を備えたソーターにおいて、シート排出部の周囲をケースにより包囲するとともにシート取り出しドアを設け、この取り出しドアを開閉させてシートの取り出しを行うものでは、取り出しドアに整合機構の可動部が設けられているもの(以下、「ドア整合型ソーター」という)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ドア整合型ソーターでは、安全性を考慮して整合処理動作中に取り出しドアが開けられると自動的に整合機構の動作を停止させるように構成されたものが知られているが、不用意にドアを開けると整合処理動作が中断されるため、作業性を著しく低下させてしまうおそれがある。また、ドア整合型ソーターでは、構造によっては、整合動作中に取り出しドアを開放すると、ソーター内部や整合機構を破壊してしまうおそれもある。このため、取り出しドアにドアの開放を防止するドアロック機構を設け、整合動作の開始時にドアをロックすることが考えられる。
【0007】
しかしながら、ドア整合型ソーターにドアロック機構を設けると、ドアロック機構を動作させ、ロックが完全に行われたことを確認してから整合動作(初期動作)を行わせる必要があるため、整合動作を開始するまでの時間が長くなってしまう。一方、この時間を短くするために、整合動作を開始すると同時にドアロック機構を動作させることが考えられるが、ドアロックが正常に行われなくても整合機構の可動部は既に動作を開始しているため、ドアロックのエラーを検知した時点で可動部の動作を停止したのでは、ドアを閉め直すためにドアを開けた際にソーター内部や整合機構を破損してしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ドア整合型ソーターのようなシート後処理装置において、ドアロック機構を動作させ確認するための作業時間を短縮することができ、また、ドアロックが不良であったときにもソーターや整合機構を破損することなく安全にドアを閉め直すことのできるシート後処理装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
本発明によるシート後処理装置は、所望の画像が形成されたシートを取り込んで複数の分配ビンに分配し、分配されたシートに対して各種のシート後処理を行うシート後処理装置において、
前記後処理が行われた後処理済みのシートを取り出すために開閉自在に設けられた取り出しドアと、
前記取り出しドアに設けられ、前記後処理済みシートを整合させる整合処理機構と、
前記取り出しドアをロックするドアロック手段と、
前記整合処理機構による前記シートの受入準備処理の際に、前記ドアロック手段により前記取り出しドアがロックされているか否かを検出するドアロック検出手段と、
前記ドアロック検出手段により、前記取り出しドアがロックされていないことが検知されたときに、前記整合処理機構の前記受入準備処理を停止し、さらに該整合処理機構を前記取り出しドアを開放することが可能なように動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
なお、本発明によるシート後処理装置においては、前記ドアロック検出手段により、前記取り出しドアが正常にロックされていないことが検出されたときにそれを警告する警告手段をさらに備えることが好ましい。
【0011】
また、本発明による画像形成システムは、所望の画像をシートに形成する画像形成装置と、本発明によるシート後処理装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明のシート後処理装置によれば、整合処理機構が動作を開始するとドアロック手段により取り出しドアがロックされ、さらにドアロック検出手段によりドアロック手段による取り出しドアがロックされているか否かが検出される。そして、取り出しドアが正常にロックされていないことが検出されたときに、制御手段により整合処理機構の動作が停止されるとともに、整合処理機構が取り出しドアを開放可能なように動作される。このため、取り出しドアのロックが完全に行われたことを確認してから整合動作を行う必要がなくなり、これにより整合動作を開始するまでの時間を短くして作業時間を短縮することができる。また取り出しドアのロックが完全に行われなかったときには、整合処理機構が取り出しドアを開放可能なように動作されているため、整合処理機構を破損することなく安全にドアを開けて締め直すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は本発明のシート後処理装置の実施形態であるソーターを備えた画像形成システムの構成を示す図である。図1に示すように画像形成システムは、画像形成装置としての孔版印刷装置1と、シート後処理装置としてのソーター2とを備えてなるものである。
【0015】
図2は画像形成装置としての製版装置付き孔版印刷装置1の構成を示す図である。この製版装置付き孔版印刷装置1は、原稿読取部411と、自動原稿供給装置(以下ADFとする)413と、製版部415と、印刷部417と、給紙部419と、排紙部421と、排版部423とを有している。
【0016】
原稿読取部411は、ガイドレール425により支持されて図2の矢印A方向に水平移動するラインイメージセンサ427と、ブック物等の原稿を載置する原稿載置ガラス台429と、原稿載置ガラス台429上に開閉可能に設けられた圧板431と、ADF413により原稿シートが供給されるターゲットガラス板433と、原稿載置ガラス台429上に原稿がセットされたことを検出する圧板側原稿セットセンサ434とを有する。ラインイメージセンサ427は、不図示の駆動装置によりガイドレール425に案内されて駆動され、ブック物原稿読取時には原稿載置ガラス台429の下方を図にて符号Aにより示されているホームポジション位置と符号Bにより示されているスキャンエンド位置との間を所定速度にて走査移動する。一方、ADF使用による原稿シート読取時には、ラインイメージセンサ427は図にて符号Cにより示されているように、ターゲットガラス板433の真下位置に固定配置される。
【0017】
ADF413は、複数枚の原稿シートが積層載置される原稿セットトレー435と、原稿セットトレー435上の原稿シートを1枚ずつターゲットガラス板433上へ向けて送り込む原稿ピックアップローラ437と、読取完了後の原稿シートを受け取る原稿排出トレー439と、原稿シートの搬送方向におけるターゲットガラス板433の上流側に配置され、原稿セットトレー435からの原稿をターゲットガラス板433上に所定速度にて走査送りする原稿送りローラ441と、ターゲットガラス板433の下流側に配置され、ターゲットガラス板433から原稿シートを原稿排出トレー439へ送り出す原稿送りローラ443と、原稿セットトレー435に原稿シートがセットされたことを検出する光学式のADF原稿セットセンサ436とを有する。
【0018】
ADF413の原稿セットトレー435にセットされた原稿シートは、原稿ピックアップローラ437によって1枚ずつピックアップされ、原稿送りローラ441により搬送されてターゲットガラス板433上に到達する。そして、原稿シートはターゲットガラス板433上を通過する際にターゲットガラス板433の下方の位置Cに固定配置されたラインイメージセンサ427によって画像の読取りが行われる。読取りが終了した原稿シートは原稿送りローラ443によって原稿排出トレー439へ排出される。
【0019】
製版部415は、感熱性孔版原紙Mを連続シートにて貯容した原紙ロール部447と、孔版原紙Mの搬送方向に対して垂直方向に線状に配置された複数個の点状発熱体により構成されたサーマルヘッド449と、サーマルヘッド449に対向配置されたプラテンローラ451と、原紙送りローラ453と、原紙案内ローラ445,457,459と、原紙カッタ461とを有する。そして、ラインイメージセンサ427により読取られた原稿画像を表す画像情報が製版部415に入力され、入力画像情報に応じてサーマルヘッド449の各点状発熱体が各々個別に選択的に発熱動作することにより、感熱性孔版原紙Mにドットマトリックス式に感熱穿孔製版を行い、カッタ461により製版後の孔版原紙Mを切断する。
【0020】
印刷部417は、外周面に設けられた原紙クランプ部462により一端がクランプされた孔版原紙Mが巻付け装着されるとともに、自身の回転中心周りに図2の反時計回り方向へ回転駆動される多孔構造によるインキ通過性の版胴463と、版胴463の内部に配置されたスキージローラ465およびドクタロッド467を含むインキスキージング装置469と、印刷用紙P′をインキスキージング装置469に押し付けるプレスローラ471とを有する。そして、版胴463の外周面に製版部415から供給された孔版原紙Mが巻付け装着される。
【0021】
給紙部419は、印刷用紙P′が積載される給紙台473と、給紙台473から印刷用紙P′を1枚ずつ取り出す給紙ローラ477と、印刷用紙P′を版胴463およびプレスローラ471の間に送り出すタイミングローラ479とを有している。
【0022】
図3は給紙台473の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図3に示すように、給紙台473の両側部には、セットされた印刷用紙P′の側縁部に当接して印刷用紙P′をガイド保持するガイド板538が互いに対向して設けられている。各ガイド板538には、棒状のギア540が取付けられている。棒状のギア540は、給紙台473の表面に沿って印刷用紙P′の給紙方向と直交する方向に突出して給紙台473内に設けられ、ギア面540a同士が対向した状態で印刷用紙P′の給紙方向に所定間隔をおいて固定されている。
【0023】
給紙台473の給紙側における先端部の中央部分には、各棒状ギア540のギア面540a面に噛合する回転式の円形ギア542が設けられている。円形ギア542の下部には、円形ギア542の回転に連動して出力(電圧)が変化するポテンショメータ544が取付けられている。そして、ガイド板538を印刷用紙P′のサイズに合わせるようにその間隔を変更すると、それぞれの棒状ギア540が相反する方向に同時に移動して円形ギア542が回転し、円形ギア542の軸上に取付けられたポテンショメータ544からの出力が変化する。そしてこの出力を検出することにより、印刷用紙P′の主走査方向のサイズが検出される。
【0024】
給紙台473における後端部の中央部分には、給紙台473上にセットされる印刷用紙P′の有無を検出する用紙センサ546が設けられている。用紙センサ546は、副走査方向の印刷用紙P′の長さが所定値より大きいか否かを検出する。そして、用紙サイズ検出手段を構成するポテンショメータ544と用紙センサ546とにより、印刷用紙P′の用紙サイズが判別され、定形サイズまたは不定形サイズ等の用紙サイズ情報が得られる。なお、本実施形態においては、印刷用紙P′の搬送方向と直交する方向を主走査方向、印刷用紙P′の搬送方向を副走査方向として説明する。
【0025】
排紙部421は、印刷済みの用紙Pを版胴463より剥ぎ取る剥ぎ取り爪481と、印刷済みの用紙Pが載置されるスタッカ部483と、剥ぎ取り爪481によって版胴463より剥ぎ取った用紙Pをスタッカ部483へ搬送するベルトコンベア式の排紙搬送装置485とを有している。
【0026】
排版部423は、版胴463の外周面に巻付け装着されている孔版原紙Mを版胴463より引き剥がす排版分離爪487と、排版された孔版原紙Mを収納する排版ボックス489を取り出し可能に保持する排版ボックス支持体491と、排版分離爪487により版胴463より引き剥がされた孔版原紙Mを排版ボックス489内に送り込むローラ492とを有している。また、排版ボックス489の入り口部には光電式の排版センサ493が設けられており、排版センサ493は孔版原紙Mが排版ボックス489内に送り込まれることを検出する。さらに、排版部423には排版ボックス489が排版ボックス支持体491にセットされたことを検出する排版ボックスセットスイッチ495が設けられている。
【0027】
このような孔版印刷装置1により孔版印刷を行うに際し、版胴463が不図示の回転駆動手段により自身の回転軸線の周りに図2の反時計回り方向に回転駆動され、タイミングローラ479により版胴463の回転に同期して所定のタイミングにて、給紙台473から印刷用紙P′が版胴463とプレスローラ471との間に送り込まれる。そして、この印刷用紙P′がプレスローラ471によって版胴463の外周面の孔版原紙Mに対し押し付けられることにより、印刷用紙P′に対して押圧式に孔版印刷が行われる。
【0028】
印刷済みの用紙Pは、剥ぎ取り爪481によって版胴463より剥ぎ取られ、排版搬送装置485によりスタッカ部483へ搬送され、印刷画像面を上面としてスタッカ部483上に積層載置される。一方、印刷が終了した孔版原紙Mは、排版分離爪487により版胴463より引き剥がされ、ローラ492により排版ボックス489に送り込まれる。
【0029】
次いで、本発明のシート後処理装置の実施形態であるソーター2について説明する。図4は本発明の実施形態によるソーター2の構成を示す図である。図4に示すように、ソーター2は、印刷済み用紙Pを収納するビン列21と、ビン列21に用紙Pを挿入するインデクサ22と、印刷済み用紙Pが確実にビン列21に挿入されたか否かを検出するインデクサセンサ23と、孔版印刷装置1から排出された印刷済み用紙Pをビン列21まで搬送する搬送ベルト24,25とを備えている。
【0030】
インデクサ22は、不図示のDCサーボモータにより駆動され、インデクサセンサ23により用紙Pが確実にビン列21に収納されたことが検出されると、それに併せて順序良く各ビンに用紙Pを挿入するように移動していく。また、インデクサ22には、用紙Pを挟み込む1対のローラ26a,26bが設けられており、上側のローラ26aを下方へ移動して下側のローラ26bと圧接させると、各ローラ26a,26bの間に搬送されてきた用紙Pを挟み込みながらビンへ送り込む駆動力を与えることができる。これにより、腰のない搬送しにくい用紙P等の場合、用紙Pを挟み込むことにより搬送不良を防ぐことができる。また、印刷面に接する上側のローラ26aの表面を針状に鋭くすることにより、ローラ26a,26bで挟み込むことによる印刷面の汚れを最小限にすることができる。また、上側のローラ26aを下側のローラ26bから離すことにより、用紙Pの挟み込みを解除することができるため、印刷面を汚すことをも防止できる。
【0031】
搬送ベルト24,25は、不図示のDCモータにより駆動される。また、搬送ベルト24,25には、搬送される用紙Pを搬送ベルト24,25に吸着するための負圧を供給する吸着ファン28,29および搬送モードを切り替えるモード切替搬送路31が設けられている。そして、吸着ファン28,29を駆動することにより、孔版印刷装置1より排出された用紙Pをビン列21まで吸着して搬送することができる。搬送ベルト24および吸着ファン28はモード切替搬送路31を構成しており、不図示の駆動機構によって図4に破線で示す位置と実線で示す位置とのいずれかの位置に選択的に駆動可能となっている。このモード切替搬送路31を上げたとき(図4の破線参照)、画像形成装置1から排出された用紙Pは、モード切替搬送路31の下方を通ってスタッカ部483へ送られる。また、モード切替搬送路31を下げたとき(図4の実線参照)、画像形成装置1から排出された用紙Pは、搬送ベルト24に吸引されつつ搬送されてソータ2側へ送られる。モード切替搬送路31は、初期状態では上げられた状態とされており、ソータ2の分配ビンを使用しないノンソートモードの場合には、モード切替搬送路31は上げられた状態のままとされる。また、ソータ2の分配ビンを使用するソートモード、グループモードおよびドライモードでは、モード切替搬送路31を最初に下げた状態とし、用紙Pの分配作業が終了した後にモード切替搬送路31を初期状態に戻すように制御が行われる。
【0032】
ビン列21は、不図示のパルスモータにより駆動され、ビン列21に挿入された印刷済みの用紙Pを整合するための整合棒51,52,53と、不図示のパルスモータにより図4の上下方向に駆動されてビン列21に挿入された用紙Pを最上部のビンから1ビンごとにステープル止めを行うステープラ34とを備える。
【0033】
図5はソーター2のビン列21と整合棒51,52,53およびステープラ34の詳細な構成を示す図4のI−I線断面図である。整合棒51,52は、それぞれ矢印B,Cに示すように用紙Pの搬送方向に対して垂直方向に移動する。そして、整合棒51は用紙Pがビン内において中心位置に移動するように動作し、その後整合棒52が整合棒51との間に用紙Pを挟み込むように、用紙Pの搬送方向に対して垂直方向に移動してビン内の用紙Pを整合する。一方、整合棒53は、用紙Pの搬送方向に対して平行な矢印D方向に移動し、ビン端部の立ち面21aに用紙Pを押し付けるように動作して用紙Pを整合する。なお、立ち面21aは不図示のバネなどの付勢手段によって図5の矢印F方向とは反対方向に回転するように付勢され、かつ用紙Pの搬送方向上流側の端縁に当接する位置において停止するように不図示の部材により回動範囲が規制されている。この立ち面21aには立ち面倒しレバー38が固定されており、後述するソレノイド37をオンとした状態(可動部をレバー38側に突出させた状態)にてステープルユニット35を下方に移動すると、ソレノイド37の可動部がレバー38を押し下げて立ち面21aを水平位置まで回転させるようになっている。なお、整合棒51,52,53がホームポジション(HP)にあるか否かを検出するためのホームポジションセンサ(HPセンサ)51A,52A,53Aが設けられている。
【0034】
図6は整合棒53の詳細な構成を示す図である。整合棒53は、用紙Pを受け入れる際には、搬送されてきた用紙Pにダメージを与えず、かつ、用紙Pの勢いを打ち消すためのゴムベルト54が取付けられており、図6(a)に示す用紙受入時には、ゴムベルト54をビン側に張り出し、図6(b)に示す整合動作時にはゴムベルト54を整合棒53内に収納する。また、ステープル中には図6(c)に示すように押し出し部53aがビン内の用紙Pに当接して用紙Pを保持する。そして、整合棒51,52,53は、図7に示す初期位置から図8の用紙受入時に示す位置に移動して用紙Pの整合を行い、さらに用紙受入終了後、整合棒51,52,53は図9に示す位置に移動する。
【0035】
一方、ステープラ34は、後述するように用紙Pをビン内へ押し戻すための押し戻し部36とともにステープルユニット35内において矢印E方向に移動可能に配設されている。ステープルユニット35には立ち面21aを倒すためのソレノイド37が設けられている。
【0036】
ステープラ34を使用する場合は、すべての用紙Pの整合後ステープル止めが開始される。整合が終了すると、インデクサ22は、搬送部最上部へ待避し、ステープルユニット35が最上部のビンのさらに1ビンほど上の位置(以下これを0ビン目の位置とする)へ移動する。そして、ソレノイド37をオンして立ち面倒しレバー38を押さえた状態で、ステープルユニット35を1ビン目に下げ、これにより1ビン目の立ち面21aを解放する。そして、整合棒53に取付けられた押し出し部53aがステープル止めを開始するビンまで下降し、図6(c)に示すように整合棒53を用紙Pに向かって動作させることにより、押し出し部53aにより用紙Pがステープルユニツト35の方向に押し出される。そして押し出されてきた用紙Pはステープラ34によりステープル止めされる。ステープル止めが終了すると、ステープラ34の側部に取付けられた押し戻し部36により、ステープル止めされた用紙Pをビンに押し戻し、ソレノイド37をオフして立ち面21aを閉める。以後、用紙Pのあるすべてのビンについて、この過程を繰り返してステープルを行う。
【0037】
上述した3つの整合棒51,52,53のうち整合棒51は、整合、ステープルが終了した用紙Pを取り出すためのメインドア80に取付けられている。このメインドア80の構成を図10に示す。ソーター2の本体側2Aの側部には、メインドア80が閉状態のときにこれと対向する側板2Bが設けられており、この側板2Bの上下端部近傍には突出部300が設けられている。なお、突出部300はバネ等の付勢手段により側板2Bの表面に対して出し入れ可能に取付けられている。また、メインドア80側の上下端部近傍には、回転可能な棒302に支持された側板303が設けられており、これらの側板303には突出部300に対応した係合切欠304が形成されている。また、メインドア40の係合切欠304に対応する位置には突出部300が挿入される挿入孔305が形成されている。メインドア80を閉じる際には、突出部300がメインドア80に当接して側板2B内に入り込み、メインドア80が閉められると、突出部300が挿入孔305内に入り込むとともに係合切欠304と係合してメインドア80が閉状態にロックされる。メインドア80に設けられたドア開閉用のノブ62を引くと、棒302および側板303が、図10の矢印G方向(ソーター2を上方から見た時計回り方向)に回転し、これにより、係合切欠304が突出部300から外れてメインドア80を開くことができる。
【0038】
メインドア80の開閉の状態は、メインドア80および本体側2Aに設けられたドアセットSW65により検知される。ドアセットSW65は、メインドア80が閉状態にあるときにオンとなり、開状態のときにオフとなる。ソーター2の駆動を制御するための後述する制御部は、ドアセットSW65がオフのときにはソーター2の動作を禁止し、ドアセットSW65がオンであることが検知された後に、用紙受入、整合等の動作を開始する。
【0039】
メインドア80はドア右端の回転軸400の回りを回動して開閉する。このため、整合棒51の動作中、すなわち整合棒51が用紙Pに当接した状態においてにメインドア80が開けられると、整合棒51がビンに衝突して整合棒51やビンを破損するおそれがある。したがって、整合棒51が動作するときには、ドアロック機構81によりドア開閉用のノブ62が動作できないようにロックをする。図11にドアロック機構81の詳細な構成を示す。ドアロックが指示されると、図11(b)に示すように、まずキープソレノイド61によりドア開閉用ノブ62の動作部にロック板63がセットされる。ロック板63がセットされると、ドア開閉用ノブ62を引くことができず、これにより棒302は回転することができないため、突出部300と係合切欠304とが係合した状態を保持してメインドア80の開閉が禁止される。一方、メインドア80のロックが完了したか否かはロック検知センサ64により検知される。ここで、ドアロック機構81が正常に作動しない場合としては、例えばドア開閉用ノブ62をユーザが引きっぱなしにしている状態や、2つの突出部300および係合切欠304の双方あるいは一方が正常に係合していない、半ドア状態にある場合が挙げられる。
【0040】
図12は孔版印刷装置1に設けられた操作パネル70の構成を示す図である。操作パネル70には、テンキー71、枚数LED72、液晶パネル等からなる表示器77、ソーターモードキー79、ステープルキー78、スタートキー75、ストップキー76、製版/印刷キー74、および製版・印刷モードLED73が設けられている。
【0041】
テンキー71は、0〜9の数字キーにより構成され、印刷枚数等の設定を行う際に押動操作される。
【0042】
枚数LED72は、テンキー71により設定された印刷枚数を表示する。枚数LED72の表示値は、印刷機による印刷動作で印刷物が排出されるのに同期して設定値から1ずつ減算表示される。
【0043】
表示器77は、ジャム等のエラーが発生した場合のエラー表示、上述した給紙台により検出された印刷用紙P′の用紙サイズを表示する。また、表示器77には、孔版印刷装置1に接続されるソーター2の使用選択の表示や、オートステープラの設定状況の表示や動作状態が表示され、エラー発生時には対応するエラー表示を行う。
【0044】
ソーターモードキー79は、スタッカ部483を使用して印刷物を収納するノンソートモード、ソーター2を使用して印刷物を収納する3つのモード(ソートモード、グループモード、ドライモード)のいずれかを選択する際に押動操作される。ソーターモードキー79は、電源投入時から押動操作されるごとにノンソートモード、ソートモード、グループモード、ドライモード、ノンソートモードの順にループしてモードを切り替える。ここで、ノンソートモードとは、孔版印刷装置1の用紙排出口から排出された印刷物をスタッカ部483に直接排紙するモードである。
【0045】
ステープルキー78は、オートステープル動作を行う際に押動操作される。オートステープル動作は、上述した印刷済み用紙Pが各ビンに収納、整合された後に、ステープラ34を使用してステープルを行わせるものである。ステープルキー78は、電源投入時から押動操作されるごとに手前1箇所止め、中央2箇所止め、奥側1箇所止め、ステープルOFFの順にループしてモードを切り替える。
【0046】
スタートキー75は、孔版印刷装置1およびソーター2を動作実行させるために押動操作される。
【0047】
ストップキー76は、孔版印刷装置1およびソーター2の動作を停止するために押動操作される。
【0048】
製版/印刷キー74は、製版動作/印刷動作の切り替えを行うために押動操作される。また、製版・印刷モードの設定を示すLED73は製版/印刷キー74の上方に設けられている。
【0049】
表示器77には、孔版印刷装置1の動作状況等と同時に、ソーター2が使用するモード状況、オートステープルの設定状況、孔版印刷装置1の動作状況、選択されているソーターモード、ステープルモード、および給紙台473にセットされている用紙サイズが表示される。ソーターモード、ステープルモードは、反転表示されているモードが現在設定されているモードであることを示している。
【0050】
次いで本実施形態の制御回路について説明する。
【0051】
図13は本実施形態の制御回路の構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施形態の制御回路は、操作パネル70からの指示により、版胴駆動機構、製版機構、クランプ機構、排版機構、および給紙機構等の孔版印刷装置1の機構93、並びにソーター2の制御装置94の駆動を、ROM91に格納されているプログラムおよび設定情報に基づいて制御するCPU90を備える。ソーター2の制御装置94はCPU90からの指令に基づいて、導入用搬送機構、ビン案内用搬送機構、インデクサ昇降機構、切替機構、整合機構、およびステープル機構等のソーター2の機構95を駆動する。また、CPU90にはRAM92が設けられており、RAM92には操作パネル70から入力された印刷枚数や各種ソートモード等の設定内容が随時記憶される。
【0052】
次いで、本実施形態の動作について説明する。なお、本実施形態においては、簡便のため、ビン列21のビン数を20とする。
【0053】
図14は、本実施形態によるソーター2の待機状態における動作モード設定を示すフローチャートである。まずステップF91において、操作パネル70の製版・印刷キー74により、製版・印刷モードが設定され、未製版・あるいは製版のやり直しの場合に製版モードが選択されると、レジスタRMに“0”が代入され、製版済みの場合に印刷モードが選択されるとRM=1が代入される。そして、ステップF92において、RM=0であるか否かが判断され、ステップF92が肯定された場合は製版動作を行う。一方、ステップF92が否定された場合は、次のステップF93において、ソーターモードキー79により、ソーターモードが選択され、レジスタMDに、選択されたソーターモードの番号を代入する。ここでは、ノンソートモードのときはMD=0、ソートモードのときはMD=1、グループモードのときはMD=2、ドライモードのときはMD=3が代入される。そして、ステップF94においてMD=0であるか否かが判断され、ステップF94が肯定されるとノンソート印刷動作を行い、否定されると次のステップF95においてMD=1であるか否かが判断される。ステップF95が肯定されると、ステップF96においてステープルキーが有効となり、オートステープルの設定を行いソート印刷動作を行う。一方、ステップF95が否定されるとステップF97においてMD=2であるか否かが判断され、ステップF97が肯定されるとグループ印刷動作を行い、否定されるとドライ印刷動作を行う。
【0054】
図15は、図14におけるステップF91の詳細なフローチャートである。ステップF101において製版・印刷キーがオンされたか否かが判断され、オンされると次のステップF102においてレジスタRM=1であるか否かが判断される。レジスタRM=1のときは、ステップF103においてRM=0とされ、印刷モードから製版モードに切り替わる。また、RM=0のときは、ステップF104においてRM=1となり、製版モードから印刷モードに切り替わる。なお、レジスタRMの初期値は1とされている。
【0055】
図16は、図14におけるステップF93の詳細なフローチャートである。ステップF111においてソーターモードキーがオンされたか否かが判断され、オンされると次のステップF112においてレジスタMD=3であるか否かが判断される。レジスタMD=3のときは、ステップF113においてMD=0とされ、ノンソートモードに切り替わる。また、MD=3以外のときはステップF114においてレジスタMDの値は1増加され、ノンソートモード(MD=0)のときはソートモード(MD=1)に、ソートモードのときはグループモード(MD=2)に、グループモードのときはドライモード(MD=3)に切り替わる。
【0056】
図17は、図14におけるステップF96の詳細なフローチャートである。ステップF121においてステープルキーがオンされたか否かが判断され、オンされると次のステップF122においてレジスタST=3であるか否かが判断される。レジスタST=3のときは、ステップF124においてST=0とされ、オートステープルオフに切り替わる。また、ST=3以外のときはステップF123においてSTの値は1増加され、オートステープルオンに切り替わる。ここで、ST=1のときは手前1箇所綴じ、ST=2のときは中央2箇所綴じ、ST=3のときは奥側1箇所綴じに切り替わる。なお、レジスタSTの初期値は0とされている。
【0057】
図18はソート印刷動作の処理内容を示すフローチャートである。ソート印刷動作が開始されると、ステップF141においてエラー検知処理をONとする。図18においては便宜上エラー検知処理を他の処理と直列となるように記載しているが、すべての動作が完了してレジスタEKが”0”となるまでは動作中他の処理と並列的に連続的に繰り返される。エラー検知が1サークル終了後、ステップF142において整合棒51,52,53の用紙受入準備を行う。用紙受入準備が終了するとステップF143において印刷動作が開始され、ステップF144においてソーター2はソート動作を開始する。印刷動作およびソート動作が終了すると、ステップF145において整合動作が開始され、整合動作が終了するとステップF146において整合棒51,52,53の用紙受入完了動作を行い、ステップF147においてレジスタEKに“0”を代入し処理を終了する。
【0058】
図19は図18におけるエラー検知処理のフローチャートである。まず、ステップF151においてレジスタEKに“1”を代入する。ソーター2のドアセットSW65がONの状態、すなわちメインドア80のオープンエラーや、ドアロック機構81のエラーが発生すると、レジスタERRにエラー番号“1”が代入され、ステップF152においてレジスタERRが1であるか否かが判断される。ステップF152が肯定されるとステップF153において表示器77にドアオープンエラー表示がなされ、システム全体の動作が停止する。また、ステップF152が否定された場合はステップF155において表示器77に通常画面を表示する。そしてステップF152〜ステップF155の処理はステップF156においてEK=0となったことが肯定されるまで続行される。
【0059】
図20は図18における用紙受入準備処理のフローチャートである。まずステップF161においてドアロックをオンとし、ステップF162においてモード切替搬送路31を下げてソーター2内に用紙Pを受け入れる状態にする。次にステップF163において整合棒51の初期化を行い、ステップF164においてレジスタDLが0か否かが判断され、DL=0の場合はステップF165〜167においてその他の整合棒52,53の初期化を行い、用紙Pの受入準備を行う。DL=0でない場合は、ドアロックが正常に完了していないため、ステップF169において整合棒51を待機位置へ移動し、移動が完了した時点でステップF170においてキープソレノイド61をOFFしてメインドア80のロックを解除し、ステップF171においてレジスタERR=1とする。レジスタERR=1とすることにより、エラー検知処理ルーチンにおいてエラー発生が検知され、印刷装置1およびソーター2の動作が停止され、図21に示すようなドアオープンエラーメッセージが表示器77に表示される。
【0060】
本実施形態においては、このようにドアロックが正常に完了していない場合に、整合棒51を待機位置へ移動させるようにしたため、メインドア80を開けても整合棒51がビン列21に衝突することが防止され、これによりビン列21や整合棒51の破損を防止することができる。また、エラーメッセージを表示器77に表示することにより、ドアロックの異常を使用者に容易に知らせることができる。
【0061】
図22は図20におけるドアロックをオンとする処理のフローチャートである。まず、ステップF171においてキープソレノイド61をONし、ロック板63をドア開閉用のノブ62にセットしメインドア80をロックする。そして、キープソレノイド61をONしてタイマーによる計測が開始され、ステップF172において2秒経過したか否かが判断される。ステップF172が肯定されると、ステップF173においてロック検知センサ64がオンとされているか否かが判断され、ロック検知センサ64がオンされているときは、ドアロックが正常に行われているため、ステップF174においてレジスタDLに”0”を代入する。また、ロック検知センサ64がオフのときはドアロックが正常に行われていないため、ステップF175においてレジスタDLに”1”を代入する。
【0062】
図23は、整合棒51,52,53の初期化処理のフローチャートである。まず、ステップF181においてHPセンサ51A,52A,53Aがオンとなっているか否か、すなわち整合棒51,52,53がホームポジションにあるか否かを判断する。ここで、整合棒51,52,53がホームポジションにない場合(HPセンサがOFFの場合)には、ステップF182において、整合棒51,52,53を−10パルスずつ駆動させ、整合棒51,52,53をホームポジションに移動させる。整合棒51,52,53がホームポジションにある場合(HPセンサがONの場合)には、ステップF183において整合棒51,52,53を20パルスずつ駆動させ、ステップF184においてHPセンサ51A,52A,53AがOFFになるまで駆動させる。そしてHPセンサ51,52A,53AがOFFとなったら、ステップF185において−1パルスずつ駆動させて、ステップF186においてHPセンサ51A,52A,53AがONになる位置において整合棒51,52,53を停止する。そして、この位置を基準に整合動作を行う。
【0063】
図24は、ドアロック不良時に整合棒51を待機位置に移動させる処理のフローチャートである。まず、ステップF191においてHPセンサがオンされているか否かが判断され、オンされている場合は整合棒51は待機位置にあるため処理を終了する。オンされていない場合には、ステップF192において整合棒51を−10パルスずつ駆動させて待機位置に移動させる。
【0064】
図25および図26は、用紙受入位置へ整合棒51,52,53を移動させる処理のフローチャートである。整合棒51,52,53は用紙受入時には、給紙台473で検知した用紙サイズに応じたパルス数だけ移動し、用紙Pを受け入れる。すなわち、まず図25のステップF201において受入動作のパルスを設定する。このパルス設定処理は図26に示すように、まずステップF211において用紙サイズがA3であるか否かが判断され、A3であればステップF212において、整合棒51,52,53を移動させるためのパルス(PS1,PS2,PS3)をそれぞれ20,20,30に設定する。A3でなければステップF213において用紙サイズがB4であるか否かが判断され、B4であればステップF214において(PS1,PS2,PS3)=(30,30,40)に設定する。B4でなければステップF215において用紙サイズがA4であるか否かが判断され、A4であればステップF216において(PS1,PS2,PS3)=(40,40,50)に設定して処理を終了する。なお、本実施形態においては対応する用紙サイズをA3、B4、A4としているため、それ以外の用紙サイズについての説明は省略する。
【0065】
図25に戻り、ステップF201以降のステップF202からステップF204において、整合棒51,52,53をそれぞれ設定されたPS1,PS2,PS3パルスずつ移動して処理を終了する。
【0066】
図27は、ソート動作処理のフローチャートである。ソーター2は、まず、ステップF221において、搬送ベルト24,25をDCモータによりONし、かつ吸着ファン28,29(ここで搬送ベルト24,25および吸着ファン28,29を搬送機構とする)をONして用紙Pをビン列21に搬送できるようにする。この状態においてステップF222によりサブルーチン1(SUB1)が制御され用紙Pを各ビンに挿入し、用紙Pをすべて挿入し終わったら、ステップF223において搬送ベルト24,25および吸着ファン28,29をOFFし、ステップF224においてモード切替搬送部31を上昇させ動作を終了する。
【0067】
図28は図27のサブルーチン1(SUB1)のフローチャートである。まずステップF231において、設定枚数とソーター2のビン数(20枚)とを比較し、設定枚数の方が小さい場合はステップF233においてレジスタNに設定枚数を代入し、設定枚数の方が大きい場合はステップF232においてレジスタNにビン数(20枚)を代入する。次に、ステップF234においてレジスタCに1を代入し、ステップF235においてインデクサ22をDCサーボモータでCビン目に移動させる。この場合、1ビン目に移動することになる。さらにステップF236においてインデクサセンサ23がオンしたか否かにより用紙Pの通過を確認し、用紙Pの通過が確認できた場合、ステップF237においてレジスタCとレジスタNとを比較し、レジスタCがレジスタN未満の場合は、ステップF239においてレジスタCに1を加算したものを代入し、ステップF235に戻る。レジスタCがレジスタNと等しくなった場合、ステップF238においてインデクサ22を1ビン目に移動させる。そしてサブルーチン1を終了する。
【0068】
図29は整合動作処理のフローチャートである。まずステップF241において予め定められた整合時のパルス数((PS1,PS2,PS3)=(15,15,20))を設定し、ステップF242において整合棒51を用紙受入位置からPS1パルス移動させる。なお、整合棒51は移動後停止した状態において整合棒52の整合基準となる。次のステップF243において整合の邪魔にならないようにゴムベルト54を整合棒53内に収納する。そしてステップF244において後述するサブルーチン2(SUB2)を実行して整合動作を行う。整合動作はB4サイズ以下の用紙では2回行い(ステップF244,245)、ステップF246において用紙サイズがB4より大きいと判断された場合は3回行う(ステップF247)。
【0069】
図30はサブルーチン2(SUB2)のフローチャートである。整合は、整合棒52と整合棒53とを交互に用紙Pに押し当てて行う。すなわち、ステップF251において整合棒52をPS2パルス移動し、次にステップF252において整合棒52を−PS2パルス移動する。そしてステップF253において整合棒53をPS3パルス移動しステップF254において整合棒53を−PS3パルス移動する。
【0070】
図31は整合動作終了後の用紙受入完了処理のフローチャートである。まず、ステップF261において整合棒52をPS2パルス数だけ移動する。これは、ビン上の用紙Pを取り出すときに誤って用紙Pを奥に押し込んでしまうのを防ぐためである。次に、ステップF262,263において整合棒51と整合棒53とを待機位置へ移動する。これは、用紙Pの取り出し性向上のためである。その後、ステップF264においてドアロック機構81のキープソレノイド61をOFFしてドアロックを解除する。
【0071】
図32はドアがオープンしていてエラーが発生したときのリカバリー処理のフローチャートである。動作開始時、ドアロックができなかったときには、図21に示すようなドアオープンエラーの表示が表示器77にされる。ユーザにより、メインドア80が一度開放されてドアスイッチがオフとなったか否かがステップF271において判断される。ステップF271が肯定され、ステップF272においてメインドア80が再度閉じられてドアスイッチがオンとなったことが判断されると、ステップF273において再びエラー検知処理(図19)を開始する。ドアオープンエラーが検知されない場合、表示は通常画面に戻り、リカバリー動作が終了する。
【0072】
なお、上記実施形態においては、ドアロックを検出するドアに整合処理機構を設けた例について説明したが、整合処理機構に代えて移動型のステープラをドアに設けたシート後処理装置において、上記実施形態と同様の制御を行うようにすれば、ステープルを開始するまでの時間を短縮し、ステープラを破損することなく安全にドアを開けて閉め直すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像形成システムの全体構成を示す図
【図2】製版装置付き孔版印刷装置の構成を示す図
【図3】(a)は給紙台の平面図、(b)は給紙台の側面図
【図4】ソーターの構成を示す図
【図5】ソーターのビン列と整合棒、およびステープラの詳細な構成を示す図
【図6】整合棒53の機構の詳細な構成を示す図
【図7】整合棒の作動状態を示す図(初期化位置)
【図8】整合棒の作動状態を示す図(用紙受入時)
【図9】整合棒の作動状態を示す図(用紙受入終了後)
【図10】メインドアの詳細な構成を示す図
【図11】ドアロック機構の詳細な構成を示す図
【図12】孔版印刷装置の操作パネル部を示す図
【図13】本実施形態の制御回路のブロック図
【図14】待機状態における動作モード設定処理のフローチャート
【図15】製版・印刷モード設定処理のフローチャート
【図16】ソートモード設定処理のフローチャート
【図17】オートステープル設定処理のフローチャート
【図18】ソート印刷動作処理のフローチャート
【図19】エラー検知処理のフローチャート
【図20】用紙受入準備処理のフローチャート
【図21】ドアオープンエラーの表示を示す図
【図22】ドアロック処理のフローチャート
【図23】整合棒初期化処理のフローチャート
【図24】整合棒を待機位置へ移動する処理のフローチャート
【図25】整合棒を用紙受入位置へ移動する処理のフローチャート
【図26】受入動作パルス設定処理のフローチャート
【図27】ソート動作処理のフローチャート
【図28】ソート動作サブルーチン(SUB1)のフローチャート
【図29】整合動作処理のフローチャート
【図30】整合動作サブルーチン(SUB2)のフローチャート
【図31】用紙受入完了動作処理のフローチャート
【図32】ドアオープンエラーリカバリー処理のフローチャート
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
2 ソーター
21 ビン列
51,52,53 整合棒
70 操作パネル
77 表示器
80 メインドア
81 ドアロック機構
90 CPU
93 印刷装置の機構
95 ソーターの機構

Claims (3)

  1. 所望の画像が形成されたシートを取り込んで複数の分配ビンに分配し、分配されたシートに対して各種のシート後処理を行うシート後処理装置において、
    前記後処理が行われた後処理済みのシートを取り出すために開閉自在に設けられた取り出しドアと、
    前記取り出しドアに設けられ、前記後処理済みシートを整合させる整合処理機構と、
    前記取り出しドアをロックするドアロック手段と、
    前記整合処理機構による前記シートの受入準備処理の際に、前記ドアロック手段により前記取り出しドアがロックされているか否かを検出するドアロック検出手段と、
    前記ドアロック検出手段により、前記取り出しドアがロックされていないことが検知されたときに、前記整合処理機構の前記受入準備処理を停止し、さらに該整合処理機構を前記取り出しドアを開放することが可能なように動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記ドアロック検出手段により、前記取り出しドアが正常にロックされていないことが検出されたときにそれを警告する警告手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のシート後処理装置。
  3. 所望の画像をシートに形成する画像形成装置と、請求項1または2項記載のシート後処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
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