JP3617626B2 - インクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッド下面に並ぶインク滴を噴射させる複数のノズルとプラテン上に搭載されたシート等のメディア表面との間の距離を、ヘッドを上下に昇降させて調整するためのインクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図3に示したような、プラテン10上に搭載されたシート等のメディア20上方をヘッド30をプラテン10表面とほぼ平行に走行させながら、その走行中のヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32のそれぞれからインク滴を所定のタイミングでプラテン10上に搭載されたメディア20表面方向に噴射させる構造のインクジェットプリンタが周知である。
このインクジェットプリンタによれば、そのプラテン10上に搭載されたメディア20表面に複数のインクのドットの配列からなる模様、線図又は文字をプリントできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プラテン10上に搭載されるメディア20には、シート、布地、ロール紙等があって、そのメディア20の厚さが、厚薄まちまちであって、一定ではない。
そのために、その厚薄の厚さを持つメディア20をプラテン10上に搭載した際には、そのプラテン10に搭載されたメディア20表面と、その上方をプラテン10表面とほぼ平行に走行させるヘッド30下面に並ぶノズル32との間の距離Hも、大小に変化する。その際に、ヘッド30下面のノズル32から噴射されて、プラテン10上に搭載されたメディア20表面に着弾するインク滴の飛翔奇跡Aの方向は、図4に示したように、ヘッド30の走行速度Vとノズル32から噴射されるインク滴の噴射速度Sとをベクトル的に合わせた方向となる。
その結果、厚いメディア20がプラテン10上に搭載された場合には、図5に示したように、そのメディア20表面とその上方のヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の距離H1が、標準的な距離Hよりも短くなる。そして、その厚いメディア20表面方向に向けてその上方を走行するヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32のそれぞれからインク滴を速度Sで噴射させた場合に、図5に破線で示したような、通常の厚さのメディア20がプラテン10上に搭載された場合に比べて、そのインク滴が描くヘッド30の走行方向に対して斜め後方を向く飛翔奇跡Aが短くなってしまう。そして、そのインク滴が着弾するメディア20表面の位置X1が、所望の位置X0よりも先方となってしまう。
逆に、薄いメディア20がプラテン10上に搭載された場合には、図6に示したように、そのメディア20表面とヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の距離H2が、標準的な距離Hよりもが長くなる。そして、その薄いメディア20表面に向けてその上方を走行するヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32のそれぞれからインク滴を速度Sで噴射させた場合には、図6に破線で示したような、通常の厚さのメディア20がプラテン10上に搭載された場合に比べて、そのインク滴が描くヘッド30の走行方向に対して斜め後方を向く飛翔奇跡Aが長くなってしまう。そして、そのインク滴が着弾するメディア20表面の位置X2が、所望の位置X0よりも後方となってしまう。
そして、その厚い又は薄いメディア20表面にプリントされる多数のインクのドットの配列からなる模様、線図又は文字が歪んだり滲んだり、そのプリントされた模様、線図又は文字の位置が微妙にずれたりしてしまう。
【0004】
その理由は、プラテン10上に搭載されたメディア20表面の上方をヘッド30を往復移動させながら、そのヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32のそれぞれからインク滴を所定のタイミングで噴射させるからである。そのために、プラテン10上に搭載されたメディア20が厚かったり薄かったりすると、その往路を走行中のヘッド30下面のノズル32から噴射させて、プラテン上に搭載されたメディア2表面に着弾させたインク滴の位置と、その位置と同じ位置に当たる、復路を走行中のヘッド30下面のノズル32から噴射させて、プラテン上に搭載されたメディア2表面に着弾させたインク滴の位置とが、所望の位置から外れて、互いに左右にずれてしまうからである。
【0005】
このような難点を解消するための手段として、プラテン10上に搭載されたメディア20上方を走行するヘッド30下面に並ぶ複数のノズルから噴射させるインク滴の噴射のタイミングやそのインク滴の速度Sを、プラテン10上に搭載されるメディア20の厚薄の厚さに合わせて、インクジェットプリンタ操作用のソフト(プログラム)を変更して調整する方法がある。
しかしながら、その場合には、そのプラテンに搭載されるメディアの厚さが厚薄に変化するのに伴って、その都度、そのインクジェットプリンタ操作用のソフトを多大な手数をかけて変更しなければならない。そのために、この手段は、実用性に乏しい。
【0006】
本発明は、このような課題を解消可能な、プラテン上に搭載されたメディアの厚さの厚薄に合わせて、そのメディア上方をプラテン表面とほぼ平行に走行させるヘッド下面に並ぶ複数のノズルとその下方のメディア表面との間の距離を、ヘッドをプラテンに対して上下に昇降させて、目的とする標準的な距離Hに手数をかけずに容易かつ迅速に調整して、そのヘッド下面に並ぶ複数のノズルのそれぞれからメディア表面方向に向けて噴射させるインク滴をメディア表面の所望の位置に常に的確に着弾させることができるインジェットプリンタのヘッド高さ調整機構(以下、ヘッド高さ調整機構という)を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のヘッド高さ調整機構は、ヘッドをプラテン上に搭載されたメディア上方をプラテン表面とほぼ平行に走行させながら、前記ヘッド下面に並ぶ複数のノズルのそれぞれからインク滴を所定のタイミングで噴射させるインクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構であって、
前記ヘッドをプラテンに対して上下に昇降させる昇降手段と、プラテン上に搭載されたメディア表面とヘッド下面に並ぶ複数のノズルとの間の標準的な距離Hを呈示する呈示手段とが備えられて、該呈示手段により呈示されたヘッド下面に並ぶ複数のノズルとメディア表面との間の標準的な距離Hに基づき、プラテン上に搭載されたメディア表面とノズルとの間の距離が目的とする標準的な距離Hとなるように、前記昇降手段によりヘッドをプラテンに対して上下に昇降させることができるように構成されたことを特徴としている。
【0008】
このヘッド高さ調整機構においては 呈示手段により、プラテン上に搭載されたメディア表面とその上方のヘッド下面に並ぶ複数のノズルとの間の標準的な距離Hを呈示できる。
次いで、その呈示手段により呈示されたヘッド下面に並ぶ複数のノズルとメディア表面との間の標準的な距離Hに基づき、昇降手段により、ヘッドをプラテンに対して上下に昇降させることができる。そして、メディア表面とヘッド下面に並ぶ複数のノズルとの間の距離を、プラテン上に搭載されたメディアの厚さの厚薄に合わせて、そのメディア表面とヘッド下面に並ぶ複数のノズルとの間の距離が目的とする標準的な距離Hとなるように、調整できる。
【0009】
また、本発明のヘッド高さ調整機構は、前記昇降手段が、ヘッドが装着されたホルダーを上下に昇降自在に支持するスライダーであって、ガイドレールに沿ってプラテン上に搭載されたメディア上方をプラテン表面とほぼ平行に走行させるスライダーに対して、前記ホルダーを、カム機構を用いて、上下に昇降させる構造のものであることを特徴としている。
【0010】
このヘッド高さ調整機構においては、ヘッドが装着されたホルダーを、ガイドレールに沿ってプラテン上方をプラテン表面とほぼ平行に走行させるスライダーに対して、カム機構を用いて、上下に昇降させることができる。そして、そのホルダーに装着されたヘッド下面に並ぶ複数のノズルとその下方のプラテンに搭載されたメディア表面との間の距離を、目的とする標準的な距離Hに調整できる。
【0011】
本発明のヘッド高さ調整機構においては、前記呈示手段が、前記ホルダーに上下に昇降可能に支持されたロッドと、該ロッドを下方に降下させた際に、該ロッド下端が前記ヘッド下面に並ぶ複数のノズルから前記の目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下して停止するように、前記ロッドがホルダーに対して一定高さ以下に降下するのを防ぐ第1ストッパ機構と、前記ロッドをホルダーに対して上昇させる付勢力をロッドに付与する付勢手段と、該付勢手段により上昇させたロッドがホルダーに対して一定高さ以上に上昇するのを防ぐ第2ストッパ機構とからなる構造とすることを好適としている。
【0012】
このヘッド高さ調整機構にあっては、ホルダーに上下に昇降可能に支持されたロッドを、付勢手段の付勢力に抗して、下方に降下させることができる。そして、そのロッド下端がヘッド下面に並ぶ複数のノズルから目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下した際に、第1ストッパ機構により、ロッドがホルダーに対してその高さ以下に降下するのを、防ぐことができる。そして、その降下させたロッドを、ホルダーに対して一定高さに停止させることができる。
その際には、昇降手段により、ホルダーをスライダーに対して適宜距離上方に上昇させておくことにより、上記のようにして、ホルダーに支持されたロッドを下方に降下させた際に、そのロッド下端がプラテン上に搭載されたメディアに突き当たって、ロッドを目的とする位置まで降下させることができなくなるのを防ぐことができる。
次いで、そのヘッド下面に並ぶ複数のノズルから目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下したロッド下端にプラテンに搭載されたメディア表面が当接した状態となるように、ロッドを支持するホルダーを、スライダーに対して、カム機構により下方に降下させることができる。そして、そのプラテン上に搭載されたメディア表面とヘッド下面に並ぶ複数のノズルとその下方との間の距離が、目的とする標準的な距離Hとなるように調整できる。
また、このようにして、ヘッド下面に並ぶ複数のノズルとメディア表面との距離調整を終えた後には、ロッドを、付勢手段の付勢力により、ホルダーに対して上方に上昇させることができる。そして、そのロッドがホルダーに対して一定高さ以上に上昇するのを、第2ストッパ機構により、防ぐことができる。そして、その上昇させたロッドを、ホルダーに対して一定高さに保持し続けることができる。そして、そのロッド下端が、プラテン上に搭載されたメディアに引っ掛かって、ヘッドの走行を妨げるのを、防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1と図2は本発明のヘッド高さ調整機構の好適な実施の形態を示し、図1はその正面図、図2はその平面図である。以下に、このヘッド高さ調整機構説明する。
【0014】
図1と図2には、ヘッド30をプラテン10上に搭載されたメディア20上方をプラテン10表面とほぼ平行に走行させながら、ヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32のそれぞれからインク滴を所定のタイミングで、メディア20表面に向けて速度Sで噴射させるインクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構が示されている。
このヘッド高さ調整機構は、ヘッド30をプラテン10に対して上下に昇降させる昇降手段50と、プラテン10上に搭載されたメディア20表面とヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の標準的な距離Hを呈示する呈示手段60とが備えられている。そして、呈示手段60により呈示されたヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32とメディア20表面との間の標準的な距離Hに基づき、プラテン10上に搭載されたメディア20表面とノズル32との間の距離が目的とする標準的な距離Hとなるように、昇降手段50によりヘッド30をプラテン10に対して上下に昇降させることができるように構成されている。
【0015】
昇降手段50は、ヘッド30が直接に装着されたホルダー70を上下に昇降自在に支持するスライダー80であって、ガイドレール120に沿ってプラテン10上方をプラテン10とほぼ平行に走行させるスライダー80に対して、ホルダー70を、カム機構90を用いて、上下に昇降させる構造をしている。
そして、そのカム機構90を用いて、プラテン10上方をプラテン10表面とほぼ平行に走行させるスライダー80に対して、ホルダー70をそれに装着されたヘッド30と共に上下に昇降させることができるように構成されている。そして、そのスライダー80にホルダー70を介して支持されたヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32とその下方のプラテン10上に搭載されたメディア20表面との間の距離を、目的とする標準的な距離Hに調整できるように構成されている。
【0016】
具体的には、ホルダー70が、図1と図2に示したように、スライダー80の左右に上下に起立させて設けられた一対の起立棒72を介して、スライダー80に対して上下に昇降可能なようにスライダー80に支持されている。ホルダー70とスライダー80とに亙っては、一対の引っ張りコイルばね74が張設されている。そして、その引っ張りコイルばね74により、ホルダー70をスライダー80に対して下方に降下させる付勢力がホルダー70に付与されている。スライダー80の下端縁には、ホルダー70がスライダー80に対して一定位置以下に降下するのを防ぐ一対のストッパー76が延設されている。スライダー80の左右表面には、一対のアーム82が突設されている。そして、その一対のアーム82が、その前方のホルダー70部分に透設された穴78を通して、ホルダー70前方に突出している。ホルダー70前方に突出した一対のアーム82に亙っては、カム棒92が支持されている。そして、その一方のアーム82に、カム棒92の前部が回転自在に螺挿されている。他方のアーム82には、カム棒92の後部が回転自在に挿通されている。カム棒92の中途部の周囲面は、円錐台形状に形成されている。そして、その円錐台形状に形成されたカム棒92の中途部の周囲面に、引っ張りコイルばね74の付勢力を用いて、ホルダー70に回転自在に支持されたカムローラ94が押接されている。
そして、カム棒92頭部を手に持つ等して、そのカム棒92を正逆に回転させることにより、そのカム棒92を一対のアーム82に対して左右に移動させることができるように構成されている。そして、カム棒92の円錐台形状をした中途部の周囲面をその左右に回転させながら移動させることができるように構成されている。そして、そのカム棒92の円錐台形状をした中途部の周囲面に押接させたカムローラ94を、ホルダー70と共に、引っ張りコイルばね74の付勢力に抗して、又は引っ張りコイルばね74の付勢力を用いて、スライダー80に対して一対の起立棒72周囲を上下に昇降させることができるように構成されている。
カム棒92、カムローラ94、一対の起立棒72、引っ張りコイルばね74等は、昇降手段50を構成している。
【0017】
呈示手段60は、図1に示したように、ホルダー70に設けられた断面がコの字状をしたガイド枠110の上端腕と下端腕とに亙って上下に昇降可能に支持されたロッド100と、そのロッド100を下方に降下させた際に、ロッド100下端がヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32から前記の目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下して停止するように、ロッド100がホルダー70に対して一定高さ以下に降下するのを防ぐ第1ストッパ機構102と、ロッド100をホルダー70に対して上昇させる付勢力をロッド100に付与する付勢手段104と、その付勢手段104により上昇させたロッド100がホルダー70に対して一定高さ以上に上昇するのを防ぐ第2ストッパ機構106とから構成されている。
【0018】
第1ストッパ機構102は、ロッド100上部に嵌着された止め輪108であって、ロッド100を上下に昇降可能に支持するガイド枠110の上端腕外側に係止させる止め輪108から構成されている。
第2ストッパ機構106は、ガイド枠110の内側空間に位置するロッド100中途部に嵌着された止め輪112であって、ガイド枠110の上端腕内側に係止させる止め輪112から構成されている。
付勢手段104は、止め輪112とガイド枠110の下端腕内側との間のロッド100の中途部周囲に遊嵌、挟持された圧縮コイルばね114から構成されている。
【0019】
そして、ホルダー70に設けられたガイド枠110に上下に昇降可能に支持されたロッド100を、付勢手段104の付勢力に抗して、下方に降下させることができるように構成されている。そして、そのロッド100下端がヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32から目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下した際に、第1ストッパ機構102により、ロッド100がホルダー70に対してその高さ以下に降下するのを防ぐことができるように構成されている。そして、その降下させたロッド100を、ホルダー70に対して一定高さに停止させることができるように構成されている。
その際には、カム機構90により、ホルダー70をスライダー80に対して適宜距離上方に上昇させておくことにより、上記のようにして、ホルダー70に支持されたロッド100を下方に降下させた際に、そのロッド100下端がプラテン10上に搭載されたメディア20に突き当たって、ロッド100を目的とする位置まで降下させることができなくなるのを防ぐことができるように構成されている。
次いで、そのヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32から目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下したロッド100下端にプラテン10上に搭載されたメディア20表面が当接した状態となるように、ロッド100をガイド枠110を介して支持するホルダー70であって、ヘッド30が直接に装着されたホルダー70を、スライダー80に対して、カム機構90により下方に降下させることができるように構成されている。そして、プラテン10上に搭載されたメディア20表面とヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の距離が、目的とする標準的な距離Hとなるように調整できるように構成されている。
また、このようにして、ヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32とメディア20表面との距離調整を終えた後には、ロッド100を、付勢手段104の付勢力により、ホルダー70に対して上方に上昇させることができるように構成されている。そして、そのロッド100が、ホルダー70に対して一定高さ以上に上昇するのを、第2ストッパ機構106により防ぐことができるように構成されている。そして、その上昇させたロッド100を、ホルダー70に対して一定高さに保持し続けることができるように構成されている。そして、そのロッド100下端が、プラテン20上に搭載されたメディア20に引っ掛かって、ヘッド30の走行を妨げるのを、防ぐことができるように構成されている。
【0020】
図1に示したヘッド高さ調整機構は、以上のように構成されていて、このヘッド高さ調整機構においては 呈示手段60により、プラテン10上に搭載されたメディア20表面とその上方のヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の標準的な距離Hを呈示できる。
次いで、その呈示手段60により呈示されたヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32とメディア20表面との間の標準的な距離Hに合わせて、昇降手段50により、予め適宜距離上方に上昇させておいたヘッド30をプラテン10に対して下方に降下させることができる。そして、メディア20表面とヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の距離を、プラテン10上に搭載されたメディア20の厚さの厚薄に合わせて、そのメディア20表面とヘッド30下面に並ぶ複数のノズル32との間の距離が目的とする標準的な距離Hとなるように、調整できる。
【0021】
図1に示したヘッド高さ調整機構において、呈示手段60は、センサを用いた電子式のものを用いることが、可能である。
また、昇降手段50も、それに合わせて、電動式のものを、用いることが、可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のヘッド高さ調整機構によれば、プラテン上に搭載された模様、線図又は文字をプリントする布地、シート等のメディアの厚さの厚薄に伴って、ヘッド下面に並ぶ複数のノズルとその下方のプラテン上に搭載されたメディア表面との間の距離が大小に変化しても、それに合わせて、ヘッドをプラテンに対して上下に昇降させることができる。そして、ヘッド下面に並ぶ複数のノズルとその下方のプラテン上に搭載されたメディア表面との間の距離を、常に目的とする標準的な距離Hに容易かつ的確に合わせることができる。そして、そのヘッド下面に並ぶ複数のノズルのそれぞれからプラテン上に搭載されたメディア表面方向に向けて速度Sで噴射させるインク滴の飛翔距離Aを長短に変化させずに一定に保つことができる。そして、そのヘッド下面に並ぶ複数のノズルのそれぞれから噴射させたインク滴を、プラテン上に搭載された厚薄の厚さを持つメディア表面の所望位置に常にずれなく的確に着弾させることが可能となる。そして、複数のインクのドットの配列からなる模様、線図又は文字を、厚薄のメディア表面に歪みや滲みなく美麗にプリント可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッド高さ調整機構の正面図である。
【図2】本発明のヘッド高さ調整機構の平面図である。
【図3】インクジェットプリンタの一部構造説明図である。
【図4】インクジェットプリンタの一部構造説明図である。
【図5】インクジェットプリンタの一部構造説明図である。
【図6】インクジェットプリンタの一部構造説明図である。
【符号の説明】
10 プラテン
20 メディア
30 ヘッド
32 ノズル
50 昇降手段
60 呈示手段
70 ホルダー
80 スライダー
90 カム機構
92 カム棒
94 カムローラ
100 ロッド
102 第1ストッパ機構
104 付勢手段
106 第2ストッパ機構
110 ガイド枠
Claims (2)
- ヘッドをプラテン上に搭載されたメディア上方をプラテン表面とほぼ平行に走行させながら、前記ヘッド下面に並ぶ複数のノズルのそれぞれからインク滴を所定のタイミングで前記メディアに表面に向けて噴射させるインクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構であって、
前記ヘッドをプラテンに対して上下に昇降させる昇降手段と、プラテン上に搭載されたメディア表面とヘッド下面に並ぶ複数のノズルとの間の標準的な距離Hを呈示する呈示手段とが備えられて、該呈示手段により呈示されたヘッド下面に並ぶ複数のノズルとメディア表面との間の標準的な距離Hに基づき、プラテン上に搭載されたメディア表面とノズルとの間の距離が目的とする標準的な距離Hとなるように、前記昇降手段によりヘッドをプラテンに対して上下に昇降させることができるように構成され、
かつ、前記昇降手段が、ヘッドが装着されたホルダーを上下に昇降自在に支持するスライダーであって、ガイドレールに沿ってプラテン上に搭載されたメディア上方をプラテン表面とほぼ平行に走行させるスライダーに対して、前記ホルダーを、カム機構を用いて、上下に昇降させる構造のものであることを特徴とするインクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構。 - 前記呈示手段が、前記ホルダーに上下に昇降可能に支持されたロッドと、該ロッドを下方に降下させた際に、該ロッド下端が前記ヘッド下面に並ぶ複数のノズルから前記の目的とする標準的な距離Hだけ突出した高さ位置まで降下して停止するように、前記ロッドがホルダーに対して一定高さ以下に降下するのを防ぐ第1ストッパ機構と、前記ロッドをホルダーに対して上昇させる付勢力をロッドに付与する付勢手段と、該付勢手段により上昇させたロッドがホルダーに対して一定高さ以上に上昇するのを防ぐ第2ストッパ機構とからなる請求項1記載のインクジェットプリンタのヘッド高さ調整機構。
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