JP3617490B2 - クリック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転式電子部品等の各種電子部品に用いて好適なクリック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転式電子部品やスライド式電子部品の中には、つまみ等の移動体を移動する際にクリック感覚を生じさせる構造のものがある。ここで図10,図11はこの種の従来のクリック機構の基本構成を示す概略図である。即ち図10に示すクリック機構は、固定側の部材に固定されるクリック板81と、外周側面に押圧部89を設けた回転部材87とによって構成されている。ここでクリック板81はその基部83が図示しない固定側部材(例えばケース)に固定されており、その所定位置に板バネ製の弾発板部85を設け、その中央に弾発部86を設けている。一方回転部材87は例えば図示しない摺動子を取り付けた回転型物である。そして回転部材87を回転して押圧部89が弾発部86を乗り越える際に、回転部材87の回転にクリック感覚を生じる。
【0003】
一方図11に示すクリック機構は、一端にクリック用ボール93を取り付けると共に他端を固定側の部材に固定する弾発用のコイルバネ91と、外周側面に押圧部97を設けた回転部材95とによって構成されている。そして回転部材95を回転して押圧部97がクリック用ボール93に当接してこれを乗り越える際に、回転部材95の回転にクリック感覚を生じる。
【0004】
しかしながら図10に示す板バネを用いたクリック機構においては、クリック機構の小型化を図るために弾発板部85の長さと幅を小さくすると、良好なクリック感覚が得られなくなってしまうという問題点があった。即ち上記構造のクリック機構の場合、クリック感覚の調整はクリック板81の板厚を調整することで行なう必要があるが、弾発板部85の長さと幅が小さいと、クリック板81の板厚の調整でクリック感覚の微妙な調整をすることは困難で、比較的弱いクリック感覚を得るためにクリック板81の厚みを少し薄くしただけでもクリック感覚が弱くなりすぎ、一方比較的強いクリック感覚を得るためにクリック板81の厚みを少し厚くしただけでもクリック感覚が強くなりすぎてしまう。
【0005】
一方図11に示すクリック機構においては、コイルバネ91を用いているので、小型化してもクリック感覚の微妙な調整は容易に行なえ、好適である。しかしながらコイルバネ91とクリック用ボール93は別部品であり、しかもコイルバネ91は機器内に圧縮しながら組み込む必要があるので、機器の組立中にコイルバネ91が飛び出すなど、その組み立てが困難であった。クリック機構が小型化するとなおさらである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、たとえ小型・薄型化しても良好なクリック感覚が得られると共に組み立ても容易に行なえるクリック機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明にかかるクリック機構は、クリック用押圧部を設けたスライド部材と、前記スライド部材をスライド自在にガイドするガイド部材と、前記スライド部材を前記クリック用押圧部を設けた方向に向かって付勢する弾発手段と、前記ガイド部材に対して前記スライド部材をその弾発方向に向けて抜けないように係止する抜け防止機構とを有するクリック弾発ユニットを具備し、前記クリック弾発ユニットに対して相対的に移動する移動部材に設けた押圧部によって前記スライド部材のクリック用押圧部を押圧・押圧解除することでクリック感覚を生じさせることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記抜け防止機構が、前記スライド部材に設けた弾性変形するアーム部の係止部をガイド部材に設けた係合部に係合することで構成されるか、或いは前記ガイド部材に設けた弾性変形するアーム部の係止部をスライド部材に設けた係合部に係合することで構成されていることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記移動部材が電子部品用の回転体であり、その押圧部が回転体の外周側面に設けられ、一方前記クリック弾発ユニットは前記クリック用押圧部が前記回転体の外周側面に対向するように固定側の部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明にかかるクリック機構を用いた回転式電子部品1の分解斜視図であり、3つの図面で1つの回転式電子部品1を構成している。これらの図に示すように回転式電子部品1は、基台10と、基板20と、可動接点部材30と、クリック弾発ユニット40を取り付けた第二ケース35と、摺動子200を取り付けた第二回転型物50と、摺動子210とロック用部材230とクリック弾接部材250とを取り付けた第一回転型物70と、クリック係合部材260を取り付けた第一ケース110と、キートップ120と、第一回転つまみ130とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0011】
基台10は金属板製であり、その周囲5箇所に取付孔11が設けられ、また前記ロック用部材230に対向する位置には円弧状のガイド孔13が設けられ、さらに下記する第二ケース35のクリック弾発ユニット収納部41に対向する位置には突出部15を設けて構成されている。
【0012】
基板20は可撓性を有する合成樹脂フイルム上に押圧用のスイッチパターン21と、第一,第二の回転用の摺接パターン(スイッチパターン)23,25と、前記基台10の4つの取付孔11に対向する位置に設けられる取付孔27と、前記基台10の突出部15に対向する位置に設けられる突出部29とを具備して構成されている。突出部29からは引き出し部31が引き出されている。なお図示はしないが各パターン21,23,25からは引き出しパターンが引出部31に向けて引き出されている。
【0013】
可動接点部材30は弾性ゴムを略円錐台形状であって下面側に凹部31を設けた形状に形成されており、図7に示すようにその中央の押圧部33の下面に導電層34を取り付けて構成されている。
【0014】
第二ケース35は合成樹脂を略枠状に成形し、その外形形状を前記基板20の外形形状と略同じに形成しており、これによってその中央にスイッチ機構収納部37を形成している。そして前記基板20の各取付孔27に対向する位置には上下方向に貫通する取付孔39が設けられ、さらにその外周からはクリック弾発ユニット収納部41が突出している。
【0015】
ここで図4は第二ケース35を裏面側から見た斜視図である。なお同図においてクリック弾発ユニット40は分解して示している。同図に示すようにクリック弾発ユニット収納部41の下面は凹状の収納部43となっており、その内部にはガイド部材45と、バネ受け部47とが一体に成形されている。ガイド部材45はコ字状であってその内部に下記するスライド部材49を収納する穴からなるスライド部材挿通部451を設けている。バネ受け部47は板状であって、ガイド部材45のスライド部材挿通部451の一方の開口に対向する位置に立設して設けられ、スライド部材挿通部451に対向する面471をバネ受面とし、バネ受面471中にスリットからなるガイド部材挿通部473を設けて構成されている。ガイド部材挿通部473の幅は、下記するスライド部材49のガイド突起497の外径より大きく、またコイルバネからなる弾発手段46の径より小さい寸法に構成されている。
【0016】
スライド部材49はモールド樹脂製であり、基部491の中央から突起状のクリック用押圧部493を突出し、また基部491の両端からクリック用押圧部493と逆方向に向けて同一寸法形状のアーム部495,495を突出し、さらに基部491の中央からアーム部495と同一方向に向けて棒状のガイド突起497を突出して構成されている。両アーム部495,495の先端にはそれぞれ外方向を向く爪状の係止部496,496が設けられている。
【0017】
そしてこのクリック弾発ユニット40の組み立ては、スライド部材49のガイド突起497に弾発手段46を挿入した上でスライド部材49の両アーム部495,495をその係止部496,496側からスライド部材挿通部451内に挿入する。このとき係止部496,496はスライド部材挿通部451の両内側面に弾接し、両アーム部495,495は内側に湾曲する。そしてさらにスライド部材49を挿入して行けば、係止部496,496がスライド部材挿通部451を貫通してガイド部材45の端辺(係合部)458に係合する。この係止部496と係合部458とによって抜け防止機構が構成される。このときガイド突起497はその先端がガイド部材挿通部473内に挿入され、弾発手段46はバネ受面471上に弾接して少し圧縮され、スライド部材49をクリック用押圧部493が突出している方向に向けて弾発する(図9(a)参照)。これによってガイド部材45に対してスライド部材49はその弾発方向に向けて抜けない状態でスライド自在にガイドされ保持される。
【0018】
次に図5は第二回転型物50と第一回転型物70を下側から見た斜視図である。同図及び図2に示すように第二回転型物50は合成樹脂成形品であり、略リング状に形成してなる本体部51の外周からアーム状の引出部53を突出し、引出部53の先端に操作部55を設けて構成されている。本体部51の中央には下記する第一ケース110の収納部111を回動自在に挿入する孔52が設けられている。また本体部51の外周からは略板状に突出する突出部57が設けられ、その下面には摺動子取付面59が設けられている。摺動子取付面59は本体部51の他の部分よりも少し凹ませた凹部61内に設けられており、摺動子取付面59からは小突起状の取付部63が突出している。この摺動子取付面59には弾性金属板製の摺動子200の平板状の基部201を当接して基部201に設けた取付孔203に前記取付部63を挿入してその先端を熱カシメすることで固定される。基部201の先端からは二本の摺動冊子205が突出して折り曲げられており、その先端近傍には接点部207が設けられている。一方操作部55の下面側の根元部分の外周側面には、クリック用押圧部当接面561が設けられ、その中央には突起状の押圧部56が設けられている。
【0019】
次に第一回転型物70は図2及び図5に示すように合成樹脂成形品であり、略円板状に形成してなる本体部71の外周からロック機構収納部73を突出して構成されている。本体部71の中央には下記する第一ケース110の収納部111を回動自在に挿入する孔75(第二回転型物50の孔52と同一径)が設けられている。そして本体部71の所定位置には2つの取付孔77が設けられ、また本体部71の上面所定位置からは2つの突起状の取付部78が突出し、さらに本体部71の下面には摺動子取付面79が設けられている。摺動子取付面79は本体部71の下面よりも所定高さ突出する取付台81上に設けられている。摺動子取付面79からは小突起状の取付部83が突出している。この摺動子取付面79には弾性金属板製の摺動子210の平板状の基部211が当接されて基部211に設けた取付孔213に前記取付部83を挿入してその先端を熱カシメすることで固定される。基部211の先端からは二本の摺動冊子215が突出されて折り曲げられており、その先端近傍には接点部217が設けられている。一方ロック機構収納部73はその上面に略扇形状で凹状の収納部85が設けられ、またその底面にはガイド孔87が設けられている。
【0020】
次にロック用部材230は合成樹脂成形品であり、略扇形状の基部231の上面から押圧部233を突出して構成されている。基部231は前記ロック機構収納部73の収納部85内に上下動自在に収納される形状に形成されており、その下面からはコイルバネ240に挿入される突起235を突出している。基部231は段部237,239を設けることで段部237,239の上側の部分を下側の部分よりも小さくしている。
【0021】
次にクリック弾接部材250は弾性金属板を略リング状に形成して構成されており、前記第一回転型物70の2つの取付孔77と2つの取付部78に対向する位置にそれぞれ取付孔77と取付部78と同一形状の孔251と孔252とを設け、また円弧状のアーム部253を上方向に少し折り曲げると共にアーム部253の中央に上方向に突出する弾接部255を設けて構成されている。
【0022】
次に第一ケース110は合成樹脂成形品であり、前記第二ケース35の上面に重なる形状に形成されている。第一ケース110の中央には筒状であってその内部に前記可動接点部材30を収納する収納部111が設けられ、収納部111の外側には二本の円弧状の挿通孔113,113が設けられ、また前記第一の回転型物70のロック機構収納部73に対向する位置に円弧状であってロック用部材230の押圧部233を貫通すると共にその中間に基部231の段部237,239の上側部分を係合離脱する形状の係合部116を設けた貫通部115を設け、その外周下面の前記基台10の各取付孔11に対向する位置から固定部117を突出し、さらに第一ケース110の側面に前記第二回転型物50の操作部55を左右に所定寸法揺動可能に突出させる切欠き部119を設けて構成されている。
【0023】
クリック係合部材260は金属板を略リング状に形成して構成されており、その中央には前記第一ケース110の下面から下方向に向かって突出する筒状の収納部111の外周に挿入される挿入部261が設けられている。挿入部261の内周辺からは3つの係合片263が突出している。一方クリック係合部材260の外周辺からは扇状の突出片265が突出しており、その中には前記クリック弾接部材250の弾接部255を係合・離脱させてクリック感覚を生じさせる3つの貫通孔からなるクリック係合部267が設けられている。
【0024】
キートップ120は合成樹脂を略円板状に成形して構成されており、その外周からはつば部121を突出し、またその下面中央からは押圧部123を突出している。
【0025】
第一回転つまみ130は合成樹脂を略板状に成形して構成されており、中央には前記キートップ120を貫通する挿通部131が設けられ、その所定位置には前記ロック用部材230の押圧部233を挿入する挿入部133が設けられ、その下面の前記挿通部131の両側部分からはその先端が前記クリック弾接部材250の孔251と第一回転型物70の取付孔77に挿入される二本の固定アーム135を突出している。
【0026】
次にこの回転式電子部品の組立方法を説明する。まず第一回転つまみ130の下側からその挿通部131内にキートップ120を挿入する。次に第一回転つまみ130の下側に第一ケース110を設置してその際第一回転つまみ130の二本の固定アーム135を第一ケース110の挿通孔113,113に挿入し、同時にキートップ120の押圧部123を第一ケース110の収納部111内に挿入する。
【0027】
次に第一ケース110の下面の収納部111の外周をクリック係合部材260の挿入部261に挿入して係合片263を係合させ、第一ケース110の下面にクリック係合部材260を接合する。
【0028】
次に予め下面に摺動子210を固定した第一回転型物70の上面にクリック弾接部材250を載置し、その際孔252を貫通した取付部78の先端を熱カシメして固定し、さらに第一回転型物70のロック機構収納部73の収納部85内にコイルバネ240とロック用部材230の基部231とを収納した状態のものを第一ケース110の下面側に配置する。その際第一ケース110の収納部111の外周を第一回転型物70の孔75に挿入して第一回転型物70を回動自在に軸支すると同時に、第一回転つまみ130の固定アーム135の先端を第一回転型物70の取付孔77に挿入してその先端を熱カシメして固定する。
【0029】
次に第一回転型物70の下側に摺動子200を取り付けた第二回転型物50を配置することで第一ケース110の収納部111の外周を第二回転型物50の孔52に挿入して第二回転型物50を回動自在に軸支する。
【0030】
次に収納部111内に可動接点部材30を挿入し、また第一ケース110の下側にクリック弾発ユニット40を取り付けた第二ケース35を配置し、さらにその下側に基板20と基台10とを配置する。その際第一ケース110の下面から突出する固定部117を第二ケース35の取付孔39と基板20の取付孔27と基台10の取付孔11に貫通し、基台10の裏面側で熱カシメすることで一体化する。
【0031】
図6は以上のようにして組み立てた回転式電子部品1の斜視図であり、また図7,図8はそれぞれ回転式電子部品1を別の断面で切断した概略側断面図である。図7,図8に示すようにキートップ120は可動接点部材30によって第一回転つまみ130の挿通部131内に突入している。またロック用部材230の押圧部233は第一回転つまみ130の挿入部133内にコイルバネ240によって突入している。なお図7はロック用部材230の基部231の段部237,239の上側部分が第一ケース110の貫通部115の係合部116の部分に係合することで第一回転つまみ130がこの位置にロックされた状態を示している。さらにクリック弾発ユニット40のクリック用押圧部493の先端は、第二回転型物50のクリック用押圧部当接面561に当接している。
【0032】
なお第一回転型物70に取り付ける摺動子210と第二回転型物50に取り付ける摺動子200は同一高さに設置され、これによって同一平面にある一枚の基板20の摺接パターン23,25にそれぞれ摺接するように構成されている。同時に摺動子210の回転円と摺動子200の回転円とが、同一径の円となるように両摺動子210,200の取付位置を設置し、回転式電子部品1の面積の小型化を図っている。
【0033】
そしてキートップ120を押圧すればキートップ120と共に可動接点部材30の押圧部33が下降して導電層34が基板20の押圧用スイッチパターン21に当接してこれをオンする。押圧を中止すれば可動接点部材30の自動復帰力でキートップ120は元の位置に自動復帰する。
【0034】
一方ロック用部材230の押圧部233を押圧して下降し、基部231の段部237,239の上側部分を第一ケース110の貫通部115の下側に移動させてロックを解除した状態で第一回転つまみ130を回転すると、これと一体に第一回転型物70が回転し、これに固定した摺動子210が基板20の摺接パターン23上を摺動してこれをオンオフする。
【0035】
次に第二回転型物50の操作部55を回転方向に揺動すると、第二回転型物50に固定した摺動子200が基板20の摺接パターン25上を摺動してこれをオンオフする。このとき図9(a),(b)に示すように第二回転型物50のクリック用押圧部当接面561に当接していたクリック弾発ユニット40のクリック用押圧部493の先端が押圧部56を乗り越え、その際クリック用押圧部493は弾発手段46の弾発力に抗してガイド部材45内に押し込められるので、その反力として第二回転型物50の回転にクリック感覚が生じる。
【0036】
なお操作部55は第二ケース35上(さらに詳細にはクリック弾発ユニット収納部41上)にあるので、操作部55に意に反する外力が加わりにくく、その破損が防止される。
【0037】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
【0038】
例えば上記実施形態では本発明にかかるクリック機構を第二回転型物(回転体)50用のクリック機構として用いた例を示したが、第一回転型物70用のクリック機構として用いてもよい。またスライド式電子部品の摺動型物用のクリック機構として用いてもよい。要は各種電子部品の摺動型物等の移動部材に設けるクリック機構として用いるものであれば、どのような移動部材に適用しても良い。
【0039】
また上記実施形態ではクリック弾発ユニット40を固定側の部材に取り付けたが、移動側の部材に取り付けても良い。要はクリック弾発ユニットに対して相対的に移動する移動部材に設けた押圧部によってクリック用押圧部を押圧・押圧解除することでクリック感覚を生じさせるものであればよい。
【0040】
また図12に示すように抜け防止機構は、ガイド部材45の両側部に設けた弾性変形するアーム部456,456の係止部457,457を、スライド部材49に設けた係合部498,498に係合することで構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば以下のような優れた効果を有する。
▲1▼一つのユニットとしてクリック弾発ユニットを構成したので、その他の部品を組み立てる際にクリック弾発ユニット内に収納した弾発手段が飛び出すことなどは無く、組み立てが容易に行なえ、クリック機構の小型・薄型化が容易に図れる。
【0042】
▲2▼スライド部材とガイド部材と弾発手段とによってクリック弾発ユニットを構成したので、たとえクリック機構を小型・薄型化してもクリック感覚の微妙な調整が容易に行なえ、良好なクリック感覚が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回転式電子部品1の分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる回転式電子部品1の分解斜視図である。
【図3】本発明にかかる回転式電子部品1の分解斜視図である。
【図4】クリック弾発ユニット40を取り付けた第二ケース35を下側から見た斜視図である。
【図5】第二回転型物50と第一回転型物70を下側から見た斜視図である。
【図6】回転式電子部品1の斜視図である。
【図7】回転式電子部品1の概略側断面図(図6のA−A概略断面図)である。
【図8】回転式電子部品1の概略側断面図(図6のB−B概略断面図)である。
【図9】クリック機構の動作説明図である。
【図10】従来のクリック機構を示す概略図である。
【図11】従来の他のクリック機構を示す概略図である。
【図12】他のクリック機構を示す概略図である。
【符号の説明】
1 回転式電子部品
10 基台
20 基板
21 スイッチパターン
23 第一の回転用の摺接パターン(スイッチパターン)
25 第二の回転用の摺接パターン(スイッチパターン)
30 可動接点部材
35 第二ケース(固定側の部材)
40 クリック弾発ユニット
41 クリック弾発ユニット収納部
43 収納部
45 ガイド部材
451 スライド部材挿通部
458 端辺(係合部、抜け防止機構)
46 弾発手段
47 バネ受け部
471 バネ受面
473 ガイド部材挿通部
49 スライド部材
491 基部
493 クリック用押圧部
495 アーム部
496 係止部(抜け防止機構)
497 ガイド突起
50 第二回転型物(回転体、移動部材)
51 本体部
53 引出部
55 操作部
56 押圧部
70 第一回転型物
110 第一ケース
120 キートップ
130 第一回転つまみ
200 摺動子
210 摺動子
230 ロック用部材
250 クリック弾接部材
260 クリック係合部材
Claims (3)
- クリック用押圧部を設けたスライド部材と、前記スライド部材をスライド自在にガイドするガイド部材と、前記スライド部材を前記クリック用押圧部を設けた方向に向かって付勢する弾発手段と、前記ガイド部材に対して前記スライド部材をその弾発方向に向けて抜けないように係止する抜け防止機構とを有するクリック弾発ユニットを具備し、
前記クリック弾発ユニットに対して相対的に移動する移動部材に設けた押圧部によって前記スライド部材のクリック用押圧部を押圧・押圧解除することでクリック感覚を生じさせることを特徴とするクリック機構。 - 前記抜け防止機構は、前記スライド部材に設けた弾性変形するアーム部の係止部をガイド部材に設けた係合部に係合することで構成されるか、或いは前記ガイド部材に設けた弾性変形するアーム部の係止部をスライド部材に設けた係合部に係合することで構成されていることを特徴とする請求項1記載のクリック機構。
- 前記移動部材は電子部品用の回転体であり、その押圧部は回転体の外周側面に設けられ、
一方前記クリック弾発ユニットは前記クリック用押圧部が前記回転体の外周側面に対向するように固定側の部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のクリック機構。
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