JP2000123683A - 操作軸収納型電気部品 - Google Patents

操作軸収納型電気部品

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JP2000123683A
JP2000123683A JP10295487A JP29548798A JP2000123683A JP 2000123683 A JP2000123683 A JP 2000123683A JP 10295487 A JP10295487 A JP 10295487A JP 29548798 A JP29548798 A JP 29548798A JP 2000123683 A JP2000123683 A JP 2000123683A
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shaft
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数で構成することができ、しか
もノイズの発生を防止できる操作軸収納型電気部品を提
供する。 【解決手段】 操作軸3の操作部と機構ユニットとの間
に操作軸3の回転角度の変位により電気的な状態が変化
する電気部品ユニットを備えた電気部品本体を配置す
る。プッシュ型ロック及びリリース機構を、固定状態に
置かれたガイド部材45と、操作軸3に回転可能に嵌合
したスライド部材63及び回転スライダ81と、スプリ
ングホルダ95と、スプリング部材93とから構成す
る。ガイド部材45に設けた複数の主ガイド溝57及び
副ガイド溝59にスライド部材63の凸部73を嵌合す
る。回転スライダ81に設けた複数の突出部87を主ガ
イド溝57に嵌合させる。ガイド部材45のガイド面6
1と突出部87の接触面89とを利用して、回転スライ
ダ81を所定の回転角度ずつ回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作部が第1の位
置にある操作軸に押圧力を加えて操作部を第2の位置
(収納位置)に向かって変位させると、操作軸がロック
状態となり、第2の位置にある操作部に押圧力を加える
と操作部が第1の位置に復帰し、しかも操作軸の変位に
より電気的な状態が変化する電気部品ユニットを備えた
操作軸収納型電気部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の操作軸収納型電気部品で採用され
ている典型的な操作軸のプッシュロック機構(本願明細
書ではプッシュ型ロック及びリリース機構と言う)の基
本構造については、実開昭53−98724号公報に示
されており、またその改良された構造については特開平
5−54757号公報、実公平6−33621号公報、
特公平7−85442号公報、特公平6−52563号
公報等に示されている。この典型的なプッシュ型ロック
及びリリース機構は、ハート型のカム溝内でピンを移動
させる構造を有している。しかしながらこの従来のプッ
シュ型ロック及びリリース機構は、構造が複雑であると
いう問題があり、また各部の摩耗が操作性に比較的大き
な影響を与えるという問題があった。
【0003】そこで特開平10−41107号公報に示
された操作軸収納型電気部品には、従来の典型的なプッ
シュ型ロック及びリリース機構が有する問題を解消した
新規なプッシュ型ロック及びリリース機構が採用されて
いる。この新規なプッシュ型ロック及びリリース機構
は、構造が簡単である上、各部の摩耗が操作性にほとん
ど影響を与えないという利点を有している。
【0004】特開平10−41107公報に示された操
作軸収納型電気部品では、操作軸の操作部と電気部品ユ
ニットの間にプッシュ型ロック及びリリース機構を配置
する構造を有している。この操作軸収納型電気部品は、
回路基板の上に電気部品ユニットが位置するように、回
路基板上に実装される。そのため米国特許第5,71
1,680号公報に示されたソケットタイプ電気部品の
ように、電気部品本体を取付用の回路基板を貫通させた
状態で電気部品を回路基板に実装することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また特開平10−41
107公報に示された操作軸収納型電気部品では、プッ
シュ型ロック及びリリース機構で2つのスプリングを必
要とするために部品点数が多くなる問題がある。またこ
の従来の電気部品の機構では、プッシュ型ロック及びリ
リース機構で採用されている回転駒(この公報の図1に
符号29で示された部材)は、通常時は、電気部品ユニ
ットの接点部を回転させる回転体(この公報の図1に符
号23で示された部材)の筒部の内部に形成された十字
孔部(この公報の図1に符号26で示された部分)に嵌
合されている。この構造では、回転駒が十字孔部から出
て回転するたびに発生する振動が、回転体に直接伝わ
り、この振動で回転体によって回転させられる接点部が
振動して、ノイズを発生するおそれがある。またこの構
造では、操作軸をロックさせる際に、操作部をプッシュ
しながら回転駒が回転する方向に操作部を回すと、ロッ
ク状態にならない問題が発生する。またロック状態を解
除する場合に、操作部をプッシュしながら回転駒が回転
する方向に操作部を回転させると、ロック状態を解除で
きなくなる問題が発生する。これらの問題は、十字孔部
が形成された回転体が回転することに起因して発生して
いる。
【0006】本発明の目的は、従来よりも少ない部品点
数でしかも簡単な構造で構成できるプッシュ型ロック及
びリリース機構を備えた操作軸収納型電気部品を提供す
ることにある。
【0007】本発明の他の目的は、ノイズが発生しない
かまたは発生し難い操作軸収納型電気部品を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、ロック及びリリ
ースを確実に行えるプッシュ型ロック及びリリース機構
を備えた操作軸収納型電気部品を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、組立が容易なプ
ッシュ型ロック及びリリース機構を備えた操作軸収納型
電気部品を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、小型化が可能なプッ
シュ型ロック及びリリース機構を備えた操作軸収納型電
気部品を提供することにある。
【0011】本発明の別の目的は、各部の接触部摩擦抵
抗が少なくスムーズに動作するプッシュ型ロック及びリ
リース機構を備えた操作軸収納型電気部品を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
る操作軸収納型電気部品は、軸線方向の前方側の端部に
操作部を有する操作軸と、軸線方向の操作部と軸線方向
の後方側の端部との間に配置されて操作軸の回転角度の
変位により電気的な状態が変化する電気部品ユニットと
をケースの内部に備えた電気部品本体と、プッシュ型ロ
ック及びリリース機構とを具備している。なお本願明細
書において、「軸線方向の前方側」とは、操作軸の2つ
の軸線方向のうち操作部が設けられる一方側を意味する
ものであり、また「軸線方向の後方側」とは、操作軸の
2つの軸線方向のうち操作部が設けられない他方側を意
味するものである。このプッシュ型ロック及びリリース
機構は、電気部品本体のケースから突出する操作軸の後
方側の端部に対して設けられて、操作軸の操作部にケー
スから軸線方向の前方側に離れた第1の位置からケース
寄りの第2の位置に移動させる力が加えられて操作軸が
軸線方向の後方側に移動した後にこの力が解除されると
後方側の端部をロック状態とし、ロック状態にある操作
軸の操作部に再度第2の位置に移動させる力が加えられ
た後にこの力が解除されると後方側の端部のロック状態
を解除する構造を有している。なお電気部品本体を更に
具体的に特定すると、電気部品本体は軸線方向の操作部
と軸線方向の後方側の端部との間に嵌合され、ケースの
内部に配置されて操作軸と一緒に回転し且つ操作軸が軸
線方向に移動することを許容するロータと、ケースの内
部に配置されてロータを回転自在に支持するロータ支持
構造と、ケースの内部に配置されロータの回転により被
回転部材が回転させられて電気的な状態が変化する電気
部品ユニットとを備えている。電気部品ユニットとして
は、可変抵抗器、ポテンショメータ、プッシュスイッ
チ、ロータリースイッチ、可変コンデンサ等がある。な
お電気部品本体の内部には、2以上の電気部品ユニット
が含まれていてもよく、更に操作軸の軸線方向の動きに
応じてオンオフするスイッチユニットが含まれていても
よい。
【0013】本発明で用いるプッシュ型ロック及びリリ
ース機構は、ガイド部材と、スライド部材と回転スライ
ダと、抜け止め部材と、1本のスプリング部材とから構
成される。なお実際的には、プッシュ型ロック及びリリ
ース機構が、電気部品本体のケースに対して固定された
カバー部材の内部に構成されることになる。
【0014】まずガイド部材は、操作軸と同心的に配置
されて固定状態に置かれる。具体的には、電気部品本体
のケースに対して固定状態に置かれる。なお固定状態に
置かれるとは、操作軸が動いても、また回転スライダ等
の部品が動いても、ガイド部材は動かないことを意味す
る。またガイド部材は、n本(2以上の正の整数)の主
ガイド溝とn本の副ガイド溝とを有している。n本の主
ガイド溝は、操作軸の軸線と平行に延び、操作軸を囲む
ように周方向に等しい間隔をあけて配置され、且つ操作
軸と軸線方向の後方側とに向かって開口する。またn本
の副ガイド溝は、n本の主ガイド溝の中の隣接する2本
の主ガイド溝の間に形成され、軸線と平行に延び、操作
軸を囲むように周方向に等しい間隔をあけて配置され、
且つ操作軸と軸線方向の後方側とに向かって開口する。
またガイド部材は、隣接する2本の主ガイド溝の間にそ
れぞれ位置し軸線方向の後方側の端部に形成された複数
のガイド面とを具備している。ガイド部材は完全な筒体
でもよいが、n本の主ガイド溝が操作軸の径方向外側に
開口した複数の細長い開口部を有する構造でもよい。こ
のような構造にするとガイド部材の径方向寸法を小さく
することができ、小型化を図ることができる。ガイド部
材の隣接する2本の主ガイド溝の間の端面に設けられる
複数のガイド面は、それぞれ隣接する2本の主ガイド溝
の一方の主ガイド溝の軸線方向の後方側の開口部と連続
し、隣接する2本の主ガイド溝の他方の主ガイド溝が位
置する方向に向かうに従って軸線方向の前方側に傾斜し
且つ隣接する2本の主ガイド溝の間に位置する副ガイド
溝の他方の主ガイド溝側の端縁上で終端する第1の面
と、この第1の面の終縁部から軸線方向の後方側に延び
る第2の面と、この第2の面の終端部から2本の主ガイ
ド溝の他方の主ガイド溝が位置する方向に向かうに従っ
て軸線方向の前方側に傾斜して他方の主ガイド溝と連続
する第3の面とから構成されている。
【0015】前述のカバー部材を用いる場合、ガイド部
材はカバー部材とは別に形成するのが好ましい。このよ
うにすると、カバー部材を一体のものとして形成するこ
とができるだけでなく、ガイド部材の形成が容易にな
る。この場合、ガイド部材には電気部品本体のケースと
カバー部材との間に挟持されるフランジ部を設ける。こ
のようにすれば、このフランジ部を利用して、ガイド部
材をケースに対して簡単に固定するこができる。またカ
バー部材の固定と同時にガイド部材をケースに固定する
ことも可能になる。
【0016】スライド部材は、n本の主ガイド溝及びn
本の副ガイド溝にそれぞれ嵌合される2n個の凸部を有
してガイド部材の内部に軸線方向に移動可能に嵌合され
る。またスライド部材は、操作軸と一緒に軸線方向に移
動し、軸線方向の後方側の端面に周方向に2n個の山部
と2n個の谷部とが交互に並んだ形状の環状の凹凸面を
備えている。2n個の山部は、2n個の凸部上に位置す
るように形成されている。電気部品ユニットがプッシュ
スイッチや直線スライド式の可変抵抗器であれば、スラ
イド部材は操作軸と一体に設けられていてもよい。しか
し操作軸を回転させる場合には、スライド部材と操作軸
とを一体にすることができないのは勿論である。スライ
ド部材を操作軸と一体に設けると、操作軸の直径を太く
しなければ、スライド部材を大きくすることができず、
また組立が面倒になる。さらに後に説明するように、回
転スライダが回転した際の衝撃が操作軸に伝わりやすく
なる。
【0017】そこでスライド部材は、操作軸を回転させ
る必要がない場合でも、操作軸とは別部品のものとする
のが好ましい。その場合には、操作軸の後方側の端部が
回動可能に貫通する貫通孔をスライド部材に形成する。
そしてスライド部材を操作軸に緩く嵌合させる。このよ
うにすると、後述する回転スライダが回転する際に、ス
ライド部材も操作軸を中心にして僅かの角度範囲だけ回
動して、回転スライダが回転する際に発生する振動が操
作軸に伝達されるのを抑制できる。なおこれを具体的に
実現するためには、例えば、操作軸のスライド部材が嵌
合される部分の直径寸法を、その部分よりも軸線方向の
前方側に位置する部分の直径寸法よりも小さくする。そ
してこの軸線方向の前方側に位置する部分の軸線方向の
後方側に位置する端面を、スライド部材の軸線方向の前
方側の端面と接触するストッパ面とする。このようにす
ると、スライド部材を操作軸に緩く嵌合させて、しかも
操作軸と一緒に移動させることが可能になる。
【0018】回転スライダは、n本のガイド溝に嵌合さ
れるn個の突出部を備えており、スライド部材よりも操
作軸の後方側に配置されて操作軸の後方側の端部に回動
可能に嵌合される。そして回転スライダは、n個の突出
部の軸線方向の前方側の端面にスライド部材の凹凸面と
接触する接触面を有している。具体的には、この傾斜面
は、操作軸の周方向の一方向(回転スライダが回転する
方向)に向かうに従って操作軸の前方側に延びるように
傾斜している。
【0019】抜け止め部材は、回転スライダよりも操作
軸の後方側に配置されて操作軸の後方側の端部に固定さ
れ、少なくとも回転スライダが操作軸から抜けるのを阻
止する。またスプリング部材は、回転スライダをスライ
ド部材に向かって押し付ける付勢力を常時発生し、操作
軸の操作部が第1の位置から第2の位置に移動する際に
蓄勢されるように配置されている。より具体的には、操
作軸の後方側の端部の先端に、スプリング部材の一端が
保持されるスプリングホルダが嵌合される。そしてスプ
リングホルダは回転スライダの回転を許容するように回
転スライダの軸線方向の後方側の端面と接触する。この
ようなスプリングホルダを用いると、スルプリング部材
が回転スライダの回転を阻害するのを防止できる。また
スプリングホルダの回転スライダ側の端部に、抜け止め
部材を収容する凹部を形成してもよい。このようにする
と、スプリングホルダを用いた場合に、電気部品の軸線
方向の寸法が長くなるのを抑制できる。また抜け止め部
材が回転スライダに接触しなくなるため、抜け止め部材
が回転スライダの回転を阻害するのを防止できる。なお
スプリング部材としては、操作部が第1の位置にあると
きに、スプリングホルダと一緒にスプリングホルダ側の
一方の端部がガイド部材の内部に入り込む直径寸法を有
するコイルスプリングを用いるのが好ましい。そして前
述のカバー部材の内部に、スプリング部材の他方の端部
の動きを拘束するようにこの他方の端部を収納する収納
部を形成する。このようにすると、組立が非常に簡単に
なり、組立後にスプリング部材が所定の位置から外れて
しまうことがなくなる。
【0020】回転スライダのn個の突出部の形状及びn
個の突出部にそれぞれ設けられる接触面の形状とスライ
ド部材の凹凸面に設けられる2n個の山部及び2n個の
谷部の形状は、回転スライダとスライド部材とが以下の
動作をするように定めればよい。まず操作軸の操作部に
操作部を第1の位置から第2の位置に移動させる力が加
えられている過程で、突出部が主ガイド溝の内部に位置
する間は接触面と主ガイド溝に嵌合された凸部の上の山
部の斜面とが接触している。そして突出部がn本の主ガ
イド溝の外部に出た後には、接触面の一部が山部の斜面
上からガイド部材の第1の面上に移り、前記力が解除さ
れると接触面がガイド部材の第1の面上をスライドして
突出部がガイド部材の第2の面と係合する。次に再度第
2の位置に移動させる力が加えられる過程では、突出部
がガイド部材の第2の面と係合している間は接触面と副
ガイド溝に嵌合された凸部の山部の斜面とが接触してい
る。そして突出部とガイド部材の第2の面との係合が解
除される位置まで突出部が移動した後は、接触面の一部
が山部の斜面上からガイド部材の第3の面上に移り、前
記力が解除されると接触面がガイド部材の第3の面上を
スライドして突出部が周方向に隣接する別の主ガイド溝
内に入り込む。
【0021】なお山部の断面形状が三角形状の場合に、
回転スライダの突出部の接触面とスライド部材の凹凸面
に形成された山部の斜面との関係を更に具体的に特定す
ると、傾斜面が第1の面に移行する際及び第3の面上に
移行する際には、山部の回転スライダの回転方向側(操
作軸の周方向の一方側)に位置する斜面と傾斜面が接触
する。そして突出部がガイド部材の第2の面と係合する
過程で接触面が副ガイド溝に嵌合された凸部の山部の周
方向の他方側(回転スライダの回転方向と逆方向側)の
斜面を越えて周方向の一方側の斜面と接触し、突出部が
別の主ガイド溝に入り込む過程で接触面が主ガイド溝に
嵌合された凸部の山部の周方向の他方側(回転スライダ
の回転方向と逆方向側)の斜面を越えて周方向の一方側
の斜面と接触する。山部の断面形状を二等辺三角形の形
状にすると、動作が安定する上、回転スライダがスムー
ズに回転する。
【0022】本発明によれは、1本のスプリング部材に
より、ロック動作とリリース動作とを行うことができる
ので、部品点数が少なくなってしかも構造が簡単になる
利点がある。また本発明のようにガイド部材を固定する
と、回転スライダが回転する際に発生する衝撃がガイド
部材を通して電気部品ユニットの接点部に直接的に伝達
されることがない。ガイド部材が回転せず、更に操作軸
がスライド部材及び回転スライダに対して回動する構造
になっているため、ロック操作及びリリース操作の際
に、操作部に回転力を加えても、ロック動作及びリリー
ス動作に何の影響も与えないので、操作軸のロック及び
リリースを確実に行える利点がある。
【0023】
【発明の実施の形態】図1(A)〜(C)は、本発明を
クリック感発生機構付きの可変抵抗器を備えた操作軸収
納型電気部品1に適用した実施の形態の一例の正面図、
左側面図及び平面図である。なお図1において、操作軸
3は収納された状態にある。この操作軸収納型電気部品
1は、米国特許第5,711,680号公報に示された
ソケット装着型機構電気部品と同様に、回路基板に設け
たソケットに装着されるものである。図2は、2つのソ
ケット装着型の操作軸収納型電気部品1,1を回路基板
CBに実装した状態の斜視図を示している。これらの図
において、5は電気部品本体であり、7はプッシュ型ロ
ック及びリリース機構が収納された機構ユニットであ
り、Sはソケットである。図3は、操作軸3が収納され
ていない状態、即ち操作軸3の軸線方向の一方側(以下
前方側と言う)に一体に設けられた操作部9が操作位置
(第1の位置)にある状態の断面図であり、図4は、操
作軸3が収納された状態、即ち操作軸3の操作部9が収
納位置(第2の位置)にある状態の断面図である。
【0024】最初に、図3及び図4を用いて、電気部品
本体5の構成について説明する。操作軸3は、操作部9
から軸線方向の他方側(以下後方側と言う)に連続して
延び軸線と直交する方向の横断面形状が非円形形状をな
す部分3aと、この部分3aの後方側に連続して延びて
軸線と直交する方向の横断面形状が円形形状をなす部分
3bとを有している。電気部品本体5は、クリック感発
生機構11が収納される第1のケーシング13と可変抵
抗器ユニット(回転式電機部品ユニット)15が収納さ
れる第2のケーシング17とからなるケース19を備え
ている。第1のケーシング13は、中央部に後述するロ
ータ27を回転自在に支持するロータ支持構造を構成す
る筒状のブッシング部21aを備えた絶縁樹脂製のトッ
ププレート21と、アルミダイキャスト製の導電性を有
するベース部材23と、このベース部材23に嵌合され
た合成樹脂製の枠体25とから構成される。ベース部材
23は図2に示した回路基板CBの表面に形成されたア
ース電極と接触する一対のフランジ部を一体に有してい
る。
【0025】ロータ27は、金属によって一体成形され
ている。ロータ27は、一端(前方側端部)がブッシン
グ部21aに回転自在に支持され、他端(後方側端部)
が枠体25の底壁部に形成された貫通孔25aに回転自
在に嵌合された筒状部27aと、この筒状部27aより
径方向外側に延び、一部がベース部材23に形成された
嵌合用凹部23aに回転自在に嵌合された被嵌合部27
bとを備えている。被嵌合部27bには、円弧状をなす
クリック感発生用の板バネ部材29の両端部が回動自在
に固定されている。板バネ部材29の中央部に形成され
た凸部29aが、枠体25の底壁部に形成された孔部2
5bに嵌まることにより、クリック感が発生する。
【0026】操作軸3を通して第1のケーシング13内
に入った静電気は、操作軸3、ロータ27及びベース部
材23の経路を通って回路基板CBのアースへと流れ
る。これにより第2のケーシング17に収納されている
電気部品ユニットに静電気が流れるのが防止される。
【0027】可変抵抗機構が収納される第2のケーシン
グ17は、第1のケーシング13と隣接する壁部17a
の中央部に、ロータ27の筒状部27aの後方側端部が
貫通する貫通孔17bを備えている。壁部17aの上に
は、表面に可変抵抗回路パターン及び出力回路パターン
を備えた回路基板31が固定されている。回路基板31
には3本の端子金具33…の一端が固定されており、こ
れら端子金具33…は回路基板31上の回路パターンに
それぞれ電気的に接続されている。第2のケーシング1
7は、回路基板31及び端子金具33…の一部をインサ
ートとして、合成樹脂材料によりインサート成形されて
いる。回路基板31を回動自在に貫通するロータ27の
後方側端部には、合成樹脂製のスライダ固定部材35の
筒状部35aの前方側端部が嵌合されている。スライダ
固定部材35には、回路基板31の表面上の可変抵抗回
路パターン及び接点パターンと接触する複数の接点部を
備えた導電性のスライダ37が固定されている。スライ
ダ固定部材35の筒状部35aの後方側端部は、4本の
取付用アーム39a…(図1参照)を一体に有する金属
製のアーム取付板39を回転自在に貫通している。アー
ム取付板39は、第2のケーシング17の後方側端部に
嵌合されている。なお端子金具33…及び取付用アーム
39a…とソケットS(図2)との関係については、前
述の米国特許第5,711,680号公報に詳しく説明
されている。
【0028】次にプッシュ型ロック及びリリース機構が
収納された機構ユニット7について説明する。なお図5
は、機構ユニット7の概略分解斜視図である。図3〜図
5において、41は合成樹脂製のカバー部材である。こ
のカバー部材41の内部には、前方側(操作部9側)に
開口する収納空間43が形成されている。この収納空間
43は、ガイド部材45が収納される第1の収納部43
aと、後述するスプリング部材93の後方側端部が収納
される第2の収納部43bとから構成される。第2の収
納部43bは、スプリング部材93の後方側端部の動き
を拘束するようにその形状が定められている。
【0029】ガイド部材45は、合成樹脂によって一体
成形されており、操作軸3と同心的に配置されてケース
19またはカバー部材41に対して固定状態に置かれて
いる。そのため操作軸3が動いても、また回転スライダ
81等の部品が動いても、ガイド部材45は動かない。
図6(A)〜(C)は、ガイド部材45の一例の正面
図、平面図及びVIC −VIC 線断面図である。これら
の図に示されるように、ガイド部材45は、フランジ部
47と円筒状のガイド本体49とを備えている。フラン
ジ部47には、対角線上の一対の角部に嵌合用突起5
1,51が一体に設けられている。図3及び図4に示し
た第2のケーシング17及びカバー部材41には、嵌合
用突起51,51が嵌合される嵌合孔がそれぞれ形成さ
れている。またフランジ部47の残りの一対の角部に
は、貫通孔53,53が形成されている。ガイド部材4
5は、カバー部材41のフランジ部と第2のケーシング
17の後方側端部との間に、前述のアーム取付板39と
一緒に挟持されている。第1のケーシング13及び第2
のケーシング17、カバー部材41及びガイド部材45
は、これらの部材を貫通する2本のピン55,55(図
1参照)によって結合されている。このピン55,55
はカバー部材41の貫通孔53,53を貫通する。なお
この2本のピン55,55を用いた結合方法について
は、前述の米国特許第5,711,680号公報に詳し
く説明されている。
【0030】またガイド部材45のガイド本体49に
は、操作軸3の軸線と平行に延び、操作軸3を囲むよう
に周方向に等しい間隔をあけて配置され、且つ操作軸3
及び軸線方向の後方側の両方に向かって開口する4本の
主ガイド溝57…が形成されている。またガイド部材4
5には、4本の主ガイド溝57…の隣接する2本の主ガ
イド溝57…の間に、軸線と平行に延び、操作軸3を囲
むように周方向に等しい間隔をあけて配置され、且つ操
作軸3及び軸線方向の後方側の両方に向かって開口する
4本の副ガイド溝59…が更に形成されている。またガ
イド部材45のガイド本体49の後方側端部の端面は、
隣接する2本の主ガイド溝57,57の間にそれぞれ位
置する複数のガイド面61…を具備している。これらの
ガイド面61…は、それぞれ第1乃至第3の面61a〜
61cによって構成されている。第1の面61aは、隣
接する2本の主ガイド溝57,57の一方の主ガイド溝
57の軸線方向の後方側の開口部57a[図6(A)]
と連続し、隣の主ガイド溝57が位置する方向(後述す
る回転スライダ81の回転方向)に向かうに従って軸線
方向の前方側(操作部9側)に傾斜し且つ副ガイド溝5
9の隣の主ガイド溝57側の端縁上で終端する。第2の
面61bは、第1の面61aの終端部から軸線方向の後
方側に操作軸3と平行に延びている。そして第3の面6
1cは、第2の面61bの終端部から隣の主ガイド溝5
7が位置する方向(後述する回転スライダ81の回転方
向)に向かうに従って軸線方向の前方側(操作部9側)
に傾斜して隣の主ガイド溝57の開口部と連続する。な
お第1の面61a及び第3の面61cは、軸線方向の後
方側から見ると[図6(B)に示され状態で]、その形
状は円弧形状になっている。
【0031】63は合成樹脂製のスライド部材であり、
外観は歯車の形状に似ている。図7(A)〜(C)は、
このスライド部材63の平面図、正面図及び断面図であ
る。スライド部材63は、円環状のスライド本体65の
中心部に操作軸3の後方側端部が緩く貫通または嵌合す
る貫通孔67を有しており、また軸線方向の両端に凹部
69及び71を有している。そしてスライド部材63
は、スライド本体65の外周にガイド部材45の4本の
主ガイド溝57及び4本の副ガイド溝59にそれぞれ嵌
合される8個の凸部73…を備えており、ガイド部材4
5の内部に軸線方向に移動可能に嵌合されている。もし
スライド部材63がガイド部材45の内部に嵌合されて
いなければ、スライド部材63は、操作軸3を中心にし
て回転可能である。しかしスライド部材63がガイド部
材45の内部に嵌合された状態では、スライド部材63
は操作軸3と一緒に軸線方向に移動し、主ガイド溝57
…及び副ガイド溝59…と凸部73…との間に形成され
る隙間の寸法分だけ操作軸3を中心にして周方向に揺動
可能である。スライド部材63の軸線方向の後方側の端
面には、周方向に8個の山部75…と8個の谷部77…
とが22.5度間隔で交互に並んだ形状の環状の凹凸面
79が形成されている。8個の山部75…は、8個の凸
部73…及びスライド本体65の上に位置するように形
成されており、8個の谷部77…はスライド本体65の
上に位置している。操作軸3を回転させる必要がなけれ
ば、スライド部材63は、操作軸3と一体に設けること
ができる。しかにそのようにすると、操作軸3の直径を
太くしなければ、スライド部材63を大きく形成するこ
とができず、また組立が面倒になる。操作軸3を回転さ
せる必要がない場合でも、この例のように、スライド部
材63を操作軸3に緩く嵌合させる構成を採用すると、
回転スライダ81が回転した際に発生する衝撃は、スラ
イド部材63が揺動することにより操作軸3に伝わり難
くなる。
【0032】図4に示すように、操作軸3のスライド部
材63が嵌合される部分3b1 の直径寸法は、その部分
3b1 よりも軸線方向の前方側に位置する操作軸3の部
分3b2 の直径寸法よりも小さくなっている。そして部
分3b1 と部分3b2 との間に形成される段部または部
分3b2 の軸線方向の後方側に位置する端面が、スライ
ド部材63の軸線方向の前方側の端面と接触するストッ
パ面を構成している。このようにすると、スライド部材
を63を操作軸3に緩く嵌合させても、スライド部材6
3を操作軸3と一緒に移動させることが可能になる。
【0033】操作軸3の後方側の端部には、スライド部
材63の後方側に回転スライダ81が回転可能に嵌合さ
れている。この回転スライダ81は、合成樹脂により一
体成形されている。図8(A)〜(C)は、回転スライ
ダ81の正面図、底面図及び断面図を示している。回転
スライダ81は、中央部に貫通孔85を有する環状の小
径部83aと環状の大径部83bとが軸線方向に並ぶよ
うに一体に形成されてなるスライダ本体83を有してい
る。スライダ本体83の外周には、ガイド部材45に形
成された4本の主ガイド溝57…に嵌合される4個の突
出部87…が一体に形成されている。これら突出部87
…は、周方向に90度の角度間隔をあけて径方向外側に
突出している。図8(B)に示すように、これらの突出
部87…の軸線方向の前方側(スライド部材63側)の
端部は、径方向外側から環状の小径部83aの外周部ま
で延びている。そして4の突出部87…の軸線方向の前
方側の端面には、スライド部材45の凹凸面79と接触
する接触面89…が形成されている。具体的には、これ
らの接触面89…は、操作軸3の周方向の一方向(回転
スライダ81が回転する方向)に向かうに従って操作軸
の前方側に延びるように傾斜している。即ち図8(B)
の状態で見て、接触面89…は時計回り方向に向かうに
従って操作軸3の前方側(スライド部材63側)に突出
部87…の突出寸法が長くなるように傾斜している。し
たがって突出部87…が主ガイド溝57…の内部に位置
する間は、接触面89…は主ガイド溝57…に嵌合され
たスライド部材63の凸部73…の上の山部75の周方
向の一方向[回転スライダ81が回転する方向:図7
(A)の状態において反時計回り方向]に位置する斜面
76…と接触している。回転スライダ81は、後に説明
するように、ガイド部材45から軸線方向の後方側に出
た後に、操作部9側から見て操作軸3の周囲を時計回り
方向に所定の角度(この例ではほぼ22.5度)回転す
る。
【0034】図3及び図4に示すように、操作軸3の後
方側の端部には、径方向外側に向かって開口する環状の
凹部3cが形成されており、この環状の凹部3cには抜
け止め部材91が嵌合されている。この抜け止め部材
は、回転スライダ81よりも操作軸3の後方側に配置さ
れて操作軸3の後方側の端部に固定されて、少なくとも
回転スライダ81が操作軸3から抜けるのを阻止する。
逆の見方をすると、抜け止め部材91は、操作軸3が電
機部品本体5等から軸線方向の前方側に抜けるのを阻止
している。図5に示すように、抜け止め部材91は、C
字形状をなす金属板により構成されている。
【0035】また操作軸3の後方側の端部の先端には、
スプリング部材93の一端が保持されるスプリングホル
ダ95が嵌合されている。このスプリングホルダ95
は、合成樹脂により一体成形されており、軸線方向の前
方側の端部に環状の鍔部95aを有しており、スプリン
グ部材93の一端はこの鍔部95aに当接するようにし
てスプリングホルダ95に嵌合されている。なおこのス
プリングホルダ95は、回転スライダ81の回転を許容
するように回転スライダ81の軸線方向の後方側の端面
と接触している。またスプリングホルダ95の回転スラ
イダ81側の端部には、抜け止め部材91を収容する凹
部95bが形成されている。このようなスプリングホル
ダ95を用いると、スプリング部材93が回転スライダ
81の回転を阻害するのを防止できる。またこのスプリ
ングホルダ95を用いた場合には、電気部品の軸線方向
の寸法が長くなるのを抑制できる。また抜け止め部材9
1が回転スライダ81に接触しなくなるため、抜け止め
部材91が回転スライダ81の回転を阻害するのを防止
できる。
【0036】スプリング部材93は、回転スライダ81
をスライド部材63に向かって押し付ける付勢力を常時
発生し、操作軸3の操作部9が第1の位置(図3に示さ
れた位置即ち操作位置)から第2の位置(図4に示され
た位置即ち収納位置)に移動する際に、圧縮されて蓄勢
されるように配置されている。このスプリング部材93
としては、操作部9が第1の位置(操作位置)にあると
きに、スプリングホルダ95と一緒にスプリング部材9
3側の一方の端部(前方側端部)がガイド部材45の内
部に入り込む直径寸法を有するコイルスプリングを用い
ている。またカバー部材41の内部に形成された第2の
収納部43bの形状は、スプリング部材93の他方の端
部(後方側端部)の動きを拘束するように定められてい
る。
【0037】回転スライダ81の4個の突出部87…の
形状及び4個の突出部87…にそれぞれ設けられる接触
面89…の形状とスライド部材63の凹凸面79[図7
(A)]に設けられた8個の山部75…及び8個の谷部
77…の形状は、回転スライダ81とスライド部材63
とが以下の動作をするように定めればよい。理解を容易
にするために図9(A)及び(B)を参照する。まず操
作軸3の操作部9に第1の位置(図3に示された位置即
ち操作位置)から第2の位置(図4に示された位置即ち
収納位置)に移動させる力(ロック力)が加えられてい
る過程で、突出部87…が主ガイド溝57…の内部に位
置する間は接触面89…と主ガイド溝57…に嵌合され
た凸部73…の上の山部75の一方の斜面76とが接触
している。そして突出部87…が主ガイド溝57…の外
部に出た後は、接触面89…の一部が山部75の斜面7
6上からガイド部材45の第1の面61a上に移る。そ
してロック力が解除されると接触面89…がガイド部材
45の第1の面61a上をスライドして突出部87がガ
イド部材45の第2の面61bと係合する。なお接触面
89…の一部が山部75の斜面76上からガイド部材4
5の第1の面61a上に移るとき及び接触面89…が第
1の面61a上をスライドするときには、圧縮されたス
プリング部材93が発生する回転スライダ81を軸線方
向の前方側に付勢する力が回転スライダ81の回転の原
動力として利用される。ロック力が解除されると、スラ
イド部材63はスプリング部材93の付勢力で操作軸
3、回転スライダ81と共に軸線方向の前方側に僅かに
変位する。そして突出部87がガイド部材45の第2の
面61bと係合すると、操作軸3の軸線方向の前方側へ
の移動が阻止され、操作軸3と共にスライド部材63は
動きを停止する。
【0038】次に再度操作部9に第2の位置(収納位
置)に向かう方向の力(リリース力)が加えられている
過程では、突出部87がガイド部材45の第2の面61
bと係合し且つ接触面89には副ガイド溝59に嵌合さ
れた凸部73の山部75の斜面76が接触している。そ
して突出部87とガイド部材45の第2の面61bとの
係合が解除される位置まで突出部87が移動した後は、
接触面89の一部が山部75の斜面76上からガイド部
材45の第3の面61c上に移る。このリリース力が解
除されると接触面89がガイド部材45の第3の面61
c上をスライドして突出部87が周方向に隣接する隣の
主ガイド溝57内に入り込む。このときの回転スライダ
81の回転力の原動力もスプリング部材93の付勢力で
ある。
【0039】本例では、山部75の断面形状が二等辺三
角形状を有している。回転スライダ81の突出部87の
接触面89とスライド部材63の凹凸面79に形成され
た山部75の斜面76との関係を更に具体的に説明す
る。接触面89が第1の面61aに移行する際及び第3
の面61c上に移行する際には、山部75の回転スライ
ダ81の回転方向側(操作軸3の周方向の一方側)に位
置する斜面76と接触面89とが接触する。そして突出
部87がガイド部材45の第2の面61bと係合する過
程で接触面89が副ガイド溝59に嵌合された凸部73
の山部75の周方向の他方側(回転スライダ81の回転
方向と逆方向側)の斜面74を越えて周方向の一方側の
斜面76と接触し、突出部87が別の主ガイド溝57に
入り込む過程で接触面89が主ガイド溝57に嵌合され
た凸部73の山部75の周方向の他方側(回転スライダ
81の回転方向と逆方向側)の斜面74を越えて周方向
の一方側の斜面76と接触する。
【0040】なお上記の例では、ガイド部材45、スラ
イド部材63、回転スライダ81及びスプリングホルダ
95は、それぞれ表面の摩擦抵抗値が小さいポリアセタ
ール、ポリカーボネイト等の合成樹脂によりそれぞれ形
成されている。
【0041】この例の電気部品では、ガイド部材45が
第2のケーシング17またはカバー部材41に対して固
定されて動かないため、回転スライダ81が回転する際
に発生する衝撃が第2のケーシング17を通して電気部
品ユニットの接点部に直接的に伝達されることがない。
またこの例ではスライド部材63が、所定の角度範囲内
で回動して、回転スライダ81が回転する際に発生する
振動が操作軸3に伝わるのを抑制しているため、さらに
電気部品ユニットに振動が伝わり難くなっている。また
この例では、前述の通りガイド部材45が回転せず、ま
た操作軸3はスライド部材63及び回転スライダ81に
対して回動する構造になっているため、ロック操作及び
リリース操作の際に、操作部に回転力を加えても、ロッ
ク動作及びリリース動作に何の影響も発生しない。した
がって操作軸のロック及びリリースを確実に行える。
【0042】またこの例の電気部品1を用いると、回路
基板CBの裏面側に電気部品1の一部を突出させ、しか
も回路基板CBの表面と直交する方向に操作軸3が延び
る姿勢で、電気部品1を回路基板CBに対して取付ける
ことができる。そのため回路基板CBを操作パネルとほ
ぼ平行に固定した場合に、回路基板CBと操作パネルと
の間の寸法を短くできる。したがって、電気機器の内部
空間を有効に利用することができる。
【0043】なお本発明は、例えばトグルスイッチ、プ
ッシュスイッチ、ロータリースイッチ、バリアブルコン
デンサ、可変抵抗器等の各種の機構の1つまたはこれら
を2以上組み合わせた電気部品ユニットにも適用でき
る。
【0044】
【発明の効果】本発明の構造によれば、1本のスプリン
グ部材で、ロック動作とリリース動作を行えるので、従
来の構造よりも、部品点数が少なくなって、しかも構造
が簡単になる。また本発明によれば、回転スライダが回
転する際に発生する衝撃がガイド部材を通して電気部品
ユニットの接点部に直接的に伝達されることがないの
で、ノイズが発生しないか、ノイズが発生し難くなる利
点がある。またガイド部材が回転せず、しかも操作軸が
スライド部材及び回転スライダに対して回動する構造に
なっているため、ロック操作及びリリース操作の際に、
操作部に回転力を加えても、ロック動作及びリリース動
作に何の影響もなく、操作軸のロック及びリリースを確
実に行える利点がある。またスライド部材が所定の角度
範囲内で操作軸の周囲を回動するようにすると、回転ス
ライダが回転する際に発生する振動が操作軸に伝わるの
を抑制することができて、更にノイズの発生が少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、本発明をクリック感発生機
構付きの可変抵抗器を備えた操作軸収納型電気部品に適
用した実施の形態の一例の正面図、左側面図及び平面図
である。
【図2】2つのソケット装着型の2つの操作軸収納型電
気部品を回路基板に実装した状態の斜視図を示してい
る。
【図3】操作軸が収納されていない状態にあるときの図
1の操作軸収納型電気部品の断面図である。
【図4】操作軸が収納された状態にあるときの図1の操
作軸収納型電気部品の断面図である。
【図5】プッシュ型ロック及びリリース機構ユニットの
概略分解斜視図である。
【図6】(A)及び(B)はガイド部材の正面図及び平
面図であり、(C)は図6(B)のVIC −VIC 線断
面図である。
【図7】(A)〜(C)は、スライド部材の平面図、正
面図及び断面図である。
【図8】(A)〜(C)は、回転スライダの正面図、底
面図及び断面図でる。
【図9】(A)は、回転スライダが回転する際の動作を
説明するために用いる概略斜視図であり、(B)は回転
スライダが回転する際の、回転スライダの突出部に設け
た接触面と、スライド部材の凸部に設けた山部の斜面
と、ガイド部材の端部に形成したガイド面との関係を説
明するために用いる図である。
【符号の説明】
1 操作軸収納型電気部品 3 操作軸 5 電気部品本体 7 プッシュ型ロック及びリリース機構が収納された機
構ユニット 9 操作部 17 第2のケーシング 27 ロータ 41 カバー部材 45 ガイド部材 57 主ガイド溝 59 副ガイド溝 61 ガイド面 61a〜61c 第1〜第3の面 63 スライド部材 73 凸部 75 山部 77 谷部 74,76 斜面 81 回転スライダ 87 突出部 89 接触面 91 抜け止め部材 93 スプリング部材 95 スプリングホルダ
フロントページの続き Fターム(参考) 5E030 AA01 BA04 CA05 CB01 CC02 CC06 CD07 CD17 CE07 FB01 5G006 BA01 BB01 CB01 CD01 DB06 GB00 LA01 NB01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向の前方側の端部に操作部を有す
    る操作軸と、 前記軸線方向の前記操作部と前記軸線方向の後方側の端
    部との間に配置されて前記操作軸の変位により電気的な
    状態が変化する電気部品ユニットをケースの内部に備え
    た電気部品本体と、 前記電気部品本体の前記ケースから突出する前記操作軸
    の前記後方側の端部に対して設けられて、前記操作軸の
    前記操作部に前記ケースから前記軸線方向の前記前方側
    に離れた第1の位置から前記ケース寄りの第2の位置に
    移動させる力が加えられて前記操作軸が前記軸線方向の
    前記後方側に移動した後に前記力が解除されると前記後
    方側の端部をロック状態とし、前記ロック状態にある操
    作軸の前記操作部に再度前記第2の位置に移動させる力
    が加えられた後に前記力が解除されると前記後方側の端
    部のロック状態を解除するプッシュ型ロック及びリリー
    ス機構とを具備し、 前記プッシュ型ロック及びリリース機構は、 前記操作軸と同心的に配置されて固定状態に置かれ、前
    記軸線と平行に延び、前記操作軸を囲むように周方向に
    等しい間隔をあけて配置され、且つ前記操作軸と前記軸
    線方向の前記後方側とに向かって開口するn(2以上の
    正の整数)本の主ガイド溝と、前記n本の主ガイド溝の
    隣接する2本の前記主ガイド溝の間に形成され、前記軸
    線と平行に延び、前記操作軸を囲むように周方向に等し
    い間隔をあけて配置され、且つ前記操作軸と前記軸線方
    向の前記後方側とに向かって開口するn(2以上の正の
    整数)本の副ガイド溝と、隣接する2本の前記主ガイド
    溝の間にそれぞれ位置し且つ前記軸線方向の前記後方側
    の端部に形成された複数のガイド面とを具備し、前記ガ
    イド面は、隣接する2本の前記主ガイド溝の一方の前記
    主ガイド溝の前記軸線方向の前記後方側の開口部と連続
    し、隣接する2本の前記主ガイド溝の他方の前記主ガイ
    ド溝が位置する方向に向かうに従って前記軸線方向の前
    記前方側に傾斜し且つ前記隣接する2本の主ガイド溝の
    間に位置する前記副ガイド溝の前記他方の主ガイド溝側
    の端縁上で終端する第1の面と、前記第1の面の終端部
    から前記軸線方向の前記後方側に延びる第2の面と、前
    記第2の面の終端部から前記2本の前記主ガイド溝の前
    記他方の主ガイド溝が位置する方向に向かうに従って前
    記軸線方向の前記前方側に傾斜して前記他方の主ガイド
    溝と連続する第3の面とからなるガイド部材と、 前記n本の主ガイド溝及び前記n本の副ガイド溝にそれ
    ぞれ嵌合される2n個の凸部を有して前記ガイド部材の
    内部に前記軸線方向に移動可能に嵌合され、前記操作軸
    と一緒に前記軸線方向に移動し、前記軸線方向の前記後
    方側の端面に周方向に2n個の山部と2n個の谷部とが
    交互に並んだ形状の環状の凹凸面を備え、前記2n個の
    山部が前記2n個の凸部上に位置するように形成された
    スライド部材と、 前記n本のガイド溝に嵌合されるn個の突出部を備え、
    前記スライド部材よりも前記操作軸の前記後方側に配置
    されて前記操作軸の前記後方側の端部に回動可能に嵌合
    され、前記n個の突出部の前記軸線方向の前記前方側の
    端面に前記スライド部材の前記凹凸面と接触する接触面
    が形成された回転スライダと、 前記回転スライダよりも前記操作軸の前記後方側に配置
    されて前記操作軸の前記後方側の端部に固定され、前記
    回転スライダが前記操作軸から抜けるのを阻止する抜け
    止め部材と、 前記回転スライダを前記スライド部材に向かって押し付
    ける付勢力を常時発生し、前記操作軸の前記操作部が前
    記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に蓄勢さ
    れるように配置されたスプリング部材とを具備し、 前記回転スライダの前記n個の突出部の形状及び前記n
    個の突出部にそれぞれ設けられる接触面の形状と前記ス
    ライド部材の前記凹凸面に設けられる前記2n個の山部
    及び前記2n個の谷部の形状は、前記操作軸の前記操作
    部に前記操作部を前記第1の位置から前記第2の位置に
    移動させる前記力が加えられている過程で、前記突出部
    が前記主ガイド溝の内部に位置する間は前記接触面と前
    記主ガイド溝に嵌合された前記凸部の上の前記山部の斜
    面とが接触し、前記突出部が前記n本の主ガイド溝の外
    部に出た後には前記接触面の一部が前記山部の前記斜面
    上から前記ガイド部材の前記第1の面上に移り、前記力
    が解除されると前記接触面が前記ガイド部材の前記第1
    の面上をスライドして前記突出部が前記ガイド部材の前
    記第2の面と係合し、再度前記第2の位置に移動させる
    力が加えられる過程で、前記突出部が前記ガイド部材の
    前記第2の面と係合している間は前記接触面と前記副ガ
    イド溝に嵌合された前記凸部の前記山部の斜面とが接触
    し、前記突出部と前記ガイド部材の前記第2の面との係
    合が解除される位置まで前記突出部が移動した後は前記
    接触面の一部が前記山部の前記斜面上から前記ガイド部
    材の前記第3の面上に移り、前記力が解除されると前記
    接触面が前記ガイド部材の前記第3の面上をスライドし
    て前記突出部が周方向に隣接する別の前記主ガイド溝内
    に入り込むように定められていることを特徴とする操作
    軸収納型電気部品。
  2. 【請求項2】 軸線方向の前方側の端部に操作部を有す
    る操作軸と、 前記軸線方向の前記操作部と前記軸線方向の後方側の端
    部との間に嵌合され、ケースの内部に配置されて前記操
    作軸と一緒に回転し且つ前記操作軸が前記軸線方向に移
    動することを許容するロータと、前記ケースの内部に配
    置されて前記ロータを回転自在に支持するロータ支持構
    造と、前記ケースの内部に配置され前記ロータの回転に
    より被回転部材が回転させられて電気的な状態が変化す
    る回転式電気部品ユニットとを備えた電気部品本体と、 前記電気部品本体の前記ケースから突出する前記操作軸
    の前記後方側の端部に対して設けられて、前記操作軸の
    前記操作部に前記ケースから前記軸線方向の前記前方側
    に離れた第1の位置から前記ケース寄りの第2の位置に
    移動させる力が加えられて前記操作軸が前記軸線方向の
    前記後方側に移動した後に前記力が解除されると前記後
    方側の端部をロック状態とし、前記ロック状態にある操
    作軸の前記操作部に再度前記第2の位置に移動させる力
    が加えられた後に前記力が解除されると前記後方側の端
    部のロック状態を解除するプッシュ型ロック及びリリー
    ス機構とを具備し、 前記プッシュ型ロック及びリリース機構は、 前記操作軸と同心的に配置され前記ケースに対して固定
    状態に置かれ、前記軸線と平行に延び、前記操作軸を囲
    むように周方向に等しい間隔をあけて配置され、且つ前
    記操作軸と前記軸線方向の前記後方側とに向かって開口
    するn(2以上の正の整数)本の主ガイド溝と、前記n
    本の主ガイド溝の隣接する2本の前記主ガイド溝の間に
    形成され、前記軸線と平行に延び、前記操作軸を囲むよ
    うに周方向に等しい間隔をあけて配置され、且つ前記操
    作軸と前記軸線方向の前記後方側とに向かって開口する
    n(2以上の正の整数)本の副ガイド溝と、隣接する2
    本の前記主ガイド溝の間にそれぞれ位置し且つ前記記軸
    線方向の前記後方側の端部に形成された複数のガイド面
    とを具備し、前記ガイド面は、隣接する2本の前記主ガ
    イド溝の一方の前記主ガイド溝の前記軸線方向の前記後
    方側の開口部と連続し、隣接する2本の前記主ガイド溝
    の他方の前記主ガイド溝が位置する方向に向かうに従っ
    て前記軸線方向の前記前方側に傾斜し且つ前記隣接する
    2本の主ガイド溝の間に位置する前記副ガイド溝の前記
    他方の主ガイド溝側の端部上で終端する第1の面と、前
    記第1の面の終端部から前記軸線方向の前記後方側に延
    びる第2の面と、前記第2の面の終端部から前記2本の
    前記主ガイド溝の前記他方の主ガイド溝が位置する方向
    に向かうに従って前記軸線方向の前記前方側に傾斜して
    前記他方の主ガイド溝と連続する第3の面とからなるガ
    イド部材と、 前記n本の主ガイド溝及び前記n本の副ガイド溝にそれ
    ぞれ嵌合される2n個の凸部を有して前記ガイド部材の
    内部に前記軸線方向に移動可能に嵌合され、前記操作軸
    の前記後方側の端部が回動可能に貫通する貫通孔を有し
    且つ前記操作軸と一緒に前記軸線方向に移動し、前記軸
    線方向の前記後方側の端面に周方向に2n個の山部と2
    n個の谷部とが交互に並んだ形状の環状の凹凸面を備
    え、前記2n個の山部が前記2n個の凸部上に位置する
    ように形成されたスライド部材と、 前記n本のガイド溝に嵌合されるn個の突出部を備え、
    前記スライド部材よりも前記操作軸の前記後方側に配置
    されて前記操作軸の前記後方側の端部に回動可能に嵌合
    され、前記n個の突出部の前記軸線方向の前記前方側の
    端面に、前記操作軸の周方向の一方側に向かうに従って
    前記操作軸の前記前方側に延びるように傾斜し且つ前記
    スライド部材の前記凹凸面と接触する接触面が形成され
    た回転スライダと、 前記回転スライダよりも前記操作軸の前記後方側に配置
    されて前記操作軸の前記後方側の端部に固定されて前記
    スライド部材及び前記回転スライダが前記操作軸から抜
    けるのを阻止する抜け止め部材と、 前記回転スライダを前記スライド部材に向かって押し付
    ける付勢力を常時発生し、前記操作軸の前記操作部が前
    記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に蓄勢さ
    れるように配置されたスプリング部材とを具備し、 前記回転スライダの前記n個の突出部の形状及び前記n
    個の突出部にそれぞれ設けられる接触面の形状と前記ス
    ライド部材の前記凹凸面に設けられる前記2n個の山部
    及び前記2n個の谷部の形状は、前記操作軸の前記操作
    部に前記操作部を前記第1の位置から前記第2の位置に
    移動させる前記力が加えられている過程で、前記突出部
    が前記主ガイド溝の内部に位置する間は前記接触面と前
    記主ガイド溝に嵌合された前記凸部の上の前記山部の前
    記周方向の前記一方側の斜面とが接触し、前記突出部が
    前記n本の主ガイド溝の外部に出た後には前記接触面の
    一部が前記山部の前記周方向の前記一方側の斜面上から
    前記ガイド部材の前記第1の面上に移り、前記力が解除
    されると前記接触面が前記ガイド部材の前記第1の面上
    をスライドして前記突出部が前記ガイド部材の前記第2
    の面と係合し、再度前記第2の位置に移動させる力が加
    えられる過程で、前記突出部が前記ガイド部材の前記第
    2の面と係合している間は前記接触面と前記副ガイド溝
    に嵌合された前記凸部の前記山部の前記周方向の前記一
    方側の斜面とが接触し、前記突出部と前記ガイド部材の
    前記第2の面との係合が解除される位置まで前記突出部
    が移動した後は前記接触面の一部が前記山部の前記一方
    側の斜面上から前記ガイド部材の前記第3の面上に移
    り、前記力が解除されると前記接触面が前記ガイド部材
    の前記第3の面上をスライドして前記突出部が周方向に
    隣接する別の前記主ガイド溝内に入り込み、前記突出部
    が前記ガイド部材の前記第2の面と係合する過程で前記
    接触面が前記副ガイド溝に嵌合された前記凸部の前記山
    部の前記周方向の他方側の斜面を越えて前記周方向の前
    記一方側の斜面と接触し、前記突出部が前記別の主ガイ
    ド溝に入り込む過程で前記接触面が前記主ガイド溝に嵌
    合された前記凸部の前記山部の前記周方向の前記他方側
    の斜面を越えて前記周方向の前記一方側の斜面と接触す
    るように定められていることを特徴とする操作軸収納型
    電気部品。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材が前記操作軸と一体に
    形成されている請求項1に記載の操作軸収納型電気部
    品。
  4. 【請求項4】 前記スライド部材は前記操作軸に緩く嵌
    合されている請求項1または2に記載の操作軸収納型電
    気部品。
  5. 【請求項5】 前記操作軸の前記スライド部材が嵌合さ
    れる部分は、その部分よりも前記軸線方向の前記前方側
    に位置する部分の直径寸法よりも直径寸法が小さく、前
    記前方側に位置する前記部分の前記軸線方向の前記後方
    側に位置する端面が、前記スライド部材の前記軸線方向
    の前記前方側の端面と接触するストッパ面を構成してい
    る請求項2に記載の操作軸収納型電気部品。
  6. 【請求項6】 前記プッシュ型ロック及びリリース機構
    は、前記電気部品本体のケースに対して固定されたカバ
    ー部材の内部に構成されている請求項1または2に記載
    の操作軸収納型電気部品。
  7. 【請求項7】 前記ガイド部材は前記カバー部材とは別
    に形成され、前記ガイド部材は前記電気部品本体の前記
    ケースと前記カバー部材との間に挟持されるフランジ部
    を有している請求項1または2に記載の操作軸収納型電
    気部品。
  8. 【請求項8】 前記操作軸の前記後方側の端部の先端に
    は、前記スプリング部材の一端が保持されるスプリング
    ホルダが嵌合されており、 前記スプリングホルダは前記回転スライダの回転を許容
    するように前記回転スライダの前記軸線方向の前記後方
    側の端面と接触している請求項1または2に記載の操作
    軸収納型電気部品。
  9. 【請求項9】 前記スプリングホルダの前記回転スライ
    ダ側の端部には、前記抜け止め部材を収容する凹部が形
    成されている請求項8に記載の操作軸収納型電気部品。
  10. 【請求項10】 前記スプリング部材は、前記操作部が
    前記第1の位置にあるときに、前記スプリングホルダと
    一緒に前記スプリングホルダ側の一方の端部が前記ガイ
    ド部材の内部に入り込む直径寸法を有するコイルスプリ
    ングからなり、前記カバー部材の内部には前記スプリン
    グ部材の他方の端部の動きを拘束するように前記他方の
    端部を収納する収納部が形成されている請求項9に記載
    の操作軸収納型電気部品。
  11. 【請求項11】 前記ガイド部材に形成される前記n本
    の主ガイド溝は前記操作軸の径方向外側に向かって開口
    している請求項1または2に記載の操作軸収納型電気部
    品。
  12. 【請求項12】 前記ガイド部材、前記スライド部材及
    び前記回転スライダは、それぞれ表面の摩擦抵抗値が小
    さいポリアセタール、ポリカーボネイト等の合成樹脂に
    よりそれぞれ形成されている請求項2に記載の操作軸収
    納型電気部品。
  13. 【請求項13】 前記電気部品ユニットが可変抵抗器ユ
    ニットである請求項1に記載の操作軸収納型電気部品。
  14. 【請求項14】 前記nが4である請求項1または2に
    記載の操作軸収納型電気部品。
  15. 【請求項15】 前記スライド部材の前記山部は断面形
    状が二等辺三角形になる形状を有している請求項2に記
    載の操作軸収納型電気部品。
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