JP3617244B2 - プリンタのロール紙装填機構 - Google Patents

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
    • B41J15/04Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles
    • B41J15/042Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles for loading rolled-up continuous copy material into printers, e.g. for replacing a used-up paper roll; Point-of-sale printers with openable casings allowing access to the rolled-up continuous copy material

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール紙に印刷を行ってレシート等として発行するPOS端末等に搭載されるプリンタに関するものである。更に詳しくは、本発明はこのようなプリンタにおいてロール紙の交換作業を簡単且つ適切に行うことの可能なロール紙装填機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロール紙に印字を行うプリンタでは、ロール紙の交換作業を簡単に行うことができるように、プリンタ本体に形成したロール紙装填部の蓋を全開状態にできるロール紙装填機構が提案されている。例えば、特公平6−79855号公報にはこのようなロール紙装填機構を備えた記録装置が提案されている。
【0003】
この公報に開示の記録装置では、サーマルヘッドに押しつけられるプラテンローラの支軸両端部分が支持部材の両側先端部分に形成した長孔によって支持されている。支持部材は、ロール紙装填部の蓋として機能するカバーと共に旋回可能となっている。カバーを全開にすることにより、ロール紙をロール紙装填部に簡単に装着できる。また、カバーを開くことにより、プラテンローラもサーマルヘッドから離れるので、プラテンローラとサーマルヘッドの間にロール紙の巻き出し部分を配置することも簡単にできる。
【0004】
更に、カバーを閉めると、カバーの先端に形成されている係合片によってプラテンローラの両端の支軸がサーマルヘッドの側に押される。プラテンローラの支軸両端部分は長孔によって支持されているので、係合片によって押されると、プラテンローラは、長孔に沿ってサーマルヘッドの側に移動し、ばねによって保持されているサーマルヘッドに対して押しつけられた状態になる。従って、サーマルヘッドとプラテンローラの間にロール紙が挟まれた状態を自動的に形成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のロール紙装填機構では、支持部材の長孔に沿って移動してサーマルヘッドに押しつけられるプラテンローラを正確に位置決めできない場合がある。例えば、カバーに形成した係合片の加工精度等が悪いと、プラテンローラの両端の移動量が異なってしまい、弾性力によって保持されているサーマルヘッドに対して適切な押しつけ力で押しつけられない場合や、サーマルヘッドに対してプラテンローラが片当たりに近い状態で押しつけられてしまう場合が発生する。
【0006】
サーマルヘッドを備えたプリンタの場合には、このようなプラテンローラの位置決め誤差はそれ程問題にはならない。しかし、インクジェットプリンタやワイヤードットプリンタ等のプリンタにおいては、印刷ヘッドに対して一定のギャップを取った位置にプラテンローラあるいは紙案内等のプラテン部材を位置決めし、プラテン部材によって規定される印刷位置を通過するロール紙を、その印刷面が印刷ヘッドに対して適切なギャップを保った状態で搬送する必要がある。このようなプラテンギャップが必要とされる印刷ヘッドを備えたプリンタにおいては、プラテンローラ等の位置が変動すると、印刷品位等が低下してしまう等の無視できない問題が発生してしまう。
【0007】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ロール紙装填部のカバーと共にプラテンローラを移動してロール紙の交換作業を簡単に行うように構成されたプリンタのロール紙装填機構において、印刷ヘッドに対してプラテンローラを常に精度良く位置決めできるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、ロール紙装填部と、当該ロール紙装填部のロール紙装填用の開口を閉鎖した閉鎖位置および当該開口を開けた開放位置の間を旋回可能な蓋フレームと、当該蓋フレームの開閉に連動して、印刷ヘッドから一定の距離をおいて対峙した対峙位置および当該印刷ヘッドから後退した後退位置の間を移動するプラテン部材とを有するプリンタのロール紙装填機構において、前記ロール紙装填部の側に、前記プラテン部材の前記対峙位置を規定する対峙位置規定部材を配置した構成を採用している。
【0009】
このように構成した本発明のロール紙装填機構では、ロール紙交換後に蓋カバーを閉じる際に、プラテン部材は対峙位置規定部材によって、正確に対峙位置に設置された状態が再現される。従って、印刷ヘッドとの間のギャップが変動して印刷品位が低下する等の弊害は発生しない。
【0010】
ここで、ロール紙装填用の開口の開閉機構としては、前記蓋フレームに対して一体となって旋回すると共にスライド可能な状態に支持されたスライドフレームと、当該スライドフレームの先端に支持されている前記プラテン部材と、前記蓋フレームを旋回させると共に、当該蓋フレームが前記閉鎖位置に至った後は単独で旋回可能なカバーフレームと、当該カバーフレームの単独旋回運動を、前記スライドフレームのスライド運動に変換するリンク機構とを有する構成を採用することができる。
【0011】
この構成によれば、カバーフレームと共に旋回する蓋フレームに、スライド可能にスライドフレームが取付けられ、このスライドフレームの先端にプラテン部材が支持されている。従って、長孔を利用したスライド機構に比べて、プラテン部材のスライド量を大きくすることが簡単になる。また、蓋フレームにスライド可能に取り付けたスライドフレームの先端にプラテン部材を支持させてあるので、スライドフレームのスライド量を大きくすれば、旋回するスライドフレームを短くできる。この結果、スライドフレームの旋回半径を小さくできるので、ロール紙装填部の開口上部を他の部品の配置場所として利用できる。
【0012】
このようなスライドフレームを備えている場合には、当該スライドフレームが一定の量だけスライドすると前記対峙位置規定部材に当接する当接部を当該スライドフレームに形成しておき、当該当接部が前記対峙位置規定部材に当たることにより、前記スライドフレームの対峙位置を規定すればよい。
【0013】
なお、前記リンク機構としては、前記カバーフレームに固定した連結シャフトと、前記スライドフレームに形成され前記連結シャフトが貫通している連結孔とを備え、当該連結孔は、前記カバーフレームの単独旋回運動を阻害しない形状に設定されている構成のものを採用できる。
【0014】
次に、前記印刷ヘッドがインクジェットヘッドあるいはワイヤードットヘッドの場合には、前記プラテン部材の前記対峙位置は、前記印刷ヘッドから一定の距離をおいて対峙した位置となるように設定される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用したプリンタのロール紙装填機構を説明する。
【0016】
(プリンタの全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェットプリンタの斜視図であり、図2はその紙搬送経路を示す説明図てある。これらの図に示すように、インクジェットプリンタ1は、ロール紙装填機構2と、A4サイズ等のカット紙挿入口3とを有し、ロール紙装填機構2から供給されるロール紙4およびカット紙挿入口3から挿入されるカット紙5が、それぞれ共通の印刷位置11(図における一点鎖線で囲まれた領域)を通って搬送されるように搬送経路が構成されている。共通の印刷位置11を通過するロール紙4およびカット紙5の表面には、ガイドシャフト6に沿って往復移動可能なキャリッジ7に搭載されているインクジェットヘッド8によって、所望の印刷が行われる。インクジェットヘッド8には、インクチューブ(図示せず)を経由して、ロール紙装填機構2と隣合った位置に搭載されているインク供給部10からインクが供給される。
【0017】
(ロール紙装填機構2)
図3はロール紙装填機構2の部分を取り出して示す斜視図であり、図4〜図7はそのロール紙装填部の開閉動作を示す説明図であり、図8はその部分的構成を示す説明図である。
【0018】
これらの図を参照して説明すると、ロール紙装填機構2は、プリンタ本体フレーム12に取り付けた取付け用フレーム21を有し、この取付け用フレーム21には、ロール紙4が装填されるロール紙装填部22が構成されている。このロール紙装填部22は、一定の幅の半円形湾曲部分22aと、この上方に形成された長方形の開口22bとを備え、当該開口22bからロール紙4の交換が行われる。
【0019】
このロール紙装填用の開口22bは、蓋フレーム23によって開閉可能となっている。蓋フレーム23は、開口22bとほぼ同一の長方形をした天板部分23aと、この天板部分23aの左右から直角に下方に折れ曲がった一定の高さの側板部分23b、23cとを備えている。側板部分23b、23cの後端部分は下方に向けて折れ曲がっており、その下端23d、23e(図においては下端23dのみを示す。)は、旋回中心を規定するシャフト24によって回転自在に支持されている。シャフト24の両端は、取付け用フレーム21によって支持されている。従って、蓋フレーム23は、シャフト24を中心として、ロール紙装填部22のロール紙装填用の開口22bを閉鎖した閉鎖位置(図4に示す状態)と、当該開口22bを全開状態にした開放位置(図7に示す状態)との間を旋回可能となっている。
【0020】
この構成の蓋フレーム23にはスライドフレーム25が取付けられている。このスライドフレーム25は、当該蓋フレーム23と一体となって旋回すると共に、当該蓋フレーム23に対してスライド可能となっており、その先端には、プラテンローラ26および当該プラテンローラ26にロール紙4を導く紙案内27が取付けられている。
【0021】
まず、図8を参照して、スライドフレーム25が蓋フレーム23に対してスライド可能に取り付けられている構成を説明する。スライドフレーム25は、蓋フレーム23の天板部分23aの裏面側に接触している長方形の天板部分25aと、この天板部分25aの両側から直角に下方に折れ曲がっている一定の高さの側板部分25b、25cとを備えている。天板部分25aには、その前後方向に向けて案内用スリット25d、25fが形成され、これらのスリットには、蓋フレーム23の表面板部分23aに固定したガイドピン23q、23rが貫通している。各ガイドピン23f、23gの下端側には止め輪23h、23iが取付けられ、これによって、スライドフレーム25は蓋フレーム23の裏面にスライド可能な状態に取付けられている。
【0022】
また、後方側のガイドピン23rと、スライドフレーム25の前方側の部分に形成したばね掛け25gとの間には、コイルばね23qが架け渡されており、このコイルばね23qのばね力によって、スライドフレーム25は常に後方に向けて付勢されている。
【0023】
次に、図3から分かるように、スライドフレーム25の側板部分25b、25cの前端25h、25iの間には、プラテンローラ26が架け渡されており、このプラテンローラ26の支軸両端部分が前端25h、25iによって回転自在に軸支されている。このプラテンローラ26の下側には、当該プラテンローラ26の外周面から接線方向に向けて凸円弧状の表面形状をした紙案内27が取付けられている。
【0024】
次に、蓋フレーム23の上側には、一回り大きな寸法のカバーフレーム28が配置されている。このカバーフレーム28は、天板部分28aと、その両側から下方に向けて直角に折れ曲がっている側板部分28b、28cとを備えており、側板部分28b,28cの後端部分は下方に延びて、シャフト24によって回転自在に支持されている。このカバーフレーム28を旋回させると、スライドフレーム25が取付けられている蓋フレーム23が連動して旋回するように構成されている。また、蓋フレーム23がロール装填用の開口22bを封鎖した状態(図5に示す状態)に至った後は、当該カバーフレーム28は、単独で旋回可能となっている。このカバーフレーム28の単独旋回運動によって、スライドフレーム25は蓋フレーム23に対して前後方向にスライド運動を行う。
【0025】
カバーフレーム28の単独旋回運動をスライドフレーム25のスライド運動に変換するリンク機構29は、カバーフレーム28の側板部分28b、28cの後側上端部分の間に架け渡した連結シャフト28dと、この連結シャフト28dが貫通しているスライドフレーム25の後端部分の3箇所に形成した連結孔25jとを備えている。この連結孔25jはカバーフレーム28の単独旋回運動を阻害しないように、縦に長い長孔形状をしている。従って、図5に示すように蓋フレーム23がロール紙装填用の開口22bを封鎖した状態での連結シャフト28dの位置は、更にカバーフレーム28を旋回させて図4に示すように水平状態まで旋回させたときには、旋回中心を規定するシャフト24を中心として前方および下方に移動した位置となる。
【0026】
連結シャフト28dは、上下に長い連結孔25jに沿って下方に向けて自由に移動すると共に、当該連結孔25jを前方に押して移動させる。この結果、この連結孔25jが形成されているスライドフレーム25は全体として前方に押し出される。すなわち、蓋フレーム23に対して前方にスライドして、その前端に支持されているプラテンローラ26および紙案内27が前方に突出して、インクジェットヘッド8による印刷位置11に現れ、インクジェットヘッド8に対して一定のギャップを保って対峙した状態(対峙位置)になる。
【0027】
逆に、カバーフレーム28を図4に示す水平位置から図5に示す位置まで上方に旋回させると、上記とは逆に、スライドフレーム25が全体として後方にスライドして、その先端のプラテンローラ26および紙案内27は、対峙位置から後退した後退位置まで移動する。
【0028】
ここで、前述したように、スライドフレーム25はコイルばね23gによって、後退する方向に弾性力によって付勢されている。従って、図4に示すようにカバーフレーム28を水平となるまで閉じた後にカバーフレーム28の押しつけ力を解除すると、コイルばね23gの引っ張り力によって、スライドフレーム25はその後退位置まで戻る。このスライド運動に連動してカバーフレーム28も開く方向に旋回して図5に示す状態に戻ってしまう。
【0029】
カバーフレーム28を図4に示す閉じ位置にロックするために、カバーフレーム28の前端部分には左右一対の係合爪28g、28hが取付けられている。カバーフレーム28を閉じた状態において、これらの係合爪28g、28hの先端に形成したフックが対峙する取付け用フレーム21の前側部分には、当該フックが下側から旋回して係合可能な被係合部21gが形成されている。係合爪28g、28hは、ねじりばね(図示せず)によってフックが上方に旋回する方向に向けて常に付勢されている。
【0030】
従って、カバーフレーム28を図4に示すように閉じた後に、更に、押し込むと、係合爪28g、28hがばね力に抗して反対側に僅かに旋回して、その下端のフックが下側から取付けフレーム21の側の被係合部21gに係合してロック状態が形成される。ロックを解除するためには、係合爪28g、28hの上端部分28iを引き上げて、下端のフックを下方に旋回させればよい。
【0031】
なお、取付け用フレーム21の両側壁21b、21c(図3においては21bのみを示す。)と、蓋フレーム23の両側の側板部分23b、23cとの間には、それぞれ、コイルばね23j、23k(図においてはばね23jのみを示す。)が架け渡されている。シャフト24を中心としてカバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フレーム23を開閉する場合に、これらの重心位置がシャフト24の直上に至った図6に示す旋回位置を通過した後は、これらのコイルばね23j、23kの両端のばね掛け部分の旋回軌跡が広がるように、これらのコイルばね23j、23kが配置されている。
【0032】
従って、図6に示す旋回位置を超えて更にカバーフレーム28を開く場合には、これらのコイルばね23j,23kが伸長するので、カバーフレーム28を閉じる方向に付勢する引っ張り力が作用する。この結果、カバーフレーム28等が勢いよく開いて、他の部分に衝突してしまうという弊害を回避できる。
【0033】
逆に、図6に示す旋回位置を超えてカバーフレーム28を閉じる場合にも、これらのコイルばね23j、23kのばね力によって、カバーフレーム28が勢いよく閉じて、ロール紙装填部の開口22bに衝突してしまうという弊害を回避できる。
【0034】
(プラテンローラの位置決め機構)
次に、本例のロール紙装填機構2においては、上記のようにカバーフレーム28を閉じた状態において、スライドフレーム25の先端のプラテンローラ26の位置(対峙位置)を精度良く位置決めするための機構が備わっている。すなわち、スライドフレーム25の側板部分25b、25cの前端部分には、左右に向けて水平に突出した位置決めピン25k、25l(図3においてはピン25kのみを示す。)が取付けられている。
【0035】
これに対して、スライドフレーム25を閉じた状態において、これらの位置決めピン25k、25lに対峙する取付けフレーム21の部分には、これらの位置決めピン25k、25lが横方向から丁度嵌まり込む半円形の溝21k、21lが形成されている。
【0036】
これらの溝21k、21lは固定した位置に形成されているので、スライドフレーム25の位置決めピン25k、25lがこれらの溝21k、21lに嵌まることにより、スライドフレーム25の先端のプラテンローラ26の位置(対峙位置)が常に正確に規定される。換言すると、これらの溝21k、21lはプラテンローラ26の対峙位置を規定するための対峙位置規定部材として機能し、スライドフレーム25の側の位置決めピン25k、25lは、スライドして対応する溝21k、21lに当接する当接部材として機能する。
【0037】
従って、ロール紙4の交換のために、スライドフレーム25の前端に支持されているプラテンローラ26を移動させたとしても、ロール紙交換後に蓋フレーム等を閉じ後においては、当該スライドフレーム25の前端のプラテンローラ26を常に定まった位置に設置することができる。よって、このプラテンローラ26の外周面と往復移動するインクジェットヘッド8のインクノズル面との間に常に一定のギャップを保持することができる。
【0038】
(ロール紙装填機構の動作)
図4〜図7を参照して、ロール紙装填機構2におけるロール紙装填部22の開閉動作を纏めて説明する。まず、図4に示すようにロール紙装填部22が閉じている状態において係合爪28g、28hに連結されている上端部分28iを上方に引くと、係合爪28g、28hがフレーム21の側の被係合部21gから外れてロックが解除される。この結果、カバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フレーム23は一体となって図5に示す位置まで旋回して開く。この旋回動作は、主としてスライドフレーム25と蓋フレーム23の間に架け渡してあるコイルばね23gのばね力によって行われる。
【0039】
この後は、カバーフレーム28を、コイルばね23j、23kのばね力に抗して後方に旋回させると、図6の状態を経て、図7に示すように、ロール紙装填部22の開口22bが全開状態になる。すなわち、開口22bの上方から、カバーフレーム28、スライドフレーム25、蓋フレーム23のいずれもが退避した状態になる。
【0040】
この全開状態となった後に、ロール紙装填部22aに装填されているロール紙4の交換作業を行う。開口22bは全開状態なので、ロール紙4の交換作業は簡単である。また、プラテンローラ26、紙案内27もスライドフレーム25と共に退避しているので、ロール紙4の巻き出し部分4aを配置する作業も簡単に行うことができる。
【0041】
ロール紙4を装填した後は、カバーフレーム28を閉じる方向に旋回させる。この操作によって、カバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フレーム23は一体となって旋回して、図6の状態を経て、図5に示すように、蓋フレーム23が開口22bを封鎖した状態になる。この後は、蓋フレーム23は開口22bの縁に係合して、それ以上は旋回しない。従って、この蓋フレーム23にスライド可能に取付けられているスライドフレーム25もそれ以上は旋回しない。よって、この後は、カバーフレーム28のみが単独で旋回することになる。
【0042】
カバーフレーム28を押して図4に示す位置まで旋回させると、この旋回運動が、リンク機構29を介して、スライドフレーム25のスライド運動に変換される。すなわち、スライドフレーム25は蓋フレーム23に対して前方にスライドして、その前端に支持されているプラテンローラ26、紙案内27がインクジェットヘッド8に対して一定のギャップを保って対峙した位置(対峙位置)に到る。
【0043】
ここで、スライドフレーム25が前方にスライドしてその前端のプラテンローラ26が対峙位置に到ると、スライドフレーム25の両端の位置決めピン25k、25lが取付けフレーム21の側の溝21k、21lに丁度嵌まり、そのスライド位置が固定される。換言すると、プラテンローラ26および紙案内27が予め設定されている対峙位置に保持され、インクジェットヘッド8との間に一定のギャップが形成された状態になる。
【0044】
なお、この状態においては、プラテンローラ26の一端に連結されている従動側歯車31が、取付けフレーム21の側に配列されている駆動側歯車(図示せず)にかみ合った状態になる。従って、駆動側歯車が回転すると、プラテンローラ26が回転して、ロール紙4の巻き出し部分4aが搬送方向(矢印方向)に向けて搬送され、この搬送動作に同期させてインクジェットヘッド8により所定の印字動作が行われることになる。
【0045】
(その他の実施の形態)
上記の説明はインクジェットプリンタに対して本発明を適用した実施の形態に関するものである。本発明は印刷ヘッドとしてインクジェットヘッド以外の形式の印刷ヘッドを備えたプリンタに対しても同様に適用できる。例えば、ワイヤードットプリンタ、サーマルプリンタ等に対しても適用できる。
【0046】
また、上記のインクジェットプリンタでは、ロール紙と共にカット紙に対しても印刷を行うことのできる構成となっているが、一般的に使用されているロール紙のみに印刷を行うPOS端末等に搭載されるプリンタに対しても本発明を同様に適用できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ロール紙装填部の開閉時にプラテン部材が印刷ヘッドに対峙した対峙位置およびそこから後退した位置の間を移動するようになっているプリンタのロール紙装填機構において、ロール紙装填部の側に、プラテン部材の対峙位置を規定する対峙位置規定部材を配置した構成を採用している。従って、ロール紙装填部を閉じた状態において、プラテン部材を精度良く対峙位置に保持できる。このため、印刷ヘッドとの間のギャップが変動して印刷品位が低下する等の弊害を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェトプリンタを示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタにおける紙搬送経路を示す説明図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタにおけるロール紙装填機構を取り出して示す部分斜視図である。
【図4】図3のロール紙装填機構のロール紙装填部が閉じた状態を示す説明図である。
【図5】図3のロール紙装填機構のロール紙装填部を閉じているカバーフレームのロックが解除された後の状態を示す説明図である。
【図6】図3のロール紙装填機構のカバーフレームがほぼ垂直になるまで開いた状態を示す説明図である。
【図7】図3のロール紙装填機構のロール紙装填部を全開にした状態を示す説明図である。
【図8】図3のロール紙装填機構における蓋フレームに対するスライドフレームの取付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 ロール紙装填機構
3 カット紙挿入口
4 ロール紙
4a ロール紙の巻き出し部分
5 カット紙
6 ガイドシャフト
7 キャリッジ
8 インクジェットヘッド
10 インク供給部
11 印刷位置
12 プリンタ本体フレーム
21 取付けフレーム
21k、21l 溝(対峙位置規定部材)
22 ロール紙装填部
22b ロール紙装填部の開口
23 蓋フレーム
24 旋回中心を規定するシャフト
25 スライドフレーム
25j 連結孔
25k、25l 位置決めピン(当接部材)
26 プラテンロール
27 紙案内
28 カバーフレーム
28d 連結シャフト
29 リンク機構

Claims (4)

  1. ロール紙装填部と、当該ロール紙装填部のロール紙装填用の開口を閉鎖した閉鎖位置および当該開口を開けた開放位置の間を旋回可能な蓋フレームと、当該蓋フレームの開閉に連動して、印刷ヘッドから一定の距離をおいて対峙した対峙位置および当該印刷ヘッドから後退した後退位置の間を移動するプラテン部材とを有するプリンタのロール紙装填機構であって、
    前記ロール紙装填部の側には、前記プラテン部材の前記対峙位置を規定する対峙位置規定部材が配置されていることを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
  2. 請求項1において、
    前記蓋フレームに対して一体となって旋回すると共にスライド可能な状態に支持されたスライドフレームと、当該スライドフレームの先端に支持されている前記プラテン部材と、前記蓋フレームを旋回させると共に当該蓋フレームが前記閉鎖位置に至った後は単独で旋回可能なカバーフレームと、当該カバーフレームの単独旋回運動を、前記スライドフレームのスライド運動に変換するリンク機構とを有し、
    前記スライドフレームは、当該スライドフレームのスライドによって前記対峙位置規定部材に当接可能な当接部を備え、当該当接部が前記対峙位置規定部材に当たることにより、前記スライドフレームの対峙位置が規定されるようになっていることを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
  3. 請求項2において、
    前記リンク機構は、前記カバーフレームに固定した連結シャフトと、前記スライドフレームに形成され前記連結シャフトが貫通している連結孔とを備え、当該連結孔は、前記カバーフレームの単独旋回運動を阻害しない形状に設定されていることを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
  4. 請求項1ないし3のうちの何れかの項において、
    前記印刷ヘッドはインクジェットヘッドおよびワイヤードットヘッドのうちのいずれか一方であことを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
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