JP3565043B2 - プリンタのロール紙装填機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール紙に印刷を行ってレシート等として発行するPOS端末等に搭載されるプリンタのロール紙装填機構に関し、特に、ロール紙の残芯排出機能を備えたロール紙装填機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
POS端末等に用いられるロール紙に印刷を行うプリンタのロール紙装填機構としては、ロール紙の交換時において使い終わったロール紙の芯を簡単に外部に排出可能な機構が備わったものが提案されている。特開平8−151147号公報にはこの種のロール紙装填機構が開示されている。
【0003】
この公報に開示のロール紙装填機構では、ロール紙装填部の底部に、使い終わったロール紙の芯を排出する排出口が形成されており、この排出口は通常、ボトムプレートによって閉鎖されている。ロール紙の使い終わりがセンサで検出されると、ボトムプレートが自動的に駆動されて排出口が開き、ここから、ロール紙の芯が排出されるようになっている。
【0004】
なお、ロール紙が使い終わった状態とは、一般に、完全にロール紙が無くなってその芯のみが残った状態ではなく、ある程度ロール紙が芯に残っている状態を言う。本明細書では、芯のみ、および、ある程度のロール紙が残っている状態の芯の双方を「残芯」という用語を用いて表現するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されているプリンタのロール紙装填機構では、ボトムプレートを駆動する駆動装置、この駆動装置を制御する制御装置等が必要なので、装置が複雑化するという問題がある。
【0006】
本発明は、以上の問題点に鑑みて、簡単な構造でロール紙の残芯を容易に取り出すことができるように構成されたプリンタのロール紙装填機構を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のプリンタのロール紙装填機構は、ロール紙装填部と、このロール紙装填部にロール紙を投入するロール紙投入口と、前記ロール紙装填部からロール紙の残芯を排出する残芯排出口と、前記ロール紙投入口を開閉する投入口開閉蓋と、前記残芯排出口を開閉する排出口開閉蓋と、前記投入口開閉蓋の開閉動作に連動させて前記排出口開閉蓋を開閉する連動機構とを有することを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、簡単な構成の連動機構によって排出口開閉蓋の開閉動作を投入口開閉蓋の開閉動作に連動させることができる。従って、駆動装置や制御装置等を用いて排出口開閉蓋を駆動制御する場合と比較して、残芯排出機構を廉価に構成でき、その分、プリンタのロール紙装填機構を廉価に製造できる。
【0009】
また、この構成によれば、残芯排出口を開閉するタイミングも適切である。すなわち、ロール紙装填部に収納されたロール紙を使い終えた後、新たなロール紙を投入するために、投入口開閉蓋を開ける動作に連動して、排出口開閉蓋を開ける動作が行われる。従って、投入口開閉蓋を開けたときに、残芯排出口から残芯が排出されるので、後は、ロール紙投入口から新しいロール紙を投入するだけでよい。従って、ロール紙の交換作業を容易に行うことができる。
【0010】
ここで、前記排出口開閉蓋は、前記ロール紙装填部におけるロール紙が載置される底面の一部を形成しており、当該排出口開閉蓋が開くとロール紙の残芯が自重により前記残芯排出口から落下するように構成することが望ましい。
【0011】
前記連動機構は、前記排出口開閉蓋の開閉中心を規定している回転軸と、この回転軸を中心として前記排出口開閉蓋を閉じ位置に付勢しているばね部材と、前記回転軸を中心として前記排出口開閉蓋と一体回転する係合レバーと、前記投入口開閉蓋と一体となって移動すると共に、当該投入口開閉蓋の開動作時には前記係合レバーに係合して当該係合レバーを前記ばね部材のばね力に逆らって移動させる駆動レバーとを備えた構成とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明によるロール紙装填機構が搭載されたインクジェットプリンタを説明する。
【0013】
(インクジェットプリンタの全体構成)
図1は本例のインクジェットプリンタの斜視図であり、図2はその紙搬送経路を示す説明図である。これらの図に示すように、インクジェットプリンタ1は、ロール紙装填機構2と、A4サイズ等の単票紙を挿入する単票紙挿入口3とを有し、ロール紙装填機構2から供給されるロール紙4および単票紙挿入口3から供給される単票紙5が、それぞれ共通の印刷位置11(図における一点鎖線で囲まれた領域)を通って搬送されるように搬送経路が構成されている。共通の印刷位置11を通過するロール紙4およびカット紙5の表面には、ガイドシャフト6に沿って往復移動可能なキャリッジ7に搭載されているインクジェットヘッド8によって、所望の印刷が行われる。インクジェットヘッド8には、インクチューブ(図示せず)を経由して、ロール紙装填機構2と隣合った位置に搭載されているインク供給部10からインクが供給される。
【0014】
(ロール紙装填機構)
図3はロール紙装填機構2の部分を取り出して示す斜視図であり、図4〜図7はそのロール紙装填部の開閉動作を示す説明図であり、図8はその部分的構成を示す説明図である。
【0015】
これらの図を参照して説明すると、ロール紙装填機構2は、プリンタ本体フレーム12に取り付けた取付け用フレーム21を有し、この取付け用フレーム21には、ロール紙4が装填されるロール紙装填部22が構成されている。このロール紙装填部22は、一定の幅の半円形湾曲部分22aと、この上方に形成された長方形の開口22bとを備え、当該開口22bがロール紙4の投入口とされる。また、ロール紙装填部22の半円形湾曲部分22aの底部には、長方形の排出口51が形成されている。この排出口51は、ロール紙4の残芯41を排出するための残芯排出口である。上方の開口22bは蓋フレーム(投入口開閉蓋)23によって開閉可能となっており、排出口51はボトムプレート(排出口開閉蓋)52によって開閉可能となっている。また、蓋フレーム23とボトムプレート52との間には、蓋フレーム23の開閉動作に連動してボトムプレート52を開閉させるための連動機構54が構成されている。
【0016】
まず、蓋フレーム23について説明すると、蓋フレーム23は、開口22bとほぼ同一の長方形をした天板部分23aと、この天板部分23aの左右から直角に下方に折れ曲がった一定の高さの側板部分23b、23cとを備えている。側板部分23b、23cの後端部分は下方に向けて折れ曲がっており、その下端23d、23e(蓋フレーム支持部)は、旋回中心を規定するシャフト24によって回転自在に支持されている。シャフト24の両端は、取付け用フレーム21によって支持されている。従って、蓋フレーム23は、シャフト24を中心として、ロール紙装填部22のロール紙装填用の開口22bを閉鎖した閉鎖位置(図4に示す状態)と、当該開口22bを全開状態にした開放位置(図7に示す状態)との間を旋回可能となっている。
【0017】
また、このシャフト24によって支持された部分23d、23eからは、連動機構54の構成要素となっている駆動レバー53a、53bが延びている。駆動レバー53a、53bは、シャフト24を挟んで天板部分23aが延びている方向とは反対側に向けてフック状に延びている。この駆動レバー53a、53bは、蓋フレーム23と一体に移動する。すなわち、蓋フレーム23の天板部分23aによる開口22bの開閉動作に連動して上下に旋回する。
【0018】
一方、排出口51の幅は、ロール紙4の残芯41の外径寸法よりも僅かに大きな寸法に設定されている。この排出口51を開閉するためのボトムプレート52は、ロール紙挿入部22の底部に対して、排出口51の外周縁に沿って取り付けられた回転軸52dによって回転可能に支持されている。この回転軸52dに支持された支持部52aからは、排出口51の側に向けて、下方に湾曲した板状の封鎖部52bが延びている。この封鎖部52bは、ロール紙装填部2におけるロール紙4が載置される底面の一部を形成している。この封鎖部52bは回転軸52dを中心として、排出口51を閉鎖した状態(図4に示す状態)と、当該排出口51を開放した状態(図7に示す状態)との間を旋回可能となっている。また、支持部52aからは、支持部52aを挟んで封鎖部52bとは反対側に向けて、連動機構54の構成要素となっている板状の係合レバー52cが延びている。この係合レバー52cは、封鎖部52aと一体に回転移動する。さらに、回転軸52dには、ねじりばね56が同軸状に巻き付けられている。このねじりばね56によって、ボトムプレート52は、封鎖部52bが排出口51を下方から塞ぐ方向に付勢されている。
【0019】
(連動機構による排出口開閉動作)
ここで、ボトムプレート52の封鎖部52cと、蓋フレーム23の駆動レバー53a、53bによって構成された連動機構54の動作を説明する。まず、図4に示すように、蓋フレーム23がロール紙装填部22の開口22bを閉鎖した状態では、蓋フレーム23の駆動レバー53a、53bは、ボトムプレート52cから離れた位置にあるので、ボトムプレート52cはその回転軸52dに取り付けられたねじりばね56のばね力によって排出口51を閉じた状態とされている。
【0020】
次に、図6に示すように、ロール紙装填部22の開口22bを開放状態にするために、蓋フレーム23の天板部分23aを引き起こすように蓋フレーム23をシャフト24回りに旋回させると、駆動レバー53a、53bが上方に向けて旋回して、ボトムプレート52の係合レバー52cに当たる。図7に示すように、蓋フレーム22の天板部分23aを完全に引き起こすと、駆動レバー53a、53bは更に上方に旋回し、ねじりばね56のばね力に逆らって係合レバー52cを押し上げるので、ボトムプレート52は、封鎖部52bが下がる方向に旋回する。この結果、排出口51は開放状態となるので、この排出口51からロール紙4の残芯41が自重で落下する。このロール紙4の残芯41は、取り付け用フレーム21に形成された下側開口55から装置の外部に排出される。
【0021】
逆に、図7に示す開放状態から、開口22bの側に向けて天板部分23aを押し倒すように蓋フレーム22をシャフト24回りに旋回させると、駆動レバー53a、53bが下方に向けて旋回するので、図5に示すように、ボトムプレート52の係合レバー52cから離れる。従って、ボトムプレート52の係合レバー52cは蓋フレーム22の駆動レバー53a、53bから開放されるので、ボトムプレートは52は、その支持部52aに取り付けられたねじりばね56のばね力によって旋回して、封鎖部52bが排出口51を閉鎖した閉じ位置となる。
【0022】
(ロール紙装填部の開閉蓋の構造)
次に、ロール紙装填部22の開閉蓋の構造について詳細に説明すると、蓋フレーム23にはスライドフレーム25が取付けられている。このスライドフレーム25は、当該蓋フレーム23と一体となって旋回すると共に、当該蓋フレーム23に対してスライド可能となっており、その先端には、プラテンローラ26および当該プラテンローラ26にロール紙4を導く紙案内27が取付けられている。このように、蓋フレーム23とスライドフレーム25によって、ロール紙装填部22の開閉蓋が構成されている。
【0023】
図8を参照して、スライドフレーム25が蓋フレーム23に対してスライド可能に取り付けられている構成を説明する。スライドフレーム25は、蓋フレーム23の天板部分23aの裏面側に接触している長方形の天板部分25aと、この天板部分25aの両側から直角に下方に折れ曲がっている一定の高さの側板部分25b、25cとを備えている。天板部分25aには、その前後方向に向けて案内用スリット25d、25fが形成され、これらのスリットには、蓋フレーム23の表面板部分23aに固定したガイドピン23q、23rが貫通している。各ガイドピン23q、23rの下端側には止め輪23h、23iが取付けられ、これによって、スライドフレーム25は蓋フレーム23の裏面にスライド可能な状態に取付けられている。
【0024】
また、後方側のガイドピン23rと、スライドフレーム25の前方側の部分に形成したばね掛け25gとの間には、コイルばね23gが架け渡されており、このコイルばね23gのばね力によって、スライドフレーム25は常に後方に向けて付勢されている。
【0025】
次に、図3から分かるように、スライドフレーム25の側板部分25b、25cの前端25h、25iの間には、プラテンローラ26が架け渡されており、このプラテンローラ26の支軸両端部分が前端25h、25iによって回転自在に軸支されている。このプラテンローラ26の下側には、当該プラテンローラ26の外周面から接線方向に向けて凸円弧状の表面形状をした紙案内27が取付けられている。
【0026】
次に、蓋フレーム23の上側には、一回り大きな寸法のカバーフレーム28が配置されている。このカバーフレーム28は、天板部分28aと、その両側から下方に向けて直角に折れ曲がっている側板部分28b、28cとを備えており、側板部分28b、28cの後端部分は下方に延びて、シャフト24によって回転自在に支持されている。このカバーフレーム28を旋回させると、スライドフレーム25が取付けられている蓋フレーム23が連動して旋回するように構成されている。また、蓋フレーム23がロール紙装填用の開口22bを封鎖した状態(図5に示す状態)に至った後は、当該カバーフレーム28は、単独で旋回可能となっている。このカバーフレーム28の単独旋回運動によって、スライドフレーム25は蓋フレーム23に対して前後方向にスライド移動を行う。
【0027】
カバーフレーム28の単独旋回運動をスライドフレーム25のスライド運動に変換するリンク機構29は、カバーフレーム28の側板部分28b、28cの後側上端部分の間に架け渡した連結シャフト28dと、この連結シャフト28dが貫通しているスライドフレーム25の後端部分の3箇所に形成した連結孔25jとを備えている。この連結孔25jはカバーフレーム28の単独旋回運動を阻害しないように、縦に長い長孔形状をしている。従って、図5に示すように蓋フレーム23がロール紙装填用の開口22bを封鎖した状態での連結シャフト28dの位置は、更にカバーフレーム28を旋回させて図4に示すように水平状態まで旋回させたときに、旋回中心を規定するシャフト24を中心として前方および下方に移動した位置となる。
【0028】
連結シャフト28dは、上下に長い連結孔25jに沿って下方に向けて自由に移動すると共に、当該連結孔25jを前方に押して移動させる。この結果、この連結孔35jが形成されているスライドフレーム25は全体として前方に押し出される。すなわち、蓋フレーム23に対して前方にスライドして、その前端に支持されているプラテンローラ26および紙案内27が前方に突出して、インクジェットヘッド8による印刷位置11に現れ、インクジェットヘッド8に対して一定のギャップを保って対峙した状態(動作位置)になる。
【0029】
逆に、カバーフレーム28を図4に示す水平位置から図5に示す位置まで上方に旋回させると、上記とは逆に、スライドフレーム25が全体として後方にスライドして、その先端のプラテンローラ26および紙案内27は、動作位置から後退した後退位置まで移動する。
【0030】
ここで、前述したように、スライドフレーム25はコイルばね23gによって、後退する方向に弾性力によって付勢されている。従って、図4に示すようにカバーフレーム28を水平となるまで閉じた後にカバーフレーム28の押しつけ力を解除すると、コイルばね23gの引っ張り力によって、スライドフレーム25はその後退位置まで戻る。このスライド運動に連動してカバーフレーム28も開く方向に旋回して図5に示す状態に戻ってしまう。
【0031】
カバーフレーム28を図4に示す閉鎖位置にロックするために、カバーフレーム28の前端部分には左右一対の係合爪28g、28hが取付けられている。カバーフレーム28を閉じた状態において、これらの係合爪28g、28hの先端が下側から旋回して係合可能な被係合部21gが形成されている。係合爪28g、28hは、ねじりばね(図示せず)によってフックが上方に旋回する方向に向けて常に付勢されている。
【0032】
従って、カバーフレーム28を図4に示すように閉じた後に、更に、押し込むと、係合爪28g、28hがばね力に抗して反対側に僅かに旋回して、その下端のフックが下側から取付けフレーム21の側の被係合部21gに係合してロック状態が形成される。ロックを解除するためには、係合爪28g、28hの上端部分28iを引き上げて、下端のフックを下方に旋回させればよい。
【0033】
次に、本例のロール紙装填機構2においては、上記のようにカバーフレーム28を閉じた状態において、スライドフレーム25の先端のプラテンローラ26の位置(動作位置)を精度良く位置決めするための機構が備わっている。すなわち、スライドフレーム25の側板部分25b、25cの前端部分には、左右に向けて水平に突出した位置規定用の位置決めピン25k、25l(図3においてはピン25kのみを示す。)が取付けられている。これに対して、スライドフレーム25を閉じた状態において、これらの位置決めピン25k、25lに対峙する取付けフレーム21の部分には、これらの位置決めピン25k、25lが横方向から丁度嵌まり込む半円形の溝21k、21lが形成されている。
【0034】
これらの溝21k、21lは固定した位置に形成されているので、スライドフレーム25の位置決めピン25k、25lがこれらの溝21k、21lに嵌まることにより、スライドフレーム25の先端のプラテンローラ26の位置(動作位置)が常に正確に規定される。したがって、このプラテンローラ26の外周面が位置している印刷面11に対して所定のギャップを保って左右に往復移動するインクジェットヘッド8のインクノズル面と、プラテンローラ26との間に常に一定のギャップが形成される。
【0035】
なお、取付け用フレーム21の両側壁21b、21c(図3においては21bのみを示す。)と、蓋フレーム23の両側の側板部分23b、23cとの間には、それぞれ、コイルばね23j、23k(図においてはばね23jのみを示す。)が架け渡されている。シャフト24を中心としてカバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フレーム23を開閉する場合に、これらの重心位置がシャフト24の真上に至った図6に示す旋回位置を通過した後は、これらのコイルばね23j、23kの両端のばね掛け部分の旋回軌跡が拡がるように、これらのコイルばね23j、23kが配置されている。
【0036】
従って、図6に示す旋回位置を超えて更にカバーフレーム28を開く場合には、これらのコイルばね23j、23kが伸長するので、カバーフレーム28を閉じる方向に付勢する引っ張り力が作用する。この結果、カバーフレーム28等が勢いよく開いて、他の部分に衝突してしまうという弊害を回避できる。
【0037】
逆に、図6に示す旋回位置を超えてカバーフレーム28を閉じる場合にも、これらのコイルばね23j、23kのばね力によって、カバーフレーム28が勢いよく閉じて、ロール紙装填部の開口22bに衝突してしまうという弊害を回避できる。
【0038】
(ロール紙装填機構の動作)
図4〜図7を参照して、ロール紙装填機構2におけるロール紙装填部22の開閉動作を排出口51の開閉動作と共に説明する。まず、図4に示すようにロール紙装填部22が閉じている状態において係合爪28g、28hに連結されている上端部分28iを上方に引くと、係合爪28g、28hがフレーム21の側の被係合部21gから外れてロックが解除される。この結果、カバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フレーム23は一体となって図5に示す位置まで旋回して開く。この旋回動作は、主としてスライドフレーム25と蓋フレーム23の間に架け渡してあるコイルばね23gのばね力によって行われる。
【0039】
この後は、カバーフレーム28を、コイルばね23j、23kのばね力に抗して後方に旋回させると、図6に示す状態を経て、図7に示すように、ロール紙装填部22の開口22bが全開状態となる。すなわち、開口22bの上方から、カバーフレーム28、スライドフレーム25、蓋フレーム23のいずれもが退避した状態になる。
【0040】
この開口22bの開動作と同時に、排出口51の開動作が行われる。すなわち、蓋フレーム23が全開状態となるように旋回すると、蓋フレーム23の駆動レバー53a、53bは、ボトムプレート52の係合レバー52cを上方に押し上げるので、ボトムプレート52が回転軸52dを中心として旋回して、その封鎖部52が押し下げられる。この結果、排出口51が開放されるので、ロール紙4の残芯41が排出口51から自重により落下する。
【0041】
次に、全開状態となった開口22bから、ロール紙装填部22に新しいロール紙4を投入する。ここで、排出口51は開放されたままであるが、排出口51の幅寸法は新しいロール紙4の外径寸法よりも小さいので、新しいロール紙4はロール紙装填部22に保持される。
【0042】
ここで、開口22bは全開状態なので、ロール紙4の投入が簡単である。また、プラテンローラ26、紙案内27もスライドフレーム25と共に退避しているので、ロール紙4の巻き出し部分4aを配置する作業も簡単に行うことができる。ロール紙4を装填した後は、カバーフレーム28を閉じる方向に旋回させる。この操作によって、カバーフレーム28、スライドフレーム25および蓋フレーム23は一体となって旋回して、図6の状態を経て、図5に示すように、蓋フレーム23が開口22bを封鎖した状態になる。また、ボトムプレート52の係合レバー52cは蓋フレーム23の駆動レバー53a、53bから開放されるので、ねじりばね56のばね力によってボトムプレート52も旋回して、排出口51を閉鎖する。
【0043】
この後は、蓋フレーム23は開口22bの縁に係合して、それ以上は旋回しない。従って、この蓋フレーム23にスライド可能に取付けられているスライドフレーム25もそれ以上は旋回しない。よって、この後は、カバーフレーム28のみが単独で旋回することになる。カバーフレーム28を押して図4に示す位置まで旋回させると、この旋回運動が、リンク機構29を介して、スライドフレーム25のスライド運動に変換される。すなわち、スライドフレーム25は蓋フレーム23に対して前方にスライドして、その前端に支持されているプラテンローラ26、紙案内27がインクジェットヘッド8に対して一定のギャップを保って対峙した位置(動作位置)に至る。スライドフレーム25が前方にスライドすると、スライドフレーム25の両端の位置決めピン25k、25lが取付けフレーム21の側の溝21k、21lに嵌まり、そのスライド位置が固定される。換言すると、プラテンローラ26および紙案内27が予め設定されている動作位置に保存され、インクジェットヘッド8との間に一定のギャップが形成された状態になる。
【0044】
なお、この状態においては、プラテンローラ26の一端に連結されている従動側歯車31が、取付けフレーム21の側に配列されている駆動側歯車(図示せず)にかみ合った状態になる。従って、駆動側歯車が回転すると、プラテンローラ26が回転して、ロール紙4の巻き出し部分4aが搬送方向(矢印方向)に向けて搬送され、この搬送動作に同期させてインクジェットヘッド8により所定の印字動作が行われることになる。
【0045】
(その他の実施の形態)
上記の説明では、蓋フレーム23に駆動レバー53a、53bを設けることにより、蓋フレーム23自身とボトムプレート52との間に連動機構54を形成したが、蓋フレーム23と連動するカバーフレーム28等の部材を用いて連動機構を構成してもよい。
【0046】
また、上記の説明はインクジェットプリンタに対して本発明を適用した実施の形態に関するものである。本発明は印刷ヘッドとしてインクジェットヘッド以外の形式の印刷ヘッドを備えたプリンタに対しても同様に適用できる。例えば、ワイヤードットプリンタ、サーマルプリンタ等に対しても適用できる。
【0047】
さらに、上記のインクジェットプリンタでは、ロール紙と共にカット紙に対しても印刷を行うことのできる構成となっているが、一般的に使用されているロール紙のみに印刷を行うPOS端末等に搭載されるプリンタに対しても本発明を同様に適用できることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリンタのロール紙装填機構では、簡単な構成の連動機構によってロール紙投入口を覆う投入口開閉蓋の開閉動作に連動させ、残芯排出口を覆う排出口開閉蓋を開閉させている。従って、駆動装置や制御装置等を使用してボトムプレートを駆動制御する場合と比較して、残芯排出機構を廉価に構成でき、その分、プリンタのロール紙装填機構を廉価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタを示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタにおける紙搬送経路を示す説明図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタにおけるロール紙装填機構を取り出して示す部分斜視図である。
【図4】図3のロール紙装填機構のロール紙装填部の開口および排出口が閉じた状態を示す説明図である。
【図5】図3のロール紙装填機構のロール紙装填部の開口を閉じているカバーフレームのロックが解除された後の状態を示す説明図である。
【図6】図3のロール紙装填機構のカバーフレームがほぼ垂直になるまで開いた状態を示す説明図である。
【図7】図3のロール紙装填機構のロール紙装填部の開口および排出口を全開にした状態を示す説明図である。
【図8】図3のロール紙装填機構における蓋フレームに対するスライドフレームの取り付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 ロール紙装填機構
3 単票紙挿入口
4 ロール紙
5 単票紙
12 プリンタ本体フレーム
21 取り付けフレーム
22 ロール紙装填部
22b ロール紙装填部の開口(ロール紙投入口)
23 蓋フレーム(投入口開閉蓋)
23a 天板部分
23d、23e 蓋フレーム支持部
24 旋回中心を規定するシャフト
25 スライドフレーム
26 プラテンロール
27 紙案内
41 ロール紙の残芯
51 残芯排出口
52 ボトムプレート(排出口開閉蓋)
52a ボトムプレート支持部
52b 封鎖部
52c 係合レバー
52d 回転軸
53a、53b 駆動レバー
54 連動機構
56 ねじりばね

Claims (3)

  1. ロール紙装填部と、このロール紙装填部にロール紙を投入するロール紙投入口と、前記ロール紙装填部からロール紙の残芯を排出する残芯排出口と、前記ロール紙投入口を開閉する投入口開閉蓋と、前記残芯排出口を開閉する排出口開閉蓋と、前記投入口開閉蓋の開閉動作に連動させて前記排出口開閉蓋を開閉する連動機構とを有することを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
  2. 請求項1において、
    前記排出口開閉蓋は、前記ロール紙装填部におけるロール紙が載置される底面の一部を形成しており、
    当該排出口開閉蓋が開くとロール紙の残芯が自重により前記残芯排出口から落下することを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
  3. 請求項1または2において、
    前記連動機構は、前記排出口開閉蓋の開閉中心を規定している回転軸と、この回転軸を中心として前記排出口開閉蓋を閉じ位置に付勢しているばね部材と、前記回転軸を中心として前記排出口開閉蓋と一体回転する係合レバーと、前記投入口開閉蓋と一体となって移動すると共に、当該投入口開閉蓋の開動作時には前記係合レバーに係合して当該係合レバーを前記ばね部材のばね力に逆らって移動させる駆動レバーとを備えていることを特徴とするプリンタのロール紙装填機構。
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