JP3617158B2 - 電磁継電器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁継電器にあっては、図21に示すように、一対の継鉄21をボディ1に固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のように一対の継鉄21の下端部をボディ1に固定したものにおいては、一対の継鉄21に傾きが生じやすく、一対の継鉄21の間隔や平行度のばらつきが大きくなり、また、コイル枠との位置関係もばらつきが大きくなり、これらのことで電磁石部の磁気特性のばらつきが大きくなる原因となっていた。図21中4はアマチュアである。また、従来にあってはボディ1に対して個々の部品毎に組み込んでいたので組立て性が悪いと共に各部品の位置精度が悪いという問題があった。
【0004】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その課題とするところは、一対の継鉄の位置決めが安定してでき、一対の継鉄とコイル枠との位置関係が正確になり、安定した磁気特性を得ることができ、また、組立て精度及び組立て性が向上する電磁継電器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の従来例の問題点を解決して本発明の目的を達成するため、本発明の電磁継電器は、コイル枠19の筒部19bのコイル軸芯方向の両端部に鍔部19aを形成し、両鍔部19a間に一対の継鉄21を互いに離間して架設して取付ける電磁継電器において、両鍔部19aにそれぞれコイル軸芯方向に舌部19fを連出し、この舌部19fにおける筒部19bの開口部の両側に相当する箇所に2つの対向する挿入孔19cを設け、同一舌部19fに設けた2つの対向する挿入孔19cの互いに遠い方の側壁又は互いに近い方の側壁にリブ19dを設け、該リブ19dを設けた挿入孔19cに両側に磁極部21aを突設した略コ字状をした継鉄21の磁極部21aを圧入し、コイル枠19のコイル軸芯方向の両側の鍔部19aの対向面に溝40を設けると共に該溝40を一対の継鉄21間に位置させ、溝40に突起41を設け、一対の継鉄21間に永久磁石22を配置すると共に永久磁石22のコイル軸芯方向の両端部を溝40にはめ込み且つ突起41に圧接して電磁石ブロック3を構成し、ボディ1にトンネル状の絶縁壁7を設け、電磁石ブロック3をトンネル状の絶縁壁3に継鉄21の一部を絶縁壁3に圧接した状態で圧入固定して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、一対の継鉄21をコイル枠19に位置決めすると共に両磁極部21a間の距離が正確となるように取付けることができ、一対の継鉄21とコイル枠19との位置関係が正確になるものであり、また、コイル枠19内に挿入されるアマチュア4の両端磁極位置が精度良く得られることになり、また、永久磁石22を圧入という固定手段で確実に取付けることができ、また、永久磁石22は継鉄21間で溝40に突起41をつぶしながら圧入されることになり、この結果、継鉄21間に圧入するのに比べて力が加わらず、継鉄21間隔が変わらないことになる。
【0006】
また電磁石ブロック3を構成するコイル枠19に継鉄21を取付けたものであって、コイル枠19の筒部19bの端部のコイル軸心を中心として挿入孔19cを設けた舌部19fと反対側となる箇所に継鉄21の磁極部21aの先端部を位置決め支持するための突起19eを設け、継鉄21の磁極部21aを挿入孔19cに圧入支持すると共に磁極部21aの先端部を突起19eにより位置決め支持し、ボディ1にトンネル状の絶縁壁7を設け、電磁石ブロック3をトンネル状の絶縁壁7に継鉄21の一部を絶縁壁7に圧接した状態で圧入固定することも好ましい。このような構成とすることで、継鉄21は挿入孔19cへの圧入による支持に加えて、突部19eによっても位置決め支持がなされることになって支持が確実となって、継鉄21がアマチュア4に引き寄せられることがなくて圧入部分におけるがたつきの発生を防止する。また、継鉄21間の間隔精度やコイル枠19と継鉄21とが位置精度よく正確に組立てられた電磁石ブロック3をブロックとして組み立てたものをボディ1のトンネル状の絶縁壁7に圧入固定することで、個々の部品毎に絶縁壁7に入れて組み込むのに比べて挿入しやすく、また、各部品相互の位置精度も正確となり、また、継鉄21を介してコイル枠19がきっちりとトンネル状の絶縁壁7に位置決め固定することができることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を以下添付図面に示す実施形態に基づいて詳述する。図1には本発明の電磁継電器の一実施形態の全体を示す分解斜視図が示してあり、図2乃至図7にはそれぞれ断面図が示してあり、図8には下面図が示してある。
ボディ1には接点機構2が設けてある。接点機構2は可動接点ブロック2aと固定接点ブロック2bとで構成してある。
【0009】
ボディ1の一面には両端部に開口部7a、7bを有するトンネル状の絶縁壁7が長手方向の略全長にわたってボディ1と一体に形成してある。トンネル状の絶縁壁7は段部7h、7iを形成して一端部側が先細状となった先細状部分7cとなり、他端部側に鍔部7dが形成してあり、上記段部7h、7i、鍔部7dは絶縁壁7の長手方向と直交する垂直壁となっている。また、ボディ1の一面にはトンネル状の絶縁壁7の外側に沿って凹所11が形成してある。
【0010】
可動接点ブロック2aはボディ1に圧入固定された可動接点端子12に、一端部に可動接点13をかしめ固着した略コ字状をした可動ばね14の他端部を固着して構成してある。また、固定接点ブロック2bは先端部に固定接点15をかしめ固着した固定接点端子16をボディ1に圧入固定して構成してある。ここで、可動接点13と固定接点15とが対向する位置関係に配置される。そして、この接点機構2の接点部分は上記ボディ1に設けた先細状部分7cの両側方にそれぞれ1組ずつ位置している。
【0011】
ここで、可動接点ブロック2a、固定接点ブロック2bの取付けに当たっては、例えば、図14(a)のようにフープ材を打ち抜いてキャリアから可動接点端子12や固定接点端子16を切り離した後、ボディ1に設けた挿入孔50に嵌挿して可動接点端子12や固定接点端子16をそれぞれ別々に取付けることが考えられる。この場合、可動接点端子12や固定接点端子16に設けた突起52を挿入孔50の孔壁に圧接するものである。ところが、この取付けでは、キャリアから可動接点端子12や固定接点端子16を切り離した後、可動接点端子12や固定接点端子16をそれぞれ別々に取付ける必要があり、また、図14(b)の矢印方向に可動接点端子12や固定接点端子16が動きやすく、カバーを被せる際の接着剤シールの際にも接着剤の収縮により可動接点端子12や固定接点端子16が動くという問題が生じる。そこで、図13のようにフープ材を打ち抜いて、可動接点端子12や固定接点端子16を形成する際、可動接点端子12、固定接点端子16の両側縁から直角に圧入固定用の爪55を一体に形成し、可動接点端子12に可動ばね14を固着した後、キャリア56に可動接点端子12、固定接点端子16を一体に接続している状態で、ボディ1の両側に形成した挿入溝部57(この挿入溝部57には図12のようにボディ1のトンネル状の絶縁壁7を設けた一面が上面、該一面と対向する面が下面となるような姿勢にしたとき上下及び側方に開口している)に可動接点端子12、固定接点端子16をセットとして側方(図12の矢印方向)から圧入し、一対の圧入固定用の爪55を圧入して一対の可動接点端子12、固定接点端子16をセットとしてボディ1に取付け、その後に可動接点端子12、固定接点端子16からキャリア56を切り離すようにしてもよい。このようにすることで、可動接点端子12と固定接点端子16とを同時にキャリア56をつけたまま圧入固定することができて組立設備を簡略化でき、位置精度も向上するものであり、また、圧入固定用の爪55をそれぞれ一対設けることで、圧入後の端子の位置変化が少なくなり、また、接着剤シール後の特性変化も少なくなり、また、特性調整時に端子を捻った場合、端子の傾きを抑えることができることになり、また、ボディ1の側方から圧入できるので、圧入時に発生するボディ成形品の粉がボディ1のトンネル状の絶縁壁7を設けた一面に上がりにくくなり、接点間に粉がはさまって接触不良になることが防止できることになる。
【0012】
電磁石ブロック3は、内部に中空部18を有したコイル枠19にコイル20を巻装し、コイル枠19を取り囲むように配されている略コ字状の1組の継鉄21と、該1組の継鉄21間に配置されている永久磁石22とで構成してある。ここで、上記コイル枠19は筒部19bの両端部にそれぞれ鍔部19aを形成してあり、コイル枠19にコイル端子50が装着してある。1組の継鉄21はコイル枠19のコイル軸芯方向の両側の鍔部19a間に互いに離間して架設して取付けてある。具体的には図9、図10に示すように、コイル枠19のコイル軸芯方向の両側に設けた鍔部19aにはコイル軸芯方向に舌部19fが一体に連出してあり、この舌部19fには挿入孔19cが設けてあり、中間片21bの両側に磁極部21aを突設した略コ字状の継鉄21を両鍔部19a間に架け渡して両磁極部21aをそれぞれ両鍔部19aに設けた舌部19fの挿入孔19cに圧入して位置決め固着してある。この場合、図9に示すように、同一舌部19fに設けた2つの対向する挿入孔19cの互いに遠い方の側壁にはリブ19dが設けてあり、磁極部21aを挿入孔19cに圧入した場合、リブ19dに押されて磁極部21aが2つの対向する挿入孔19cの互いに近い方の側壁に圧接され、いっそう両磁極部21a間の距離が正確に出されることになる。ここで、実施形態では同一舌部19fに設けた2つの対向する挿入孔19cの互いに遠い方の側壁にはリブ19dを設けたが、同一舌部19fに設けた2つの対向する挿入孔19cの互いに近い方の側壁にリブ19dを設けても同様に両磁極部21a間の距離が正確に出されることになる。
【0013】
上記のようにしてコイル枠19のコイル軸芯方向の両側の鍔部19aの間に一対の継鉄21を互いに離間して架設して位置決めして取付けた状態で、該一対の継鉄21の中間片21b間に永久磁石22を圧入固定するものである。このようにコイル枠19に位置決めして取付けた一対の継鉄21間に永久磁石22を圧入固定してコイルブロックを形成しているので、永久磁石22の取付けに当たって、接着剤による接着工程を全く必要としない構造となり、接着剤で固定するための工程等が必要でなくなって、組立てが簡素化できるものである。
【0014】
図11に示すように、コイル枠19のコイル軸芯方向の両側の鍔部19aの対向面には溝40が設けてあり、該溝40は一対の継鉄21間に位置させてある。また、溝40には突起41を設けてある。溝40に永久磁石22を圧入して固着してある。ここで、溝40に突起41を設けて溝40に挿入した永久磁石22を突起41に圧接することで永久磁石22を挿入しやすく、且つ固定が確実にできる。この場合、永久磁石22は継鉄21間で対向する溝40内に突起41をつぶしながら圧入されることになり、これにより、永久磁石22を継鉄21間に圧入して継鉄21を圧接する場合に比べて継鉄21に力が加わらず、コイル枠19に圧入できて継鉄21間の間隔が変わることがないものである。
【0015】
上記のように各部品をブロックとして組み立てて構成された電磁石ブロック3はボディ1に設けたトンネル状の絶縁壁7の先細部分7cとは反対側の開口部7aから該トンネル状の絶縁壁7内に挿入されて圧入固定されるものであり、この場合、電磁石ブロック3をトンネル状の絶縁壁7に継鉄21の一部を絶縁壁7に圧接した状態で圧入固定される。このように、継鉄21間の間隔精度やコイル枠19と継鉄21との位置精度が正確に組立てられた電磁石ブロック3をブロックとして組み立てたものをボディ1のトンネル状の絶縁壁7に圧入固定することで、個々の部品毎に絶縁壁7に入れて組み込むのに比べて挿入しやすく、また、各部品相互の位置精度も正確となり、また、継鉄21を介してコイル枠19がきっちりとトンネル状の絶縁壁7に位置決め固定することができることになる。
【0016】
カード5は樹脂成形品であって、胴部9の一端部に胴部9から両側方に突出する頭部10を設けて略T字状に形成してあり、胴部9には胴部9の突出先端面から胴部9の途中まで到る穴23が設けてあり、また、頭部9の両側部にはそれぞれ可動ばね14の先端の嵌め込み片14aを挿入するための挿入溝24が設けてある。そして、該カード5は胴部9をボディ1に設けたトンネル状の絶縁壁7の先細部分7c側の開口部7bから該トンネル状の絶縁壁7内に嵌め込まれ、両挿入溝24に両側の可動ばね14の先端の嵌め込み片14aを挿入してある。
【0017】
アマチュア4は先端に細長部4aを有しており、先端部よりコイル枠19の中空部18に挿入され、電磁石ブロック18を通ってボディ1のトンネル状の絶縁壁7内で前記カード5の胴部9の穴23に圧入固定してあり、このことによりアマチュア4の先端部4aがカード5により完全に覆われ、さらにその外方がトンネル状の絶縁壁7により覆われることになる。
【0018】
カバー6は図1に示すように、一面側(図1においては下方)が開口した角箱状をしており、内部の上記開口と対向する面より一対のカバー側絶縁壁8をカバー6と一体に垂設してある。この一対のカバー側絶縁壁8間の間隔は一端部側が段部8a、8bを介して次第に幅狭となっている。また、カバー側絶縁壁8は縁突片8cによりカバー6内壁と一体となっている。該カバー6はボディ1に被嵌され、該ボディ1に被嵌したカバー6により接点機構2、アマチュア4を備えた電磁石ブロック3、カード5を覆うようになっている。この場合、カバー側絶縁壁8はボディ1に設けたトンネル状の絶縁壁7の両外側に沿って嵌め込まれている。また、カバー側絶縁壁8の先端部はトンネル状の絶縁壁7に沿ってボディに形成した凹所11に係合してある。このため、ボディ1とカバー6との一体化がはかれ、ボディ1が薄くなってもカバー側絶縁壁8により外部からの衝撃や温度変化による変形を防止することができようになっている。また、トンネル状の絶縁壁7がボディ1の長手方向の略全長にわたって形成してあり、更に、該トンネル状の絶縁壁7は先細状部分7cを形成するための段部7h、7iを設け、更に鍔部7dを設けてあるので、トンネル状の絶縁壁7自体による補強効果に加え、上記段部7h、7i、鍔部7dによる補強効果が加わり、捩れを含めて色々な方向の力に対しても強く、剛性が高くなって、変形が少なくなる。また、ボディ1に設けたトンネル状の絶縁壁7の先細状部分7cの外側にカバー側絶縁壁8の先細形状の部分を嵌合するので、更に、補強効果が加わり、いっそう捩れを含めて色々な方向の力に対しても強く剛性が高くなって、変形が少なくなるものである。これらの補強効果の結果、寸法変化による特性変化が少なくなるものである。
【0019】
上記のような構成の電磁継電器は、電磁石ブロック3のコイル20の励磁によりアマチュア4がコイル枠19内の支点を中心に一対の継鉄21の磁極部21aに吸引されるように揺動する。このアマチュア4の動きは、アマチュア4の先端部4aに固着されたカード5を通して、可動接点ばね14に伝わり、可動接点13と固定接点15との開閉が行われる。
【0020】
図15乃至図20には本発明の他の実施形態が示してある。この実施形態においては、コイル枠19に継鉄21を取付けて電磁石ブロック3を構成するに当たり、コイル枠19の筒部19bの両端部にそれぞれ鍔部19aを設け、両側に設けた鍔部19aにコイル軸芯方向に舌部19fを連出し、両鍔部19aにそれぞれコイル軸芯方向に舌部19fを連出し、この舌部19fにおける筒部19bの開口部の両側に相当する箇所に一対の継鉄21を圧入するための2つの対向する挿入孔19cを設けることは前記実施形態と同様であるが、本実施形態においてはこの構成に加えてさらに筒部19bの一方の端部のコイル軸芯を中心として挿入孔19cを設けた舌部19fと反対側となる箇所に継鉄21の磁極部21aの先端部を位置決め支持するための突起19eを設けた点に特徴がある。つまり、継鉄21の磁極部21aを挿入孔19cに圧入支持すると共に磁極部21aの先端部を突起19eの側面に当接して位置決め支持するようになっている。このように、継鉄21の磁極部21aが挿入孔19cへの圧入によって位置決め支持されるだけでなく、更に先端部が突部19eによって位置決め支持されることで、支持が確実となり、継鉄21がアマチュア4に引き寄せられることがなくて圧入部分におけるがたつきの発生を防止することができるようになっている。本実施形態においてもコイル枠19のコイル軸芯方向の両側の鍔部19aの対向面に溝40を設けると共に該溝40を一対の継鉄21間に位置させ、一方の溝40に突起41を設け、一対の継鉄21間に永久磁石22を配置すると共に永久磁石22のコイル軸芯方向の両端部を溝40にはめ込み且つ突起41に圧接することで取付ける。図17においてはコイル枠19に溝40、突起41を設けた例が示してある。そして、各部品をブロックとして組み立てた電磁石ブロック3はボディ1に設けたトンネル状の絶縁壁7の開口部7aから挿入されて圧入固定されるものであり、この場合、電磁石ブロック3をトンネル状の絶縁壁7に継鉄21の一部を絶縁壁7に圧接した状態で圧入固定される。このように、継鉄21間の間隔精度やコイル枠19と継鉄21との位置精度が正確に組立てられた電磁石ブロック3をブロックとして組み立てたものをボディ1のトンネル状の絶縁壁7に圧入固定することで、個々の部品毎に絶縁壁7に入れて組み込むのに比べて挿入しやすく、また、各部品相互の位置精度も正確となり、また、継鉄21を介してコイル枠19がきっちりとトンネル状の絶縁壁7に位置決め固定することができることになる。なお、図15に示す実施形態においてはトンネル状の絶縁壁7をボディ1に固着一体化する前の分解斜視図が示してあるが、トンネル状の絶縁壁7はボディ1に固着一体化されるものである。また、この実施形態ではカード5の両側部に設けた挿入孔24は両側の可動ばね14の先端の嵌め込み片14aに挿入するようになっている。また、カード5には突部5aが設けてあり、この突部5aはボディ1に設けた筒1a内に移動自在に遊嵌されている。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、コイル枠の筒部のコイル軸芯方向の両端部に鍔部を形成し、両鍔部間に一対の継鉄を互いに離間して架設して取付ける電磁継電器において、両鍔部にそれぞれコイル軸芯方向に舌部を連出し、この舌部における筒部の開口部の両側に相当する箇所に2つの対向する挿入孔を設け、同一舌部に設けた2つの対向する挿入孔の互いに遠い方の側壁又は互いに近い方の側壁にリブを設け、該リブを設けた挿入孔に両側に磁極部を突設した略コ字状をした継鉄の磁極部を圧入してあるので、一対の継鉄をコイル枠に位置決めすると共に両磁極部間の距離が正確となるようにして取付けることができ、一対の継鉄とコイル枠との位置関係が正確になり、2つの継鉄間の間隔や平行度のばらつきが少なくなり、電磁石部の磁気特性が安定するものであり、また、コイル枠内に挿入されるアマチュアの両端磁極位置が精度良く得られ、いっそう電磁石部の磁気特性が安定するものである。また、コイル枠のコイル軸芯方向の両側の鍔部の対向面に溝を設けると共に該溝を一対の継鉄間に位置させ、溝に突起を設け、一対の継鉄間に永久磁石を配置すると共に永久磁石のコイル軸芯方向の両端部を溝にはめ込み且つ突起に圧接して電磁石ブロックを構成し、ボディにトンネル状の絶縁壁を設け、電磁石ブロックをトンネル状の絶縁壁に継鉄の一部を絶縁壁に圧接した状態で圧入固定してあるので、永久磁石を圧入という固定手段で簡単且つ確実に取付けることができ、この結果、コイル枠と継鉄と永久磁石との位置関係が正確になり、この点でも電磁石部の磁気特性が安定し、特に、永久磁石は継鉄間で溝に突起をつぶしながら圧入されることになって、継鉄間に圧入するのに比べて、継鉄に力が加わらず、継鉄間隔が変わらないものである。
【0022】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石ブロックを構成するコイル枠に継鉄を取付けたものであって、コイル枠の筒部の端部のコイル軸心を中心として挿入孔を設けた舌部と反対側となる箇所に継鉄の磁極部の先端部を位置決め支持するための突起を設け、継鉄の磁極部を挿入孔に圧入支持すると共に磁極部の先端部を突起により位置決め支持し、ボディにトンネル状の絶縁壁を設け、電磁石ブロックをトンネル状の絶縁壁に継鉄の一部を絶縁壁に圧接した状態で圧入固定してあるので、継鉄が挿入孔部分と突起部分とで位置決め支持されることになって支持が確実となり、継鉄がアマチュアに引き寄せられることがなくて圧入部分におけるがたつきの発生を防止し、経年的にも特性の安定した電磁継電器を提供できるものであり、しかも、継鉄間の間隔精度やコイル枠と継鉄との位置精度が正確に組立てられた電磁石ブロックをブロックとして組み立てたものをボディのトンネル状の絶縁壁に圧入固定するので、個々の部品毎に絶縁壁に入れて組み込むのに比べて挿入しやすいものであり、また、各部品相互の位置精度も正確となり、また、継鉄を介してコイル枠をきっちりとトンネル状の絶縁壁に位置決め固定することができ、この点でも、特性を安定させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁継電器の分解斜視図である。
【図2】図4のAーB線の断面図である。
【図3】図2のCーD線の断面図である。
【図4】図2のEーF線の断面図である。
【図5】図2のGーH線の断面図である。
【図6】図2のIーJ線の断面図である。
【図7】図2のKーL線の断面図である。
【図8】本発明の電磁継電器の下面図である。
【図9】コイル枠への継鉄の取付けを示す分解斜視図である。
【図10】コイル枠に継鉄を取付けた状態を示す下面図である。
【図11】永久磁石の取付けを示す他の実施形態の分解斜視図である。
【図12】可動接点端子及び固定接点端子の取付け方向を示す説明図である。
【図13】同上の可動接点端子と固定接点端子とキャリアとを示す図面で、(a)は側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は全体図である。
【図14】可動接点端子、固定接点端子を別々に取付ける例を示し、(a)は分解斜視図であり、(b)は断面図である。
【図15】本発明の他の実施形態の分解斜視図である。
【図16】同上に使用するコイル枠の一部破断した下面図である。
【図17】図16のMーN線の断面図である。
【図18】図16のOーP線の断面図である。
【図19】図16のQーR線の断面図である。
【図20】同上の挿入孔と突起とを示す一部破断した斜視図である。
【図21】従来例における継鉄の取付け例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボディ
3 電磁石ブロック
7 絶縁壁
19 コイル枠
19a 鍔部
19b 筒部
19c 挿入孔
19e 突部
21 継鉄
22 永久磁石
40溝
41 突起
Claims (2)
- コイル枠の筒部のコイル軸芯方向の両端部に鍔部を形成し、両鍔部間に一対の継鉄を互いに離間して架設して取付ける電磁継電器において、両鍔部にそれぞれコイル軸芯方向に舌部を連出し、この舌部における筒部の開口部の両側に相当する箇所に2つの対向する挿入孔を設け、同一舌部に設けた2つの対向する挿入孔の互いに遠い方の側壁又は互いに近い方の側壁にリブを設け、該リブを設けた挿入孔に両側に磁極部を突設した略コ字状をした継鉄の磁極部を圧入し、コイル枠のコイル軸芯方向の両側の鍔部の対向面に溝を設けると共に該溝を一対の継鉄間に位置させ、溝に突起を設け、一対の継鉄間に永久磁石を配置すると共に永久磁石のコイル軸芯方向の両端部を溝にはめ込み且つ突起に圧接して電磁石ブロックを構成し、ボディにトンネル状の絶縁壁を設け、電磁石ブロックをトンネル状の絶縁壁に継鉄の一部を絶縁壁に圧接した状態で圧入固定して成ることを特徴とする電磁継電器。
- 電磁石ブロックを構成するコイル枠に継鉄を取付けたものであって、コイル枠の筒部の端部のコイル軸心を中心として挿入孔を設けた舌部と反対側となる箇所に継鉄の磁極部の先端部を位置決め支持するための突起を設け、継鉄の磁極部を挿入孔に圧入支持すると共に磁極部の先端部を突起により位置決め支持し、ボディにトンネル状の絶縁壁を設け、電磁石ブロックをトンネル状の絶縁壁に継鉄の一部を絶縁壁に圧接した状態で圧入固定して成ることを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
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