JP3616398B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の機能を実行する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機能,ファクシミリ,プリンタ,ファイル処理機能などを有する複合複写機においては、必要に応じて種々のモードがあり、複写機能の使用状態に応じて予め設定されたモードを実行するように設定されている。そして、1つの機能のモードが動作している時には別の機能のモードを動作させないようにしている。たとえば、複写機能とファクシミリとを有する複合複写機においては、複写機能が一定時間以上使用されなくてファクシミリに受信データが有る場合にプリント・モードをファクシミリの受信プリント・モードに切替える機能や、複合複写機の前に人がいないことを検出する人体検知手段を備えていて複合複写機の前に人がいなくてファクシミリに受信データが有る場合にプリント・モードをファクシミリの受信プリント・モードに切替える機能を有するものがある。また、複写機能やプリンタなどを有する複合複写機においては、システム機器から送られてきた文書ファイルのプリントを行うものがある。また、光磁気ディスク装置を装備し、これをファイリング装置として使用できる複合複写機もある。
【0003】
また、複写機能,ファクシミリ,プリンタ,ファイル処理機能などを有する画像形成装置は、コントローラが1つしかなく、複数の機能で1つのレーザプリンタを使ってデータをプリントするものや、複数のシステム機器から送られてきた文書ファイルのプリントを1つのレーザプリンタにより行うもの、複数のファクシミリで受信した複数の受信ファイルのプリントを1つのレーザプリンタにより行うものはない。また、画像形成装置には複数の機能でネットワークを介して1つのレーザプリンタを使ってデータをプリントするものがあるが、これは常に1つの機能でしかレーザプリンタによりデータをプリントすることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記複合複写機では、複写機能,ファクシミリ,プリンタ,ファイル処理機能など多くの機能が同時に存在してそれぞれの機能内でプリント,原稿の読み取りなどの種々のモードの動作を行うことができるが、1つの機能のモードが動作している時に別の機能のモードを動作させないので、例えば複写をとりにきたオペレータが複写を開始しようとした瞬間にファクシミリでデータを受信してそのデータのプリントが始まってしまった場合に複写を行えない状態となってしまったり、複写をとり続けていた場合にファクシミリで受信したデータのプリントが行えなくなったりするという問題が生ずる。また、ファイリングを行うためにオペレータが原稿の読み取りを行うスキャナを使用して大量の原稿を光磁気ディスク装置により光磁気ディスクに登録している場合、ファクシミリから送られてきた受信データをプリントしようとしてもその受信データをプリントできないというような問題を生じる。
また、上記複合複写機では、システム機器から送られてきた文書ファイルのプリントを行っている時には、複写機能,ファクシミリなど他の機能はプリントが行えなくて使用できないという問題が生ずる。一般的にシステム機器から送られてくる文書ファイルは数百枚、数千枚という場合が多く、この文書ファイルのプリントが終了するまで長い時間にわたって別の機能が使用できなくなる。
【0005】
また、上記画像形成装置では、コントローラが1つしかなく、複数のシステム機器から送られてきた文書ファイルのプリントを1つのレーザプリンタにより行うものや、複数のファクシミリで受信した複数の受信ファイルのプリントを1つのレーザプリンタにより行うものが無いので、1つのシステム機器から送られてきた文書ファイルのプリントをレーザプリンタにより行っている時には他のシステム機器から送られてきた文書ファイルのプリントを行うことができず、1つのファクシミリで受信した受信ファイルのプリントをレーザプリンタにより行っている時には他のファクシミリで受信した受信ファイルのプリントを行うことができない。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決し、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、コピー機能、ファイル機能などの複数の機能を有する画像形成装置であって、これら複数の機能を同時に実行できて効率良く使用できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段によって読み取られた画像データ、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像を形成するための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段による画像データの読み取りと、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、前記読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記読取手段と前記記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段が第n番目のプリントを第n−1番目のプリントの動作開始から予め決められた次のプリントの動作開始タイミング以降のタイミングでスタートさせるものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段による画像データの読み取りと、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、前記読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記読取手段と前記記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
【0011】
請求項5記載の発明は、サーバーとして複数の機能を実行できる、記録シートに画像を形成するための1つのレーザプリンタと、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定を行う操作部とを有する画像形成装置において、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に前記レーザプリンタに行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つのレーザプリンタの使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
【0012】
請求項6記載の発明は、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定を行う操作部とを有し、前記1つの記録手段をサーバーとして前記複数のシステムからのデータのプリントを実行できる画像形成装置において、前記複数のシステムからメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数のシステムに対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
【0013】
請求項7記載の発明は、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、通信回線を介してデータの送受信を行う複数のファクシミリ部と、この複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部とを有する画像形成装置において、前記複数のファクシミリ部からメモリー上に書き込まれる複数の受信ファイルのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数のファクシミリ部に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
請求項8記載の発明は、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータを記録シートにプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記機能ごとに割り当てられた優先順位及びプリント処理をする比率に基づいて、前記1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
請求項9記載の発明は、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記読取手段を含む複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記機能ごとに割り当てられた優先順位及び比率に基づいて、前記複数の機能及び前記1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるものである。
【0041】
【作用】
請求項1記載の発明では、原稿が読取手段により読み取られ、1つの記録手段により記録シートに画像がプリントされる。複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示が操作部により行われ、複数の機能が実行される。制御手段2は、読取手段によって読み取られた画像データ、複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントをメモリーのアドレスを管理して交互に行わせ、操作部により設定された複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、1つの記録手段の使用効率が高くなるように複数のデータを交互にプリントする枚数を決定してプリント処理を行わせ、複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがって、複数の機能を同時に実行できて効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0042】
請求項2記載の発明では、読取手段が原稿を読み取り、1つの記録手段が記録シートに画像を形成する。複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示が操作部により行われる。制御手段は、読取手段による画像データの読み取りと、複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントをメモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、読取手段と記録手段の全く別の機能を同時に動作させ、操作部により設定された複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、読取手段と記録手段の使用効率が高くなるように複数のデータを交互にプリントする枚数を決定してプリント処理を行わせ、複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。
【0043】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、制御手段が第n番目のプリントを第n−1番目のプリントの動作開始から予め決められた次のプリントの動作開始タイミング以降のタイミングでスタートさせる。
【0044】
請求項4記載の発明では、原稿が読取手段により読み取られ、1つの記録手段により記録シートに画像がプリントされる。複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示が操作部により行われ、複数の機能が実行される。制御手段は、読取手段による画像データの読み取りと、複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントをメモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる。制御手段は、操作部により設定された複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、読取手段と記録手段の使用効率が高くなるように複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがって、記録手段を効率良く使用することができる。しかも、オペレータは自分が使用している機能の以外の機能を考える必要がなく、オペレータが常に機械を使用できる状態を提供できる。さらに、オペレータが使用している以外の機能も実行でき、入力データをオペレータにタイムリーに提供できる。
【0045】
請求項5記載の発明では、1つのレーザプリンタにより記録シートに画像がプリントされ、複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定が操作部により行われる。1つのレーザプリンタをサーバーとして複数の機能が実行される。制御手段は、複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントをメモリーのアドレスを管理して交互にレーザプリンタに行わせ、操作部により設定された複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、1つのレーザプリンタの使用効率が高くなるように複数のデータを交互にプリントする枚数を決定してプリント処理を行わせ、複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがつて、レーザプリンタが本来持っている最高の性能を常に出すことができてレーザプリンタを効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0046】
請求項6記載の発明では、1つの記録手段により記録シートに画像がプリントされ、複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定が操作部により行われ、1つの記録手段をサーバーとして複数のシステムからのデータのプリントが実行される。制御手段は、複数のシステムからメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせ、操作部により設定された複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、1つの記録手段の使用効率が高くなるように複数のデータを交互にプリントする枚数を決定してプリント処理を行わせ、複数のシステムに対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがって、記録手段が本来持っている最高の性能を常に出すことができて記録手段を効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。また、オペレータは自分が使用しているシステム以外のシステムを考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0047】
請求項7記載の発明では、原稿が読取手段により読み取られ、1つの記録手段により記録シートに画像がプリントされ、複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示が操作部によりおこなわれ、複数のファクシミリ部が通信回線を介してデータの送受信を行う。制御手段は、複数のファクシミリ部からメモリー上に書き込まれる複数の受信ファイルのプリントをメモリーのアドレスを管理して交互に行わせ、操作部により設定された複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、1つの記録手段の使用効率が高くなるように複数のデータを交互にプリントする枚数を決定してプリント処理を行わせ、複数のシステムに対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがつて、記録手段が本来持っている最高の性能を常に出すことができて記録手段を効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。
請求項8記載の発明では、1つの記録手段が複数の機能により書き込まれる複数のデータを記録シートにプリントする。制御手段は、複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理をメモリーのアドレスを管理して交互に処理を行わせ、複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリント処理を機能ごとに割り当てられた優先順位及びプリント処理をする比率に基づいて、1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがって、複数の機能を同時に実行できて効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
請求項9記載の発明では、読取手段が原稿を読み取り、1つの記録手段が記録シートに画像をプリントする。制御手段は、を含む複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理をメモリーのアドレスを管理して交互に行わせ、機能ごとに割り当てられた優先順位及び比率に基づいて、複数の機能及び1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、複数のデータを交互にプリントする枚数を決定してプリント処理を行わせ、複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能である。したがって、複数の機能を同時に実行できて効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0075】
【実施例】
図2は本発明の第1実施例の概略を示す。
この第1実施例は請求項1〜3、8,9記載の発明の実施例であり、複合デジタル複写機の例であって複写機本体11,自動原稿送り装置12,仕分け装置13及び両面反転ユニット14を有する。
複写機本体11は、スキャナ,画像処理部およびプロッタなどを有し、スキャナおいては、光源15及び反射鏡16と第1ミラー17とを装備していて原稿走査時にスキャナサーボモータにより駆動されて一定の速度で移動する第1キャリッジと、第2ミラー18および第3ミラー19を装備していて原稿走査時にスキャナサーボモータにより駆動されて第1スキャナの1/2の速度で移動する第2キャリッジとを有する。この第1キャリッジおよび第2キャリッジにより原稿台20上の図示しない原稿が光学的に走査され、光源15及び反射鏡16により原稿台20上の原稿が照明されてその反射光像が第1ミラー17,第2ミラー18,第3ミラー19,色フィルタ21およびレンズ22を介して一次元固体撮像素子23上に結像されて光電変換される。
【0076】
光源15は蛍光灯やハロゲンランプ等を使用できるが、波長が安定していて寿命が長いなどの理由から蛍光灯が使用されている。この第1実施例では1本の光源15に反射鏡16が取り付けられているが、2本以上の光源を使用することもできる。また、一次元固体撮像素子23が一定周波数のサンプリングクロックにより動作するので、蛍光灯15はその周波数より高い周波数で点灯して画像への悪影響がない。一次元固体撮像素子23はCCDが用いられ、このCCD23からの画像信号は図示しないA/D変換器によりA/D変換されて画像処理部を構成している画像処理基板24へ出力される。画像処理基板24はA/D変換器からの画像信号に種々の画像処理(2値化,多値化階調処理,変倍処理,編集など)を施して光点の集合に対応したデジタル信号に変換し、プロッタへ出力する。この第1実施例では、スキャナでカラーの画像信号を得るために原稿台20上の原稿からCCD23までの光路の途中に必要な色の光だけを透過する色フィルタ21が出し入れ可能に配置されている。この色フィルタ21は原稿台20上の原稿の走査に合わせて光路に出し入れされ、これに対応して多重転写,両面複写などの機能が働いて多種多様なコピーを作成するようになっている。
【0077】
また、複写機本体11のプロッタにおいては、画像処理基板24からの画像処理後の画像信号が書き込み部により感光体ドラム25へラスタ走査で光点の集合の形で書き込まれる。この書き込み部においては、図3,図4にも示すように半導体レーザ26が図示しない駆動回路で画像処理基板24からの画像処理後の画像信号により変調駆動されてこの画像信号に対応した強度を有するレーザ光を出力し、このレーザ光はコリメートレンズ27により平行な光束に変えられてアパーチャ部材28のアパーチャにより一定形状の光束に整形される。この整形されたレーザ光は第1シリンダレンズ29により副走査方向へ圧縮された形でポリゴンミラー30に入射する。
【0078】
ポリゴンミラー30は正確な多角形をしており、ポリゴンモータ31により一定の方向へ一定の速度で回転駆動される。このポリゴンミラー30の回転速度は感光体ドラム25の回転速度と,この書き込み部の書き込み密度と,ポリゴンミラー30の面数により決定される。第1シリンダレンズ29からのレーザ光はポリゴンミラー30により主走査方向へ偏向され、防音ガラス32、fθレンズ33,34、ミラー35を介して感光体ドラム25に入射する。fθレンズ33,34はポリゴンミラー30からの角速度一定の走査光を感光体ドラム25上を等速で走査するように変換して感光体ドラム25上に最小光点となるように結像し、さらに、ポリゴンミラー30の面倒れ補正も行う。また、fθレンズ33,34を通過したレーザ光は画像領域外で同期検知ミラー36により反射されて同期検知入光部37に導入され、光ファイバー38により伝搬されて同期検知用センサにより検知される。この同期検知用センサからの信号は主走査方向の頭出しを行うための同期信号として用いられ、この同期信号から一定時間後に画像処理基板24からの画像処理後の画像信号が1ライン分出力されてこの画像信号により半導体レーザ26が駆動回路により変調駆動される。この動作が繰り返されて1つの画像が感光体ドラム25に書き込まれる。
【0079】
感光体ドラム25は周面に感光層が形成されており、この感光層としては半導体レーザ26からの波長780nmのレーザ光に対して感度がある有機感光体,α−Si,Se−Teなどがあるが、第1実施例では有機感光体を使用している。一般に感光体ドラムへレーザ光により書き込みを行う場合は、感光体ドラム上の画像部に光を当てるネガ/ポジプロセスと、感光体ドラム上の地肌部に光を当てるポジ/ポジプロセスとがあり、第1実施例ではネガ/ポジプロセスを採用している。帯電チャージャ39は感光体ドラム25側にグリッドを有するスコロトロン方式のものであり、感光体ドラム25の表面を均一に負に帯電する。感光体ドラム25はモータにより回転駆動されて帯電チャージャ39により均一に帯電された後に書き込み部のミラー35からのレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。この場合、感光体ドラム25は例えば、地肌部が−750V〜−800V、画像部が−500V程度になる。
【0080】
主現像器40,副現像器41は−500V〜−600Vの現像バイアス電圧が現像ローラに印加され、感光体ドラム25上の静電潜像が主現像器40,副現像器41のいずれかにより負帯電のトナーで現像されて顕像となる。主現像器40は黒トナーとキャリアからなる現像剤を現像ローラにより感光体ドラム25へ供給し、トナー補給器42から黒トナーが補給される。副現像器41は白色,黒色以外の色のカラートナーとキャリアからなる現像剤を現像ローラにより感光体ドラム25へ供給し、トナー補給器43からカラートナーが補給される。主現像器40,副現像器41は感光体ドラム25上の静電潜像を現像する現像位置へ選択的に駆動され、通常は現像位置より退避している。主現像器40,副現像器41の各現像動作がスキャナにおける色フィルタ21の切り替えによる原稿の読み取り色情報の選択や転写紙搬送系の多重転写、両面複写機能と組み合わされて多機能なカラー複写,カラー編集が実現される。感光体ドラム25上の静電潜像に対する3色以上の現像を行う場合は感光体ドラム25の周囲に3つ以上の現像器を配置する方式、3つ以上の現像器を回転させて切り換えて現像位置へ移動させるレボルバー方式などを採用すればよい。
【0081】
一方、複数の給紙カセット44,45,46はいずれか1つが選択され、操作部のスタートボタンが押されると、その選択された給紙カセットから給紙コロ47,48,49のいずれかにより転写紙を給紙する。この給紙は転写紙の先端がレジストローラ50に達して紙先端検知センサ51で検知されるまで行われ、レジストローラ50はその転写紙を感光体ドラム25上の顕像に先端を合わせて送出する。この転写紙は転写チャージャ52により正のチャージがかけられて感光体ドラム25上の顕像が転写され、分離チャージャ53により交流除電されて分離爪54により感光体ドラム25から分離される。そして、転写紙は搬送装置55により搬送され、定着ローラ及び加圧ローラを有する定着装置56により顕像が定着される。
【0082】
感光体ドラム25は残留トナーがクリーニング装置58により除去され、残留電位が除電ランプ59により消去されて再使用可能となる。フォトセンサ60は主現像器40と転写チャージャ52との間に配置され、感光体ドラム25の表面の反射濃度を光学的に検知する。上記書き込み部は所定のタイミングで真黒もしくは網点のパターンを感光体ドラム25に書き込んでそのパターンの静電潜像を形成し、そのパターンの静電潜像が主現像器40もしくは副現像器41により現像されてパターンの顕像となる。このパターンの顕像に対するフォトセンサ60の出力信号と感光体ドラム25の地肌部に対するフォトセンサ60の出力信号との比から後述のように主現像器40もしくは副現像器41の現像能力が判断され、その結果によりトナー補給器42もしくはトナー補給器43からトナーが主現像器40もしくは副現像器41に補給されて主現像器40もしくは副現像器41の現像能力が一定に制御される。
【0083】
また、定着装置56からの転写紙は、通常の複写時には切換爪61により仕分け装置13側へ導かれ、仕分け装置13へコピーとして排出される。多重複写時には、定着装置56からの転写紙は切換爪61,62,63により下側へ導かれ、再給紙ループ64を通過してレジストローラ50へ再給紙されて再び顕像の転写及び定着が同様に行われる。両面複写時は、複写機本体11のみで両面複写を行う場合と,両面複写ユニット14を使用して両面複写を行う場合とがあるが、複写機本体11のみで両面複写を行う場合には、定着装置56からの転写紙は切換爪61,62,63によりトレイ65へ導かれた後にローラ66の反転により逆方向へ送られて切換爪63により再給紙ループ64へ送られることで表裏が反転され、レジストローラ50へ再給紙されて裏面に顕像の転写及び定着が同様に行われる。
【0084】
また、複写機本体11においては、通常のモードでは、上述のように原稿を複写するが、通常のモードでの複写途中で操作部にて操作者により割込みモードに設定された場合には操作者が原稿台20上の原稿を割込み複写すべき原稿と交換した後に操作部の割込みキーを押すことにより原稿台20上の原稿が同様に複写される。この割込み複写が終了した後に操作者が原稿台20上の原稿を元の原稿と交換して操作部の割込みキーを押すことにより通常のモードでの複写動作が再開される。
【0085】
自動原稿送り装置12は原稿を1枚づつ複写機本体11の原稿台20へ給紙し、複写後に排出する。原稿は原稿給紙台67上に積層され、サイドガイド68により幅方向が揃えられる。原稿給紙台67上の原稿は給紙コロ69により1枚づつ給紙され、搬送ベルト70により複写機本体11の原稿台20上に送られる。原稿台20上の原稿は設定枚数分の複写が終了すると、搬送ベルト70により排紙トレイ71へ排出される。
【0086】
複写機本体11のみで両面複写を行う場合には1枚毎に両面複写を行うことになるが、両面複写ユニット14を使用して両面複写を行う場合には複数枚の原稿についてまとめて片面づつ複写することができる。
両面複写ユニット14を使用して両面複写を行う場合には定着装置56からの転写紙は切換爪61,62により両面複写ユニット14へ導かれ、排紙ローラ72によりトレイ73へ排出されて集積される。その際に、転写紙は送りローラ74,側面揃えガイド75により縦,横が揃えられる。トレイ73上に集積された転写紙は再給紙コロ76により裏面複写時に再給紙され、切換爪62,63により再給紙ループ64へ送られてレジストローラ50へ再給紙された後に裏面に顕像の転写及び定着が同様に行われる。
【0087】
また、仕分け装置13は、複写機本体11から排出されたコピーを各トレイ771,772,773・・・へ頁順に給送したり、コピーをトレイ771,772,773・・・へ頁毎に順次に給送したり、予め設定されたトレイに選択的に給送したりする。この場合、モータ78により搬送系79が駆動されてこの搬送系79により複写機本体11からのコピーが搬送され、各トレイ771,772,773・・・の入口付近にある図示しない爪が選択的に切り換えられてこの爪によりコピーが各トレイ771,772,773・・・に選択的に導かれる。
【0088】
図5は複写機本体11の回路構成を示す。
この複写機本体11の制御装置はシーケンス関係の制御を行うCPU81とオペレーション関係の制御を行うCPU82とを有し、この2つのCPU81,82はシリアルインターフェース(RS232C)によって接続されて互いに信号の授受を行う。シーケンス関係の制御を行うCPU81はプログラムおよび固定データが格納されているROM83、RAM・入出力ポート(I/O)・タイマ84、I/O85,86、USARP87、A/D変換器88、タイマ・カウンタ89,90,91、アドレスエンコーダ92、アドレスラッチ93などが接続されている。
【0089】
CPU81は給紙カセット44,45,46内の転写紙のサイズおよび向きを検知する紙サイズセンサ94や、コピーの排出を検出する排紙センサ,紙先端検知センサ51などの転写紙搬送に関するセンサ、定着装置56のオイルエンドや現像器40,41のトナーエンドなどサプライの有無を検知するセンサ、複写機本体11のドアオープン,ヒューズ断など機械の異常を検知するセンサ等のセンサ95、ディップスイッチ96からの信号をRAM・I/O・タイマ84を介して取り込み、フォトセンサ60からの検知信号や、定着装置56の温度を検出するための温度センサからの検知信号、書き込み部における半導体レーザ26のモニタ信号、半導体レーザ26の基準電圧などのアナログ信号をアナログ入力部97から取り込むと共に、キーカードユニット98と信号の授受を行う。CPU81は定着装置56の温度センサからの検知信号により定着装置56の温度が一定になるように定着装置56のヒータをオン/オフ制御(もしくは位相制御)し、フォトセンサ60からの検知信号によりトナー補給器42,43のトナー補給クラッチをオン/オフ制御して現像器40,41内の現像剤のトナー濃度を制御すると共に、そのトナー濃度からトナー補給器42,43のトナーエンドを検知する。また、CPU81は両面複写ユニット14における転写紙の有無を検知する紙有無検知センサ、側面揃えガイド75がホームポジションにいることを検知するホームポジションセンサ、転写紙搬送に関するセンサなどからの信号をI/O85を介して取り込んで両面複写ユニット14における側面揃えガイド75を駆動するモータ、再給紙コロ76を駆動する給紙クラッチ、転写紙の搬送経路を偏向するためのソレノイドをI/O85を介して制御し、高圧電源ユニット99をI/O85を介して制御する。高圧電源ユニット99は帯電チャージャ39,転写チャージャ52,分離チャージャ53および現像器40,41の現像バイアス電極(現像ローラ)へCPU81からのPWM信号によって得られたデューティ比だけそれぞれ所定の高圧電圧を印加する。
【0090】
この第1実施例は転写紙搬送に関する各部をドライバ100により駆動するが、これらのドライバ100は給紙コロ47,48,49を回転させる給紙クラッチ,レジストローラ50を回転させるレジストクラッチ,カウンタ,モータ,トナー補給器42,43を動作させるトナー補給ソレノイド,パワーリレー,定着装置56のヒータなどがある。CPU81はドライバ100をI/O86を介して制御し、仕分け装置13をシリアルインターフェース(USARP)87を介して制御することにより所定のタイミングでコピーを搬送させて各トレイ771,772,773・・・に排出させる。また、上記スキャナ及び書き込み部101は画像処理基板24を含む画像制御回路102と接続され、CPU81がA/D変換器88を介して接続されている。CPU81は書き込み部の半導体レーザ26の出力パワーを一定に調整するために、アナログ入力部97により入力される半導体レーザ26からのモニタ信号が半導体レーザ26の点灯時に予め設定された基準電圧(半導体レーザ26の出力パワーが3mWとなるような値に設定されている)に一致するようにA/D変換器88を介して書き込み部内の半導体レーザ26の出力パワーを制御する。
【0091】
また、オペレーション関係の制御を行うCPU82は複数のシリアルポート(USARP)103〜106,カレンダーIC107,ROM108,RAM109,アドレスデコーダ110,アドレスラッチ111,ゲートアレー112に接続され、シリアルポート103〜106は操作部113,スキャナ制御回路114,アプリケーション(CPU82と外部機器とのインターフェース)115,エディター116が接続されている。
操作部113は操作者が入力を行うためのキー及びこの複写機の状態表示を行うための表示器を有し、キー入力情報をシリアルポート103を介してCPU82へシリアル送信により知らせる。CPU82はそのキー情報により操作部113の表示器の点灯,消灯を判断し、その結果をシリアルポート103を介して操作部113へシリアル送信する。操作部113はそのCPU82からの情報により表示器の点灯,消灯を行う。
【0092】
スキャナ制御回路114はスキャナにおけるスキャナサーボモータの駆動制御及び画像処理,画像読み取りに関する情報をシリアルポート104を介してCPU82との間でシリアル通信すると共に自動原稿送り装置12とCPU82との間のインターフェース処理をシリアルポート104を介して行ってスキャナの制御を行う。
アプリケーション115はファクシミリ部,プリンタ部等の外部機器とCPU82との間のインターフェースであり、予め設定されている情報内容をシリアルポート105を介して外部機器,CPU82とやり取りする。エディタ116は編集機能を入力するユニットであり、操作者の入力した画像編集データ(マスキング,トリミング,イメージシフト等)をシリアルポート106を介してCPU82にシリアル送信する。カレンダーIC107は日付と時間を記憶しており、CPU82はカレンダーIC107を随時呼び出して操作部113の表示器への現在時刻の表示やこの第1実施例の機械のオン/オフをタイマ制御する。
【0093】
ゲートアレイ112はCPU82からのセレクト信号により次の3方向に画像データ(DATA0〜DATA7)と同期信号とを出力する。まず、ゲートアレイ112は、スキャナ制御回路114から画像制御回路102へ画像データを出力するが、この場合スキャナのCCD23からA/D変換器を介して8bitのデータ(ただし4bit,1bitにもできる)で連送されてくる画像信号を書き込み部よりの同期信号PMSYNCに同期して画像制御回路102へ出力する。また、ゲートアレイ112は、CPU82からのセレクト信号によりスキャナのCCD23からA/D変換器を介して1bitのデータ(2値)で連送されてくる画像信号をアプリケーション115へパラレルに出力する。アプリケーション115はそのゲートアレイ112からの画像信号をプロッタ等の出力装置に出力する。さらに、ゲートアレイ112は、CPU82からのセレクト信号によりアプリケーション115からの画像信号を画像制御回路102に出力するが、この場合アプリケーション115に接続されているファクシミリ部等の入力装置からの1bitのデータ(2値)で連送されてくる画像信号を書き込み部からの同期信号PMSYNCに同期して画像制御回路102へ出力する。
【0094】
図6は上記スキャナの回路構成を示すブロック図である。
原稿台20上の原稿117が光源15および反射鏡16により照明されてその反射光がCCD26に結像され、CCD26からのアナログ画像信号がイメージプロセッサ118において信号処理回路119により増幅されて光量補正される。この信号処理回路119の出力信号はA/D変換器120によりデジタル多値信号に変換され、シェーディング補正回路121によりシェーディング補正されてイメージプロセスユニット(IPU)122に印加される。
【0095】
図7はIPU122の構成を示すもので、シェーディング補正回路121からの8bitの画像信号はMTF補正回路123により高域が強調され、変倍回路124により電気的に変倍されてγ補正回路125により入出力特性が機械の特性に合わせて最適になるように補正される。γ補正回路125からの画像信号は4bit化回路126により4bitの画像信号に変換され、2値化回路127により予め設定された固定しきい値と比較されて2値化される。また、ディザ回路128はγ補正回路125からの画像信号より1bitのデータで面積階調を作り出し、図8に示すような8bitのデータ,4bitのデータ,2bitのデータという3タイプのデータが2値化回路127,4bit化回路126,2値化回路127およびディザ回路128から得られる。これらのデータはデータ深さ切換機構を構成するスイッチ129,130によりいずれか1つが選択され、画像信号DATA0〜DATA7として出力される。
【0096】
スキャナ制御回路114はCPU82からの指示に従って蛍光灯安定器131を介して蛍光灯15のオン/オフ及び光量を制御すると共に、タイミング制御回路132,IPU122内の変倍回路124,スキャナサーボモータ133を制御する。スキャナサーボモータ133の駆動軸にはロータリエンコーダ134が連結されていてスキャナサーボモータ133の回転検出信号をスキャナ制御回路114に出力し、位置センサ135は第1キャリッジおよび第2キャリッジが基準位置にいることを検知してその検知信号をスキャナ制御回路114に出力する。変倍回路124はスキャナ制御回路114によって設定された主走査側の倍率データに従って画像信号の変倍を行う。タイミング制御回路132はスキャナ制御回路114からの指示に従って各信号を出力する。即ち、タイミング制御回路132は原稿117の読み取り時にCCD26に対して1ライン分の画像信号をホトエレメントからシフトレジスタへ転送させるための転送信号と、シフトレジスタ内の画像信号を1bitづつ出力させるためのシフトクロックパルスとを与え、ゲートアレイ112へ画素同期クロックパルスCLK,主走査同期パルスLSYNC,主走査有効期間信号LGATEなどを出力する。
【0097】
画素同期クロックパルスCLKはCCD26に与えられるシフトクロックパルスとほぼ同一の信号であり、主走査同期パルスLSYNCは書き込み部の同期検知用センサからの主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号であるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力される。主走査有効期間信号LGATEは画像信号DATA0〜DATA7が有効なデータであるとみなされるタイミングで高レベルになる。この第1実施例ではCCD26は1ライン当り4800bitの有効データを出力する。
【0098】
スキャナ制御回路114はCPU82から原稿読み取り開始の指示を受けると、蛍光灯15を点灯させてスキャナサーボモータ133の駆動を開始し、タイミング制御回路132を制御してCCD26に原稿117の読み取りを開始させる。また、スキャナ制御回路114は副走査有効期間信号FGATEを高レベルにセットし、原稿を副走査方向へ最大読み取り長さ(この例ではA4サイズの長さ)を走査するに要する時間が経過した時に副走査有効期間信号FGATEを低レベルにする。
【0099】
第9図は、上記操作部を示す正面図である。
操作部の中央には、各種の表示を行う表示パネル141が設けられ、この表示パネル141の上方にオペレータ検出装置の検出部142とガイダンス表示部143とが設けられている。また、表示パネル141の下方には、自動濃度キー144、濃度調整キー145、自動用紙選択キー146、用紙選択キー147、等倍キー148、拡大キー149、縮小キー150がそれぞれ設けられている。さらに、表示パネル141の図示右側には、テンキー151、エンターキー152、スタートキー153、ガイダンスキー154等の各種キーと、ガイダンスキー表示部155,タイマー表示部156等の各種の表示部を有するキー群・表示器群157が配置されている。
【0100】
一方、表示パネル141の図示左側には、400×256dotの液晶表示部(LCD)およびタッチパネルが設けられており、これは図11に示すようにメニューキー158、スクロールキー159、ユーティリティーキー160、ガイダンスキー161、コントラスト調整ツマミ162、拡張機能表示部163、タッチパネル164がある。
このLCDは通常、第10図に示すようなメニュー画面を表示している。この画面は、機械に組み込まれている機能(アプリケーションの機能)が全て表示されており、オペレータがその機能表示部をタッチすることによりアプリケーションが選択できるように設定されている。
【0101】
第12図はこの実施例のシステム全体を示すブロック図である。
このシステムは大きく分けて、コピー部165とアプリケーション部に分かれ、アプリケーション部はアプリケーション・コントローラ部166、ファイル部167、ファクシミリ部168、プリンタ部169により構成されている。LCD部170は操作部の一部であり、コピー部165は図5で説明した通りであって主制御部171,スキャナ部172,画像処理部173,プロッタ部174および操作部(LCD部170と他の部分175からなる)に分けられる。主制御部171は上述のCPU82,ROM108,RAM109と、ビデオ・インターフェース176およびシリアル・インターフェース177〜179とにより構成される。スキャナ部172は上記スキャナを制御する部分であり、画像処理部173は画像処理基板24を含む部分であってスキャナからの画像信号の処理を上述のように行う。プロッタ部174は上記プロッタを制御する部分であり、CPU82はビデオ・インターフェース176およびシリアル・インターフェース171を介してスキャナ部172,画像処理部173,プロッタ部174および操作部175を制御する。
【0102】
LCD部170はCPU・SCI(シリアル・インターフェース)180、ROM・RAM181、VRAM182、LCDコントローラ(LCDC)183、キャラクタ・ジェネレータ(CG)184、タッチパネル入力回路185およびインターフェース(IF)186により構成され、CPU(CPU・SCI180)はタッチパネル164からタッチパネル入力回路185を介して入力された情報をSCI178を介してCPU82へ送ると共に、CPU82からSCI178を介して送られてきた情報によりCG184を用いてLCDC183を介してLCD187に上述のような表示を行わせる。また、CPU180はIF186を介してアプリケーション・コントローラ部166と接続され、タッチパネル164からタッチパネル入力回路185を介して入力された情報をIF186を介してアプリケーション・コントローラ部166へ送ると共にアプリケーション・コントローラ部166からIF186を介して入力された情報によりCG184を用いてLCDC183を介してLCD187に表示を行わせる。
【0103】
アプリケーション・コントローラ部166は、CPU188、ROM189、RAM190、タイマ191、割込み制御回路192、DMAコントローラ(DMAC)193,194、イメージメモリ195、CEP(コンプレッション・エクスパンション・プロセッサ)196、バスアービタ197、画像回転を行うための回転部198、ビデオ・インターフェース199、SCI200が搭載され、ROM189上には複数のアプリケーションを同時に実行できるようにマルチタスクOS(オリジナル ソフトウェア)が搭載されている。また、このROM189には、コピー部165の主制御部171におけるビデオ・インターフェース176からの画像データをビデオ・インターフェース199を介してイメージメモリ195に入力したり、イメージメモリ195から画像データを出力したりする機能や、各アプリケーション間の調停を行うシステム部も搭載されている。このアプリケーション・コントローラ部166はコピー部165および各アプリケーション167,168,169やLAN(Local Area Network)187が接続されている。
【0104】
プリンタ部169は、マルチタスクOS上で動作させるプリンタ・アプリケーション・ソフトウェアを格納したROM201と、外部システムからの文書ファイルを受信する為のRS232C,セントロニクスなどの通信デバイス202、CGROM203、フロッピーディスク装置コントローラ(FDC)204、AGDC(Advanced Graphic Display Controller)205が搭載されている。CPU188はROM201内のプリンタ・アプリケーション・ソフトウェアおよびICカードからなるエミュレーション・カード208により外部システムからの文書ファイルをRS232C,セントロニクスなどの通信デバイス202を介して受信し、CGROM203,ICカードからなるフォントカード207を用いてイメージメモリ195上に展開する。また、CPU188はFDC204を介してフロッピーディスク装置206を制御してフロッピーディスクから画像データを再生させ、この画像データをFDC204を介してAGDC205によりイメージメモリ195上に展開させる。
【0105】
ファクシミリ部168は、マルチタスクOS上で動作させるファクシミリ・アプリケーション・ソフトウェアを搭載したROM209、公衆回線を通じて送られてきたデータを受信する為のCCU(コミュニケーション・コントロール・ユニット)210、受信データを保持するためのSAF(スタック・アンド・フォワード)メモリ211、それらをコントロールするCPU212、RAM213が搭載されている。CPU188はROM209内のファクシミリ・アプリ(アプリケーション)・ソフトにより、SAFメモリ211に保持された受信データをCEP196で伸長してイメージメモリ195上に展開したり、スキャナからイメージメモリ195上に送られた画像データをCEP196で圧縮してSAFメモリ211に書き込む動作を行う。また、CPU212は、公衆回線を通じてCCU210に送られてきたデータをSAFメモリ211に書き込んだり、SAFメモリ211のデータを読み出して公衆回線に流したりする。
【0106】
ファイル部167は、マルチタスクOS上で動作させるファイル・アプリケーション・ソフトウェアを搭載したROM214と、光磁気ディスク装置(ODD)215,ハードディスク装置216を接続するためのSCSIデバイスなどのインターフェース217、変倍処理を行うLDC218が搭載されている。CPU188はROM214内のファイル・アプリケーション・ソフトウェアによりODD215でOD(光磁気ディスク)から読み取ったデータをCEP196で伸長してイメージメモリ195上に展開したり、スキャナーからイメージメモリ195上に送られた画像データをCEP196で圧縮してODD215によりODに書き込んだりする。
【0107】
主制御部171のCPU82は、スキャナ部172、プロッタ部174を介してスキャナ、プロッタ、画像処理部173、操作部170,175の管理を行っており、同時にスキャナ、画像処理部173、プロッタ、操作部170,175を使用してコピー・モードの実行も行っている。アプリケーション・コントローラ部166は、各アプリケーションの機能の実行、スキャナ,プロッタと各アプリケーションとの画像データの受け渡しをイメージメモリ195を介して行う調停を行っている。
【0108】
次に、このシステムの動作説明を行う。主制御部171のメインCPU82は、スキャナ、プロッタ、操作部の管理、コピー・モードの実行を行っており、コピー実行中にアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号がSCI1
79を介して入力されると、インターリーブ機能(複数機能のプリントを同時に実行させるための機能)が設定されているかどうか判断してインターリーブ機能が設定されている場合には次の給紙タイミングでアプリケーションからのデータがプロッタに流れるようにゲートアレイ112をセットする(ここで、当然にメインCPU82は、どのアプリケーションからの「プリント・リクエスト」で、どの機能が優先されていて、それらの比率がどの比率に設定されているかの判断を行う)。そして、メインCPU82は次の給紙タイミングまでにアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号がSCI179を介して入力されないと、コピー・モードによるプロッタの使用を続ける。
【0109】
この様子を第13図に示す。これは、プロッタにてコピー・モードで連続4枚の複写を行っている間に、アプリケーション(例えばファクシミリ部168)からのプリントのリクエストが来た場合である。
メインCPU82は、まず、コピー・モードとしての給紙信号をプロッタのシーケンス制御用CPU81に送る(シーケンス制御用CPU81はどのアプリケーションのプリントかは判らなくても良く、メインCPU82だけはどのアプリケーションのプリントかが判っている)。シーケンス制御用CPU81はその給紙信号が来るとプロッタの給紙カセットに転写紙の給紙を開始させ、転写紙がレジスト・ローラ50に到達したことにより紙先端検知センサ51がオンして書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」の信号をメインCPU82に返す。メインCPU82はコピー・モードを実行しているので、スキャナに対して「スキャナ・スタート」の信号を送信する。スキャナはその信号が来ると駆動系がオンして原稿読み取り動作を開始し、画像データを出力する。この時、画像データ選択用のゲートアレイ112は、メインCPU82により画像信号の転送方向がスキャナから画像制御回路102への転送方向に設定されており、スキャナからの画像信号は画像制御回路102を介して書き込み部に転送されて感光体ドラム25に書き込まれる。スキャナから画像データが出力されると、シーケンス制御用CPU81はこれに合わせてプロッタのレジスト・ローラ50を回転させ、上述のように感光体ドラム25上の画像を転写紙に載せてコピーを得る。
【0110】
1枚目の転写紙が給紙カセットより給紙されてから一定時間内にはアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号がSCI179から入力されないので、メインCPU82はコピー・モードで同様に2枚目の転写紙の給紙をプロッタの給紙カセットから行わせる。2枚目の転写紙もプロッタにて1枚目の転写紙と同様のプロセスで画像が形成されて2枚目のコピーが得られる。
【0111】
2枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にアプリケーション168よりアプリケーション・コントローラ部166,SCI179を介してメインCPU82に「プリント・リクエスト」の信号が入力されると、メインCPU82はシーケンス制御用CPU81に一定時間後にアプリケーション・モードでの3枚目の転写紙の給紙をプロッタの給紙カセットより行わせる。このとき、メインCPU82は、「プリント・リクエスト」の信号がどのアプリケーションからの信号かを判断してそれがプリントすべきアプリケーション(インターリーブ・モードとして設定されている機能で給紙できるタイミングのアプリケーション)の場合は、アプリケーション・モードとしての給紙信号をシーケンス制御用CPU81に送る。シーケンス制御用CPU81はその給紙信号がメインCPU82から送られて来ると転写紙の給紙をプロッタの給紙カセツトより開始させ、転写紙がレジスト・ローラ50に到達したことにより紙先端検知センサ51がオンして書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」の信号をメインCPU82へ返す。メインCPU82はアプリケーション・モードを実行しているので、アプリケーション・コントラー部166に対して「プリント・レディ」の信号を送信する。この「プリント・レディ」の信号は、転写紙の給紙時点でプリントすべきアプリケーションとして判断したものに対して送られる。アプリケーション・コントラー部166のCPU188はこの「プリント・レディ」の信号が来ると、メインCPU82によって指定されたアプリケーション(この場合はファクシミリ部168)が画像データを展開しているイメージメモリ195からコピー部165へビデオ・インターフェース199を介して画像データを送出し、シーケンス制御用CPU81はこれに合わせてレジスト・ローラ50を回転させて感光体ドラム25上の画像を転写紙に載せてプリントを得る。この時、画像データ選択用のゲートアレイ112は、メインCPU82により画像データの転送方向がアプリケーションから画像制御回路102への方向に設定されており、イメージメモリ195からビデオ・インターフェース199,176を介して送出された画像データは画像制御回路102を介して書き込み部へ転送されて感光体ドラム25に書き込まれる。
【0112】
アプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号についてはアプリケーション・コントローラ部166のCPU188上で動作している機能(この場合はファクシミリ・アプリケーション・ソフトウェアにより動作している機能)が、イメージメモリ195上に画像データを展開した時点で、アプリケーション・システム全体をコントロールしているCPU188にまず「プリント・リクエスト」を掛け(この時、CPU188はファクシミリ・アプリケーション・ソフトウェアにより、画像データを展開したイメージメモリ195のアドレスも同時に知る)、CPU188はその「プリント・リクエスト」の信号を検出してメインCPU82にSCI200,179を介して「プリント・リクエスト」の信号を送出する。アプリケーション・コントロール部166のCPU188がメインCPU82からの「プリント・レディ」の信号を受信した場合は、CPU1188はファクシミリ・アプリケーション(ファクシミリ部168)から指定されたイメージメモリのアドレスから順次に画像データをコピー部165へビデオ・インターフェース199を介して送出していく。
【0113】
メインCPU82はプロッタで3枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号が無いため、コピー・モードで同様にプロッタの給紙カセットに4枚目の転写紙の給紙を行わせる。この4枚目の転写紙も1枚目の転写紙と同様のプロセスで画像が形成されてコピーが得られる。
【0114】
メインCPU82はプロッタで4枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号が無いため、同様にシーケンス制御用CPU81を介してプロッタにコピー・モードでの5枚目の転写紙の給紙を行わせ、5枚目の転写紙も1枚目の転写紙と同様のプロセスで画像を形成させてコピーをとらせる。この時点で、コピー・モードとしての作業は終了している。
メインCPU82はプロッタで5枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にアプリケーション(ファクシミリ部168)からの「プリント・リクエスト」の信号がSCI179を介して入力される為、アプリケーション・モードで同様にシーケンス制御用CPU81を介してプロッタに6枚目の転写紙の給紙を行わせてプリントを得る。この6枚目の転写紙もプロッタにて3枚目の転写紙と同様のプロセスで画像を形成してプリントを得る。
【0115】
メインCPU82はプロッタで6枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にはアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号がSCI179を介して入力されないため、シーケンス制御用CPU81に対して「プリント」の信号を送らずプロッタが動作しない。しかし、その後、アプリケーション(ファクシミリ部168)からの「プリント・リクエスト」の信号が発生する為、メインCPU82はその時点でシーケンス制御用CPU81に対して「プリント」の信号を送出し、プロッタにアプリケーション・モードでの7枚目の転写紙の給紙を行わせる。この7枚目の転写紙も3枚目の転写紙と同様のプロセスで画像を形成してプリントを得る。
このようにして、スキャナから読み取られた画像データとアプリケーションがイメージメモリ195上に書き込んだ画像データとのインターリーブ機能が実現される。
【0116】
次に、複数のアプリケーションがイメージメモリ195上に書き込んだ画像データのインターリーブについて説明する。
このインターリーブの様子を第14図に示す。これは、ファイル・モードで連続3枚のプリントを行っている間に、ファクシミリ部168からのプリント・リクエストが来た場合である。
【0117】
CPU188はROM214内のファイル・アプリケーション・ソフトウェアにより、ODD215にてODから再生した画像データをCEP196により伸長してイメージメモリ195に展開した後、「プリント・リクエスト」の信号をファイル部167より受け取る。そして、CPU188は、その信号によりファイル・モードとしての「プリント・リクエスト」の信号をSCI200,179を介してメインCPU82に送る。メインCPU82は、その「プリント・リクエスト」の信号によりファイル・モードとしての給紙信号をシーケンス制御用CPU81に送る(シーケンス制御用CPU81はどのアプリケーションのプリントかが判らなくても良く、メインCPU82だけがどのアプリケーションのプリントかを判っている)。
【0118】
シーケンス制御用CPU81はその給紙信号が来るとプロッタの給紙カセットに転写紙の給紙を開始させ、転写紙がレジストローラ50に到達したことにより紙先端検知センサ51がオンして書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」の信号をメインCPU82に返す。メインCPU82はファイル・モードを実行しているので、アプリケーション・コントローラ部166に対して「プリント・レディ」の信号を送信する。この「プリント・レディ」の信号は、転写紙の給紙時点でプリントすべきアプリケーションとして判断したアプリケーションに対するものとして送られる。アプリケーション・コントローラ部166のCPU188はその「プリント・レディ」の信号が来ると、メインCPU82によって指定されたアプリケーション(この場合はファイル部167)が画像データを展開しているイメージメモリ195から画像データをビデオ・インターフェース199を介してコピー部165へ送出し、メインCPU82はこれに合わせてレジストローラ50を回転させて感光体ドラム25上の画像を転写紙に載せさせる。この時、画像データ選択用のゲートアレイ112は、メインCPU82により画像データ転送方向がアプリケーションからプロッタへの方向に設定されており、イメージメモリ195からの画像データは画像制御回路102を介して書き込み部に転送されて感光体ドラム25に書き込まれる。
【0119】
アプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号についてはアプリケーション・コントローラ部166上で動作している機能(この場合はファイル・アプリケーション・ソフトウェアによる機能)により、ODD215からの画像データをイメージメモリ195上に展開した時点で(イメージメモリ195上に画像データを展開しなくても、「プリント・レディ」の信号ですぐにプリントする為の画像データを出せるフォーマットが作成されていればいい)、アプリケーション・システム全体をコントロールしているCPU188にまず「プリント・リクエスト」の信号がファイル・アプリケーション167から入力される。この時、ファイル・アプリケーション167は画像データをイメージメモリ195に展開したアドレスも同時にCPU188に知らせる。CPU188はその「プリント・リクエスト」の信号を検出してメインCPU82に「プリント・リクエスト」の信号を送出する。アプリケーション・コントロール部166のCPU188がメインCPU82からの「プリント・レディ」の信号を受信した場合は、CPU188はファイル・アプリケーションから指定されたイメージメモリ195のアドレスから順次に画像データをビデオ・インターフェース199を介してコピー部165へ送出していく。
【0120】
メインCPU82はプロッタで1枚目の転写紙が給紙カセットから給紙されてから一定時間内にファイル・アプリケーション(ファイル部167)からの「プリント・リクエスト」の信号がSCI200,179を介して入力されるため、シーケンス制御用CPU81にファイル・モードで2枚目の転写紙の給紙を行わせる。この2枚目の転写紙も1枚目の転写紙と同様のプロセスで画像を形成してプリントを得る。
【0121】
CPU82はプロッタで2枚目の転写紙が給紙されてからファクシミリ・アプリケーション(ファクシミリ部168)からの「プリント・リクエスト」の信号がCPU188よりSCI200,179を介して入力されると(ファクシミリ・アプリケーション168は、公衆回線からのデータをCEP196により伸長してイメージメモリ195に展開した後、「プリント・リクエスト」の信号をCPU188に送る)、同時にファイル・アプリケーション167からの「プリント・リクエスト」の信号もSCI200,179を介して入力される為、メインCPU82は、どのアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号であるかを判断してプリントすべきアプリケーション(インターリーブ・モードとして設定されている機能で、給紙できるタイミングのアプリケーション)の場合は、給紙信号をシーケンス制御用CPUに送る。この場合、メインCPU82はファクシミリ・モードと判断してファクシミリ・モードでの給紙信号を送る。シーケンス制御用CPUはその給紙信号が来るとプロツタの給紙カセットより転写紙の給紙を開始させ、転写紙がレジスト・ローラ50に到達したことにより紙先端検知センサ51がオンしたことで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」の信号をメインCPU82に返す。メインCPU82はファクシミリ・モードを実行しているので、アプリケーション・コントロール部166に対して「プリント・レディ」の信号を送信する。この「プリント・レディ」の信号は、転写紙の給紙時点でプリントすべきアプリケーションとして判断したアプリケーションに対して送られる。アプリケーション・コントロール部166のCPU188はこの「プリント・レディ」の信号が来ると、メインCPU82によって指定されたアプリケーション(この場合はファクシミリ部168)が画像データを展開しているイメージメモリ195から画像データをビデオ・インターフェース199を介してコピー部165に送出し、メインCPU82はこれに合わせてシーケンス制御用CPUにレジスト・ローラ50を回転させて画像を転写紙に載せさせることによりプリントを行う。
【0122】
3枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内には「プリント・リクエスト」の信号が無いが、2枚目の転写紙の給紙時に保留となったファイル・アプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号がある為、メインCPU82はシーケンス制御用CPUにファイル・モードでの4枚目の転写紙の給紙を行わせる。4枚目の転写紙も1枚目の転写紙と同様のプロセスで画像が形成されてプリントが得られる。
このようにして、複数のアプリケーションがイメージメモリ195上に書き込んだ画像データのインターリーブ機能が実現される。
【0123】
次に、インターリーブ機能の設定について第15図を用いて説明する。これは、ユーザまたはサービスマンが操作部により設定するものである。ユーザまたはサービスマンが操作部によりSP(サービスマン・プログラム)モードなどの設定モードにすると、メインCPU82は操作部からの入力信号をチェックしてアプリケーションが付いていない場合にはリターンとなる。この時、メインCPU82は一定時間、ガイダンス表示部143に
「アプリケーションは有りません」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0124】
また、メインCPU82はアプリケーションが付いてる場合にはガイダンス表示部143に
「インターリーブを設定しますか? 0:No 1:Yes _ 」
という表示を行わせる。そして、メインCPU82は操作部からの信号をチェックして操作部により「0」が選択された場合にはモードを抜け、「1」が選択された場合にはガイダンス表示部143に
「インターリーブMAX値は××アプリケーションです。インターリーブを行なうアプリケーションを設定して下さい。 1:コピー 2:ファクシミリ 3:プリンタ 4:ファイル _ 」
という表示を行わせ、かつインターリーブを行なえるMAX値××(仕分け装置のトレイの数)と、インターリーブが付いているアプリ(アプリケーション)もガイダンス表示部143に表示させ、インターリーブを付けるアプリと,そのプリントを収納する仕分け装置13のトレイの数をユーザまたはサービスマンに操作部で設定させてそれを操作部からの信号により記憶することでインターリーブの設定を行う。ここで、仕分け装置13が無くて複写機本体11に仕分け装置13の代りに1つのトレイがセットされている場合にはメインCPU82は仕分け装置13とトレイとを識別するセンサからの信号によりガイダンス表示部143に
「仕分け装置が無いためインターリーブはできません。」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0125】
メインCPU82はこのようにインターリーブの設定を各アプリについて順次に設定していき、仕分け装置13の使用可能なトレイの数がMAX値となった場合、又はインターリーブの設定を終了した場合は、ガイダンス表示部143に
「インターリーブの優先順位を設定して下さい。 1:コピー 2:ファクシミリ 3:プリンタ 4:ファイル _,_,_,_ 」
という表示を行わせ、各アプリのインターリーブの設定を優先順位の高い順番に設定する。
【0126】
メインCPU82はインターリーブの設定が終ると、ガイダンス表示部143に
「インターリーブの比率を設定して下さい。 コピー:ファクシミリ:プリンタ:ファイル =_:_:_:_ 」
という表示を行わせ、インターリーブの比率をコピー部165,ファクシミリ部168,プリンタ部169,ファイル部167についてユーザまたはサービスマンに操作部で設定させてそれを操作部からの信号により記憶することでインターリーブの比率をコピー部165,ファクシミリ部168,プリンタ部169,ファイル部167について設定する。この比率は、コピー部165,ファクシミリ部168,プリンタ部169,ファイル部167で同時に「プリント・リクエスト」の信号が発生した場合に、それらのプリントを実行する比率である。
【0127】
例えば、優先順位を「▲1▼コピー▲2▼ファクシミリ▲3▼プリンタ▲4▼ファイル」と設定し、比率を
「コピー:ファクシミリ:プリンタ:ファイル =3:1:2:1」
と設定した場合、メインCPU82はコピー・モードでのプリントを3枚行わせ、次にファクシミリ・モードでのプリントを1枚行わせ、次にプリンタ・モードでのプリントを2枚行わせ、次にファイル・モードでのプリントを1枚行わせ、次に再びコピー・モードでのプリントを3枚行わせるというように指定された比率でプリント動作を実行させる。この例では、3枚、1枚、2枚、1枚と順番に実行するが、コピー部1枚、ファクシミリ部1枚、コピー部1枚、プリンタ部1枚、ファイル部1枚、コピー部1枚、プリンタ部1枚というように分割してプリントしても比率が設定値と同じであれば良い。
以上のようにして、プリント・モードの設定が行われる。
【0128】
図16はメインCPU82のインターリーブ制御ルーチンを示す。
メインCPU82は、ソフトメインルーチンの1回の実行に付きインターリーブ制御ルーチンを1回実行し、インターリーブ制御ルーチンでは図17に示すようなプリントスタートチェックルーチン、図18に示すような画像データチェックルーチン及び図19に示すようなスキャナスタートチェックルーチンを実行する。
【0129】
次に、メインCPU82のプリント・スタート・チェックルーチンについて第17図を用いて説明する。
これは、インターリーブ・モードが設定されている場合にチェックするルーチンである。メインCPU82はまず、割込みモードかどうかチェックする。割込みモードの場合は、ユーザが緊急で処理したい場合に使用するので、インターリーブ・モードを実行することは、ユーザにとって大きな障害となる。そこで、メインCPU82は割込みモードの場合にはそのままリターンし、インターリーブの処理を行なわない。また、メインCPU82は割込みモードでない場合には、「プリント・リクエスト」の信号があるかどうかチェックし、「プリント・リクエスト」の信号がない場合はリターンする。
【0130】
メインCPU82は「プリント・リクエスト」の信号がある場合には、プロッタ内に既に給紙済みの転写紙が有るかどうか(プロッタ内に既に給紙済みでまだプロッタから排出してない転写紙が有るかどうか)をセンサからの信号などにより判断し、プロッタ内に既に給紙済みの転写紙がある場合には、前の転写紙を給紙してから一定時間経過したかどうかの判断をする。この一定時間とは、プロッタの最高のプリントスピードにより予め決められた時間であり、書き込み部のレーザ書き込み、もしくは感熱書き込みなどプロッタの作像プロセス、転写紙の搬送方式によっても異なる。
【0131】
この一定時間が経過した時には、メインCPU82はプロッタ内に既に給紙済みでまだプロッタから排出してない転写紙が無いものと見做してプリント・レディ(プロッタのプリント準備が完了したもの)とし、どのモードで転写紙を給紙するかのチェックを行なう。このチェックは、「プリント・モード設定」で設定された内容に従って行なう。このチェックの内容は、インターリーブ・モードが設定されているアプリケーションの種類、プリント優先順位、プリント比率によって、どのアプリの給紙を行うかのチェックを行なう。この給紙順番については、前に説明したので、ここでは説明しない。メインCPU82は給紙がどのアプリの給紙か(コピー給紙,ファクシミリ給紙,プリンタ給紙・・・のどれか)が分かれば、コピー給紙FLAG,ファクシミリ給紙FLAG,プリンタ給紙FLAG・・・のうちそのアプリの給紙FLAGを1にセットしてプロッタに給紙を開始させる。
【0132】
次に、メインCPU82の画像データ・チェックルーチンについて第18図を用いて説明する。
これは、メインCPU82が転写紙がレジスト・ローラ50に到達して紙先端検知センサ51がオンすることで書き込み準備ができてプリント・レディとなった時に行うルーチンである。メインCPU82はまず、転写紙がレジスト・ローラ50に到達したどうかを紙先端検知センサ51からの信号によりチェックする。メインCPU82は転写紙がレジスト・ローラ50に到達していない場合には、処理を行なわずにリターンする。
【0133】
また、メインCPU82は転写紙がレジスト・ローラ50に到達した場合には、転写紙の給紙スタート時にセットした給紙FLAGのチェックをする。そして、メインCPU82は「コピー給紙FLAG=1」の場合にはコピー給紙FALGをリセットし、スキャナに「スキャナ・スタート」の信号を送信する。また、メインCPU82は「コピー給紙FLAG=1」ではない場合には、「ファクシミリ給紙FLAG」をチェックする。メインCPU82は「ファクシミリ給紙FLAG=1」の場合にはファクシミリ給紙FALGをリセットし、画像データ選択用のゲートアレイ112の画像データ転送方向をアプリケーションからプロッタへの方向に設定し、アプリケーション・コントロール部166に「プリント・レディ(ファクシミリ)」の信号を送信する。「ファクシミリ給紙FLAG=1」ではない場合には、メインCPU82は「プリンタ給紙FLAG」をチェックする。そして、メインCPU82は「プリンタ給紙FLAG=1」の場合には、プリンタ給紙FALGをリセットし、画像データ選択用のゲートアレイ112の画像データ転送方向をアプリケーションからプロッタへの方向に設定し、アプリケーション・コントロール部166に「プリント・レディ(プリンタ)」の信号を送信する。メインCPU82は同様な各アプリケーションのチェック及び処理を順次に行なう。
【0134】
図19はメインCPU82のスキャナ・スタート・チェックルーチンを示す。このスキャナ・スタート・チェックルーチンは各アプリからのスキャナ使用要求を判断してスキャナにスタート要求を行うルーチンである。メインCPU82は、まず、自動原稿送り装置(ADF)12が複写機本体11上にセットされているか否かを検知するセンサからの検知信号によりADF12を使用するかどうかをチェックし、ADF12を使用する場合には原稿給紙コマンドをADF12に送って原稿を給紙させる。ADF12により原稿が複写機本体11の原稿台20上の読み取り基準位置にセットされると、それがセンサにより検知されてこのセンサからの検知信号によりメインCPU82がスキャナ使用要求を出したアプリに対して「スキャナレディ」の信号を返す。また、ADF12を使用しない場合には原稿が複写機本体11の原稿台20上の読み取り基準位置にセットされると、上記センサからの検知信号によりメインCPU82がスキャナ使用要求を出したアプリに対して「スキャナレディ」の信号を返す。
【0135】
その後、メインCPU82はアプリから「スキャナスタート」を要求する信号が来ると、その「スキャナスタート」を要求したアプリを判断してゲートアレイ12のデータ転送方向を設定する。つまり、メインCPU82はコピーモードでスキャナにより原稿を読み取る場合にはゲートアレイ12のデータ転送方向をスキャナから画像制御回路102への方向に設定し、ファクシミリ送信モードでスキャナにより原稿を読み取る場合にはゲートアレイ12のデータ転送方向をスキャナからアプリの方向に設定し、その他の場合にはゲートアレイ12のデータ転送方向をスキャナからアプリの方向に設定する。そして、メインCPU82はスキャナにスタート信号を送出して原稿の読み取り動作を開始させる。ここに、スキャナはどのアプリからの使用要求かが分からなくてもよい。
【0136】
図20はファクシミリ部168のCPU212が行う処理フローを示す。
CPU212は公衆回線を介して送られてきたデータがCCU210により受信されると、そのデータを1頁分毎にSAF211に格納して「プリントリクエスト」の信号をアプリコントローラシステム部(アプリ・コントローラ部166)に発行する。
【0137】
図21はアプリ・コントローラ部166のファクシミリ部168に対する処理フローを示す。アプリ・コントローラ部166のCPU188はファクシミリ部168のROM209に搭載されているファクシミリ・アプリ・ソフトウェアによりファクシミリ部168のCPU212から「プリントリクエスト」の信号が送られると、SAF211内のデータをイメージメモリ195上に展開し、メインCPU82に対してSCI200,179を介して「プリント・リクエスト」の信号を送信する。アプリ・コントローラ部166のCPU188はその後メインCPU82からSCI179,200を介して「プリント・レディ」信号が返されると、イメージメモリ195上の画像データをビデオ・I/F199,176を介してゲートアレイ112へ出力する。アプリ・コントローラ部166のCPU188からメインCPU82へ送信された「プリントリクエスト」の信号はメインCPU82により図14に示すようなファクシミリ給紙タイミングとしてチェックされ、「プリント・レディ」信号はメインCPU82により図17のプリント・スタート・チェックルーチンによるプリント・レディの判断に基づいて送信される。
【0138】
図22はファイル部167のファイルプリント要求処理を示す。ファイル部167のSCSI217はROM214に格納されているファイル・アプリ・ソフトウェアによりODD215にセットされているOD,ハードディスク装置217内のハードディスクにファイルが有るか否かを検出してファイルが有る場合には操作部によりプリントすべきファイルが指定されたか否かをチェックし、ファイルの指定がファイル単位で行われると、操作部のプリントスイッチのオンでアプリ・コントローラ部166に対してその指定されたファイルについて「プリント・リクエスト」の信号を発行する。
【0139】
図23はアプリ・コントローラ部166のファイルプリント処理を示す。アプリ・コントローラ部166のCPU188はファイル部167のROM214に格納されているファイル・アプリ・ソフトウェアによりファイル部167の「プリント・リクエスト」信号の発行でODD215またはハードディスク装置217からの指定ファイルを1頁づつイメージメモリ195上に展開した後にメインCPU82に対してSCI200,179を介して「プリント・リクエスト」の信号を送信する。アプリ・コントローラ部166のCPU188はその後メインCPU82からSCI179,200を介して「プリント・レディ」信号が返されると、イメージメモリ195上の画像データをビデオ・I/F199,176を介してゲートアレイ112へ出力する。アプリ・コントローラ部166のCPU188からメインCPU82へ送信された「プリントリクエスト」の信号はメインCPU82により図14に示すようなファイル給紙タイミングとしてチェックされ、「プリント・レディ」信号はメインCPU82により図17のプリント・スタート・チェックルーチンによるプリント・レディの判断に基づいて送信される。この動作は全ての指定ファイルについて行われる。
【0140】
図24はファイル部167のファイル登録処理を示す。ファイル部167のSCSI217はROM214に格納されているファイル・アプリ・ソフトウェアによりファイル部167で登録すべきファイルが有るか否かを操作部からの信号により検出してファイルが有る場合には操作部によりそのファイルの登録が指定されたか否かをチェックし、ファイルの指定がファイル単位で行われた場合には操作部のプリントスイッチがオンすると、ADF12の原稿給紙台67上の原稿の有無を検知するセンサからの検知信号により原稿給紙台67上の原稿の有無をチェックする。そして、SCSI217は原稿給紙台67上に原稿が有る場合には「原稿給紙リクエスト」信号をアプリ・コントローラ部166に対して発行する。
【0141】
その後、SCSI217は原稿が複写機本体11の原稿台20上の読み取り基準位置にセットされたことにより「スキャナレディ」の信号を受けると、「スキャナ・リクエスト」信号をアプリ・コントローラ部166に対して発行する。さらに、SCSI217はスキャナからの画像データがイメージメモリ195を介して送られてくる(実際にはイメージメモリ195上のポインタで指定される)と、その画像データをODD215にODへ登録させ、またはハードディスク装置216にハードディスクへ登録させ、アプリ・コントローラ部166に対して原稿排紙信号を送くり、ADF12の原稿給紙台67上の原稿の有無のチェックを上述のように行って原稿給紙台67上に原稿が有れば同様な動作を繰り返す。SCSI217は原稿給紙台67上の原稿が無くなればアプリ・コントローラ部166のCPU188はODD215またはハードディスク装置216で登録した画像データのファイル名,頁数などを登録する。
【0142】
図25はアプリ・コントローラ部166のファイル登録処理を示す。アプリ・コントローラ部166のCPU188はファイル部167のROM214に格納されているファイル・アプリ・ソフトウェアによりファイル部167から「原稿給紙リクエスト」信号が送られてくると、メインCPU82に対して「原稿給紙リクエスト」信号を発行してADF12に原稿給紙台67上の原稿を給紙させる。その後、アプリ・コントローラ部166のCPU188はメインCPU82から「スキャナ・レディ」信号を受け取ると、ファイル部167に対して「スキャナ・レディ」信号を発行し、ファイル部167から「スキャナ・リクエスト」信号を受信すると、メインCPU82に対して「スキャナ・リクエスト」信号を発行する。そして、アプリ・コントローラ部166のCPU188はスキャナからゲートアレイ112を介してイメージメモリ195に画像データが転送されると、その画像データをCEP196で圧縮してファイル部167へ渡す(実際にはメモリ上のポインタで指定する)。
【0143】
また、メインCPU82は操作部,オペレータ検出装置等からの信号によりオペレータが機械の前で実際に作業を行っているときには、バックグランドでプリントを行っても(オペレータが使用していない機能のプリントを行っても)操作部の表示をオペレータが使用している表示とモードのままとなるように操作部を制御する。オペレータがこの第1実施例を操作しているかどうかは、操作部からの最後のキー入力時点から現在までの時間、オペレータ検出装置等からの信号によってメインCPU82で簡単に判断される。
【0144】
また、メインCPU82はオペレータがこの第1実施例の前で実際に作業を行っていないときにバックグランドでプリントを行った場合も、操作部の表示がバックグランドでプリントを行うアプリ以外のときには、操作部の表示切替をしない。これは、第1実施例を使用する為に来たユーザが第1実施例の操作部の表示がバックグランドでプリントしている表示となっている場合、第1実施例を使用できないものと判断する可能性が高いためである。また、第1実施例は各モードでの複写途中で各モードの割込み複写を前述と略同様に行える。
【0145】
これまでの説明で明らかなように、第1実施例では、1つの機械の中に複数のアプリケーションが存在するシステムにおいて、複数の機能のプリントを1つのプロッタで同時に実行する(プロッタを連続的に休まず動作させる)ので、プロッタの本来持っている最高の性能(プリント速度)を常に出すことができるだけでなく、オペレータは自分が使用しているアプリケーションの以外のアプリケーションを考える必要がなくなり、常に機械が使用できる状態になる。また、同時にオペレータが使用しているアプリケーション以外のアプリケーションも実行できるので、第1実施例に入力されたデータをユーザにタイムリーに提供できる。
【0146】
また、割込みモードを使用した場合でも、割込みで指定されたアプリケーションのプリントを優先的に実行することができる。また、仕分け装置のトレイの数によりインターリーブできるアプリケーション数を制限するので、各アプリケーション毎に同時にプリントされた転写紙を混ぜることがなく、オペレータの混乱を防ぐことができる。ユーザはインターリーブを実行できるアプリケーション、そのプリントの優先順位,比率をそれぞれ選択できるので、ユーザ毎に最適な環境を設定することができる。さらに、操作部の表示をオペレータが使用している表示とモードのままとするので、オペレータは自分が使用しているアプリケーション以外のアプリケーションを考える必要はなく、操作をスムーズに行うことができる。
【0147】
この第1実施例は、請求項4記載の発明の実施例でもあり、主制御部171のメインCPU82は、スキャナ、プロッタ、操作部の管理、コピー・モードの実行を行っており、コピー実行中にアプリケーションからの「プリント・リクエスト」の信号がSCI179を介して入力されると、プロッタを使用していない場合シーケンス制御用CPU81に「プリント」の信号を送ってプロッタの給紙カセットに転写紙の給紙を開始させ、アプリケーションからのデータがイメージメモリ195よりプロッタへ流れるようにゲートアレイ112をセットしてアプリケーションからのデータをプロッタにプリントさせる。また、メインCPU82はアプリケーションからの「スキャン・リクエスト」の信号がSCI179を介して入力されると、スキャナを使用していない場合スキャナ部172に「スキャン・リクエスト」の信号を送ってスキャナに原稿台20上の原稿を読み取らせる。
【0148】
この様子を第26図に示す。これは、ファイル・モードで自動原稿送り装置(ADF)12を使用して原稿の画像データを連続的に登録している最中に、ファクシミリ部168からの「プリント・リクエスト」の信号がSCI179を介して入力された場合である。
オペレータが第1実施例の前に立ってLCD部170上の「ファイル」ボタンを押してタッチスイッチをオンさせると、このタッチスイッチからの信号によりCPU188がROM214内のファイル・アプリ(アプリケーション・ソフトウェア)による動作を開始する。ここで、オペレータがLCD部170上の「登録」ボタンを選択して押すことによりタッチスイッチをオンさせ、ADF12に原稿をセットして操作部175のスタートキー(プリントスイッチ)153を押すと、メインCPU82はそのタッチスイッチ,スタートキー153からの信号をSCI179,200を介してCPU188に送る。CPU188はその信号によりROM214内のファイル・アプリに従って「ADF給紙」信号をSCI200,179を介してCPU82に送り、CPU82が「ADF給紙」信号をスキャナ制御回路114を介してADF12へ出力してADF12に原稿を原稿台20上へ送らせる。
【0149】
ADF12が原稿を原稿台20上の読み取り基準位置にセットしてそれがセンサにより検知されると、このセンサからの信号が「スキャン・レディ」信号として送られる。この「スキャン・レディ」信号はメインCPU82を介してCPU188へ送られ、CPU188がROM214内のファイル・アプリにより「スキャン・スタート」信号をメインCPU82へ返送してメインCPU82がスキャナ制御回路114を介してスキャナに原稿台20上の原稿の読み取りを開始させる。そして、スキャナは原稿台20上の原稿を読み取り、その画像データがインターフェース176,199を介してイメージメモリ195に格納される。原稿台20上の原稿からスキャナにより全ての画像データが読み取られると、CPU188はイメージメモリ195に格納された画像データをCEP196により圧縮してODD215によりODに書き込む。2枚目以降の原稿も同様にADF12による給紙,スキャナによる読み取り,ODへの書き込みが予め決められたタイミングで順次に行われる。
【0150】
一方、ファクシミリ部168が公衆回線から画像データを受信した場合CPU188はその画像データをSAFメモリ211より取り出してCEP196で伸長してイメージメモリ195上に展開した後に、「プリント・リクエスト」信号をメインCPU82へ送る。メインCPU82はその「プリント・リクエスト」信号が来ると、プリンタ部169を使用していない場合シーケンス制御用CPU81へ「プリント」信号を送ってプロッタに転写紙の給紙を開始させる。この場合、メインCPU82はファクシミリ・モードで転写紙を給紙させる。
【0151】
シーケンス制御用CPU81はメインCPU82から「プリント」信号が来ると、プロッタの給紙カセットから転写紙を給紙させ、この転写紙がレジストローラ50に達して紙先端検知センサ51がオンすることにより書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をメインCPU82へ返す。メインCPU82はファクシミリ・モードを実行しているので、「プリント・レディ」信号が来ると、アプリケーション・コントローラ部166に対して「プリント・レディ(ファクシミリ)」信号を送信する。CPU188は「プリント・レディ(ファクシミリ)」信号が来ると、メインCPU82によって指定されたアプリケーション(この場合はファクシミリ部168)からの画像データを展開しているイメージメモリ195からインターフェース199を介してコピー部165のゲートアレイ112へ画像データを送信する。これに合わせてメインCPU82はシーケンス制御用CPU81に信号を送ってプロッタの給紙カセットから転写紙を給紙させる。
【0152】
このとき、ゲートアレイ112はメインCPU82によりイメージメモリ195からの画像データを画像制御回路102へ送るように設定されており、イメージメモリ195からの画像データが画像制御回路102を介して書き込み部へ送られて感光体ドラム25に書き込まれた後に現像器で現像されて転写紙に転写される。
【0153】
アプリケーションからの「プリント・リクエスト」信号はアプリケーション・コントローラ部166上で動作している機能(この場合はファクシミリ・アプリによる機能)がイメージメモリ195上に画像データを展開した時点でアプリケーション・コントローラ部166に送られ(このときファクシミリ・アプリはイメージメモリ195上に画像データを展開したアドレスも同時にアプリケーション・コントローラ部166に知らせ)、アプリケーション・コントローラ部166のCPU188はその「プリント・リクエスト」信号を検出してメインCPU82に「プリント・リクエスト」信号を送出する。また、アプリケーション・コントローラ部166のCPU188はメインCPU82から「プリント・レディ」信号を受信した場合にはイメージメモリ195に対してアプリケーション(このときはファクシミリ・アプリ)からアプリケーション・コントローラ部166に知らせられたアドレスから画像データを順次に送出する。
【0154】
この時、オペレータがファイルの登録用に使用している操作部はメインCPU82によりファイルの登録画面のままにされ、オペレータはバックグランドで(オペレータによる使用の裏で)ファクシミリ受信文書のプリントが行われていることとは関係無く作業を行うことができる。また、スキャナ,プロツタという全く別のデバイスをオペレータの使用するアプリケーションと他のアプリケーションとで使用するため、それぞれのパフォーマンスを落とすことなく本来機械が持っている最高の速度でそれぞれのアプリケーションを実行できる。
このように原稿を読み取るスキャナと,転写紙上に画像を形成するプロッタとを全く別の機能によって同時に別々の動作をさせることができる。
【0155】
また、オペレータが機械の前で実際に作業を行っているときは、バックグランドでプリントを行っても操作部の表示はオペレータが使用している表示とモードのままとするようにメインCPU82が操作部170,175を制御する。これは、例えばオペレータがファイルの連続的入力を行っているときに、操作部が一瞬ファクシミリのプリント画面に変わるとオペレータが混乱してしまう為である。メインCPU82はオペレータが操作部を操作しているかどうかを最終のキー入力からの時間や、人体検出装置の検出信号等によって判断し、操作部の表示を上述のように制御する。
【0156】
また、オペレータが機械の前で実際に作業を行っていないときにバックグランドでプリントを行った場合も、操作部の表示がバックグランドでプリントを行うアプリ以外のアプリについての表示であるときには、メインCPU82が操作部170,175の表示の切替をしない。これは、機械を使用する為に来たオペレータが操作部の表示がバックグランドのプリントになっている場合、機械を使用できないものと判断する可能性が高いためである。
【0157】
この第1実施例によれば、1つの機械の中に複数の機能が存在するシステムにおいて、原稿を読み取るスキャナと,転写紙に画像を形成するためのプロッタとを全く別の機能によって同時に別々の動作をさせるので、効率良く使用することができる。また、オペレータは自分が使用している機能の以外の機能を考える必要がなく、オペレータが常に機械を使用できる状態を提供できる。また、オペレータが使用している機能以外の機能も実行されるので、第1実施例に入力されたデータをオペレータにタイムリーに提供できる。さらに、オペレータが使用している以外の機能でプリントを行う場合、操作部の表示はオペレータが使用している表示とモードを維持するので、オペレータは操作部がプリント毎に切り替わることが無い為に混乱すること無くスムーズに作業を実行することができる。
【0158】
図27は本発明の第2実施例の回路構成を示す。この第2実施例は請求項5記載の発明の実施例であり、1つのレーザプリンタを使用して複数の機能を実行するものである。この第2実施例は大きく分けてレーザプリンタ部221とアプリケーション部に分けられ、アプリケーション部はアプリケーション・コントローラ部222、ファクシミリ部223、プリンタ部224で構成されている。
【0159】
レーザプリンタ部221はアプリケーション部からの画像データにより半導体レーザを点灯させてプリントを行うものであり、CPU225,ROM226,RAM227,SCI228,ビデオ・インターフェース229,レーザユニット230及び操作部231が搭載されている。このレーザプリンタ部221は画像データにより半導体レーザを点灯させてプリントを行う周知のレーザプリンタ本体と、このレーザプリンタ本体からのプリント(画像が形成された転写紙)を各アプリ毎に仕分けしてトレイへ排出する仕分け装置とを有する。このレーザプリンタ本体ではレーザユニット230がアプリケーション・コントローラ部222のイメージメモリ239からビデオ・インターフェース243,229を介して送られたデータにより半導体レーザを変調駆動して感光体ドラムに画像露光を行う。この感光体ドラムは駆動機構により回転駆動されて帯電器により均一に帯電され、上記画像露光で静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置により現像され、給紙装置から給紙されてレジストローラによりタイミングをとって送出された転写紙へ転写装置により転写される。
【0160】
アプリケーション・コントローラ部222はCPU232,ROM233,RAM234,タイマ235,割込み制御回路236,DMAコントローラ237,画像回転を行うための回転部238,イメージメモリ239,CEP240,バスアービタ241,DMAコントローラ242,ビデオ・インターフェース243,SCI244が搭載され、ROM233上には複数のアプリケーションを同
時に実行できるようにマルチタスクOSが搭載されている。アプリケーション・コントローラ部222はレーザプリンタ部221,ファクシミリ部223,プリンタ部224及びLAN220が接続され、ROM233には画像データをイメージメモリ239からビデオ・インターフェース243を介してレーザプリンタ部221に出力する機能や、各アプリケーション間の調停を行うシステム部も搭載されている。
【0161】
プリンタ部224には、マルチタスクOS上で動作させるプリンタ・アプリ・ソフトウェアを搭載したROM245、外部システムからの文書ファイルを受信する為のRS232C,セントロニクスなどの通信デバイス246、CGROM247、FDC248、AGDC249が搭載されている。CPU232はROM245内のプリンタ・アプリケーション・ソフトウェアおよびICカードからなるエミュレーション・カード250により外部システムからの文書ファイルをRS232C,セントロニクスなどの通信デバイス246を介して受信し、CGROM247,ICカードからなるフォントカード251を用いてイメージメモリ239上に展開する。また、CPU232はFDC248を介してフロッピーディスク装置252を制御してフロッピーディスクから画像データを再生させ、この画像データをFDC248を介してAGDC249によりイメージメモリ239上に展開させる。
【0162】
ファクシミリ部223は、マルチタスクOS上で動作させるファクシミリ・アプリケーション・ソフトウェアを搭載したROM253、公衆回線を通じて送られてきたデータを受信する為のCCU254、受信データを保持するためのSAFメモリ255、それらをコントロールするCPU256、RAM257が搭載されている。CPU232はROM253内のファクシミリ・アプリ・ソフトにより、SAFメモリ255に保持された受信データをCEP240で伸長してイメージメモリ239上に展開したり、スキャナからイメージメモリ239上に送られた画像データをCEP240で圧縮してSAFメモリ255に書き込む動作を行う。また、CPU256は、公衆回線を通じてCCU254に送られてきたデータをSAFメモリ255に書き込んだり、SAFメモリ255のデータを読み出して公衆回線に流したりする。
【0163】
次に、この第2実施例の動作説明を行う。
アプリケーション・コントローラ部222のCPU232はレーザプリンタ部221の管理を行っており、あるアプリケーションがレーザプリンタ部221を使用してプリントを行っている最中に別のアプリケーションから「プリント・リクエスト」信号がアプリケーション・コントローラ部222に出されると、CPU232はインターリーブ機能が設定されているかどうか判断してインターリーブ機能が設定されている場合にはレーザプリンタ部221の次のプリントタイミングでその別のアプリケーションからのデータをレーザプリンタ部221に転送してプリントさせる。ここで、CPU232はその「プリント・リクエスト」信号がどのアプリケーションからのもので、どの機能が優先されていて各機能のプリントの比率がどのような比率に設定されているかを判断する。CPU232はレーザプリンタ部221の次の給紙タイミングまでにアプリケーションからの「プリント・リクエスト」信号が無いとレーザプリンタ部221のプリント動作を停止させる。
【0164】
この様子を第28図に示す。これはプリンタ・モードでプリンタ部224からのデータによりレーザプリンタ部221にて連続4枚のプリントを行っている間にファクシミリ部223からの「プリント・リクエスト」信号が来た場合である。プリンタ・モードで連続4枚のプリントを行う場合にはアプリケーション・コントローラ部222のCPU232により給紙カウンタが「4」にセットされる。CPU232は、まず、給紙信号をSCI244を介してレーザプリンタ部221に送り(どのアプリのプリントかはレーザプリンタ部221が判らなくても良く、CPU232だけが判っている)、給紙カウンタを「3」にする。レーザプリンタ部221ではCPU225はその給紙信号がSCI228を介して送られて来ると、レーザプリンタ本体に給紙を開始させ、レーザプリンタ本体で転写紙がレジストローラに到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をSCI228を介してアプリケーション・コントローラ部222に返す。CPU232は、「プリント・リクエスト」信号がどのアプリケーションからのものであるかを判断してそのアプリケーション(プリンタ部224)がプリントすべきアプリ(インターリーブ・モードとして設定されている機能で給紙できるタイミングのアプリ)である場合にはレーザプリンタ部221から「プリント・レディ」信号をSCI244を介して受け取ると、そのアプリ(プリンタ部224)からイメージメモリ239に展開された画像データをビデオ・インターフェース243を介してレーザプリンタ部221へ送ってそのデータのプリントを実行させる。レーザプリンタ本体はこれに合わせてレジスト・ローラを回転させ、アプリケーション・コントローラ部222からビデオ・インターフェース243を介して送られて来た画像データによりレーザユニット230で半導体レーザを変調駆動して感光体ドラム上に画像を形成し、これをレジストローラからの転写紙に転写することで1枚目のプリントを行う。
【0165】
CPU232は、レーザプリンタ部221に対して1枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内に2枚目の転写紙を給紙させ、給紙カウンタを「2」にする。2枚目の転写紙は1枚目の転写紙と同様のプロセスでプリンタ部224によりイメージメモリ239に展開された画像データにより画像が形成される。
【0166】
CPU232は2枚目のプリントが行われた後にファクシミリ部223からの「プリント・リクエスト」信号が送られてくると、給紙カウンタを1つ増やして「3」とする。CPU232は2枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にレーザプリンタ部221に対して3枚目の転写紙の給紙を行わせるべく給紙信号をSCI244を介してレーザプリンタ部221へ送出し、給紙カウンタを「2」にする。レーザプリンタ部221ではCPU225はアプリケーション・コントローラ部222から給紙信号がSCI228を介して送られて来ると、レーザプリンタ本体に給紙を開始させ、転写紙がレジスト・ローラに到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をSCI228を介してアプリケーション・コントローラ部222に返す。このとき、CPU232は「プリント・リクエスト」信号がどのアプリケーションからのものであるかを判断してそのアプリがプリントすべきアプリ(インターリーブ・モードとして設定されている機能で給紙できるタイミングのアプリ)である場合にはレーザプリンタ部221から「プリント・レディ」信号をSCI244を介して受け取ると、そのアプリ(ファクシミリ部223)からイメージメモリ239に展開された画像データをビデオ・インターフェース243を介してレーザプリンタ部221へ送ってそのデータのプリントを実行させる。レーザプリンタ本体はこれに合わせてレジスト・ローラを回転させ、アプリケーション・コントローラ部222からビデオ・インターフェース243を介して送られて来た画像データによりレーザユニット230で半導体レーザを変調駆動して感光体ドラム上に画像を形成し、これをレジストローラからの転写紙に転写することで3枚目のプリントを行う。
【0167】
アプリケーションからの「プリント・リクエスト」信号はアプリケーション・コントローラ部222上で動作している機能(この場合はプリンタ・アプリ、ファクシミリ・アプリ)がイメージメモリ239上に画像データを展開した時点で、アプリ・システム全体をコントロールしているCPU232に「プリント・リクエスト」を掛け(この時、プリンタ・アプリ、ファクシミリ・アプリは、イメージメモリ239上の画像データを展開したメモリー・アドレスも同時にCPU232に知らせ)、CPU232はこれを検出してSCI244を介してレーザプリンタ部221に給紙信号を送出する。CPU232はレーザプリンタ部221からSCI244を介して「プリント・レディ」信号を受信した場合にはイメージメモリ239上のプリンタ・アプリ、またはファクシミリ・アプリから指定されたメモリー・アドレスから順次に画像データをビデオ・インターフェース243を介してレーザプリンタ部221へ送出していく。
【0168】
CPU232はレーザプリンタ部221において3枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内に4枚目の給紙を行わせるべく給紙信号をSCI244を介してレーザプリンタ部221へ送出し、給紙カウンタを「1」にする。レーザプリンタ部221ではCPU225はアプリケーション・コントローラ部222から給紙信号がSCI228を介して送られて来ると、レーザプリンタ本体に給紙を開始させ、転写紙がレジスト・ローラに到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をSCI228を介してアプリケーション・コントローラ部222に返す。CPU232は、レーザプリンタ部221から「プリント・レディ」信号をSCI244を介して受け取ると、そのアプリ(プリンタ部224)からイメージメモリ239に展開された画像データをビデオ・インターフェース243を介してレーザプリンタ部221へ送ってそのデータのプリントを実行させる。レーザプリンタ本体はこれに合わせてレジスト・ローラを回転させ、アプリケーション・コントローラ部222からビデオ・インターフェース243を介して送られて来た画像データによりレーザユニット230で半導体レーザを変調駆動して感光体ドラム上に画像を形成し、これをレジストローラからの転写紙に転写することで4枚目のプリントを行う。
【0169】
CPU232はレーザプリンタ部221において4枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内に5枚目の給紙を行わせるべく給紙信号をSCI244を介してレーザプリンタ部221へ送出し、給紙カウンタを「0」にする。5枚目のプリントは1枚目のプリントと同様のプロセスで行われる。CPU232はレーザプリンタ部221で5枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内にアプリから「プリント・リクエスト」信号が送られて来ず、給紙カウンタも「0」であるので、レーザプリンタ部221にプリント動作を停止させる。
【0170】
その後、CPU232はファクシミリ・アプリとプリンタ・アプリから同時に「プリント・リクエスト」信号が送られてくると、1枚目のプリントと同様にプリンタ部224からイメージメモリ239に展開されたデータをレーザプリンタ部221にプリントさせ、3枚目のプリントと同様にファクシミリ部223からイメージメモリ239に展開されたデータをレーザプリンタ部221にプリントさせる。ここでは、インターリブの優先順位はプリンタ・アプリがファクシミリ・アプリより高く設定されているので、プリンタ部224からのデータのプリントを行ってからファクシミリ部223からのデータのプリントを行う。
【0171】
次に、第2実施例のインターリーブ機能の設定について第29図を用いて説明する。これは、ユーザまたはサービスマンが操作部により設定するものである。ユーザまたはサービスマンが操作部231によりSP(サービスマン・プログラム)モードなどの設定モードにすると、CPU232はアプリケーションが1つしか付いていない場合にはリターンとなる。この時、CPU232は一定時間、操作部231のガイダンス表示部に
「アプリケーションは有りません」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0172】
また、メインCPU82はアプリケーションが2つ以上付いてる場合にはガイダンス表示部に
「インターリーブを設定しますか? 0:No 1:Yes _ 」
という表示を行わせる。そして、CPU232は操作部231からSCI228,211を介して入力される信号をチェックして操作部231により「0」が選択された場合にはモードを抜け、「1」が選択された場合にはガイダンス表示部に 「インターリーブMAX値は××アプリケーションです。インターリーブを 行なうアプリケーションを設定して下さい。 1:ファクシミリ 2:プ リンタ _ 」
という表示を行わせ、かつインターリーブを行なえるMAX値××(仕分け装置のトレイの数)と、インターリーブが付いているアプリをガイダンス表示部に表示させ、インターリーブを付けるアプリと,そのプリントを収納する仕分け装置のトレイの数をユーザまたはサービスマンに操作部231で設定させてそれを操作部231からの信号により記憶することでインターリーブの設定を行う。ここで、仕分け装置が無くてレーザプリンタ本体に仕分け装置の代りに1つのトレイがセットされている場合にはCPU232は仕分け装置とトレイとを識別するセンサからの信号によりガイダンス表示部に
「仕分け装置が無いためインターリーブはできません。」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0173】
CPU232はこのようにインターリーブの設定を各アプリについて順次に設定していき、仕分け装置の使用可能なトレイの数がMAX値となった場合、又はインターリーブの設定を終了した場合はガイダンス表示部に
「インターリーブの優先順位を設定して下さい。 1:ファクシミリ 2:プリンタ _,_ 」
という表示を行わせ、各アプリのインターリーブの設定を優先順位の高い順番に設定する。
【0174】
CPU232はインターリーブの設定が終ると、ガイダンス表示部に
「インターリーブの比率を設定して下さい。 ファクシミリ:プリンタ =_:_ 」
という表示を行わせ、インターリーブの比率をファクシミリ部223,プリンタ部224についてユーザまたはサービスマンに操作部231で設定させてそれを操作部231からの信号により記憶することでインターリーブの比率をファクシミリ部223,プリンタ部224について設定する。この比率は、ファクシミリ部223,プリンタ部224で同時に「プリント・リクエスト」の信号が発生した場合に、それらのプリントを実行する比率である。
【0175】
例えば、優先順位を「▲1▼ファクシミリ▲2▼プリンタ」
と設定し、比率を
「ファクシミリ:プリンタ =1:2」
と設定した場合、CPU232はファクシミリ・モードでのプリントを1枚行わせ、次にプリンタ・モードでのプリントを2枚行わせ、次に再びファクシミリ・モードでのプリントを1枚行わせるというように指定された比率でプリント動作を実行させる。この例では、各アプリのプリント動作を1枚、2枚と順番に実行するが、プリンタ部1枚、ファクシミリ部1枚、プリンタ部1枚というように分割してプリントしても比率が設定値と同じであれば良い。
以上のようにして、プリント・モードの設定が行われる。
【0176】
次に、第2実施例におけるCPU232のプリント・スタート・チェックルーチンについて第30図を用いて説明する。
これは、インターリーブ・モードが設定されている場合にチェックするルーチンである。CPU232は、まず、給紙カウンタが「0」であるかどうかをチェックし、給紙カウンタが「0」である場合にはリターンする。また、CPU232は給紙カウンタが「0」でない場合にはレーザプリンタ本体内に既に給紙済みの転写紙が有るかどうかをセンサからの信号などにより判断し、レーザプリンタ本体内に既に給紙済みの転写紙がある場合には、前の転写紙を給紙してから一定時間経過したかどうかの判断をする。この一定時間とは、レーザプリンタ本体の最高のプリントスピードにより予め決められた時間であり、レーザプリンタ本体のレーザ書き込み、もしくは感熱書き込みなどの作像プロセス、転写紙の搬送方式によっても異なる。
【0177】
この一定時間が経過した時には、CPU232はレーザプリンタ本体内に既に給紙済みでまだレーザプリンタ本体から排出してない転写紙が無いものと見做してプリント・レディ(レーザプリンタ本体のプリント準備が完了したもの)とし、レーザプリンタ部221に給紙を開始させて給紙カウンタを1つ減算させる。
【0178】
次に、第2実施例におけるCPU232の画像データ・チェックルーチンについて第31図を用いて説明する。
これは、CPU232がレーザプリンタ本体で転写紙がレジスト・ローラに到達してレジストスイッチがオンしたことで書き込み準備ができて「プリント・レディ」の信号がレーザプリンタ部221からSCI244を介して送られて来た時に行うルーチンである。CPU232は、まず、レーザプリンタ部221から「プリント・レディ」の信号がSCI244を介して送られてきたかどうかをチェックし、「プリント・レディ」の信号が送られて来ない場合には処理を行わずにリターンする。
【0179】
また、CPU225は「プリント・レディ」の信号が送られて来た場合にはレーザプリンタ部221によるプリントをどのモードで行うかをチェックし、このチェックは図29のプリント・モード設定で設定した内容に従って行う。CPU225はそのチェックではインター・リーブモードが設定されているアプリケーションの種類、プリント優先順位、プリント比率によって、どのアプリケーションをプリントするかをチェックする。CPU225はファクシミリ・モードでファクシミリ部223からのデータをプリントする場合にはイメージメモリ239においてファクシミリ部223から指定されたメモリー・アドレスから順次に画像データをSCI244を介してレーザプリンタ部221へ送出していく。また、CPU225はファクシミリでない場合は、プリンタをチェックする。プリンタの場合はプリント・モードでプリンタ部224からのデータをプリントする場合にはイメージメモリ239においてプリンタ部224から指定されたメモリー・アドレスから順次に画像データをSCI244を介してレーザプリンタ部221へ送出していく。
【0180】
この第2実施例では、制御手段が複数の機能のプリントをレーザプリンタ部221で同時に行うので、レーザプリンタ部221が本来持っている最高の性能を常に出すことができてレーザプリンタ部221を効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。また、同時に動作させる機能の数を仕分け装置のトレイの数以下に制限するので、各機能毎にプリントされた記録シートとしての転写紙を混ぜてしまうことがなく、オペレータが各機能でプリントされた記録シートを分けなくてもよくてオペレータの混乱を防止することができる。また、同時に動作させる機能を選択することにより、ユーザの不必要なプリントを防ぐことができ、同時に動作させる機能の優先順位を選択することにより、ユーザが最も必要とする機能のプリントを一番先に手に入れることができる。さらに、同時に動作させる機能の動作の比率を選択することにより、同時に複数の機能のプリントを行う場合ユーザは最も必要とするプリントの比率を上げることができ、ユーザが望む機能のプリントを一番先に手に入れることができる。
【0181】
図32は本発明の第3実施例の回路構成を示す。この第3実施例は請求項6記載の発明の実施例であり、複数のシステム機器から送られてきた文書ファイルのプリントを1つのレーザプリンタで実行するものである。この第3実施例は大きく分けてレーザプリンタ部261とプリンタ・コントローラ部262とに分けられる。
【0182】
レーザプリンタ部261はアプリケーション部からの画像データにより半導体レーザを点灯させてプリントを行うものであり、CPU263,ROM264,RAM265,SCI266,ビデオ・インターフェース267,レーザユニット268及び操作部269が搭載されている。このレーザプリンタ部261は画像データにより半導体レーザを点灯させてプリントを行う後述のレーザプリンタ本体を有し、このレーザプリンタ本体にはレーザプリンタ本体からのプリントを各アプリ毎に仕分けしてトレイへ排出する仕分け装置と、1つの排紙トレイとが選択的に取付けられる。
【0183】
プリンタ・コントローラ部262はCPU270、ROM271、RAM272、タイマ273、割込み制御回路274、複数の外部システム機器から送信されてくる文書ファイルを全て格納できるハードディスク装置275、外部システム機器からの文書ファイルを受信するためのLAN276、バスアービタ277、画像回転を行うための回転部278、DMAコントローラ279、SCI280、ビデオ・インターフェース281、イメージメモリ282、DMAコントローラ283、CGROM284、AGDC285、外部システム機器からの文書ファイルを受信する為のRS232C,セントロニクスなどの通信デバイス286、FDC287が搭載され、ROM271上には複数の外部システム機器からの文書ファイルを同時に実行できるようにマルチタスクOSが搭載されている。また、ROM271にはレーザプリンタ部261,イメージメモリ282の管理を行うシステム部と、文書ファイルをイメージメモリ282上に展開する展開部も搭載されている。CPU270はROM271内のマルチタスクOSおよびICカードからなるエミュレーション・カード306により外部システム機器からの文書ファイルをRS232C,セントロニクスなどの通信デバイス286やLAN276を介して受信し、CGROM284,ICカードからなるフォントカード307を用いてイメージメモリ282上に直接にまたはハードディスク装置275を介して展開する。また、CPU270はFDC287を介してフロッピーディスク装置308からの文書ファイルをFDC287を介してAGDC285によりイメージメモリ195上に直接にまたはハードディスク装置275を介して展開させる。
【0184】
図33は上記レーザプリンタ本体の構成を示す。
レーザプリンタ本体288は上構造体288aと下構造体288bとで構成され、上構造体288aが下構造体288bに対して軸289により回転自在に取付けられている。レーザプリンタ本体288内の略中央部には感光体ドラムからなる像担持体290が設置され、この感光体ドラム290の周囲にはその回転方向に沿って帯電装置291、現像装置292、転写装置293、クリーニング装置294が配置されている。
【0185】
感光体ドラム290は駆動機構により回転矢印方向へ回転駆動されて帯電装置291により均一に帯電された後に光書き込み装置295からレーザ光が照射されて静電潜像が形成され、現像装置292により現像されて可視像となる。ここに、光書き込み装置295はレーザユニット268がビデオ・インターフェース267からの画像データにより半導体レーザを変調駆動して画像データに応じた強度のレーザ光を出力し、このレーザ光がポリゴンミラー296により偏向されてミラー297等の光学系を介して感光体ドラム290に照射する。
【0186】
また、給紙カセット298内の転写紙は給紙ローラ299により給紙されてレジストローラ300に送られ、レジストローラ300は転写紙を感光体ドラム290上の可視像と先端を合わせて送出する。この転写紙は転写装置293により感光体ドラム290上の可視像が転写され、吸引ファン301により搬送ガイド302に吸着されて搬送される。さらに、転写紙は定着装置303により可視像が定着され、排紙ローラ304により排紙トレイ305へ排出される。なお、このレーザプリンタ本体288には排紙トレイ305の代りに第1実施例の仕分け装置と同様な仕分け装置を取付けることができ、この仕分け装置は排紙ローラ304により排出された転写紙を仕分けして各システム機器毎に異なるトレイに排出する。
【0187】
次に、この第3実施例の動作説明を行う。
【0188】
プリンタ・コントローラ部262のCPU270はレーザプリンタ部261の管理を行っており、あるシステム機器からの文書ファイルのプリント中に別のシステム機器から文書ファイルが送られてきた場合にはそのシステム機器のインターリーブ機能が設定されているかどうか判断してインターリーブ機能が設定されていれば、その別のシステム機器からの文書ファイルをイメージメモリ282に展開し、レーザプリンタ部261の次の給紙タイミングでその別のシステム器機からの文書ファイルをプリントできるようにする。ここで、CPU270は送られてきた文書ファイルがどのシステム機器からのもので、どの機能が優先されていてどのようなプリント比率に設定されているかを判断する。また、CPU270はレーザプリンタ部261の次の給紙タイミングまでにシステム機器からの文書ファイルがイメージメモリ282上に展開されていないときにはレーザプリンタ部261のプリント動作を停止させる。
【0189】
この様子を図34に示す。これは、第1のシステム機器111からの文書ファイルが3つ有ってその連続3枚のプリントを行おうとしている間に、第2のシステム機器222からの文書ファイルを受信した場合である。
CPU270は、まず、第1のシステム機器111からの3頁の文書ファイルをイメージメモリ282上に展開し、給紙信号をSCI280を介してレーザプリンタ部261に送る。ここに、レーザプリンタ部261はどのシステム機器からの文書ファイルのプリントかが判らなくても良い。レーザプリンタ部261はプリンタ・コントローラ部262からSCI266を介して給紙信号が送られて来るとレーザプリンタ本体288に転写紙の給紙を開始させ、転写紙がレジストローラ300に到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をSCI266を介してプリンタ・コントローラ部262に返す。CPU270はイメージメモリ282に展開されている第1のシステム機器111からの文書ファイルにおける1頁目のファイルの画像データをビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送出する。CPU263はこれに合わせてレーザプリンタ本体288のレジストローラ300を回転させ、プリンタ・コントローラ部262からビデオ・インターフェース267を介して送られてきた画像データがレーザユニット268に与えられてレーザプリンタ本体288にて感光体ドラム290上に画像が形成された後に転写紙に転写されることでプリントが行われる。
【0190】
CPU270は、プリンタ・コントローラ部262で1枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内に第2のシステム機器222からの文書ファイルのイメージメモリ282上への展開を終了していないので、第1のシステム器機111からの文書ファイルの2頁目のファイルをプリントする為に給紙信号をSCI280を介してレーザプリンタ部261に送る。レーザプリンタ部261はプリンタ・コントローラ部262からSCI266を介して給紙信号が送られて来るとレーザプリンタ本体288に転写紙の給紙を開始させ、転写紙がレジストローラ300に到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をSCI266を介してプリンタ・コントローラ部262に返す。CPU270はイメージメモリ282に展開されている第1のシステム器機111からの文書ファイルにおける2頁目のファイルの画像データをビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送出し、レーザプリンタ本体288で第1のシステム器機111からの文書ファイルの2頁目のファイルが1頁目のファイルと同様にプリントされる。
【0191】
CPU270は、プリンタ・コントローラ部262で2枚目の転写紙が給紙されてからの一定時間内には第2のシステム機器222からの文書ファイルの1頁目のイメージメモリ282上への展開が終了している為、その一定時間の後に次のプリントを行う為に給紙信号をSCI280を介してレーザプリンタ部261に送る。
【0192】
このとき、CPU270は、複数のシステム機器からの文書ファイルがどのシステム機器からの文書ファイルかを判断してそれがプリントすべきシステム機器(インターリーブ・モードとして設定されているシステム機器で給紙できるタイミングのもの)である場合には給紙信号をSCI280を介してレーザプリンタ部261に送る。レーザプリンタ部261はプリンタ・コントローラ部262からSCI266を介して給紙信号が送られて来るとレーザプリンタ本体288に転写紙の給紙を開始させ、転写紙がレジストローラ300に到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができたときに「プリント・レディ」信号をSCI266を介してプリンタ・コントローラ部262に返す。CPU270はその「プリント・レディ」信号がSCI280を介して送られてくると、イメージメモリ282に展開されていて給紙時点でプリントすべきものとして判断した第2のシステム器機222からの文書ファイルにおける1頁目のファイルの画像データをイメージメモリ282からビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送出し、レーザプリンタ本体288で第2のシステム器機222からの文書ファイルにおける1頁目のファイルが同様にプリントされる。
【0193】
CPU270はROM271上の展開部により外部システム機器から通信デバイス286やLAN276を介して受信した文書ファイルをイメージメモリ282上に展開した時点で「プリント・リクエスト」を掛け(このときイメージメモリ282上の文書ファイルを展開したメモリー・アドレスとシステム器機ナンバーも同時に知らせ)、ROM271上のシステム部によりその「プリント・リクエスト」を検出してレーザプリンタに給紙信号をSCI280を介してレーザプリンタ部261に送る。そして、CPU270はROM271上のシステム部によりレーザプリンタ部261からSCI280を介して「プリント・レディ」信号を受信した場合には上記知らされたメモリー・アドレスから順次に画像データをビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送出していく。
【0194】
CPU270はレーザプリンタ部261で3枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内に第2のシステム機器222からの文書ファイルのイメージメモリ282上への展開が終了していない為、第1のシステム器機111からの文書ファイルにおける3頁目のファイルをプリントする為にレーザプリンタ部261に対してSCI280を介して給紙信号を送信して4枚目の転写紙を給紙させる。そして、CPU270はレーザプリンタ部261から「プリント・レディ」信号がSCI280を介して送られてくると、イメージメモリ282に展開されている第1のシステム器機111からの文書ファイルにおける3頁目のファイルの画像データをイメージメモリ282からビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送出し、レーザプリンタ本体288で第1のシステム器機111からの文書ファイルにおける3頁目のファイルが同様にプリントされる。この時点で、第1のシステム器機111からの文書ファイルのプリントは全て終了する。
【0195】
CPU270はレーザプリンタ部261で4枚目の転写紙が給紙されてから一定時間内に第2のシステム器機222からの文書ファイルのイメージメモリ282上への展開が終了していない為、レーザプリンタ部261に対して給紙信号を送らない。その後、CPU270は第2のシステム機器222からの文書ファイルのイメージメモリ282上への展開が終了した時点でレーザプリンタ部261に対してSCI280を介して給紙信号を送信して5枚目の転写紙を給紙させる。そして、CPU270はレーザプリンタ部261から「プリント・レディ」信号がSCI280を介して送られてくると、イメージメモリ282に展開されている第2のシステム器機222からの文書ファイルにおける2頁目のファイルの画像データをイメージメモリ282からビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送出し、レーザプリンタ本体288で第2のシステム器機222からの文書ファイルにおける2頁目のファイルが同様にプリントされる。
【0196】
次に、この第3実施例のインターリーブ機能の設定について第35図を用いて説明する。これは、ユーザまたはサービスマンが操作部により設定するものである。ユーザまたはサービスマンが操作部269によりSP(サービスマン・プログラム)モードなどの設定モードにすると、CPU270は操作部269からSCI266,280を介して入力される入力信号をチェックしてシステム機器が1つしか付いていない場合にはリターンとなる。この時、CPU270は一定時間、操作部269のガイダンス表示部に
「システム機器は有りません」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0197】
また、CPU270はシステム機器が2つ以上付いてる場合にはガイダンス表示部に
「インターリーブを設定しますか? 0:No 1:Yes _ 」
という表示を行わせる。そして、CPU270は操作部269からの信号をチェックして操作部269により「0」が選択された場合にはモードを抜け、「1」が選択された場合にはガイダンス表示部に
「インターリーブMAX値は××アプリケーションです。インターリーブを行なうシステム機器を設定して下さい。 _,_,_ 」
という表示を行わせ、かつインターリーブを行なえるMAX値××(仕分け装置のトレイの数)をガイダンス表示部に表示させ、操作部からの信号を記憶することでインターリーブを行うシステム機器を設定する(ネットワーク・アドレスを設定する)。ここで、仕分け装置が無くてレーザプリンタ288に仕分け装置の代りに1つの排紙トレイ305がセットされている場合にはCPU270は仕分け装置と排紙トレイとを識別するセンサからの信号によりガイダンス表示部に
「仕分け装置が無いためインターリーブはできません。」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0198】
CPU270はこのようにシステム機器の設定を順次に設定していき、仕分け装置の使用可能なトレイの数がMAX値となった場合、又はインターリーブの設定を終了した場合は、ガイダンス表示部に
「インターリーブの優先順位を設定して下さい。 _,_,_ 」
という表示を行わせ、各システム機器のネットワーク・アドレスの設定を優先順位の高い順番に設定する。
【0199】
CPU270はインターリーブの設定が終ると、ガイダンス表示部に
「インターリーブの比率を設定して下さい。 ×××:×××:××× =_:_:_ 」
という表示を行わせ、各システム機器からの文書ファイルのプリントの比率をユーザまたはサービスマンに操作部269で設定させてそれを操作部369からの信号により記憶する。この比率は、各システム機器からの文書ファイルのプリント要求が同時に発生した場合にそれらのプリントを実行する比率である。
【0200】
例えば、優先順位を「▲1▼イ▲2▼ハ▲3▼ロ」
と設定し、比率を
「イ:ハ:ロ =2:1:1」
と設定した場合、CPU270はシステム機器111からの文書ファイルのプリントを2枚行わせ、次にシステム機器333からの文書ファイルのプリントを1枚行わせ、次にシステム機器222からの文書ファイルのプリントを1枚行わせ、次に再びシステム機器111からの文書ファイルのプリントを2枚行わせるというように指定された比率でプリント動作を実行させる。この例では、各システム機器からの文書ファイルのプリントを2枚、1枚、1枚と順番に実行するが、システム機器111からの文書ファイルのプリント1枚、システム機器333からの文書ファイルのプリント1枚、システム機器111からの文書ファイルのプリント1枚、システム機器222からの文書ファイルのプリント1枚というように分割してプリントしても比率が設定値と同じであれば良い。
以上のようにして、プリント・モードの設定が行われる。
【0201】
次に、第3実施例におけるCPU270のプリント・スタート・チェックルーチンについて第36図を用いて説明する。
これは、インターリーブ・モードが設定されている場合にチェックするルーチンである。CPU270は、まず、システム機器からの文書ファイルがイメージメモリ282に展開されているかどうかをチェックし、文書ファイルがイメージメモリ282に展開されていない場合にはリターンする。また、CPU270は文書ファイルがイメージメモリ282に展開されている場合にはレーザプリンタ本体288内に既に給紙済みの転写紙が有るかどうか(レーザプリンタ本体288内に既に給紙済みでまだレーザプリンタ本体288から排出してない転写紙が有るかどうか)をセンサからの信号などにより判断し、レーザプリンタ本体288内に既に給紙済みの転写紙がある場合には、前の転写紙を給紙してから一定時間経過したかどうかの判断をする。この一定時間とは、レーザプリンタ本体288の最高のプリントスピードにより予め決められた時間であり、レーザプリンタ本体288のレーザ書き込み、もしくは感熱書き込みなどの作像プロセス、転写紙の搬送方式によっても異なる。
【0202】
この一定時間が経過した時には、CPU270はレーザプリンタ本体288内に既に給紙済みでまだレーザプリンタ本体288から排出してない転写紙が無いものと見做してプリント・レディ(レーザプリンタ本体288のプリント準備が完了したもの)とし、どのモードで転写紙を給紙するかのチェックを行なう。このチェックは、「プリント・モード設定」で設定された内容に従って行なう。このチェックの内容は、インターリーブ・モードが設定されているシステム機器の種類、プリント優先順位、プリント比率によって、どのシステム機器のプリントについての給紙を行うかのチェックを行なう。CPU270は給紙がどのシステム機器のプリントでの給紙かが分かれば、各システム機器111,222,333・・・に対応するシステム機器111給紙FLAG,システム機器222給紙FLAG,システム機器333給紙FLAG・・・のうちそのプリントで給紙を行うシステム機器に対応するものを1にセットしてレーザプリンタ本体288に給紙を開始させる。
【0203】
次に、第3実施例におけるCPU270の画像データ・チェックルーチンについて第37図を用いて説明する。
これは、CPU270がレーザプリンタ本体288で転写紙がレジスト・ローラ300に到達してレジストスイッチがオンすることで書き込み準備ができてレーザプリンタ部261から「プリント・レディ」信号が送られてきた時に行うルーチンである。CPU270はレーザプリンタ部261からSCI280を介して送られてくる「プリント・レディ」信号の有無をチェックして「プリント・レディ」信号がレーザプリンタ部261から送られて来ない場合には、処理を行なわずにリターンする。
【0204】
また、CPU270は「プリント・レディ」信号がレーザプリンタ部261から送られて来た場合には、転写紙の給紙スタート時にセットした給紙FLAGのチェックをする。そして、CPU270は「システム機器111給紙FLAG=1」の場合にはシステム機器111給紙FALGをリセットし、イメージメモリ282に展開されているシステム機器111からの文書ファイルをビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送信する。また、CPU270は「システム機器111給紙FLAG=1」ではない場合には、「システム機器222給紙FLAG」をチェックする。CPU270は「システム機器222給紙FLAG=1」の場合にはシステム機器222給紙FALGをリセットし、イメージメモリ282に展開されているシステム機器222からの文書ファイルをビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送信する。同様に、CPU270は各システム機器の給紙フラグがセットされている場合にそのフラグをリセットし、イメージメモリ282に展開されているそのシステム機器からの文書ファイルをビデオ・インターフェース281を介してレーザプリンタ部261に送信する。
【0205】
この第3実施例では、CPU170はどのシステム機器からの文書ファイルをプリントするかを判断する時点を給紙タイミングで行なっているが、レーザプリンタ部261から「プリント・レディ」信号が送られて来るまでに行なえばよい。つまり、レーザプリンタ部261から「プリント・レディ」信号が送られて来た時にイメージメモリ282への展開の終了している文書ファイルが複数存在した場合にはCPU170は「プリント・モード設定」で設定された内容に従ってその多数の文書ファイルのプリントの順序を決定すればよく、インターリーブ・モードが設定されているシステム機器の種類、プリント優先順位、プリント比率によってどのシステム機器からの文書ファイルのプリントをするかのチェックを行えばよい。
【0206】
また、第3実施例例では、複数のシステム機器からの文書ファイルをイメージメモリ282に同時に展開した場合について説明したが、CPU270は複数のシステム機器からの文書ファイルをイメージメモリ282に同時に展開することができない場合には複数のシステム機器からの文書ファイルをイメージメモリ282に展開する順序を「プリント・モード設定」で設定された内容に従って決定する。この場合、CPU270はインターリーブ・モードが設定されているシステム器機の種類、プリント優先順位、プリント比率によって、どのシステム器機からの文書ファイルのプリントをするかのチェックを行う。
【0207】
第3実施例では、複数のシステム機器からの文書ファイルのプリントを1つのレーザプリンタ部で同時に行うので、レーザプリンタ部の本来持っている最高の性能(プリント速度)を常に出すことができてレーザプリンタ部を効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、同時にプリントを行えるシステム機器の数を仕分け装置のトレイの数以下に制限するので、各システム機器毎にプリントされた記録シートを混ぜてしまうことがなく、オペレータが各システム機器毎にプリントされた記録シートを分けなくてもよくてオペレータの混乱を防止することができる。また、同時にプリントを行えるシステム機器を選択することにより、ユーザの不必要なプリントを防ぐことができ、同時にプリントを行えるシステム機器の優先順位を選択することにより、ユーザが最も必要とするシステム機器のプリントを一番先に手に入れることができる。さらに、同時にプリントを行えるシステム機器からの文書ファイルのプリントの比率を選択することにより、同時に複数のシステム機器からの文書ファイルのプリントを行う場合ユーザは最も必要とするプリントの比率を上げることができ、ユーザが望むシステム機器からの文書ファイルのプリントを一番先に手に入れることができる。
【0208】
図38は本発明の第4実施例の回路構成を示す。
この第4実施例は大きく分けてコピー部165とアプリケーション部に分けられ、アプリケーション部はアプリケーション・コントローラ部311、G3ファクシミリ部312、G4ファクシミリ部313、プリンタ部169により構成されている。コピー部165及びプリンタ部169は第1実施例のものと同様に構成されている。また、第4実施例は第1実施例と略同様な操作部を有するが、この操作部は機械に組み込まれている機能としてファイル機能を表示せずにG3ファクシミリ部及びG4ファクシミリの表示を行い、機能表示部分がタッチされることによりその機能を選択するように構成されている。
【0209】
アプリケーション・コントローラ部311は、CPU314、ROM315、RAM316、タイマ317、割込み制御回路318、DMAC319,320、イメージメモリ321、CEP322、バスアービタ323、画像回転を行うための回転部324、ビデオ・インターフェース325、SCI326が搭載され、ROM315上には複数のアプリケーションを同時に実行できるようにマルチタスクOSが搭載されている。また、このROM315には、コピー部165の主制御部171におけるビデオ・インターフェース176からの画像データをビデオ・インターフェース325を介してイメージメモリ321に入力したり、イメージメモリ321から画像データを出力したりする機能や、各アプリケーション間の調停を行うシステム部も搭載されている。このアプリケーション・コントローラ部311はコピー部165および各アプリケーション169,312,313やLAN327が接続されている。
【0210】
G3ファクシミリ部312は、マルチタスクOS上で動作させるファクシミリ・アプリケーション・ソフトウェアを搭載したROM328、公衆回線329を通じて送られてきたデータを受信する為のCCU330、受信データを保持するためのSAFメモリ331、それらをコントロールするCPU332、RAM333が搭載されている。CPU314はROM328内のファクシミリ・アプリ・ソフトにより、SAFメモリ331に保持された受信データをCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開したり、スキャナからイメージメモリ321上に送られた画像データをCEP322で圧縮してSAFメモリ331に書き込む動作を行う。また、CPU330は、公衆回線329を通じてCCU332に送られてきたデータをSAFメモリ331に書き込んだり、SAFメモリ331のデータを読み出して公衆回線329に流したりする。
【0211】
G4ファクシミリ部313は、マルチタスクOS上で動作させるファクシミリ・アプリケーション・ソフトウェアを搭載したROM334、公衆回線335を通じて送られてきたデータを受信する為のCCU336、受信データを保持するためのSAFメモリ337、それらをコントロールするCPU338、RAM339が搭載されている。CPU314はROM334内のファクシミリ・アプリ・
ソフトにより、SAFメモリ337に保持された受信データをCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開したり、スキャナからイメージメモリ321上に送られた画像データをCEP322で圧縮してSAFメモリ337に書き込む動作を行う。また、CPU338は、公衆回線335を通じてCCU336に送られてきたデータをSAFメモリ337に書き込んだり、SAFメモリ337のデータを読み出して公衆回線335に流したりする。
【0212】
メインCPU82は、スキャナ部172、プロッタ部174を介してスキャナ、プロッタ、画像処理部173、操作部170,175の管理を行っており、同時にスキャナ、画像処理部173、プロッタ、操作部170,175を使用してコピー・モードの実行も行っている。コピー部の仕分け装置はファクシミリ部312,313からの受信ファイルのプリント時には複写機本体11からの転写紙を各ファクシミリ部312,313毎に、かつ各受信ファイル毎に仕分けして各ファクシミリ部312,313毎に各受信ファイル毎に異なるトレイに排出する。アプリケーション・コントローラ部311は、各アプリケーションの実行、スキャナ,プロッタと各アプリケーションとの画像データの受け渡しをイメージメモリ321を介して行う調停を行っている。
【0213】
次に、この第4実施例の動作説明を行う。
メインCPU82は、スキャナ、プロッタ、操作部の管理、コピー・モードの実行を行っており、コピー実行中にアプリケーションからの「プリント・リクエスト」信号が有ると、メインCPU82はプロッタの次の給紙タイミングでアプリケーションからのデータがプロッタに流れるようにゲートアレイ112をセットする。メインCPU82はプロッタの次の給紙タイミングまでにアプリケーションからの「リクエスト・リクエスト」信号が無いと、コピー・モードによるプロッタの使用を続ける。
【0214】
アプリケーション・コントローラ部311では複数のアプリを実行するが、ここではファクシミリ部312,313に関する説明だけを行う。コピー部165及び他のアプリケーションの動作は第1実施例と同様である。
ファクシミリ部312,313ではそれぞれ公衆回線329,335を通じて送られてきたデータをCPU332,338によりSAFメモリ331,337に入れる。図39はSAFメモリ331,337のファイルフォーマットを示す。SAFメモリ331,337はそれぞれ大きく分けてBoot領域、FAT領域、データ領域に分かれる。Boot領域にはSAFメモリ331,337を管理するためのセクタサイズ、セクタ数などの情報が入っている。FAT領域にはファイルがSAFメモリ331,337上のどの領域にあるか、空きセクタがどこか等の情報が入っている。データ領域には、送信するために圧縮されたデータ、受信データなどが入っている。データ領域はファイルごとに確保されており、データ構造は、ファウルの属性を表すヘッダ部分(サイズ、圧縮符号化方式、線密度、DCS、TIS,etc)と圧縮データがそれぞれページ毎に登録されている。
【0215】
アプリケーション・コントローラ部311のCPU314はG3ファクシミリ部312、G4ファクシミリ部313の各SAFメモリ331,337のFAT領域の情報を解読してデータ領域のヘッダー部分を解読することにより、プリントするべきファイルを選択してCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開し、ビデオ・インターフェース325を介してコピー部165へ送信することによりプリントさせる。
【0216】
第40図はファクシミリ部312,313の一方、例えばファクシミリ部312のSAFメモリ331の受信ファイルをプリントしているときに他方のファクシミリ部313にて公衆回線335から受信した受信ファイルを同時にプリントする場合の動作フローを示す。SAF331上の受信ファイル名は「File−1」、ページは「99」とする。
【0217】
アプリケーション・コントローラ部311のCPU314はファクシミリ部312のCPU332からの受信割込み通知により、受信ファイルのデータがSAFメモリ331にセットされたことを検出する。CPU314はSAFメモリ331のFAT領域の情報を解読してデータ領域のヘッダー部分を解読することにより、「File−1(F1)」の「P.1(1頁目のファイル)」をCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開し、第1実施例の場合と同様にプロッタにプリントさせる。CPU314は同様にして「File−1」の「P.2(2頁目のファイル)」のプリントも実行する。
【0218】
「File−1」の2枚目ファイルのプリント時で3枚目ファイルの伸長の前に、ファクシミリ部313が公衆回線335からの受信ファイル(「File−2」)の1ページ目(「P.1」)のデータをCCU336で受信してCPU338によりSAFメモリ337に格納し、CPU338が受信ファイルのデータがSAFメモリ337にセットされたことを受信割込み通知によりアプリケーション・コントローラ部311に知らせる。アプリケーション・コントローラ部311のCPU314はその受信割込み通知を検出すると、インターリーブ機能がファクシミリ部313に設定されているかどうかを判断してインターリーブ機能がファクシミリ部313に設定されている場合には、受信ファイル「File−1」の2枚目ファイルの画像データをプロッタへ転送した後にファクシミリ部313のSAFメモリ337の受信ファイル「File−2」の「P.1」をCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開し、同様にプロッタにプリントさせる(画像展開用のイメージメモリ321に余裕のある場合には、受信ファイル「File−1」の2枚目ファイルのプリント実行中に次の受信ファイル「File−2」の「P.1」のデータの伸長を行なうこともできる)。
【0219】
同様にしてプロッタによる4枚目のプリントは受信ファイル「File−1」の「P.3」、プロッタによる5枚目のプリントは受信ファイル「File−2」の「P.2」というようにインターリーブ・モードで受信ファイルのプリントが行われる。プロッタによる4枚目以降のプリントは受信ファイル「File−1」の「P.99」まで続けて行われる。
【0220】
このようにしてファクシミリ部312,313の一方のSAFメモリ上の受信ファイルをプロッタでプリントしているときに、ファクシミリ部312,313の他方で公衆回線から受信ファイルを受信した場合にはこれらの受信ファイルのプリントを同時に行うことができる。同様に、ファクシミリ部312,313の両方で同時に公衆回線329,335から受信ファイルをCCU330,336で受信してCPU332,338によりSAFメモリ331,337にセットした時に、即時にこれらのSAFメモリ331,337上の受信ファイルのプリントを同時に行うことができ、かつ、ファクシミリ部312,313の両方のSAFメモリ331,337上の複数の代行受信ファイル(公衆回線329,335からCCU330,336で受信してCPU332,338によりSAFメモリ331,337にセットしておいた受信ファイル)のプリントを同時に行うことができる。
【0221】
従来のファクシミリでは受信ファイル「File−1」のプリントを99枚連続で行なった後に受信ファイル「File−2」のプリントを行うことになり、受信ファイル「File−2」を実際にプリントするのは、受信ファイル「File−2」を受信してから数10分後となり、ユーザに多大の迷惑をかけていた。この第4実施例では、受信ファイル「File−2」の受信後すぐにその1枚目ファイルのプリントを行い、受信ファイル「File−2」の2枚目以降のファイルも順次にプリントするので、ユーザにタイムリーに受信ファイルのプリントを提供できる。また、受信ファイルのプリントを出力する時点で仕分け装置のトレイとして受信ファイル毎に異なるものを指定しているので、複数の受信ファイルのプリントを同時に実行しても仕分け装置で受信ファイル毎に仕分けを行うことができてユーザが混乱することが無い。
【0222】
第41図は複数のファクシミリ部312,313で複数の公衆回線329,335から受信した受信ファイルのデータを同時にプリントする場合の動作フローを示す。この場合は公衆回線335からの4枚の受信ファイルと公衆回線329からの2枚の受信ファイルとを同時に受信した場合である。
【0223】
まず、G3ファクシミリ部312が受信ファイルの受信を開始し、次にG4ファクシミリ部313が受信ファイルの受信を開始する。しかしG4回線335の方がG3回線329より速いので、まず、G4ファクシミリ部312が受信ファイルの1ページ目(G4−P.1)のデータをCCU336で受信してCPU338によりSAFメモリ337にセットし、CPU338が受信割込み通知により、受信ファイルがSAFメモリ337にセットされたことをアプリケーション・コントローラ部311に知らせる。アプリケーション・コントローラ部311のCPU314はG4ファクシミリ部313のCPU338からの受信割込み通知により、受信ファイルのデータがSAFメモリ337にセットされたことを検出し、SAFメモリ337のFAT領域の情報を解読してデータ領域のヘッダー部分を解読することにより、受信ファイルG4−P.1をCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開し、上述と同様にプロッタにプリントさせる。
【0224】
プロッタによる1枚目プリントの終了前に、G4ファクシミリ部313から受信ファイル「G4−P.2」の受信割込み通知、G3ファクシミリ部312から受信ファイル「G3−P.1」の受信割込み通知がそれぞれ発生する。アプリケーション・コントローラ部311のCPU314はこれらの受信割込み通知を検出すると、インターリーブ機能がG3ファクシミリ部312及びG4ファクシミリ部313に設定されているかどうか判断してインターリーブ機能がG3ファクシミリ部312及びG4ファクシミリ部313に設定されている場合には、受信ファイルG4−P.1の画像データをコピー部に転送した後にSAFメモリ331の受信ファイル「G3−P.1」をCEP322で伸長してイメージメモリ321上に展開し、同様にプロッタにプリントさせる。画像展開用のイメージメモリ321に余裕のある場合には、CPU314はプロッタで受信ファイルのプリント実行中でも次の受信ファイルのデータの伸長をCEP322で行ってイメージメモリ321上に展開することができる。
【0225】
同様にしてプロッタによる3枚目〜6枚目のプリントとして文書ファイル「G4−P.2」,「G4−P.3」,「G3−P.2」,「G4−P.4」のプリントがインターリーブ・モードで行われる。
【0226】
このようにして複数の公衆回線329,335からの受信ファイルのプリントが同時に行われる。従来のファクシミリでは1つの公衆回線からの受信文書ファイルのプリントを始めると、その公衆回線からの受信文書ファイルのプリントが終了するまで他の公衆回線からの受信文書ファイルのプリントが行えないので、ユーザに多大の迷惑をかけていた。この第4実施例では、複数の公衆回線から同時に文書ファイルを受信した場合でも、文書ファイル受信後すぐにその1枚目ファイルのプリントが行なわれ、2枚目以降のファイルも順次にプリントされるので、ユーザにタイムリーに受信文書ファイルのプリントを提供できる。また、受信文書ファイルをプリントする時点で回線毎に仕分け装置のトレイを指定するので、複数の受信文書ファイルのプリントを同時に実行しても回線毎に仕分けを行うので、ユーザが混乱することは無い。〜
また、第4実施例では、複数の公衆回線から受信ファイルと各SAFメモリ上のデータとを同時にプリントすることも可能である。
【0227】
次に、第4実施例におけるインターリーブの設定について第42図を用いて説明する。これは、ユーザまたはサービスマンが操作部により設定するものである。ユーザまたはサービスマンが操作部によりSP(サービスマン・プログラム)モードなどの設定モードにすると、メインCPU82は操作部からの入力信号をチェックしてファクシミリ機能が付いていない場合にはリターンとなる。この時、メインCPU82は一定時間、ガイダンス表示部143に
「ファクシミリ機能は有りません」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0228】
また、メインCPU82はファクシミリ機能が付いてる場合にはガイダンス表示部143に
「インターリーブを設定しますか? 0:No 1:Yes _ 」
という表示を行わせる。そして、メインCPU82は操作部からの信号をチェックして操作部により「0」が選択された場合にはモードを抜け、「1」が選択された場合にはガイダンス表示部143に
「インターリーブMAX値は××アプリケーションです。インターリーブを行なうアプリケーションを設定して下さい。 1:通信コード指定 2:回線指定 3:無条件 _ 」
という表示を行わせる。ここで、インターリーブを行なえるMAX値××(仕分け装置のトレイの数)とは仕分け装置13のトレイの数である。仕分け装置13が無くて複写機本体11に仕分け装置13の代りに1つのトレイがセットされている場合にはメインCPU82は仕分け装置13とトレイとを識別するセンサからの信号によりガイダンス表示部143に
「仕分け装置が無いためインターリーブはできません。」
という表示を行わせてモードを抜ける。
【0229】
メインCPU82は操作部からの入力信号をチェックして操作部により「1」が選択された場合にはガイダンス表示部143に
「通信コードを入力してください。 」
という表示を行わせ、操作部により通信コードとして送信側からイニシャル時に送られてくるコードを入力させる。この通信コードは一般的には電話番号等でもよいが、自社独自モードなどにより特殊コードを設定してもよい。
【0230】
メインCPU82は操作部からの通信コードを順次に設定していき、MAX値となった場合、又は設定を終了した場合は、ガイダンス表示部143に
「インターリーブの優先順位を設定してください。 _,_,_,_ 」
という表示を行わせ、操作部からの入力信号により優先順位の高い順番にコードを設定する。ここに、第4実施例は上記ファクシミリ部312,313以外にこれと同様なファクシミリ部を追加して同様に動作させることが可能である。
【0231】
メインCPU82はインターリーブの優先順位の設定が終ると、ガイダンス表示部143に
「インターリーブの比率を設定して下さい。
▲1▼:▲2▼:▲3▼:▲4▼ =_:_:_:_ 」
という表示を行わせ、インターリーブの比率を各ファクシミリ部についてユーザまたはサービスマンに操作部で設定させてそれを操作部からの信号により記憶することでインターリーブの比率を各ファクシミリ部について設定する。この比率は、同時に複数のファクシミリ部により複数の受信割込みが発生した場合に複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを実行する比率である。例えば、5707,4277,8111,7295という通信コードを有するファクシミリ部の優先順位を
「▲1▼5707▲2▼4277▲3▼8111▲4▼7295」
と設定し、比率を
「▲1▼:▲2▼:▲3▼:▲4▼ = 3:1:2:1」
と設定した場合、「5707」のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを3枚行ない、次に「4277」のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを1枚行ない、次に「8111」のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを2枚行ない、次に「7295」のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを1枚行ない、次に再び「5707」のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを3枚行なうというように指定された比率で受信ファイルのプリントが実行される。この例では、5707,4277,8111,7295という通信コードを有するファクシミリ部の受信ファイルのプリントを3枚、1枚、2枚、1枚と順番に実行したが、「5707」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚、「4277」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚、「5707」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚、「8111」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚、「7295」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚、「5707」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚、「8111」のファクシミリ部の受信ファイルのプリント1枚というように分割して受信ファイルのプリントを行っても比率が同じであれば良い。
【0232】
また、メインCPU82は操作部で「2」の回線指定が選択されると、ガイダンス表示部143に
「回線を入力して下さい 1:G3 2:G4−1 3:G4−2 _ 」
と表示して各ファクシミリ部の回線の種類を入力させる。ここに、回線の種類はアプリケーション・コントローラ部311がイニシャル時に各ファクシミリ部より得る情報である。メインCPU82は操作部からの入力信号により各ファクシミリ部の回線の種類を順次に設定していき、それがMAX値となった場合、または設定を終了した場合にはガイダンス表示部143に
「インターリーブの優先順位を設定して下さい。
【0233】
1:G3 2:G4−1 3:G4−2 _ 」
という表示を行い、操作部からの入力信号により優先順位の高い順番に各ファクシミリ部の回線を設定する。メインCPU82は優先順位の設定が終ると、ガイダンス表示部143に
「インターリーブの比率を設定して下さい。
【0234】
▲1▼:▲2▼:▲3▼ = _:_:_ 」
という表示を行い、各ファクシミリ部について優先順位の高い順番に比率を設定する。この比率とは、同時に複数のファクシミリ部から受信割込みが発生した場合に、その複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントを実行する比率である。
【0235】
また、「3」の無条件が選択されると、通信コード、回線種類に関係無く仕分け装置のトレイの数だけ同時にインターリーブが実行できるモードとなり、メインCPU82は設定を行わない。
以上のようにしてインターリーブ・モードの設定が行われる。
【0236】
図43はアプリ・コントローラ部311のファクシミリプリント処理を示す。アプリ・コントローラ部311のCPU314はファクシミリ部312,313のROM328,334に格納されているファクシミリ・アプリ・ソフトウェアによりファクシミリ部312,313から「プリント・リクエスト」信号が送られてくると、そのファクシミリ部312,313に図42の処理で設定されたインターリーブモードが設定されているかどうかを確認し、インターリーブモードが設定されている場合にはそのインターリーブモードに従ってプリントすべき受信ファイルを選択してCEP322で伸長しイメージメモリ321に展開する。次に、CPU314はインターリーブモードが設定されていればインターリーブモードに従って仕分け装置の排紙ビン(トレイ)を選択し、メインCPU82にSCI326,179を介して「プリント・リクエスト」信号を送信する。その後、CPU314はコピー部165からSCI326を介して「プリント・レディ」信号が送られてくると、イメージメモリ321からビデオ・インターフェース325を介して画像データを出力する。
【0237】
図40の動作フローではファクシミリ部312で受信ファイルFile−1を受信した時点ではプロッタ使用できずに受信ファイルFile−1をSAFメモリ331でメモリ代行受信し、受信ファイルFile−1を全頁(99頁)受信した時点でプロッタが使用可能になった場合であり、受信ファイルFile−1を全頁受信した時点では他にファクシミリ部で受信した受信ファイルが無いので、CPU314は受信ファイルFile−1のP.1をCEP322で伸長してイメージメモリ321に展開する。そして、CPU314は仕分け装置の排紙ビンとして第1ビンを指定し、メインCPU82にSCI326,179を介して「プリント・リクエスト」信号を送信する。その後、CPU314はコピー部165からSCI326を介して「プリント・レディ」信号が送られてくると、イメージメモリ321からビデオ・インターフェース325を介して画像データを出力してプロッタにプリントさせる。これは受信ファイルFile−1のP.2でも同様に行われる。CPU314は受信ファイルFile−1のP.3のプリント前にファクシミリ部313から次の受信ファイルFile−2の「プリント・リクエスト」信号による受信割込み通知を受け、そのファクシミリ部313に図42の処理で設定されたインターリーブモードが設定されていることを確認してそのインターリーブモードに従ってプリントすべき受信ファイルFile−2を選択してCEP322で伸長しイメージメモリ321に展開する。次に、CPU314はインターリーブモードに従って仕分け装置の排紙ビンとして第2ビンを指定し、メインCPU82にSCI326,179を介して「プリント・リクエスト」信号を送信する。その後、CPU314はコピー部165からSCI326を介して「プリント・レディ」信号が送られてくると、イメージメモリ321からビデオ・インターフェース325を介して画像データを出力する。以下同様にして複数の受信ファイルFile−1,2のプリントが行われる。また、図41の動作フローでも同様に複数の受信ファイルのプリントが行われる。
【0238】
第4実施例では、複数の公衆回線から複数のファイルが送られてきた場合に複数のファイルのプリントを同時に実行するので、プロッタの本来持っている最高の性能(プリント速度)を常に出すことができるだけでなく、ファイル受信後にすぐに1枚目ファイルのプリントを行い、2枚目以降のファイルも順次にプリントするので、ユーザにタイムリーに受信ファイルのプリントを提供できる。また、受信ファイルをプリントする時点で回線毎、ファイル毎に仕分け装置のトレイを指定するので、複数の受信ファイルのプリントを同時に実行しても各受信ファイルのプリントが混在すること無く、ユーザが混乱することは無い。またユーザがインアターリーブを実行できるモード、優先順位、比率をそれぞれ選択できるので、ユーザは最も必要とするファクシミリ部の受信ファイルのプリントを一番先に手に入れることができると共にユーザが最も必要とするファクシミリ部の受信ファイルのプリントの比率を上げることによりユーザが望むファクシミリ部の受信ファイルのプリントを一番先に手に入れることができ、ユーザ毎に最適に環境を提供することができる。
【0239】
なお、上記各実施例では複数の機能が共通のイメージメモリを持ったが、各機能のパフォーマンスを上げるために各機能がそれぞれ専用のイメージメモリを持つようにしてもよい。
【0240】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段によって読み取られた画像データ、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、複数の機能を同時に実行できて効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0241】
請求項2記載の発明によれば、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像を形成するための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段による画像データの読み取りと、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、前記読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記読取手段と前記記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を得ることができる。
【0242】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段が第n番目のプリントを第n−1番目のプリントの動作開始から予め決められた次のプリントの動作開始タイミング以降のタイミングでスタートさせるので、請求項1記載の発明と同様な効果を得ることができる。
【0243】
請求項4記載の発明によれば、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段による画像データの読み取りと、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、前記読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記読取手段と前記記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、記録手段を効率良く使用することができる。しかも、オペレータは自分が使用している機能の以外の機能を考える必要がなく、オペレータが常に機械を使用できる状態を提供できる。さらに、オペレータが使用している以外の機能も実行でき、入力データをオペレータにタイムリーに提供できる。
【0244】
請求項5記載の発明によれば、サーバーとして複数の機能を実行できる、記録シートに画像を形成するための1つのレーザプリンタと、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定を行う操作部とを有する画像形成装置において、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に前記レーザプリンタに行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つのレーザプリンタの使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、レーザプリンタが本来持っている最高の性能を常に出すことができてレーザプリンタを効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0245】
請求項6記載の発明によれば、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定を行う操作部とを有し、前記1つの記録手段をサーバーとして前記複数のシステムからのデータのプリントを実行できる画像形成装置において、前記複数のシステムからメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数のシステムに対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、記録手段が本来持っている最高の性能を常に出すことができて記録手段を効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。また、オペレータは自分が使用しているシステム以外のシステムを考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0246】
請求項7記載の発明によれば、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、通信回線を介してデータの送受信を行う複数のファクシミリ部と、この複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部とを有する画像形成装置において、前記複数のファクシミリ部からメモリー上に書き込まれる複数の受信ファイルのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数のファクシミリ部に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、記録手段が本来持っている最高の性能を常に出すことができて記録手段を効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。
【0247】
請求項8記載の発明によれば、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータを記録シートにプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記機能ごとに割り当てられた優先順位及びプリント処理をする比率に基づいて、前記1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、複数の機能を同時に実行できて効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【0248】
請求項9記載の発明によれば、複数の機能を実行できる画像形成装置であって、原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記読取手段を含む複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記機能ごとに割り当てられた優先順位及び比率に基づいて、前記複数の機能及び前記1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であるので、複数の機能を同時に実行できて効率良く使用でき、データをユーザにタイムリーに提供できる。しかも、オペレータは自分が使用している機能以外の機能を考える必要がなく、常にオペレータが使用できる状態を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の概略を示す断面図である。
【図3】同第1実施例の書き込み部を示す平面図である。
【図4】同書き込み部を示す側面図である。
【図5】同第1実施例における複写機本体の回路構成を示すブロック図である。
【図6】同第1実施例の一部を示すブロック図である。
【図7】同第1実施例のIPUを示すブロック図である。
【図8】同IPUを説明するための図である。
【図9】同第1実施例における操作部を示す平面図である。
【図10】同第1操作部の一部の表示例を示す正面図である。
【図11】同操作部のLCD部を示す正面図である。
【図12】同第1実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【図13】同第1実施例の動作例を示すタイミングチャートである。
【図14】同第1実施例の他の動作例を示すタイミングチャートである。
【図15】同第1実施例におけるCPUの処理フローを示すフローチャートである。
【図16】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図17】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図18】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図19】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図20】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図21】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図22】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図23】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図24】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図25】同第1実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図26】同第1実施例の動作例を示すタイミングチャートである。
【図27】本発明の第2実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図28】同第2実施例の動作例を示すタイミングチャートである。
【図29】同第2実施例におけるCPUの処理フローを示すフローチャートである。
【図30】同第2実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図31】同第2実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図32】本発明の第3実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図33】同第3実施例の動作例を示すタイミングチャートである。
【図34】同第3実施例におけるCPUの処理フローを示すフローチャートである。
【図35】同第3実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図36】同第3実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【図37】本発明の第4実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図38】同第4実施例におけるSAFメモリのファイルフォーマットを示す図である。
【図39】同第4実施例の動作例を示すタイミングチャートである。
【図40】同第4実施例の動作例を示すタイミングチャートである。
【図41】同第4実施例の他の動作例を示すタイミングチャートである。
【図42】同第4実施例におけるCPUの処理フローを示すフローチャートである。
【図43】同第4実施例におけるCPUの他の処理フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録手段
2 制御手段
Claims (9)
- 複数の機能を実行できる画像形成装置であって、
原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段によって読み取られた画像データ、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の機能を実行できる画像形成装置であって、
原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像を形成するための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段による画像データの読み取りと、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、前記読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記読取手段と前記記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段が第n番目のプリントを第n−1番目のプリントの動作開始から予め決められた次のプリントの動作開始タイミング以降のタイミングでスタートさせることを特徴とする画像形成装置。
- 複数の機能を実行できる画像形成装置であって、
原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部と、前記読取手段による画像データの読み取りと、前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせることで、前記読取手段と前記記録手段の全く別の機能を同時に動作させる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記読取手段と前記記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - サーバーとして複数の機能を実行できる、記録シートに画像を形成するための1つのレーザプリンタと、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定を行う操作部とを有する画像形成装置において、
前記複数の機能によってメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に前記レーザプリンタに行わせる制御手段を備え、
前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数の機能により前記メモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つのレーザプリンタの使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定を行う操作部とを有し、前記1つの記録手段をサーバーとして前記複数のシステムからのデータのプリントを実行できる画像形成装置において、前記複数のシステムからメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数のシステムからのデータのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数のシステムに対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。
- 原稿を読み取るための読取手段と、記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、通信回線を介してデータの送受信を行う複数のファクシミリ部と、この複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率の設定とモードの設定及び表示を行う操作部とを有する画像形成装置において、前記複数のファクシミリ部からメモリー上に書き込まれる複数の受信ファイルのプリントを前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記操作部により設定された前記複数のファクシミリ部の受信ファイルのプリントの優先順位及びプリント処理をする比率に基づき、前記1つの記録手段の使用効率が高くなるように前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数のファクシミリ部に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。
- 複数の機能を実行できる画像形成装置であって、
前記複数の機能により書き込まれる複数のデータを記録シートにプリントするための1つの記録手段と、前記複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記複数の機能により書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記機能ごとに割り当てられた優先順位及びプリント処理をする比率に基づいて、前記1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の機能を実行できる画像形成装置であって、
原稿を読み取るための読取手段と、
記録シートに画像をプリントするための1つの記録手段と、
前記読取手段を含む複数の機能によりメモリー上に書き込まれる複数のデータのプリント処理を前記メモリーのアドレスを管理して交互に行わせる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記機能ごとに割り当てられた優先順位及び比率に基づいて、前記複数の機能及び前記1つの記録手段の処理時間の管理をするとともに、前記複数のデータを交互にプリントする枚数を決定して前記プリント処理を行わせ、前記複数の機能に対応する印刷ジョブを同時に処理することが可能であることを特徴とする画像形成装置。
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