JP3616286B2 - プロアントシアニジンの渋味低減方法 - Google Patents

プロアントシアニジンの渋味低減方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は植物体を抽出して得られるプロアントシアニジンを主成分とする抽出物の渋味を低減させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばブドウの種子、皮、搾汁粕あるいは樹皮や豆類等の植物体を抽出して得られるプロアントシアニジンは強い抗酸化作用を有しており食品等の抗酸化剤として利用されている。また種々の生理活性も有するところから、最近では健康食品素材として利用されている。プロアントシアニジンは、ポリフェノールの1種で次式
【0003】
【化1】
Figure 0003616286
(式中Rは水素原子又は水酸基、R、Rはそれぞれ独立に水素原子、水酸基又はメトキシ基、R、R、R、Rはそれぞれ独立に水酸基又はメトキシ基、Rはガロイル基又はグルコピラノシル基を示す)で表される、フラバン−3−オールまたはフラバン−3,4−ジオールを構成単位として、4−6位又は4−8位で縮合もしくは重合により結合した化合物群であり、各種植物体中に存在する縮合型タンニンである。なお化1は、理解を助けるために4−8位で縮合した場合だけを示している。これらは酸処理によりシアニジン、デルフィニジン、ペラルゴニジン等のアントシアニジンを生成するところから、この名称が与えられているものである。そして上記構成単位の2量体、3量体、4量体さらに10〜30量体以上の高分子のプロシアニジン、プロデルフィニジン、プロペラルゴニジン等のプロアントシアニジンおよびそれらの立体異性体等を含むものである。
【0004】
しかしながらプロアントシアニジンには独特の強い渋味があるため、抗酸化剤として食品に添加する場合、自ずとその量が制限され、あるいは健康食品としてこれを食する場合、口腔内にひどいしびれを伴う不快感を生ずるため、大量のプロアントシアニジンをそのまま摂取することは、極めて困難である。
【0005】
このようなことからプロアントシアニジンを主成分とする健康食品分野においては錠剤(糖衣錠も含む)あるいはカプセルの形態が多く、粉剤や顆粒剤タイプの製品は見当たらない。
【0006】
ところで、医薬等の分野において苦味の低減化方法が種々提案されているが、「渋味」は「辛味」と同じ様に味覚とは異なり、味蕾以外の箇所(例えば口腔内壁、舌裏部など)でも感じることのできる感覚で、触覚や痛覚と同種のものである。すなわち味覚である苦味の低減方法は、触覚や痛覚に近い渋味の低減には利用できないのである。
またタンニン系の「渋味食品」の代表格は柿渋タンニンであるが、古くより柿渋の脱渋方法として「焼酎・アルコール抜き」「湯抜き」「ドライアイス・炭酸ガス抜き」「肺汁抜き」などが知られている。しかしこれらは、柿果実の細胞に嫌気的呼吸をさせてアセトアルデヒドを発生させ、これが柿渋タンニンを重合させ、その結果タンニンが不溶性化することによる渋抜きであって、あらかじめ抽出した高濃度のプロアントシアニジンの渋味をこの方法により低減することは不可能である。
その他のタンニン系渋味を含有する食品の渋味低減方法としては、紅茶にアルカリ処理ゼラチンを添加してゼリー化する方法(特開平4−49984号)、タンニン等の渋味成分を含む食品にプロタミンを添加する方法(特開平5−328935号、6−153875号)、酵素で渋味成分をグリコシル化する方法(特開平7−327602号、特公平6−88908号)、樹脂や活性炭で渋味成分を吸着除去する方法(特開平8−173084号、9−220055号、11−103817号)、サイクロデキストリンを用いたマスキング法(特開平7−327602号、9−309902号、10−4919号)などが提案されている。しかしこれらはいずれもごく少量含まれているタンニンの渋味をマスクする方法やタンニン自体を除去してしまう方法、あるいは高価だったり一般的には使用されていない物質を添加する方法などであり、プロアントシアニジンの量的な損失を伴わず、安価で効率よく、しかも安全な方法で渋味を低減する方法はこれまで知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような状況から、本発明の課題は植物体を抽出して得られるプロアントシアニジンを主成分とする抽出物の渋味を低減する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、植物体を抽出して得られるプロアントシアニジンを主成分とする抽出物に特定のタンパク質又は多糖類を添加することにより、プロアントシアニジンの渋味が顕著に低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
以下本発明を詳細に説明する。
まず本発明の対象となる植物体を抽出して得られるプロアントシアニジンを主成分とする抽出物とは、ブドウ、柿、リンゴ、松、大豆、小豆など植物体を水や有機溶媒で抽出して得られる抽出物であり、その主成分はプロアントシアニジンである。中でも含有量が多いことや糖類などの夾雑物の含量も少ないため、高純度のプロアントシアニジンが抽出によって容易に得られることから、ブドウ種子抽出物が好適である。
【0010】
ブドウ種子からの抽出物以外では、小豆からの抽出物(有賀ら、アグリカルチュラル・バイオロジカル・ケミストリー(Agric.Biol.Chem.)第45巻、2709−2712頁、1981年)、松の樹皮からの抽出物(R.W.Hemingwayら、フィトケミストリー(Phytochemistry)第22巻、275−281頁、1983年)などがある。
【0011】
以上のようにして得られたプロアントシアニジンを主体とする抽出物は、液状もしくは半固形状の形態で得られるが、このものから抽出溶媒を減圧留去、スプレードライ、凍結乾燥などの公知の方法によって除去すれば、そのままプロアントシアニジン含有濃縮物や乾燥物として使用することができる。特開平11−80148号の実施例に示すように、最適の原料と抽出条件を用いれば、90%以上の高い純度を有するプロアントシアニジン組成物を、簡単に得ることができる。
【0012】
次に渋味を低減するためにプロアントシアニジンに添加するタンパク質/多糖類であるが、本質的には渋味が低減されればどのようなタンパク質/多糖類であってもよく、その由来原料、産地、時期、製造方法等に制限はない。ただし添加によって渋味が低減されたプロアントシアニジンは主として食品として用いられることから、食用のタンパク質/多糖類もしくはタンパク質/多糖類を含有する食品を使用することが好ましい。また渋味低減の原理がプロアントシアニジンとタンパク質/多糖類の疎水結合(又は水素結合)に基づくものであると考えられることから、両者の分子の接触が時間的にも面積的にも効率的に行なわれるために、水溶性もしくは水中に分散可能なタンパク質/多糖類が好ましい。さらに渋味が低減されたプロアントシアニジン(すなわちプロアントシアニジン−タンパク質/多糖類の結合体)の食品としての用途の選択肢が広くなることから、この渋味低減化品(結合体)自身も水に溶ける又は分散可能であることが望ましい。またその優れた生理活性を利用するためには、成人で1日当たり50−500mg程度のプロアントシアニジン摂取が必要となるが、経済的な因子も満たされなければ現実的にはこの量を摂取することは不可能である。そういう意味でここで用いられるタンパク質/多糖類もしくはタンパク質/多糖類を含有する食品は安価で、一定の品質のものを大量に、しかも容易に入手できることが望まれる。
【0013】
このような観点からタンパク質は、牛乳由来のタンパク質及び大豆由来のタンパク質が好適である。例えば、市販の食品では牛乳、全脂粉乳、全脂練乳、脱脂粉乳、カゼイン、牛乳ホエー、ラクトアルブビン、豆乳、粉末状分離大豆タンパク等が挙げられる。この他上記の条件を満たすタンパク質の例として、ゼラチン、コラーゲン、卵白アルブミン、可溶性小麦タンパク質等も挙げられるが、計量が簡単であること、安価であることなどから脱脂粉乳と粉末状分離大豆タンパクが好適である。
【0014】
同様に多糖類としては、デンプン及び寒天が好適であり、特にデンプンの場合はアルファー化したものが好ましい。市販の食品ではデンプンとして小麦粉、コーンスターチ、バレイショデンプン(片栗粉)、米粉等、寒天では粉末寒天、棒寒天、フレーク寒天、糸寒天等が例として挙げられる。この他上記の条件を満たす多糖類の例として、サイリウムなどの食物繊維、ペクチン、デキストラン、コンドロイチン硫酸等も挙げられるが、渋味低減効果が大きいこと、安価であることなどから米粉、粉寒天が好適である。
【0015】
添加するタンパク質/多糖類の量はそのタンパク質/多糖類の種類や純度によって影響されるが、プロアントシアニジンとタンパク質/多糖類のそれぞれが100%純度のものとしたとき、重量混合比はプロアントシアニジン:タンパク質/多糖類=1:1〜1:100であり、好ましくは1:1〜1:10である。
【0016】
タンパク質/多糖類のプロアントシアニジンへの添加方法には制限がないが、通常1〜10%濃度のプロアントシアニジン水溶液へ、必要量のタンパク質/多糖類をよくかき混ぜながら添加するとよい。タンパク質/多糖類が固体であればはそのまま加えても、粉状にしてから添加しても良いし、適度な濃度で水に溶解又は分散させてから加えても良い。添加時の温度はタンパク質の場合は変性の恐れがあるため通常5〜50℃、好ましくは15〜40℃である。多糖類の場合は通常5〜90℃、好ましくは15〜50℃である。また粉状のプロアントシアニジンと粉状のタンパク質/多糖類を乳鉢や粉体混合機などで混合することもできる。
【0017】
渋味が低減化されたプロアントシアニジンの食品としての形態には特に制限がないが、水や牛乳に溶解又は分散させた液体の形、ゼリーなどのゲルの形、粉体・顆粒状の形などが例として挙げられる。もちろん従来通り、カプセルや錠剤の形を利用しても良い。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、プロアントシアニジンの量的な損失を伴わず、安価で効率よく大量に、しかも安全にプロアントシアニジンの渋味を低減することができる。その結果、粉末タイプであっても渋味が軽度であり、錠剤やカプセル剤の形態での摂取が困難な小児や高齢者であっても容易にプロアントシアニジンが摂取でき、また渋味が低減化されたプロアントシアニジン組成物を広く市場に提供することができる。
【0019】
なお、本発明において、渋味の尺度は以下のようにして定めた。
<渋味の尺度の設定(渋味評価標準曲線の作製)>
渋味の強さを表す単位、尺度あるいは標準品が存在しないため、種々の濃度でブドウ種子抽出物(キッコーマン(株)製、「グラビノールスーパー」、プロアントシアニジン純度95%、以下GVSと略す。)を水に溶解し、15人のパネラーを使って、その水溶液の渋味を官能評価し、渋味評価標準曲線を作製した。渋味評価点は次の様に定めた。
{0点;渋味を感じない、1点;わずかに渋い、2点;渋い、3点;かなり渋い。}パネラーによる渋味評価平均点が1点になる濃度を「渋味発現最低濃度」と定めた。
【0020】
官能評価試験は25℃、室内、昼食後1〜3時間後に実施。各濃度のサンプル5mLを、濃度の薄い方から順番に口腔内に5−10秒間含んだ後、嚥下して官能評価を行なった。各サンプルの官能評価終了後直ちに、水で口腔うがいを実施し、2分間以上間隔を開けてから次のサンプルの官能評価を実施した。
GVS水溶液の渋味の官能評価試験結果を表1及び図1に示す。
【0021】
【表1】
Figure 0003616286
図1の渋味評価標準曲線より、GVS水溶液の渋味発現最低濃度は約0.06%と判る。
【0022】
【実施例】
以下に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
<実施例1>牛乳を用いた渋味の低減効果
種々の濃度でGVSを牛乳に溶解し、13人のパネラーを使って、渋味を官能評価した。牛乳は雪印乳業(株)製3.5牛乳を使用した。GVS牛乳溶液の渋味評価試験の結果を表2及び図2に示す。
【0023】
【表2】
Figure 0003616286
【0024】
図2の渋味評価曲線より、GVS牛乳溶液の渋味発現最低濃度は約1.7%と判る。これは水溶液の場合の約30倍の濃度であり、牛乳に渋味低減効果があることが明確に判る。また牛乳中のタンパク質は約7%であることから、渋味発現最低濃度における重量比はおよそ、GVS:牛乳タンパク質=1:4である。
【0025】
<実施例2>豆乳を用いた渋味の低減効果
実施例1と同様に、種々の濃度でGVSを市販の豆乳飲料(名古屋製酪(株)「豆腐のできる豆乳」)に溶解し、15人のパネラーを使って、渋味を官能評価した。GVS豆乳溶液の渋味評価試験の結果を表3及び図3に示す。
【0026】
【表3】
Figure 0003616286
【0027】
図3の渋味評価曲線より、GVS豆乳溶液の渋味発現最低濃度は約3.9%と判る。これは水溶液の場合の60〜70倍濃度であり、豆乳に渋味低減効果があることが明確に判る。また豆乳中のタンパク質は約12%であることから、渋味発現最低濃度における重量比はおよそ、GVS:豆乳タンパク質=1:3である。
【0028】
<実施例3>うるち米粉を用いた渋味の低減効果
GVSを最終的に0.5%の濃度になるように水に溶解し、そこに種々の比率になるようにうるち米粉(上白粉)を添加、よくかき混ぜて溶解後、15人のパネラーにより渋味を官能評価した。うるち米粉は山形県食料(株)の上白粉(アルファー化)を用いた。
GVS−うるち米粉混合物の渋味評価試験の結果を表5及び図4に示す。
【0029】
【表4】
Figure 0003616286
【0030】
図4の渋味評価曲線より、GVS/うるち米粉の渋味発現最低混合比は約0.11と判る。またうるち米粉中のデンプンは約80%であることから、渋味発現最低混合比における重量比はおよそ、GVS:うるち米粉デンプン=1:7である。
【0031】
<実施例4>粉末寒天を用いた渋味の低減方法
うるち米粉の代わりに粉末寒天を用いること以外、実施例3と同様の操作を行ない、15人のパネラーによる渋味の官能評価を実施した。粉末寒天は伊那食品(株)製ウルトラ寒天AX−30を使用した。
GVS−粉末寒天混合物の渋味評価試験の結果を表6及び図5に示す。
【0032】
【表5】
Figure 0003616286
【0033】
図5の渋味評価曲線より、GVS/粉末寒天の渋味発現最低混合比は約0.30と判る。また粉末寒天中の寒天含有量が約70%であることから、渋味発現最低混合比における重量比はおよそ、GVS:寒天=1:2である。
【0034】
<実施例5>脱脂粉乳を用いた渋味の低減効果
うるち米粉の代わりに脱脂粉乳を用いること以外、実施例3と同様の操作を行ない、15人のパネラーによる渋味の官能評価試験を実施した。脱脂粉乳は雪印乳業(株)製スキムミルクを使用した。
GVS−脱脂粉乳混合物の渋味評価試験の結果を表7及び図6に示す。
【0035】
【表6】
Figure 0003616286
【0036】
図6の渋味評価曲線より、GVS/脱脂粉乳の渋味発現最低混合比は約0.32と判る。また脱脂粉乳中のタンパク質は約40%であることから、渋味発現最低混合比における重量比はおよそ、GVS:脱脂粉乳タンパク質=3:8である。
【0037】
<実施例6>大豆プロテインを用いた渋味の低減効果
うるち米粉の代わりに大豆プロテインを用いること以外、実施例3と同様の操作を行ない、15人のパネラーによる渋味の官能評価試験を実施した。大豆プロテインは不二製油(株)製スプロ670を使用した。
GVS−大豆プロテイン混合物の渋味評価試験の結果を表8及び図7に示す。
【0038】
【表7】
Figure 0003616286
【0039】
図7の渋味評価曲線より、GVS/大豆プロテインの渋味発現最低混合比は約0.42と判る。また大豆プロテイン中のタンパク質は約80%であることから、渋味発現最低混合比における重量比はおよそ、GVS:脱脂粉乳タンパク質=1:2である。
【0040】
<実施例8>寒天−渋味低減化プロアントシアニジン組成物の製造
GVS:24gと伊那寒天(株)製ウルトラ寒天AX−30:96gをよく混合し蒸留水0.6Lを加え、よく撹拌して完全に溶解させた。これを凍結乾燥し、粉状のプロアントシアニジン組成物を120g得た。この組成物の渋味のパネラー15人による官能評価点は、0.533であり、ほとんど渋味は感じられない。またこの組成物10gは室温下で、水50mLに瞬時に分散できた。
【0041】
<実施例9>大豆プロテイン−渋味低減化プロアントシアニジン組成物の製造
GVS:24gと不二製油(株)製スプロ670:96gをよく混合し蒸留水0.6Lを加え、よく撹拌して完全に溶解させた。これを凍結乾燥し、粉状のプロアントシアニジン組成物を120g得た。この組成物の渋味のパネラー15人による官能評価点は、0.333であり、ほとんど渋味は感じられない。またこの組成物10gは室温下で、水50mLに瞬時に分散できた。
【0042】
<実施例10>顆粒状食品
1包が下記の処方になるように、水及びエタノールを用いて湿式造粒した後アルミニウムヒートシール包装を実施し、顆粒状食品2.6gを分包(1包当たりGVSとして400mg含有)した。
Figure 0003616286
【0043】
<実施例11>粉末状食品
1包が下記の処方になるように、各成分をよく混合した後、アルミニウムヒートシール包装を実施し、粉末状食品2.5gを分包(1包当たりGVSとして400mg含有)した。
Figure 0003616286
【0044】
<実施例12>錠剤状食品
1錠が下記の処方になるように、各成分をよく混合した後打錠機により圧縮成型し、錠剤状食品250mgを製造した(1錠当たりGVSとして40mg含有)した。
Figure 0003616286
【0045】
<実施例13>ドリンク剤
下記の処方のドリンク剤を製造した。1本当たりGVSとして400mg含有。
Figure 0003616286
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】渋味評価標準曲線図
【図2】牛乳の渋味低減効果を示す図
【図3】豆乳の渋味低減効果を示す図
【図4】うるち米粉の渋味低減効果を示す図
【図5】粉末寒天の渋味低減効果を示す図
【図6】脱脂粉乳の渋味低減効果を示す図
【図7】大豆プロテインの渋味低減効果を示す図

Claims (2)

  1. ブドウ種子抽出物脱脂粉乳又は分離大豆蛋白を添加することを特徴とするブドウ種子抽出物の渋味低減方法。
  2. ブドウ種子抽出物粉末寒天又はうるち米粉を添加することを特徴とするブドウ種子抽出物の渋味低減方法。
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