JP3615379B2 - 画像復号化装置及び多重化装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル放送の分野に属し、画像圧縮された動画、圧縮された音声、及び時間情報を多重化してディジタル放送信号を作成する、MPEG2システムエンコーダなどの多重化装置、及びディジタル放送信号を受信するセットトップボックスなどに内蔵され、選択されたビデオストリームから動画を復号化し表示する、MPEG2ビデオデコーダなどの画像復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の多重化装置として、動画を圧縮したビデオ・エレメンタリ・ストリーム(以下、ビデオESと略す)と、音声を圧縮したオーディオ・エレメンタリ・ストリーム(以下、オーディオESと略す)と、それぞれの表示時刻を指定するための時間情報とを多重化して、番組ストリームを作成し、さらにこの番組ストリームを、多くのチャネル数多重化してディジタル放送信号を作成する多重化装置がある。
【0003】
また、従来の画像復号化装置として、このディジタル放送信号から、1つの番組ストリームを選択し、この番組ストリームから分離された、ビデオESもしくはビデオ・パケッタイズド・エレメンタリ・ストリーム(以下、ビデオPESと略す)を入力して、画像復号化を施し、復号された動画信号を表示する画像復号化装置がある(例えば、「70近くの多チャネルを実現する日本初のディジタル衛星放送」日経エレクトロニクス、日経BP社、149頁〜164頁、1996年9月2日号)。
【0004】
多重化装置は、画像信号の圧縮方式としてMPEG2を用いた場合、圧縮の際に、複数の動き予測(以下、MCと略す)モード、符号化モードを画像の特性によって切り替えている。そして、これらのモードの選択結果をヘッダとしてビデオESの中に多重して伝送している。画像復号化装置は、このヘッダの情報を解析し、解析結果に基づいて、内部の動作を切り替えている(例えば、「ビデオ圧縮」テレビジョン学会誌、Vol.49、No.4、435頁〜466頁、(1995))。
【0005】
図16に、従来の多重化装置の構成例を示す。図16において、50、51、60、61は入力端子、52、62は映像符号化手段、53、63は音声符号化手段、54、55、64、65はPES化手段、56、57、66、67はTS化手段、58、68は1次多重手段、70は時間情報発生手段、71は2次多重手段、72は出力端子である。
【0006】
入力端子50及び60には映像信号、入力端子51及び61には音声信号が入力される。
【0007】
入力端子50に入力された映像信号は、映像符号化手段52で画像圧縮されて、ビデオESとなり、PES化手段54で、時間情報発生手段70からの表示タイムスタンプ(以下PTSと略す)を多重され、パケッタイズド・エレメンタリ・ストリーム(以下PESと略す)に変換される。PES化手段54から出力されたビデオPESは、TS化手段56で、時間情報発生手段70からの番組基準時間情報(以下PCRと略す)を多重され、トランスポート・ストリーム(以下TSと略す)に変換される。TS化手段56から出力されたビデオTSは、1次多重手段58に入力される。
【0008】
入力端子51に入力された音声信号も、音声符号化手段53、PES化手段55、TS化手段57で同様の処理を施され、1次多重手段58に入力される。
【0009】
1次多重手段58は、入力されたビデオTSとオーディオTSを多重化して、番組ストリームを作成し、2次多重手段71に出力する。
【0010】
同様に、入力端子60に入力された映像信号、および、入力端子61に入力された音声信号も、上述したようにして処理を施され、1次多重手段68でビデオTSとオーディオTSが多重化されて番組ストリームが作成され、2次多重手段71に出力される。
【0011】
2次多重手段71は、入力された複数の番組ストリームを多重化して、ディジタル放送信号を作成し、出力端子72から出力する。
【0012】
図17および18に、従来の画像復号化装置を用いたセットトップボックスの構成例を示す。なお、図18は、図17の画像復号化装置40を構成する各構成手段のブロック図である。図17において、41は入力端子、42はシステムデコーダ、43は音声復号化装置、44は出力端子、40は画像復号化装置30及び32は入力端子を示す。また、図18において、31はES分離手段、33は同期出画制御手段、2はストリームバッファメモリ、3は可変長復号手段、4は逆量子化手段、5は逆DCT手段、6は加算手段、7はヘッダ解析手段、39は第3のシーケンサ、9は動き補償手段、10は第1のフレームメモリ、11は第2のフレームメモリ、21は第1の表示用メモリ、22は第2の表示用メモリ、24は表示画像選択手段、23は出力端子、20は第2のシーケンサ、25はタイミング生成手段を示す。
【0013】
システムデコーダ42は、入力端子41から入力されたディジタル放送信号から、表示すべき番組ストリームを選択し、ビデオPES及びオーディオPESを抜き出して、それぞれ画像復号化装置40及び音声復号化装置43に入力する。また、各PESに対応するPCRを抜き出して、画像復号化装置40及び音声復号化装置43に出力する。
【0014】
オーディオPESは、音声復号化装置43で復号化され、出力端子44から出力される。
【0015】
一方、入力端子30を介して、画像復号化装置40に入力されたビデオPESは、ES分離手段31でビデオESのみが分離されて、ストリームバッファメモリ2に蓄積される。また、ES分離手段31は、PTSを抜き取り、同期出画制御手段33に入力する。同期出画制御手段33は、入力端子32を介して入力されるPCRと、ES分離手段から入力されたPTSとを用いて、復号画像の表示タイミングがPTSで指定されたタイミングになるように、第3のシーケンサ39を制御する。このことにより、復号後の映像と音声の同期が実現される。
【0016】
ストリームバッファメモリ2に蓄積されたビデオESは、可変長復号手段3に入力される。可変長復号手段3は、MPEG規格に沿って、可変長符号化されたビデオESをもとの符号に戻し、量子化DCT係数データを逆量子化手段4に出力するとともに、必要な情報をヘッダ解析手段7に出力する。逆量子化手段4に入力された量子化DCT係数データは、逆量子化手段4で逆量子化され、逆DCT手段5で逆DCT処理され、さらに、加算手段6で動き予測データと加算されて、復号画像データとなる。
【0017】
この復号画像データは、第2のシーケンサ20の制御により、第1のフレームメモリ10、第2のフレームメモリ11、第1の表示用メモリ21、第2の表示用メモリ22のうちで、最適なメモリに記憶される。動き補償の際に、参照画像として用いられるフレームの復号画像データは、第1のフレームメモリ10または第2のフレームメモリ11に記憶され、動き補償(以下、MCと略す)を行う動き補償手段9に入力されて、動き予測データに変換される。参照画像として用いられない、双方向予測により圧縮されたフレームの復号画像データは、第1の表示用メモリ21または第2の表示用メモリ22に記憶される。表示画像選択手段24は、第2のシーケンサ20の制御により、第1のフレームメモリ10、第2のフレームメモリ11、第1の表示用メモリ21、第2の表示用メモリ22に記憶された復号画像データのうち、適切なフレームを順次読み出して、出力端子23に出力する。
【0018】
ヘッダ解析手段7は、ビデオストリームに多重されたヘッダ情報から、フレームレートなどの原画の画像フォーマット、動き予測モード、DCTモード、動きベクトルなどの付加情報を解析し、解析結果を逆量子化手段4、逆DCT手段5、動き補償手段9及び第3のシーケンサ39に出力する。第3のシーケンサ39は、ヘッダ解析手段7からの情報、及び、タイミング生成手段25からのタイミング信号に基づき、可変長復号手段3、逆量子化手段4、逆DCT手段5、動き補償手段9及び第2のシーケンサ20を制御して、順次、復号及び表示動作を行わせる。
【0019】
図19に、図18に示した従来の画像復号化装置の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。ここでは、現行のテレビ放送の信号で用いられている、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESを、従来の画像復号化装置で復号化する場合の動作を示すが、同時に、従来の画像復号化装置に入力される入力ストリームが、59.94フレーム/秒の順次走査画像をフレーム符号化したストリームに切り替わった場合の動作も、併せて示す。
【0020】
図19において、101は復号区間、102は表示区間、103は垂直同期信号を示す。また、Iはイントラ符号化されたフレーム、Pは前方向予測符号化されたフレーム、Bは双方向予測符号化されたフレームを示し、Topはトップフィールド、Botはボトムフィールドを、添え字は画像番号を示す。
【0021】
復号、表示ともに垂直同期信号103を基準に開始されるよう構成されている。例えば、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を復号する際に、フレームP26のボトムフィールドが第1のフレームメモリ10から読み出されて表示されるのと同時に、フレームB27が復号されて第1の表示用メモリ21に記憶される。同様に、フレームB27のボトムフィールドが第1の表示用メモリ21から読み出されるのと同時に、フレームB28が復号されて第2の表示用メモリ22に記憶される。このような動作により、表示用メモリに記憶された復号画像データが、表示のために読み出される前に、次の復号画像データで書きつぶされることの無いように構成されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来の画像復号化装置においては、現行のテレビ放送の信号で用いられている、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESを、復号化する際には問題がないものの、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESとの切り替わり時点において、問題点を生ずる。すなわち、図19のタイミングチャートに示したように、フレームP29のトップフィールドを表示した次の、垂直同期期間において、フレームI0が表示されてしまい、フレームP29のボトムフィールドが表示されない。
【0023】
本発明は、上記問題点に鑑み、画像復号化装置の入力が、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESと、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESとの間で切り替わっても、切り替わり時点において、表示できないフィールドを生じることなく、全画像情報を復号できる画像復号化装置及び多重化装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、飛び越し走査画像が符号化された第1ビットストリーム、および、順次走査画像が符号化された第2ビットストリームを入力する入力手段と、前記入力手段が入力した前記第1ビットストリームおよび前記第2ビットストリームに含まれる個々の画像フレームデータの復号を、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して開始する復号手段と、復号された前記画像フレームデータを蓄積するメモリと、前記復号手段に復号されるビットストリームが前記第1ビットストリームから前記第2ビットストリームへ変更されたことを検出し、その検出情報をモード遷移情報として出力するモード遷移検出手段と、前記モード遷移検出手段からの前記モード遷移情報を入力し、そのモード遷移情報に基づいて前記復号手段を制御し、前記第2ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記垂直同期信号における1垂直期間以上で前記メモリに蓄積された画像フレームデータが読み出される前に次の画像フレームデータで書きつぶされない時間だけ遅らせる制御手段とを備えたことを特徴とする画像復号化装置である。
【0025】
請求項12の本発明は、飛び越し走査画像を入力して、第1ビットストリームに符号化し、また、順次走査画像を入力して、第2ビットストリームに符号化する符号化手段と、前記符号化手段が符号化した前記第1ビットストリームおよび前記第2ビットストリームの各画像フレームデータに表示時刻基準信号を多重化する多重化手段と、前記符号化手段に符号化されたビットストリームが前記第2ビットストリームから前記第1ビットストリームへ変更されたこと、および前記飛び越し走査画像において同一フレームのトップフィールド画像がボトムフィールド画像より前の時刻に入力されたことを検出し、その検出情報をモード遷移情報として前記多重化手段へ出力するモード遷移検出手段とを備え、前記多重化手段は、前記モード遷移情報に基づき前記第1ビットストリームの最先頭の画像フレームデータに、そのデータの復号画像フレームデータが前記飛び越し走査画像における3垂直同期期間だけ遅れて表示されるように、前記表示時刻基準信号の値を変更して多重化することを特徴とする多重化装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の画像復号化装置及び多重化装置を図面を参照して説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1の画像復号化装置のブロック図を示す。図1において、2〜7、9〜11、20〜33は図18に示す従来例と同一であり、8は第1のシーケンサ、12はモード遷移検出手段である。
【0028】
入力端子30を介して、画像復号化装置に入力されたビデオPESは、ES分離手段31でビデオESのみが分離されて、ストリームバッファメモリ2に蓄積される。また、ES分離手段31は、PTSを抜き取り、同期出画制御手段33に出力する。同期出画制御手段33は、入力端子32を介して入力されるPCRと、ES分離手段31から入力されたPTSとを用いて、復号画像の表示タイミングが、PTSで指定されたタイミングになるように第1のシーケンサ8を制御する。
【0029】
ストリームバッファメモリ2に蓄積されたビデオESは、可変長復号手段3に入力される。可変長復号手段3は、MPEG規格に沿って、可変長符号化されたビデオESを、もとの符号に戻し、量子化DCT係数データを逆量子化手段4に出力するとともに、必要な情報をヘッダ解析手段7に出力する。逆量子化手段4に入力された量子化DCT係数データは、逆量子化手段4で逆量子化され、逆DCT手段5で逆DCT処理され、さらに、加算手段6で動き予測データと加算されて、復号画像データとなる。
【0030】
この復号画像データは、第2のシーケンサ20の制御により、第1のフレームメモリ10、第2のフレームメモリ11、第1の表示用メモリ21、第2の表示用メモリ22のうちで、最適なメモリに記憶される。動き補償の際に、参照画像として用いられるフレームの復号画像データは、第1のフレームメモリ10または第2のフレームメモリ11に記憶され、動き補償手段9に入力されて、動き予測データに変換される。参照画像として用いられないフレームの復号画像データは、第1の表示用メモリ21または第2の表示用メモリ22に記憶される。表示画像選択手段24は、第2のシーケンサ20の制御により、第1のフレームメモリ10、第2のフレームメモリ11、第1の表示用メモリ21、第2の表示用メモリ22に記憶された復号画像データのうち、適切なフレームを順次読み出して、出力端子23に出力する。
【0031】
ヘッダ解析手段7は、ビデオストリームに多重されたヘッダ情報から、フレームレートなどの原画の画像フォーマット、動き予測モード、DCTモード、動きベクトルなどの付加情報を解析し、解析結果を逆量子化手段4、逆DCT手段5、動き補償手段9及びモード遷移検出手段12に出力する。モード遷移検出手段12は、ヘッダ解析手段7からのヘッダ情報の、必要なものを第1のシーケンサ8に出力すると同時に、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESから、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESへの切り替わりを検出して、モード遷移情報として第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、モード遷移検出手段12からのヘッダ情報、モード遷移情報及びタイミング生成手段25からの垂直同期信号に基づき、可変長復号手段3、逆量子化手段4、逆DCT手段5、動き補償手段9及び第2のシーケンサ20を制御して、順次、復号及び表示動作を行わせる。
【0032】
図2に、図1の本発明の実施の形態1の画像復号化装置の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。図2において、103は、図19に示す従来の画像復号化装置のタイミングチャートに示した垂直同期信号と同一のものである。201は復号区間、202は表示区間を示す。
【0033】
図1、図2において、モード遷移検出手段12は、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESから、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESへの切り替わった最初のフレームI0を検出して、モード遷移情報を第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、モード遷移情報を受け取ると、次のフレームのデコード開始を、図2の210から211へ、1垂直同期期間だけ遅らせる。
【0034】
図3に、この様な動作を行うための、第1のシーケンサ8の垂直同期パルス入力部分に設けられる回路の一例を示す。図3において、90、91は入力端子、92はSRフリップフロップ(以下SR−FFと略す)、93は反転手段、94はOR演算手段、95は出力端子である。
【0035】
入力端子90に垂直同期パルスが、また、入力端子91にモード遷移情報のパルスが入力される。入力端子91にモード遷移情報のパルスが入力されると、SR−FF92の出力はLになり、その結果OR演算手段94の出力は、入力端子90からの信号に関わらず、常にHとなる。その場合の、入力端子90に入った垂直同期パルスは、出力端子95には出力されない。これ以降は、入力端子90に入った垂直同期パルスがそのまま出力端子95から出力される。第1のシーケンサ8は、この出力端子95からの信号を基準として次のフレームの復号を開始する。
【0036】
このような動作により、フレームI0の表示区間を1垂直同期期間遅らせることで、フレームP29のボトムフィールドが抜けることなく、ストリーム内の全てのフレームを表示することが可能となる。
【0037】
(実施の形態2)
図4に、本発明の実施の形態2の画像復号化装置のブロック図を示す。図4において、2〜12、20、21、23〜33は図1に示す本発明の実施の形態1と同一であり、13は遅延手段である。また、第2の表示用メモリ22が削除され、第1の表示用メモリ21の書き込み/読み出しアドレスの情報を伝える表示アドレス情報信号400が、第2のシーケンサ20から第1のシーケンサ8に入力される。遅延手段13は、タイミング生成手段25からの垂直同期信号から、第1の復号開始信号を作成して、第1のシーケンサ8に出力する。
【0038】
図5に、図4の本発明の実施の形態2の画像復号化装置の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。図5において、103は図1に示す本発明の実施の形態1のタイミングチャートに示した垂直同期信号と同一のものである。301は復号区間、302は表示区間、303は遅延手段13から出力される、第1の復号開始信号を示す。
【0039】
図4、図5において、遅延手段13は、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESを復号している間は、垂直同期信号をそのまま第1のシーケンサ8に入力している。モード遷移検出手段12は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESへの切り替わった最初のフレームI0を検出して、モード遷移情報を第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、モード遷移情報を受け取ると、遅延手段13を制御して、第1の復号開始信号303を図5の311から312へ、所定の期間Tだけ遅延させるとともに、次のフレームのデコード開始を、図5の310から312へ、つまり、1垂直同期期間と所定の期間Tだけ遅らせる。このような動作により、フレームP29のボトムフィールドを表示することが可能となる。
【0040】
さらに、本発明の実施の形態2においては、フレームメモリの量を削減できる。図6に、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を復号および表示する際の、第1の表示用メモリ21の動作を概念的に示す。図6は、第1の表示用メモリ21のアドレスを2次元で表現しており、この2次元表現は、復号画像データのそれぞれの画素データの、画面上の位置と一致しているものとする。すなわち、復号画像データの1ライン目のデータが図6の一番上に記憶されており、最終ラインのデータが一番下に記憶されているものとする。
【0041】
502は、フレームB27のボトムフィールドが、第1の表示用メモリ21から読み出される際の、読み出しアドレスを示すリードポインタである。また、501は、フレームB28が復号されて、第1の表示用メモリ21に記憶される際の、書き込みアドレスを示すライトポインタである。これらのポインタは、第2のシーケンサ20に制御されており、その値を表示アドレス情報信号400として、第1のシーケンサ8に出力する。図6においては、これらのポインタはともに、上端から読み出し/書き込みを開始し、下に向かって進む。下端までポインタが進んだ時点で、1フレームの処理を終了する。
【0042】
第1のシーケンサ8は、ライトポインタ501の値とリードポインタ502の値の差が、所定の値以下になった場合、すなわち、フレームB27の復号画像データが表示される前に、フレームB28の復号画像データで書きつぶされそうになった場合には、ポインタの差が所定の値以上になるまで、復号、すなわち書き込み動作を一時停止させる。
【0043】
フレームB28の復号画像データがフレーム符号化されたESであるため、ライトポインタ501は、図5の313から315までの時間で、図6の上端から下端まで順に進んでいく。一方、フレームB28の復号画像データの表示は飛び越し走査の表示となるため、リードポインタ502は、図5の316から313までの時間で、図6の上端から下端まで、トップフィールドのみを読み出し、その後、図5の313から314までの時間で、ボトムフィールドのみを読み出す。従って、フレームB27の読み出しと、フレームB28の書き込みが同時に発生する。この場合、図5の313から314までの時間において、読み出しがフィールド単位、すなわち1ラインおきであるのに対し、書き込みはフレーム単位であるため、基本的にはリードポインタの進行がライトポインタの進行よりも速い。従って、復号画像データの書きつぶしが発生しそうになった時点で、復号動作が一時停止しても、復号停止による影響は発生しない。このような動作により、第1の表示用メモリ21に記憶された復号画像データが、表示のために読み出される前に、次の復号画像データで書きつぶされることの無いように構成されている。
【0044】
図7に、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号および表示する際の、第1の表示用メモリ21の動作を概念的に示す。図7においても、図6と同様に、第1の表示用メモリ21のアドレスを2次元で表現しており、この2次元表現は、復号画像データのそれぞれの画素データの、画面上の位置と一致しているものとする。
【0045】
602は、フレームB1が、第1の表示用メモリ21から読み出される際の、読み出しアドレスを示すリードポインタである。また、601は、フレームB2が復号されて、第1の表示用メモリ21に記憶される際の、書き込みアドレスを示すライトポインタである。
【0046】
フレームB2の復号画像データがフレーム符号化されたESであるため、ライトポインタ601は、図5の320から321までの時間で、図7の上端から下端まで順に進んでいく。一方、フレームB1の復号画像データの表示のため、リードポインタ602は、図5の322から323までの時間で、図7の上端から下端まで順に進んでいく。従って、フレームB1の読み出しと、フレームB2の書き込みが同時に発生する。この場合、図5の322から321までの時間において、ライトポインタ601の進行は、リードポインタ602の進行に対して、遅延手段13で設定される所定の遅延時間T、すなわち図5の311から312までの時間だけの余裕がある。このような動作により、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号する際も、第1の表示用メモリ21に記憶された復号画像データが、表示のために読み出される前に、次の復号画像データで書きつぶされるということは無い。
【0047】
本発明の実施の形態2は、画像復号化装置の入力が59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESから59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESへ切り替わっても、それぞれのビデオESの復号において、必要な表示用メモリの容量を削減した上で、切り替わり時点において、表示できないフィールドを生じることなく、全画像情報を復号できる画像復号化装置を提供可能とする。
【0048】
(実施の形態3)
図8に、本発明の実施の形態3の画像復号化装置のブロック図を示す。図8において、2〜12、20〜24、30〜33は図4に示す本発明の実施の形態2と同一であり、14は復号タイミング選択手段、26は第2のタイミング生成手段である。第2のタイミング生成手段26は、垂直同期信号103以外に、第2の復号開始信号700、第3の復号開始信号701、第4の復号開始信号702を作成して、復号タイミング選択手段14に出力する。第2の復号開始信号700は飛び越し走査画像のトップ・フィールドの復号開始時刻を示す信号、第3の復号開始信号701は同じくボトム・フィールドの復号開始時刻を、また、第4の復号開始信号702は順次走査画像の復号開始時刻を示す信号である。また、第1のシーケンサ8から復号タイミング選択手段14への入力780はリセットパルス、781は制御信号である。
【0049】
図9に、図8の本発明の実施の形態3の画像復号化装置において、59.94フィールド/秒で、トップ・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した後に、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。図9において、103、301、302それぞれは、図5に示す本発明の実施の形態2のタイミングチャートに示した垂直同期信号、復号区間、表示区間と同一のものである。700は第2の復号開始信号、701は第3の復号開始信号、702は第4の復号開始信号、750は復号タイミング選択手段14の出力である。また、飛び越し走査画像を符号化したビデオESの最後には、シーケンスエンドコード740が付加されているものとする。また、この実施の形態3では、ビデオESのシーケンスレイヤが復号されて、原画像のフォーマットがわかるまでは、初期設定として、第2の復号開始信号700を復号の開始時刻の基準として用いるものとする。
【0050】
図8、図9において、復号タイミング選択手段14は、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESを復号している間は、第2の復号開始信号700を第1のシーケンサ8に出力している。モード遷移検出手段12は、シーケンスエンドコード740を検出すると、シーケンスエンドコード検出情報(以下、SEC検出情報と略する)を第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、SEC検出情報を入力すると、そのビデオESの復号を一旦終了させ、復号タイミング選択手段14にリセットパルスを出力する。復号タイミング選択手段14は、リセットパルスを入力した直後から、初期設定である、第2の復号開始信号700を出力する。
【0051】
その後、第1のシーケンサ8は、次に入ってきたビデオESを、第2の復号開始信号700を基準として、図9の720から復号する。このときに、モード遷移検出手段12は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESへ切り替わった最初のフレームI0を検出して、モード遷移情報を第1のシーケンサ8に出力する。この際、実施の形態3においては、前にデコードしていたビデオESが、飛び越し走査のボトム・フィールド・ファーストのビデオESであったかどうかの情報を、フレーム遷移情報に含めて、第1のシーケンサ8に出力するものとする。
【0052】
第1のシーケンサ8は、モード遷移情報を受け取ると、復号タイミング選択手段14を、制御信号781により制御して、第4の復号開始信号702を出力させる。この際に、復号タイミング選択手段14は、第1のシーケンサ8から入力される制御信号781を、垂直同期信号103の立ち上がりでラッチするように構成する。このとき、第1のシーケンサ8から、制御信号781により送られた内容は、その次の垂直同期期間から、復号タイミング選択手段14の動作に反映される。従って、復号タイミング選択手段14の出力750は、図9のタイミング721以降から、第4の復号開始信号702を出力するようになる。
【0053】
一方、第1のシーケンサ8は、復号タイミング選択手段14の出力750に基づいて復号を行うが、モード遷移情報を受け取ると、前にデコードしていたビデオESが、飛び越し走査のボトム・フィールド・ファーストのビデオESで無ければ、次のフレームのデコード開始を、復号開始信号1回分待ってから行う。図9においては、信号722を1回分飛ばして、次の723からデコードを開始する。このような動作により、フレームP29のボトムフィールドを表示することが可能となる。
【0054】
図10に、図8の本発明の実施の形態3の画像復号化装置において、59.94フィールド/秒で、ボトム・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した後に、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。図10において、700、701、702、103、740それぞれは、図9に示すタイミングチャートに示したものと同一である。710は復号区間、711は表示区間である。
図8、図10において、復号タイミング選択手段14は、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESを復号している間は、ボトム・フィールド・ファーストのため、第3の復号開始信号701を第1のシーケンサ8に出力する。モード遷移検出手段12は、シーケンスエンドコード740を検出すると、SEC検出情報を第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、SEC検出情報を入力すると、そのビデオESの復号を一旦終了させ、復号タイミング選択手段14にリセットパルスを出力する。復号タイミング選択手段14は、リセットパルスを入力した直後から、初期設定である、第2の復号開始信号700を出力する。
【0055】
その後、第1のシーケンサ8は、次に入ってきたビデオESを、第2の復号開始信号700を基準として、図10の730から復号する。このときに、モード遷移検出手段12は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESへ切り替わった最初のフレームI0を検出して、モード遷移情報を第1のシーケンサ8に出力する。
【0056】
第1のシーケンサ8は、モード遷移情報を受け取ると、復号タイミング選択手段14を、制御信号781により制御して、第4の復号開始信号702を出力させる。この際に、復号タイミング選択手段14は、第1のシーケンサ8から入力される制御信号781を、垂直同期信号103の立ち上がりでラッチするように構成する。このとき、第1のシーケンサ8から、制御信号781により送られた内容は、その次の垂直同期期間103から、復号タイミング選択手段14の動作に反映される。従って、復号タイミング選択手段14の出力751は、図10のタイミング731以降から、第4の復号開始信号702を出力するようになる。
【0057】
一方、第1のシーケンサ8は、復号タイミング選択手段14の出力751に基づいて復号を行わせる。図10の場合は、前にデコードしていたビデオESが、飛び越し走査のボトム・フィールド・ファーストであるため、モード遷移情報を受け取っても、次のフレームの復号を、次の復号開始信号で行う。図10においては、信号732からすぐに復号を開始する。このような動作により、ボトム・フィールド・ファーストのビデオESから順次走査のビデオESへの切り替わりで、逆にフレームを多く表示することを防ぐことが可能となる。
【0058】
以上のように、実施の形態3は、飛び越し走査のビデオESから順次走査のビデオESへの切り替わりにおいて、飛び越し走査のビデオESが、トップ・フィールド・ファーストでも、ボトム・フィールド・ファーストでも、ビデオESの切り替わり時点で、全てのフレームを表示でき、かつ特定のフレームが繰り返し表示されない画像復号化装置を提供可能とする。さらに、ビデオESの切り替わり時点に、シーケンスエンドコードが挿入されているストリームに対応可能である。さらに、復号開始信号の選択を垂直同期信号103に同期して行うことで、復号を待つ回数が、復号タイミング選択手段14の出力信号の、1パルス以上にならないようになり、回路の構成を簡略にすることができる。
【0059】
(実施の形態4)
図11および12に、本発明の実施の形態4の画像復号化装置を用いたセットトップボックスの構成例を示す。なお、図12は、図11の画像復号化装置40を構成する各構成手段のブロック図である。図11において、40〜44は図17に示す従来例と同一であり、また、図12において、2〜33は図7に示す本発明の実施の形態3と同一である。さらに、図12において、35は第2の同期出画制御手段、900はモード遷移情報である。
【0060】
図13に、図12の本発明の実施の形態4の画像復号化装置40において、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した後に、59.94フィールド/秒で、トップ・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。図13において、700、701、702、103それぞれは、図9に示す本発明の実施の形態3のタイミングチャートに示したものと同一である。910は復号区間、911は表示区間、950は復号タイミング選択手段14の出力である。また、図13は、図9に示す本発明の実施の形態3のタイミングチャートとは異なり、順次走査画像を符号化したビデオESの最後に、シーケンスエンドコードが付加されていない場合の例である。
【0061】
図12、図13において、復号タイミング選択手段14は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESを復号している間は、第4の復号開始信号702を第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、この復号タイミング選択手段14の出力を基準に、入力されたビデオESを復号する。
【0062】
モード遷移検出手段12は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESから、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わった最初のフレームI0を検出して、モード遷移情報を第1のシーケンサ8に出力する。
【0063】
第1のシーケンサ8は、モード遷移情報を受け取ると、復号タイミング選択手段14を、制御信号781により制御して、第2の復号開始信号700を出力させる。この際に、復号タイミング選択手段14は、第1のシーケンサ8から入力される制御信号781を、垂直同期信号103の立ち上がりでラッチするように構成する。このとき、第1のシーケンサ8から、制御信号781により送られた内容は、その次の垂直同期期間103から、復号タイミング選択手段14の動作に反映される。従って、復号タイミング選択手段14の出力950は、図13のタイミング921以降から、第2の復号開始信号700を出力するようになる。
【0064】
一方、第1のシーケンサ8は、復号タイミング選択手段14の出力950に基づいて復号を行うが、モード遷移情報を受け取ると、モード遷移後に復号するビデオESが、飛び越し走査のボトム・フィールド・ファーストのビデオESで無ければ、そのまま復号を行う。図13においては、タイミング922から続きのフレームを復号する。
【0065】
この際に、表示区間911において、923及び924のように、先に復号した59.94フレーム/秒の順次走査画像の最後のフレームP29が3回繰り返して表示されることになる。これは、Bフレームの復号の際に、順次走査画像のビデオESでも、飛び越し走査のビデオESでも、少ないメモリで復号するためには避けられない動作である。すなわち、順次走査画像の復号で、フレームB28の復号をタイミング925で開始し、表示をタイミング926で開始することと、飛び越し走査画像の復号で、フレームB1の復号をタイミング927で開始し、表示をタイミング928で開始することを両立しようとすると、タイミング923と924の時刻に空きが必ず発生する。ところが、上述したような復号/表示タイミングで動作することで、本発明の実施の形態2で述べたように、少ないメモりで復号することができる。
【0066】
従って、メモリ容量の少ないメモリを有する画像復号化装置で、画像と音声の同期を合わせて表示しようとすると、PTS同期出画を、図13のタイミングに合わせて行う必要がある。このため、図12の画像復号化装置40においては、モード遷移検出手段12は、モード遷移情報900を第2の同期出画制御手段35に出力する。第2の同期出画制御手段35は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESから、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わりをモード遷移情報900から検出し、PTS同期出画が正常に行われているかどうかの判定、及びその結果に基づいて、タイミング923及び924においては復号が一時中止されるように、復号タイミングを制御する。このような動作により、フレームP29が複数回表示されることに起因して、PTS同期出画の動作が異常になることが回避される。ただし、後述するように、送信側の多重化装置においても対策を行うことが必要である。
【0067】
図14に、図12の本発明の実施の形態4の画像復号化装置40において、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した後に、59.94フィールド/秒で、ボトム・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャートを示す。図14において、700、701、702、103それぞれは、図13のタイミングチャートに示したものと同一である。912は復号区間、913は表示区間、951は復号タイミング選択手段14の出力である。
【0068】
図12、図14において、復号タイミング選択手段14は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESを復号している間は、第4の復号開始信号702を第1のシーケンサ8に出力する。第1のシーケンサ8は、この復号タイミング選択手段14の出力を基準に、入力されたビデオESを復号する。
【0069】
モード遷移検出手段12は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESから、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わった最初のフレームI0を検出して、モード遷移情報を第1のシーケンサ8に出力する。
【0070】
第1のシーケンサ8は、モード遷移情報を受け取ると、復号タイミング選択手段14を、制御信号781により制御して、第3の復号開始信号701を出力させる。この際に、復号タイミング選択手段14は、第1のシーケンサ8から入力される制御信号781を、垂直同期信号103の立ち上がりでラッチするように構成する。このとき、第1のシーケンサ8から、制御信号781により送られた内容は、その次の垂直同期期間103から、復号タイミング選択手段14の動作に反映される。従って、復号タイミング選択手段14の出力951は、図14のタイミング931以降から、第3の復号開始信号701を出力するようになる。
【0071】
一方、第1のシーケンサ8は、復号タイミング選択手段14の出力951に基づいて復号を行うが、モード遷移情報を受け取ると、モード遷移後に復号するビデオESが、飛び越し走査のボトム・フィールド・ファーストのビデオESであれば、1垂直同期期間開けて、次のフレームから復号を行う。図14においては、タイミング932から続きのフレームを復号する。
【0072】
この際に、表示区間913において、933、934及び935の様に、先に復号した59.94フレーム/秒の順次走査画像の最後のフレームP29が4回繰り返して表示されることになる。
【0073】
従って、メモリ容量の少ないメモリを有する画像復号化装置で、画像と音声の同期を合わせて表示しようとすると、PTS同期出画を、図14のタイミングに合わせて行う必要がある。このため、図12の画像復号化装置40においては、モード遷移検出手段12は、モード遷移情報900を第2の同期出画制御手段35に出力する。第2の同期出画制御手段35は、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESから、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わりをモード遷移情報900から検出し、PTS同期出画が正常に行われているかどうかの判定、及びその結果に基づいて、タイミング933、934及び935においては復号が一時中止されるように、復号タイミングを制御する。このような動作により、フレームP29が複数回表示されることに起因する、PTS同期出画の動作が異常になることが回避される。
【0074】
上述したように、本発明の実施の形態4の画像復号化装置を用いることにより、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESから、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わり時に、順次走査画像の最後のフレームが複数回表示されることに伴う、PTS同期出画の動作異常を避けることが可能になる。ただし、送信側の多重化装置においても対策を施しておく必要がある。これについて、以下に記述する。
【0075】
図15に本発明の実施の形態4の多重化装置のブロック図を示す。図15において、50〜72は図16に示した従来例のブロック図と同一である。80、81はモード遷移検出手段である。
【0076】
入力端子50に入力された映像信号は、映像符号化手段52で画像圧縮されて、ビデオESとなり、PES化手段54で、時間情報発生手段70からのPTSを多重され、PESに変換される。PES化手段54から出力されたビデオPESは、TS化手段56で、時間情報発生手段70からのPCRを多重され、TSに変換される。TS化手段56から出力されたビデオTSは1次多重手段58に入力される。
【0077】
入力端子51に入力された音声信号も、音声符号化手段53、PES化手段55、TS化手段57で同様の処理を施され、1次多重手段58に入力される。
【0078】
1次多重手段58は、入力されたビデオTSとオーディオTSを多重化して、番組ストリームを作成し、2次多重手段71に出力する。
【0079】
同様に、入力端子60に入力された映像信号、および、入力端子61に入力された音声信号も、上述したようにして処理を施され、1次多重手段68でビデオTSとオーディオTSが多重化されて番組ストリームが作成され、2次多重手段71に出力される。
【0080】
2次多重手段71は、入力された複数の番組ストリームを多重化して、ディジタル放送信号を作成し、出力端子72から出力する。
【0081】
モード遷移検出手段80は、映像符号化手段52からのヘッダ情報から、59.94フレーム/秒の順次走査画像から、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像への切り替わりを検出し、順次走査画像の最後に表示されるPフレームのPTSに対し、飛び越し走査画像の最初のIフレームのPTSを、飛び越し走査画像がトップ・フィールド・ファーストの時は3垂直同期期間だけ後の時刻、飛び越し走査画像がボトム・フィールド・ファーストの時は4垂直同期期間だけ後の時刻に、Iフレームが表示されるように、PES化手段54及び55を制御する。このことは、例えば単純にPES化手段54及び55において、ビデオESの切り替わり以降の、飛び越し走査の各フレームのデータをPES化する際に、時間情報発生手段70から入力されたPTSに対して、3垂直同期期間分または4垂直同期期間分の時間に相当する値を、常にオフセット値として加算することによって実現できる。
【0082】
以上のように構成した多重化装置と、図12に示した画像復号化装置の組み合わせにより、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESから、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わり時に、順次走査画像の最後のフレームが複数回表示されることに伴う、PTS同期出画の動作異常を避けることが可能になる。
【0083】
なお、上述した本発明の実施の形態においては、画像復号化装置の入力が、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESと、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESとの間で切り替わった場合について説明したが、フレームレートはこの数字に限られるものではなく、タイミング図の関係が、実質上本発明の実施の形態に示したような関係になるものであれば、何でも良い。例えば、60フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESと、59.94フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESとの場合を考えても良いし、29.97フィールド/秒の飛び越し走査画像を符号化したビデオESと、30フレーム/秒の順次走査画像を符号化したビデオESとの場合を考えても良い。
【0084】
また、上述した実施の形態1から3では、図2、5、9、10において、I0とP3との間に1垂直期間以上の期間を設けて、B1のフレームの復号遅らせるとしたが、上述した例に限らない。要するに、復号されるデータが飛び越し走査画像が符号化された第1ビットストリームから、順次走査画像が符号化された第2ビットストリームへ変更された場合、第2ビットストリームにおいて、はじめて出てくる双方向予測符号化された画像のデータより前のタイミングのその第2ビットストリームの所定のデータ復号の開始が垂直同期信号の1垂直期間以上遅れさえすればよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明においては、画像復号化装置の入力が、飛び越し走査画像を符号化したビデオESと、順次走査画像を符号化したビデオESとの間で切り替わっても、切り替わり時点において、表示できないフィールドを生じることなく、全画像情報を復号することができる。
【0086】
また、画像復号化装置の入力が、飛び越し走査画像を符号化したビデオESと、順次走査画像を符号化したビデオESとの間で切り替わっても、それぞれのビデオESの復号において、表示用メモリの容量を削減した上で、切り替わり時点において、表示できないフィールドを生じることなく、全画像情報を復号することができる。
【0087】
また、飛び越し走査のビデオESから順次走査のビデオESへの切り替わりにおいて、飛び越し走査のビデオESが、トップ・フィールド・ファーストでも、ボトム・フィールド・ファーストでも、ビデオESの切り替わり時点で、全てのフレームを表示でき、かつ、特定のフレームが繰り返し表示されることなく全画像情報を復号することが出来る。さらに、ビデオESの切り替わり時点に、シーケンスエンドコードが挿入されているストリームに対応できる。
【0088】
さらに、順次走査画像のビデオESでも、飛び越し走査のビデオESでも、少ないメモリで復号するためには、順次走査画像を符号化したビデオESから、飛び越し走査画像を符号化したビデオESへの切り替わり時に、先に復号した順次走査画像の最後のフレームが、繰り返して表示されることが避けられないが、このことに伴う、PTS同期出画の動作異常を避けることができるという顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の画像復号化装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1の画像復号化装置の動作の一例を示すタイミングチャート
【図3】本発明の実施の形態1における、第1のシーケンサ8の垂直同期パルス入力部分に設けられる回路の一例を示す回路図
【図4】本発明の実施の形態2の画像復号化装置のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2の画像復号化装置の動作の一例を示すタイミングチャート
【図6】本発明の実施の形態2における、59.94フィールド/秒の飛び越し走査画像を復号および表示する際の第1の表示用メモリ21の動作の一例を示す概念図
【図7】本発明の実施の形態2における、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号および表示する際の第1の表示用メモリ21の動作の一例を示す概念図
【図8】本発明の実施の形態3の画像復号化装置のブロック図
【図9】本発明の実施の形態3の画像復号化装置において、59.94フィールド/秒で、トップ・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した後に、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャート
【図10】本発明の実施の形態3の画像復号化装置において、59.94フィールド/秒で、ボトム・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した後に、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャート
【図11】本発明の実施の形態4の画像復号化装置を用いたセットトップボックスのブロック図
【図12】図11の画像復号化装置40を構成する各構成手段のブロック図
【図13】本発明の実施の形態4の画像復号化装置において、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した後に、59.94フィールド/秒で、トップ・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャート
【図14】本発明の実施の形態4の画像復号化装置において、59.94フレーム/秒の順次走査画像を復号した後に、59.94フィールド/秒で、ボトム・フィールド・ファーストの飛び越し走査画像を復号した場合の動作の一例を示すタイミングチャート
【図15】本発明の実施の形態4の多重化装置のブロック図
【図16】従来の多重化装置のブロック図
【図17】従来の画像復号化装置を用いたセットトップボックスのブロック図
【図18】図17の画像復号化装置40を構成する各構成手段のブロック図
【図19】従来の画像復号化装置の動作の一例を示すタイミングチャート
【符号の説明】
2 ストリームバッファメモリ
3 可変長復号手段
4 逆量子化手段
5 逆DCT手段
6 加算手段
7 ヘッダ解析手段
8 第1のシーケンサ
9 動き補償手段
10 第1のフレームメモリ
11 第2のフレームメモリ
12 モード遷移検出手段
13 遅延手段
14 復号タイミング選択手段
20 第2のシーケンサ
21 第1の表示用メモリ
22 第2の表示用メモリ
23 出力端子
24 表示画像選択手段
25 タイミング生成手段
26 第2のタイミング生成手段
30 入力端子
31 ES分離手段
32 入力端子
33 同期出画制御手段
35 第2の同期出画制御手段
39 第3のシーケンサ
40 画像復号化装置
41 入力端子
42 システムデコーダ
43 音声復号化装置
44 出力端子
50、51 入力端子
52 映像符号化手段
53 音声符号化手段
54、55 PES化手段
56、57 TS化手段
58 1次多重手段
60、61 入力端子
62 映像符号化手段
63 音声符号化手段
64、65 PES化手段
66、67 TS化手段
68 1次多重手段
70 時間情報発生手段
71 2次多重手段
72 出力端子
80、81 モード遷移検出手段
90、91 入力端子
92 SRフリップフロップ
93 反転手段
94 OR演算手段
95 出力端子
101 復号区間
102 表示区間
103 垂直同期信号
201 復号区間
202 表示区間
301 復号区間
302 表示区間
303 第1の復号開始信号
400 表示アドレス情報信号
501 ライトポインタ
502 リードポインタ
601 ライトポインタ
602 リードポインタ
700 第2の復号開始信号
701 第3の復号開始信号
702 第4の復号開始信号
710 復号区間
711 表示区間
740 シーケンスエンドコード
750 復号タイミング選択手段14の出力
751 復号タイミング選択手段14の出力
780 リセットパルス
781 制御信号
900 モード遷移情報
910 復号区間
911 表示区間
912 復号区間
913 表示区間
950 復号タイミング選択手段14の出力
951 復号タイミング選択手段14の出力

Claims (15)

  1. 飛び越し走査画像が符号化された第1ビットストリーム、および順次走査画像が符号化された第2ビットストリームを入力する入力手段と、
    前記入力手段が入力した前記第1ビットストリームおよび前記第2ビットストリームに含まれる個々の画像フレームデータの復号を、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して開始する復号手段と、
    復号された前記画像フレームデータを蓄積するメモリと、
    前記復号手段に復号されるビットストリームが前記第1ビットストリームから前記第2ビットストリームへ変更されたことを検出し、その検出情報をモード遷移情報として出力するモード遷移検出手段と、
    前記モード遷移検出手段からの前記モード遷移情報に基づいて前記復号手段を制御し、前記第2ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記垂直同期信号における1垂直期間以上で前記メモリに蓄積された画像フレームデータが読み出される前に次の画像フレームデータで書きつぶされない時間だけ遅らせる制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像復号化装置。
  2. 前記制御手段は、前記メモリから読み出す画像フレームデータの読み出し位置と、前記メモリに蓄積される次の画像フレームデータの書き込み位置とを検出し、前記第2ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記垂直同期信号における1垂直期間以上で前記メモリの読み出し位置より前記書き込み位置が先行しない範囲に遅らせる
    ことを特徴とする請求項記載の画像復号化装置。
  3. 前記第1ビットストリームのトップフィールドの復号開始を指示する第1タイミング信号、前記第1ビットストリームのボトムフィールドの復号開始を指示する第2タイミング信号、および、前記第2ビットストリームの順次走査フレームの復号開始を指示する第3タイミング信号を出力するタイミング信号発生手段と、
    前記モード遷移検出手段からの前記モード遷移情報に基づいて、前記タイミング信号発生手段からの前記第1、第2または第3タイミング信号のいずれかを選択する選択手段とを備え、
    前記モード遷移検出手段は、前記第1ビットストリームのトップフィールドの画像と、ボトムフィールドの画像のいずれが先の時刻の画像であるのかを検出し、その検出結果をフィールド順情報として出力し、
    前記選択手段は、前記第1ビットストリームを復号する際には前記第1タイミング信号もしくは前記第2タイミング信号を選択し、前記第2ビットストリームにおける最初の画像フレームデータを復号したのちに前記第3タイミング信号を選択して前記制御手段に出力し、
    前記制御手段は、前記第2ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記フィールド順情報の内容に対応して変化させる
    ことを特徴とする請求項記載の画像復号化装置。
  4. 前記第1ビットストリームの前記トップフィールドの画像が前記ボトムフィールドの画像より先の時刻の画像である場合
    前記選択手段は、前記第2ビットストリームにおける最初の画像フレームデータを復号する時点では前記第1または第2タイミング信号を選択しており、前記最初の画像フレームデータを復号したのちに、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して前記第3タイミング信号を選択し、
    前記制御手段は、前記第3タイミング信号が選択された後、前記第2ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記第3タイミング信号における1垂直期間だけ遅らせるとともに、前記第2ビットストリームの次の画像フレームデータの復号開始時間を、前記第3タイミング信号に同期させる
    ことを特徴とする請求項記載の画像復号化装置。
  5. 前記第1ビットストリームの前記ボトムフィールドの画像が前記トップフィールドの画像より前の時刻の画像である場合
    前記選択手段は、前記第2ビットストリームにおける最初の画像フレームデータを復号する時点では前記第1または第2タイミング信号を選択しており、前記最初の画像フレームデータを復号したのちに、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して前記第3タイミング信号を選択し、
    前記制御手段は、前記第3タイミング信号が選択された後、前記第2ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号を前記第3タイミング信号に同期してすぐに開始するとともに、前記第2ビットストリームの次の画像フレームデータの復号を、前記第3タイミング信号に同期させる
    ことを特徴とする請求項記載の画像復号化装置。
  6. 飛び越し走査画像が符号化された第1ビットストリーム、および順次走査画像が符号化された第2ビットストリームを入力する入力手段と、
    前記入力手段が入力した前記第1ビットストリームおよび前記第2ビットストリームに含まれる個々の画像フレームデータの復号を、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して開始する復号手段と、
    前記復号手段に復号されるビットストリームが前記第2ビットストリームから前記第1ビットストリームへ変更されたことを検出し、その検出情報をモード遷移情報として出力するモード遷移検出手段と、
    前記第1ビットストリームのトップフィールドの復号開始を指示する第1タイミング信号、前記第1ビットストリームのボトムフィールドの復号開始を指示する第2タイミング信号、および、前記第2ビットストリームの順次走査フレームの復号開始を指示する第3タイミング信号を出力するタイミング信号発生手段と、
    前記モード遷移検出手段からの前記モード遷移情報に基づいて、前記第2ビットストリームを復号する際には前記第3タイミング信号を選択し、前記第1ビットストリームにおける最初の画像フレームデータを復号したのちに前記第1タイミング信号もしくは前記第2タイミング信号を選択する選択手段と
    前記モード遷移検出手段からの前記モード遷移情報を入力し、そのモード遷移情報に基づいて前記復号手段を制御し、前記第1ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を遅らせる制御手段を備え、
    前記モード遷移検出手段は、前記第1ビットストリームのトップフィールドの画像と、ボトムフィールドの画像のいずれが先の時刻の画像であるのかを検出し、その検出結果をフィールド順情報として出力し、
    前記制御手段は、前記第1ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記フィールド順情報の内容に対応して変化させる
    ことを特徴とする画像復号化装置。
  7. 前記制御手段は、前記復号手段が復号した復号画像の表示時刻を表示時刻基準信号に同期させる制御手段であって
    前記復号画像の表示時刻を前記表示時刻基準信号に同期させる動作を、少なくとも前記第2ビットストリームの最後の画像フレームデータが表示されている間は中止することを特徴とする請求項記載の画像復号化装置。
  8. 前記第1ビットストリームの前記トップフィールドの画像が前記ボトムフィールドの画像より先の時刻の画像である場合、
    前記選択手段は、前記第1ビットストリームにおける最初の画像フレームデータを復号する時点では前記第3タイミング信号を選択しており、前記最初の画像フレームデータを 復号したのちに、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して前記第1タイミング信号を選択し、
    前記制御手段は、前記第1タイミング信号が選択された後、前記第1ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号を前記第1タイミング信号に同期してすぐに開始するとともに、
    その後の前記第1ビットストリームに含まれる各画像フレームデータの復号を、前記第1タイミング信号に同期させる
    ことを特徴とする請求項6もしくは7記載の画像復号化装置。
  9. 前記第1ビットストリームの前記ボトムフィールドの画像が前記トップフィールドの画像より前の時刻の画像である場合、
    前記選択手段は、前記第1ビットストリームにおける最初の画像フレームデータを復号する時点では前記第3タイミング信号を選択しており、前記最初の画像フレームデータを復号したのちに、復号画像の表示に用いる垂直同期信号に同期して前記第2タイミング信号を選択し、
    前記制御手段は、前記第2タイミング信号が選択された後、前記第1ビットストリームにおいて最初の双方向予測符号化された画像フレームデータより前に存在する画像フレームデータの復号開始時間を前記第2タイミング信号における1垂直期間だけ遅らせるとともに、その後の前記第1ビットストリームに含まれる各画像フレームデータの復号を、前記第2タイミング信号に同期させる
    ことを特徴とする請求項6もしくは7記載の画像復号化装置。
  10. 前記第1のビットストリームの飛び越し走査画像は、1秒間のフィールド数が59.94もしくは60の動画であり、前記第2のビットストリームの順次走査画像は、1秒間のフレーム数が59.94もしくは60の動画であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像復号化装置。
  11. 前記第1のビットストリームの飛び越し走査画像は、1秒間のフィールド数が29.97もしくは30の動画であり、前記第2のビットストリームの順次走査画像は、1秒間のフレーム数が29.97もしくは30の動画であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像復号化装置。
  12. 飛び越し走査画像を入力して、第1ビットストリームに符号化し、また、順次走査画像を入力して、第2ビットストリームに符号化する符号化手段と、
    前記符号化手段が符号化した前記第1ビットストリームおよび前記第2ビットストリームの各画像フレームデータに表示時刻基準信号を多重化する多重化手段と、
    前記符号化手段に符号化されたビットストリームが前記第2ビットストリームから前記第1ビットストリームへ変更されたこと、および前記飛び越し走査画像において同一フレームのトップフィールド画像がボトムフィールド画像より前の時刻に入力されたことを検出し、その検出情報をモード遷移情報として前記多重化手段へ出力するモード遷移検出手段とを備え
    前記多重化手段は、前記モード遷移情報に基づき前記第1ビットストリームの最先頭の画像フレームデータに、そのデータの復号画像フレームデータが前記飛び越し走査画像における3垂直同期期間だけ遅れて表示されるように、前記表示時刻基準信号の値を変更して多重化する
    ことを特徴とする多重化装置。
  13. 飛び越し走査画像を入力して、第1ビットストリームに符号化し、また、順次走査画像を入力して、第2ビットストリームに符号化する符号化手段と、
    前記符号化手段が符号化した前記第1ビットストリームおよび前記第2ビットストリームの各画像フレームデータに表示時刻基準信号を多重化する多重化手段と、
    前記符号化手段に符号化されたビットストリームが前記第2ビットストリームから前記第1ビットストリームへ変更されたこと、および前記飛び越し走査画像において同一フレームのボトムフィールド画像がトップフィールド画像より先の時刻に入力されたことを検出し、その検出情報をモード遷移情報として前記多重化手段へ出力するモード遷移検出手段とを備え、
    前記多重化手段は、前記モード遷移情報に基づき前記第1ビットストリームの最先の画像フレームデータに、そのデータの復号画像フレームデータが前記飛び越し走査画像における4垂直同期期間だけ遅れて表示されるように、前記表示時刻基準信号の値を変更して多重化する
    ことを特徴とする多重化装置。
  14. 前記第1のビットストリームの飛び越し走査画像は、1秒間のフィールド数が59.94もしくは60の動画であり、前記第2のビットストリームの順次走査画像は、1秒間のフレーム数が59.94もしくは60の動画であることを特徴とする請求項12または13に記載の多重化装置。
  15. 前記第1のビットストリームの飛び越し走査画像は、1秒間のフィールド数が29.97もしくは30の動画であり、前記第2のビットストリームの順次走査画像は、1秒間のフレーム数が29.97もしくは30の動画であることを特徴とする請求項12または13に記載の多重化装置。
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