JP3614939B2 - ドアクローザの速度制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ドアクローザの速度制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のドアクローザの速度制御装置としては、作動油が封入されたシリンダと、シリンダを前方の第1室と後方の第2室とに仕切るピストンと、オリフィスを介して第1室と第2室とを連通させた導油路と、ピストンを第1室に向け付勢させる戻しばねと、ピストンに設けられたラックと、ラックに噛み合うピニオンと、シリンダに支承されると共に、ピニオン及び連係アームが固設される回転軸と、前記導油路に並設され、第1室と第2室とをピストンを通じて連通させたバイパスと、ピストンの前端部におけるバイパスに設けた、球状の弁体を有する逆流防止弁と、扉の閉鎖作動の終端近くで逆流防止弁の弁体を弁座上から排除するために、シリンダの前底部に弁体に向け調節可能に螺合させた解除ピンとから成るものを挙げることができ、同装置は例えば実開平2−85780号公報に開示され公知である。
【0003】
そして、同装置によれば、扉の閉鎖作動の終端近くの適正な角度位置で、オリフィスを有する導油路に並列に設けられたバイパスの逆流防止弁を解除ピンで開放させることにより、作動油とオリフィスとによる緩衝作用を排することができるので、適切にして安全な角度位置で閉扉速度が増大されることになる。
【0004】
そのため、扉の閉鎖力が終端の段階で強められることになり、扉はスムーズなラッチングアクションのもとに完全に閉ざされることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来装置においては、クローザのラッチングアクションの開始時期と扉の適切な角度位置との相対的関係は、作業者が解除ピンをねじ込み又はねじ戻すことを繰り返しつつ、目で確認して一致させるようにしていたので、扉の希望する角度位置におけるラッチングアクションの開始について、ばらつきや誤差が生じやすいこと、あるいは、1回の操作で調節を済ませることが難しいことなど、更に改善すべき問題点があった。
【0006】
この発明のドアクローザの速度制御装置は、扉の希望する角度位置におけるクローザのラッチングアクションの開始について、誤差なく正確に調節できるようにし、また、その調節作業は1回の操作で確実に行えるようにすることを目的として提案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、上述した従来装置において、シリンダの前底部に解除ピンの軸線と平行に円筒状の操作部材を回動可能にかつ液密に装着し、前記操作部材の外端には工具係着部を設けると共に、操作部材の内端側には解除ピンの先端側に設けた段部に一時的に係合し、解除ピンの突出長さを定める基準となる基準部材を操作部材の長さ方向に摺動可能に設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
ラッチングアクションの開始位置を調節するには、ドアクローザ取付け後、先ずラッチングアクションの開始を希望する角度位置に扉を置き、適当なストッパ等でその停止角度位置を固定する。
【0009】
次いで、図1に示すように、解除ピン7を外方に向け十分にねじ戻すと共に、解除ピン7に対し非係合位置(図4、図5参照)にあった基準部材9を操作部材8の回動操作に伴って係合位置(図6参照)に回動させて、基準部材9の一端を解除ピン7の段部73に一時的に係合させる。
【0010】
前記の基準部材9の回動は、基準部材9が設けられている操作部材8をその工具係着部81に嵌め合わせたドライバ等の工具で例えば右回りに90°回すことによって行われる。
【0011】
換言すれば、操作部材8が軸線の回りに回動されることにより、その操作部材8上に回動不能に設けられた基準部材9も共に回動する。
【0012】
ここで、図2に示すように、ドライバ等の工具で解除ピン7をねじ込ませると、その段部73において選択的に係合させてある基準部材9が該解除ピン7に帯動する。
【0013】
そして、解除ピン7はその段部73が基準部材9を介してピストン2の前端面に当接するので、それ以上のねじ込みは不能となって停止する。
【0014】
この位置において、解除ピン7は弁座62上の弁体61を排除できるように設計してある。
【0015】
次いで、操作部材8を工具で左回りに回すことにより、操作部材8と一体に回動する基準部材9を当初の非係合角度位置(図5参照)に戻す。
【0016】
この時、基準部材9は引き続き突出状態を占めるが、前記したストッパ等を外して扉を一旦閉じれば、ピストン2の前端面に押されて操作部材8に対し没入位置(収納位置)に戻る。これをもって、解除ピン7の適正な突出長さの設定が完了する。
【0017】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
図1〜図3において、符号1は作動油が充填封入されたシリンダ、13はシリンダ1の前底部を形成するシリンダキャップ、2はシリンダ1内に挿入され、シリンダ1を前方の第1室11と後方の第2室12とに仕切っているピストン、3はピストン2を第1室11に向け付勢させる戻しばねである。
【0018】
シリンダ1において、高圧側の第1室11と低圧側の第2室12との間は、図示はしないが、オリフィスを介入させた導油路で連通させてある。
【0019】
前記のピストン2内にはその摺動方向に沿ってラック51が設けてあり、そのラック51にはピニオン52が噛み合わせてある。
【0020】
そして、ピニオン52には共に回転する回転軸53が固設してあり、その回転軸53はシリンダ1に対し支承させてある。また、周知のように、回転軸53の外端には図示しない連係アームの1つが固設される。
【0021】
符号21はピストン2内に設けたバイパスで、上記の導油路に並列に設けてあり、シリンダ1の第1室11と第2室12との間を連通させている。符号4はバイパス21の途中に設けたフィルタ、41はフィルタ4の抜け止め用の球体を示す。
【0022】
ピストン2の第1室11側、すなわち前端部におけるバイパス21には、球状の弁体61を有する逆流防止弁6が設けられている。
【0023】
この弁体61は、ピストン2のストロークにおける前方位置の領域を除くほとんどの領域にあっては、図3に示すように、高圧側の第1室11内の作動油によってピストン2上の弁座62に押圧されて着座しており、バイパス21による作動油の流動を阻止する。
【0024】
図中、符号63は逆流防止弁6の弁体61がピストンの収容部から転がり出ることを防止するためにピストン2に固定した脱落防止ピンを示す。
【0025】
他方、シリンダ1のシリンダキャップ、すなわち前底部13には、ピストン2上の弁座62に着座した弁体61に向け、解除ピン7が螺合させてある。
【0026】
その解除ピン7は、更に詳しくは、先端の小径部71、中間の雄ねじ部72、小径部71と雄ねじ部72との境界をなす先端側の段部73及び基端の工具係着部74等を備える。
【0027】
符号75は解除ピン7の環状溝に嵌着されたシールリングを示す。また、この解除ピン7と前底部13との間には、該ピン7が抜け出さないように止めリング(図示しない)を設けるとよい。
【0028】
上記のシリンダ1の前底部13には、解除ピン7の軸線と平行に円筒状をなす操作部材8を回動可能かつ液密に装着する。
【0029】
操作部材8と前底部13との間の密封手段としては、例えば操作部材8の環状溝に装着されたシールリング82を挙げることができる。また、操作部材8と前底部13との間には操作部材8の抜け止めを防ぐ止めリング(図示しない)を設けるとよい。
【0030】
そして、外部へ露出させた操作部材8の外端にはドライバ等の工具の先端と係合するための工具係着部81を設けると共に、操作部材8の内端側には、解除ピン7の先端側に設けた段部73に一時的に係合し、解除ピン7の突出長さを定める基準となる基準部材9を操作部材8の長さ方向に摺動可能に設ける。
【0031】
図示例の基準部材9は、図7に明示するように、円柱状の軸体91とそれに一体の基準片92とで外観がL字状に作られており、基準部材9の軸体91が円筒状をなす操作部材8の嵌め孔に後方から摺動可能に差し込まれている。
【0032】
尚、図8において、符号93は操作部材8の嵌め孔内における奥側の作動油を逃がすための通路で、基準部材9の軸体91の一部を切削することによって形成されている。
【0033】
そして、両部材8、9の間は、ピンと長溝から成る係合手段80により結合させており、基準部材9は、操作部材8に対し軸体91の長さ方向には摺動可能であるが、軸体91の回りには回動不能である。
【0034】
但し、図4〜図6に示すように、ドライバ等の工具で、操作部材8を表示記号「N」の通常位置から表示記号「S」の操作位置まで例えば右回りに90°回すと(図4参照)、基準部材9が操作部材8と共に同角度だけ回るので、換言すれば、基準片92が図5の角度位置から図6の角度位置まで回動変位するので、基準片92の先端が解除ピン7の段部73に一時的かつ選択的に係合することができる。
【0035】
図5及び図6において、符号14は基準部材9の基準片92の厚みに対応させてシリンダキャップ13の内向き面に形成した座ぐり(凹部)である。
【0036】
なお、操作部材8とそれが嵌め合わせてあるシリンダ1の内底部13との間には平常位置「N」及び操作位置「S」を作業者に確実に感知させるためのクリック手段を設けるとよい。
【0037】
また、操作部材8を使用しない従来のラッチングアクションの開始時期の設定も併用できることは言うまでも無い。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明のドアクローザの速度制御装置によれば、閉扉時の希望する角度位置におけクローザのラッチングアクションの開始について、誤差なく正確に調整できるのみならず、その調節作業は1回の操作で確実に行えるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を調節作業の前段の状態において示す縦断部分平面図。
【図2】調節作業の後段の状態において示すその縦断部分平面図。
【図3】調節済みの図1の実施例を閉扉作動過程において示す縦断部分平面図。
【図4】実施例から取り外したシリンダキャップの正面図で、平常時を示す。
【図5】実施例から取り外したシリンダキャップの背面図で、平常時を示す。
【図6】実施例から取り外したシリンダキャップの背面図で、調節操作過程を示す。
【図7】実施例から取り外した基準部材の側面図。
【図8】操作部材と基準部材との組み付け状態を示す拡大横断面図。
【符号の説明】
1 シリンダ
11 第1室
12 第2室
13 前底部
2 ピストン
21 バイパス
3 戻しばね
51 ラック
52 ピニオン
53 回転軸
6 逆流防止弁
61 弁体
62 弁座
7 解除ピン
73 段部
8 操作部材
81 工具係着部
9 基準部材

Claims (1)

  1. 作動油が封入されたシリンダと、シリンダを前方の第1室と後方の第2室とに仕切るピストンと、オリフィスを介して第1室と第2室とを連通させた導油路と、ピストンを第1室に向け付勢させる戻しばねと、ピストンに設けられたラックと、ラックに噛み合うピニオンと、シリンダに支承されると共に、ピニオン及び連係アームが固定される回転軸と、前記導油路に並設され、第1室と第2室とをピストンを通じて連通させたバイパスと、ピストンの前端部におけるバイパスに設けた、球状の弁体を有する逆流防止弁と、扉の閉鎖作動の終端近くで逆流防止弁の弁体を弁座上から排除するために、シリンダの前底部に弁体に向け調節可能に螺合させた解除ピンとから成るドアクローザの速度制御装置において、シリンダの前底部に解除ピンの軸線と平行に円筒状の操作部材を回動可能にかつ液密に装着し、前記操作部材の外端には工具係着部を設けると共に、操作部材の内端側には、解除ピンの先端側に設けた段部に一時的に係合し、解除ピンの突出長さを定める基準となる基準部材を操作部材の長さ方向に摺動可能に設けたことを特徴とするドアクローザの速度制御装置。
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