JP3614731B2 - 自動車用車輪の泥落とし器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動走行型ブームスプレーヤ等における車輪の泥落とし器に係り、詳しくは強度を増大された泥落とし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車輪の側面及び周面に摺接、又は所定間隔を開けて対峙し、車輪に付着した泥等を払う装置は公知である(例:実開昭56−120940号公報、実開昭63−46274号公報、及び実開昭63−54570号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動車用車輪の泥落とし器は、いずれも、車輪の内面側において、自動車本体の所定部位に固定され、車輪のタイヤ部に沿って、車輪の外面側へ至っており、すなわち、一端側のみの支持となっており、強度が低下している。
【0004】
この発明の目的は、上述の問題点を克服する自動車用車輪を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の自動車用車輪(20)の泥落とし器(27)によれば、包囲部材(28)が、自動車用車輪(20)を前後左右から包囲しつつ、その周方向所定部位では、自動車用車輪(20)を回転自在に支持する自動車本体(11)の車輪支持部に固定されている。そして、包囲部材(28)は、自動車用車輪(20)のタイヤ部(24)に付着した泥を、自動車用車輪(20)の回転方向への当接により、掻き落とすタイヤ部対峙部分(44,45)を有している。
【0006】
包囲部材(28)は、通常は、自動車用車輪(20)のほぼ中心の高さにおいて水平となっているが、これとは別の高さで水平に延びていても、また、高さ方向へ一様の高さでなく、段違い等、異なる周方向部分において異なる高さに設定されていてもよいとする。泥落とし器(27)のタイヤ部対峙部分(44,45)は、好ましくは剛体であるが、多少の弾性も有していてもよいとする。自動車本体(11)の車輪支持部への包囲部材(28)の固定は、水平軸線の周りの包囲部材(28)回転が阻止されるものでなくてはならない。
【0007】
自動車用車輪(20)が、非操舵輪であるときは、自動車用車輪(20)は操舵時に旋回しないので、包囲部材(28)は、自動車本体(11)の静止部位に固定されていればよいが、自動車用車輪(20)の操舵輪であるときは、自動車用車輪(20)は、操舵時に旋回するので、包囲部材(28)は、自動車用車輪(20)と一緒に旋回する自動車本体(11)の部位へ固定されて、自動車用車輪(20)と一体に旋回する必要がある。
【0008】
包囲部材(28)のタイヤ部対峙部分(44,45)は、自動車用車輪(20)の回転に伴う自動車用車輪(20)のタイヤ部(24)の泥との当接により、回転方向の力を受けるが、タイヤ部対峙部分(44,45)は、包囲部材(28)の周方向の両側において自動車本体(11)の車輪支持部に支持されているので、すなわち、タイヤ部対峙部分(44,45)は、両端支持の状態で、自動車用車輪(20)のタイヤ部(24)に付着した泥からの当接力を受けることになるので、泥落とし器(27)の強度を増大できる。
【0009】
この発明の自動車用車輪(20)の泥落とし器(27)によれば、板状弾性体(48,49,50)が、自動車用車輪(20)のホィール部(23)の外面側及び/又は内面側に付着した泥を、自動車用車輪(20)の回転方向への板面への当接により掻き落とすように、自動車用車輪(20)のホィール部(23)の外面側及び/又は内面側との包囲部材(28)の対峙部位に取り付けられている。
【0010】
板状弾性体(48,49,50)は、通常は、自動車用車輪(20)との間に所定の間隙を形成しているが、所定の撓み性をもつので、自動車用車輪(20)の外面及び/又は内面に接触状態にあってもよい。
【0011】
自動車用車輪(20)の外面及び/又は内面に付着した泥は、自動車用車輪(20)の回転に伴い、板状弾性体(48,49,50)の板面に当接して、自動車用車輪(20)から掻き落とされる。この当接力は、包囲部材(28)への板状弾性体(48,49,50)の取り付け個所から、包囲部材(28)の周方向の両方の向きへ伝わり、自動車本体(11)の車輪支持部に受けられる。この当接力に対しても、包囲部材(28)は、両持ち支持の状態になり、十分な強度を維持する。
【0012】
この発明の自動車用車輪(20)の泥落とし器(27)によれば、包囲部材(28)は、自動車用車輪(20)の内面側及び外面側にそれぞれ配設される内面側部分(40)及び外面側部分(41)を備え、内面側部分(40)及び外面側部分(41)は、包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の一方において相互に枢支され、他方において相互に分離自在に結合している。
【0013】
内面側部分(40)及び外面側部分(41)は、包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の他方における分離により、前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)に一方における回転を利用して、相互に拡開可能になる。自動車用車輪(20)と包囲部材(28)との間の間隙には、泥だけでなく草の蔓等の異物が挟まり、これが自動車用車輪(20)と包囲部材(28)と円滑な相対回転に支障を与えるが、内面側部分(40)及び外面側部分(41)を適宜、拡開することにより、自動車用車輪(20)と包囲部材(28)との間に挟まった異物を円滑に除去できる。
【0014】
この発明の自動車用車輪(20)の泥落とし器(27)によれば、内面側部分(40)及び外面側部分(41)は、包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の一方において、相互に分離自在に相互に枢支されている。
【0015】
自動車本体(11)の車輪支持部へ包囲部材(28)を固定する包囲部材(28)の周方向部位は、好ましくは内面側部分(40)に位置する。
【0016】
内面側部分(40)及び外面側部分(41)が、包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の両方において分離自在とされることにより、内面側部分(40)及び外面側部分(41)の一方が他方に対して分離され、自動車用車輪(20)と内面側部分(40)及び外面側部分(41)との間の異物除去作業を能率化できる。
【0017】
この発明の自動車用車輪(20)の泥落とし器(27)によれば、自動車用車輪(20)は前輪(20)であり、分草桿(29)が基端側を内面側部分(40)及び外面側部分(41)の一方の前端部に固定されて、前輪(20)の前方へ突出している。
【0018】
自動車本体(11)の前進中、分草桿(29)は、前輪(20)の前方に存在する作物や雑草を掻き分けながら進行する。このため、自動車用車輪(20)と内面側部分(40)及び外面側部分(41)との間に草の蔓等が絡み難くなり、これら草の蔓等の絡み付きによる泥落とし作用への支障をなくし、絡まった草の蔓等の除去作業を少なくすることができる。
【0019】
この発明の自動車用車輪(20)によれば、包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の他方における内面側部分(40)及び外面側部分(41)の相互の分離自在の連結は、包囲部材(28)の周方向への内面側部分(40)及び外面側部分(41)の重複部(74,75)への挿抜自在の連結ピン(79)の挿入により行われ、回り止め部材(81)は、連結ピン(79)に固定されて、内面側部分(40)及び外面側部分(41)の重複部(74,75)への連結ピン(79)の挿入時では、連結ピン(79)の両回転方向への包囲部材(28)との当接により連結ピン(79)の両回転方向への回転を拘束され、抜け止めピン(84)は、連結ピン(79)の挿入時に連結ピン(79)の先端部へ自動車用車輪(20)の軸方向へ挿入、係止されている。
【0020】
内面側部分(40)及び外面側部分(41)は、包囲部材(28)の周方向への重複部(74,75)へ連結ピン(79)を挿抜により、相互に連結状態及び分離状態になる。回り止め部材(81)は、包囲部材(28)の周方向への内面側部分(40)及び外面側部分(41)の重複部(74,75)への連結ピン(79)の挿入時に、連結ピン(79)の回転方向へ包囲部材(28)に当接して、連結ピン(79)と共に回転を阻止される。走行中の連結ピン(79)の抜けを阻止するために、抜け止めピン(84)が連結ピン(79)に挿抜自在に挿入され、抜け止めピン(84)は、連結ピン(79)の軸方向に対して直角方向へ両端部において突出することになるが、抜け止めピン(84)は、回り止め部材(81)により回り止めされているので、抜け止めピン(84)の突出方向が自動車用車輪(20)の方へ突出することはなく、自動車用車輪(20)の方に対して直角な方向としての自動車用車輪(20)の軸方向へ保持され、抜け止めピン(84)の端部が、自動車用車輪(20)の泥に連行されて、引き抜かれる事態を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は自動走行型ブームスプレーヤ10の斜視図である。走行車本体11は、前部にセンターブーム12を取り付けられ、左右のサイドブーム13は、基端側をセンターブーム12の両端部に回転自在に結合し、走行車本体11の両側部に沿う格納位置と、センターブーム12とほぼ同一直線上に並んで走行車本体11の側方へ突出する散布作業位置との間で縮閉及び拡開自在になっている。運転席16は、走行車本体11のほぼ中央部に配設され、薬液タンク17は、走行車本体11の後部に装備されて、所定の量の薬液を貯留するようになっている。走行車本体11は、左右に前輪20及び後輪21を有し、前輪20及び後輪21は、共に駆動輪として作動し、前輪20は、また、操舵輪としても作動する。
【0022】
図2は前輪20に装備された泥落とし器27の側面図である。Aは自動走行型ブームスプレーヤ10の前進走行時の前輪20の回転方向を示し、図2において、左が自動走行型ブームスプレーヤ10の前方、右が自動走行型ブームスプレーヤ10の後方に対応している。前輪20は、ホィール部23と、ホィール部23の周部に装着されるタイヤ部24とを有している。包囲枠部材28は、ほぼ前輪20の中心位置の高さにおいて水平に配置され、図3において後述するように、前輪20を前後左右から包囲している。分草桿29は、包囲枠部材28の上面よりわずかに高い高さにおいて、包囲枠部材28から前方へ所定量、突出し、前輪20の前方を覆う。ゴムシート48,49は、前輪20の中心に対してそれぞれ前側及び後ろ側に配置され、包囲枠部材28の下面に固定されて、ホィール部23の方へ水平に張り出している。
【0023】
図3は泥落とし器27の平面図(上方から見た図)である。ホィール部23は、ホィール本体33と、ホィール本体33の外面側を覆うホィールキャップ34とを含み、ホィール本体33は、さらに、中心のボス部35と、ボス部35と同心とされ外周側にはタイヤ部24を装着されるリム部37と、ボス部35の周方向へ等角度間隔に配置され放射方向へ延びて放射方向内側及び外側の端部をそれぞれボス部35及びリム部37にそれぞれ結合している複数本のスポーク部36とを有している。包囲枠部材28は、前輪20の内面側及び外面側にそれぞれ対峙する内面側部分40及び外面側部分41を有し、内面側部分40及び外面側部分41は、前端側及び後端側において前輪20の前方及び後方に回り込み、前側連結点42及び後ろ側連結点43において相互に連結される。包囲枠部材28は、また、前端部及び後端部においてタイヤ部24の内側の側面側、外周面側、及び外側の側面側の三方を覆うように対峙する前側のタイヤ部対峙部分44及び後ろ側のタイヤ部対峙部分45を有し、前側のタイヤ部対峙部分44及び後ろ側のタイヤ部対峙部分45とタイヤ部24との間には、所定の間隙が形成されている。ゴムシート48,49は、所定厚さの板状であり、所定の剛性を確保されつつ、肉厚方向への所定値以上の外力に対して撓み自在になっており、図3では、ホィールキャップ34の外面側の側縁部において、ホィールキャップ34の外面との間にわずかな間隙が形成されているが、ホィールキャップ34の外面側のゴムシート48,49の側縁部を、そこだけ肉厚を薄くして、撓み性を増加させ、そのような側縁部においてホィールキャップ34の外面に摺接状態になっていてもよいとする。ゴムシート50は、内面側部分40の後ろ半部において内面側部分40の下面に一方の側縁部を固定され、他方の側縁部において、ホィール本体33のスポーク部36の方へ張り出して、スポーク部36との間にわずかの間隙を形成している。ゴムシート50も、ホィール本体33側の側縁部の撓み性を高めて、スポーク部36に接触する位置まで張り出していてもよいとする。
【0024】
図4は泥落とし器27の分解図である。内面側部分40は、前端から後端へ順番に、前端部分53、柱部分54、中央部分55、柱部分56、及び後端部分57を有している。2本のボルト59は、前端部分53の後端のフランジの挿通孔、及び柱部分54の前面壁側の挿通孔60に挿通されてから、柱部分54の内面側のナットに螺着し、前端部分53の後端部を柱部分54の前面壁に固定する。分草桿29は、後端部に当て部62を備え、当て部62は、挿通孔60より高い位置の挿通孔63に対応した高さで柱部分54の側面壁に当てられ、ボルト64は、柱部分54の内面側から挿通孔63に挿通された後、当て部62のナットに螺着し、当て部62を柱部分54の側面壁に固定する。中央部分55は、前端部及び後端部に1対のナット66を上下の配列で固着されており、2個の挿通孔68は、挿通孔63より上方において柱部分54の側面壁に穿設され、ボルト67は、柱部分54の内面側から挿通孔68に挿通され、ナット66に螺着し、内面側部分40の前端部を柱部分54の側面壁に固定する。内面側部分40は、その前後方向中央部において外面側部分41の方へ凹んでおり、ブラケット70は、内面側部分40の凹み部に固定されている。1対の挿通孔71はブラケット70の上面に穿設され、ブラケット70の上面は、エンジン動力の伝達を確保しつつ前輪20を回転自在に支持しかつ操舵時には前輪20と一体に旋回する走行車本体11のアクスルの張り出し部位(図示せず。この張り出し部位の上面側にはナックルの一端部が固定される。)の下面へ当てられて、ボルトにより固定される。挿通孔72は、柱部分56の側面壁に穿設され、内面側部分40の後端部は、ナット66が挿通孔72に合わさるように、柱部分56の側面壁に当てられ、ボルト(図示せず)が、側面壁の内面側から挿通孔72へ挿通されてから、中央部分55の後端部のナット66に螺合し、中央部分55の後端部を柱部分56の側面壁に固定する。後端部分57は、前面壁において柱部分56の後面壁に当てられ、ボルト73は、後端部分57の前面壁に挿通されてから、柱部分56の後面壁に螺合し、後端部分57の前面壁を柱部分56の後面壁に固定する。
【0025】
図5及び図6は包囲枠部材28の前側のタイヤ部対峙部分44における連結具78の差込み状態の斜視図及び平面図である。図4〜図6において、ピン挿通部74,75は、それぞれ外面側部分41及び前端部分53の前端部に設けられ、それぞれ上側及び下側から相互に合わせられる。連結具78は、鉛直方向へ延びる連結ピン79と、連結ピン79の上端部に固定されて水平方向へ広がるフランジ80と、逆U字形で両脚部を上方からフランジ80へ突き刺しつつフランジ80に固定されているハンドル81とを有している。ハンドル81の両脚部は、フランジ80の下面側へ所定量、突出している。作業者は、ハンドル81をつかんで、連結ピン79をピン挿通部74,75の挿通孔へ挿抜する。ピン挿通部74,75への連結ピン79の挿入状態では、フランジ80の下面は包囲枠部材28の前側のタイヤ部対峙部分44の上面に当接し、フランジ80からのハンドル81の両脚部の突出部分は連結ピン79の回転方向へ前側のタイヤ部対峙部分44の前面にほぼ当接した状態になって、ピン挿通部74,75に対する連結ピン79の回り止めを行う。連結ピン79の挿入状態では、また、連結ピン79の下端部はピン挿通部75の下方へ所定量突出し、ロックピン84が、連結ピン79の下端部の挿通孔へ挿入されて、連結ピン79に係止され、これにより、ピン挿通部74,75からの連結ピン79の抜けを阻止している。連結ピン79におけるロックピン84の挿通孔は、ハンドル81の上辺部に対して平行な方向、すなわち前側のタイヤ部対峙部分44の前壁部に対して平行な方向となっており、また、前側のタイヤ部対峙部分44の前壁の前面へのハンドル81の両脚の先端部の当接による連結具78の回り止めのため、ロックピン84は、前側のタイヤ部対峙部分44の前壁に平行な向きに保持される。図7は連結ピン79の回り止めが省略されたときのロックピン84の回転位置を示している。ハンドル81等の回り止めが省略されていると、連結ピン79が振動等により回転し、連結ピン79からのロックピン84の突出部分が、包囲枠部材28の前壁部分を越えて、前輪20のタイヤ部24の方へ至り、タイヤ部24に付着している泥との接触により連結ピン79から引き抜かれることがある。この泥落とし器27では、連結ピン79は、両回転方向へのハンドル81の両下端部と包囲枠部材28前壁との当接により回り止めされ、ロックピン84は、前輪20の軸方向の向きを保持され、連結ピン79は、タイヤ部24の泥等により連結ピン79から引き抜かれる事態を回避できる。
【0026】
図4において、内面側部分40及び外面側部分41の後端部では、外面側部分41の後端部の連結ピン部89を後端部分57の後端部のピン挿通部88に挿通させる。そして、ピン挿通部88の上方へ突出する連結ピン部89の部分に、ロックピン90が挿通、係止され、ピン挿通部88からの連結ピン部89の抜けを阻止する。連結ピン部89の上端部におけるロックピン90の挿通方向は、前輪20の軸方向であり、連結ピン部89からのロックピン90の突出部分が、前輪20の方へ突出しないようにしている。
【0027】
泥落とし器27の作用について説明する。自動走行型ブームスプレーヤ10が田んぼ等を走行するのに伴い、前輪20のタイヤ部24には、泥が付着する。タイヤ部24に付着した泥は、その厚さがタイヤ部24と泥落とし器27の後ろ側のタイヤ部対峙部分45の内面との間隙寸法より大きくなると、タイヤ部24が泥落とし器27の後ろ側のタイヤ部対峙部分45を通過するとき、後ろ側のタイヤ部対峙部分45の下面との当接により後ろ側のタイヤ部対峙部分45の通過を拒まれて、タイヤ部24から掻き落とされる。自動走行型ブームスプレーヤ10が後進するときは、前輪20は逆回転(図2のAとは反対方向へ回転)し、タイヤ部24に付着した泥は、タイヤ部24が泥落とし器27の前側のタイヤ部対峙部分44を通過するとき、前側のタイヤ部対峙部分44の下面との当接により前側のタイヤ部対峙部分44の通過を拒まれて、タイヤ部24から掻き落とされる。
【0028】
この泥落とし器27では、タイヤ部24と泥落とし器27の前側のタイヤ部対峙部分44の内面との間隙寸法Lfと、タイヤ部24と泥落とし器27の後ろ側のタイヤ部対峙部分45の内面との間隙寸法Lrとは相互に等しく設定されているが、Lf<Lrとしてもよい。その場合、前輪20の前進回転に対して、タイヤ部24への付着厚さの大きい泥部分は後ろ側のタイヤ部対峙部分45を通過する際に、タイヤ部24から掻き落とされ、後ろ側のタイヤ部対峙部分45を通過した付着厚さの小さい泥部分は、前側のタイヤ部対峙部分44の上面との当接によりタイヤ部24から掻き落とされることになる。この場合は、タイヤ部24からの泥の掻き落としが、泥落とし器27の両端部としての前側のタイヤ部対峙部分44及び後ろ側のタイヤ部対峙部分45の2個所に分散され、その分、泥落とし器27の強度を低下できる。
【0029】
ホィールキャップ34の外面に付着した泥は、前輪20の前進方向の回転では、ゴムシート49,48の板面に順番に当接し、また、前輪20の後進方向の回転では、ゴムシート48,49の板面に順番に当接し、この当接によりホィールキャップ34から掻き落とされる。スポーク部36に付着した泥は、前輪20の前進方向及び後進方向の回転に伴い、ゴムシート50に当接し、この当接によりスポーク部36から掻き落とされる。
【0030】
この泥落とし器27では、スポーク部36とゴムシート48の側縁との間隙Mfと、スポーク部36とゴムシート49の側縁との間隙Mrとは、相互に等しくなっているが、Mf<Mrに設定し、ホィールキャップ34に付着した泥の内、前輪20の前進回転中にゴムシート49を通過したものを、ゴムシート48において掻き落とすようにして、泥の掻き落としをゴムシート48,49がほぼ等分配されるようにしてもよい。また、この泥落とし器27では、ゴムシート50は、泥落とし器27の後ろ半部にしか設けられていないが、泥落とし器27の前半部にも設けることもできる。
【0031】
分草桿29は、包囲枠部材28の前方へ所定量、突出し、自動走行型ブームスプレーヤ10の前進中、前輪20の前方に存在する作物や雑草を左右両側へ掻き分けて、それら作物や雑草が包囲枠部材28の前端部へ巻き込まれるのを防止する。こうして、それら作物や雑草の蔓等が前輪20と内面側部分40及び外面側部分41との間に巻き込まれて、絡み付くのを防止し、結果、絡み付きによる泥落とし機能の低下を防止するとともに、絡み付いた作物や雑草の蔓等の除去作業を軽減できる。
【0032】
自動走行型ブームスプレーヤ10を停止させて、泥落とし器27の保守作業を行うなう場合、作業者は、連結具78の連結ピン79からロックピン84を抜いてから、ハンドル81を把持して、連結具78を引き上げる。これにより、連結ピン79がピン挿通部74,75から引き抜かれ、内面側部分40及び外面側部分41は、前端部において相互に分離可能になる。作業者は、外面側部分41を後ろ側連結点43の回りに回転させて、外面側部分41の前端部を内面側部分40から拡開する。これにより、前輪20と内面側部分40及び外面側部分41との間に巻き込まれた蔓等を能率的に泥落とし器27から除去できる。また、前側のタイヤ部対峙部分44や、外面側部分41の側面部分のゴムシート48,49の掃除も、能率的に行うことができる。
【0033】
さらに、包囲枠部材28の後端部において、連結ピン部89からロックピン90を引き抜いてから、ピン挿通部88から連結ピン部89を下方へ引き抜くことにより、外面側部分41は内面側部分40から後端部において分離して、外面側部分41は内面側部分40から取り外される。これにより、後ろ側のタイヤ部対峙部分45の掃除を能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動走行型ブームスプレーヤの斜視図である。
【図2】前輪に装備された泥落とし器の側面図である。
【図3】泥落とし器の平面図である。
【図4】泥落とし器の分解図である。
【図5】包囲枠部材の前側のタイヤ部対峙部分における連結具の差込み状態の斜視図である。
【図6】包囲枠部材の前側のタイヤ部対峙部分における連結具の差込み状態の平面図である。
【図7】連結ピンの回り止めが省略されたときのロックピンの回転位置を示す図である。
【符号の説明】
11 走行車本体(自動車本体)
20 前輪
20 前輪(自動車用車輪)
23 ホィール部
24 タイヤ部
27 泥落とし器
28 包囲枠部材(包囲部材)
29 分草桿
40 内面側部分
41 外面側部分
44 前側のタイヤ部対峙部分(タイヤ部対峙部分)
45 後ろ側のタイヤ部対峙部分(タイヤ部対峙部分)
48 (板状弾性体)
49 (板状弾性体)
50 (板状弾性体)
79 連結ピン(連結ピン)
81 ハンドル(回り止め部材)
84 ロックピン(抜け止めピン)

Claims (4)

  1. 包囲部材(28)が、自動車用車輪(20)を前後左右から包囲しつつ、その周方向所定部位では、自動車用車輪(20)を回転自在に支持する自動車本体(11)の車輪支持部に固定され、この包囲部材(28)は、前記自動車用車輪(20)のタイヤ部(24)に付着した泥を、前記自動車用車輪(20)の回転方向への当接により、掻き落とすタイヤ部対峙部分(44,45)を有しており、
    前記包囲部材(28)は、前記自動車用車輪(20)の内面側及び外面側にそれぞれ配設される内面側部分(40)及び外面側部分(41)を備え、前記内面側部分(40)及び前記外面側部分(41)は、前記包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の一方において相互に枢支され、他方において相互に分離自在に連結しており、
    この他方における連結は、前記包囲部材 (28) の周方向への前記内面側部分 (40) 及び前記外面側部分 (41) の重複部 (74,75) への挿抜自在の連結ピン (79) の挿入により行われ、回り止め部材 (81) が、前記連結ピン (79) に固定されて、前記内面側部分 (40) 及び前記外面側部分 (41) の重複部 (74,75) への前記連結ピン (79) の挿入時では、前記連結ピン (79) の両回転方向への前記包囲部材 (28) との当接により前記連結ピン (79) の両回転方向への回転を拘束され、抜け止めピン (84) が、前記連結ピン (79) の挿入時に前記連結ピン (79) の先端部へ前記自動車用車輪 (20) の軸方向へ挿入、係止されていることを特徴とする自動車用車輪の泥落とし器。
  2. 板状弾性体(48,49,50)が、前記自動車用車輪(20)のホィール部(23)の外面側又は内面側に付着した泥を、前記自動車用車輪(20)の回転方向への板面への当接により掻き落とすように、前記自動車用車輪(20)のホィール部(23)の外面側又は内面側との前記包囲部材(28)の対峙部位に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車用車輪の泥落とし器。
  3. 前記内面側部分(40)及び前記外面側部分(41)は、前記包囲部材(28)の前側のタイヤ部対峙部分(44)及び後ろ側のタイヤ部対峙部分(45)の前記一方において、相互に分離自在に相互に枢支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用車輪の泥落とし器。
  4. 前記自動車用車輪(20)は前輪(20)であり、分草桿(29)が基端側を前記内面側部分(40)及び前記外面側部分(41)の一方の前端部に固定されて、前記前輪(20)の前方へ突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用車輪の泥落とし器。
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