JP3614154B2 - 機械室レスエレベータ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機械室レスエレベータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、従来の巻上げ式のエレベータに対して巻上げ機が不要なため屋上に機械室を設ける必要がなく(機械室レス)、建物の高さを有効に活用できる機械室レスエレベータ装置、例えば特開昭57−121568号や特開平4−55278号に示されるものが提案されている。
図13は従来の機械室レスエレベータ装置の全体を示す説明図である。図13(a)は従来の機械室レスエレベータ装置を昇降路の上部から見た平面図であり、図13(b)は上記エレベータ装置の側面図、図13(c)は上記エレベータ装置の釣合おもりの正面図である。図14(a)は特開平4−55278号公報に示された機械室レスエレベータ装置の平面図、図14(b)は上記エレベータ装置の側面図である。図15(a)は特開昭57−121568号公報に示されたエレベータ装置の概念を適用した機械室レスエレベータ装置の平面図、図15(b)は上記エレベータ装置の側面図である。図16は図14及び図15のエレベータ装置の釣合おもりの正面図である。図中、1はかご、2は釣合おもり、釣合おもり2にはリニアモータの電機子3が配設されている。リニアモータの電機子3は二次導体4と係合して推力を発生して釣合おもり2を昇降する。リニアモータの電機子3はリニアモータの二次導体4の両面に対向して配置されており、このリニアモータの方式を両側式リニアモータという。かご1と釣合おもり2は吊り車5,6を介してロープ7の両端で結合されているので、かご1は釣合おもり2の昇降に伴って昇降する。8は昇降路壁であり、釣合おもり用レール10及びかご用レール11が昇降路壁8に固定されている。9は昇降路の天井、100はかごの出入口である。
【0003】
図15に示す機械室レスエレベータ装置は、かご1の底部に釣合おもり2に対向して設けられたロープ固定板101にロープ7が固定され、かご1の釣合おもり2に対向する面側の昇降路上部に設置された吊り車5を介して、かご1と釣合おもり2はロープ7の両端で結合された例である。
【0004】
次に動作について説明する。リニアモータの電機子3に三相交流電流を流すと、直進磁界が発生し、リニアモータの電機子3と係合する二次導体4に渦電流を生じ推力が発生する。この推力により釣合おもり2は昇降し、釣合おもり2と吊り車5,6を介してロープ7に固定されたかご1も昇降する。
【0005】
上述した機械室レスエレベータ装置は釣合おもり2に組み込まれたリニアモータにより昇降できるので、従来の巻上げ機方式のエレベータ装置のように昇降路の上に巻上げ機を設置することが不要となる。したがって、建物の屋上に機械室を設ける必要がなくなり、建物の高さ制限がある場合に、階床を有効に使用できる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の機械室レスエレベータ装置は以上のように構成されていたので次のような問題点があった。
かご1と昇降路の天井9の間の空間は、保守や据え付けのときにかご上に乗った場合にかごが上へ行きすぎても建物の天井や障害物で頭を打たないだけのスペースは確保されなければならない。この寸法を頂部隙間安全寸法TC0と呼ぶ。かご1の天井と昇降路の天井9との間の空間である頂部隙間寸法TC2は、建物にとっては無駄な空間であるから極力小さいことが望まれている。
図14に示す機械室レスエレベータ装置の構成では、吊り車5,6がかご1の上に位置しているのでかご1の天井から吊り車5までの寸法TC1が頂部隙間安全寸法となる。すなわち、TC1=TC0であるので、昇降路の天井9は吊り車5のさらに上部に位置するのでTC1とTC2の差分だけ無駄な空間が増えることになる。また、この方式は一般に吊り車が2個必要であり、コスト高となる。
【0007】
図15に示す機械室レスエレベータ装置の構成は、頂部隙間の無駄な空間を少なくしたものである。すなわち、かご1をかごの上部中心で吊らずに、釣合おもり2と対向するかご1の側面下部にロープ固定板を設けここから吊る方式である。このようにすることにより吊り車5はかご1の投影面の外に設置できるので、かご上の人間は吊り車5に頭を打つことがなくなりTC1を小さくできる。このときの頂部隙間寸法はTC2となる。すなわち、TC0=TC2となるので昇降路の天井9を図14に示すTC1まで低くできる。また、吊り車も一個となりコスト的にも利点がある。しかしながら次の問題がある。
【0008】
図14(b)に示すA1寸法と図15(b)に示すA2寸法を比較すると、ほぼ吊り車5の径Dの分A2寸法が大きくなる。この吊り車5の径Dは、ロープの径dとの比D/dはロープの寿命などの観点から決められるので吊り車5の径を所定値以上に小さくすることはできない。よって実際の寸法はA1<A2となるので図14(a)に示す昇降路寸法A0が大きくなり、建物内の有効利用面積が減るので問題である。
【0009】
また、機械室レスエレベータ装置は、頂部隙間寸法を少なくして、建物の高さ寸法を有効に使用する観点から、エレベータ装置の据付け及び保守時に安全策を施すことにより、頂部隙間安全寸法TC0そのものを少なくして極限まで頂部隙間寸法を少なくすることが求められている。
【0010】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、頂部隙間寸法TC2を少なくして建物の高さ寸法を有効に使用し、また、頂部隙間安全寸法TC0が基準値以下となっても安全に作業ができ、さらに、安価な機械室レスエレベータ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明における機械室レスエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかごおよび釣合おもりと、前記昇降路内に備えられ、前記かごおよび釣合おもりを昇降させる駆動装置と、前記昇降路内に設置され、前記釣合おもりをガイドする釣合おもり用レールと、前記昇降路内に設置され、前記かごをガイドするかご用レールと、前記かごおよび前記釣合おもりを吊るロープと、前記かごから前記釣合おもりに至るロープ部分が巻き掛けられる吊り車とを備え、前記吊り車を、前記かごの最上階停止時に前記かごと前記昇降路の壁との間に設けるとともに、前記吊り車と対向する前記かご側面に吊り車用の点検口とを有するものである。
【0012】
また、前記昇降路内には、前記かごの昇降を止めるブレーキ装置が配置され、前記点検口により前記ブレーキ装置の点検が可能なものである。
【0013】
さらに、前記駆動装置を、前記昇降路内であって、前記点検口を有する前記かご側壁に対向するように設けたものである。
【0014】
この発明における機械室レスエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかごおよび釣合おもりと、前記昇降路内に備えられ、前記かごおよび釣合おもりを昇降させる駆動装置と、前記昇降路内に設置され、前記釣合おもりをガイドする釣合おもり用レールと、前記昇降路内に設置され、前記かごをガイドするかご用レールと、前記かごおよび前記釣合おもりを吊るロープと、前記かごから前記釣合おもりに至るロープ部分が巻き掛けられる吊り車とを備え、前記吊り車を、前記かごの最上階停止時に前記かごと前記昇降路の壁との間に設けるとともに、前記吊り車と対向する前記昇降路壁に吊り車用の点検口とを有するものである。
【0015】
また、前記駆動装置を、前記昇降路内であって、前記点検口を有する前記昇降路壁に対向するように設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態を図について説明する。図1(a)はこの発明の一実施の形態の機械室レスエレベータ装置の平面図である。図1(b)は図1(a)の側面図である。図中、図13と同一符号は同一又は相当部分を示す。 図において、101はかご1の下部に取り付けたロープ固定板で、このロープ固定板101にロープ7の一端を固定してある。吊り車5を介してロープ7の他端を釣合おもり2に固定する。釣合おもり2に搭載するリニアモータの電機子3は図のように釣合おもりの片側にのみ設置してある。このように構成することにより、吊り車5は昇降路8の上部のかご1の外側で釣合おもり2側に設置され、また、釣合おもり2のリニアモータの電機子3を搭載しない端側の頂部にロープ7を固定することができるようになるので、吊り車5をかご1と釣合おもり2を結ぶ中心線L1に対して角度θを大きく取って設置することができる。このように構成することによりA3寸法を図15(b)のA2寸法より低減することができる。10は釣合おもり用のレールである。また、吊り車5は昇降路8の上部のかご1の釣合おもり2側の外側に設置されているので、人がかご1の天井に乗って作業をしても吊り車5に頭をぶつけることがなく、頂部安全隙間TC0=頂部隙間TC2とすることができるので、建物の高さ寸法を有効に活用することができる。ここでは、リニアモータの電機子3を釣合おもり2の片側に設置した場合について説明したが、図18(a)に示すリニアモータの電機子3が釣合おもり2の両側に設置した場合は角度θを大きく取ることができないが、スペース的に許容される範囲で角度θを取ることによりA3寸法をA2寸法より低減することができる。
【0017】
実施の形態2.
図2、図3はこの発明の他の実施の形態を示す説明図である。図中、図16と同一符号は同一又は相当部分を示す。図において、101はかご1の下部に取り付けたロープ固定板で、この一対のロープ固定板101に一対のロープ7の各々の一端を固定してある。吊り車25,26を介して一対のロープ7の各々の他端が釣合おもり2の各々のロープ固定部102に固定されている。このロープ固定板101とロープ固定部102は昇降中に互いに干渉しないように取り付けられている。吊り車25,26は昇降路の天井9より低い位置に取付部材27によりレール10の中心線に平行に取り付けられ、かご1が昇降路中にぶつからない部分で、かご1が最上階に達した時にかご1の天井部と同一か又は低い部位に設置するようにしている。図3はこの 実施の形態においてかご1が最上階に達した時の状態を示し、19は最上階の建屋側の扉、20はかご1の中の乗客である。この場合かご1が最上階にある時は吊り車25,26はかご1の天井よりも低い位置にあるので、頂部隙間TC2を最小にすることが可能であり、建物の高さを極限まで有効に利用することができる。
【0018】
実施の形態3.
図4は実施の形態2における釣合おもり2に搭載するリニアモータの電機子3の釣合おもり2への搭載の仕方の他の態様を示している。図において、釣合おもり2の中央部に搭載されたリニアモータの電機子3はかご1と釣合おもり2の対向面に垂直方向に搭載され、二次導体4もリニアモータの電機子3と係合するように同一方向に配設されている。実施の形態2と同様に、一対のロープ固定板101に一対のロープ7の各々の一端を固定してあり、吊り車25,26を介して一対のロープ7の各々の他端を釣合おもり2の各々のロープ固定部102に固定されている。また、このロープ固定板101とロープ固定部102は昇降中に互いに干渉しないように取り付けられ、かご1が最上階の乗り場に達した時の吊り車25,26とかご1との状態は図3と同様である。この実施の形態では釣合おもり2の中央部に搭載されたリニアモータの電機子3はかご1と釣合おもり2の対向面に垂直方向に搭載したので、釣合おもり2の厚み寸法Dを図2に示した釣合おもりよりも小さくすることができる。
【0019】
実施の形態4.
本発明の機械室レスエレベータ装置では図1〜図4に示すように、かご1はかご1の片側の底部に設けられたロープ固定板101の固定されたロープ7により吊られているので、かご1には図5に示すモーメントF1が加わる。 このため、かご1はかご用レール11に沿って昇降するようにローラ30A,30B,30C,30Dによりガイドされているので、モーメントF1がかご用レール11とローラ30Bの間に加わり、昇降音を発生させたりローラの摩耗を早めたりする等の問題がある。図5はこの対策の一実施の形態を示すものである。
図において、ロープ31は、かご1のロープ固定板101は設けてある反対側の上部に固定され吊り車31を介して釣合おもり2に固定されたスプリング33に係合されている。スプリング33は一定の張力をロープ31に与えているので、ロープ31はモーメントF1を打ち消す方向にモーメントF2を発生し、かご用レール11とローラ30Bの間に加わる力を弱め、昇降音及びローラの摩耗を抑制する。
【0020】
実施の形態5.
また、本実施の形態は上述のモーメントF1に対する対策の他の態様を示すものである。図6は、従来のかご用レール11とかご1側に取り付けられているローラレールの関係をかご1の上方から見た平面図である。図において、37,38,39,40は、バネを介してかご1に取り付けられ、レール11と係合してかご1のX軸方向を支えるローラ、41,42は、バネを介してかご1に取り付けられ、レール11と係合してかご1のY軸方向を支えるローラである。かご1はロープ固定板101によりロープ7により吊り下げられているので上述のモーメントのF1/2がかご用レール11と各々のローラ37,39の間に作用する。図7はこの発明のかご用レール11とかご1側に取り付けられているローラとレールの関係をかご1の上方から見た平面図である。図において、43,44はかご用レール11に対向してかご1を取り付けられ上述のモーメントのF1/2と反対方向の力F3/2を発生する電磁石である。図8は図7の側面図であり、電磁石43はかご1の上部に取り付けられモーメントF1に対して力F3が効率よく働くようになっている。これら電磁石43,44の力F3がモーメントF1を打ち消す方向に作用するので、かご用レール11とローラ37,39の間に加わる力を弱め、昇降音及びローラの摩耗を抑制する。
【0021】
実施の形態6.
実施の形態1,2及び3に示した構成の機械室レスエレベータ装置は、吊り車5,25,26等の部材が昇降中のかご1と干渉することがないので、かご1が昇降路の天井9の直下まで昇ることができる。しかしながら、建物の高さを有効に利用できる反面、頂部安全寸法TC0が減少するので、据付け及び保守時に安全に作業ができるようにすることが必要となる。この発明の機械室レスエレベータ装置の実施の形態は頂部安全寸法TC0の減少対策として作業者がかご1の上に乗らずに安全に点検作業ができるようにしたものである。
図9はこの発明の機械室レスエレベータ装置の側面図であり、最上階に停止している状態を示している。図において、21はかご1に設けた点検開口部であり、通常運転時は施錠された扉により閉じられている。点検作業時は扉を開き点検開口部21Aより吊り車25,26の点検を行う、吊り車25,26の近傍にはかご1の昇降を止めるブレーキ装置(図示せず)が係合される場合もあるので、この場合はブレーキ装置の点検もできる。また、かご1の位置を下げて釣合おもり2と同じ高さに止めることにより、釣合おもり2に配置されたリニアモータの電機子3及びブレーキ装置13等の点検も可能である。
【0022】
また、図10はこの発明の機械室レスエレベータ装置の他の態様を示す側面図であり、最上階に停止している状態を示している。図において、21Aは釣合おもり2と対向する昇降路壁の建屋側に設けた点検開口部である。点検開口部21Aは通常運転時は施錠された扉により閉じられており、点検作業時は、作業者20Bは扉を開き点検開口部21Aより吊り車25,26及び吊り車25,26の付属機器の点検を行うことができる。
【0023】
実施の形態7.
実施の形態6はかご1の上部に乗らないで行う点検作業の例について説明したが、作業内容によってはかご1の上部に乗ることが必要な場合がある。この場合は、かご1が最上階にあるときの頂部安全寸法TC0が減少しているために、かご1の上で作業中の作業者が昇降路の天井に頭を打つ危険があるため、この危険防止対策が必要となる。この発明の機械室レスエレベータ装置の実施の形態は頂部安全寸法TC0の減少対策としてかご1の上で作業中の作業者が安全に点検作業ができるようにしたものである。図11はこの発明の機械室レスエレベータ装置の側面図であり、作業者が最上階部に設けられた機器の点検を行っている状態を示している。図において、57はかご1の上部で作業中の作業者を検出する人体検出センサーの発光装置であり、発光装置50の光を受光して信号を出力する受光装置51により構成されている。かご1の上で作業者が作業中の場合は発光装置50が発する光りを作業者がさえぎるので受光装置51は図示しないリニアモータ駆動装置の制御装置への出力信号を停止するので、前記制御装置は、かご1が所定の頂部安全寸法TC0を確保するようにかご1の昇降を制御したり、又は所定速度以下の保守速度でしか運転できないような制御を行う。
【0024】
また、52は昇降路の底部に着脱自在に立設された点検用ストッパーである。点検用ストッパー52は保守時に昇降路の底部に立設され、釣合おもり2の下部と係合してかご1が所定の頂部安全寸法TC0以下となる位置に上昇することを阻止する。
このように構成することにより、人体検出センサー57又は点検用ストッパー52により所定の頂部安全寸法TC0が確保されるので作業者は安全にかご1の上部で作業をすることができる。
【0025】
実施の形態8.
図12は最上階付近での点検作業の安全対策の他の実施の形態を示す機械室レスエレベータ装置の説明図である。図において、53は通常運転時はかご1と釣合おもり2が対向する空間部FGに収納され、点検時はかご1の昇降部を塞ぎ最上階床とほぼ一致する位置EFに倒して使用されるように昇降路内にF部で軸支された点検足場である。点検足場53は、先端部がワイヤー54に結ばれ、ワイヤー54はローラ56を介して建屋側から作動できるように手巻ハンドル55に結ばれており、手巻ハンドル55を回すとFGの位置からEFの位置に倒れ逆方向に回すとEFの位置からFGの位置にもどるようになっている。また、点検足場53が定位置FGにないことを検出するセンサー(図示せず)を設けることにより、エレベータ装置の誤操作によりかご1が点検足場53に暴走することを防止することができる。
このように構成することにより、点検足場53がEFの位置にある時に作業者20Cは建屋側扉19から点検足場53上に乗り移り安全に作業ができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明における機械室レスエレベータ装置は、吊り車を、かごの最上階停止時にかごと昇降路の壁との間に設けるとともに、吊り車と対向するかご側面に吊り車用の点検口とを有するため、この点検口から昇降路内に設置された機器の点検を安全に行うことができる。
【0027】
また、昇降路内にはかごの昇降を止めるブレーキ装置が配置され、点検口によりブレーキ装置の点検が可能である。
【0028】
さらに、駆動装置を、昇降路内であって、点検口を有するかご側壁に対向するように設けたので、点検口から駆動装置の点検を行うことができる。
【0029】
この発明における機械室レスエレベータ装置は、吊り車を、かごの最上階停止時にかごと昇降路の壁との間に設けるとともに、吊り車と対向する昇降路壁に吊り車用の点検口とを有するため、この点検口から昇降路内に設置された機器の点検を安全に行うことができる。
【0030】
また、駆動装置を、昇降路内であって、点検口を有する昇降路壁に対向するように設けたので、点検口から駆動装置の点検を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による吊り車をレールの中心線に対して90度未満の角度を付けて設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図2】この発明の一実施の形態による吊り車をレールの中心線に対して平行に設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図3】この発明の一実施の形態による吊り車をレールの中心線に対して平行に設け、かごが最上階にある状態の機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図4】この発明の一実施の形態によるリニアモータの電機子を釣合おもりの中心に設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図5】この発明の一実施の形態によるローラに加わるモーメントをロープにより是正する機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図6】従来のかご用レールとかごに設けられたローラの関係を示す機械室レスエレベータ装置の平面図である。
【図7】この発明の一実施の形態によるローラに加わるモーメントを電磁石により是正する機械室レスエレベータ装置の平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】この発明の一実施の形態によるかごに点検開口部を設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図10】この発明の一実施の形態による昇降路の建屋側に点検開口部を設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図11】この発明の一実施の形態による人体検出センサー及び点検用ストッパーにより安全対策を施した機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図12】この発明の一実施の形態による点検足場を設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図13】従来の機械室レスエレベータ装置の構成図である。
【図14】従来の吊り車を2個設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図15】従来の吊り車を1個設けた機械室レスエレベータ装置の説明図である。
【図16】図14,15の釣合おもりの正面図である。
【符号の説明】
1 かご、2 釣合おもり、3 リニアモータの電機子、4 リニアモータの二次導体、5,6,25,26 吊り車、7,31 ロープ、8 昇降路壁、9 昇降路の天井、10 釣合おもり用レール、11 かご用レール、21,21A 点検開口部、42,43 電磁石、52 点検用ストッパー、53 点検足場、57 人体検出センサー

Claims (5)

  1. 昇降路内を昇降するかごおよび釣合おもりと、前記昇降路内に備えられ、前記かごおよび釣合おもりを昇降させる駆動装置と、前記昇降路内に設置され、前記釣合おもりをガイドする釣合おもり用レールと、前記昇降路内に設置され、前記かごをガイドするかご用レールと、前記かごおよび前記釣合おもりを吊るロープと、前記かごから前記釣合おもりに至るロープ部分が巻き掛けられる吊り車とを備え、前記吊り車を、前記かごの最上階停止時に前記かごと前記昇降路の壁との間に設けるとともに、前記吊り車と対向する前記かご側面に吊り車用の点検口とを有することを特徴とする機械室レスエレベータ装置。
  2. 前記昇降路内には、前記かごの昇降を止めるブレーキ装置が配置され、前記点検口により前記ブレーキ装置の点検が可能であることを特徴とする請求項1記載の機械室レスエレベータ装置。
  3. 前記駆動装置を、前記昇降路内であって、前記点検口を有する前記かご側壁に対向するように設けたことを特徴とする請求項1記載の機械室レスエレベータ装置。
  4. 昇降路内を昇降するかごおよび釣合おもりと、前記昇降路内に備えられ、前記かごおよび釣合おもりを昇降させる駆動装置と、前記昇降路内に設置され、前記釣合おもりをガイドする釣合おもり用レールと、前記昇降路内に設置され、前記かごをガイドするかご用レールと、前記かごおよび前記釣合おもりを吊るロープと、前記かごから前記釣合おもりに至るロープ部分が巻き掛けられる吊り車とを備え、前記吊り車を、前記かごの最上階停止時に前記かごと前記昇降路の壁との間に設けるとともに、前記吊り車と対向する前記昇降路壁に吊り車用の点検口とを有することを特徴とする機械室レスエレベータ装置。
  5. 前記駆動装置を、前記昇降路内であって、前記点検口を有する前記昇降路壁に対向するように設けたことを特徴とする請求項4記載の機械室レスエレベータ装置。
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