JP3614108B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートに関し、特にシートクッション上へのシートバックの前倒に伴ってシートクッションが下降するようにした車両用シートの強化構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用シートの一例を図4、図5に示す。車両フロア上に平行に配設された各ベースレール1A,1B(図5)の後端部上には回転支持機構2が設けられてこれにシートバックS1の下端側部が結合されている。回転支持機構2はシートバックS1を各ベースレール1A,1Bに対して前倒可能に支持するとともに、シートバックS1を起立位置で保持するためのロック機構を備えている。シートクッションS2はシートバックS1の前方位置に略水平姿勢で位置し、シートクッションS2の両側部を支持するフレームの縦枠61,62(図5)は前端部が起立姿勢のリンクアーム4A、4Bによって支持されている。すなわち、左右の縦枠61,62は内方へ向く略コ字断面をなし、その外側背面に段付きボルト71によってリンクアーム4A,4Bの上端が回動可能に結合されている。これらリンクアーム4A,4Bの下端は上方へ開く略U字断面としたベースレール1A,1Bの外側壁11に回動可能に結合されている。縦枠61,62の後端部は上方へ湾曲して(図4)シートバックS1の下端部側面に回動可能に結合されている。また、左右の縦枠61,62の前端間には図6に示すようにパイプ体8が溶接固定されて、シートクッションフレームの強化が図られている。このような車両用シートは、回転支持機構2によってシートバックS1を前傾させると、これに伴ってリンクアーム4A,4Bが前方へ回動してシートクッションフレーム3に支持されたシートクッションS2が下降し、車両フロア上へ下降したシートクションS2上にシートバックS1が前倒して折り畳まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の車両用シートにおいて、着座した乗員Mからの前下方への大きな荷重がシートクッションS2にかかると、リンクアーム61,62が左右に振れてシート支持が不安定になるとともに、図4の鎖線で示すように乗員Mの身体がパイプ体8により規制されるまで前下方へ比較的大きく移動するという問題があった。
【0004】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、着座した乗員から大きな荷重が加わっても、確実なシート支持が可能であるとともに乗員身体を大きく移動させることなく確実に保持することができる車両用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明では、シートバック(S1)を前倒可能にフロア側へ連結し、シートクッション(S2)の前端部両側をリンクアーム(4A,4B)によってフロア側に支持させるとともに、シートクッション(S2)の後端部をシートバック(S1)に回動可能に連結して、シートバック(S1)の前倒に応じてシートクッション(S2)が下降するようにした車両用シートにおいて、シートクッション(S2)に内設されたシートクションフレーム(3)を、前後に位置する横枠(33,34)と左右に位置する縦枠(31,32)で略四角形状に成形して、各リンクアーム(4A,4B)の上端部を、シートクッション(S2)の両側部を前後方向へ延びる縦枠(31,32)の内側に位置させて、前側に位置する横枠(33)よりも後方位置で縦枠(31,32)にそれぞれ回動可能に結合するとともに、左右のリンクアーム(4A,4B)の上端部間を連結バー(44)によって互いに結合する。
【0006】
本発明において、着座した乗員からの前下方への大きな荷重がシートクッションにかかっても、左右のリンクアームは連結バーで結合されているからその剛性は大きく、左右方向へ振れることなく確実に荷重を受けることができる。また、連結バーは従来よりも乗員の身体に近い位置になるから、前下方への乗員の身体移動も小さく抑えることができる。そして、これらの効果は、連結バーでリンクアームの上端部間を結合した時に特に大きい。
【0007】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1には車両用シートの全体側面図を示し、図2にはシートクッションフレーム部の斜視図を示す。車両フロア上に平行に配された左右のベースレール1A,1Bの後端部上縁には回転支持機構2(図1に一方のみ示す)が設けられてこれらにシートバックS1の下端両側部が結合されている。回転支持機構2はシートバックS1を各ベースレール1A,1Bに対して前倒可能に支持するとともに、シートバックS1を起立位置に保持するためのロック機構を備えている。シートクッションS2を支持するシートクッションフレーム3は、各ベースレール1A,1Bの上方を略平行に延びる縦枠31,32と、左右の縦枠31,32の前端間と後端部間を連結する横枠33,34とで、平面視で略四角形に成形されている。各縦枠31,32は図3に示すように長板体を外方へ向く略U字断面に成形したもので、各縦枠31,32の後端部311,321は上方へ湾曲して(図2)その先端に取付孔35が形成され、この取付孔35によってシートバックS1の下端部側面に回動可能に結合されている(図1)。なお、上記横枠33,34は直線状ないし適宜屈曲させた丸棒材で構成されている。
【0009】
縦枠31,32の各前端部は起立姿勢のリンクアーム4A,4Bによって支持されて、略水平姿勢となっている。その詳細を図3で説明すると、リンクアーム4A,4Bの上端部は外方へ開放するU字断面の縦枠31,32の内側に位置してその背面に当接するとともに、当接面と反対側のアーム面にはウエルドナット41が固着されている。そして、各ウエルドナット41に、縦枠31,32の外側から樹脂ブッシュ42を介して取付孔36に挿通された段付きボルト43が、リンクアーム4A,4Bの上端部を貫通する先端ネジ部431にて結合されている。このようにして、リンクアーム4A,4Bは縦枠31,32に対して上端部が回動可能に結合されている。そして、リンクアーム4A,4Bの上端部間には、上記ウエルドナット41を開口内に収納して連結バーたるパイプ体44が溶接固定されて、パイプ体44とリンクアーム4A,4Bによって門形状が形成されている。リンクアーム4A,4Bの下端は、上方へ開く略U字断面としたベースレール1A,1Bの外側壁11に当接し、当接面と反対側の面に固着されたウエルドナット51に、外側壁11の外側から樹脂ブッシュ52を介して取付孔12に挿通された段付きボルト53が、リンクアーム4A,4B下端を貫通させた先端ネジ部531にて結合されて、ベースレール1A,1Bに対して回動可能に結合されている。
【0010】
このような構造において、回転支持機構2によってシートバックS1を前傾させると、これに伴ってリンクアーム4A,4Bが前方へ回動してシートクッションフレーム3に支持されたシートクッションS2が下降し、車両フロア上へ下降したシートクションS2上にシートバックS1が前倒して折り畳まれる。さて、図1に示すシート使用状態において、着座した乗員Mからの前下方への大きな荷重がシートクッションS2にかかっても、左右のリンクアーム4A,4Bは上端部がパイプ体44で結合されて門形状をなしているからその剛性は十分大きく、左右方向へ振れることなく確実に荷重を受けることができる。また、パイプ体44は従来よりも乗員Mの身体に近い後方に位置しているから、荷重による前下方への乗員Mの身体移動を図1の鎖線で示すように最小限に規制することができる。なお、パイプ体44でリンクアーム4A,4Bの上端部以外を連結するようにしても従来に比して優れた剛性を発揮するが、本実施形態のように上端部間を結合するのが最も効果的である。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用シートによれば、着座した乗員から大きな荷重が加わっても確実なシート支持が可能であるとともに乗員身体を大きく移動させることなく確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、車両用シートの全体概略側面図である。
【図2】シートクッションフレームの支持構造を示す斜視図である。
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】従来の車両用シートの全体概略側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1A,1B…ベースレール、3…シートクッションフレーム、31,32…縦枠、4A,4B…リンクアーム、44…パイプ体、S1…シートバック、S2…シートクッション。
Claims (1)
- シートバックを前倒可能にフロア側へ連結し、シートクッションの前端部両側をリンクアームによってフロア側に支持させるとともに、シートクッションの後端部をシートバックに回動可能に連結して、シートバックの前倒に応じてシートクッションが下降するようにした車両用シートにおいて、前記シートクッションに内設されたシートクションフレームを、前後に位置する横枠と左右に位置する縦枠で略四角形状に成形して、前記各リンクアームの上端部を、前記シートクッションの両側部を前後方向へ延びる前記縦枠の内側に位置させて、前側に位置する前記横枠よりも後方位置で前記縦枠にそれぞれ回動可能に結合するとともに、左右のリンクアームの上端部間を連結バーによって互いに結合したことを特徴とする車両用シート。
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- 2001-01-26 JP JP2001018337A patent/JP3614108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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