JP3613749B2 - インクジェット記録液 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属錯化合物着色剤を含有するインクジェット記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット用のインクジェット記録液は、その使用される記録方式に適合すること、高い記録画像濃度を有し色調が良好であること、耐光性や耐熱性及び耐水性といった色画像堅牢性が優れていること、被記録媒体に対して素早く定着し、記録後に滲まないこと、インクとしての保存性が優れていること、毒性や引火性といった安全性に問題がないこと、安価であること等が要求されている。
このような観点から、種々のインクジェット記録液が提案、検討されているが、要求の多くを同時に満足するようなインクジェット記録液は極めて限られている。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを用いたカラー画像記録においては、例えば、C.I.インデックスに記載されている従来からの公知の染料等が広く検討されてきた。
例えば、マゼンタのインクジェツト記録液には、キサンテン系の水溶性染料(例えば、C.I.アッシドレッド52等)、アゾ系の水溶性染料(例えば、C.I.リアクティブレッド180等)を使用したものが知られているが、一般に、前者は、耐光性のような堅牢性に問題を有し、後者は、マゼンタ色調の鮮明性に欠けるといった色再現性に関する分光吸収特性の問題を有していた。また、後者は、コート紙等のインクジェット専用紙を用いた場合においては比較的良好な耐光性を示すが、一般に使用されているコピー用紙等に代表される非コートの事務用紙を用いた場合においては色画像の耐光性が問題となっている。
この問題点を解決すべく、色調と耐光性の優れたマゼンタ染料を用いた記録液の開発が盛んに行われているが、いまだに満足できる記録液が得られていないのが現状である。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐光性が優れた色画像が得られ、かつ、色調が優れ、良好な色再現性を得ることができるインクジェット記録液を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
(1)金属錯化合物着色剤と、インクジェット記録液の全重量に対して1〜10重量%である尿素とを含有することを特徴とするインクジェット記録液。
(2)溶媒として、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することを特徴とする上記(1)に記載のインクジェット記録液。
により達成される。
【0009】
以下に、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明で用いる金属錯化合物着色剤について説明する。
金属錯化合物着色剤とは、アゾ染料、アゾメチン染料、キサンテン染料、ホルマザン染料またはキノン染料などの金属錯化合物をいい、着色剤として使用することができる金属錯化合物着色剤である。
これら金属錯化合物着色剤の内好ましい着色剤としては、アゾ染料の金属錯化合物であり、例えば、特開平3−229769号公報、特開平2−232274号公報、特開平2−131983号公報、特開昭63−46260号公報、特開昭63−46259号公報、特開昭63−30573号公報、特開昭63−30572号公報、特開昭63−28690号公報、特開昭63−218766号公報、特開昭63−130671号公報、特開昭63−117080号公報、特開昭62−190275号公報、特開昭61−64759または特開昭58−176267号公報に記載の金属錯化合物を挙げることができる。
【0010】
以下に、本発明において用いられる金属錯化合物の具体的化合物例を示すが、本発明で用いることができる金属錯化合物着色剤はこれらに限定されるものではない。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
これらの金属錯化合物は、用いる金属錯化合物の種類及び併用する尿素として 何を用いたか、その量によって異なるが、一般的には、インクジェット記録液の全重量の20重量%以下、好ましくは1〜10重量%の範囲で用いることが望ましい。
【0014】
本発明において、尿素は置換基を有するものであってもよい。
これら尿素は、用いる尿素の種類及び金属錯化合物の種類や量によって異なるが、1〜10重量%の範囲で用いられる。
【0015】
本発明において、インクジェット記録液とする液媒体としては、水と水溶性有機溶剤が好ましく、水溶性有機溶剤としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシヤリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド類)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
【0016】
インクジェット記録液の粘度は、その飛翔時の粘度として、40cps以下が好ましく、30cps以下であることがより好ましい。
本発明のインクジェット記録液の表面張力は、その飛翔時の表面張力として20dyn/cm以上が好ましく、25〜80dyn/cmであることがより好ましい。
本発明のインクジェット記録液においては、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他諸性能向上の目的に応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加することもできる。
本発明のインクジェット記録液は、その使用する記録方式に関して特に制約はなく、コンティニュアス方式及びオンデマンド方式のインクジェットプリンタ用のインクジェット記録液として好ましく使用することができる。オンデマンド方式としては、電気−機械変化方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット型等)、静電吸引方式(例えば、電解制御型、スリットジェット型等)、放電式方式(例えば、スパークジェット型等)などを具体的な例として挙げることができる。
【0020】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
表1に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、インクジェットプリンタMJ−5000C(セイコーエプソン株式会社製、電気−機械変換方式)によって、インクジェット用専用コート紙及び一般に事務用紙として使用される普通紙である非コートの中性再生紙(コニカコピーペーパー コニカ(株)製)上に記録した画像を得た。
なお、表1の各成分量はインクジェット記録液に占める重量%である。
得られた画像について、下記により耐光性及び色調の評価を評価した。得られた結果を表1に示す。
【0023】
〈耐光性〉
キセノンフェードメーターにて24時間爆射した後の画像と未爆射の画像の青色、緑色、赤色光における反射濃度をPDA−65(コニカ(株)製)を用いて測定し、キセノンフェードメーターにて24時間爆射した後の画像の主成分反射濃度の残存率(%)を下記により算出し、下記基準にて評価した。評価が○であれば耐光性が良好であることを示している。
【0024】
【数1】
○:24時間爆射後の耐光性(%)が90%以上
△:24時間爆射後の耐光性(%)が80%以上90%未満
×:24時間爆射後の耐光性(%)が80%未満
〈色調〉
PDA−65(コニカ(株)製)を用いて青色、緑色、赤色光における反射濃度を測定し、主成分反射濃度を1に規格化した場合の他の2つの反射濃度の和を算出し、下記基準にて評価した。評価が○であれば色調が良好であることを表す。
○:主成分反射濃度を1に規格化した場合の他の2つの反射濃度の和が0.75未満
×:主成分反射濃度を1に規格化した場合の他の2つの反射濃度の和が0.75以上
【0027】
【表1】
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】
表1の結果から明らかなように、本発明のインクジェット記録液は比較のインクジェット記録液と比較して、インクジェット用専用コート紙、非コートの普通紙のいずれにおいても、耐光性に優れ、かつ、色調が良好なものであることがわかる。
さらに、本発明のインクジェット記録液は、連続吐出試験においても問題はなく、電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認した。
【0032】
実施例2
表2に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、インクジェットプリンタBJC−600J(キャノン社製、電気−熱変換方式)によって、インクジェット用専用コート紙及び一般に事務用品として使用される普通紙である非コートの中性再生紙(コニカコピーペーパー コニカ(株)製)上に記録した画像を得た。
なお、表2の各成分量はインクジェット記録液に占める重量%である。
得られた画像について、実施例1と同様にして耐光性及び色調の評価をした。得られた結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
表2の結果から明らかなように、本発明のインクジェット記録液は比較のインクジェット記録液と比較して、インクジェット用専用コート紙、非コートの普通紙のいずれにおいても、耐光性に優れ、かつ、色調が良好なものであることがわかる。
さらに、本発明のインクジェット記録液は、電気−熱変換方式においてインクジェット記録液の熱時変質によるヘッドの異常等は確認されず、電気−熱変換方式に対する適合性を持ち合わせていることを確認した。
【0038】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録液は、色画像の耐光性に優れ、かつ、色調が優れた効果を有する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属錯化合物着色剤を含有するインクジェット記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット用のインクジェット記録液は、その使用される記録方式に適合すること、高い記録画像濃度を有し色調が良好であること、耐光性や耐熱性及び耐水性といった色画像堅牢性が優れていること、被記録媒体に対して素早く定着し、記録後に滲まないこと、インクとしての保存性が優れていること、毒性や引火性といった安全性に問題がないこと、安価であること等が要求されている。
このような観点から、種々のインクジェット記録液が提案、検討されているが、要求の多くを同時に満足するようなインクジェット記録液は極めて限られている。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを用いたカラー画像記録においては、例えば、C.I.インデックスに記載されている従来からの公知の染料等が広く検討されてきた。
例えば、マゼンタのインクジェツト記録液には、キサンテン系の水溶性染料(例えば、C.I.アッシドレッド52等)、アゾ系の水溶性染料(例えば、C.I.リアクティブレッド180等)を使用したものが知られているが、一般に、前者は、耐光性のような堅牢性に問題を有し、後者は、マゼンタ色調の鮮明性に欠けるといった色再現性に関する分光吸収特性の問題を有していた。また、後者は、コート紙等のインクジェット専用紙を用いた場合においては比較的良好な耐光性を示すが、一般に使用されているコピー用紙等に代表される非コートの事務用紙を用いた場合においては色画像の耐光性が問題となっている。
この問題点を解決すべく、色調と耐光性の優れたマゼンタ染料を用いた記録液の開発が盛んに行われているが、いまだに満足できる記録液が得られていないのが現状である。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐光性が優れた色画像が得られ、かつ、色調が優れ、良好な色再現性を得ることができるインクジェット記録液を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
(1)金属錯化合物着色剤と、インクジェット記録液の全重量に対して1〜10重量%である尿素とを含有することを特徴とするインクジェット記録液。
(2)溶媒として、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することを特徴とする上記(1)に記載のインクジェット記録液。
により達成される。
【0009】
以下に、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明で用いる金属錯化合物着色剤について説明する。
金属錯化合物着色剤とは、アゾ染料、アゾメチン染料、キサンテン染料、ホルマザン染料またはキノン染料などの金属錯化合物をいい、着色剤として使用することができる金属錯化合物着色剤である。
これら金属錯化合物着色剤の内好ましい着色剤としては、アゾ染料の金属錯化合物であり、例えば、特開平3−229769号公報、特開平2−232274号公報、特開平2−131983号公報、特開昭63−46260号公報、特開昭63−46259号公報、特開昭63−30573号公報、特開昭63−30572号公報、特開昭63−28690号公報、特開昭63−218766号公報、特開昭63−130671号公報、特開昭63−117080号公報、特開昭62−190275号公報、特開昭61−64759または特開昭58−176267号公報に記載の金属錯化合物を挙げることができる。
【0010】
以下に、本発明において用いられる金属錯化合物の具体的化合物例を示すが、本発明で用いることができる金属錯化合物着色剤はこれらに限定されるものではない。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
これらの金属錯化合物は、用いる金属錯化合物の種類及び併用する尿素として 何を用いたか、その量によって異なるが、一般的には、インクジェット記録液の全重量の20重量%以下、好ましくは1〜10重量%の範囲で用いることが望ましい。
【0014】
本発明において、尿素は置換基を有するものであってもよい。
これら尿素は、用いる尿素の種類及び金属錯化合物の種類や量によって異なるが、1〜10重量%の範囲で用いられる。
【0015】
本発明において、インクジェット記録液とする液媒体としては、水と水溶性有機溶剤が好ましく、水溶性有機溶剤としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシヤリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド類)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
【0016】
インクジェット記録液の粘度は、その飛翔時の粘度として、40cps以下が好ましく、30cps以下であることがより好ましい。
本発明のインクジェット記録液の表面張力は、その飛翔時の表面張力として20dyn/cm以上が好ましく、25〜80dyn/cmであることがより好ましい。
本発明のインクジェット記録液においては、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他諸性能向上の目的に応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加することもできる。
本発明のインクジェット記録液は、その使用する記録方式に関して特に制約はなく、コンティニュアス方式及びオンデマンド方式のインクジェットプリンタ用のインクジェット記録液として好ましく使用することができる。オンデマンド方式としては、電気−機械変化方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット型等)、静電吸引方式(例えば、電解制御型、スリットジェット型等)、放電式方式(例えば、スパークジェット型等)などを具体的な例として挙げることができる。
【0020】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
表1に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、インクジェットプリンタMJ−5000C(セイコーエプソン株式会社製、電気−機械変換方式)によって、インクジェット用専用コート紙及び一般に事務用紙として使用される普通紙である非コートの中性再生紙(コニカコピーペーパー コニカ(株)製)上に記録した画像を得た。
なお、表1の各成分量はインクジェット記録液に占める重量%である。
得られた画像について、下記により耐光性及び色調の評価を評価した。得られた結果を表1に示す。
【0023】
〈耐光性〉
キセノンフェードメーターにて24時間爆射した後の画像と未爆射の画像の青色、緑色、赤色光における反射濃度をPDA−65(コニカ(株)製)を用いて測定し、キセノンフェードメーターにて24時間爆射した後の画像の主成分反射濃度の残存率(%)を下記により算出し、下記基準にて評価した。評価が○であれば耐光性が良好であることを示している。
【0024】
【数1】
○:24時間爆射後の耐光性(%)が90%以上
△:24時間爆射後の耐光性(%)が80%以上90%未満
×:24時間爆射後の耐光性(%)が80%未満
〈色調〉
PDA−65(コニカ(株)製)を用いて青色、緑色、赤色光における反射濃度を測定し、主成分反射濃度を1に規格化した場合の他の2つの反射濃度の和を算出し、下記基準にて評価した。評価が○であれば色調が良好であることを表す。
○:主成分反射濃度を1に規格化した場合の他の2つの反射濃度の和が0.75未満
×:主成分反射濃度を1に規格化した場合の他の2つの反射濃度の和が0.75以上
【0027】
【表1】
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】
表1の結果から明らかなように、本発明のインクジェット記録液は比較のインクジェット記録液と比較して、インクジェット用専用コート紙、非コートの普通紙のいずれにおいても、耐光性に優れ、かつ、色調が良好なものであることがわかる。
さらに、本発明のインクジェット記録液は、連続吐出試験においても問題はなく、電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認した。
【0032】
実施例2
表2に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、インクジェットプリンタBJC−600J(キャノン社製、電気−熱変換方式)によって、インクジェット用専用コート紙及び一般に事務用品として使用される普通紙である非コートの中性再生紙(コニカコピーペーパー コニカ(株)製)上に記録した画像を得た。
なお、表2の各成分量はインクジェット記録液に占める重量%である。
得られた画像について、実施例1と同様にして耐光性及び色調の評価をした。得られた結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
表2の結果から明らかなように、本発明のインクジェット記録液は比較のインクジェット記録液と比較して、インクジェット用専用コート紙、非コートの普通紙のいずれにおいても、耐光性に優れ、かつ、色調が良好なものであることがわかる。
さらに、本発明のインクジェット記録液は、電気−熱変換方式においてインクジェット記録液の熱時変質によるヘッドの異常等は確認されず、電気−熱変換方式に対する適合性を持ち合わせていることを確認した。
【0038】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録液は、色画像の耐光性に優れ、かつ、色調が優れた効果を有する。
Claims (2)
- 金属錯化合物着色剤と、インクジェット記録液の全重量に対して1〜10重量%である尿素とを含有することを特徴とするインクジェット記録液。
- 溶媒として、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録液。
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---|---|---|---|
JP28758797A JP3613749B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | インクジェット記録液 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28758797A JP3613749B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | インクジェット記録液 |
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JPH11106694A JPH11106694A (ja) | 1999-04-20 |
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JP28758797A Expired - Fee Related JP3613749B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | インクジェット記録液 |
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- 1997-10-06 JP JP28758797A patent/JP3613749B2/ja not_active Expired - Fee Related
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