JP3613677B2 - ワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、電気コネクタに係り、より詳細には、複数の電気ワイヤの導体をコネクタ端子の終端部分に終端し易くするためのワイヤ取扱プラットホームを備えたコネクタに係る。
【０００２】
【従来の技術】
既に知られている形式の入力／出力（Ｉ／Ｏ）電気コネクタは、嵌合前端と、後端と、それらの間に延びる複数の端子受入通路とを有する細長い絶縁ハウジングを備えている。前端及び後端は、細長い絶縁ハウジングの両端間に長手方向に延びる。端子受入通路には複数の端子が受け入れられる。各端子は、前方に突出するコンタクト部分と、絶縁ハウジングからその後端を越えて後方に突出するテール部分とを含む。テール部分は、通常、プリント回路板の穴に挿入されるか、プリント回路板の回路トレースに表面取り付けされるか、又は個別電気ワイヤの中心導体に直接接続される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
コンピュータやテレコミュニケーションのような種々の産業において電子装置が益々小型化されると共に、電気コネクタも小型化されてきているのに伴い、小さな端子、特に、端子のテール部分を終端するときに大きな問題に遭遇している。これは、（一般の堅固な回路板の固定回路トレースに対して）「解放」された即ち自由に動き得る電気ワイヤに端子のテール部分が終端されるときに特に問題となる。細い端子のテール部分を個別電気ワイヤの中心導体に終端するこの問題は、多数の既知のＩ／Ｏ電気コネクタにおいて通常そうであるように端子が絶縁ハウジング内で複数の至近離間された列として取り付けられるときに、更に複雑になる。本発明は、このような電気コネクタのための独特のワイヤ取扱手段を提供することによりこれらの問題を解消することに向けられる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の目的は、特に、複数の端子が絶縁ハウジングに列として取り付けられるときに、それら端子のテール部分を複数の電気ワイヤの中心導体に終端し易くするためのワイヤ取扱プラットホームを備えた新規で且つ改良された電気コネクタを提供することである。
本発明の電気コネクタは、前端と、後端と、それらの間に延びる端子受入通路の３つの列、即ち上方列、中間列及び下方列とを含む中央本体部分を有した細長い絶縁ハウジングを備えている。複数の端子は、これらの端子受入通路に受け入れられ、そして上方列の端子受入通路の少なくとも幾つかに受け入れられる上方列の端子と、中間列の端子受入通路の少なくとも幾つかに受け入れられる中間列の端子と、下方列の端子受入通路の少なくとも幾つかに受け入れられる下方列の端子とを含む。全ての端子は、前方のコンタクト部分と、絶縁ハウジングの中央本体部分からその後端を越えて後方に突出するテール部分とを有する。中間列の端子のテール部分は、上方列の端子のテール部分より長い。
【０００５】
本発明によれば、中央本体部分の後端から突出するワイヤ取扱手段即ちプラットホームが設けられる。このワイヤ取扱プラットホームは、上方列の端子のテール部分が並置される第１上面を含む。第２上面は、第１上面からずれており、そして第１上面よりも中央本体部分の後端から更に突出され、そこに、中間列の端子の長いテール部分が並置される。下面も設けられ、そこには下方列の端子のテール部分が並置される。これら３つの異なる面は、端子のテール部分を複数の適当な電気ワイヤの中心導体に容易に接続できるようにする。
【０００６】
ワイヤ取扱プラットホームの少なくとも１つの面には、そこに並置されるテール部分に整列して複数の溝が設けられる。これらの溝は、電気ワイヤ及びその中心導体を端子のテール部分と整列し易くする。一つの方法として、前記端子のテール部分が平板状とされる一方で、各溝は、中心導体が外部絶縁被覆で覆われた個別の電気ワイヤを配置可能とされ、そして個別の電気ワイヤを溝に配置すると、外部絶縁被覆が除去された中心導体が並置している平板状のテール部分に接触配置されるようにされる。
本発明の上記絶縁ハウジングは、上記複数の端子が取り付けられる前部ハウジング部分と、後方に上記ワイヤ取扱プラットホームが突設された後部ハウジング部分の２部分に分割されて構成され、上記複数の端子が取り付けられた上記前部ハウジング部分の中央本体部分から上記複数の端子のテール部分が後方に延び、該テール部分が上記後部ハウジング部分の中央本体部分を挿通し該本体部分が上記前部ハウジング部分の中央本体部分に当接して組み立てられる。
本発明の別の実施形態によれば、ワイヤ取扱プラットホームは、下方列のテール部分が上方列のテール部分より長い２列の端子のみを有するコネクタに使用するように、第１上面と、そこからずれた長い第２上面とを含む。本発明の更に別の実施形態によれば、１列の端子用のワイヤ取扱プラットホームは、電気ワイヤの中心導体を端子のテール部分と整列するための溝を含む。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
先ず、図１ないし図５を参照すれば、本発明の電気コネクタ１４は、前部シールド１６及び後部シールド１７により全体的に包囲された内部絶縁ハウジングを備えている。各シールド１６、１７は、導電性のシートメタル材料から打抜き成形された１部片構造である。
電気コネクタ１４は、前部シールド１６がコネクタの嵌合前面１８を画成しそして後部シールド１７が終端後面２０を画成する入力／出力（Ｉ／Ｏ）電気コネクタである。嵌合前面１８は、実際には、３列のデータ送信端子の前方に突出するコンタクト部分を取り巻く前部シールド１６のシュラウド部分２２によって形成される。上方列の端子は２４Ａで示され、中間列の端子は２４Ｂで示され、そして下方列の端子は２４Ｃで示されている。これらのデータ送信端子は、絶縁ハウジングの端子受入通路２６（図２）を経て突出する。図１及び図２から明らかなように、端子は、全ての列の全ての端子受入通路２６に挿入されるのではない。端子構成即ち配列は、電気コネクタの特定の仕様又は用途によって決定される。
【０００８】
絶縁ハウジングのブレード受入通路３０（図２）を経て導電性接地ブレード２８が突出している。この導電性接地ブレード２８の各側において絶縁ハウジングの一対の端子受入通路３４（図２）には一対の高速信号端子３２（図１及び図３）が突出している。この高速信号端子３２の終端テール部分３４ｃ（図４）は、後部シールド１７から後方に突出している。上方列の端子２４Ａは、後部シールド１７の後方に突出するテール部分３６Ａを有する。中間列の端子２４Ｂは、後部シールド１７の後方に突出するテール部分３６Ｂ（図４、図５）を有する。下方列の端子２４Ｃは、後部シールド１７の後方に突出するテール部分３６Ｃ（図５）を有する。全ての端子の全てのテール部分は、図に示されているように平板状とされており、絶縁ハウジングの後方のワイヤ取扱プラットホーム４０において後部シールド１７の後方に突出する。
【０００９】
この点において、「上方」、「中間」及び「下方」という用語は、何ら限定を意味するものではなく、本発明を明確に且つ容易に理解するために使用されているに過ぎないことを理解されたい。電気コネクタ１４は、全方向に使用できるものであり、このような用語は、本発明を最も良く理解するように基本的に図面内の向きを参照するために使用される。
前部シールド１６は、以下で明かとなるように絶縁ハウジングを包囲するためにその上部及び下部に後方に形成された一対のタブ４２を有している。４つの後方に形成されたタブ４４は、前部及び後部シールド１６、１７を絶縁ハウジングに対して固定するために、前部シールド１６のベースプレート４６から後部シールド１７のベースプレート４８上に曲げられる。
【００１０】
図６及び図７を参照すれば、電気コネクタ１４は、前部ハウジング部分６２と、後部ハウジング部分６４とで形成された２部分の絶縁ハウジング６０を備えている。前部ハウジング部分６２は、絶縁ハウジング６０の嵌合前端６６を画成し、そして後部ハウジング部分６４は、絶縁ハウジングの後端６８を画成する。前部ハウジング部分６２は、中央本体部分６９を含み、これは、データ送信端子２４Ａ−２４Ｃのための端子受入通路２６と、高速信号端子３２のための端子受入通路３４と、導電性接地ブレード２８のためのブレード受入通路３０とを含む。データ送信端子２４Ａ−２４Ｃのテール部分３６Ａ−３６Ｃと、高速信号端子３２の終端テール部分３４ｃは、前部ハウジング部分６２の後方に突出している。導電性接地ブレード２８の後端も、前部ハウジング部分６２の後方に突出している。前部ハウジング部分６２は、以下に述べる目的で、端部窪み７０、上部及び下部窪み７２を、上方及び下方に突出するタブ７４と共に有している。
【００１１】
後部ハウジング部分６４は、両ハウジング部分６２、６４が矢印Ａ（図６）の方向に組み立てられるときに前部ハウジング部分６２の後部に当接する中央本体部分７６を備えている。後部ハウジング部分６４は、両ハウジング部分６２、６４が図７に示すように組み立てられたときに前部ハウジング部分６２の窪み７０及び７２へ移動する側部翼７８、上部及び下部翼８０を有している。後部ハウジング部分６４も、上方及び下方に突出するタブ８２を有し、これらは、組立時に前部ハウジング部分６２のタブ７４と並置される。
【００１２】
データ送信端子２４Ａ−２４Ｃ、高速信号端子３２及び導電性接地ブレード２８が前部ハウジング部分６２に取り付けられ、そして後部ハウジング部分６４が前部ハウジング部分６２に並置された後に、電気コネクタ１４の前部及び後部シールド１６、１７が組み立てられ、図８及び図９に示すように電気コネクタ１４の組立が完了する。より詳細には、図８に示すように、２部分の絶縁ハウジング６０、データ送信端子２４Ａ−２４Ｃ、高速信号端子３２及び導電性接地ブレード２８のサブ組立体が前部シールド１６に組み立てられる。前部ハウジング部分６２の前方突出部分８４が前部シールド１６のシュラウド部分２２内に適切に配置される。次いで、前部シールド１６のベースプレート４６の上下のタブ４２が、前部及び後部ハウジング部分６２、６４のタブ７４、８２（図６、図７）の周りで、後部ハウジング部分６４の上下の窪み８６へと曲げられる。それ故、前部シールド１６のタブ４２は、前部シールド１６を２部分の絶縁ハウジング６０に保持するだけでなく、２つのハウジング部分６２及び６４を互いに保持するように働く。
【００１３】
次いで、図９に示すように、後部シールド１７が組み立てられる。後部シールド１７のシュラウド部分８８は、後部ハウジング部分６４の後方に延びるワイヤ取扱プラットホーム４０を除いて、２部分の絶縁ハウジング６０をほぼ取り巻く。シュラウド部分８８は、前部シールド１６の後方に形成されたタブ４２を受け入れるための穴９０を有している。最終的な組立において、前部シールド１６のタブ４４が後部シールド１７のベースプレート４８の後面へと曲げられ、２つのシールド１６、１７を互いに保持すると共に、電気コネクタ１４を完全組立状態に保持する。
【００１４】
図８及び図９に最も良く示されたように、導電性接地ブレード２８は、その後方終端において導電性接地ブレードの各側から突出する一対の位置決めアーム２８ａを有している。後部ハウジング部分６４は、各対の位置決めアーム２８ａ間に突出する仕切９２を有し、これは、高速信号端子３２の終端テール部分３４ｃに終端するための４本の同軸ケーブルを受け入れる４つの象限を画成する。
【００１５】
後部ハウジング部分６４を示す図１０−図１２と、組み立てられた電気コネクタ１４を示す図８及び図９とを参照すれば、本発明は、端子２４Ａ−２４Ｃのテール部分３６Ａ−３６Ｃを複数の個別の電気ワイヤの中心導体に容易に接続するためのワイヤ取扱プラットホーム４０の特定の構成に係る。より詳細には、ワイヤ取扱プラットホーム４０は、後部ハウジング部分６４の後端６８から後方に突出する。ワイヤ取扱プラットホーム４０は、第１上面即ち島部９４Ａを含み、ここには、図８、図９に明確に示すように、上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａが並置される。ワイヤ取扱プラットホーム４０は、第１上面９４Ａからずれた第２上面即ち島部９４Ｂも含み、これは、第１上面９４Ａよりも後端６８から更に突出していて、そこには、中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂが並置される。図８、図９及び図４から明らかなように、中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂは、上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａより長い。更に、ワイヤ取扱プラットホーム４０は、下面即ち島部９４Ｃも含み、ここには、下方列の端子２４Ｃのテール部分３６Ｃが並置される。
【００１６】
複数の個別電気ワイヤの中心導体に端子のテール部分を更に容易に終端するために、図４、図８、図９及び図１１に明確に示すように、上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａと整列させて第１上面９４Ａに、該第１上面９４Ａで開口する溝９６Ａが形成される。又、中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂと整列させて第２上面９４Ｂに、該第２上面９４Ｂで開口する溝９６Ｂが形成される。更に、図１２に最も良く示すように、下方列の端子２４Ｃのテール部分３６Ｃ（図５）と整列させて下面９４Ｃに、該下面９４Ｃで開口する溝９６Ｃが形成される。これらの溝は、端子の各テール部分と整列して個別電気ワイヤを容易に配置し、ワイヤの中心導体を半田付けの目的でテール部分上に直に敷設できるようにする。
【００１７】
これは、図１３の断面図に示されており、電気ワイヤ９８Ａは、その中心導体１００が上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａ上に配置されて示されている。別の電気ワイヤ９８Ｂは、その中心導体１００が中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂ上に配置されて示されている。第３の電気ワイヤ９８Ｃは、その中心導体１００が下方列の端子２４Ｃのテール部分３６Ｃの真下に配置されて示されている。個別電気ワイヤは、中心導体１００を露出するために外部絶縁被覆の一部分が除去されて示されている。個別電気ワイヤは中心導体１００が外部絶縁被覆で覆われて、上述したように、溝９６Ａ−９６Ｃに配置され、その際に、外部絶縁被覆が除去された中心導体１００は、図１３に示すように、端子のテール部分３６ａ−３６Ｃに接触配置され、半田付け等によりその中心導体を端子の平板状としたテール部分に容易に接続することができる。
【００１８】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、複数の端子が絶縁ハウジングに列として取り付けられるときに、それら端子のテール部分を複数の電気ワイヤの中心導体に終端し易くするためのワイヤ取扱プラットホームを備えた新規で且つ改良された電気コネクタが提供された。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による電気コネクタの斜視図である。
【図２】電気コネクタの前面図である。
【図３】電気コネクタの後面図である。
【図４】電気コネクタの上面図である。
【図５】電気コネクタの側面図である。
【図６】２部分の絶縁ハウジングの分解斜視図であって、端子及び接地ブレードが前部ハウジング部分に取り付けられた状態を示す図である。
【図７】２部分の絶縁ハウジングの組立状態を示す斜視図である。
【図８】２部分の絶縁ハウジングに組み立てられる前部シールドを示す後方斜視図である。
【図９】図８と同様であるが、後部シールドを完全に組み立てた状態で示した斜視図である。
【図１０】後部ハウジング部分の前方斜視図である。
【図１１】後部ハウジング部分の上面図である。
【図１２】後部ハウジング部分の下面図である。
【図１３】電気コネクタの前後方向の断面図であって、３本の電気ワイヤの中心導体が３列の端子のテール部分に終端された状態を示す図である。
【符号の説明】
１４ 電気コネクタ
１６ 前部シールド
１７ 後部シールド
１８ 嵌合前面
２０ 終端後面
２２ シュラウド部分
２４Ａ 上方列の端子
２４Ｂ 中間列の端子
２４Ｃ 下方列の端子
２６ 端子受入通路
２８ 導電性接地ブレード
２８ａ 位置決めアーム
３０ ブレード受入通路
３２ 高速信号端子
３４ 端子受入通路
３６Ａ、３６Ｂ、３６Ｃ 端子のテール部分
４０ ワイヤ取扱プラットホーム
４２、４４ タブ
４６、４８ ベースプレート
６０ ２部分の絶縁ハウジング
６２ 前部ハウジング部分
６４ 後部ハウジング部分
６６ 前端
６８ 後端
６９、７６ 前部及び後部ハウジング部分の中央本体部分
８８ シュラウド部分
９２ 仕切
９４Ａ 第１上面
９４Ｂ 第２上面
９４Ｃ 下面
９６Ａ、９６Ｂ、９６Ｃ 溝
９８Ａ、９８Ｂ、９８Ｃ 電気ワイヤ
１００ 中心導体
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、電気コネクタに係り、より詳細には、複数の電気ワイヤの導体をコネクタ端子の終端部分に終端し易くするためのワイヤ取扱プラットホームを備えたコネクタに係る。
【０００２】
【従来の技術】
既に知られている形式の入力／出力（Ｉ／Ｏ）電気コネクタは、嵌合前端と、後端と、それらの間に延びる複数の端子受入通路とを有する細長い絶縁ハウジングを備えている。前端及び後端は、細長い絶縁ハウジングの両端間に長手方向に延びる。端子受入通路には複数の端子が受け入れられる。各端子は、前方に突出するコンタクト部分と、絶縁ハウジングからその後端を越えて後方に突出するテール部分とを含む。テール部分は、通常、プリント回路板の穴に挿入されるか、プリント回路板の回路トレースに表面取り付けされるか、又は個別電気ワイヤの中心導体に直接接続される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
コンピュータやテレコミュニケーションのような種々の産業において電子装置が益々小型化されると共に、電気コネクタも小型化されてきているのに伴い、小さな端子、特に、端子のテール部分を終端するときに大きな問題に遭遇している。これは、（一般の堅固な回路板の固定回路トレースに対して）「解放」された即ち自由に動き得る電気ワイヤに端子のテール部分が終端されるときに特に問題となる。細い端子のテール部分を個別電気ワイヤの中心導体に終端するこの問題は、多数の既知のＩ／Ｏ電気コネクタにおいて通常そうであるように端子が絶縁ハウジング内で複数の至近離間された列として取り付けられるときに、更に複雑になる。本発明は、このような電気コネクタのための独特のワイヤ取扱手段を提供することによりこれらの問題を解消することに向けられる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の目的は、特に、複数の端子が絶縁ハウジングに列として取り付けられるときに、それら端子のテール部分を複数の電気ワイヤの中心導体に終端し易くするためのワイヤ取扱プラットホームを備えた新規で且つ改良された電気コネクタを提供することである。
本発明の電気コネクタは、前端と、後端と、それらの間に延びる端子受入通路の３つの列、即ち上方列、中間列及び下方列とを含む中央本体部分を有した細長い絶縁ハウジングを備えている。複数の端子は、これらの端子受入通路に受け入れられ、そして上方列の端子受入通路の少なくとも幾つかに受け入れられる上方列の端子と、中間列の端子受入通路の少なくとも幾つかに受け入れられる中間列の端子と、下方列の端子受入通路の少なくとも幾つかに受け入れられる下方列の端子とを含む。全ての端子は、前方のコンタクト部分と、絶縁ハウジングの中央本体部分からその後端を越えて後方に突出するテール部分とを有する。中間列の端子のテール部分は、上方列の端子のテール部分より長い。
【０００５】
本発明によれば、中央本体部分の後端から突出するワイヤ取扱手段即ちプラットホームが設けられる。このワイヤ取扱プラットホームは、上方列の端子のテール部分が並置される第１上面を含む。第２上面は、第１上面からずれており、そして第１上面よりも中央本体部分の後端から更に突出され、そこに、中間列の端子の長いテール部分が並置される。下面も設けられ、そこには下方列の端子のテール部分が並置される。これら３つの異なる面は、端子のテール部分を複数の適当な電気ワイヤの中心導体に容易に接続できるようにする。
【０００６】
ワイヤ取扱プラットホームの少なくとも１つの面には、そこに並置されるテール部分に整列して複数の溝が設けられる。これらの溝は、電気ワイヤ及びその中心導体を端子のテール部分と整列し易くする。一つの方法として、前記端子のテール部分が平板状とされる一方で、各溝は、中心導体が外部絶縁被覆で覆われた個別の電気ワイヤを配置可能とされ、そして個別の電気ワイヤを溝に配置すると、外部絶縁被覆が除去された中心導体が並置している平板状のテール部分に接触配置されるようにされる。
本発明の上記絶縁ハウジングは、上記複数の端子が取り付けられる前部ハウジング部分と、後方に上記ワイヤ取扱プラットホームが突設された後部ハウジング部分の２部分に分割されて構成され、上記複数の端子が取り付けられた上記前部ハウジング部分の中央本体部分から上記複数の端子のテール部分が後方に延び、該テール部分が上記後部ハウジング部分の中央本体部分を挿通し該本体部分が上記前部ハウジング部分の中央本体部分に当接して組み立てられる。
本発明の別の実施形態によれば、ワイヤ取扱プラットホームは、下方列のテール部分が上方列のテール部分より長い２列の端子のみを有するコネクタに使用するように、第１上面と、そこからずれた長い第２上面とを含む。本発明の更に別の実施形態によれば、１列の端子用のワイヤ取扱プラットホームは、電気ワイヤの中心導体を端子のテール部分と整列するための溝を含む。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
先ず、図１ないし図５を参照すれば、本発明の電気コネクタ１４は、前部シールド１６及び後部シールド１７により全体的に包囲された内部絶縁ハウジングを備えている。各シールド１６、１７は、導電性のシートメタル材料から打抜き成形された１部片構造である。
電気コネクタ１４は、前部シールド１６がコネクタの嵌合前面１８を画成しそして後部シールド１７が終端後面２０を画成する入力／出力（Ｉ／Ｏ）電気コネクタである。嵌合前面１８は、実際には、３列のデータ送信端子の前方に突出するコンタクト部分を取り巻く前部シールド１６のシュラウド部分２２によって形成される。上方列の端子は２４Ａで示され、中間列の端子は２４Ｂで示され、そして下方列の端子は２４Ｃで示されている。これらのデータ送信端子は、絶縁ハウジングの端子受入通路２６（図２）を経て突出する。図１及び図２から明らかなように、端子は、全ての列の全ての端子受入通路２６に挿入されるのではない。端子構成即ち配列は、電気コネクタの特定の仕様又は用途によって決定される。
【０００８】
絶縁ハウジングのブレード受入通路３０（図２）を経て導電性接地ブレード２８が突出している。この導電性接地ブレード２８の各側において絶縁ハウジングの一対の端子受入通路３４（図２）には一対の高速信号端子３２（図１及び図３）が突出している。この高速信号端子３２の終端テール部分３４ｃ（図４）は、後部シールド１７から後方に突出している。上方列の端子２４Ａは、後部シールド１７の後方に突出するテール部分３６Ａを有する。中間列の端子２４Ｂは、後部シールド１７の後方に突出するテール部分３６Ｂ（図４、図５）を有する。下方列の端子２４Ｃは、後部シールド１７の後方に突出するテール部分３６Ｃ（図５）を有する。全ての端子の全てのテール部分は、図に示されているように平板状とされており、絶縁ハウジングの後方のワイヤ取扱プラットホーム４０において後部シールド１７の後方に突出する。
【０００９】
この点において、「上方」、「中間」及び「下方」という用語は、何ら限定を意味するものではなく、本発明を明確に且つ容易に理解するために使用されているに過ぎないことを理解されたい。電気コネクタ１４は、全方向に使用できるものであり、このような用語は、本発明を最も良く理解するように基本的に図面内の向きを参照するために使用される。
前部シールド１６は、以下で明かとなるように絶縁ハウジングを包囲するためにその上部及び下部に後方に形成された一対のタブ４２を有している。４つの後方に形成されたタブ４４は、前部及び後部シールド１６、１７を絶縁ハウジングに対して固定するために、前部シールド１６のベースプレート４６から後部シールド１７のベースプレート４８上に曲げられる。
【００１０】
図６及び図７を参照すれば、電気コネクタ１４は、前部ハウジング部分６２と、後部ハウジング部分６４とで形成された２部分の絶縁ハウジング６０を備えている。前部ハウジング部分６２は、絶縁ハウジング６０の嵌合前端６６を画成し、そして後部ハウジング部分６４は、絶縁ハウジングの後端６８を画成する。前部ハウジング部分６２は、中央本体部分６９を含み、これは、データ送信端子２４Ａ−２４Ｃのための端子受入通路２６と、高速信号端子３２のための端子受入通路３４と、導電性接地ブレード２８のためのブレード受入通路３０とを含む。データ送信端子２４Ａ−２４Ｃのテール部分３６Ａ−３６Ｃと、高速信号端子３２の終端テール部分３４ｃは、前部ハウジング部分６２の後方に突出している。導電性接地ブレード２８の後端も、前部ハウジング部分６２の後方に突出している。前部ハウジング部分６２は、以下に述べる目的で、端部窪み７０、上部及び下部窪み７２を、上方及び下方に突出するタブ７４と共に有している。
【００１１】
後部ハウジング部分６４は、両ハウジング部分６２、６４が矢印Ａ（図６）の方向に組み立てられるときに前部ハウジング部分６２の後部に当接する中央本体部分７６を備えている。後部ハウジング部分６４は、両ハウジング部分６２、６４が図７に示すように組み立てられたときに前部ハウジング部分６２の窪み７０及び７２へ移動する側部翼７８、上部及び下部翼８０を有している。後部ハウジング部分６４も、上方及び下方に突出するタブ８２を有し、これらは、組立時に前部ハウジング部分６２のタブ７４と並置される。
【００１２】
データ送信端子２４Ａ−２４Ｃ、高速信号端子３２及び導電性接地ブレード２８が前部ハウジング部分６２に取り付けられ、そして後部ハウジング部分６４が前部ハウジング部分６２に並置された後に、電気コネクタ１４の前部及び後部シールド１６、１７が組み立てられ、図８及び図９に示すように電気コネクタ１４の組立が完了する。より詳細には、図８に示すように、２部分の絶縁ハウジング６０、データ送信端子２４Ａ−２４Ｃ、高速信号端子３２及び導電性接地ブレード２８のサブ組立体が前部シールド１６に組み立てられる。前部ハウジング部分６２の前方突出部分８４が前部シールド１６のシュラウド部分２２内に適切に配置される。次いで、前部シールド１６のベースプレート４６の上下のタブ４２が、前部及び後部ハウジング部分６２、６４のタブ７４、８２（図６、図７）の周りで、後部ハウジング部分６４の上下の窪み８６へと曲げられる。それ故、前部シールド１６のタブ４２は、前部シールド１６を２部分の絶縁ハウジング６０に保持するだけでなく、２つのハウジング部分６２及び６４を互いに保持するように働く。
【００１３】
次いで、図９に示すように、後部シールド１７が組み立てられる。後部シールド１７のシュラウド部分８８は、後部ハウジング部分６４の後方に延びるワイヤ取扱プラットホーム４０を除いて、２部分の絶縁ハウジング６０をほぼ取り巻く。シュラウド部分８８は、前部シールド１６の後方に形成されたタブ４２を受け入れるための穴９０を有している。最終的な組立において、前部シールド１６のタブ４４が後部シールド１７のベースプレート４８の後面へと曲げられ、２つのシールド１６、１７を互いに保持すると共に、電気コネクタ１４を完全組立状態に保持する。
【００１４】
図８及び図９に最も良く示されたように、導電性接地ブレード２８は、その後方終端において導電性接地ブレードの各側から突出する一対の位置決めアーム２８ａを有している。後部ハウジング部分６４は、各対の位置決めアーム２８ａ間に突出する仕切９２を有し、これは、高速信号端子３２の終端テール部分３４ｃに終端するための４本の同軸ケーブルを受け入れる４つの象限を画成する。
【００１５】
後部ハウジング部分６４を示す図１０−図１２と、組み立てられた電気コネクタ１４を示す図８及び図９とを参照すれば、本発明は、端子２４Ａ−２４Ｃのテール部分３６Ａ−３６Ｃを複数の個別の電気ワイヤの中心導体に容易に接続するためのワイヤ取扱プラットホーム４０の特定の構成に係る。より詳細には、ワイヤ取扱プラットホーム４０は、後部ハウジング部分６４の後端６８から後方に突出する。ワイヤ取扱プラットホーム４０は、第１上面即ち島部９４Ａを含み、ここには、図８、図９に明確に示すように、上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａが並置される。ワイヤ取扱プラットホーム４０は、第１上面９４Ａからずれた第２上面即ち島部９４Ｂも含み、これは、第１上面９４Ａよりも後端６８から更に突出していて、そこには、中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂが並置される。図８、図９及び図４から明らかなように、中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂは、上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａより長い。更に、ワイヤ取扱プラットホーム４０は、下面即ち島部９４Ｃも含み、ここには、下方列の端子２４Ｃのテール部分３６Ｃが並置される。
【００１６】
複数の個別電気ワイヤの中心導体に端子のテール部分を更に容易に終端するために、図４、図８、図９及び図１１に明確に示すように、上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａと整列させて第１上面９４Ａに、該第１上面９４Ａで開口する溝９６Ａが形成される。又、中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂと整列させて第２上面９４Ｂに、該第２上面９４Ｂで開口する溝９６Ｂが形成される。更に、図１２に最も良く示すように、下方列の端子２４Ｃのテール部分３６Ｃ（図５）と整列させて下面９４Ｃに、該下面９４Ｃで開口する溝９６Ｃが形成される。これらの溝は、端子の各テール部分と整列して個別電気ワイヤを容易に配置し、ワイヤの中心導体を半田付けの目的でテール部分上に直に敷設できるようにする。
【００１７】
これは、図１３の断面図に示されており、電気ワイヤ９８Ａは、その中心導体１００が上方列の端子２４Ａのテール部分３６Ａ上に配置されて示されている。別の電気ワイヤ９８Ｂは、その中心導体１００が中間列の端子２４Ｂのテール部分３６Ｂ上に配置されて示されている。第３の電気ワイヤ９８Ｃは、その中心導体１００が下方列の端子２４Ｃのテール部分３６Ｃの真下に配置されて示されている。個別電気ワイヤは、中心導体１００を露出するために外部絶縁被覆の一部分が除去されて示されている。個別電気ワイヤは中心導体１００が外部絶縁被覆で覆われて、上述したように、溝９６Ａ−９６Ｃに配置され、その際に、外部絶縁被覆が除去された中心導体１００は、図１３に示すように、端子のテール部分３６ａ−３６Ｃに接触配置され、半田付け等によりその中心導体を端子の平板状としたテール部分に容易に接続することができる。
【００１８】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、複数の端子が絶縁ハウジングに列として取り付けられるときに、それら端子のテール部分を複数の電気ワイヤの中心導体に終端し易くするためのワイヤ取扱プラットホームを備えた新規で且つ改良された電気コネクタが提供された。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による電気コネクタの斜視図である。
【図２】電気コネクタの前面図である。
【図３】電気コネクタの後面図である。
【図４】電気コネクタの上面図である。
【図５】電気コネクタの側面図である。
【図６】２部分の絶縁ハウジングの分解斜視図であって、端子及び接地ブレードが前部ハウジング部分に取り付けられた状態を示す図である。
【図７】２部分の絶縁ハウジングの組立状態を示す斜視図である。
【図８】２部分の絶縁ハウジングに組み立てられる前部シールドを示す後方斜視図である。
【図９】図８と同様であるが、後部シールドを完全に組み立てた状態で示した斜視図である。
【図１０】後部ハウジング部分の前方斜視図である。
【図１１】後部ハウジング部分の上面図である。
【図１２】後部ハウジング部分の下面図である。
【図１３】電気コネクタの前後方向の断面図であって、３本の電気ワイヤの中心導体が３列の端子のテール部分に終端された状態を示す図である。
【符号の説明】
１４ 電気コネクタ
１６ 前部シールド
１７ 後部シールド
１８ 嵌合前面
２０ 終端後面
２２ シュラウド部分
２４Ａ 上方列の端子
２４Ｂ 中間列の端子
２４Ｃ 下方列の端子
２６ 端子受入通路
２８ 導電性接地ブレード
２８ａ 位置決めアーム
３０ ブレード受入通路
３２ 高速信号端子
３４ 端子受入通路
３６Ａ、３６Ｂ、３６Ｃ 端子のテール部分
４０ ワイヤ取扱プラットホーム
４２、４４ タブ
４６、４８ ベースプレート
６０ ２部分の絶縁ハウジング
６２ 前部ハウジング部分
６４ 後部ハウジング部分
６６ 前端
６８ 後端
６９、７６ 前部及び後部ハウジング部分の中央本体部分
８８ シュラウド部分
９２ 仕切
９４Ａ 第１上面
９４Ｂ 第２上面
９４Ｃ 下面
９６Ａ、９６Ｂ、９６Ｃ 溝
９８Ａ、９８Ｂ、９８Ｃ 電気ワイヤ
１００ 中心導体
Claims (6)
- 前端（６６）、後端（６８）、及びそれらの間に延びる上方列、中間列及び下方列の少なくとも３列の端子受入通路（２６）を含む中央本体部分（６９、７６）を有する細長い絶縁ハウジング（６０）と、
上記端子受入通路（２６）に受け入れられる複数の端子（２４Ａ−２４Ｃ）であって、上記上方列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる上方列の端子（２４Ａ）、上記中間列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる中間列の端子（２４Ｂ）及び上記下方列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる下方列の端子（２４Ｃ）を含み、全ての端子は、前方のコンタクト部分と、上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）から上記後端（６８）を越えて後方に突出するテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）を有し、中間列の端子（２４Ｂ）のテール部分（３６Ｂ）が上方列の端子（２４Ａ）のテール部分（３６Ａ）より長いものである複数の端子（２４Ａ−２４Ｃ）と、
上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）の後端（６８）から突出するワイヤ取扱プラットホーム（４０）であって、上方列の端子（２４Ａ）のテール部分（３６Ａ）が並置される第１上面（９４Ａ）、この第１上面（９４Ａ）からずれていて、この第１上面（９４Ａ）よりも上記中央本体部分（６９、７６）の後端（６８）から更に突出し、そして中間列の端子（２４Ｂ）の長いテール部分（３６Ｂ）が並置される第２上面（９４Ｂ）、及び下方列の端子（２４Ｃ）のテール部分（３６Ｃ）が並置される下面（９４Ｃ）を含むワイヤ取扱プラットホーム（４０）とを備え、上記３つの面（９４Ａ−９４Ｃ）は、複数の個別電気ワイヤ（９８Ａ−９８Ｃ）の中心導体（１００）に上記端子（２４Ａ−２４Ｃ）のテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）を容易に接続できるようにし、且つ
上記絶縁ハウジング（６０）は、上記複数の端子が取り付けられる前部ハウジング部分（６２）と、後方に上記ワイヤ取扱プラットホーム（４０）が突設された後部ハウジング部分（６４）の２部分に分割されて構成され、上記複数の端子が取り付けられた上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）から上記複数の端子のテール部分が後方に延び、該テール部分が上記後部ハウジング部分（６４）の中央本体部分（７６）を挿通し該中央本体部分（７６）が上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）に当接して組み立てられる
ことを特徴とするワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ。 - 上記面（９４Ａ−９４Ｃ）の少なくとも１つに、そこに並置されるテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）と整列して複数の溝（９６Ａ−９６Ｃ）を含み、電気ワイヤ（９８Ａ−９８Ｃ）及びその中心導体（１００）を上記端子（２４Ａ−２４Ｃ）のテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）に容易に整列できるようにする請求項１に記載のワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ。
- 前端（６６）、後端（６８）及びそれらの間に延びる上方列及び下方列の少なくとも２列の端子受入通路（２６）を含む中央本体部分（６９、７６）を有する細長い絶縁ハウジング（６０）と、
上記端子受入通路（２６）に受け入れられる複数の端子（２４Ａ、２４Ｃ）であって、上記上方列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる上方列の端子（２４Ａ）及び上記下方列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる下方列の端子（２４Ｃ）を含み、全ての端子は、前方のコンタクト部分と、上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）から上記後端（６８）を越えて後方に突出する平板状のテール部分（３６Ａ、３６Ｃ）を有している複数の端子（２４Ａ、２４Ｃ）と、
上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）の後端（６８）から突出するワイヤ取扱プラットホーム（４０）であって、上方列の端子（２４Ａ）のテール部分（３６Ａ）が並置される上面（９４Ａ）、及び下方列の端子（２４Ｃ）のテール部分（３６Ｃ）が並置される下面（９４Ｃ）を含むワイヤ取扱プラットホーム（４０）とを備え、且つ
上記絶縁ハウジング（６０）は、上記複数の端子が取り付けられる前部ハウジング部分（６２）と、後方に上記ワイヤ取扱プラットホーム（４０）が突設された後部ハウジング部分（６４）の２部分に分割されて構成され、
上記複数の端子が取り付けられた上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）から上記複数の端子のテール部分が後方に延び、該テール部分が上記後部ハウジング部分（６４）の中央本体部分（７６）を挿通し該中央本体部分（７６）が上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）に当接して組み立てられ、また
上記面（９４Ａ、９４Ｃ）には、そこに並置された平板状のテール部分（３６Ａ、３６Ｃ）と整列し、面（９４Ａ、９４Ｃ）で開口する複数の溝（９６Ａ、９６Ｃ）を含み、各溝（９６Ａ、９６Ｃ）は、中心導体（１００）が外部絶縁被覆で覆われた個別の電気ワイヤ（９８Ａ、９８Ｃ）を配置可能とされ、そして個別の電気ワイヤ（９８Ａ、９８Ｃ）を溝（９６Ａ、９６Ｃ）に配置すると、外部絶縁被覆が除去された中心導体（１００）が並置しているテール部分（３６Ａ、３６Ｃ）に接触配置されるようにしてあることを特徴とするワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ。 - 前端（６６）、後端（６８）及びそれらの間に延びる第１列及び第２列の少なくとも２列の端子受入通路（２６）を含む中央本体部分（６９、７６）を有する細長い絶縁ハウジング（６０）と、
上記端子受入通路（２６）に受け入れられる複数の端子（２４Ａ、２４Ｂ）であって、上記第１列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる第１列の端子（２４Ａ）、及び上記第２列の端子受入通路（２６）の少なくとも幾つかに受け入れられる第２列の端子（２４Ｂ）を含み、全ての端子は、前方のコンタクト部分と、上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）から上記後端（６８）を越えて後方に突出するテール部分（３６Ａ、３６Ｂ）を有し、第２列の端子（２４Ｂ）のテール部分（３６Ｂ）が第１列の端子（２４Ａ）のテール部分（３６Ａ）より長いものである複数の端子（２４Ａ、２４Ｂ）と、
上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）の後端（６８）から突出するワイヤ取扱プラットホーム（４０）であって、第１列の端子（２４Ａ）のテール部分（３６Ａ）が並置される第１上面（９４Ａ）、及びこの第１上面（９４Ａ）からずれていて、この第１上面（９４Ａ）よりも上記中央本体部分（６９、７６）の後端（６８）から更に突出し、そして第２列の端子（２４Ｂ）の長いテール部分（３６Ｂ）が並置される第２上面（９４Ｂ）含むワイヤ取扱プラットホーム（４０）とを備え、上記２つの面（９４Ａ、９４Ｂ）は、複数の個別電気ワイヤ（９８Ａ、９８Ｂ）の中心導体（１００）に上記端子（２４Ａ、２４Ｂ）のテール部分（３６Ａ、３６Ｂ）を容易に接続できるようにし、且つ
上記絶縁ハウジング（６０）は、上記複数の端子が取り付けられる前部ハウジング部分（６２）と、後方に上記ワイヤ取扱プラットホーム（４０）が突設された後部ハウジング部分（６４）の２部分に分割されて構成され、上記複数の端子が取り付けられた上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）から上記複数の端子のテール部分が後方に延び、該テール部分が上記後部ハウジング部分（６４）の中央本体部分（７６）を挿通し該中央本体部分（７６）が上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）に当接して組み立てられる
ことを特徴とするワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ。 - 上記面（９４Ａ、９４Ｂ）の少なくとも１つに、そこに並置されるテール部分（３６Ａ、３６Ｂ）と整列する複数の溝（９６Ａ、９６Ｂ）を含み、電気ワイヤ（９８Ａ、９８Ｂ）及びその中心導体（１００）を上記端子（２４Ａ、２４Ｂ）のテール部分（３６Ａ、３６Ｂ）に容易に整列できるようにする請求項４に記載のワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ。
- 前端（６６）、後端（６８）、及びそれらの間に延びる少なくとも１列の端子受入通路（２６）を含む中央本体部分（６９、７６）を有する細長い絶縁ハウジング（６０）と、
上記端子受入通路（２６）に受け入れられる複数の端子（２４Ａ−２４Ｃ）であって、前方のコンタクト部分と、上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）から上記後端（６８）を越えて後方に突出する平板状のテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）とを有する複数の端子（２４Ａ−２４Ｃ）と、
上記絶縁ハウジング（６０）の中央本体部分（６９、７６）の後端（６８）から突出するワイヤ取扱プラットホーム（４０）とを備え、このワイヤ取扱プラットホーム（４０）は、上記端子（２４Ａ−２４Ｃ）のテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）が並置される面（９４Ａ−９４Ｃ）を含むと共に、
上記絶縁ハウジング（６０）は、上記複数の端子が取り付けられる前部ハウジング部分（６２）と、後方に上記ワイヤ取扱プラットホーム（４０）が突設された後部ハウジング部分（６４）の２部分に分割されて構成され、上記複数の端子が取り付けられた上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）から上記複数の端子のテール部分が後方に延び、該テール部分が上記後部ハウジング部分（６４）の中央本体部分（７６）を挿通し該中央本体部分（７６）が上記前部ハウジング部分（６２）の中央本体部分（６９）に当接して組み立てられ、また
上記面（９４Ａ−９４Ｃ）には、そこに並置されたテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）と整列し、面（９４Ａ−９４Ｃ）で開口する複数の溝（９６Ａ−９６Ｃ）を含み、各溝（９６Ａ−９６Ｃ）は、中心導体（１００）が外部絶縁被覆で覆われた個別の電気ワイヤ（９８Ａ−９８Ｃ）を配置可能とされ、そして個別の電気ワイヤ（９８Ａ−９８Ｃ）を溝（９６Ａ−９６Ｃ）に配置すると、外部絶縁被覆が除去された中心導体（１００）が並置している平板状のテール部分（３６Ａ−３６Ｃ）に接触配置されるようにしてあることを特徴とするワイヤ取扱プラットホームを備えた電気コネクタ。
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