JP3613526B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナ特性の良い折畳式の携帯無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳式の携帯電話機は、一般に、上部筐体と下部筐体をヒンジ部で連結して開閉自在な機構を有するものであり、開いた状態と閉じた状態の2つの状態をとり得る。このため、開いた状態で閲覧する表示画面を大型化できるといった利便性と、閉じた状態ではコンパクトな形状にすることができるといった携帯容易性の2つの利点を有している。
【0003】
従来の折畳式の携帯電話機用のアンテナとしては、下部筐体に配設された突起型アンテナ(例えば特許文献1参照)や、上部筐体に配設された突起型アンテナ(例えば特許文献2参照)が知られている。これらの突起型アンテナには、一般にヘリカルアンテナや伸縮式モノポールアンテナが用いられており、アンテナ部が筐体から突出しているため、携帯電話機を手で保持した状態でのアンテナ利得を高くすることができるといった利点を有する。
【0004】
これに対して、従来のフリップ式の携帯電話機の筐体内部に内蔵されるアンテナとしては、コイル状アンテナ(例えば特許文献3参照)やマイクロストリップラインアンテナ(例えば特許文献4参照)といったフリップ部内蔵型アンテナが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−27066号公報
【特許文献2】
特開2001−45123号公報
【特許文献3】
特開平9−64778号公報
【特許文献4】
特開平10−190330号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記説明した従来の折畳式の携帯電話機にあっては、アンテナ部分が突起した構造であるため、ポケット等から当該携帯電話機を取り出すときにアンテナ部がポケット等の一部に引っかかって取り出しづらいという問題点があった。
【0007】
これに対して、上記説明した従来のプリップ式の携帯電話機には、筐体から突出する部分がないためこのような問題点はない。しかし、フリップ部を閉じた状態では携帯電話機本体とフリップ部に内蔵されたアンテナとが近接するため、アンテナの利得性能が劣化してしまうという問題があった。また、アンテナが放射する主偏波の方向が特定方向に限定されるため、通話状態のとき携帯電話機を左手で保持した場合(左手通話状態)と右手で保持した場合(右手通話状態)とで、アンテナ利得に差が生じるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、アンテナを筐体内部に内蔵した折畳式の携帯無線機であり、上部筐体と下部筐体が開閉いずれの状態でも高いアンテナ性能を確保することのできる携帯無線機を提供することを目的としている。また、アンテナを筐体内部に内蔵した折畳式の携帯無線機であり、左手通話、右手通話いずれの状態でも高いアンテナ利得が得られる携帯無線機を提供することも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る携帯無線機は、上部筺体と下部筺体とをヒンジ部で連結して開閉自在な機構を有する折畳式の携帯無線機であって、前記下部筺体内に設けられた導体素子と、前記導体素子と電気的に接続した第1給電部を有し、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のとき前記導体素子と共にダイポールアンテナを構成する、前記上部筺体内に設けられた第1アンテナ素子と、前記導体素子と電気的に接続した第2給電部を有し、前記上部筐体と前記下部筐体が閉じられた状態のときモノポールアンテナを構成する、前記ヒンジ部近傍の前記下部筺体内に設けられた第2アンテナ素子と、前記上部筐体と前記下部筐体の開閉状態を検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段の検出結果に応じて、信号処理を行う信号処理手段への接続を前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子のいずれか一方を選択して切り換えるスイッチ手段と、を備えている。したがって、上部筐体と下部筐体が開閉いずれの状態でも高いアンテナ性能を確保することができる。
【0010】
また、本発明に係る携帯無線機は、前記スイッチ手段は、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のときは前記第1アンテナ素子を選択し、前記上部筐体と前記下部筐体が閉じられた状態のときは前記第2アンテナ素子を選択することが望ましい。
【0011】
また、本発明に係る携帯無線機は、上部筺体と下部筺体とをヒンジ部で連結して開閉自在な機構を有する折畳式の携帯無線機であって、前記下部筺体内に設けられた導体素子と、前記導体素子と電気的に接続した第1給電部を有し、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のとき前記導体素子と共にダイポールアンテナを構成する、前記上部筺体内に設けられた第1アンテナ素子と、前記導体素子と電気的に接続した第2給電部を有し、前記上部筐体と前記下部筐体が閉じられた状態のときモノポールアンテナを構成する、前記ヒンジ部近傍の前記下部筺体内に設けられた第2アンテナ素子と、前記第1アンテナ素子または前記第2アンテナ素子で受信した信号の受信電界強度を測定する受信電界強度測定手段と、前記受信電界強度測定手段の測定結果に応じて、信号処理を行う信号処理手段への接続を受信電界強度が大きい方のアンテナ素子を選択して切り換えるスイッチ手段と、を備え、前記第1給電部および前記第2給電部は、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のとき対向する辺側の対角の位置に設けられている。したがって、左手通話、右手通話いずれの状態でも高いアンテナ利得が得られる。
【0012】
さらに、本発明に係る携帯無線機は、前記第1アンテナ素子のインピーダンスを所定値に整合する第1整合手段と、前記第2アンテナ素子のインピーダンスを所定値に整合する第2整合手段と、を備えていることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る携帯無線機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明に係る一実施形態の携帯無線機を示す正面図であり、図2は本発明に係る一実施形態の携帯無線機を示す側面図である。これらの図に示すように、本実施形態の携帯無線機は、特許請求の範囲の上部筐体に該当する上ケース4と下部筐体に該当する下ケース5とがヒンジ部6で連結された折畳式の携帯無線機であり、ヒンジ部6を中心として回動することにより開いた状態と閉じた状態の2つの状態をとり得る。なお、上ケース4および下ケース5は絶縁体である樹脂の成型品により構成されている。
【0015】
上ケース4には、特許請求の範囲の第1アンテナ素子に該当するアンテナ素子1と、発音素子7とが内部に設けられている。アンテナ素子1は板状の導体板である。但し、板状の導体板に限らず、例えば上ケース4内に設けられた回路基板のグランドパターンや、発音素子7を機械的に支持する金属フレームを利用したり、上ケース4自体を構成する金属板を利用したりすることもできる。また、発音素子7は通話時にユーザが音声を聞くときに用いられ、図1に示す座標系でX方向にその放音のための音孔面が向けられている。ユーザは、上ケース4外部のX側面の発音素子7付近を耳に当てて通話を行う。
【0016】
また、下ケース5には、特許請求の範囲の第2アンテナ素子に該当するアンテナ素子2と、導体素子に該当する回路基板3とが内部に設けられている。アンテナ素子2はL字状の導体板であり、下ケース5の内部のヒンジ部6付近にその長辺部分がY軸方向に沿って配置されている。なお、アンテナ素子2の長辺は、無線信号に対して1/4〜1/2波長程度の長さである。
【0017】
また、回路基板3は、無線通信機能やその他の各種機能を実現する回路が実装されたプリント基板であり、回路の接地電位となるグランドパターンが略全面に形成されている。また、回路基板3は、特許請求の範囲の第1整合手段に該当する整合回路10と、第2整合手段に該当する整合回路14と、スイッチ手段に該当する高周波スイッチ11およびスイッチ制御部27と、受信電界強度測定手段および信号処理手段に該当する無線回路部12と、開閉検出手段に該当する開閉検出部28とを有している。
【0018】
整合回路10は、アンテナ素子1のインピーダンスを50Ωに整合するものであり、給電線9を介して、特許請求の範囲の第1給電部に該当する給電部8でアンテナ素子1と接続されている。整合回路10は、回路基板3の右側(Y)側寄りの位置に配置されている。また、給電部8は、アンテナ素子1上の、携帯無線機を正面(X)側から見て右側(Y)側寄りの位置に配置されている。
【0019】
また、整合回路14は、アンテナ素子2のインピーダンスを50Ωに整合するものであり、給電線を介して、特許請求の範囲の第2給電部に該当する給電部13でアンテナ素子2と接続されている。整合回路14は、回路基板3上の左側(−Y)側寄りの位置、すなわち整合回路10に対向する側に配置されている。また、給電部13は、アンテナ素子2上の、携帯無線機を正面(X)側から見て左側(−Y)側寄りの位置、すなわち給電部8に対向する側に配置されている。
【0020】
また、高周波スイッチ11は、FETやPINダイオード等で構成されており、整合回路10および整合回路14のいずれかを選択するものであり、アンテナ素子1またはアンテナ素子2で受信した信号を無線回路部12に伝送する。また、無線回路部12は、送信信号および受信信号に対して信号処理を行うものであり、特に、アンテナ素子1またはアンテナ素子2で受信した信号の受信電界強度を測定する。また、開閉検出部28は、上ケース4と下ケース5の開閉状態を検出するものであり、例えば、永久磁石とホール素子、機械的スイッチ等によって実現される。
【0021】
また、スイッチ制御部27は、開閉検出部28の検出結果または無線回路部12によって測定された各アンテナ素子1,2の受信電界強度に応じて、受信強度が高い方のアンテナ素子を選択するよう高周波スイッチ11を制御するものである。なお、後述する理由により、スイッチ制御部27は、開状態ではアンテナ素子1側を選択し、閉状態ではアンテナ素子2側を選択する。
【0022】
以上の構成要素を備えた本実施形態の携帯無線機におけるアンテナ動作の説明を行う。なお、以下の説明では、無線周波数を1500MHz(波長が200mm)と仮定する。
【0023】
まず、上ケース4と下ケース5が図1に示すような開かれた状態のアンテナ動作について説明する。この状態で高周波スイッチ11により整合回路10側、すなわちアンテナ素子1側が選択された場合は、アンテナ素子1と回路基板3が直線状に並ぶため1波長ダイポールアンテナとして動作する。一方、高周波スイッチ11により整合回路14側、すなわちアンテナ素子2側が選択された場合は、アンテナ素子2は給電部13を介して回路基板3に不平衡給電し、さらにアンテナ素子2とアンテナ素子1が電磁的に結合した状態で動作する。このように、開状態ではいずれのアンテナ素子が選択されても高いアンテナ性能が得られる。
【0024】
次に、上ケース4と下ケース5が閉じられた状態のアンテナ動作について説明する。この状態で高周波スイッチ11によりアンテナ素子1側が選択された場合は、アンテナ素子1と回路基板3が近接してアンテナ電流が逆相となって打ち消し合うため、アンテナ性能は劣化する。一方、高周波スイッチ11によりアンテナ素子2側が選択された場合は、アンテナ素子2は給電部13を介して回路基板3に不平衡給電する1/4波長モノポールアンテナとして動作するため、アンテナ素子1が選択されたときよりも高いアンテナ性能が得られる。このように、閉状態ではアンテナ素子2側を選択した方が高いアンテナ性能を得ることができる。
【0025】
次に、本実施形態の携帯無線機をユーザが左手で保持しながら通話を行う状態のアンテナ動作について説明する。図3〜図7は、本実施形態の携帯無線機を左手で保持する場合(左手通話状態)のアンテナ動作と指向性を示す説明図である。なお、通話状態でユーザが携帯無線機を保持する傾斜角αは一般に60度が平均的である。図3は、60度の傾斜角で左手で本実施形態の携帯無線機を保持した状態を示す説明図である。
【0026】
図4に示すように、高周波スイッチ11によりアンテナ素子1側が選択された場合は、下ケース5が手で保持されるため、下ケース5に設けられている回路基板3からの電波の放射は低下し、アンテナ素子1上の電流15からの放射が支配的となる。この結果、水平(XY)面における主偏波成分は水平(Eφ)成分となる。したがって、図5に示すように、水平(XY)面指向性は、垂直偏波(Eθ)成分の指向性19よりも水平偏波(Eφ)成分の指向性20の方がY方向側(左手側)において高くなる。
【0027】
一方、図6に示すように、高周波スイッチ11によりアンテナ素子2側が選択された場合は、アンテナ素子2上の電流16と電磁的に結合したアンテナ素子1上の電流17とのベクトル合成による電流18からの放射が支配的となる。この結果、水平(XY)面における垂直偏波(Eθ)成分は、アンテナ素子1が選択された場合よりも高くなる。したがって、図7に示すように、水平(XY)面指向性は、水平偏波(Eφ)成分の指向性22よりも垂直偏波(Eθ)成分の指向性21の方がY方向側(左手側)において高くなる。
【0028】
一般に、通話状態の携帯無線機の実効的なアンテナ性能を示す指標としては、以下に示す式(1)で示されるパターン平均化利得(PAG)が用いられる。なお、式(1)におけるGθ(φ)およびGφ(φ)は、それぞれ垂直偏波成分および水平偏波成分の水平面(XY面)電力指向性である。また、CVHは、アンテナに入射する到来波の交差偏波電力比(水平偏波成分に対する垂直偏波成分の電力比率)に関連する補正係数である。
【0029】
【数1】
Figure 0003613526
【0030】
陸上移動通信の多重波環境における一般的な交差偏波電力比は4〜9dBであることが知られている。これは、到来波の垂直偏波の電力が水平偏波の電力より4〜9dB高いことを示している。したがって、式(1)は、垂直偏波成分に重み付けをして水平面の電力指向性を平均化することを意味する。以降、CVHは9dBとして説明する。このため、携帯無線機用のアンテナにあっては、使用状態において垂直偏波成分を高くすることで高いパターン平均化利得(PAG)が得られることになる。
【0031】
なお、このPAGを用いて図5および図7に放射特性を示すと、アンテナ素子1が選択された状態のPAGは−15dBd(ダイポール比利得)であるのに対して、アンテナ素子2が選択された状態のPAGは−11.5dBdとなり、3.5dB高くなる。したがって、左手通話状態では、アンテナ素子2を選択した方がPAGは高くなる。
【0032】
次に、本実施形態の携帯無線機をユーザが右手で保持しながら通話を行う状態のアンテナ動作について説明する。図8〜図12は、本実施形態の携帯無線機を右手で保持する場合(右手通話状態)のアンテナ特性と指向性を示す説明図である。なお、図8は、60度の傾斜角で右手で本実施形態の携帯無線機を保持した状態を示す説明図である。
【0033】
図9に示すように、高周波スイッチ11によりアンテナ素子1側が選択された場合は、左手の場合と同様に、下ケース5が手で保持されるため、下ケース5に設けられている回路基板3からの電波の放射は低下し、アンテナ素子1上の電流15からの放射が支配的となる。この結果、水平(XY)面における垂直偏波(Eθ)成分は、アンテナ素子2が選択された場合よりも高くなる。したがって、図10に示すように、水平(XY)面指向性は、水平偏波(Eφ)成分の指向性24よりも垂直偏波(Eθ)成分の指向性23の方が−Y方向側(右手側)において高くなる。
【0034】
一方、図11に示すように、高周波スイッチ11によりアンテナ素子2側が選択された場合は、アンテナ素子2上の電流16と電磁的に結合したアンテナ素子1上の電流17とのベクトル合成による電流18からの放射が支配的となる。この結果、水平(XY)面における水平偏波(Eφ)成分が高くなる。したがって、図12に示すように、水平(XY)面指向性は、垂直偏波(Eθ)成分の指向性25よりも水平偏波(Eφ)成分の指向性26の方が−Y方向側(右手側)において高くなる。
【0035】
図12に示すように、アンテナ素子1が選択された状態のPAGは−11dBd(ダイポール比利得)に対して、アンテナ素子2が選択された状態のPAGは−14dBdとなり、3dB低くなる。したがって、右手通話状態では、アンテナ素子1を選択した方がPAGは高くなる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態の携帯無線機によれば、上ケース4と下ケース5が開かれた状態ではアンテナ素子1かアンテナ素子2のいずれかアンテナ性能の高い方を選択し、閉じられた状態では強制的にアンテナ素子2側を選択すれば、開閉いずれの状態でも高いアンテナ性能を確保することができる。また、右手通話状態ではアンテナ素子1を選択し、左手通話状態ではアンテナ素子2を選択すれば、左手通話、右手通話いずれの状態でも−11.5dBd以上といった高いアンテナ利得を得ることができる。
【0037】
なお、本実施形態では、図1に示すように、アンテナ素子1の給電点8を右(Y)側に配置し、アンテナ素子2の給電点13を左(−Y)側に配置されており、これら給電部の配置を逆転した場合は左手通話状態と右手通話状態におけるPAGの傾向が逆転するが、このような場合であっても上記ダイバーシチ動作による効果を同様に得ることができる。また、アンテナ素子1およびアンテナ素子2に対向するアンテナ素子として、下ケース5に設けられた回路基板3を用いているが、このアンテナ素子は、例えば、回路をシールドする金属板やアンテナ素子専用に設けられた導体板であっても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る携帯無線機によれば、アンテナを筐体内部に内蔵した折畳式の携帯無線機であって、上部筐体と下部筐体が開閉いずれの状態でも高いアンテナ性能を確保することのできる携帯無線機を提供することができる。また、アンテナを筐体内部に内蔵した折畳式の携帯無線機であって、左手通話、右手通話いずれの状態でも高いアンテナ利得が得られる携帯無線機を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の携帯無線機を示す正面図
【図2】図2は本発明に係る一実施形態の携帯無線機を示す側面図
【図3】60度の傾斜角で左手で本実施形態の携帯無線機を保持した状態を示す説明図
【図4】本実施形態の携帯無線機が左手通話状態で第1アンテナ素子を選択したときのアンテナ動作を示す説明図
【図5】本実施形態の携帯無線機が左手通話状態で第1アンテナ素子を選択したときの指向性を示す説明図
【図6】本実施形態の携帯無線機が左手通話状態で第2アンテナ素子を選択したときのアンテナ動作を示す説明図
【図7】本実施形態の携帯無線機が左手通話状態で第2アンテナ素子を選択したときの指向性を示す説明図
【図8】60度の傾斜角で右手で本実施形態の携帯無線機を保持した状態を示す説明図
【図9】本実施形態の携帯無線機が右手通話状態で第1アンテナ素子を選択したときのアンテナ動作を示す説明図
【図10】本実施形態の携帯無線機が右手通話状態で第1アンテナ素子を選択したときの指向性を示す説明図
【図11】本実施形態の携帯無線機が右手通話状態で第2アンテナ素子を選択したときのアンテナ動作を示す説明図
【図12】本実施形態の携帯無線機が右手通話状態で第2アンテナ素子を選択したときの指向性を示す説明図
【符号の説明】
1,2 アンテナ素子
3 回路基板
4 上ケース
5 下ケース
6 ヒンジ部
8,13 給電部
10,14 整合回路
11 高周波スイッチ
12 無線回路部
27 スイッチ制御部
28 開閉検出部

Claims (3)

  1. 上部筺体と下部筺体とをヒンジ部で連結して開閉自在な機構を有する折畳式の携帯無線機であって、
    前記下部筺体に設けられた導体素子と、
    前記導体素子と電気的に接続した第1給電部を有し、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のとき前記導体素子と共にダイポールアンテナを構成する、前記上部筺体に設けられた板状導体からなる第1アンテナ素子と、
    前記導体素子と電気的に接続した第2給電部を有し、モノポールアンテナを構成する、前記ヒンジ部近傍の前記下部筺体に設けられた第2アンテナ素子と、
    前記第1アンテナ素子又は前記第2アンテナ素子のいずれかを選択するスイッチ手段とを備え、
    前記第2アンテナ素子は、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のときに前記第1アンテナ素子と電磁的に結合するように構成され、
    前記第1給電部と前記第2給電部とを携帯無線機の幅方向において離間して対向する位置に配置して、前記第1アンテナ素子が選択された場合の前記第1アンテナ素子から放射される偏波方向と、前記第2アンテナ素子が選択された場合に前記第2アンテナ素子とそれに電磁的に結合した第1アンテナ素子から放射される偏波方向とが異なるように構成することを特徴とする携帯無線機。
  2. 前記スイッチ手段は、前記第1アンテナ素子または前記第2アンテナ素子で受信した信号の受信電界強度に応じて、前記受信電界強度が大きい方のアンテナ素子を選択することを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
  3. 前記スイッチ手段は、前記上部筐体と前記下部筐体が開かれた状態のときは前記第1アンテナ素子または前記第2アンテナ素子を選択し、前記上部筐体と前記下部筐体が閉じられた状態のときは前記第2アンテナ素子を選択することを特徴とする請求項1または2記載の携帯無線機。
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