JP2004159172A - 携帯無線装置 - Google Patents

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雅則 久保田
Hideo Nakanishi
英夫 中西
Norifumi Akimoto
典史 秋元
Haruhiko Kakitsu
晴彦 垣津
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Abstract

【課題】使用者の手や指が筐体及びアンテナ部に接触した場合のアンテナ特性への影響を低減する。
【解決手段】筐体となる第1筐体11と、下筐体となる第2筐体12とがヒンジ部13によって回動可能に連結されている。第1筐体11の少なくとも前筐体11aの筐体本体と、ヒンジ部13の少なくとも内部のヒンジ機構本体とは、マグネシウム等の金属材料、又は金属を含む材料による部材で構成されている。第2筐体12に配設されたアンテナ部18は、例えばヘリカルアンテナにより構成され、アンテナの電気長が無線部24で送受信する無線通信帯域の波長λの1/4に対して0.6倍程度に短縮した、λ/4×約0.6に設定されている。第2筐体12内の回路基板21には、アンテナ部18の共振周波数の整合を取るための整合回路23が設けられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナを備えた携帯無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機等の携帯無線装置は、アンテナにより電磁波を放射したり受波することによって無線通信を行い、信号の送受信を行っている。このような携帯無線装置におけるアンテナの放射特性は、アンテナ形状、アンテナ長さ、インピーダンス等によるアンテナ自体の特性や、携帯無線装置におけるアンテナの設置位置等によって変化する。ここで、アンテナの設置位置については、周囲に可能な限り無線通信の障害となる物体の少ない位置、例えば、携帯無線装置の上端部に配設している場合が多い。このような設置位置をとることによって、アンテナの放射特性を良好にしている。
【0003】
携帯無線装置のアンテナは、外部に露出させた構成の場合、小型化を図るために、アンテナ素子をコイル状に形成したヘリカルアンテナが多く用いられている。また、携帯電話機等では、収納時には先端部のヘリカルアンテナが機能し、伸長時には棒状のロッドアンテナとして機能する伸縮型のホイップアンテナが広く用いられている。このような携帯無線装置のアンテナとしては、従来、無線通信帯域の波長λに対してλ/4のアンテナを設け、装置の筐体を含めてλ/2のダイポールアンテナを構成するようにしたものが一般的である。
【0004】
従来のアンテナを備えた携帯無線装置の構成例としては、アンテナと接続された第1の筐体と、携帯無線装置の使用時においてアンテナの側面に位置し金属又は金属を含む材料からなる第2の筐体とを有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを互いに接続した構成のものがある。この構成によれば、電磁波の放射時に第1の筐体に加えて第2の筐体にも電流が流れ、筐体に流れる電流が分散されるため、使用者が筐体を手で把持したときの電流分布の乱れが少なくなり、アンテナ利得の低下を軽減することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−33804号公報(段落0005−0023、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
携帯無線装置では、アンテナ特性において、使用者が筐体やアンテナ部を触ることによりアンテナ利得が低下するという問題点がある。これは、第1に、筐体やアンテナ部を人間の手で触ることにより、アンテナの整合ズレが発生し、無線部の入出力部でリターンロスが増加するため、無線信号特性が低下することに起因する。また、第2に、アンテナ部の放射部分に手を置くことで、電磁波の放射を遮蔽することにより、アンテナの放射特性を低下させることにも起因する。特に、ヘリカルアンテナを筐体より突出して設けたアンテナ部を有する構成の場合、アンテナ部は電磁波放射時の電流分布が高いため、アンテナ部に指を接触させることによって10dB程度の利得低下が発生する場合があり、実使用上著しい障害となっていた。
【0007】
上記の特許文献1の構成では、筐体を手で把持したときのアンテナ利得の低下を軽減することは可能であるが、アンテナ部に手や指が接触した場合のアンテナ利得の低下軽減については考慮されていない。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、使用者の手や指が筐体及びアンテナ部に接触した場合のアンテナ特性への影響を低減することが可能な携帯無線装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯無線装置は、第1筐体と、アンテナ部が配設された第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを回動可能に連結するヒンジ部とを備え、前記第1筐体及び前記ヒンジ部を金属、又は金属を含む材料により構成するとともに、前記アンテナ部におけるアンテナの電気長を無線通信帯域の波長λの1/4に対して0.4〜0.7倍程度に設定し、前記アンテナ部の前記無線通信帯域における整合を取る整合回路を設けたことを特徴とする。
【0010】
上記構成により、筐体とアンテナ部とを含めた携帯無線装置ほぼ全体が電磁結合によりアンテナとして機能し、放射エネルギーのアンテナ部への集中が軽減されるため、携帯無線装置におけるアンテナの整合する共振周波数の帯域が拡大し、また、筐体の電磁波放射時の電流分布が拡散するようになる。このため、使用者の手や指が筐体及びアンテナ部に接触した場合のアンテナ特性への影響を低減することが可能となる。
【0011】
また、好ましくは、前記アンテナ部におけるアンテナの電気長を前記無線通信帯域の波長λの1/4に対して0.6倍程度に設定したものとする。
【0012】
上記構成により、使用者の手や指が筐体及びアンテナ部に接触した場合のアンテナ特性への影響をより低減することが可能となる。
【0013】
また、好ましくは、前記第2筐体における回路のグランドと前記第1筐体とを前記ヒンジ部を介して導通接続したものとする。
【0014】
上記構成により、第2筐体の回路のグランドと第1筐体とが電気抵抗が小さくて太い導通経路を持ったヒンジ部を通じて電気的に接続されるため、第1筐体と第2筐体とを合わせた携帯無線装置のグランドとして、広く強固で安定したグランドが形成されるようになる。これにより、アンテナ特性等の各種特性を向上することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る携帯無線装置の外観構成を示す斜視図である。本実施形態では、携帯無線装置の一例として、折畳型の携帯電話装置による構成例を説明する。
【0016】
図1に示すように、携帯無線装置10は、複数の筐体として、上筐体となる第1筐体11と、下筐体となる第2筐体12とを有し、これらの第1筐体11及び第2筐体12がヒンジ部13によって回動可能に連結されて構成されている。これにより、2つの筐体11,12がヒンジ部13において回動して開閉可能な、いわゆる折畳型の筐体が構成される。
【0017】
第1筐体11には、当該装置の動作状態や通信先情報、電子メール文章や画像等の取得情報など、各種情報を表示する表示部14と、通話音声を出力する受話用のレシーバ部15とが設けられている。第2筐体12には、数字キーや文字キー、機能キーなどの各種操作キーによる操作部16と、通話音声を入力する送話用のマイク部17とが設けられている。また、第2筐体12のヒンジ部13側の端部には、ヘリカルアンテナ等により構成されたアンテナ部18が突設されている。なお、図示しないが、第1筐体11や第2筐体12には、着信音等を出力するスピーカ部、画像を撮影するカメラ部、外部機器と接続するためのコネクタ部などが設けられる場合もある。
【0018】
図2は本実施形態の携帯無線装置の要部構成を模式的に示した構成説明図、図3は本実施形態の携帯無線装置におけるアンテナ部周辺の概略構成を示すブロック図である。
【0019】
図2に示すように、第1筐体11は、主表示部などが設けられる前筐体11aと、副表示部などが設けられる後筐体11bとが係合されており、少なくとも前筐体11aの筐体本体がマグネシウム等の金属材料による部材で構成されている。なお、第1筐体11の前筐体11a等は、他の導電性を有する金属材料で形成されていてもよい。また、金属を含む材料であれば適宜用いて構成してもよい。さらに、後筐体11bについても前筐体11aと同様に、マグネシウム等の金属材料、又は金属を含む材料による部材で構成してもよい。そして、第1筐体11内の電子回路は、そのグランドが前筐体11aと電気的に接続されて導通することによって接地されている。
【0020】
また、ヒンジ部13は、少なくとも内部のヒンジ機構本体がマグネシウム等の金属材料、又は金属を含む材料による部材で構成され、前記第1筐体11の前筐体11aと電気的に接続されて導通している。
【0021】
第2筐体12は、樹脂材料による部材で構成され、内部に無線部や制御部の回路を搭載した回路基板21が配設されている。なお、第2筐体12についても第1筐体11と同様に、マグネシウム等の金属材料、又は金属を含む材料による部材で構成してもよい。回路基板21は、ほぼ全面に設けられたグランドパターン22を有しており、このグランドパターン22がヒンジ部13と電気的に接続されて導通している。また、回路基板21には、第2筐体12に配設されたアンテナ部18の共振周波数の整合を取るためのインピーダンスマッチング等を行う整合回路23が設けられ、整合回路23の接地端がグランドパターン22に接続されている。そして、整合回路23の一端がアンテナ部18のアンテナ素子と接続され、他端が回路基板21上の無線部24(図3参照)と接続されている。なお、整合回路23や無線部24については使用する周波数帯域や通信方式等に応じて適宜構成すればよい。
【0022】
上記構造により、第2筐体12のグランドパターン22を含む回路のグランドは電気抵抗が小さくて太い導通経路を持ったヒンジ部13を通じて第1筐体11と電気的に接続される。したがって、第1筐体11と第2筐体12とを合わせた携帯無線装置10のグランドとして、広く強固で安定したグランドが形成されている。
【0023】
アンテナ部18は、例えばヘリカルアンテナにより構成され、無線部24で送受信する無線通信帯域の波長をλとしたときに、アンテナの電気長がλ/4より短く、λ/4に対し約60%の長さ(λ/4×0.6)に設定されている。例えば、使用する無線通信帯域の周波数を810〜960MHzとし、この中央値885MHzに対応する波長λ≒0.339mとすると、アンテナ部18の電気長Lをλ/4×0.6に設定した場合、L≒0.0508mとなる。実際には放射抵抗等を考慮してこれよりも若干短い値に設定する。上記アンテナ部18単体では共振周波数が約1500〜1600MHzとなるが、整合回路23によって本来の周波数帯域810〜960MHzに整合を取るようにする。そして、無線通信時には、アンテナ部18及び整合回路23と、第2筐体12、ヒンジ部13及び第1筐体11とが電磁結合され、これらの筐体を含めて携帯無線装置10全体においてλ/2のダイポールアンテナを構成するようになっている。
【0024】
上記のようにアンテナ部18を構成することにより、アンテナ特性の一つであるVSWRにおいて、広帯域の周波数特性が得られるようになる。これによって、使用者が第2筐体12を把持したり、手や指で第1筐体11及び第2筐体12、さらにはアンテナ部18を触れた場合であっても、アンテナ利得の低下を軽減することができる。
【0025】
図4は本実施形態のアンテナによるアンテナ特性を示す特性図であり、図5は電気長をλ/4とした比較例のアンテナによるアンテナ特性を示す特性図である。図4及び図5において、(A)は自由空間におけるVSWRの周波数特性を、(B)はアンテナに人体の手や指が接触した場合のVSWRの周波数特性をそれぞれ示している。これらのアンテナ特性は、設計用の各種パラメータを代入してシミュレーションを行った結果より得られたものである。
【0026】
図4及び図5からわかるように、アンテナに人体の手や指が接触すると、整合する共振周波数が低い方に移動する。このため、使用する無線通信帯域の上限においてアンテナ特性の劣化が最も大きくなる。図中において、△は整合する周波数帯域の中心点(VSWRの最小値の点)を示し、○は無線通信帯域の上限(960MHz)におけるVSWRの値の点を示している。図4に示す本実施形態では、広帯域にわたってVSWRが小さいため、手や指が接触した場合でも960MHzにおけるアンテナ利得の低下が1.5dB程度であり、十分良好なアンテナ特性が得られる。一方、図5に示す比較例では、手や指が接触すると整合ズレによって960MHzにおけるアンテナ利得の低下が8〜10dB程度となり、実使用上で支障が生じてしまう。
【0027】
図6は本実施形態のアンテナによる電磁波放射時の電流分布を示す特性図、図7は電気長をλ/4とした比較例のアンテナによる電磁波放射時の電流分布を示す特性図である。図6及び図7では、電磁波放射時の携帯無線装置の筐体における等電流線a,b,c,dを示している。これらの電流分布は、サンプルの測定結果により得られたものである。
【0028】
図6に示す本実施形態では、400mA/mの高い電流分布の部分が無く、電流分布が分散しており、アンテナ部18及びヒンジ部13において電流分布にあまり差がない状態となっている。このため、人体の手や指の影響を受けにくい。一方、図7に示す比較例では、アンテナ部58において400mA/mの高い電流分布の部分があり、アンテナ部58の近傍に電流分布が集中している。このため、アンテナ部58に手や指が触れるとアンテナ特性が劣化してしまう。
【0029】
なお、アンテナ部18の電気長は、λ/4の約40〜70%、すなわちλ/4×(0.4〜0.7)とすれば、使用者の手や指の影響によるアンテナ利得の低下が少なく、実使用上十分なアンテナ特性が得られる。良好なアンテナ特性を得るには、λ/4×約0.6とするのがより好ましい。
【0030】
上述したように、本実施形態の携帯無線装置10では、ヒンジ部13及び第1筐体11をマグネシウム等の金属、又は金属を含む材料で構成し、また、アンテナ部18のヘリカルアンテナの電気長をλ/4に対し0.6倍程度に短縮し、さらに、整合回路23でアンテナ部18の共振周波数の整合を取るように構成している。このようなアンテナ部及び筐体の構成により、従来はアンテナ部及びその周辺のヒンジ部から電磁波が多く放射していたのに比べて、本実施形態では電磁波放射時の電流分布が拡散し、筐体全体から電磁波が放射されるような放射特性が得られた。また、アンテナが整合する共振周波数の帯域が拡大し、アンテナ特性として無線通信帯域全体においてVSWRが小さい良好な周波数特性が得られた。その結果、使用者が筐体を手で把持したときの影響が低減され、アンテナ部やその周辺の筐体を手や指で触れた場合であってもアンテナ利得の低下などの特性劣化を大きく軽減することが可能となり、アンテナ特性の改善を図ることができた。またこの場合、通常使用時や自由空間でのアンテナ利得は従来と比べて低下せず、十分な利得を得ることができた。
【0031】
上記効果の理由としては、第1に、筐体全体がアンテナとして機能し、Qが大きくなって図4に示したように整合する周波数帯域が広くなるため、人体の手や指で触れたときのアンテナの整合ズレが生じにくいことが考えられる。これにより、無線部の入出力部でのリターンロスが増加せず、アンテナ特性の劣化がほとんど発生しなくなる。また、第2に、筐体全体がアンテナとなることにより、電磁波放射時の電流分布が変化し、従来アンテナ部近傍に集中していたものが図6に示したように筐体全体に分散して分布するようになるため、アンテナの放射特性において人体の手による影響を受けにくいことが考えられる。これにより、たとえアンテナ部が手で覆われた場合でも他の筐体部分からも放射されるため、アンテナ利得の低下が発生しにくくなる。
【0032】
このように本実施形態の構成によれば、筐体とアンテナ部とを含めた携帯無線装置ほぼ全体が電磁結合によりアンテナとして機能し、放射エネルギーのアンテナ部への集中が軽減される。このため、アンテナ周波数特性の広帯域化と電磁波放射時の電流分布の分散化(アンテナ放射特性の分散化)を図ることができ、使用者が筐体を手で把持した場合、特に手や指が筐体及びアンテナ部に接触した場合のアンテナ利得の低下を軽減でき、アンテナ特性への影響を低減することができる。
【0033】
なお、本実施形態ではアンテナ部18をヘリカルアンテナで構成しているが、アンテナの機能を有するものであれば、アンテナ部18の態様はヘリカルアンテナに限定するものではない。たとえば、アンテナ部18を筐体内蔵型アンテナで構成し、これをヒンジ部に配して実施してもよい。
【0034】
図8は本実施形態の他の構成例におけるアンテナ部周辺の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
図8の構成例は、複数の周波数帯域において無線通信を行うデュアルバンド型の携帯無線装置に適用した例である。この例では、アンテナ部31及び整合回路32と複数の周波数帯域における送受信が可能な無線部34との間に、切替回路33を設け、無線通信帯域の切り替えを行うように構成している。例えば、1.5GHz帯と800MHz帯とで切り替えて両帯域で無線通信が可能なように構成する。なお、アンテナ部31、整合回路32、切替回路33、無線部34については使用する周波数帯域や通信方式等に応じて適宜構成すればよい。
【0036】
本実施形態では、アンテナ部31及び筐体を上記の構成にすることによって、アンテナ部31において整合する周波数帯域が拡大するため、整合回路32の構成を簡素化でき、また、切替回路33を用いて切り替えるだけで、整合回路32及び切替回路33によってそれぞれの無線通信帯域においてより適切な整合を取ることができる。
【0037】
従来のデュアルバンド型の携帯無線装置のアンテナ構成では、切替回路を用いて無線通信帯域を切り替える場合、切替回路による整合は各無線通信帯域に対して個別に整合を取るよりも自由度が低いため、完全に整合を最適化することができない。このため、1つの周波数帯域において無線通信を行うシングルバンド型の携帯無線装置のように整合回路の自由度が高いものと比較して、アンテナ利得が劣化してしまう問題点があった。これに対し、本実施形態では、アンテナの広帯域化により、整合回路32及び切替回路33を用いて各無線通信帯域で適切な整合を取ることができるため、デュアルバンド型の携帯無線装置のアンテナ特性を向上させることができる。
【0038】
また、上記デュアルバンド型の携帯無線装置の構成は、偏波特性が異なる2種の電波により無線通信を行うデュアルバンド型の携帯無線装置に適用することも可能である。例えば、基地局との間で送受信を行う地上波とGPS等から受信する衛星波との2種の電波を利用するデュアルバンド型の携帯無線装置の場合、要求されるアンテナ特性が非常に高い。そこで、上記構成を適用することによって、偏波特性が異なる2種の電波を利用して複数の周波数帯域で無線通信を行う携帯無線装置においても、アンテナ特性を向上させることができ、良好な無線通信が実施可能となる。
【0039】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得るものである。例えば、携帯電話装置以外に、無線通信機能を持った携帯情報端末装置などに本発明を適用することも可能である。また、装置の筐体の形状、アンテナ部の配設位置などは上記実施形態に限定されず、種々の変形例に応用できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、使用者の手や指が筐体及びアンテナ部に接触した場合のアンテナ特性への影響を低減することが可能な携帯無線装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯無線装置の外観構成を示す斜視図
【図2】本実施形態の携帯無線装置の要部構成を模式的に示した構成説明図
【図3】本実施形態の携帯無線装置におけるアンテナ部周辺の概略構成を示すブロック図
【図4】本実施形態のアンテナによるアンテナ特性を示す特性図
【図5】電気長をλ/4とした比較例のアンテナによるアンテナ特性を示す特性図
【図6】本実施形態のアンテナによる電磁波放射時の電流分布を示す特性図
【図7】電気長をλ/4とした比較例のアンテナによる電磁波放射時の電流分布を示す特性図
【図8】本実施形態の他の構成例におけるアンテナ部周辺の概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
10 携帯無線装置
11 第1筐体
11a 前筐体
11b 後筐体
12 第2筐体
13 ヒンジ部
14 表示部
16 操作部
18,31 アンテナ部1
21 回路基板
22 グランドパターン
23,32 整合回路
24,34 無線部
33 切替回路

Claims (3)

  1. 第1筐体と、
    アンテナ部が配設された第2筐体と、
    前記第1筐体と前記第2筐体とを回動可能に連結するヒンジ部とを備え、
    前記第1筐体及び前記ヒンジ部を金属、又は金属を含む材料により構成するとともに、前記アンテナ部におけるアンテナの電気長を無線通信帯域の波長λの1/4に対して0.4〜0.7倍程度に設定し、前記アンテナ部の前記無線通信帯域における整合を取る整合回路を設けたことを特徴とする携帯無線装置。
  2. 前記アンテナ部におけるアンテナの電気長を前記無線通信帯域の波長λの1/4に対して0.6倍程度に設定したことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線装置。
  3. 前記第2筐体における回路のグランドと前記第1筐体とを前記ヒンジ部を介して導通接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯無線装置。
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