JP2007274518A - 携帯端末及び該携帯端末におけるアンテナ切替方法 - Google Patents

携帯端末及び該携帯端末におけるアンテナ切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信感度の高いアンテナを選択することができる携帯電話機及び該携帯電話機におけるアンテナ切替方法の提供。
【解決手段】複数の周波数帯の各々に対して複数のアンテナを備え、少なくとも一つの周波数帯の複数のアンテナが、筐体ダイポール方式のアンテナと他のアンテナとで構成される折り畳み型携帯電話機1において、筐体の開閉状態を検出する開閉検出部9を設け、CPU(制御部)4では、開閉検出部9が閉状態を検出し、かつ、使用している周波数帯のアンテナに筐体ダイポール方式等のアンテナが含まれる場合は、他のアンテナを選択して切り替え、開閉検出部9が開状態を検出した場合、又は、使用している周波数帯のアンテナに筐体ダイポール方式等のアンテナが含まれない場合は、該周波数帯の複数のアンテナの受信感度を測定して、受信感度が高いアンテナを選択して切り替える制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末及びアンテナ切替方法に関し、特に、複数のアンテナを備える折り畳み型の携帯端末及び該携帯端末における複数のアンテナの切替方法に関する。
近年、携帯電話機などの携帯端末が広く普及している。この携帯電話機は手で持って操作するのが前提であるため、持ち方等によってはアンテナの受信感度が劣化し、通信に支障が生じる場合がある。そこで、携帯電話機に複数のアンテナを設けておき、受信感度の高いアンテナを選択して通信を行う方法が用いられている。
例えば、下記特許文献1には、複数のアンテナを備えると共に、複数のアンテナを切り替えながら信号を受信する受信手段と、受信信号を増幅する増幅手段と、増幅されたアンテナ毎の受信信号のレベル瞬時値を測定する測定手段と、測定されたレベル瞬時値に基づいていずれか1つのアンテナを選択する選択手段とを備える無線通信装置及びアンテナ切替方法が開示されている。
特開2005−318104号公報(第7−11頁、第2図)
しかしながら、上記特許文献1では、アンテナの切り替えに際して、筐体開閉時のアンテナ特性変化や内部ノイズの周波数帯域などを考慮していないため、手で持たれた場合の受信感度の劣化や携帯電話機内部のノイズなどによって、実際には受信感度が低いアンテナを選択してしまい、結果的に発着信失敗などが発生するという問題があった。
特に、折り畳み型の携帯電話機において、筐体をアンテナ素子として使用するアンテナを備える場合は、このアンテナは筐体が開状態で特性がよくなるように設計されるため、装置閉状態において受信感度が十分に得られない場合があり、この場合に上記受信感度劣化や内部ノイズなどによってアンテナの誤選択が起こりやすいという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数のアンテナを備えた折り畳み型携帯端末において、受信感度の高い適切なアンテナを選択することができる携帯端末及び該携帯端末におけるアンテナ切替方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替回路と、前記アンテナ切替回路を制御する制御部とを少なくとも備え、前記複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと、筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末において、前記筐体の開閉状態を検出する開閉検出部を備え、前記制御部では、前記開閉検出部が閉状態を検出した場合は、前記第2のアンテナに切り替え、前記開閉検出部が開状態を検出した場合は、前記複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替える制御を行うものである。
また、本発明は、複数の周波数帯の各々に設けられた複数のアンテナと、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替回路と、前記アンテナ切替回路を制御する制御部とを少なくとも備え、少なくとも1つの周波数帯の前記複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末において、前記筐体の開閉状態を検出する開閉検出部を備え、前記制御部では、前記開閉検出部が閉状態を検出し、かつ、通信に使用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれる場合は、前記第2のアンテナに切り替え、前記開閉検出部が開状態を検出した場合、又は、通信に利用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれない場合は、該複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替える制御を行うものである。
本発明においては、前記第1のアンテナは、筐体ダイポール方式又は筐体モノポール方式のアンテナであることが好ましい。
また、本発明は、複数のアンテナを備え、該複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと、筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末におけるアンテナ切替方法であって、前記筐体の開閉状態を検出するステップと、前記筐体が閉状態の場合に、前記第2のアンテナに切り替え、前記筐体が開状態の場合に、前記複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替えるステップと、を少なくとも有するものである。
また、本発明は、複数の周波数帯が使用可能であり、各々の周波数帯に複数のアンテナを備え、少なくとも1つの周波数帯の前記複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末におけるアンテナ切替方法であって、前記筐体の開閉状態を検出するステップと、通信に使用する周波数帯を判別するステップと、前記筐体が閉状態であり、かつ、通信に使用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれる場合に、前記第2のアンテナに切り替え、前記筐体が開状態であるか、又は、通信に利用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれない場合に、該複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替えるステップと、を少なくとも有するものである。
このように、本発明では、筐体の開閉状態を検出し、装置が閉状態、かつ、使用している周波数帯に第1のアンテナが含まれる場合には、第2のアンテナを選択し、筐体が開状態、又は、使用している周波数帯に第1のアンテナが含まれない場合には、複数のアンテナの中から受信感度の高いアンテナを選択する制御を行うため、装置の状態によらず受信感度の高い適切なアンテナを選択することができる。
本発明の携帯端末及び該携帯端末におけるアンテナ切替方法によれば、装置の状態によらず受信感度の高い適切なアンテナを選択することができる。
その理由は、1又は複数の周波数帯の各々に対して複数のアンテナを備え、少なくとも1つの周波数帯の複数のアンテナに、筐体をアンテナ素子として利用するアンテナを含む折り畳み型携帯端末において、筐体をアンテナ素子として利用する特定のアンテナは、装置が閉状態であるときに、内部のノイズによって受信感度が実際よりも高くなってしまうことから、筐体の開閉状態を検出する開閉検出部を設け、開閉検出部が閉状態であると検出し、かつ、通信に使用する周波数帯に特定のアンテナが含まれている場合には、特定のアンテナ以外のアンテナを選択し、開閉検出部が開状態であると検出した場合、又は、通信に使用する周波数帯に特定のアンテナが含まれていない場合には、複数のアンテナの受信感度を測定して、受信感度が高いアンテナを選択する制御を行うからである。
本発明は、その好ましい一実施の形態において、1又は複数の周波数帯で通信する機能を備え、各々の周波数帯に対して切替可能な複数のアンテナを備え、少なくとも一つの周波数帯は、筐体をアンテナ素子として利用する方式のアンテナ(例えば、筐体ダイポール方式や筐体モノポール方式のアンテナ)と上記以外の方式のアンテナとで構成される折り畳み型携帯端末において、筐体の開閉状態を検出する開閉検出部を備え、CPU(制御部)では、開閉検出部が閉状態であると検出し、現在使用している周波数帯のアンテナに筐体をアンテナ素子として利用する方式のアンテナが含まれている場合には、そのアンテナ以外のアンテナを選択して切り替え、開閉検出部が開状態であると検出した場合、又は、現在使用している周波数帯のアンテナに筐体をアンテナ素子として利用する方式のアンテナが含まれていない場合には、該周波数帯の複数のアンテナの受信感度を測定して、受信感度が高いアンテナを選択して切り替える制御を行う。これにより、使用する周波数帯や携帯端末の筐体の開閉状態にかかわらず、受信感度が良好な適切なアンテナを使用することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る携帯電話機及び該携帯電話機におけるアンテナ切替方法について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本実施例の携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図であり、図2は、本実施例の携帯電話機におけるアンテナ実装位置の例を示す外観図である。また、図3は、各周波数帯における複数のアンテナの受信感度を示す図であり、図4は、各周波数帯におけるアンテナの入力受信レベルと確認受信レベルとの相関を示す図である。また、図5は、携帯電話機の筐体の開閉状態に基づくアンテナの選択例を示す図であり、図6は、本実施例の携帯電話機を用いたアンテナ切替手順を示すフローチャート図である。
本実施例の携帯電話機1は、複数の筐体で構成され、複数の筐体の状態が使用形態によって変化する構造であり、例えば、2つの筐体がヒンジ部によって開閉可能又は回転可能に支持された折り畳み型の端末として構成される。また、本実施例の携帯電話機1は、1又は複数の周波数帯を使用して通信可能に構成され、少なくとも1つの周波数帯に2つ以上のアンテナを備え、かつ、その内の1つが筐体の開閉状態によって感度が変化するアンテナ(すなわち、筐体をアンテナ素子として利用する筐体ダイポール方式や筐体モノポール方式などのアンテナ)であり、他が筐体の開閉状態によって感度が変化しないアンテナである。なお、以下では、筐体の開閉状態によって感度が変化するアンテナとして筐体ダイポール方式のアンテナを用いる場合を説明するが、筐体をアンテナ素子として利用する任意のアンテナに対して同様に適用することができる。また、以下では説明を容易にするために、使用する周波数帯域を周波数帯A、B、Cとし、各々の周波数帯に2つのアンテナを備えているものとする。また、本実施例の携帯電話機1は、折り畳み型に限らず、2つの筐体が移動可能に支持されたスライド型や、3つ以上の筐体を組み合わせた構成に対しても同様に適用可能である。
具体的には、図1に示すように、本実施例の携帯電話機1は、使用者に携帯電話機1の動作、通信状態等を通知するための表示部2と、使用者が携帯電話機1の発信、着信等の操作をするための操作部3と、操作部3からの入力を認識し、表示部2の制御を行い、無線部6の通信制御やネットワークへのデータの送受信を行うためのCPU(制御部)4と、CPU4が動作する場合に一時的にデータを保持したり、携帯電話機1のユーザ設定などを記憶する記憶部5と、通信のために電波の送受信を行う無線部6と、複数のアンテナを有するアンテナ部7と、複数のアンテナを切り替えるためのアンテナ切替回路8と、筐体の開閉状態を検出する開閉検出部9となどで構成されている。
上記アンテナ部7は、複数の周波数帯(本実施例では周波数帯A〜Cの3つ)の各々に対して複数(本実施例ではX側とY側の2つで合計6本)のアンテナを備えている。なお本実施例では、周波数帯AのX側のアンテナをアンテナAX、Y側のアンテナをアンテナAY、周波数帯BのX側のアンテナをアンテナBX、Y側をアンテナBY、周波数帯CのX側のアンテナをアンテナCX、Y側をアンテナCYと呼ぶことにする。また、複数の周波数帯の中の少なくとも1つの周波数帯(本実施例では周波数帯B)に対して、いずれかのアンテナ(本実施例ではアンテナBY)が筐体ダイポール方式のアンテナとして構成されている。
この筐体ダイポール方式のアンテナは、図2に示すように、携帯電話機1の筐体(表示部側筐体及び操作部側筐体)をアンテナ素子として考えるアンテナ方式であり、この種のアンテナは、携帯電話機1の使用時に良好な感度が得られるように、筐体が開状態で電流が流れるように設計されている。従って、閉状態においては、電流が筐体の半分(ヒンジ部)のところで逆向きに流れることになり十分な受信感度が得られないことになる。なお、他のアンテナは、筐体ダイポール方式以外のアンテナであればよく、その構成や形態は特に限定されない。また、X側のアンテナとY側のアンテナとは、その実装位置が相違していればよく、例えば、図2のように、X側のアンテナ(アンテナAX、BX、CX)を操作部側筐体の上部、Y側のアンテナ(アンテナAY、CY)を操作部側筐体の下部に配置するなど、その実装位置は適宜設定可能である。
また、開閉検出部9は、折り畳み型の携帯電話機1の筐体の開閉状態を電気や圧力、光などを用いて検出するセンサであり、例えば、ヒンジ内部や筐体の折り畳まれる内側に、接点や圧力センサ、光学センサを搭載して、2つの筐体が接近した場合の接点の開閉状態、圧力の変化、光量の変化などに基づいて開閉状態を判断する。
また、CPU4は、通信に使用する周波数帯を基地局からの情報などに基づいて決定し、その周波数帯を通信に使用するようにアンテナ切替回路8や無線部6を制御する。また、記憶部5などに周波数帯毎に設けたアンテナの種別を記述したテーブルを記憶しておき、CPU4では、このテーブルを参照して、決定した周波数帯に筐体ダイポール方式のアンテナが含まれるか否かを判断する。さらに、決定した周波数帯と開閉検出部9から取得する筐体の開閉状態とに基づいて、その周波数帯の複数のアンテナの中から受信感度が良好なアンテナを選択して、アンテナ切替回路8の切り替え制御を行う。
このCPU4でのアンテナの選択は、具体的には、筐体が閉状態、かつ、使用する周波数帯がB(筐体ダイポール方式のアンテナを含む周波数帯)である場合には、筐体ダイポール方式のアンテナBYではない、アンテナBXを選択する。また、筐体が開状態、又は、使用する周波数帯がA、C(筐体ダイポール方式のアンテナを含まない周波数帯)である場合には、その周波数帯の複数のアンテナ(周波数帯AならばアンテナAX、AY)の受信信号強度表示信号(Received Signal Strength Indicator;RSSI)を、例えば、1スロット分などの単位時間毎にデジタル信号を用いて測定し、その測定結果を比較して受信感度が良好なアンテナを選択する。
次に、本実施例の携帯電話機における閉状態時の受信感度について、図3を参照して説明する。なお、以下では、説明の都合上同一周波数帯において、受信感度が高い側のアンテナをX側とし、X側よりも受信感度が低い側をY側とする。
図3は、各周波数帯における複数のアンテナの受信感度を示しており、横軸は周波数帯、縦軸は受信感度であり、黒丸印はX側のアンテナの受信感度、黒四角印はY側のアンテナの受信感度である。図3に示すように、周波数帯A〜CにおいてX側のアンテナとY側のアンテナとではその特性や実装位置によって受信感度が相違し、その中でも周波数帯BにおいてはX側とY側で受信感度の差が大きくなる。これは周波数帯BのアンテナBYが筐体ダイポール方式であることによる。
但し、受信感度が悪い場合であっても、アンテナ切替選択の基準にしているRSSIが低くならない場合がある。例えば、携帯電話機1は小容量の筐体内部にアンテナ部7、無線部6、CPU4、記憶部5などを実装しており、これらの部品の中で、CPU4、記憶部5などは高速のクロック信号やメモリバスなどを要するため、アンテナ部7、無線部6にノイズを輻射することになる。そして、このノイズが受信信号として測定される場合がありRSSIが高く見えることがある。また、このノイズは元のクロック、バスの転送速度の高調波となることから、元の周波数帯により、アンテナ側からみた場合に周波数帯毎にノイズのレベルが異なることになる。
具体的には、図4に示すように、アンテナに入力する受信レベルが高いところでは、無線部6以降で確認するRSSIの受信レベルが比例関係にあるが、入力する受信レベルが低くなると、携帯電話機1に内在するノイズを受信信号として測定するため、確認する受信レベルは一定値以下には落ちない。また、破線と実線は周波数帯毎の相違を表し、元となるクロック、バスの転送速度によりノイズが輻射される帯域が異なることを示しており、周波数帯Bのノイズレベルが高い場合には、無線部で確認する受信感度は見かけ上、更に大きくなる。
このように、筐体が閉状態では筐体ダイポール方式のアンテナの受信感度が低下し、ノイズが輻射される帯域によってはアンテナに入力する受信レベルが低い場合に無線部で確認する受信レベルが高くなってしまうことから、本実施例では、図5に示すように、筐体が閉状態かつ筐体ダイポール方式のアンテナを使用する周波数帯(周波数帯B)である場合は、X側のアンテナ(アンテナBX)を使用し、それ以外はX側とY側のアンテナのRSSIを測定し、測定値を比較して受信感度が良好なアンテナを選択して使用する。すなわち、携帯電話機1におけるアンテナ切替方法の特徴は、筐体の開閉状態と、通信に使用している周波数帯域(特に、筐体ダイポール方式のアンテナの有無)とをアンテナ選択判断のパラメータとして利用している点にある。
次に、上記構成の携帯電話機1を用いたアンテナ切替の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS101で、開閉検出部9は、ヒンジ内部や筐体の内側などに搭載された接点、圧力センサ、光学センサなどによって携帯電話機1の筐体の開閉状態を検出し、検出結果をCPU4に通知する。携帯電話機1の筐体が閉状態の場合は、ステップS102で、CPU4は、現在、携帯電話機1が使用している周波数帯を確認し、予め記憶部5に記憶されたテーブルなどを参照して、その周波数帯に筐体ダイポール方式のアンテナが含まれているかを判断する。
そして、携帯電話機1の筐体が閉状態であり、かつ、筐体ダイポール方式のアンテナを含む周波数帯(周波数帯B)を使用している場合には、ステップS103で、CPU4は無条件に筐体ダイポール方式ではないアンテナ(アンテナBX)を選択する。すなわち、筐体ダイポール方式のアンテナBYは、筐体が閉状態でRSSIを測定しても、RSSIが実際の受信感度よりも高く測定され、実際には受信感度が良いアンテナBXを選択せずに、アンテナBYを誤選択する可能性があるため、CPU4は、周波数帯Bの各アンテナBX,BYのRSSIを測定せずに無条件でアンテナBXを選択する。そして、CPU4はアンテナ切替回路8を制御して、通信に使用するアンテナを選択したアンテナBXに切り替えて、処理を終了する。
一方、ステップS101で携帯電話機1の筐体が開状態であるか、又は、ステップS102でダイポール方式のアンテナを含まない周波数帯(周波数帯A、C)を使用している場合には、ステップS104で、X側のアンテナ(周波数帯AならばアンテナAX、周波数帯CならばアンテナCX)のRSSIを測定し、ステップS105で、Y側のアンテナ(周波数帯AならばアンテナAY、周波数帯CならばアンテナCY)のRSSIを測定する。
そして、ステップS106で、CPU4はX側とY側との測定結果を比較し、X側のアンテナで測定したRSSIが高い場合には、ステップS103でCPU4はアンテナ切替回路8を制御して、現在使用している周波数帯のアンテナをX側に設定し、Y側のアンテナで測定したRSSIが高い場合には、ステップS107でCPU4はアンテナ切替回路8を制御して、現在使用している周波数帯のアンテナをY側に設定し、処理を終了する。
なお、上記フローでは、X側のアンテナのRSSIを測定した後、Y側のアンテナのRSSIを測定しているが、測定の順番は任意である。また、上記フローでは、RSSIが高いアンテナを選択するように構成しているが、例えば、RSSIの受信レベルが一定値以上であれば、比較することなくそのアンテナを選択するように構成してもよい。
このように、筐体が閉状態、かつ、筐体ダイポール方式のアンテナを含む周波数帯を使用している場合に、筐体ダイポール方式以外のアンテナを選択して切替制御を行うことにより、その周波数帯の受信レベルが低く、RSSIが携帯電話機1の内部ノイズにより大きくなる場合において、アンテナの誤選択をなくすことができる。
また、筐体が開状態である場合には、携帯電話機1を手で持って操作している可能性が高く、持ち方等などによってはアンテナの受信感度が劣化してしまうため、同一周波数帯の複数のアンテナに対してRSSIを測定して、RSSIが高いほうのアンテナを選択することにより良好な受信感度で携帯電話機1を使用することができる。
なお、本実施例では、1つの周波数帯に2つのアンテナがある場合を例示したが、例えば、1つの周波数帯に3つ以上のアンテナを備え、その内の1つが筐体ダイポール方式のアンテナの構成において、筐体が閉状態の場合には、筐体ダイポール方式以外の複数のアンテナのRSSIを測定して受信感度が高いものを選択すればよい。
また、本実施例では、3つの周波数帯が利用可能な場合を示したが、1又は複数の周波数帯が利用可能な場合に対して同様に適用することができる。また、上記実施例では周波数帯が相違する場合について記載したが、例えば、W−CDMA通信方式やGSM通信方式など複数の通信方式に対応したデュアルモード携帯電話機などにおいて、アンテナを選択する場合にも同様に適用することができる。
また、携帯電話機1は、同一周波数帯において、いずれか一方のアンテナを選択する選択ダイバシティ受信方式を利用するように構成したが、たとえば、合成ダイバシティー受信方式を利用するように構成して、その受信に用いるアンテナからの信号の合成比率などを調整する用途に用いることもできる。
本発明は携帯電話機に限らず、筐体の形状が変化する構造を有する任意の携帯端末、例えば、PDA(Personal Digital Assistance)やノート型コンピュータ機器、ゲーム機などの通信用アンテナの選択に対しても同様に適用することができる。
本発明の一実施例に係る携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る携帯電話機のアンテナ実装位置を模式的に示す外観図である。 本発明の一実施例に係る携帯電話機の筐体の開閉状態と使用周波数帯とに基づくアンテナ選択例を示す図である。 本発明の一実施例に係る携帯電話機における使用周波数帯と受信感度との相関を示す図である。 本発明の一実施例に係る携帯電話機におけるアンテナの入力受信レベルと確認受信レベルとの相関を示す図である。 本発明の一実施例に係る携帯電話機におけるアンテナ切替手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 表示部
3 操作部
4 CPU
5 記憶部
6 無線部
7 アンテナ部
8 アンテナ切替回路
9 開閉検出部

Claims (6)

  1. 複数のアンテナと、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替回路と、前記アンテナ切替回路を制御する制御部とを少なくとも備え、前記複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと、筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末において、
    前記筐体の開閉状態を検出する開閉検出部を備え、
    前記制御部では、
    前記開閉検出部が閉状態を検出した場合は、前記第2のアンテナに切り替え、
    前記開閉検出部が開状態を検出した場合は、前記複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替える制御を行うことを特徴とする携帯端末。
  2. 複数の周波数帯の各々に設けられた複数のアンテナと、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替回路と、前記アンテナ切替回路を制御する制御部とを少なくとも備え、少なくとも1つの周波数帯の前記複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末において、
    前記筐体の開閉状態を検出する開閉検出部を備え、
    前記制御部では、
    前記開閉検出部が閉状態を検出し、かつ、通信に使用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれる場合は、前記第2のアンテナに切り替え、
    前記開閉検出部が開状態を検出した場合、又は、通信に利用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれない場合は、該複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替える制御を行うことを特徴とする携帯端末。
  3. 前記第1のアンテナは、筐体ダイポール方式又は筐体モノポール方式のアンテナであることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 複数のアンテナを備え、該複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと、筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末におけるアンテナ切替方法であって、
    前記筐体の開閉状態を検出するステップと、
    前記筐体が閉状態の場合に、前記第2のアンテナに切り替え、前記筐体が開状態の場合に、前記複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替えるステップと、を少なくとも有することを特徴とする携帯端末におけるアンテナ切替方法。
  5. 複数の周波数帯が使用可能であり、各々の周波数帯に複数のアンテナを備え、少なくとも1つの周波数帯の前記複数のアンテナが、筐体をアンテナ素子として利用する第1のアンテナと筐体をアンテナ素子として利用しない第2のアンテナとで構成される折り畳み型の携帯端末におけるアンテナ切替方法であって、
    前記筐体の開閉状態を検出するステップと、
    通信に使用する周波数帯を判別するステップと、
    前記筐体が閉状態であり、かつ、通信に使用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれる場合に、前記第2のアンテナに切り替え、前記筐体が開状態であるか、又は、通信に利用する周波数帯の前記複数のアンテナに前記第1のアンテナが含まれない場合に、該複数のアンテナの受信感度を測定し、受信感度が高いアンテナに切り替えるステップと、を少なくとも有することを特徴とする携帯端末におけるアンテナ切替方法。
  6. 前記第1のアンテナは、筐体ダイポール方式又は筐体モノポール方式のアンテナであることを特徴とする請求項4又は5に記載の携帯端末におけるアンテナ切替方法。
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